Q-195:コーチングはマインドを使える人のためのものなのでしょうか?
Vol.4;脳の呪縛を解き放つ(ワーク付き)
御質問をいただきました。ありがとうございます。
抜粋した下記部分について、4回に分けて回答しています。今回が最終回です
(プライバシーに配慮し、変更を加えてあります)
Q:コーチングはマインドを使える人のためのものなのでしょうか?
Vol.1;抽象度&ゴール
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25534400.html
Vol.2;不完全性
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25582843.html
Vol.3;マインドを100%活用するという覚悟(ワーク付き)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25604736.html
Vol.4;脳の呪縛を解き放つ(ワーク付き)
A:前回(Q-194)、私は「マインドを現状維持や責任回避のために使うのではなく、未来創造や自由のために100%活用するという覚悟さえあれば、コーチングを受ける(実践する)資格があります」と書き、ワークを提示しました。
そのワークとは、「『コーチングはマインドを使える人のためのものなのでしょうか?』という質問が内包する課題(case)とその解決策(plan)を見つける(感じる)」というもの。
いかがだったでしょうか?
…では、私の答えを。まずは課題(case)から。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html
前回のポイントをまとめると、
・ゴールがあり、その達成を確信している者にとって(エフィカシー)、目の前の全ての事象はゴール達成のための大切な縁起。すべて「T」
・「すべてを『T』にする心意気」が「コーチングマインド」であり「自由」。その「自由」には必ず責任が伴う
・多くのケースにおいて、「自由」や「コーチングマインド」を放棄した人が、責任回避や自己正当化のために批判を連発しているように感じられる。それは単なるドリームキリングよりも重い心の叫びに思える
…です。
「責任回避や自己正当化のために批判を連発する」ことは、課題(case)をあえてスコトーマに隠す行為といえます。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html
それは問題の本質から目を背けることであり、無意識が思いっきり現状を肯定している状態です。「批判を連発する」ことがコンフォートゾーン(CZ)化しています。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html
そんなCZに浸りながら他人を批判し続ける生き方は、じつは、とても楽な生き方といえます。思考する必要がないのだから。他人を叩き、悪口をいいながら、心の奥底では幸せを感じているはずです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html
苫米地博士は、そんな生き方を「奴隷の生き方」、そんな幸せを「奴隷の幸せ」と表現されます。
奴隷とは「権力が用意したパノプティコンとバイオパワー(Bio-power、生権力)に従う者」のこと。それなのに本当の幸せを見いだせるはずがありません。だから、ますます他を攻撃してしまうのです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292569.html
そんな「奴隷」に対して、自分が生みだしたバイオパワーに従って生きるのが「自由」。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html
コーチングでいうと、バイオパワーを自分で生みだす行為、すなわち自由のはじまりがゴール設定といえます。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html
自身の自由意思で 1)100%want toで、2)自分中心を捨て、3)“現状の外”に バイオパワーを生みだす = ゴール設定
…そのバイオパワー(= ゴール側の自分)にのみ従うことで得られる喜びは、究極の“幸福(well-being)”といえます。
F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~「anti→with→well」partⅡ
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html
私が「コーチングはマインドを使える人のためのものなのでしょうか?」という御質問(及びその背後にある意図)に感じた課題(case)とは、「『マインドを使うこと』や『自由』に対する迷い」と「『ゴール(設定)』に関する認識不足」です。シンプルに言い直すとhave toが紛れ込んでいます。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html
それは失敗の記憶に紐づく不安や恐怖によるブレーキのあらわれかもしれませんし(「私にはできない」)、例えば「常識」といった社会の価値観によるリミッターの発動かもしれません(「そんなことは許されない」)。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12794797.html
いずれにせよ、エフィカシーが不当に下がっている「あなたらしくない」状態です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html
したがって、「『マインドを使うこと』『自由』『ゴール(設定)』に対する迷いや認識不足」という課題(case)に対しての最初の対策(plan)は「エフィカシーを上げること」。それは権力者が仕掛けたバイオパワーから逃れる秘訣でもあります。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html
最後に、苫米地博士の著書「脳の呪縛を解く方法」(KADOKAWA)を使ったワークを御紹介します。
<脳の呪縛を解き放つワーク>
1.
下記引用文を、まるで博士からコーチングセッションを受けているような臨場感で読む
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22463920.html
2.
「今すぐやるべきこと(←もちろんwant to!)」を感じる
3.
「やるべきこと(←want to !!)」を実際に行う
*「やるべきこと」はエンドステートです↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html
4.
言い訳(創造的回避)がでてきたら「私らしくない」、自然に行動できたら「私らしい」とセルフトーク
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040752.html
5.
行動中に浮かんだイメージを五感で感じる(word/picture/emotion)
6.
その体感を新たなゴールに落とし込む(注ぎ込む)
7.
ゴール側からすべてを認識・理解・評価・判断する(ラベリング)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html
(それではワークを楽しんでくださいw↓)
バイオパワーから逃れる方法②-エフィカシーを上げる
また、ネットで展開されるネガティブな世界から物理的に離れるのもいい方法です。これは良い効果をもたらします。
コーチング的にいえば、悪口はエフィカシーを下げてしまいます。
エフィカシーとは、「自己のゴール達成能力の自己評価」のことです。
「私は、すごい人間だ」と自分自身のことを感じるエフィカシーの高い人は、黙っていても自然にゴールを達成してしまいます。
このゴール達成のメカニズムは、私の別の著作を読んでいただけるとわかると思いますが、ゴール達成や自己実現ができるかどうかは、すべて「その人のエフィカシーがどれだけ高いか」という一点にかかっています。
悪口や皮肉がなぜ口を衝いて出るかというと、その人のエフィカシーが低いからです。自己評価が高ければ、他人のすることにわざわざ悪口をいおうなどとは考えません。悪口を投げかける相手のことを、自分と同レベルだと認識しているから、そういう考えが浮かんでくるわけです。
人間は面白いもので、自分が悪口をいわないとしても、誰かが発する悪口やネガティブな意見を聞くだけでエフィカシーが下がります。嘘だと思うなら、悪口ばかりいう知り合いの話に、束の間でもつきあってみたらいいでしょう。うんざりして、何かをしようとする意欲がすっかり萎えてしまうはずです。これがエフィカシーの下がった状態です。
ネット上で展開される悪口やネガティブな意見についても、同じことがいえます。それを面白いと感じて追いかける人がいるかもしれませんが、そのときみなさんのエフィカシーは、確実に下がっています。
それを物理的に遠ざけることは、権力のバイオパワーから逃れる意味でも、賢明なやり方です。
…実際に行動しているうちにエフィカシーが上がり、上がったエフィカシーによりスコトーマが外れ、“現状の外”に新たなゴールを見つけることができるようになります。そのプロセスで「脳の呪縛」が解けていくはずです。ここまで読んでくださった皆さんなら必ずできます。
そしてその時、「コーチングはマインドを使える人のためのものなのでしょうか?」という疑問はすっかり解消しているでしょう。エフィカシーが上がり、呪縛が解けたから。
それは抽象度が上がること。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html
それは自由。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html
そして、それは人間形成の階梯を上がるということ。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html
次は、皆さんと縁ある人々のエフィカシーを引き上げ、呪縛を解いてあげてください。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html
マインドの使い方をマスターし、まわりにひろげている皆さんは、「マインドを使える人」は“うまく使える”ように、「マインドを使えない人」は“使える”ように導くよきコーチとなっています。「布施」を体現しているコーチ(&ヒーラー)です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11142143.html
苫米地式認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-告知-
今年度(2021年)は計8回のオンラインセミナーを予定しています。1年間を通してのテーマは「Well-being」です。
(セミナー予定はこちら↓)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25412318.html
第1回目は2021年4月25日(日)開催。テーマは「スコトーマ」「ゴール」「エフィカシー」です。
(詳細はこちら↓)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25523198.html
超情報場でお会いしましょう!
<お問い合わせ・申し込み>
coachfor.m2@gmail.com
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