Q-152191019/20 鹿児島セミナーレポート -09;「ゴール設定は難しい」? その原因と対策

 

201910月に、鹿児島県鹿児島市(191019)と霧島市(191020)で、一般向けのコーチングセミナーを開催しました。両会場ともテーマは「万全の心身で“今”を生きる」。

ぜひ「人生の最終段階(End of Life Stage)でのゴール(機能・役割)」についてイメージしながら読み進めてください。

 

 01;セミナー概要

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22818842.html

 02;「未来からの時間の流れ」~未来をうみだすものは?

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22896681.html

 03;「時間の流れにのる」~時間の流れにのった結果、到達するのはどこ?

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22979265.html

 04;「万全の心身」~心と身の関係は?

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/23037529.html

 05;「万全の心身」~心身が万全(=健康)とは?

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/23108517.html

 06;「“今”を生きる」~“今”とは?

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/23177616.html

 07;「“今”を生きる」~生きるとは?

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/23239643.html

 08;「“今を生きる」~“今”を生きるために必要/重要なことは?

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/23309927.html

 

 

09;「ゴール設定は難しい」? その原因と対策

 

 セミナーのテーマは「未来からの時間の流れにのって、万全の心身で“今”を生きる」。

時間の流れの源である未来をうみだすものはゴール。その流れにのった結果到達するのは「空(くう)」のはずです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

 

 「“今”を生きる」というときの “今”とは、「あらゆる可能性が結実している刹那瞬」。“生きる”とは、ヴィーゼルの表現を借りると、「生と死の間(にあるもの)に関心を持つ」ことです。

 「関心」は「重要度」と同じと考えることができます。それらを生みだすのはブリーフシステム。過去に他人(または社会)に刷り込まれてできあがったブリーフを作り変えることができるのは、「“現状の外”にゴールを設定する」から。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 

つまり、“今”を生きるために必要/重要なのはゴール!

 しかし、「ゴール設定は難しい」というのが、多くの方の本音ではないでしょうか。

 

 では、その理由について考えていきましょう。

(仮説をたて、トゥイーキングを行います)

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13397552.html

 

 

    仮説①:「私は本当は何をやりたいのか?」がわからない

 

「わからない」とは、「やりたいことがスコトーマに隠れている」状態。

それを自覚している場合(モニタリング)、心配はいりません。「スコトーマを外す」という次のステップに進むことができるからです。

(自身の力だけでスコトーマを外すことは簡単ではありませんが)

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

問題は自覚できていない場合、「『やりたいことがスコトーマに隠れている』という事実がスコトーマに隠れている」状態です。そのようなケースに遭遇することは決して珍しくはなく、そのたびに私は「無人運転」「自動運転」を思いだします。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_369873.html

 

自覚できないのは「すでに敷かれたレールの上を何の疑いもなく進んでいる」から。厳しくいえば思考停止。レールとは親や社会からの刷り込みのことですが、無意識は、本当は、敏感に感じ取っています。心の奥底では「何かがおかしい」がくすぶり続けているはずです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14120540.html

 

そんな無意識下の「何かがおかしい」が、例えば「なんかイライラする」といった感じで意識化され(認知的不協和)、「とんでもない言い訳を思いつき回避行動をとる(実行しない)」といった行動として物理空間にあらわれます(創造的回避)。高次の情報(処理)の低次元(物理空間)への写像として。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882652.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040752.html

 

 もちろん、心は「have to(~ねばならない)」がいっぱいな状態。そんな状態で豊かな才能を発揮できるはずがありません。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

 トゥイーキング(修正法)は「『私とは、過去の誰かからの刷り込みであり、本当の“私”ではない』としっかり自覚した上で、“私”を自由に追求する覚悟を決める」です。それは「思考し続ける生き方を選択する」ことだともいえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10400987.html

 

 

    理由②:「自分さえよければいい」が蔓延

 

世界情勢を鑑みると、権力者(既得権益)の差別意識がますます強化されているように感じられます。ヒエラルキーのコンフォートゾーン化です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 

例えば、「アメリカファースト」や「私たちはこんな人たちに負けるわけにはいかない」というリーダー達の言葉には差別意識が滲んでいます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14249741.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14401412.html

 

それらの言葉がたいして問題視されない現状は、家庭や学校において「抽象度を上げる」ことを学ぶ機会が奪われていることを示しているのかもしれません。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13077001.html

 

新型コロナウイルスにより激変してしまった社会では、ますます「自分さえよければいい」が蔓延してしまう危険があります。不安・恐怖や怒りといった情動が「抽象度を上げる」ことを阻害するからです(ファイト・オア・フライト)。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14107083.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html

 

 そんな閉塞感を打破する鍵は“縁起”。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

だから、私のトゥイーキング(修正法)は「縁起を学び、抽象度を上げる」。シリーズ編第4弾「さぁ『人間関係の悩みを克服する旅』をはじめよう!」で掘り下げています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22305802.html

 

 

    理由③:そもそも認識できない。一瞬認識できても、すぐにあきらめてしまう

 

「ゴールは“現状の外”」というのは、コーチングの重要なポイント。そこが抜け落ちているコーチングは偽物であり、“現状の外”を志向していないコーチは偽者だといえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721479.html

 

 “現状の外”のゴールは、あたりまえですが、現状のコンフォートゾーンの外にあります。

 コンフォートゾーンの外は、RAS(ラス、網様体賦活系)にはじかれ、認識することさえできません(スコトーマに隠れる)。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html

 

 何らかのきっかけにより認識できたとしても、ゲシュタルトができていないため理解できず、しっかり評価・判断することができません。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6193912.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13628437.html

 

 そうこうするうちにすっかり元のコンフォートゾーンに戻り、再び認識できない状態になります。ホメオスタシスフィードバックが働くから。その時、無意識は安堵しているはずです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831660.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971818.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971956.html

 

 ここでのトゥイーキング(修正法)は「ネガティブフィードバックを断ち切りながら“現状の外”を開拓するためのサポートを得る」です。

 

 

 以上の3つをまとると、「ゴール設定には、本当の“私”を自由に追求する覚悟を決め、縁起を学び抽象度を上げながら、ネガティブフィードバックを断ち切り“現状の外”を開拓するためのサポートを得ることが必要」

 

 それを一言でいうと「本物のコーチのコーチングを受ける」!

 

 

 次回からいただいた御質問に回答いたします。

 

Q-153につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

COVID-19を契機に、今後のセミナーや研修、コーチングはオンライン中心で行うことにしました。(オンラインでの)新たな企画も計画中です。

 

 

-追記2

 「本物のコーチ」の探し方については、下記記事を参照してください↓

 I-015:本物の苫米地式コーチであるか否かを見破る簡単な方法

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10829042.html

 

 

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-告知-

 青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching ProjectFCP)」がはじまっています(20206月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。

 参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。

一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!

(詳細は下記サイトで↓ FCPのみの受付は終了いたしましたが、青山コーチのコーチングクラブ2020に入会することで視聴できます)

http://aoyamacoach.com/fcp/

 

 

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