Q-158:ストレッサー→ストレス反応→心身の不調悪化となった状態ではゴール設定はできないのではないでしょうか?

 

 御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その内容を簡単にまとめると、「ストレッサー→ストレス反応→心身の不調悪化となった状態では、『多角的に見る』『まっさらな視点で見る』ことができないので、ゴール設定はできないのではないでしょうか?」というもの。

 

 私の答えは「そのとおり」ですが、少しばかり補足させていただきます。気楽に読んでくださいw

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 「ストレッサー→ストレス反応→心身の不調悪化となった状態では『多角的に見る』ことができない」はそのとおりです。ストレス反応が生じると、大脳辺縁系優位に陥りがちです。その状態をファイト・オア・フライトと呼びます。

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 ファイト・オア・フライトのままでは「多角的に見る」ことはできません。抽象度が低い(上げることができない)から。

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

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 低い抽象度のままでは、当然、ゴール設定は困難です。自分中心を捨てることができず、“現状の外”に飛びだすこともできません。

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一方、「ストレッサー→ストレス反応→心身の不調悪化となった状態では『まっさらな視点で見る』ことができない」は△。ストレスは「まっさらな視点で見る」ことができない主因ではありません。

 

「まっさらな視点」とは「先入観ゼロ」のこと。それは評価関数がゼロの完全なる無分別の状態であり、悟りの境地です。いわば、RAS(ラス)がフルオープンして、スコトーマがゼロになった状態。

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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 評価関数とは自我の定義に使われる関数のひとつ。もう一つが部分関数です。

先程の「まっさらな視点」を部分関数で考えると、宇宙から自分を切り分けることができない状態といえます。つまり、「自分=宇宙」ということ。それは抽象度が極限まで上がり空(くう)に達している状態です。

よって、「まっさらな視点」は簡単には実現できないでしょうw  ストレスのあるなしにかかわらず。

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 では、「まっさらな視点」で見ることが難しい私たちは、いったいどのような視点で目の前の世界を見ているのでしょうか?

 

 答えは過去であり、他人であり、社会の価値観です。じつは「私」や「その『私』が認識する目の前の世界」は記憶でつくられています。

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 受け入れがたいことかもしれませんが、ほとんどすべての人にとって、「私」は本当の“私”ではありません。「無人運転」か、よくて「自動運転」です。

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 それでは、本当の“私”になるために、シンの“私”を生きるために、いったいどうすればいいのでしょうか?

 

 答えは、もちろん、ゴール設定!

 止められてもやりたいような100%want toの何かを“現状の外”、すなわち今までの人生でつくりあげてきたコンフォートゾーンを超えたところに見つけたとき、「本当の“私”」「シンの“私”」がはじまります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 それは「本当は思春期から抱えているのに、すっかり感じなくなってしまっているスピリチュアルペイン」を克服していくことでもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8293317.html

 

 “現状の外”にゴールを設定し、未来から過去に向かう時間の流れを体感しはじめると、自然にストレスは解消し、かつてのストレッサーは気にならなくなります。

(なぜだかわかりますよねw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 

 ところで、「ストレッサーがある」「ストレス反応がある」というのは西洋哲学的です。「存在があり関係が生じる」という西洋哲学に対して、東洋(釈迦)哲学では「関係があり存在が生じる」と考えます。縁起です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

認知科学者 苫米地英人博士はうつ病への対処として「うつやめたらいいじゃん」とおっしゃいますw 今回の話題でいえば「ストレスやめたらいいじゃん」「ストレッサーって君次第なんだぜ」という感じww

博士がそのようにおっしゃるのは、すべてマインドでの情報処理活動であり、「一人一宇宙」だからです。それは「すべてが完全に“自分”次第」ということ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11823351.html

 

すべてが縁起であり空

その空なるものに仮の役割を与えるものがゴール

ゴールが“自分”を定義し、認識する世界を生みだす

 

つまり、「ゴールの存在によってストレッサーやストレス反応が縁起として生じ、そのつながり(対処)の中でゴールを達成していく」ということ。

多くの人がネガティブに捉えているであろう「ストレッサー」や「ストレス反応(状態)」さえもゴール達成の大切な縁になっている

それがコーチングの成果であり、すべての人がもともと持っているマインドの力(The Power of Mind)の覚醒です。

 

 マインドの力(The Power of Mind)の覚醒

 

 コーチングに本気で取り組んでみませんか?

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

コーチの存在なくしては“現状の外”を感じることはできません。

よって、コーチとの縁起がストレッサーやストレス反応をゴール達成の力に変えるともいえます。

 

 

-関連記事-

Q-136~:問題が生じたゴールへの向き合い方

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_397998.html

 

 

-告知-

 青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching ProjectFCP)」がはじまっています(20206月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。

 参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。

一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!

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