Q-176:コーチはリーダーとマネージャーの役割・機能を持つと考えてよいのでしょうか?

 

 御質問をいただきました。ありがとうございます。

抜粋した下記部分について、回答させていただきます。

(プライバシー保護の観点で、今回に限らず、変更を加えてあります)

 

Q:リーダーとマネジメントとコーチの役割機能のブログ記事も読ませて頂きました。それぞれの役割機能がスッキリと理解出来ました。

一つ確認ですが、コーチはリーダーとマネージャーの役割機能を持つと考えて良いのでしょうか?

 

A:質問者が言及しているのは下記ブログ記事です↓

 PM-06-17:仮説12)リーダー、マネジメント、コーチの関係と抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14526054.html

 

 その記事の中で私は「理想的な組織の姿は、『本質』を追求するリーダーと『方法論』を最適化するマネジメント、そしてコーチがいること」と書きました。

 

「本質」とは、より抽象度の高い空間にあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 その「本質」に対して、「方法論」は物理空間に近い抽象度次元に存在します。物理空間とは抽象度0の次元であり、情報空間の底面です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 「方法論」とは、イメージを物理空間で実現するときの具体的な方法に関するものです。当然、様々な条件によりダイナミックに変化していきます。無常です。

上記リンク記事(情報空間-2)で御紹介したとおり、情報はどんどん増え続け、宇宙は抽象度の下向きに拡大しています。よって、「方法論」はますます複雑化していくことになります。

 それでもしっかり実装(インプリメンテーション)するための秘訣とワークについて、下記ブログ記事にまとめました。後半は「STAR WARS」を取り上げていますw

 Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 

私は、「本質」を追求するのがリーダーで、「方法論」を最適化していくのがマネジメントだと思っています。一方、コーチとは「マインド(脳と心)に関する知識とスキルを教え、“現状の外”へのゴール設定をサポートし、エフィカシーを高める人」のこと。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

コーチは「本質」について直接言及することはありませんし、「方法論」には一切関わりません。クライアント自身が自分の人生のリーダーであり、実装のための知識とスキルを持ち合わせているからです。

もしもコーチが「本質」や「方法論」に関わってしまうと、コーチがクライアントの認識する宇宙をつくってしまう(強く影響してしまう)ことになります。同じような重要度で情報を取捨選択してしまうようになるから(RAS&スコトーマ)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

それでは結局「無人運転」「自動運転」のまま。認知科学者 苫米地英人博士は、厳しく「奴隷」と表現されます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 よって、コーチはリーダーとマネジメントの役割機能まで果たすべきではありません。あくまでも「ゴール設定を手伝い、エフィカシーを上げる」です。

結果的に各人の潜在能力を引きだすことになりますが、それ自体がコーチの目的となると必ず破綻します。それは私自身がかつての”失敗“から学んだ大切な教訓です↓

PM-06~:職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15110477.html

 

 

 今回の御質問は「コーチはリーダーとマネージャーの役割機能を持つと考えて良いのでしょうか?」でした。それをコーチングにおけるコーチの心構えと考えるとNoです。ただし、コーチ自身の生き方であれば、私の答えはYes

コーチ自身の中に、リーダーとしての機能、マネジメントとしての機能、そして(セルフ)コーチとしての機能があることは問題ないはずです。いえ、むしろ明確に持つべきでしょう。

 

“現状の外”に飛び出し抽象度の上限を引き上げるリーダー、様々な縁起が複雑かつダイナミックに関わる“現実世界”で実装するマネジメント、そしてゴール設定(更新)をサポートしエフィカシーをさらに高めるコーチ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 そんな機能を包摂した次元で自然に生きていることが、私のコーチのイメージです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 じつは、リーダーの機能、すなわちゴールにもコーチが深く関わる「苫米地式ライフコーチング」があります。私にとっては未知の領域です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8900786.html

 

 

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-告知-

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