Q-190:家族ががんで治療中です。どうすればいいでしょうか? -14(最終回);「I×V=R」を用いた3rd. Step<Rを高次元への“R”へ
~縁ある者たちの役割~> vol.5
ちょっと前の話になりますが、認知科学者 苫米地英人博士のコーチング系セミナーに参加した際、受講者からこのような御相談をいただきました。
Q:母と祖父が同じがんで治療中です。私はどのように接すればいいでしょうか?
(プライバシー保護の観点で、今回に限らず、変更を加えてあります)
「家族にはコーチングしない」ことを念頭に、母を「壮年」世代、祖父を「老年」世代と抽象化すると…
コーチとして壮年にどのように接するべきか?
コーチとして老年にどのように接するべきか?
家族として壮年にどのように接するべきか?
家族として老年にどのように接するべきか?
…と分類することができます。
(前提も「老病死が顕在化」「老病死に向き合いながら生活中」と抽象化)
…じつは、「老年(老人)」に対するコーチングについては、ヒーリングのポイントとともに過去のブログ記事で考察しています。「青年(若者)」向けのコーチング&ヒーリングのポイントも取り上げています↓
F-129~:The Sweet Hello, The Sweet
Goodbye
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_396235.html
このシリーズは、上記ブログ記事の続編として、「壮年(中年)」に向けたコーチング&ヒーリングのポイントを掘り下げていきます。キーワードは「I×V=R」!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html
シリーズの最後は「家族としての接し方」。参考にしている苫米地博士の著書「がんを克服できる脳」(主婦と生活社)をぜひお読みください(Kindle版↓)。
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01;家族にコーチングしない理由
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25025653.html
02;エネルギーと創造性の源
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25090742.html
03;「I×V=R」を用いた1st. Step<イメージをゲシュタルト化する> 前編(ワーク付き)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25131114.html
04;「I×V=R」を用いた1st. Step<イメージをゲシュタルト化する> 後編
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25153337.html
05;「I×V=R」を用いた2nd. Step<ゲシュタルトを巨大化する> 理論編(ワーク付き)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25194921.html
06;「I×V=R」を用いた2nd. Step<ゲシュタルトを巨大化する> 実践編vol.1(ワーク付き)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25217507.html
07;「I×V=R」を用いた2nd. Step<ゲシュタルトを巨大化する> 実践編vol.2(ワーク付き)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25259581.html
08;「I×V=R」を用いた2nd. Step<ゲシュタルトを巨大化する> 実践編vol.3(ワーク付き)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25282178.html
09;「I×V=R」を用いた2nd. Step<ゲシュタルトを巨大化する> 実践編vol.4(ワーク付き)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25324197.html
10;「I×V=R」を用いた3rd. Step<Rを高次元への“R”へ
~縁ある者たちの役割~>
vol.1
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25346333.html
11;「I×V=R」を用いた3rd. Step<Rを高次元への“R”へ ~縁ある者たちの役割~>
vol.2
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25388178.html
12;「I×V=R」を用いた3rd. Step<Rを高次元への“R”へ ~縁ある者たちの役割~> vol.3
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25410549.html
13;「I×V=R」を用いた3rd. Step<Rを高次元への“R”へ ~縁ある者たちの役割~>
vol.4(ワーク付き)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25452632.html
14;「I×V=R」を用いた3rd. Step<Rを高次元への“R”へ ~縁ある者たちの役割~>
vol.5
いまはまだ、長く生きることを目標とし、そこに価値を見いだす人が多くいます。しかし、あと20年もしたら、長寿は当たり前となり、人々は、長く生きる意味や、生きる価値を見いだすことに苦悩するようになるかもしれません。“クオリティー・オブ・ライフ(人生の質)”ではなく、“クオリティー・オブ・バリュー(価値の質)”の模索です。
1年でも2年でも、長く生きる意味は何ですか?
あなたが望む社会はなんですか、未来はなんですか?
そして、家族に何ができますか? あなたは何がしたいですか?
…上記文章は認知科学者 苫米地英人博士の著書「がんを克服できる脳」(主婦と生活社、Kindle版あり)からの引用です。
同書の中で、苫米地博士は「がん患者のためのコーチング」を解説され、さらには誌面コーチングまでされています。なぜ博士はがんをテーマとした本の中でコーチングを強調されているのでしょうか?
…私の答えは「コーチングにすべての解決(プラン)が内包されているから」。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html
コーチングを学び実践すると、ゴールを設定し、エフィカシーを高めながらゴール実現を目指すことができるようになります。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html
そして、ゴールに向かう過程で、今まで封印されていた能力が覚醒します。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12794797.html
身近な家族の老病死をきっかけに「家族に何ができるか(できたか)?」を本気で探求していると、自分自身の人生にも限りがあること(生老病死)に気づくとともに、スコトーマに隠れていた“クオリティー・オブ・バリュー(価値の質)”を感じることができるようになります。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html
その“バリュー”が新たなゴールとなるもの。
ゴールが生みだすイメージ(I)は、思考しトライアル&エラーを繰り返しているうちにより鮮明になっていき(V)、ついに現実化します(R)。それが「夢をかなえる方程式 I×V=R」です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html
1st.stepは<イメージをゲシュタルト化する>こと。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25131114.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25153337.html
2nd.stepは<ゲシュタルトを巨大化する>こと。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25194921.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25217507.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25259581.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25282178.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25324197.html
「ゲシュタルトを巨大化する」ための思考法として「コンセプチュアル・フロー」を紹介しました。それは抽象度を縦軸、時間の流れを横軸とし、ゴール側から思考をビジュアル化するもの。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html
フローを考え抜く間に、抽象度がどんどん上がっていきます。それはマズローのいう「人間形成」です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html
その「抽象度が上がる過程」を人類に置き換えると、「人類の進化」とみることができます。それは未来=青年(若者)から過去=老年(老人)へと連綿と続く時間の流れの中でおこる進化です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html
御承知のとおり、「I×V=R」の「R」とは「Reality」のことです。かつての“現状の外”を現実化(Realize)することは、新たなゲシュタルトを生みだす「Revolution」でもあります。
「因」である青年(若者)のRevolutionのために「果」として壮年(中年)のRevolutionがあり、その壮年のRevolutionは老年(老人)のRevolutionの「因」になっているといえます。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html
Q:母と祖父が同じがんで治療中です。私はどのように接すればいいでしょうか?
A:母(壮年)と一緒に祖父(老年)の現状を快適にする「R:現実化」に取り組みつつ、母(壮年)の新たな「I×V=R」を徹底的にサポートする。
そして、あなた(青年)自身がその経験から学んで見つけた“クオリティー・オブ・バリュー(価値の質)”を本気で追求し、「R:現実化」を重ね、「因」である次世代に手渡す「R:revolution」を実現していく。
…それが私の答えです。
長くお待たせしましたが、その間、私はこんなことを考えました。
最後にもう一度。博士の言葉を。
1年でも2年でも、長く生きる意味は何ですか?
あなたが望む社会はなんですか、未来はなんですか?
そして、家族に何ができますか? あなたは何がしたいですか?
苫米地式認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記-
御質問への回答を考えている間、私のマインドでは「思うままに夢がかなう 超瞑想法」(PHP研究所)の終章がリフレインしていました。以下、引用します。
…答えはひとつ。
愛はもともと存在しているのです。
そして、その愛は何かといえば関係性です。
愛があるから、この世界はあるのです。
ここに至って、キリストが説いた「愛」は釈迦の「縁起」とイコールになります。なぜなら、どちらも「事象は関係性によって生じる」と説いているからです。
釈迦の教えとキリストの教えをひとつ上の抽象度から眺めれば、縁起の思想に行きつくのです。
つまり、縁起の思想、さらには縁起を発展させた空の思想を、より臨場感を持ってわかりやすく瞑想できるような物語をつくればいいのです。
21世紀の指針となるのは、きっと「愛」と「縁起」を包括するような高い抽象度の物語になるはずです。
それでは、夢から醒めたみなさんに、そんな抽象度の高い新しい物語を作っていただくことを期待して、そろそろ筆を擱くこととします。
-参考書籍-
「がんを克服できる脳」(主婦と生活社、Kindle版あり)
-関連記事-
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「夢をかなえる方程式 I×V=R」関連はこちら↓
F-070:「夢をかなえる方程式 I×V=R」のとおり、本当に夢が現実化した一例
~映画「メジャーリーグ」~
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F-117~:Field of Dreams
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ゲシュタルト関連はこちら↓
F-019:「Connecting the dots」by スティーブ・ジョブス
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Q-063:「ゲシュタルトができあがると理解が深まる」とはどういうことなのでしょうか?
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ヒーリングとコーチングの関係についてはこちら↓
Q-064~:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいのでしょうか?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292583.html
-告知-
青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching Project(FCP)」がはじまっています(2020年6月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。
参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。
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