F-175:脳内を書き換えると「環境」が変わる

 

 F-163からはじまるシリーズでは、「生老病死(=四苦)」というテーマを「anti-aging」という切り口で考察し、最後に下記のワークに取り組んでいただきました↓

 F-163~:アンチ(anti)からウィズ(with)、そしてウェル(well)へ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404044.html

 

<ワーク>

    人生の終わりに待つ「死」まで見据えた上で、あらためて“幸福(well-being)”を考えるとどのようなことがいえるでしょうか?

    未来から過去へと向かう時間の流れを考慮すると、「『死』がはじまり」といえます。そのはじまりにある“幸福(well-being)”とはどんなものなのでしょうか?

    人生の終着点(始発点)である「死」をどのように迎えれば(始めれば)よいのでしょうか?

    anti-agingwith-agingの先には何があるのでしょうか?

 

 私は平和に至るマインドの変化が「antiwithwell」であり、そのプロセスそのものが“幸福(well-being)”だと思っています。次回からの投稿(F-176~)で掘り下げていきます。

あらためて上記ワークに取り組んでください。その取り組みは「自己の存在と意味」を明らかにし、「スピリチュアルペイン克服」のきっかけになるはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24706915.html

 

 

 前回は「こんなはずではなかった」という言葉を取り上げました。それもスピリチュアルペインの写像といえるかもしれません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24979591.html

 

 「こんなはず」が一向に改善せず、「こんなはずではない」ばかりが続くのは、「こんなはずではないと愚痴る状況」がコンフォートゾーンになっているからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 コンフォートゾーンはホメオスタシス(恒常性維持機能)によって強力に維持され、その外側は認識することすらできません。スコトーマに隠れているから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 しかしながら、“現状の外”に新たなゴールを見いだし、エフィカシーを高めながらその達成を心から確信するようになると、どんどんスコトーマが外れ、「こんなはずではなかった」を次々と解決(克服)していきます。その様子をコーチングの創始者 ルー・タイスさんは「invent on the way」と表現しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 そのとき、目の前の「世界」は書き換わっています。

そもそも「宇宙」そのものが幻想であり、マインド(脳と心)次第です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_262962.html

 

 よって、「生老病死」という四苦も、スピリチュアルペインも、そして目の前の世界さえも、すべてマインド次第だといえます。前頭葉が十分に発達した人類は、すでに“自由”を手に入れています。「自らに由って存分に生き、自らに由ってしっかり死ぬ」という“自由”です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 

 認知科学者 苫米地英人博士の言葉を紹介します。「新・夢が勝手にかなう手帳 2020年度版」からの引用です(11月マンスリーワード)。

 

脳内を書き換えると「環境」が変わる

 「意志力は存在するか」というテーマは、科学的な課題として議論されます。意志力は血中のグルコースに関係するという説もあります。逆に意志力などは存在せず、環境によって決まるという説もあります。

 たとえば昔から「あなたの友人の年収の平均値を計算してみてください。それがあなたの年収です」といわれたりします。だからこそ、「お金持ちの友人をつくりましょう」という結論になるわけです。しかし、友人の平均年収が本当にあなたの年収でしょうか。これは相関関係と因果関係を混同しています。単に「類は友を呼ぶ」というだけの話です。

 意志力や環境という考え方は大事ですが、この議論に欠けている視点があります。環境は、与えられたものではないということです。目の前に広がる物理的現実世界が環境だと考えがちですが、それは違います。ゴールがあり、その写像として現在の環境があるということです。

 時間は未来から流れてきて、今が生じています。ですから、ゴールが変われば、現在は一瞬で変わります。たとえば、自分が手にしている宝くじが当たったと知った瞬間に、世界の風景は一変するでしょう。でもその番号が間違いだと知った瞬間、世界の風景は再度一変するでしょう。

 物理的には何も変わっていません。あなたが紙切れを持って立っている姿は同じですが、前者と後者では「環境」が異なるのです。宝くじではなく、受験の合格通知と考えてもらってもかまいません。

 宝くじや合格通知はいっときのことですが、ゴールはもっと強烈に現在の環境を書き換えます。大事なのはまず脳内を書き換えることです。そうすると目の前の世界が変わりますし、必然的に環境も大きく変わるのです。

 引用終わり

 

 ゴールが生みだすヴィジョンを新たなコンフォートゾーンとして体感していると、さらに心身がリラックスし変性意識が深まります。あえて言葉にするなら“無我夢中”。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_405002.html

 

 そんな意識状態でいると「時間は未来から流れてきて、今」が生じ、「世界の風景は一変」します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

もちろん、苫米地博士がおっしゃるとおり「物理的には何も変わっていません」。しかしながら、「まず脳内を書き換えること」で「目の前の世界が変わり」、「必然的に環境も大きく変わる」のです。「ゴールがあり、その写像として現在の環境がある」から。

その理を博士が理論化されたものが「超情報場仮説(理論)」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 その超情報場理論は釈迦の「縁起」の思想をベースにしています。よって、縁起から超情報場理論へと至るステップとして「空仮中(空観・仮観・中観)」があると考えることもできます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 ポイントは意識状態です。深い変性意識になれば、抽象度が上がります。抽象度が上がると、スコトーマが外れます。スコトーマが外れると、いままで見えていなかった新しいゴールが見つかります。そのゴールに向かう過程でまた抽象度が上がり、さらにスコトーマが外れていきます それが「生きる」ということです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 本気で生きている間に、マインド(脳と心)は「antiwithwell」と変化していきます。

私は、そのプロセスそのものが“幸福(well-being)”だと思っています。そして、それは「目の前の世界」や「環境」がますます“heaven”に書き換わっていくことでもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24905509.html

 

次回からの投稿(F-176~)で掘り下げていきます。

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

「自らに由って存分に生き、自らに由ってしっかり死ぬ」という“自由”

 それは、もちろん、自殺(自死)を肯定しているわけではありません。自殺を含む殺人に関する私の意見は「〇を〇な」(←鹿児島弁w)です↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19370962.html

 

 

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新・夢が勝手にかなう手帳 2020年度版ver.2