L-041:2020年7月マネジメント研修会(医療法人、鹿児島県)レポート -01;イントロダクション
2020年7月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いたマネジメント研修を行いました。タイトルは「『余裕』を生みだす魔法のスキル
~折れない心の作り方~」です。
内容について御紹介し、いただいた御質問や御意見に対して回答いたします。
(関係者の皆さま方、長い間お待たせいたしました)
01;イントロダクション
…研修の御依頼をいただいたのは2020年春。ちょうど新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関連して、最初の緊急事態宣言が発出された頃でした。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22636357.html
打ち合わせ中、「笑顔や笑い声が消えている」「ゆとりがなくなりギスギスしている」といった意見を伺いました。それは現場からの切実なSOS。きっと「Fight or Flight」が常態化してしまっていたのでしょう。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html
実際、医療・介護現場は「老病死(+生で四苦)」が顕在化しやすい場所です。臨場感が高くスコトーマが外れやすい命の現場だから。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html
よく「患者さんに寄り添う」「患者さんの気持ちになる」といった表現を見聞きしますが、本当に寄り添い同情(同調)してしまったら大変です。
Q-169~:自身の信念を失いそうです
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_406747.html
ホメオスタシス同調により、不安や恐怖が増大するから。結果、患者さんやその御家族はますます苦しむことになるでしょう。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html
真面目であるほど、純粋なwant toがhave to化してしまいがちです。
不安や恐怖(Fear)だけでなく、義務感(Obligation)、罪悪感(Guilty)といった情動をいかにうまくコントロールするかが求められているのだと思います。とくに命の現場では。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523715.html
だから、コーチングの知識とスキルが重要!
鍵はモチベーションのコントロールです。
常にwant toでいられたなら、756倍の生産性を発揮できるのはもちろんのこと、「もう続けられない」「早く辞めたい」と苦しむこともなくなるはず。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html
モチベーションを生みだすものはゴールです。
ゴール設定の結果としてモチベーションが生まれ、ゴール達成を確信するたびに(=エフィカシーが上がる)モチベーションは自然と高くなっていきます。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html
その姿は「歯を食いしばって頑張っている」といったものではありません。ゴール&エフィカシーが満ちるほど、傍から見ると“気楽”に感じられます。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html
命の現場だけに、不安や恐怖は必ずあります。悲しいことや辛いことがおこります。ときに理不尽な思いをすることもあるでしょう。しかし、それらを遥かに超える喜びや感謝・感動・希望が、医療・介護現場には満ちあふれています。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15395021.html
コーチングを学び実践することで楽しく働いて欲しい
“無我夢中”で生き、潜在能力を最大限発揮してほしい
…そんなことを願いながら、研修を行いました。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_405002.html
次回以降、まずは具体的な内容を紹介し、その後いただいた御質問や感想に回答いたします。
(L-042につづく)
苫米地式認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記-
コロナ医療従事者に関する気になる調査結果が、山陽新聞digital(2021年8月23日付)に掲載されていました。
倉敷中央病院救命救急センター
栗山明医長らの調査により、症状が最も重い新型コロナウイルス感染症を診る「3次救急」に指定されている全国15の医療機関で治療に当たる医療従事者の4人に1人が「自分をバーンアウト(燃え尽き症候群)の状態だと感じている」ことがわかりました。実際に退職を考えている人は4割を超えているそうです。
コロナ以前から、とっくに日本の医療は崩壊しています。システムとしては。
そのシステムエラーを医療従事者の頑張りが支えてきました。しかし、COVID-19をきっかけに、現場の負担は限界を超えています。身体的に、心理的に、社会的に、そしてスピリチュアル的に。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24642277.html
その影響は医療を必要とする人やその家族を直撃していきます。
Q-100~:リハビリが必要な状態なのですが、病院からは「早めに出てほしい」と言われています。どうしたらいいでしょうか?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_378316.html
社会的なシステムエラーの改善(revolution)は、個人のマインドの変化からはじまるはずです(evolution)。地道ではありますが、私は今後も医療・介護現場にコーチングを届ける活動を続けていきます。
F-206~:マトリックス/Matrix
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414394.html
All meaningful and lasting change starts first on the
inside in your imagination and works its way out into reality.
すべての意味のある、永続的な変化は心の中のイマジネーションから始まり、やがて外側の現実を変えていく
ルー・タイス(Lou Tice)
-関連記事-
PMⅠ-04~:苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ(目次)
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F-056~:「不摂生が理由で病気になった人の医療費を健康のために努力している人が負担するのは『あほらしい』」ことなのだろうか?
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F-140~:不要不急
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F-146~:トリアージ(triage)をコーチの視点で考える
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F-184~:「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」との縁で気づいたこと
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-告知-
コーチングを応用した研修に御興味のある方々は、下記連絡先(メール)に御連絡ください。みんなでエフィカシーを高めあう、明るくあたたかい未来をぜひ手に入れてください。
(現在は主にオンラインで研修を行っています)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8430748.html
連絡先(メール):coachfor.m2@gmail.com
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