Q-174:「子どもの『~したい』という気持ちを大切にし続ける親」であり続けたいです
ブログ読者の方から御連絡をいただきました。ありがとうございます。
下記の部分について、私の考えを述べさせていただきます。
(プライバシー保護の観点で、今回に限らず、変更を加えてあります)
Q:「子どもの『~したい』という気持ちを大切にし続ける親」であり続けたいです
A:子育てはもちろん、会社での人材育成といったいわゆる“教育”について、よく御質問・御相談をいただきます。その中で多いのが「モチベーション」に関するもの。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html
過去のブログ記事(Q-011)で、「人にhave toを仕掛けないためにはどうすればいいでしょうか?」という御質問に回答しました↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6681096.html
そこでは4つのポイントを挙げました。その4つとは、
1)
まずは自身が自由意志でゴールを設定し、want toで生きること
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html
2)
何がhave toを生みだすかを知り、それら(have toをうみだすもの)を人を支配する目的で使わないこと
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523715.html
3)
不完全性定理や不確定性原理から導きだされる真実「この世に“絶対”はない」を忘れないこと
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html
4)
ゴールを重ねていくこと
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615695.html
…です。
その4点をふまえた上で、別の記事(Q-097~)にて、「子どもにhave toを押し付けてしまうのはなぜか?」と「子どものwant toを大切にし続けるためにはどうすればいいか?」という2点について考えてみました↓
Q-097~:子どものwant toを大切にしたいと思っていますが、なぜかhave toの押し付けになってしまいます。どうすればよいでしょうか?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_376974.html
…その回答の延長上にある「子どもの『したい』という気持ちを大切にし続ける親であり続けるためのポイント」を御紹介します。
まずは、あらためて子ども自身のモチベーションがwant toか? have toか?を確認してください。「創造的回避」がその参考になります。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040752.html
もしもhave toが入り込んでいるようなら、子どものゴールを再確認させてあげてください。例えば、「なんで○○しているんだったかな?」や「○○の先にあるイメージはどんな感じ?」といった質問をします。
(注:苫米地式コーチングでは質問は重要視しません。ましてや質問マニュアルなど存在しません。質問は-例えば「スコトーマを外す」ための-気づきのきっかけとして用います)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html
その時、子どもの意識を未来に導くために、親自身が明るい未来を体感していることが重要です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html
それでもhave toのようなら、すぐにゴールを設定しなおすように促しましょう。
want toのはずなのにhave toになってしまっているのなら、その原因を一緒に考えます。原因は一つとは限りません。そもそも“正しい答え”がありません(不完全性)。
私は「我が子育ては我が心育て」だと思っています。親子双方にとっての大切なきっかけであると理解しながら(縁起)、気楽に取り組んでください。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html
私はむしろ子ども自身がwant toだと確信している方が危ないと思っています。なぜなら、どんなにwant toだと思っていても、それがブリーフシステムと合わず、結果的に内なるセルフイメージにそぐわないのであれば、無意識にとってはhave toだからです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html
そんな状態で無理をすれば、どんどん心に負担がかかります。それでも頑張り続けると、やがては身体の調子を崩していきます。「真面目すぎて心身ともに病んだ」というケースは決して稀ではありません。中には依存や自殺といった深刻な状況に陥る場合もあります。心と体は同じなのです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292583.html
さらに言うと、通常のブリーフシステムとは、過去であり、他人や社会の価値観です。
よって、答えを見つけることよりも、問い(内省)を習慣化すること自体が大切だといえます。ブリーフをアップデートし続けるための「仮説化して、修正法をつくる」という習慣(habit)を、ぜひ次世代に手渡してください。
(エクスプラネーション・パターン法については↓)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html
その習慣は子どもにとっての宝物になります。「自らに由る」というときの「自」を“自分”自身で定義することができるようになるから。その先に自由があります。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html
それは「自動運転」「無人運転」をやめて、“自分”で目的地を決めなおすということ
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html
これまでも繰り返し言及していますが、ほとんどすべての人が「無人運転」「自動運転」のまま生きています。その状態(無人運転・自動運転)で真剣に考えれば考えるほど、ますますブリーフに囚われます。それは過去に縛られているということであり、他人や社会の価値観に盲従しているということです。まるで囚われのアジアゾウ トプシーのように。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24808708.html
冒頭に「まずは、あらためて子ども自身のモチベーションがwant toか? have toか?を確認してください」と書きました。それはゴールを再評価するということ。ゴールは一つではなく、不変でもありません。
「君ならできる」と伝えしっかりエフィカシーを高めてあげながら、さらなるゴールに導いてあげてください。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html
…以上がコーチング入門者向けの回答。ここから先が実践者向けです。
今回のテーマは「子どもの『したい』という気持ちを大切にし続ける親であり続けるためのポイント」です。
上記回答中の「子ども」を「親自身(あなた)」に、「親」を「“現状の外”にあるゴール側の親自身(未来のあなた)」に置き換えてください。そうすると、「未来のあなた」による「現在のあなた」へのコーチングに構図が変わります。それを実践してみせるのです。子どもに伝わるように。
つまり、「『未来のもっとすごい私』が『現状の私』に行うセルフコーチングを親自身が実践し続けること」が、「子どもの『したい』という気持ちを大切にし続ける親であり続ける」最大のポイントといえます。
やはり、「Goal comes first」(by Mr. Lou Tice)です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8583393.html
御連絡ありがとうございました。
苫米地式認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
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