F-215:これりすくん

 

 今回のテーマは「これりすくん」!

 

 私たちは過去の記憶情報を使って目の前の世界を認識しています。

 そもそも知らないことは認識できず、存在すらしていません。スコトーマです。実際、このブログ記事をお読みのほとんどの方の宇宙(人生)に、「これりすくん」は存在していなかったはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11823351.html

 

 スコトーマを生みだす/外す条件は 1)知識、2)重要性、3)役割。

 たとえ「これりすくん」を知っていたとしても、重要性を感じなければ認識にはあがりません。一瞬認識にあがったとしても、すぐにスコトーマに隠れてしまいます(気にならない)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 では、「これりすくん」の正体を明かしましょう。

 それは日本動脈硬化学会が提唱する「冠動脈疾患発症予測ツール」のこと。

 

 どうですか? 急に興味が失せたのではw

 

 冠動脈とは心臓を養う血管のこと。冠動脈疾患とは冠動脈に狭窄や閉塞などが生じる病気のことで、具体的には狭心症や心筋梗塞を指します。現時点でそのような病気の心配がない方のRASは、「これりすくん」をフィルタリングしてしまいます。たいして重要ではないから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

 病気の懸念があったり、あるいは健康意識が高かったりして「冠動脈疾患」の重要度が高かったとしても、「予測」という役割に意味を感じない場合は、やはりスコトーマに隠れていきます。

 

繰り返しますが、スコトーマを生みだす/外す条件は 1)知識、2)重要性、3)役割 です。

その3つにゴールが大きく関係します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールが重要性と役割を生みだします。そして、ゴールに向かう過程で自然に学習を重ね、知識が身についていきます。

 PM-05-06~08:そもそも教育とは?―3)学習を促進する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9367702.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533528.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533623.html

 

 学習は、本来は、ホメオスタシス活動です。

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 コーチングを学ぶ皆さんにはたくさんのゴールがあるはず。もちろん、健康のゴールも設定しているでしょう。「私は大丈夫だ」と思う方も、まずは「これりすくん」を体験してください。ゼロトラストで。

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 では、こちらからどうぞ(スマホ・タブレットではダウンロードが必要です)↓

日本動脈硬化学会HP>一般の皆さまへ>冠動脈疾患発症予測ツール(一般向け)

https://www.j-athero.org/jp/general/ge_tool/

 

 

これりすくん

これりすくん

日本動脈硬化学会HPより引用

 

 

 いかがでしたか?

 

私は医師として「これりすくん」を勧める立場ですし、コーチとしても健康のゴールに関連して「これりすくん」を紹介したりします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26037409.html

 

 しかしながら、いつもザラザラとした違和感を感じます。認知的不協和です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 脂質(コレステロールや中性脂肪)・血圧・年齢等による「冠動脈疾患発症予測」とは、「このままの状態が続く時間延長上の未来」の話です。それは「現状(SQStatus Quo)」のことであり、根底には過去→現在→未来という時間観があります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

「病気という未来(←コーチングでは現状の範囲内)を避けるために習慣を改めよう」という考え方は行動主義的です。間違っているといいたいわけではありませんが危険。もしも「ダメ。ゼッタイ。」みたいになってしまったら完全にアウトです。

F-082:ダメ。ゼッタイ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_352303.html

 

 なぜなら、want tohave toに変えてしまうから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 潜在的な能力を自ら封印してしまうばかりか、多彩で豊かな可能世界をスコトーマに隠してしまうことになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12794797.html

 

 さらに不安・恐怖(Fear)、義務感(Obligation)、罪悪感(Guilty)などと紐付いてしまったなら、とても深刻な悪影響が生じるでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523715.html

 

 容易に「Fight or Flight」に陥ってしまい、やがてはその状態がコンフォートゾーン化するからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 「これりすくん」など予測ツールが示す未来を可能世界のひとつとして理解するのはOKです。ただし、その未来に支配されないでください。ゴールが生み出す「置き換えの映像(Replacement Picture)」に書き換えていくのです。セルフトークをしっかりコントロールし(例;「私らしくない。次は〇〇している」)、アファメーションやビジュアライゼーションを積極的に行いながら。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

 

 そうやってゴール側のイメージの(I)臨場感を意図的に高めていけば(V)、やがてゴールが現実化していきます(R)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 予測を次々にひっくり返し、遙かに超えていく

 

 それがコーチングマインドを持つ人々の生き方「Not Normal」です。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

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