ブログ・シリーズ編

S-04:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!

S-04-13:本当の幸せを感じられない理由 -3

 

問題です。

鏡の中の自分に微笑んでもらうためにはどうすればいいでしょうか?

私の答えは、このシリーズの最後でw

 

 告知(I-038):

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22227952.html

 S-04-00(目次):

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22305802.html

 

 

私は「うつ病のはじまりはゴール設定のミス」だと思っています。ゴール設定に失敗した結果、「幸せでない状態」に陥っているのがうつ病の正体のはずです。

医師でもある私がそんな発言をすると、多くの反論・異論をいただきます。しかし、「うつ病の人はハッピーではない」ということには必ず同意していただけます。

 

では、どうすればうつ病の人はハッピーになれるのでしょうか?

 

前回(S-04-12)触れたとおり、誰もが幸せに関する自分なりのイメージを持っているはずです。例えば、「お金があることが幸せ」「子供がいることが幸せ」「仕事が楽しいことが幸せ」「恋人がいることが幸せ」等々。

そうしたイメージがあるために、現実世界でお金がない自分、子供がいない自分、仕事が楽しくない自分、モテない自分に対してイライラが生じてしまいます。認知的不協和です。

そんな状況(認知的不協和)が続けば、やがては疲弊しながら自身を不幸だと感じるようになるでしょう。不幸が(無意識下で)コンフォートゾーンになってしまう感じです。

コンフォートゾーンの外はスコトーマに隠れ認識できません。本当はいいことも明るい兆しもたくさんあるはずですが、「私は不幸だ」というセルフイメージを肯定する情報しかRASを通り抜けなくなります。それは文字どおり“悲観”の状態。そして、うつと呼ばれる状態に陥っていきます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/23170992.html

 

この場合、解決方法は2つあります。

ひとつ目は「物理的現実世界を直接変える」というもの。しかしながら、それは簡単ではありません。物理空間に働く厳しい因果律をしっかりマネジメントする必要があるからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14526054.html

 

ふたつ目の方法は「幸せに関する自分なりのイメージを変えてしまう」というもの。これは情報空間での対処です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516539.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654230.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654316.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831442.html

 

先程の例えでいうと、「恋人がいることが幸せ」というイメージを、「恋人がいないと誰にも束縛されずに複数の人と付き合えて幸せ」「これから新しい魅力的な恋人と出会うチャンスがあるから幸せ」「自分の好きなように時間を使えるから幸せ」などと書き換えていきます。

すると、「恋人がいない」という現状は、「不幸な境遇」ではなく、むしろ「幸せな境遇」に変わっていきます。臨場感(V)の高いイメージ(I)が、その人にとっての現実(R)だから。

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さらに、「恋人がいるかいないかはまったく関係ない。自分の決めた夢に向かって自由に生きることが本当の幸せだ」などともっと抽象度の高いイメージを持つことができれば、その人はそれまでは感じられなかったより大きな幸せを見いだしていきます。

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http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

 ブリーフシステムが書き換わり、RASが変化し、スコトーマが外れるから。

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 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

その時、幸福感に包まれるとともに、脳内ではドーパミンやセロトニンが再び増加していきます。そして、結果としてうつと呼ばれるような状態から脱却していきます。

 (うつ病には医学的介入は要らないという意味ではありません。身体症状や日常生活上の問題を抱えている方は必ず精神科を受診してください。その上での話です)

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/15700308.html

 

幸せをどのように定義するかで、そのイメージは変わります。そして、そのイメージが新たな現実をつくりだします。「一人宇宙」の「」が書き換わっていくのです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11823351.html

 

幸せのイメージに合わせて物理的現実世界を変えるのではなく、幸せを定義しなおすことでそのイメージ自体を変えてしまい、新たな“幸せ”を創造していく(もちろん“現状の外”に)

 

私が「うつはゴール設定のミス」と断言する理由がわかっていただけたでしょうか。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

それでは、幸せの定義が重要であることを理解していただいたところで、“本当の幸せ”についてあらためて考察していきましょう。

 

 (S-04-14につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 ポリアンナ症候群を御存知でしょうか?

 一般的には「直面した問題の中に含まれる(微細な)良い部分だけ見て自己満足し、問題の解決にいたらないこと」「常に現状より悪い状況を想定して、そうなっていないことに満足し、上をみようとしないこと」などとされています。

それは、もちろん、今回御紹介した「幸せに関する自分なりのイメージを変えてしまう方法」とは異なります。

では、両者の決定的な違いとは?

(答えは下記記事でどうぞ↓)

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22754478.html

 

 

-参考書籍-

苫米地英人コレクション3

「『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」(開拓社、復刊版)