Q-161:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか? <コーチング実践者向け回答 vol.2

 

 御質問をいただきました。ありがとうございます。

 

Q:抽象度の高いゴールを達成した自分を想像すればする程、内包するエネルギーは増えますが、臨場感は薄れていき実装化が困難だと思います。

この場合は、それでも高い抽象度のゴールをイメージし続けるのか?

それとも臨場感を感じられる抽象度に落とし込んだ方が良いのか?

或いは、上記両方とも維持した方が良いのか?ご指南頂けると有難いです。

 

A:私個人の見解ですので、気楽に読んでくださいw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 前々回(Q-159)、コーチング入門者向けに回答し、認知科学者 苫米地英人博士の著書「すごいリーダーは『脳』がちがう 人を動かす3つの条件」(三才ブックス)から引用しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23855148.html

 

前回(Q-160)からはコーチング実践者向けです。博士の著書から引用しながら「臨場感という軸」について再考しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23925302.html

 

 今回も「すごいリーダーは『脳』がちがう 人を動かす3つの条件」(三才ブックス)の引用からはじめます。

 

 引用開始

 イメージを正確に把握することが大切

 (前略)

 ただ、これらのプロジェクトは、機能脳研究の1つではありますが、臨場感とは別物です。

 本当の臨場感は、外界ではなく脳の中で起きています。外界の情報をそのまま再現できたとしても、ビデオカメラと同じ。その人の本当のリアルを知ることにはなりません。

 

 人の数だけ世界は存在する

 ところで、皆さんの中には、物理的現実世界は1つしかないと思っている方もいるかもしれません。しかし、実際には違います。物理的現実世界は、世界の人口の数だけあります。なぜなら、物理的現実世界で認識する情報は人によってそれぞれ異なるからです。

 

 何を前頭葉まで持ってくるかは人それぞれ。街を見たとき、前頭葉に残っているのは、往来する人だけかもしれませんし、気になったお店、あるいは空かもしれません。街のすべての光景、情報を前頭葉に残し、画像とすることはありません。

 さらに、人間は過去の記憶を引き出し、合成して目の前の現実を認識します。かつて恋人と歩いた、仕事場だったなど、無意識に自分の記憶を引き出し、当時見た街を合成してしまうのです。

 ですから、同じ景色を見ても、同じものを見ても、見ている人たちにとってはすべて完全に同じではありません。ということは、物理的現実世界は、少なくとも世界の人口の数だけ存在するわけです。

 

 (中略)

 これはつまり、小説の世界は、小説を読んでいる人の数だけあるということを意味しています。

 

 臨場感というのは、リアルなものにいかに近づけて提示するかということだとすると、もとのリアルなものがない場合はどうなるのでしょう。

 科学的臨場感の3つの軸(プレゼンス感、操作参加性、知的整合性)は、リアルなものの存在が大前提です。コンピュータグラフィックで物理の世界と似ているように描き、物理の法則で事象をプログラムして、といかに物理的現実世界に近づけるか、がリアリティの尺度でしょう。

 物理的現実世界同様に自分が動けるという臨場感がある。逆にいえば、物理的現実世界に近ければ近いほど臨場感が高くなる、ということだったのです。

 しかし、電車にいた少女は物理的現実世界よりも小説に高い臨場感を感じていました。つまり、物理的現実世界が小説に負けていたのです。小説がいかに物理的現実世界に近づけていたとしても、先の論理からすると本物の物理的現実世界に勝てるわけがないでしょう。

 この事実は、物理的現実世界にできるだけ近づける、という3つの軸を覆すことだったのです。

 引用終わり

 

 私は「モニタリング&ラベリング」をとても重要視し、24時間実践しています。寝ているときも夢の中でw

 (ラベリングについては↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html

 

 ラベリングの目的は「ゴールから考えたとき、どれくらい重要か」という尺度に統一することです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

それはゴールを実現した未来のブリーフシステムで今を生きることを可能にします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 すると、目の前の物理的現実世界が「ゴールを実現するための場」に変わります。ゴールに関係するもの(こと)だけがRASを通過して認識にあがり、無関係なもの(こと)はスコトーマに隠れるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

ゴールは“現状の外”にあります。それは「このままでは絶対に達成できない何か」 だから、関係するもののみを認識できているからといってすぐに達成できるわけではありません。なかなかゴールに近づくことができなければ、いつしかあきらめてしまうことになるかもしれません。エフィカシーが下がるからです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 「夢をかなえる方程式:I×V=R」は間違いなく事実ですが、「V」をいかに高めることができるかにかかっているといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

V:Vividnessとは高い臨場感のこと。ふつうは抽象度が上がるほど(臨場感は)下がってしまうように感じるはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 ところが、抽象度と臨場感は、本当はまったく異なる軸。情報量の大小は、じつは臨場感には影響していません。重要なのは縁起および縁起の発展である空仮中の理を体得することです。すると、臨場感を自在にコントロールすることができるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 それは「どんなに抽象度の高いゴールであったとしても、余裕でエフィカシーを保ち続けることができる秘訣」にもなります。私の感覚でいえば“覚悟”。悲壮感とは無縁の、まるで爆発するかのようなエネルギーを秘めた“覚悟”です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19033189.html

 

 そのような古くから伝わる智慧を、現代の新しいパラダイムでアップデートしている理論が、苫米地博士が提唱する「超情報場仮説(理論)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 詳しくはワークスDVD第一弾「超情報場仮説 ~ハイパーヒーリングとゴール現実化」(ドクター苫米地ワークス)や「アインシュタイン脳を超えて -超情報場理論でポテンシャル以上の存在感を発揮する技術-」(フォレスト出版、DVD教材)で確認してください。

    苫米地英人DVDオフィシャルサイト 第一弾「超情報場仮説」

 http://maxpec.net/dvd1/index.html

    フォレスト出版HP 「アインシュタイン脳を超えて」

https://www.forestpub.co.jp/einstein/

 

 DVDは敷居が高いという方には、「認知科学への招待」(サイゾー)や「Dr.苫米地の『脳力』の使い方」(徳間書店)といった博士の書籍をお勧めします。とくに「『脳力』の使い方」は最終章がまるまる「超情報場仮説」です。

 

 さらに私がお勧めするのが「思うままに夢がかなう 超瞑想法」(PHP研究所)。じつは前回の記事(Q-160)は、この「超瞑想法」を参考にして書きました。書籍の中では、「超瞑想法で重要な3つのポイント」として、「正しく見る」「自由自在に見る」「臨場感を維持する」があげられ、それぞれワークが記されています。

そして、最後は「実装力(インプリメンテーション)」。

本当にゴールを実現する(P2Rにする)ためには、やはり情報量が必要(鍵)になります。この場合の「情報(量)」とは「○○(量)」のこと

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19678141.html

 

 次回は「超瞑想法」から「臨場感を維持するワーク」を御紹介し、さらに抽象度を下げます(オタク度を上げますw)。お楽しみに。

 

 (Q-162につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-告知-

 青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching ProjectFCP)」がはじまっています(20206月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。

 参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。

一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!

(詳細は下記サイトで↓ FCPのみの受付は終了いたしましたが、青山コーチのコーチングクラブ2020に入会することで視聴できます)

http://aoyamacoach.com/fcp/

 

 

「超情報場」教材