F-144:不要不急 vol.5;自身の機能・役割を「不要不急」と言われたら... <前編>

 

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策のため、今春(2020年)、日本中が自粛ムードに包まれました。にぎわいが消えた町の様子はまさに「沈黙の春」のよう。自粛期間中、よく耳にしたのが「不要不急」という言葉でした。

その「不要不急」について考えてみたいと思います。シリーズでお届けします。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22636357.html

 

vol.1;重要度と緊急度 <ワーク付き>

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22705015.html

 vol.2;「不要不急」や「重要緊急」を決めるもの

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22775911.html

 vol.3;レジリエンス <ワーク付き>

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22878502.html

 vol.4;レジリエンスをコーチング理論で考える <ワーク付き>

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22931091.html

 

 前回(F-143/vol.4)、こんなワークを紹介しました。

<ファイト・オア・フライトを防ぐ(すぐに回復する)ためのレジリエンス各フェースのポイントを考えるワーク>

Q1:大前提となる「ゼロトラスト」は?

Q2:各フェース(①~④)での取り組みを考えてください

    Normal Operations ←継続的なモニタリング  第二領域「重要不急」

    ShockCascading ←最低ラインの確保          第一領域「重要緊急」

    Recovery Phase ←準平常ラインの設定           第一から第二領域への移行期

    Restoration Phase ←さらに高いラインに回復 第二領域「重要不急」

 

 

レジリエンスカーブ(191104バラだん)

「バラいろダンディ」(東京MX2019114日放送回)より引用

https://www.youtube.com/watch?v=CZyGvCXnCGI

 


 私の回答はこんな感じです。

A-1:大前提となる「ゼロトラスト」とは、「誰もが不安・恐怖や怒りの情動により『ファイト・オア・フライト』に陥る可能性があるという認識」

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html

A-2:各フェースごとの取り組みは

    want toか?」「リラックスしているか?」等自分や仲間の状態を常にモニタリング

F:不安・恐怖、O:義務感、G:罪悪感が忍び込んでいないか?)

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22390484.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13523715.html

    不安・恐怖や怒り・イライラなどの情動を感じたときは、「ファイト・オア・フライト」や「2つの怒りとその間の論理的思考」などを思い出し、前頭前野優位を取り戻し衝動的な言動を自制しながらゴール設定(情動脳から論理脳へ)

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14107083.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19879680.html

    「時間の流れ」をふまえ「いい機会だ」と再解釈しながら、スコトーマが外れて得た新たな気づきを踏まえゴールを再設定。新たなゴールに向けて動きだす(論理脳から社会的情動脳へ)

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

    ドリームキラーとの戦いを楽しみながらゴールへと邁進。さらなる“現状の外”へゴールを再々設定していく

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040935.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

このワーク自体が①のフェースで行うべき第二領域:「重要不急」の取り組みになります。「ファイト・オア・フライト」に陥らないために(すぐにリカバーするために)、ぜひ毎日のスケジュールに落とし込み習慣化してください。

 

 

 …では、今回のテーマに入りましょう。

 2020226日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、安倍晋三首相は日本全国を対象に「イベント中止・延期要請」を行いました。Perfume(東京ドーム)やEXILE(京セラドーム大阪)のコンサートが当日開場直前に中止になったのをはじめ、文化イベントやスポーツ大会が相次いで中止となりました。先日(同619日)、プロ野球が3カ月遅れで開幕しましたが、無観客での開催が続いています(同6月末時点)。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21664055.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21664503.html

 

文化芸術関連やスポーツだけではなく、多くの人の“日常”も変わったはずです。出社時間をずらした人、出社そのものを減らしリモートワーク(テレワーク)中心になった人、自主休業を強いられた人、偏見や誹謗中傷に負けずに働き続けるも経営悪化に直面している医療従事者など

コンフォートゾーンが崩壊していく混乱の最中、リーダー達がよく口にしたのが「不要不急」でした。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 

 それまでのコンフォートゾーンが崩れ、さらには病や死の臨場感が高まっている中での「不要不急」という言葉は、多くの方々の心に重く響いたはずです。
 

自分の仕事は意味がないと言われたような気がして傷ついた

存在価値がないかのように扱われ悔しかった

せめて不急という言葉だけにしてほしい
 

 私のまわりでもそんな声をたくさん聞きました。

 

 F-140/vol.1に書いたとおり、私自身は第二領域:「重要不急」(下図黄色の部分)を常に意識しています。時間管理やゴールの見直し(バランスホイールの確認)に役立つからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22705015.html

 

 

重要度&緊急度マトリックス-3(ver2)



 しかしながら、最も重要な理由は、「時間管理」や「ゴールの見直し」をはるかに超えた次元にあります。それは

第二領域:「重要不急」にカテゴライズされる機能・役割は人生そのものを豊かにする

 ということ。

 

 「不要不急」という言葉を浴びせられたとき、「不急」であるからと落ち込む必要はありません。繰り返しになりますが、むしろ「不急」なものの中にこそ、人生をよりよくするためのヒントが隠されています。

 本当に問うべきなのは重要性(重要度)の方。さらにいうと、重要性(重要度)の抽象度です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

 「重要不急」を吟味し実践することは人生を豊かにすることに間違いはありませんが、抽象度が低い場合豊かになるのは自分だけです。それを「趣味」といいます。

 「重要不急」の抽象度が上がっていくほど、より多くの人々が豊かになっていきます。豊かさが縁起空間(社会)に拡散していく感じです。そんな機能・役割のことを「職業」「仕事」といいます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353425.html

 

 もちろん「重要緊急」な機能・役割も重要です。むしろ緊急であるほど優先度は高いといえるでしょう。しかし、それでも私には「重要不急」なものこそが豊かな未来実現の鍵だと思えてなりません。

 なぜなら

 

F-145につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

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