Q-197:前代未聞の国会愚弄事件をなぜ衆参両院の憲法審査会は取り上げなかったのでしょうか?
クズ政府の他責にせず自己責任なのでしょうか?
過去の記事(F-190)に関連して御意見をいただきました。ありがとうございます。
F-190:くっきりとした姿が見えているわけではないけど、おぼろげながら浮かんできたんです <中編;リーダー>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25988048.html
いただいた御意見・御質問の一部に回答いたします。
(変更を加えてあります)
Q:国政の最高責任者が国権の最高機関で118回にわたり虚偽答弁を行っていたことが明らかになりました。前代未聞の国会愚弄事件を、なぜ衆参両院の憲法審査会は取り上げなかったのでしょうか?
どこかの大学教授の言葉ですが、「今だけ
金だけ 自分だけ」と言う抽象度の低い思考の人を自分は、これまた首都大学東京の社会学者である宮台真司さんの言葉ですが、「クズ」と呼んでます。クズ政府の他責にせず自己責任なのでしょうか?
A:まずは最初の質問から。
衆参両院の憲法審査会の対応についてシンプルに考えると、「そもそも問題と認識しなかった」「問題と判断できなかった」「問題と判断したが、行動(解決)しなかった」「問題と判断したが、行動(解決)できなかった」の4パターン。
問題がケースサイド、行動(解決)がプランサイドです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html
ケースサイドには2つのポイントがあります。問題の影響に関する「ハーム(問題性)」とその本質的な原因を明らかにする「インヘレンシー(内因性)」です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808495.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808542.html
ちなみに私はコーチとして(医師としても)、インヘレンシーを強く意識しています。それを突き詰めることは、これまでのブリーフを明らかにし、“現状の外”にゴールを見いだすきっかけになるからです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html
プランサイドにもポイントが2つあります。不利益を検討する「ディスアドバンテージ」と解決能力の評価「ソルベンシー」です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12935916.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12935992.html
その4つポイントについて論陣を張って行うのがディベート。現代ディベート論理は「トゥールミンロジック」と呼ばれています。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html
その目的は「最短時間で最適解を見つけること」。そして、「論理的思考を徹底的に極めることで、論理という系の外に出て自由になること」です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html
いただいた「なぜ衆参両院の憲法審査会は取り上げなかったのでしょうか?」に対する私の答えは「自由がないから(自由でないから)」。それは論理的思考を放棄した原因であり、結果でもあります。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html
私は、行政・立法・司法から、そして日本国民から自由を奪い取るという暴挙は、「118回にわたり虚偽答弁を行った国政の最高責任者」の“ある行為”によって完遂したと思っています。その“行為”とは、2014年7月の政治主導による憲法解釈変更。
詳細は割愛しますが、ディベートでいうと「クリティーク(Kritik)」。前提そのものがおかしいといえます。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13076426.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html
「自由がない(自由でない)」という問題(課題)に対する私の解決策は「抽象度を上げる」です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html
そのためにコーチングが大いに役立ちます。1)心から望み、2)自分中心を捨て、3)“現状の外”にゴールを設定し、「ゴール達成能力の自己評価」であるエフィカシーを高めながら“気楽”に過ごすうちに、自然と抽象度が上がっていきます。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html
だから、コーチングを学び、実践しよう!
…ただし、その時にある“心がまえ”が必須。それが「他責にせず自己責任」です。
下記のブログ記事に詳しくまとめました。とくに「05:自責の意味」はぜひ確認してください。認知科学者
苫米地英人博士の「責任」の定義を引用しています。
S-04:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!(目次)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22305802.html
次に私からのアドバイス。
他人を「クズ」呼ばわりすることはコーチング実践者らしくありません。倫理的な観点からももちろんですが、なによりエフィカシーを下げてしまうから。あなた自身のエフィカシーもです。なぜだかわかりますよね?
(不明瞭な場合はこちら↓ 早速ワークに取り組んでください)
Q-195:コーチングはマインドを使える人のためのものなのでしょうか? Vol.4;脳の呪縛を解き放つ(ワーク付き)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25645972.html
苫米地博士に学び、コーチングを実践する者の機能・役割は「ハイエフィカシーなカルチャーを実現する」こと。それがコーチのミッションです。コーチに「クズ」は似合いませんよ。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8430748.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26062728.html
御質問ありがとうございました。
苫米地式認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記1-
私は、行政・立法・司法から、そして日本国民から自由を奪い取るという暴挙は、「118回にわたり虚偽答弁を行った国政の最高責任者」の“ある行為”によって完遂したと思っています。その“行為”とは、2014年7月の政治主導による憲法解釈変更です
…その時、私は、映画「STAR
WARS」のあるセリフを思い出しました。EpisodeⅢにおけるパドメ・アミダラの言葉です。
これで自由は死んだわ。万雷の拍手の中で
So this is how liberty dies, with
thunderous applause.
-追記2-
関連した話題を。
菅首相の肝いりで2021年5月17日から「大規模接種センター」における新型コロナワクチンweb予約が始まりました(65歳以上対象)。ところが初日に予約システムの重大な欠陥が判明。「デタラメな接種券番号」や「65歳未満の生年月日」を入力しても予約がとれることを検証した3社(AERA dot.、毎日新聞、日経クロステック)がその事実を報道しました。
それらの報道に対して、岸信夫防衛大臣が「本来のワクチン接種を希望する65歳以上の方の接種機会を奪い、貴重なワクチンそのものが無駄になりかねない極めて悪質な行為」と抗議。さらに実兄である安倍晋三前首相も「朝日、毎日は極めて悪質な妨害愉快犯と言える。防衛省の抗議に両社がどう答えるか注目」と追随しました(両人ともなぜか日経には触れず)。
「接種機会を奪う本当の原因は何か?」を考察し(ケースサイド)、 「ワクチンが無駄になりかねない状況を改善するにはどうすればいいか?」を考え実行すること(プランサイド)が論理的対応です。その上で、主権者である国民にしっかり説明することが政治家の責任。大臣や前首相ならなおさらです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_395184.html
-追記3-
もうひとつ関連した話題を。
「バラいろダンディ」(2021年5月31日)に出演された苫米地博士は、「差別のない世界を作らねば日本は終わる」ことを論理的に解説されました。下記リンクで視聴できます↓
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