F-197:“あの人”の言葉はなぜ心に響くのだろうか?
Vol.1;こんなにほったらかしにして…
“あの人”の言葉はなぜこんなにも心に響くのだろうか?
…という文章を目にした今、皆さんはどんなことを連想し、何を考えていますか?
皆さんにとっての“あの人”とは誰のことでしょうか?
湧き上がるイメージを楽しみながら、ゆっくり読み進めてください。
この連載(フリーテーマ)では、毎回、認知科学者 苫米地英人博士の著書「近未来のブッダ」(サンガ)から引用します。その本のサブタイトルは「21世紀を導くリーダーの鉄則」。その“鉄則”もぜひイメージしてください(Don’t
think. Feel!)。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html
Vol.1;こんなにほったらかしにして…
内科系の病院やクリニックを定期的に訪れる患者さんの多くが、何らかの「生活習慣病」を抱えています。高血圧症、糖尿病、脂質異常症(以前は高脂血症と呼ばれていました)がその代表です。
(参考までに。糖尿病に関連する情報をもとに書きました↓)
F-071~:「糖尿病リスク予測ツール」に思う
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_319922.html
「生活習慣病」の呼び名が示すとおり、多くは食事や運動などの生活習慣の見直しでけっこう改善していきます。だから、問題があるのなら(ケースサイド)まずは生活習慣を変えればいいのですが(プランサイド)、そんなに簡単にはいきません(うまくいっても続きません)。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html
保健指導を行う看護師さんや保健師さんを対象に講義や研修を行う機会がありますが、真面目で真剣な方ほど深い悩みを抱えているように感じられます。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445754.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615641.html
よくいただく御相談が「優しくすると変わらず、厳しくすると離れていく」というもの。「見かけないな~と思っていたら、重症になって運びこまれた」という残念なケースは、医療現場では決してまれなことではありません。
じつは、そんな経験をするたびに、医療者自身も自責の念に苛まされています。そのため →「ファイト・オア・フライト」に陥る→さらに厳しく接する→ますます疎遠になる
という悪循環に嵌ってしまったりします。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html
では、どうすればいいのでしょうか?
…最近、そのようなことをあらためて考える機会がありました。じつは、私自身が「こんなにほったらかしにして…」と言われてしまったのです(詳細は秘密w)。
小言をありがたく拝聴している間に浮かんできたのがこの疑問…
“あの人”の言葉はなぜこんなにも心に響くのだろうか?
…私の半生を一言で表現するなら「lucky」です。
親友に「波乱万丈」と揶揄されるような人生ですが、あたたかい縁にしっかり支えられてきました。とてもありがたいことに。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html
たくさんの出会いや様々な出来事のどれひとつが欠けても、今の私は存在しません。
もちろん“いいこと”ばかりではありません。苦い経験や悔しい思い出もたくさんあります。しかし、そのどれもが私の大切な一部になっています。「自我」の定義を考えると、当然ではありますが。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html
そのように素直に受け止めることができるのは、師である認知科学者 苫米地英人博士の教えがあるからでしょう。このシリーズで引用する「近未来のブッダ」を再読しながら、あらためて「抽象度」という概念とそれを体得する教育の大切さを実感しました。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html
(教育についての考察はこちら↓)
PMⅠ-05~:苫米地理論で見える教育現場のスコトーマ(目次)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13077001.html
以下、「近未来のブッダ」より引用します。
ブッダの抽象度を教育する
ブッダの教えも、修行も、とことんIQを上げるためのものだったと私には思えます。仏教とは抽象度の高い思考をするための体系です。
仏教は、信仰ではなく「教え」なので、イエスを信じるキリスト教などと違って、ブッダを受入れるか否かは問題にしません。しかし、キリスト教やユダヤ教にしても、先述の通り、信じる神はそのうち内在化し、汎神化していきます。汎神化すれば、ブッダを心の友として仏教の教えを学びそれに准じて生きるのと、自分の中のイエスを信じてイエスの諭すよい生き方をしていくのとは、本質的に変わりません。ただしキリスト教は、一部のプロテスタントを除いて、生まれながらに洗礼を受け儀式をやることを強く残している宗教なので、儀式などを通して神を受け入れるか否かを問う感覚がすごく強い、西洋の定義的な宗教ではありますが。
最終的には、キリスト教でも仏教でも、抽象思考の高まりによる気づきは一緒です。きちんと進んでいけば「人間は自分以外の人のために生きるのが幸せだ」と考えるようになるのです。実際、そうでしかないのですから。ここに「気づく」という、抽象度の高い気づきを得るためのシステムとして、学校教育があります。
教育がない時代には寺子屋や比叡山・延暦寺、ひいてはブッダの時代は王様たちに建ててもらった精舎がありました。現代だったら、国の教育システムで抽象度の高い思考は学習できます。
引用終わり
…次回(F-198)は、「こんなにほったらかしにして…」と言われたときの心がまえについて考えてみたいと思います。「抽象度の高い気づき」がキーワードです。
(F-198につづく)
苫米地式認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記-
内科系の病院やクリニックを定期的に訪れる患者さんの多くが、何らかの「生活習慣病」を抱えています。高血圧症、糖尿病、脂質異常症(以前は高脂血症と呼ばれていました)がその代表です
…「生活習慣病」は自覚症状がはっきりしません。特に最初の頃は。
それを肯定的に捉えると、「身体的苦痛が少ない」ということ。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24553696.html
否定的に捉えるなら、「重症化するまで異常がスコトーマに隠れ、手遅れになりやすい」です。だから、生活習慣病のことを「サイレントキラー(silent killer)」と表現したりします。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html
臓器でいうと、肝臓がとびきりタフ。「沈黙の臓器」と呼ばれています。よほどの肝機能異常がない限り自覚症状があらわれませんので、定期的な検査(血液検査でのAST・ALT・γGTPなど)をお勧めします。
検査を受けたなら、より正確に肝臓の状態を把握するために「FIB-4 index(フィブフォー
インデックス)」を確認してください。血液検査でのAST・ALT・血小板数、そして年齢の4つの数値を入力するだけです。
(1.3未満:異常なし、1.3以上:要精密検査、2.67以上:要治療)
下記の日本肝臓学会HPに計算サイトが紹介されています↓
(「医療従事者向けに作成したものです」とただし書きがあります)
日本肝臓学会HP>…>肝臓学会関連の診療情報>FIB4 index計算サイトの御案内
https://www.jsh.or.jp/medical/guidelines/medicalinfo/eapharma.html
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F-082~:ダメ。ゼッタイ。
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今年度(2021-22年)は計8回のオンラインセミナーを予定しています。1年間を通してのテーマは「Well-being」です。
F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~「anti→with→well」partⅡ
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html
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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25412318.html
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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26384913.html
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日本肝臓学会HPより引用
https://medical.eapharma.jp/disease/hepatopathy/fib-4/calculator.html
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