Q-192:コーチングはマインドを使える人のためのものなのでしょうか?
Vol.1;抽象度&ゴール
御質問をいただきました。ありがとうございます。
抜粋した下記部分について、4回に分けて回答いたします。
(プライバシーに配慮し、変更を加えてあります)
Q:コーチングはマインドを使える人のためのものなのでしょうか?
Vol.1;抽象度&ゴール
A:「マインドを使える人」の反対は「マインドを使えない人」。
コーチングは、マインドについて学びながら、マインドの使い方をマスターしていくものです。コーチは、「マインドを使える人」は“うまく使える”ように、「マインドを使えない人」は“使える”ように導いていきます。
よって、御質問の意味が「コーチングはすでにマインドを使える人のためだけのものなのか?」ということであれば、私の答えは「そんなことはない」です。むしろ「マインドを使えない人」の方がコーチングのインパクトは大きいといえます。
ところで、マインドとはなんでしょうか?
…そう、マインドとは「脳と心」のこと。物理空間の脳と情報空間の心は、そもそも同じものであり、抽象度の違いにすぎません。
住み慣れた街の一番高いビルにいるところを想像してください。1階にいる時と最上階にいる時とでは見える景色がまるで違います。でも、同じビルであることに違いはありません。
脳と心の関係も同じ。まるで違うような感じがしますが、抽象度という階層が違うだけで、そもそも同じものです。本当は「脳と心」でひとつです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html
「『脳と心』でひとつであることを常に意識に上げる」ことはとても重要です。
余談ですが「意識に上げる」と「意識する」は違います。「リアリティを上げて、常にそれをコントロールする」というのが「意識に上げる」。認知科学者
苫米地英人博士は、その状態(意識に上げる)が生きていることだとおっしゃっています。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html
「『脳と心』でひとつであることを常に意識に上げる」とは、情報空間の底面である物理空間からその頂点(T)まですべてに“集中”しているということ。少なくとも自由に抽象度の階層を移動できる状態のことです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html
「マインドを使える」を「全抽象度次元に“集中”している(全集中w)」「抽象度の移動が自由にできる」と、そして「マインドを使えない」を「低い抽象度次元に囚われている」「高次の抽象度への移動ができない(しない)」という意味であるとすると、「コーチングはマインドを使える人のためのものなのか?」に対する私の答えは「そのとおり」です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25282178.html
なぜだかわかりますか?
…コーチングは、マインドについて学びながら、実践していくものです。具体的にはゴールを設定し、その達成に向けてマインドをフル稼働させていきます。
ゴールとは、もちろん、「1)心から望むもの、2)自分中心を捨てて見いだすもの、3)“現状の外”にあるもの」です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html
「2)自分中心を捨てる」とは、抽象度を上げていくことであり、自我を拡張していくことです。それは「マインドを使える」状態でなければ決してできません。もっとはっきりいうと、「抽象度を上げる」ことが「マインドを使う」ことです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html
「2)自分中心を捨てる=マインドを使う」から、スコトーマに隠れて認識できないはずの「3)“現状の外”」にゴールを見いだすことができます。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html
「2)自分中心を捨て」て「3)“現状の外”」に見つけたゴールが「1)心から望むもの」であるというときの「望む」とは、当然、動物的な大脳辺縁系レベルの“情動”ではありません。人間らしい前頭前野を徹底的に使った思考で感じる“社会的情動(感性)”のことです。苫米地博士はよく「大きな煩悩」と表現されています。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19021726.html
その“社会的情動(感性)”とは“超論理”のこと。トゥールミンロジックで論理空間を極めた上でやっと到達できる次元です。その次元に向かうためにゴールがあり、その次元に到達することでさらなるゴールを見つけることができます。次回(Q-193)掘り下げます。
(ディベートについては下記記事を↓)
S-01~:よりよい“議論”のために(目次)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11613757.html
大脳辺縁系優位(情動)の状態ではコーチングを実践することはできません。まずは前頭前野優位の「マインドを使える」状態にリカバーすることが必要です。私はそれがヒーリングだと思っています。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html
(Q-193につづく)
苫米地式認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記-
ヒーリングとコーチングの関係について、別の御質問への回答で考察しています。その質問とは「認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか?」。
下記ブログ記事をどうぞ↓
Q-068(vol.5):ヒーリングとコーチングの関係
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14400982.html
Q-069(vol.6):セルフヒーリングとセルフコーチングのコツ
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14524490.html
-告知-
今年度(2021年)は計8回のオンラインセミナーを予定しています。1年間を通してのテーマは「Well-being」です。
(セミナー予定はこちら↓)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25412318.html
第1回目は2021年4月25日(日)開催。テーマは「スコトーマ」「ゴール」「エフィカシー」です。
(詳細はこちら↓)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25523198.html
超情報場でお会いしましょう!
<お問い合わせ・申し込み>
coachfor.m2@gmail.com
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