F-158:無我夢中 <前編>
「無我夢中」という言葉を聞いたら、どんなイメージが浮かびますか?
…ネットで調べてみると、だいたいが「ある事柄に心を奪われて、我を忘れているさま」という感じです。その場合の「無我」は「我を忘れている」こと、そして「夢中」は「あることに熱中して、他をほったらかしにしている」という意味です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html
「忘れている」「ほったらかしにしている」を言い換えると、「スコトーマに隠れている」。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html
さらに、「我を忘れる」には「冷静さを欠いている」といったニュアンスが、「他をほったらかしにしている」には「バランスを欠いている」「視野が狭くなっている」というようなニュアンスが含まれています。いずれもネガティブなものです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20086131.html
そうなる理由を苫米地理論で突き詰めると、「抽象度が下がっているから」のはず。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html
実際に、大辞泉(小学館)には「無我夢中で逃げる」という例が挙げられていました。
この場合の「無我夢中」とは、まさに「ファイト・オア・フライト(Fight or
Flight)」のこと。それは人間的な前頭葉前頭前野での情報処理よりも、動物的な大脳辺縁系での情報処理が優位になっている状態です。もちろん抽象度が下がった状態であり、別の表現ではIQが下がった状態といえます。それは「冷静さを欠いている」「視野が狭くなっている」というニュアンスと合致します。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html
ですが、ヒーラー&コーチとしての私は“無我夢中”という言葉が好きです。縁ある人たちが“無我夢中”になれるようにサポートしていますし、もっと“無我夢中”に生きれるようにフォローしています。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html
前回(F-157)、自分の死に自ら意味を見いだしたことで情報(心)を書き換え、その写像である物理(体)を書き換えていった高齢女性の例を御紹介しました。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23874668.html
「うれしい~」のあとに驚異的な回復をみせた患者さんに、一体何が起こったのでしょうか?
絶望的な状況を“希望”に塗り替えたきっかけは何だったのでしょうか?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045695.html
…そのはじまりは、もちろん、ゴール設定。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html
そして、ゴール実現の確信、つまりエフィカシー(…この症例の場合は「指一本まで役に立ちたい」という強い思い=覚悟)が“奇跡”を引き起こしました。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19033189.html
その様子はまさに“無我夢中”
…私が「指一本でも役に立ちたい」と願う患者さんに感じた“無我夢中”は、もちろん、冒頭で御紹介した「無我夢中」とは異なります。
(F-159につづく)
苫米地式認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記-
キーワードは「社会性」「利他(unselfishness)」。
認知科学者 苫米地博士の著書から「絶望を克服する方法」を御紹介します。「新・夢が勝手にかなう手帳 2020年度版」(サイゾー)の【付録②】からの引用です。
want toをゴールにする
この苫米地手帳にゴールを書き込んでいくときに、1つ「儀式」をしてみてください。とても簡単な儀式ですが、効果は抜群です。儀式というほどのものではなく、本当に簡単なことです。
目を閉じて、おでこに指を当ててみましょう。人差し指でも中指でもその両方でも構いません。目を閉じて、おでこに指を当ててみます。マンスリーコラムで書いたように、そのときにおでこを見るのもよいでしょう。
そして静かな気持で、ゴールを思い描いてください。まぶたの裏に何が映るでしょう。
想像力を思いっきり羽ばたかせて、楽しく考えてください。楽しいゴールが思い描けたら、その喜びを全身で味わってみてください。
このように目を閉じて額に指を当てることが、トリガーになります。トリガーとは銃などの引き金のことです。ある意識状態に入るための引き金ということですね。
トリガーによって引っ張り出される意識状態や記憶を、アンカーといいます。錨のことですね。トリガーが、潜在意識の奥深くに錨のように沈んでいる記憶や意識状態を引っ張り出してくれます。
今回のワークでいえば、深い変性意識状態の中で、ゴール設定にふさわしい意識状態を引っ張り出します。最初はうまくいかなくても、繰り返しているうちにうまくなります。ですから、気楽に楽しんでやってみてください。
ダンサーが繰り返し振り付けの通りに踊ったり、テクニックの練習をしたりするように、もしくはミュージシャンが演奏の練習を繰り返すように、技術というのは繰り返せば繰り返すほど自分に馴染んできて上手になります。
変性意識の生成も練習次第です。繰り返す中で上手になっていきます。ひと手間かけて、手帳にゴールを書き込むことで、ゴールが達成しやすくなりますし、書くゴール自体もよいものに変わっていきます。真のゴールに近づいていくのです。
成功する過程で一番難しいのは、日々努力することだと思っている人がいますが、それは違います。成功する過程で一番難しいのは、実はゴール設定です。
ゴールをきちんと設定することが一番難しいのです。もちろん難しいだけではなく、一番楽しいことでもあります。
実際はゴールがきちんと設定されてさえいれば、気づいたら環境が変わりますし、気づいたら努力していて、気づいたらゴールを達成してしまうものです。それも自分が想定した以上の成果を得られたりします。
ゴール設定でよくする間違いに、have to(しなければいけないこと)をゴールに設定してしまうことが挙げられます。これは絶望しか生みません。
それなのにどうしてそんなことをしてしまうのかといえば、人から影響を受けるからです。影響を受けるのは悪くないのですが、無意識に真似をしてしまうのです。
そうなんです。多くの人は誰かの真似をしてゴールを設定しがちです。それは親の期待や友人の評価、社会からのプレッシャーなどの形で強いられています。誰かの真似をして、それをゴールにしてしまいがちなのです。
「○○さんはいくら稼いでいるから、自分もそれ以上稼ぎたい」とか、「○○さんはマイホームを買ったから、自分もマイホームを買いたい」など、無意識のうちに人の真似をして、それを自分のゴールだと勘違いしているのです。そんなことをしていると、いつまでもゴールは達成できません。
なぜなら、それは心からのwant to(したいこと)のゴールではないからです。have toのゴールだからです。だから、ゴール達成のためにつらい努力が必要になるのです。そのような社会的洗脳をはねつけて、本当のwant toのゴールを設定することが大事です。
want toの真のゴールであれば、そのプロセスも楽しいのです。子供がゲームに熱中して、寝食を忘れてプレイするように、ゴールに熱中して、気づいたら猛烈な努力を積み重ねてしまうのです。
でも、本人は楽しくて仕方ないので止まりません。それが本来のゴール設定であり、だからこそ、最初に正しくゴール設定をすることが大事なのです。
無意識のうちにゴールを設定できると、無意識はオートパイロットでそれを実現しようとします。だからこそ、ゴールをきちんと設定すると努力はいらないのです。はたから見てすごく努力しているように見えても、本人は楽しんで没頭しているだけなのです。
引用終わり
…「絶望」はゴール設定に“失敗”しているだけです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html
「怒りと絶望しかない」という方も、「絶望しかない」という方も大丈夫!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html
自分の中の力(The Power of Mind)を信じて新たなゴールを設定し、want toで未来に向き合ってください。未来にあるのは死ですが、その死さえも“希望”に変えることができます。すべてマインド次第です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html
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