L-01320201月シークレットレクチャー -13<最終回>;シンのスピリチュアルペイン克服、シンの自由

 

20201月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う3回の講義の初回。メインテーマは「スピリチュアルペイン」で、初回のサブテーマは「○○」。

その講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

ぜひサブテーマを想像しながらお読みください(漢字二文字ですw)。スピリチュアルペインやトータルペインは過去のブログ記事でも取り上げていますが、きっと新たな発見に驚くはずです。

 

 01;「全人的苦痛(トータルペイン)」と「4つの苦痛」の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24505924.html

 02;身体的苦痛

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24553696.html

 03;身体と心は○○○○ -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 04;身体と心は○○○○ -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 05;「4つの苦痛」と健康(well-being)の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24642277.html

 06;「4つの苦痛」(部分)どうしの関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24682654.html

 07;スピリチュアルペインとは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24706915.html

 08;スピリチュアルペイン対策は、いつから、どこで、行われるべきか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24746334.html

 09;抽象度の高い視点により混沌(カオス)からシンプルな法則を見いだす感覚

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24767587.html

 10;記憶でつくられる「思い込み」が自由を奪う

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24808708.html

 11;ゴール設定の積み重ねが「生と死の間(between life and death)」を明らかにする

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24830211.html

 12;生と死の間(between life and death)= 縁起宇宙

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24873853.html

 13<最終回>;シンのスピリチュアルペイン克服、シンの自由

 

 

 自らに由る

その「自」を探求し続けることが、「生と死の間(between life and death)への関心」であり、「生きること」です。それは重要性関数(評価関数)としての「自」を書き換え続けると同時に、部分関数としての「自」を拡大し続けること。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 だからこそ、自由な心のままで(空観)、縁起のつながりという“束縛”をしっかりと生きることができます(仮観)。それが中観の生き方のはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

以下、認知科学者 苫米地英人博士の著書「『生』と『死』の取り扱い説明書」(KKベストセラーズ)からの引用の続きです。「自分(自我)」「生と死の間(between life and death)」をイメージしながら読み進めてください。

 

 免疫システムでも、病原体によって自我が生まれるというよりは、病原体と免疫との関係、縁起によって自我が生まれると言ったほうが正しいのです。免疫自身が病原体を選んで評価しているわけではなく、何らかの縁起によって出合った免疫と病原体の関係によって、免疫の自我が決定するからです。

 人は自我を、自分の基準で評価する評価主体であると捉えがちです。子どもの自我が芽生えると言うときの自我もたいていはそういう意味です。自分のやりたいこととやりたくないことの区別がつく、好きなものと嫌いなものとの切り分けができるようになることを、子どもの自我が芽生えてきたと表現します。

 しかし、例えば釈迦はそうした評価を下しません。

 たいていの人はABのどちらが好きかと問われれば、何らかの基準によってどちらかを選びだします。例えば「お父さんとお母さんとどちらが好きか」と言われたら、多少迷うことはあるかもしれませんが、何らかの基準で選ぶことは可能です。「お母さんとゴリラ」だったら、迷うこともないでしょう。

 ですが、釈迦はここで迷うのです。釈迦は宇宙の構成要素に順番をつけることができないのです。縁起による重要性がすべて同じだからです。

 本質的な自我は、釈迦のように、宇宙の構成要素を重要な順番に並べるということができません。しかし、子どもが大人になるにつれて、評価関数としての自我を身につけ、どんどん釈迦から遠ざかってしまうというのが現実です。

 引用終わり

 

 

 今回の講義のメインテーマは「スピリチュアルペイン」でした。私の考えるスピリチュアルペインの定義は「自己の存在と意味が分からないことから生じる苦痛」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24706915.html

 

 となると、その解決は「自己の存在と意味」を明らかにすること。「何のために生きているのか?」の「何のために」を見つけるです。

 その「何のために」がゴール。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 だから、スコトーマの中にあるはずのゴールを見つけ、エフィカシーを高めながらそのゴールを達成していくコーチングは、スピリチュアルペイン克服のために確かに有効です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 しかしながら、「自」に意識があるままでは、いつまで経っても「本質的な自我」には到達できません。なぜなら、本質的な自我は「縁起による重要性がすべて同じ」だから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 自らに由る

 その「自」を評価関数として書き換え続けることは大切です。しかし、本当に重要なのは部分関数としての「自」を拡大し続けることです。それこそがシンのスピリチュアルペイン克服であり、シンの自由といえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

とは言うものの、「縁起による重要性がすべて同じ」という本質的な自我に到達することは途方もないことのように感じられませんか?

(その「途方もないこと」にビビるようなら、それは“現状の外”の可能性が高いといえます)

 

私の勝手な理解ですが、苫米地博士は、必ずしも「縁起による重要性がすべて同じ」という境地を求められてはいません。クライアントはもちろん、認定コーチに対しても。

では、どんな境地を目指すべきなのでしょうか? どのような心がけを行えばよいのでしょうか?

 

私の考えは続編「20213月シークレットレクチャー」で。メインテーマは同じく「スピリチュアルペイン」で、サブテーマは「○○」(←漢字二文字、自由を得た者の心構え)です。お楽しみにw

 

 

-追記2

 「自由と抽象度」について思いめぐらしてみました↓

 PM-05-2122:現代分析哲学を用いた「自我=私」の定義から明らかになる自由の意味

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10543825.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10543909.html

 

 

-関連記事-

PM-04~:苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13076878.html

Q-064~:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292583.html

Q-073~180804医療講演会レポート

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_318161.html

F-122:免疫力をあげる!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21245972.html

S-03-00:心のエネルギーとは何か? ~カナックス事件に学ぶ“心のエネルギー”をコントロースする方法~(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19879680.html

S-04-00:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22305802.html

 

 

-告知-

 青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching ProjectFCP)」がはじまっています(20206月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。

 参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。

一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!

(詳細は下記サイトで↓ FCPのみの受付は終了いたしましたが、青山コーチのコーチングクラブ2020に入会することで視聴できます)

http://aoyamacoach.com/fcp/

 

 

「生」と「死」の取り扱い説明書(Kindle ver.)

生と死の取扱説明書(kindle ver.

Kindleへはこちらからどうぞ↓

Amazon.co.jp 「生」と「死」の取り扱い説明書 eBook: 苫米地英人: Kindleストア