F-180:“幸福(well-being)”とは?
~「anti→with→well」partⅡ-5;個のwell-beingから社会全体にひろがるwell-beingへ
「生命は老いるようにはできていない」「老いは治療できる病である」「もはや老いを恐れることはない」と主張(claim)する衝撃的な本を読んだ後、医師&コーチとして考えたことをまとめました↓
F-163~:アンチ(anti)からウィズ(with)、そしてウェル(well)へ
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そのシリーズの終わりに下記ワークに取り組んでいただきました。
<ワーク>
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人生の終わりに待つ「死」まで見据えた上で、あらためて“幸福(well-being)”を考えるとどのようなことがいえるでしょうか?
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未来から過去へと向かう時間の流れを考慮すると、「『死』がはじまり」といえます。そのはじまりにある“幸福(well-being)”とはどんなものなのでしょうか?
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人生の終着点(始発点)である「死」をどのように迎えれば(始めれば)よいのでしょうか?
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anti-aging→with-agingの先には何があるのでしょうか?
私は平和に至るマインドの変化が「anti→with→well」であり、そのプロセスそのものが“幸福(well-being)”だと思っています。その“幸福(well-being)”が今回のテーマ。
自分にとっての“幸福(well-being)”を考え抜くことは、「自己の存在と意味」を明らかにし、スピリチュアルペインを克服するきっかけになるはずです。
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1;ゴールが幸福を定義する
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2;幸福はさらに深い自己催眠
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3;物理的な現実よりも脳による意味づけに臨場感を覚えている状態
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4;洗脳によって生まれる幸福
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5;個のwell-beingから社会全体にひろがるwell-beingへ
ところで、認知科学者 苫米地英人博士は「幸福」をどのように考えていらっしゃるのでしょうか?
以下、博士の著書「『感情』の解剖図鑑」(誠文堂新光社)より引用します。
(7回に分けて引用。今回は5/7です)
本当はもっと恐ろしい、社会による洗脳
マルチ商法など、実体のある他者による洗脳は、まだマシだといえるでしょう。悪質な分、何らかのきっかけで冷静さを取り戻しさえすれば、洗脳から解放される可能性が高いからです。
むしろ怖いのは、社会による洗脳の方かもしれません。
かつて日本には、「白黒テレビ、洗濯機、冷蔵庫の『三種の神器』が揃えば幸福である」「いい学校を出ていい会社に入れば幸福である」と広く信じられていた時代がありました。また、今でも「お金持ちになれば幸福である」と考えている人は少なくないでしょう。
これらももちろん、洗脳です。三種の神器を手に入れたり、いい学校、いい会社に入ったり、お金持ちになったりすることで本当に幸福が得られるとは限りません。ところが、人々は社会から与えられるメッセージを受け入れ、「~すれば幸福である」と自己催眠をかけてしまっているのです。
…大変残念なことに、私はかつて“だまし討ち”されたことがあります。相手側が裁判所に提出した“証拠”には「タケハラは本当にwant toばかりしている」と書かれていました。罵詈雑言とともに。
そこに滲み出ていたのは「差別」。そして、差別と混然一体となった「お金のためなら何をしてもいいという妄想」と「お金があれば何をしてもいいという思い上がり」です。
そのような未熟なブリーフが、例えば「勝ち組」「負け組」といった言葉を生みだします。単なる所得の差を、人の優劣を決める重大な条件のように「意味づけ」するのです。
「お金に絶対的な価値がある」
どう思いますか? どのように感じますか?
…では、私の意見(claim)を。
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お金に絶対的な価値などありません。価値があるのは人の存在そのものです。心から望むゴールに向かって創意工夫しながら生きることそのものに絶対的な価値があります。
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事実、「お金」だけでは決して幸福にはなれません。皆さんのまわりにも「お金はあるけれども、心が満たされない」という人たちが存在しているはずです。
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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23170992.html
お金に囚われた人たちの多くは、純粋にゴールを目指す者たちを攻撃します。強烈なドリームキラーとなって(=anti)。
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もしもドリームキリングを受けたなら、まずは深呼吸して、1つ上の抽象度で「自分に興味を持ってくれている人」と捉えなおしてみましょう。そのドリームキラーのことを。
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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html
そして、「“私”という存在を生みだす大切な縁起の一部であるという事実」をしっかり感じてみるのです。ゴール側から。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html
すると、今までとは全く違った世界(宇宙)を認識できるようになります。脳内が書き換わり、「環境」が変わるから。そのときドリームキラーは“敵”ではなくなっているはずです(=with)。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25046274.html
そもそもドリームキラーが現れるということは、1)“現状の外”にゴールがあり(=ゴール設定に成功している)、かつ、2)それがまわりの人たちに伝わっている(=同調に成功している)ということ。抽象度の高いゴールを設定する能力や同調能力はリーダーの必要条件です。
(関連する記事を追記1で紹介します)
リーダーの心の平和はホメオスタシス同調によりまわりにひろがっていきます。その結果、縁ある人たちをお金という刷り込みから解放できるはず。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html
「刷り込み」や「意味づけ」といった目に見えない束縛から人々を解放することは、リーダーの大切な役割です。リーダーの存在そのものによって、まわりの人たちの心が優しく書き換わっていくのです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292569.html
そうなるとみんなが認識する世界はますます輝いていきます。希望に満ちたゴールを共有しながら、誰もがお互いのドリームサポーターになっているから。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6854056.html
それが個のwell-beingであり、社会全体にひろがるwell-being
…私はそんな状態を“無敵”と呼んでいます。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5446097.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5448151.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615695.html
(F-181につづく)
苫米地式認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記1-
そもそもドリームキラーが現れるということは、1)“現状の外”にゴールがあり(=ゴール設定に成功している)、かつ、2)それがまわりの人たちに伝わっている(=同調に成功している)ということ。抽象度の高いゴールを設定する能力や同調能力はリーダーの必要条件です
…高い抽象度の視点を持ち(情報収集能力)、ひろげ(同調能力)、貫くこと(責任能力)がリーダーに求められる条件です。それは誰もが会得するべきもの。なぜならみんなが自身の人生のリーダーなのだから。
リーダーについては↓
PMⅠ-06-06:仮説01)変わらないコンフォートゾーン(CZ)が生みだす「現状維持の壁」
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html
PMⅠ-06-07:仮説02)「want to」「have to」とコンフォートゾーン(CZ)の関係
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13837769.html
PMⅠ-06-17):仮説12)リーダー、マネジメント、コーチの役割と抽象度の関係
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14526054.html
F-104:「映写機の故障により上映できるかわかりません」Vol.4;リーダーの視点で
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19485793.html
F-127:続・クライシスの本質 ~首相による「一斉休校要請」と社会の反応を読み解く~<後編>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21664503.html
Q-176:コーチはリーダーとマネージャーの役割・機能を持つと考えてよいのでしょうか?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25016029.html
-追記2-
リーダー(リーダーシップ)について、苫米地博士の著書「すごいリーダーは『脳』がちがう」(三才ブックス)で学ぶことができます(Kindle版もあります↓)。
すごいリーダーは「脳」がちがう | 苫米地英人 | リーダーシップ |
Kindleストア | Amazon
その後は「近未来のブッダ 21世紀を導くリーダーの鉄則」(サンガ)をお読みください。「リーダーの鉄則」である“慈悲”について学べます。
-参考書籍-
「感情の解剖図鑑 仕事もプライベートも充実させる、心の操り方」(誠文堂新光社)
-関連記事-
F-110~:情報が書き換わると現実が変わる
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_386190.html
Q-168:スピリチュアルペインは抽象度でいえばどこに入るのでしょうか?
どうやって原因である無関心が生まれてくるのでしょうか?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24321116.html
S-04~:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_397885.html
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