ブログ・シリーズ編

S-04:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!

S-04-24:「鏡の中の自分に微笑みかけること」の本当の意味 <前編>

 

問題です。

鏡の中の自分に微笑んでもらうためにはどうすればいいでしょうか?

 

 告知(I-038):

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22227952.html

 S-04-00(目次):

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22305802.html

 

 

もしも子どもたちに「鏡の中の自分に微笑んでもらうためにはどうすればいいの?」と質問されたなら、皆さんはどのように答えますか?

 

皆さんは、今、鏡に映った自分に対して微笑むことができますか?

心から微笑みかけることができますか?

 

苫米地博士と出会う前の私は、自分に向かって微笑みかけることはできませんでした。

その頃を思い出しながら、「鏡の中の自分に微笑んでもらうために必要なこと」について考察しなおしてみました。

1)鏡の中の自分に微笑みかけることができない理由

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23794257.html

2)鏡の中の自分に微笑みかける秘訣 -私の体験-

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23855064.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23919789.html

3)「鏡の中の自分に微笑みかけること」の本当の意味

3点についてまとめます。 

 

「人間関係の悩み」をテーマとするシリーズの最後に、なぜこの話題を持ってきたのか?

そんな私の意図も汲みながら、読み進めてください。スコトーマが外れ、ゲシュタルトが再構築されることで、新たな気付きが得られることを願っています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 

3-1)「鏡の中の自分に微笑みかけること」の本当の意味 <前編>

 

 

もし自心を知るは すなわち仏心を知るなり

仏心を知るは すなわち衆生の心を知るなり

三心平等なりと知るを すなわち大覚と名づく

 

 

これは真言宗の開祖 空海の言葉です(「遍照発揮性霊集」追記2で解説)。

事情により幼少の頃から真言宗のお寺に通っていた私は、自然と密教やその源流である釈迦哲学に興味を持つようになりました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6854577.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031387.html

 

西洋医学にどっぷりつかりしばらく忘れていましたが(=スコトーマに隠れていた)、認知科学者 苫米地英人博士との御縁により再び学ぶようになりました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7702480.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7702640.html

 

一般的な解釈とは異なるかもしれませんが、私は先程の空海の言葉を次のように理解しています。

 

自らの心をしっかり理解すると、そこに仏の心があることがわかる

仏の心で生きると、自らを取り巻く人々の心と一体になることができる

三心、すなわち自分の心と仏の心とあなたを取り巻く人々の心は、そもそも同じものであり違いはない

目の前の世界は自分の心そのものであり、自分の心が宇宙を築きあげているのだ

よって、自分の心をコントロールすることで宇宙を自在に創造することができる

そのことをしっかりと理解し実践していることが「大いなる覚り」である

 

目の前の世界は自分の心そのものであり、自分の心が宇宙を築きあげている

これはまさに釈迦が2600年前に語った内容であり、認知科学や物理学で証明された紛れもない事実。そして、その事実を基に構築されているのがコーチングです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_262962.html

 

そのコーチングにおいて、「目の前の世界」「宇宙」を創造するはじまりが「ゴール設定」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

私たちは、視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚といった五感と言語の六つのモーダルチャンネルで世界を認識しています。認識しているものはすべて情報。よって、私たちの「目の前の世界」「宇宙」は情報空間であるといえます。私たちが慣れ親しんでいる物理空間(宇宙)は、巨大な情報空間の最下層(底面)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

その情報は、各自の脳の基底部に存在するフィルターによって取捨選択されています(RASReticular Activating System、網様賦活活性系)。そのときにフィルターではじかれ抜け落ちる情報がスコトーマ(Scotoma、心理的盲点)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

だから、「目の前の世界は自分の心そのものであり、自分の心が宇宙を築きあげている」といえるのです。一人一宇宙です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11823351.html

 

「何を認識し、何をスコトーマに隠すか」の判断は、通常は無意識下で行われています。その情報処理パターンがブリーフシステム。「情動を伴った体験の記憶」と「抽象化された情報の記憶」がブリーフシステムを作り上げます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

ブリーフシステムは“自我”と考えることもできます。“自我”とは、宇宙から自分を切り分ける部分関数であり、宇宙を重要度で並びかえる評価関数です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

部分関数とみると「自我=無」であり、評価関数としてみると「自我=有」です。それを一つ上の抽象度で統合すると「自我=空(くう)」。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

先程、「だから、『目の前の世界は自分の心そのものであり、自分の心が宇宙を築きあげている』といえるのです。一人一宇宙です」と書きました。それは決して間違いではありませんが、その「自分の心」は空なので、「一人一宇宙」の「一」は「とてつもなくある(∞)」が結実した「一」といえます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

その「一」を自由に想像することがゴール設定で、「一」の確信がエフィカシーです。そして、ゴール&エフィカシーで「一」を自在に創造することがコーチングの実践。それをプリンシプル化したものが「夢をかなえる方程式 I×V=R」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 (S-04-25につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記1

 苫米地博士は天台宗の僧籍を持ち、チベット密教とも深いかかわりを持つ仏教(釈迦哲学)のスペシャリストでもあります。その博士が空海について書かれた本があります。「空海は、すごい 超訳 弘法大師のことば」(PHP研究所)です。文庫版もあります(「超訳 空海 弘法大師のことば」)。

優れたコーチともいえる偉大な先人 空海の情報場を臨場感豊かに感じることができる名著です。秋の夜長にどうぞw

 

 

-追記2

もし自心を知るは すなわち仏心を知るなり

仏心を知るは すなわち衆生の心を知るなり

三心平等なりと知るを すなわち大覚と名づく

 

 引用したこの言葉は「遍照発揮性霊集(へんじょうほっきしょうりょうしゅう)」にあります。「性霊集」は空海が書き綴ったものを個人詩集としてまとめたもの。弟子を失くした悲しみなど、空海の心情をありありと感じることができます。

 

 

空海はすごい