F-202:「医学と医療」と「理学と工学」の類似と相違からコーチングで心がけるべきことを考える vol.2;理学とは〇〇心。その正体はCH

 

 先日、若い医師たちにコーチングを教える機会がありました。講義中に体感したイメージを言語化します。

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 vol.1;突然あらわれた“謎の穴”

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 vol.2;理学とは〇〇心。その正体はCH

 

 「黒穴蜂」を縁に私のRASが開いたのでしょう。最近、「穴掘り」に関する“世界初の発見”を知りました。日本の夏の代名詞ともいえる昆虫に関する研究です。

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 その昆虫とはカブトムシ!

 

 御存知のとおり、カブトムシの幼虫は土の中で成長します。しかし、その形(体型)は穴掘りには不向きなのだそう。なんと、今まで「どうやって穴を掘っているのか?」は謎のままだったそうです。

 ミミズのように細ければ、蠕動運動を繰り返してキリのように土に穴をあけることができます。モグラのように前足をつきだすことができれば、土を削りながら掻き分けることができます。ところが、カブトムシの幼虫は体が太く、先端部の頭は丸く、肢も短いという“ずんぐりむっくり”。ミミズやモグラのような掘り方はできません。

 では、一体どうやって穴を掘っているのでしょうか?

 

 

 知りたいですよねw

 好奇心が湧いて早く知りたいと思っている方ほど、私が違うことを書きはじめると認知的不協和を感じてしまうはず。

しばらく違う話を書きますw そのエネルギーをしっかりと体感してくださいww

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「カブトムシの幼虫」という言葉(トリガー)によって引き出される私の情動記憶(アンカー)の話です。

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 幼少の頃、幼虫から育てていたカブトムシがサナギになったところで死んでしまった思い出があります。いつまで経っても成虫にならないカブトムシがじつは死んでいたとわかった時のショックは、今でもはっきりと覚えてます。

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 大人になるにつれ昆虫に対する興味を失っていきましたが、子どもとの縁でまたカブトムシを飼うようになりました(←正確には「買う」ですけどw)。

 ある年、シーズンが終わり片づけをしていた時、土の中にBB弾のような小さな白い粒が何個かあることに気が付きました。もしやと思い毎日観察を続けていると、ある日“ずんぐりむっくり”があらわれました。そう、カブトムシの幼虫です。

 ↑もしやと思ったのは(不十分ながらも)ゲシュタルトができていたからです。

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 子どもの頃の悔し悲しい気持ちを思い出しながら、「今度はしっかり成虫に育てる」という趣味のゴールと「その過程を親子で楽しみながら、子どもに“命”を教える」という家族(子育て)のゴールを設定しました。

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 すると、カブトムシに関する大量の情報がどんどん認識にあがるようになりました。スコトーマが外れていったのです。

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 知識を得ながら(input)大切に育てていると(output)、うれしいことにすべての幼虫が成虫に育ちました。子どもたちも大喜びです。

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そのシーズンの終わり、土の中を注意深く観察していると、数十個の白い粒が

大量の卵です。大きめの衣装ケース2つに分けて見守っていると、やがてこんな感じになりました↓

 

カブトムシ幼虫飼育



 なんと、2つの箱に50数匹の幼虫!

 早速、子どもたちと一緒に幼虫を小分けにし、縁ある方々(もちろん希望者w)にプレゼントしました。趣味→家族→身近なコミュニティとゴールが生みだすコンフォートゾーンが拡大していったひと夏の思い出は、子どもたちのブリーフに強く影響を与えているはずです。

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それは「抽象度が上がる体感」を伴った貴重な情動体験記憶(wordpictureemotion)!

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 それでは本題に戻りましょう。

 

 “世界初の発見”をしたのは、大阪大学大学院生命機能研究科の大学院生 足立晴彦さんらの研究グループです。“土の固さ”を自由に変えられる装置を開発した研究グループは、カブトムシの幼虫の穴掘りをリアルタイムで観察しました。

 その結果、地面が軟らかいときはミミズのように蠕動運動しながら直線的に掘り進み、固い地面に当たるとでんぐり返しのような連続的な回転運動により土を削りながら掘り進むことがわかりました。SWで例えるとドロイデカ(Droideka)のような感じです(←すこしマニアックかもですねw)。

 この発見は2021716日にアメリカの科学雑誌「Scientific Reports」に掲載されています。

 

 

 今、「なんだそんなこと?」「それが何の役に立つの?」と思いませんでしたか?

 

 

 意義や利得など度外視で「なぜ?」を探求するのが理学です。その根底にあるのは「知りたい」という強烈なwant to=好奇心。

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 最後に、認知科学者 苫米地英人博士の著書「『感情』の解剖図鑑」(誠文堂新光社)から、「好奇心」の一部分を引用します。残りはぜひ本を手に取り確認してください。ワクワク(←好奇心)を感じながら。

 

 

「好奇心」とは

新しいものを好み、自分にとって珍しいことや未知のことに対し、強い関心や興味を持つ心。物事を探求しようとする心。人それぞれ、ドーパミンの分泌量によってその度合いは異なる。

 

▷好奇心はホメオスタシス活動の一部

 一般的に、「好奇心がある人」は、「行動力がある人」「知性が高い人」と評価されがちです。

 しかし生物学的にみると、好奇心、すなわち「知りたい」という感情は、あくまでも、ホメオスタシス活動の一部にすぎません。

 「恥」の項でも述べたように、生物は常に、自分と環境との間で情報のやりとりをし、環境に何らかの変化が起これば、すぐに対応して、生体としての恒常性を維持しようとします。これがホメオスタシスであり、生き残るためには不可欠な活動です。

 そして、環境との間でやりとりされるのは、温度や湿度、地形など、物質的な情報だけではありません。特に人間の場合は、周囲の人との関係や、本から得た知識など、より抽象度の高い情報をも取り入れて、自我や世界観、認識パターン(ブリーフシステム)を構築し、日々更新し続けています。

 引用終わり

 

 好奇心とはホメオスタシス活動!

 そのホメオスタシス活動をシンプルに表現すると、「取り入れ」「構築し」「更新する」です。そのうちの「構築し」が理学に相当します。

 

 次回のテーマは「更新する」の部分。再度、カブトムシの幼虫の穴掘りを取り上げます。お楽しみに。

 

F-203につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

▷好奇心はホメオスタシス活動の一部

 

 「情報空間にまでホメオスタシスが働いている」というのが苫米地博士が提唱されている「サイバーホメオスタシス理論(CH理論)」。そのCH理論をベースに、さらに「なぜ?」を探求し生まれたのが「超情報場仮説(理論)」です。

 

 情報空間はこちら↓

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 CH理論はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 超情報場仮説(理論)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 「なぜ?」の探究は新たなパラダイムに入っています。

新たな理論は、ワークスDVD17弾「分散動的自己構成エネルジーア 自律知能化と生命素粒子そして進化」やフォレスト出版の教材「ダヴィンチ脳2 ~超次元生命情報場~」などで学ぶことができます。

 文字どおり物理空間にフォーカスする物理学にパラダイムシフトを起こすとともに、その物理空間も包摂する全抽象度次元にシームレスに存在する“生命”の本質に迫る理論です。

 (「ダヴィンチ脳2」では新たな軸が提示されています)

 

 

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-告知-

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じつは、私 CoacH Tも参加させていただきます。

超情報場でお会いしましょう!

 

 ▼コーチングフェスタ2021詳細▼

 http://aoyamacoach.com/coaching-festa-2021/

 


ワークスDVD第17弾

苫米地英人博士HPより引用

http://maxpec.net/dvd17/index.html