F-179:“幸福(well-being)”とは?
~「anti→with→well」partⅡ-4;洗脳によって生まれる幸福
「生命は老いるようにはできていない」「老いは治療できる病である」「もはや老いを恐れることはない」と主張(claim)する衝撃的な本を読んだ後、医師&コーチとして考えたことをまとめました↓
F-163~:アンチ(anti)からウィズ(with)、そしてウェル(well)へ
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そのシリーズの終わりに下記ワークに取り組んでいただきました。
<ワーク>
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人生の終わりに待つ「死」まで見据えた上で、あらためて“幸福(well-being)”を考えるとどのようなことがいえるでしょうか?
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未来から過去へと向かう時間の流れを考慮すると、「『死』がはじまり」といえます。そのはじまりにある“幸福(well-being)”とはどんなものなのでしょうか?
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人生の終着点(始発点)である「死」をどのように迎えれば(始めれば)よいのでしょうか?
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anti-aging→with-agingの先には何があるのでしょうか?
私は平和に至るマインドの変化が「anti→with→well」であり、そのプロセスそのものが“幸福(well-being)”だと思っています。その“幸福(well-being)”が今回のテーマ。
自分にとっての“幸福(well-being)”を考え抜くことは、「自己の存在と意味」を明らかにし、スピリチュアルペインを克服するきっかけになるはずです。
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1;ゴールが幸福を定義する
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2;幸福はさらに深い自己催眠
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3;物理的な現実よりも脳による意味づけに臨場感を覚えている状態
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4;洗脳によって生まれる幸福
ところで、認知科学者 苫米地英人博士は「幸福」をどのように考えていらっしゃるのでしょうか?
以下、博士の著書「『感情』の解剖図鑑」(誠文堂新光社)より引用します。
(7回に分けて引用。今回は4/7です)
〇洗脳によって生まれる幸福もある
幸福を感じるよう催眠をかけるのは自分自身ですが、「何に幸福を感じるか」を決めているのは、身の回りの他者であることがすくなくありません。それが、幸福の恐ろしいところです。先に挙げた例でいえば、問題の多い恋人も、おそらく最初は優しかったでしょうし、カルト宗教やマルチ商法の団体も、その人にとって心が落ち着く場所だったかもしれません。そこで一度強烈なドーパミンが放出されると、人はその幸福感を失うことをおそれ、自分に、より強く催眠をかけるようになります。恋人の問題行動や団体からの搾取がエスカレートしても、「自分はひどい目に遭っている」「自分は搾取されている」という物理的な現実より、恋人や団体から発せられる「2人が一緒にいることが、お互いにとって幸福なのだ」「団体にお金を使うことが、幸福につながる」といったメッセージの方に、臨場感を覚えようとしてしまうのです。
これが、いわゆる「洗脳」のプロセスです。
…前々回(F-177)の追記内で、私はこんな質問をしました。
私たちの社会にすっかり浸透してしまっている「幸福レベルでの仕掛け」とは何でしょうか? 人を奴隷にしてしまう最強の「仕掛け」とは?
…答えは「お金」です。
前回(F-178)の例でいえば、私の両親にとっての「さらにヤバい状況」とはすべてお金がらみ。お金に関連する「脳による意味づけ」に臨場感を覚えていること自体が苦しみでした。それは現代社会全体が陥っている「仕掛け」でもあります。
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だからこそコーチングが重要!
その理由は「『本当の“私”の100%want to』に満ちた日々を全力かつ自然に生きれるから」。
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人生の様々な領域にたくさんゴールを設定し(バランスホイール)、それぞれの達成を確信していると(エフィカシー)、充実した毎日を精一杯生きることができるようになります。もちろん、呼吸のように自然な感じで。
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「止められてもやりたい仕事」とはいうものの、そのゴールは“現状の外”にあるのですから、実際には問題や課題ばかり。真面目に取り組むほど、いつの間にかhave toが忍び込んでしまいます。
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そんな時はいったん“場”を離れてみましょう。私は、追い込まれた(と感じた)時ほど、あえて趣味を楽しむようにお勧めしています。
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キーワードは「気楽」。Take it easy!
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ところで、皆さんはなぜ働いているのですか? 何のために仕事をしていますか?
…もしも答えが「生活のため」「お金のため」であったなら、あなたはすっかり洗脳されています。その場合、「お金の価値>あなた自身の価値」「お金の価値>自由」という刷り込みが「仕掛け」です。
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「want toで生きるなんてムリ」と思っている人は、たいてい「お金に絶対的な価値がある」と刷り込まれています。その刷り込みがブリーフをつくりあげ、あふれる才能や無限の可能性をスコトーマに隠してしまっています。
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大変残念なことに、私はかつて“だまし討ち”されたことがあります。相手側が裁判所に提出した“証拠”には「タケハラは本当にwant toばかりしている」と書かれていました。罵詈雑言とともに。
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そこに滲み出ていたのは「差別」。そして、差別と混然一体となった「お金のためなら何をしてもいいという妄想」と「お金があれば何をしてもいいという思い上がり」です。
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そのような未熟なブリーフが、例えば「勝ち組」「負け組」といった言葉を生みだします。単なる所得の差を、人の優劣を決める重大な条件のように「意味づけ」するのです。
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「お金には絶対的な価値がある」
…どう思いますか? どのように感じますか?
(F-180につづく)
苫米地式認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記1-
皆さんはなぜ働いているのですか? 何のために仕事をしていますか?
…質問を「なぜ生きているのですか?」「何のために生きていますか?」に変えると、それはスピリチュアルペインを明らかにするための問いになります。
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スピリチュアルペインは、お金という「幸福レベルでの仕掛け」をはるかに超える抽象度次元に存在しているはずです。
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だからこそ私は「スピリチュアルペインを解消できるコーチングを届ける活動」を続けています。自分で決めた「価値」の追求です。
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-追記2-
そのような未熟なブリーフが、例えば「勝ち組」「負け組」といった言葉を生みだします。単なる所得の差を、人の優劣を決める重大な条件のように「意味づけ」するのです
…私は、自分自身を「かちぐみ」だと思っています。自ら設定したゴールが生みだす評価基準をクリアするという「かちぐみ=価値組」です。
評価するのはもちろん、評価基準を決めるのも“私”自身。“私”とはゴール側にいる「未来の私」のことです。そんな“私”の臨場感の強さ(確信)がエフィカシーです。
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-参考書籍-
「感情の解剖図鑑 仕事もプライベートも充実させる、心の操り方」(誠文堂新光社)
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