Q-165:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?
<コーチング実践者向け回答 vol.5ワーク付き>
御質問をいただきました。ありがとうございます。
Q:抽象度の高いゴールを達成した自分を想像すればする程、内包するエネルギーは増えますが、臨場感は薄れていき実装化が困難だと思います。
この場合は、それでも高い抽象度のゴールをイメージし続けるのか?
それとも臨場感を感じられる抽象度に落とし込んだ方が良いのか?
或いは、上記両方とも維持した方が良いのか?ご指南頂けると有難いです。
A:私個人の見解ですので、気楽に読んでくださいw
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html
初回(Q-159)はコーチング入門者向けに回答し、認知科学者 苫米地英人博士の著書「すごいリーダーは『脳』がちがう 人を動かす3つの条件」(三才ブックス)から引用しました。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23855148.html
その後(Q-160~)はコーチング実践者向けです。博士の著書から引用しながら「臨場感という軸」について再考しています。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23925302.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23994082.html
…今回は、「思うままに夢がかなう 超瞑想法」(PHP研究所)の中で紹介されている「臨場感を維持するワーク3(スターウォーズ華厳瞑想)」のオタク度を上げて行うワークの第3弾w。華厳とともにコーチングの世界観も感じながら取り組んでください。
Ⅳ:https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24057233.html
Ⅴ:https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24124167.html
-【注意】以下、ネタバレを含みます。映画未視聴の方は御遠慮ください-
<ワーク:スターウォーズ華厳瞑想 ~コーチング実践者向けw EpisodeⅥ~>
〇一期一会(いちごいちえ)
盟友ハンを救出したルークは、ジェダイの修行を再開するためにダゴバに向かいます。しかし、そこで目にしたのは死を迎えるヨーダの姿でした。
…人生の半分以上を医師として生き、たくさんの死に立ち会わせていただきました。別れのたびに感じるのが「一期一会」という言葉の重み。私は「“生”とは、あらゆる可能性が物理次元に結実する刹那瞬のこと」と理解しています。苫米地式コーチとして。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23177616.html
〇和顔愛語(わがんあいご)
これは幼少の頃から心にある、私にとって大切な言葉。ブリーフの一部です。
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「和顔」とは、文字どおり「和やかな顔」。布施(ふせ)の一つとして学びましたが、医学との縁でそれがとても大きな意味を持つことを知りました↓
F-044~:笑顔のままお亡くなりになった患者さんから学んだこと
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268334.html
「愛語」とは「やさしい言葉」のこと。コーチとしては「エフィカシーを高める言葉」「コンフォートゾーンを引き上げる働きかけ」と理解しています。
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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html
「言霊(ことだま)」という表現があることからわかるように、言葉は私たちに大きな影響を与えます。コーチングでは「アファメーション」として積極的に言葉を活用します。
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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859111.html
苫米地博士に学ぶようになってから、さらに私は、「和顔愛語とは、非言語的な働きかけと言語的な働きかけを同時に(双方向で)行うという教え」と感じるようになりました。
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…エンドアで仲間とはぐれたレイアは、原住種族イウォークのウィケットと遭遇します。好奇心旺盛ながらも警戒心が強いウィケットは、レイアのやさしい微笑みと語りかけ(+おいしい食べ物w)に心を開いていきます。それは「和顔愛語」による働きかけです。
〇ゲシュタルト ~一を聞いて十を知る~
ハンやレイアと別れたルークは、自ら投降しダース・ベイダーと対面します。息子の新たなライトセーバーを確認した後、ベイダーはこのように語りました。
I see you have constructed a new lightsaber.
その一言には「一人前のジェダイとなるための技術的試練をちゃんとクリアしている」という承認がこめられています。
(関連するエピソードがアニメシリーズ「クローン・ウォーズ」で描かれています)
それはまさに「一を聞いて十を知る」状態。「一瞬でまるごとわかる」「部分を認識して全体を理解する」というゲシュタルト能力です。
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〇本当の上から目線 …“無敵”
ルークをダークサイドに引き入れたい皇帝 パルパティーンは、ダース・ベイダーとの親子対決を画策します。しかし、父の中に“善”を感じたルークは「ジェダイの命(life)」(byオビ=ワン、EpiⅡ)といえるライトセーバーを自ら放り捨て、皇帝にこう宣言しました。
I’m a jedi, like my father before me.
…これはルークが抽象度を上げたことを象徴するシーンです。
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抽象度を上げると、対立や対決はなくなります。「どちらかが得をすると、どちらかが損をする」というゼロサム的な発想を捨てることができ、縁起のつながりをしっかり感じることができるようになります。
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それがジェダイの生き様であり、“無敵”に向かう生き方です。
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そして、それこそが「本物の向上心」「本当の上から目線」のはずです。
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〇不完全性定理 / 空観・仮観・中観
先程、「父の中の“善”を感じたルークは…」と書きました。その“善”とは何でしょうか?
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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6681282.html
…ダゴバで修行中のルークは「善悪をどう区別すればいいのですか?」とヨーダに質問します。ヨーダは「冷静で心安らかにいることだ。ジェダイは知識と防御のためにフォースを使う。決して攻撃のためではない」とだけ語ります。
これは、1)ファイト・オア・フライトに陥るな、
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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html
そして、2)情報空間(超情報場)のエネルギーを上手く使い、
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3)思考し続けよ、という意味でしょう。
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それは、西洋哲学的には「不完全性・不確定性を忘れるな」ということ。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html
そして、東洋(釈迦)哲学における「空観(くうがん)を忘れず、仮として生きよ」「中観であり続けよ」という教えと同じです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html
対して、じつはシスであるパルパティーン(ダース・シディアス)は、「おまえもすぐに私のよさがわかるようになる」とルークに語ります。その言葉に滲み出ているのは“絶対性”。それは空が抜け落ちた実観(じつがん)です。その実観が差別と争いを生みだします。
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〇因果応報 ~時間は未来から過去へと流れている~
爆発前の新デススター内で死を悟ったベイダーは、ルークに生命維持装置でもあるマスクを取り外してくれと頼みます。父と子の最後の会話がこちら↓
Luke:I’ve got to
save you.
Anakin:You already
have, Luke. You were right about me. Tell your sister you were right.
…クライアントはコーチと関係を結んだ時点ですでに救われています。
苫米地博士との御縁を振り返ってみると、私は、博士と情報的に出会った瞬間にすでに救われていました。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23855064.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23919789.html
「救われている」とは、「ブリーフシステムを書き換える」ということ。「自身はもちろん、認識する宇宙自体を自由自在に書き換えはじめる」ということです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_262962.html
“現状の外”にゴールを設定すると、時間は未来から現在、現在から過去へと流れはじめます。コーチングマインドを持つ者にとって、因果応報の「因」とは未来、「果」が現在です。
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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html
…これまで抽象度と臨場感は全く異なる軸であるとした上で、抽象度を上げつつ臨場感も高めるワークを紹介してきました。
このシリーズの最後は「実装力(インプリメンテーション能力)」。
本当にゴールを実現する(P2をRにする)ためには、やはり情報量が必要(鍵)になります。この場合の「情報(量)」とは「知識(量)」のこと。続きは次回(最終回)に。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19678141.html
(Q-165につづく)
苫米地式認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記1-
もうひとつ、EpiⅥから。
11年間院長を務めた病院の顧問弁護士から、突然、信じ難い内容の通知が届いたとき、私の中でアクバー提督(モン・カラマリ)の言葉が反響しました。
It’s a trap!
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-追記2-
オビ=ワンを経て父(アナキン)から子(ルーク)へ、マズ・カナタやレイを経て子(ルーク)から孫(ベン・ソロ)へと受け継がれたライトセーバー…
…40年以上にわたる壮大な物語と同様に、私自身の物語においても縁起のつながりと自我のひろがりをますます強く感じています。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html
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-告知-
青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching Project(FCP)」がはじまっています(2020年6月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。
参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。
一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!
(詳細は下記サイトで↓
FCPのみの受付は終了いたしましたが、青山コーチのコーチングクラブ2020に入会することで視聴できます)
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