Q-185:家族ががんで治療中です。どうすればいいでしょうか? -09;「I×V=R」を用いた2nd. Step<ゲシュタルトを巨大化する> 実践編vol.4(ワーク付き)
ちょっと前の話になりますが、認知科学者 苫米地英人博士のコーチング系セミナーに参加した際、受講者からこのような御相談をいただきました。
Q:母と祖父が同じがんで治療中です。私はどのように接すればいいでしょうか?
(プライバシー保護の観点で、今回に限らず、変更を加えてあります)
「家族にはコーチングしない」ことを念頭に、母を「壮年」世代、祖父を「老年」世代と抽象化すると…
コーチとして壮年にどのように接するべきか?
コーチとして老年にどのように接するべきか?
家族として壮年にどのように接するべきか?
家族として老年にどのように接するべきか?
…と分類することができます。
(前提も「老病死が顕在化」「老病死に向き合いながら生活中」と抽象化)
…じつは、「老年(老人)」に対するコーチングについては、ヒーリングのポイントとともに過去のブログ記事で考察しています。「青年(若者)」向けのコーチング&ヒーリングのポイントも取り上げています↓
F-129~:The Sweet Hello, The Sweet
Goodbye
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_396235.html
このシリーズは、上記ブログ記事の続編として、「壮年(中年)」に向けたコーチング&ヒーリングのポイントを掘り下げていきます。キーワードは「I×V=R」!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html
シリーズの最後は「家族としての接し方」。そこは苫米地博士の著書「がんを克服できる脳」(主婦と生活社)を読み解く形でまとめていきます。ぜひお読みください(Kindle版↓)。
がんを克服できる脳 【特製音源CD無しバージョン】 | 苫米地英人 | 医学・薬学 |
Kindleストア | Amazon
01;家族にコーチングしない理由
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25025653.html
02;エネルギーと創造性の源
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25090742.html
03;「I×V=R」を用いた1st. Step<イメージをゲシュタルト化する> 前編(ワーク付き)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25131114.html
04;「I×V=R」を用いた1st. Step<イメージをゲシュタルト化する> 後編
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25153337.html
05;「I×V=R」を用いた2nd. Step<ゲシュタルトを巨大化する> 理論編(ワーク付き)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25194921.html
06;「I×V=R」を用いた2nd. Step<ゲシュタルトを巨大化する> 実践編vol.1(ワーク付き)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25217507.html
07;「I×V=R」を用いた2nd. Step<ゲシュタルトを巨大化する> 実践編vol.2(ワーク付き)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25259581.html
08;「I×V=R」を用いた2nd. Step<ゲシュタルトを巨大化する> 実践編vol.3(ワーク付き)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25282178.html
09;「I×V=R」を用いた2nd. Step<ゲシュタルトを巨大化する> 実践編vol.4(ワーク付き)
実践編は「ゲシュタルトを巨大化する」ための思考法がテーマ。その思考法とは「コンセプチュアル・フロー」です。
以下、認知科学者
苫米地英人博士の「苫米地 思考ノート術」(牧野出版、Kindle版あり)より4回に分けて引用します(今回は4/4)。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html
〇 問題発見ができるコンセプチュアル・フロー
コンセプチュアル・フローで物事を考えていると、「問題発見」にもつながります。それもだれよりも早くです。いち早く問題に気づけば、問題が大きくならないうちに対策が立てられますし、大きな問題であっても方向転換の労力はわずかで済みます。
問題は発見されなければ解決できません。当たり前のことです。発見されていないから解決できない。発見された問題は必ず解決できます。
いつまで経っても大きな問題に気づかない。それが政治や企業の問題であれば、わが国の将来を左右することになりかねません、なぜ、大きな問題に気づかないのでしょうか。原因はスコトーマにあります。
たとえば、ある製造会社P社の話をしましょう。
P社には実は、原料の選択に関する大きな問題があります。世界の趨勢は別の原料使用に動いています。しかし、経営陣には世の中の動きが見えていません。
(中略)
P社には幸いにもコンセプチュアル・フローで思考している役員がひとりいました。この役員は、いつもゴール「会社の発展」からの視点で経営を考えていますから、現実より高い抽象度で考えることができます。
彼には「会社の発展」=儲かるという図式ができあがっていますから、問題が見えた時点で何をどうすればよいかがわかります。
この役員の提案のもと改革に取り組んでいけば、P社は倒産からなんとか免れるでしょう。
経営陣だけではなく、コンセプチュアル・フローで思考するビジネスマンが増えれば、P社はますます発展するにちがいありません。
会社の例を挙げましたが、同じことは個人にも当てはまります。問題発見できれば、身近な問題が解決できます。コンセプチュアル・フローで考えている人なら、問題発見ができ、発見した問題は必ず解決に結び付きます。
ただし、問題を発見したからといって手をこまねいていてはいけません。さらに抽象思考をして解決策を見出すのです。
知識を十分蓄え、抽象度を上げ、ゲシュタルトを構築できる人なら、簡単に解決策をひらめきます。
それでも、どうしても解決できない問題もあります。しかし、解決できないということ解決のひとつでもあるのです。要するに決着がつくからです。
ただし、私がこう言ったからといって、何も考えず何もせずに「解決できない」と言ってはいけませんよ。
引用終わり
…「発見された問題は必ず解決できます」と苫米地博士は断言されています。皆さんの正直な感想はどうですか?
素直に受け入れることができますか?
…もしも受け入れられないのなら、コーチングを学ぶことをお勧めします。
(もちろん、素直に受け入れる方にも。次のステップに進むために、ぜひ実際にコーチングを受けてください)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12933401.html
理由は大きく3つあります。1)過去の記憶に囚われたままで、2)抽象度が上がらず、3)論理→超論理的思考ができないから。それを一言でいうと、「エフィカシーが低い」。
だから、コーチングが必要です。コーチからの強力な働きかけにより、エフィカシーをどんどん高めることができます。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html
私たちの脳は失敗を強く記憶します。「問題」や「解決」という言葉をきっかけに(トリガー)過去の辛い記憶が引き出されると(アンカー)、つい大脳辺縁系優位の情動的思考に陥りがち。そんな意識状態を「ファイト・オア・フライト(Fight or Flight)」と表現します。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html
コーチングマインドを身につけると、「未来で成功しているから、今、“失敗”から学んでいる」と自然に考えられるようになります。未来が「因」、現在が「果」です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html
前頭前野優位を維持できると(すぐに回復すると)、論理的に“失敗”の原因を仮説化することができます。仮説化ができると、解決のための修正策をつくることができます。そのような思考法を「エクスプラネーション・パターン法」と呼びます。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html
今回のテーマである「コンセプチュアル・フロー」でいうと、仮説や修正策が「認識」です。「認識」間の関係性がわかると、ゲシュタルト化がおこります。
さらにゲシュタルト同士が統合され巨大化していくと、根源的な問題が明らかになり(ケースサイド)、今まで想像もしなかった解決策を“発見”します(プランサイド)。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html
抽象度がさらに上がった結果、スコトーマがどんどん外れるからです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html
反対にいうと、「抽象度を上げない限り、決して解決はできない」ということ。
(抽象度を上げることなく解決できる問題は、そもそも問題ではありません)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html
我々の直面する重要な問題は、その問題が生じたのと同じ考えのレベルでは解決することができない
We can’t solve problems by using the same
kind of thinking we used when we created them.
…これはドイツ生まれの理論物理学者 アルベルト・アインシュタイン(Albert
Einstein、1879~1955年)の言葉です。20世紀を代表する大天才は、抽象度を上げることの重要性を訴えています。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14687476.html
そのための思考法が「コンセプチュアル・フロー」。
ゴールに向けて、ゲシュタルトを巨大化し、抽象度を上げる…
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html
…それは「戦争と差別のない世界」を実現するための大切な思考法でもあります。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24905311.html
「苫米地式 思考ノート術」(Kindle版↓)より引用(一部改)
苫米地式 思考ノート術 | 苫米地英人 | 個人の成功論 |
Kindleストア | Amazon
…最後にワークを2つ紹介します。
<ワーク:並列思考を高める>
1.
1秒間で注文するものを決める
レストランなどで食事をするとき(テイクアウトするとき)、メニューを見ると同時に全体を把握し即座に注文します。なぜ1秒かというと、1秒以上の時間が経つとシリアル思考が働きだすから。
さらに選んだ理由を5つ、その反論を5つずつ、再反論を…を瞬時にイメージできるようになると、さらに並列度が高まります。
2.
本の同時読み
2冊の本を机の上に置き、一方は右手で、もう一方は左手で、同時にめくっていきます。
最初は2冊同時に全体のイメージを捉えるようにして、だんだんページの内容に対する自分の考えを頭の中につくっていくようにしてください。
(Q-186につづく)
苫米地式認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-参考書籍-
「苫米地 思考ノート術」(牧野出版、Kindle版あり)
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F-070:「夢をかなえる方程式 I×V=R」のとおり、本当に夢が現実化した一例
~映画「メジャーリーグ」~
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F-117~:Field of Dreams
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F-019:「Connecting the dots」by スティーブ・ジョブス
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Q-063:「ゲシュタルトができあがると理解が深まる」とはどういうことなのでしょうか?
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ヒーリングとコーチングの関係についてはこちら↓
Q-064~:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいのでしょうか?
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-告知-
青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching Project(FCP)」がはじまっています(2020年6月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。
参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。
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