ブログ・シリーズ編
S-04:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!
S-04-11:本当の幸せを感じられない理由 -1
問題です。
鏡の中の自分に微笑んでもらうためにはどうすればいいでしょうか?
…私の答えは、このシリーズの最後でw
告知(I-038):
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22227952.html
S-04-00(目次):
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22305802.html
これまで「軋轢を生じる理由」「心に深い傷を負う理由」「自分を変えることができない理由」がすべて、「縁起を理解しておらず、『自分中心』であるから」であるとお伝えしました。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html
…勘が鋭い方はすでに予想していると思いますが、今回のテーマの「本当の幸せを感じられない理由」も、「縁起を理解しておらず、『自分中心』だから」です。
「自分中心」な人の世界には、「自分だけの幸せ」しかありません。
…それが、本当の幸せを感じられない最大の理由です。なぜだかわかりますか?
「自分だけの幸せ」というのは、じつは、矛盾した言葉の組み合わせです。どこが矛盾しているのかわかりますか?
それでは“本当の幸せ”について考察していきましょう。
…イメージしやすいように「うつ病」を例に考えてみましょう。
私は「うつ病のはじまりはゴール設定のミス」だと思っています。ゴール設定に失敗した結果、「幸せでない状態」に陥っているのがうつ病の正体のはずです。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html
医師でもある私がそんな発言をすると、多くの反論・異論をいただきます。しかし、「うつ病の人はハッピーではない」ということには同意していただけます。「私、超ハッピーだけどうつ病です!」なんて人はなかなかいませんよね。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8430748.html
少し医学的な話をすると、うつ病の本当の原因は、じつは、まだよくわかっていません。
治療の中心である薬物療法は、「モノアミン仮説」を根拠に行われています。モノアミン神経伝達物質とは、アミノ基を一個だけ含む神経伝達物質(または神経修飾物質)の総称で、セロトニン、ノルアドレナリン、アドレナリン、ヒスタミン、ドーパミンなどが含まれます。ちなみに、このうちノルアドレナリン、アドレナリン、ドーパミンはカテコール基をもつためカテコールアミンと呼ばれます。
「モノアミン仮説」では、うつ病の原因を、ノルアドレナリン、ドーパミン、そしてセロトニンが不足することと考えます。よって、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)やSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤)などで物理的に脳内のセロトニン量を増やそうとするのです。
では、物理的にセロトニンを増やせば、その人は本当にハッピーになれるのでしょうか?
…一時的にはうつ病の症状は改善されるかもしれません。しかしながら、本質的にはハッピーにはならないでしょう。
厚生労働省のHPには、「いったん改善しても約60%が再発しますし、2回うつ病にかかった人では70%、3回かかった人では90%と再発率は高くなります」と記載されています(下記リンク)。そのうつ病の再発率の高さが、セロトニンを増やしても本質的にはハッピーになれない何よりの証拠です。
厚生労働省「うつ対応マニュアル-保健医療従事者のために-」資料1:うつ病について
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2004/01/s0126-5g.html#s1
では、どうすればハッピーになれるのでしょうか?
(S-04-12につづく)
苫米地式認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記1-
「モノアミン仮説」では、うつ病の原因を、ノルアドレナリン、ドーパミン、そしてセロトニンが不足することと考えます。よって、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)やSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤)などで物理的に脳内のセロトニン量を増やそうとするのです
…これ↑は情報空間の最底面である物理次元でのアプローチです。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14106619.html
-追記2-
日本におけるこれまでの調査により、「総人口の約20%程度が慢性疼痛を有している」ことが明らかになっています。慢性疼痛(まんせいとうつう)とは「3ヶ月以上続く中等度以上の痛み」で、腰や肩が圧倒的に多いとされています。
腰痛は急性腰痛と慢性腰痛に大きく分けられます。ほとんどの症例が4週間以内で自然に治る急性腰痛に対して、痛みがだらだらと続いたり、あるいはよくなったり悪くなったりを繰り返す慢性腰痛は、精神的要因が大きく関与しているとされています。ストレスや不安、うつによって脳にある「痛みを和らげる仕組み」がうまく働かなくなるのです。その仕組みとは「痛み刺激↑→ドーパミン↑→オピオイド↑→ノルアドレナリン&セロトニン↑→痛み知覚↓」というもの。
うつ病では肝心な神経伝達物質(ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニン)がそもそも減少しています。「だから外からの刺激で補充しよう」というのが薬物療法。そして、「内(心)に働きかけ分泌を促そう」というのが心理・精神療法です。
(念のため。「外」「内」という考え方は西洋哲学がベースです↓)
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/23037529.html
私がコーチングを重視している理由は「心理・精神療法として有用だから」ではありません。人間のもっと根源的なところ、例えばスピリチュアルペインと呼ばれるような本質的な部分(次元)で一気に解決に導くことができるからです。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8293317.html
もちろん、「すべては情報」であり「一人一宇宙」であるという前提のもと。釈迦哲学でいうと「空(くう)」です。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11823351.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11823843.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html
人間のもっと根源的なところ、例えばスピリチュアルペインと呼ばれるような本質的な部分(次元)で一気に解決に導くことができる
…それが青山龍マスターコーチと取り組むFCP(Fight Coaching Project)で目指していることです。それは「全抽象度での『マインドの健康』」。賛同される方、興味のある方、ぜひ下記サイトを御確認ください↓
-追記3-
関連記事をまとめてみました。こちらもどうぞw↓
□ PMⅠ-04-13:まずは医療・福祉従事者にこそ緩和ケアが必要!
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8430972.html
□ PMⅠ-05-33:子どもたちへの最大のプレゼント<後編;スピリチュアルペインはすでに始まっているのだから>
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11386276.html
□ F-121:「あぁ生まれてきてよかったな」で思いだす一例
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21142618.html
□ Q-073~:180804医療講演会レポート(「がんはもう痛くない」)
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_318161.html
□ Q-064~:認知的不協和と頭痛(ヒーリングとコーチングの関係)
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292583.html
-参考書籍-
苫米地英人コレクション3
「『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」(開拓社、復刊版)
FCP(青山コーチ&CoacH T)
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