Q-135190919リスクマネジメント研修会(医療法人、鹿児島県)Q&A -14 <最終回>

 

 20199月、鹿児島県の医療法人にて、「リスクマネジメント」をテーマとした研修を行いました。タイトルは「すべてはマインド(脳と心)が生みだしている ~イヤな気持ちをエネルギーと創造性に変える科学的方法~」です。

 内容について御紹介し、いただいた御質問や御意見に対して回答いたします。今回が最終回です。

 研修内容はこちら(Q-122)↓

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21034051.html

 

研修後のアンケートにはたくさんのコメントをいただきました。ありがとうございます。

 アンケート結果概要(Q-123):

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21141120.html

 

 いただいた御意見・御質問に回答いたします。Q-134から「もっと知りたいこと」です。

 

 

・三日坊主や飽き性等とマインドはつながりがあるのですか?

 

A:もちろん!すべてマインドでの情報処理の結果といえます。

 私がいうマインドとは「脳と心」のこと。じつは脳と心は別々のものではなく、「脳と心」でひとつです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306438.html

 

認知科学者 苫米地博士の著書に「脳と心の洗い方」(フォレスト出版)という本があります。20067月に出版され「脳ブーム」の火付け役となった同書からの引用です。

 

 心と体は切り離せない!

 私の研究分野は機能脳科学です。

 機能脳科学や認知科学は心と体を同時に扱う学問です。認知科学は英語でいう「コグニティブサイエンス」です。これは『洗脳原論』で少し書きましたが、ファンクショナリズム、つまり心を関数としてとらえるという立場から生まれてきた学問です。

 心を関数としてとらえるということは、心と体が切っても切り離せないという大前提があります。関数があれば、関数を走らせるハードウェアであるコンピューターが存在しています。

 そのコンピューターの状態を抽象化して記述しているものが関数です。これはどの抽象度で記述しているかで、心といったり、脳といったりしているということです。つまり、どちらとも切り離せないというのがファンクショナリズムの本来あるべき姿です。

 機能脳科学は心と体を扱う学問であり、切り離せないものです。もちろん、デカルトの二元論は間違っているということになります。外部表現というものはありません。すべて内部表現です。物理的現実世界と我々が思っている世界は、我々の内部表現と連結しているのです。

引用終わり

 

 私は博士との縁ではじめて「抽象度」という言葉を知りました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

そして、その新たな視点で、学んできた医学・医療や釈迦の教えを再考する過程で、明るくクリアな光に包まれました。より大きなゲシュタルトができ、「点がつながった」のだと思います。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6193912.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7383761.html

 

 そんな意識状態で医学・医療を考察したものが下記ブログ記事です↓

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13076878.html

 

 

・自分の振る舞いや言動、行動を振り返って、家族にどのような影響がでているか?

 

A:「自分」から「家族」への視点の変化は、先程御紹介した「抽象度が上がる」に相当します。そんな感じで気楽に「より大きな視点」を追求してください。その積み重ねが「人間形成」を実現します。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9963845.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9966391.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10116950.html

 

 そして、その“積み重ね”は「自分」とつながるあらゆる関係に広がり、まわりを明るく書き換えていきます。すべて縁起であり、「自分」とは単独で(独立して)存在するものではないからです。「自分」とは、「関係によって浮かびあがってくるネットワーク」のことです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353425.html

 

 では、「自分の振る舞いや言動、行動」により家族によい影響を与えるためにはどうすればよいでしょうか?

 

 

・ゴール設定について

 

A答えは「ゴールの抽象度を高めること」。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 仮に“失敗”してしまったとしても大丈夫。抽象度が高いゴールを志向し続ける限り、必ず道は開けます。なぜなら、すべて縁起だから。先程引用した博士の言葉でいえば、「外部表現というものなく、すべて内部表現」だから。「物理的現実世界と我々が思っている世界は、我々の内部表現と連結している」のです。

 

 

・家族のこと。家族と仕事を天秤にかけると優先順位に悩む

 

Aとなると、「家族と仕事を天秤にかける」必要はありません。「優先順位に悩む」代わりに家族と仕事を包摂する抽象度次元で新たなゴールを見つければいいのです。「家族と仕事」を一語にしてしまうような何かを見つけることが、先程の「ゴールの抽象度を高めること」に相当します。

 

 過去のブログ記事で取り上げてきたように、私自身はゴールのバランスホイールをとても重要視しています。しかし、それは天秤にかけバランスをとるということではなく、高い抽象度ではひとつのものを、抽象度を下げた次元においてバランスよく配分するという感覚です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14524490.html

 

 詳しくは「ライフワークバランスに潜む罠」をテーマにブログ用に書き下ろした文章で御紹介する予定です。

 

 

・今は頭の中を整理したいです

・ひらがなで漢字が出てこない

・先生が話してくださったことを理解し吸収するのに時間がかかるので(私自身の性格で)、また機会があればもう一度話を聞きたいです

 

A:整理するとは「ゲシュタルトをつくる」こと。そのためにも、まずはゴール設定です。Want to(~したい)だから、自然に知識を吸収することができます。決してHave to(~ねばならない)にならないように気を配りながら、ゲシュタルト構築を楽しんでください。
 ぜひ、またお会いしましょう!

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13628437.html

 

 

 以上で、20199月に鹿児島県の医療法人で開催した「リスクマネジメント」をテーマとした研修のQAを終わります。

 

 医療・福祉や教育に関する講演はもちろんのこと、コーチングを用いた研修(リスクマネジメント、リーダー育成、スタッフ能力開発等)に興味のある方は、気軽に御相談ください。

パーソナルコーチングも受け付けています。

連絡先:coachfor.m2@gmail.com

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

脳と心の洗い方