F-209:マトリックス/Matrix
-04<Resurrections;慈悲的人類の進化>
先日、「なぜか相手が自分の意図をわかってくれない」という言葉を耳にしました。compassionしながら思いめぐらしていると、かつての“痛い記憶”がよみがえりました。昔の職場で経験した「だまし討ち」です。
明らかに違法でしかも病的な「だまし討ち」に加担した多くの職員の心理がわからないままだったのですが、「なぜか相手が自分の意図をわかってくれない」を縁にある概念が思い浮かびました。
ストックホルム症候群
…それは「空間の圧倒的支配者になれば相手はその人にきわめて強い親近感を抱く」という人の認知特性のこと
ゲシュタルトを統合することで感じた現代社会が抱える問題とその解決法についてまとめます。
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01<ストックホルム症候群>
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02<Reloaded;現実を生みだすもの>
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03<Revolutions;脳の呪縛を解き放つ>
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04<Resurrections;慈悲的人類への進化>
映画マトリックスシリーズの3作目「The Matrix Revolutions」は2作目と同じ年に連続公開されました(2003年11月)。現実世界とマトリックスの境界が不明瞭になっていく理由が当時は理解できませんでしたが、今ではクリアです。超情報場仮説(理論)を学んでいるから。
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そもそも脳と心も現実世界とマトリックスも同じもの。「脳と心」「現実世界とマトリックス」で一語です。
Q-144~:191019/20 鹿児島セミナーレポート
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一方で未だによくわからないことがあります。なぜタイトルは「Revolutions」と複数形になっているのでしょう?
…苫米地式認定コーチとなって7年目に入りました。
徐々にコーチとしての活動が多くなっていますが、改めて実感していることがあります。それは「誰もが心に傷を負っている」ことと「心の傷がマインド(脳と心)への関心を高めている」こと。
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自我の定義(部分関数、評価関数)を考えると、その理由は瞭然。
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私たちは必ず「他との関係性」により存在しています(部分関数)。縁起です。関係性が変わると自我は必ず変わっていきます。
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「関係性が変わる」を違う表現で表すと「重要度が変わる」(評価関数)。重要度が変わるとRAS&スコトーマが変化し、それまでとはまったく違う世界を認識するようになります。
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その重要度は、通常、情動を伴った体験の記憶と抽象化された情報の記憶でつくられています(ブリーフシステム)。その記憶とは“失敗”のこと。
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映画「マトリックス/The Matrix」で描かれた世界と同じように、私たちは失敗により生みだされた
“Matrix”に閉じ込められています。そうとは知らずに。
“Matrix”を生みだすのは本人のブリーフシステムです。
しかし、そのシステム自体が他人や社会の価値観で構築されているのですから(しかも過去)、そこに自由はありません。
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「心に傷を負う」なんらかの経験は、もちろん辛いことではありますが、自身を閉じ込めている“Matrix”に気づくための重要な機会でもあります。そもそもクライシス(crisis、危機)とは「転換点」のことです。
F-035:クライシス(危機)の本質
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_395184.html
まずは“Matrix”に気づく。次に“最大の強さの源である希望”を胸に膨らませながら何かを選択する。そして、自由と責任とともにやり遂げる(“Because I choose to”)
…「何かを選択」とは「ゴール設定」のこと。1)心から望み、2)自分中心を捨て、3)現状の外に設定する「何か」がゴールです。
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そのゴールによりevolutionがおこり、revolutionが実現します。その過程は作られた“Matrix”からの脱却であり、無限の可能性を秘めた新たな“Matrix”の創造です。
さらに、そのevolution&revolutionは、やがてまわりを書き換えていきます。「まわり」とは縁ある人々のこと。その一人ひとりにマインド(脳と心)があり、しかも同調し合うから(ホメオスタシス同調)。
だから「Revolutions」なのだろう …そのように私は理解しました。
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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html
さらには、その「Revolutions」は、社会全体が「ストックホルム症候群」に陥っているかのような“閉塞した共有システム(=Matrix)”を生みだしてしまった人類にとっての「復活(Resurrections)」のきっかけになっていくのでしょう。
…2か月後に公開される18年ぶりの新作タイトルが「The Matrix Resurrections」であることを知り、そのようなイメージに包まれています。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html
…先日、「なぜか相手が自分の意図をわかってくれない」という言葉を耳にしました。「わかってくれない」は「転換点」です。
その場合のチェックポイントは、
□ 自分自身の意図を本当に理解しているか?
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□ お互いのゴールははっきりしているか?
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□ ゴールを共有しているか(LUB)?
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□ エフィカシーが下がっていないか?
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□ コンフォートゾーンをはずれていないか?
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□ エンドステート、アサンプション(アップデート)、COAを共有しているか?
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□ 不完全性をしっかり理解しているか?
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□ 自責か(責任転嫁していないか)?
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□ 臨場感は十分か?
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□ 抽象度のコントロールはできているか?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html
□ 中観か?
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…こんな感じ。
最後に認知科学者
苫米地英人博士の著書「近未来のブッダ 21世紀を導くリーダーの鉄則」(サンガ)から引用します。上記チェックポイントを確認した後、さらに皆さん自身のThe Matrix→Reloaded→Revolutions→Resurrectionsをイメージしながらお読みください。
慈悲的人類のリーダーに!
さあ、いつでも「一緒に幸せになりましょう」の精神で、一人でも多くの人に、少しでもとびきりの「嬉しい・楽しい・気持ちいい・清々しい・誇らしい」という感情を届けましょう。そのために必要なものは、相手が困っていること、悩んでいることへの理解と、現代的知識と高いIQによる解決力です。
そして見事に相手にとびきりの「嬉しい・楽しい・気持ちいい・清々しい・誇らしい」をもたらせられたら、自分もそれを共有します。うまくできれば、宝くじに当たったような幸福感に満たされ、少々のことでは疲れないバイタリティを実感でき、そのパワーで次々と人々の問題解決にあたっていけるでしょう。
しかし、その幸福感を求めてやっているのではありません。そこは必ず自己チェックを怠らずに行動します。そして、いつでも一生懸命、できるだけのことをやったら、結果は気にしないで前に進み続けます。
そんな慈悲の生き方を、今日からともに実践しましょう。
苫米地式コーチング認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記1-
もうひとつ、「近未来のブッダ」から引用します。
今度は人類全体のThe Matrix→Reloaded→Revolutions→Resurrectionsをイメージしながらお読みください。
慈悲的人類の進化
現代は、何度も言う通り、情報空間に価値観が移っている時代です。町一番の力自慢がモテるのではなく、高学歴の人やお金持ちがモテたり、舞台俳優よりユーチューバーがモテはやされたり、とにかく人間という種としての進化も淘汰も、その舞台は情報空間にあります。
すると、教育が行き届いたこの世の中で慈悲的な人間が育っていき、そのうちその子が自らの子どもを持ち、次世代を育てるようになっていったとき、世代間で受け継がれていく情報空間の価値が、種としての進化を担っていくと考えられます。
どういうことかというと、「より金持ち」とか「より権力」とかいう間違った方向に向かう危険性もありますが、うまくいけば、社会的に慈悲により根差した家族関係や人間関係が世代間伝達を繰り返して、そのうち当たり前になっていって、慈悲が広く社会に浸透するかもしれないのです。慈悲がもはや自然に次の世代の情報空間の刷り込まれた価値になって定着する可能性が大いにあるわけです。
生まれながらに慈悲が当たり前に思える世代が出てくる可能性もあれば、そしてそれが続いていけば、現代ではまず存在し得ない慈悲深い人が、誕生時からそういう存在で現れる可能性さえあります。
そういう観点からすると、慈悲は新しい人類がもともと持っているべき遺伝的素質になり得るのです。なんといっても、情報空間の価値が刷り込まれていく時代なのですから。
一方で、どこのだれよりもお金を稼ぐのが上手とか、嘘をつくのが上手といったような、逆向きの進化というか退化もあり得ます。ですから、これからの時代、慈悲はますます人類にとって大事なものになるのです。
ぜひ、新人類・慈悲的人間のリーダーに、この本と私の考えに共感するあなたがなっていってください。
-追記2-
待望の新作「The Matrix Resurrections」は2021年12月22日(米国時間)に公開されます。予告編はこちら↓
「マトリックス レザレクションズ」公式サイト
『マトリックス レザレクションズ』公式サイト|12月全世界公開 (warnerbros.co.jp)
謎だらけの予告編で流れている曲は「White Rabbit」。米国のバンド
ジェファーソン・エアプレイン(Jefferson Airplane)が、ルイス・キャロル(Lewis Carroll、1832~1898年)の「不思議の国のアリス(Alice’s Adventures in Wonderland)」を題材に歌った曲です。
余談ですが、ジェファーソン・エアプレインは後にスターシップ(Starship)と改名し、ヒット曲を連発します。「シスコはロックシティ(We
Built This City)」「セーラ(Sara)」「愛は止まらない(Nothing’s Gonna Stop Us Now)」など、私と同世代以上の方々は必ず聞いたことがあるはず。
予告編で流れる「White Rabbit」は、ラナ・ウォシャウスキー監督自ら選曲したものだそう。ならば、そこには大きなヒントが隠されているはず。
さて、一体どのようなResurrectionsが描かれるのでしょう?
One pill makes
you larger.
And one
pill makes you small.
And the
ones that mother gives you.
Don’t do
anything at all.
Go ask
Alice.
When she’s
ten feet tall.
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F-163~:アンチ(anti)からウィズ(with)、そしてウェル(well)へ
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F-176~:“幸福(well-being)”とは?
~「anti→with→well」partⅡ
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html
-告知-
今年度(2021-22年)は計8回のオンラインセミナーを予定しています。1年間を通してのテーマは「Well-being」です。
F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~「anti→with→well」partⅡ
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html
2021年度セミナー予定はこちら↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25412318.html
第6回目は2021年10月24日(日)開催。テーマは「レジリエンス&トリアージ」です。詳細はこちらから↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27039457.html
超情報場でお会いしましょう!
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