Q-134:190919リスクマネジメント研修会(医療法人、鹿児島県)Q&A -13
2019年9月、鹿児島県の医療法人にて、「リスクマネジメント」をテーマとした研修を行いました。タイトルは「すべてはマインド(脳と心)が生みだしている ~イヤな気持ちをエネルギーと創造性に変える科学的方法~」です。
内容について御紹介し、いただいた御質問や御意見に対して回答いたします。
研修内容はこちら(Q-122)↓
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21034051.html
研修後のアンケートにはたくさんのコメントをいただきました。ありがとうございます。
アンケート結果概要(Q-123):
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21141120.html
いただいた御意見・御質問に回答いたします。今回から「もっと知りたいこと」です。
・ファイト・オア・フライトについて
・ファイト・オア・フライトの状態の相手をうまくなだめるできるだけ簡単で効果的な方法を知りたいです
A:四苦(とくに老病死)を実感しやすい医療・福祉の現場は、とくに「ファイト・オア・フライト」に陥りやすい場です。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html
よって、そこで働く人々は、患者(利用者)さんやその家族はもちろん、自分自身や仲間のためにも、「ファイト・オア・フライト」を予防する(すぐにリカバーする)方法を習得するべきです。
その最も重要なものは「ゴール設定」。この記事の最後(4つ下の回答)で取り上げます。
ここでは「できるだけ簡単で効果的な方法」をお伝えしましょう。その簡単な方法とは「笑顔」。マザー・テレサは「平和は笑顔とともにはじまる(Peace begins with a smile)」と語りましたが、それは紛れもない科学的事実といえます。
通常、視覚情報は脳の後方(後頭葉)にある視覚野に送られ処理されます。そして、記憶との照合や前頭前野での判断を経て、「それがなんであるか」が認識されるのです。ところが、その経路とは別に、視神経から扁桃体に直結する経路が存在することが明らかになっています。
扁桃体とは「ファイト・オア・フライト」のときに活性化している場。人間の場合、その扁桃体で相手の表情を読み取ることがわかっています。笑顔だとポジティブに、怒り顔だとネガティブに。つまり、笑顔はダイレクトに扁桃体に働きかけるのです。もちろんポジティブに。
ぜひ目の前の相手に対して微笑んでください。いつも微笑むことできる心境でいてください。それは「簡単だがとても効率的」な方法です。もちろん、あなた自身のためにも。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11294790.html
・イライラしないようにすること
A:イライラは決して悪いことではありません。それは(ゴールが生みだす)理想があるゆえに生じる認知的不協和といえるからです。「イライラ」という心のエネルギーを上手く利用することで、理想に向かって現状を改善することができます。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882652.html
ただし、イライラは「ファイト・オア・フライト」のひとつの表現ともいえ、うまく大脳辺縁系から前頭前野優位に戻さないと(リカバーしないと)墓穴を掘ることになります。
うまく前頭前野優位に戻すための「簡単だがとても効率的」な方法が「笑顔」。そして、最も重要な方法が …この記事の最後(3つ下の回答)でw
・PTSDについて(複数回答)
A:PTSDとはPost Traumatic Stress Disorderの略で、心的外傷後ストレス障害と訳されます。厚労省のHPには「生死にかかわるような実際の危険にあったり、死傷の現場を目撃したりするなどの体験によって強い恐怖を感じ、それが記憶に残ってこころの傷(トラウマ)となり、何度も思いだされて当時と同じような恐怖を感じ続けるという病気」と記載されています。
厚生労働省>みんなのメンタルヘルス>専門的な情報>PTSD
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/speciality/detail_ptsd.html
私は「本当は誰もがPTSDに苦しんでいる」と考えています。みんな最初は被害者だからです。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21034051.html
・心の傷を解決する方法をもっと知りたいです
・理不尽度、興味あります
A:「もっと知りたい」「興味がある」とは重要度が高いということ。私たちは目の前の世界をありのままに認識しているわけではなく、知識があり(すでに知っていて)、重要度が高いもののみを認識しています。その他の情報はスコトーマに隠れ、認識にあがりません。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html
その重要度は過去の記憶によりつくられていきます。その多くは他人や社会からの刷り込みです。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html
その過去や他人による呪縛から自らを開放する行為が「ゴール設定」。“現状の外”にゴールを設定することではじめて、本当の自分の人生を生きることができるようになります。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html
自ら設定したゴールに向かって生きていると、目の前の世界がすべてゴール達成のための大切なきっかけに感じられるようになります。スコトーマが外れ、ゴールに関係する情報をどんどん見つけていくからです。
そんな体験を繰り返すと、「すべてがつながっている」と実感するようになります。縁起の体得です。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html
目の前の世界はすべてゴール設定の結果 …そのように無意識が納得したとき、理不尽度はなくなります。すべてが自分の選択だから、すべてが“自分自身”だからです。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353425.html
理不尽度ゼロはストレスフリーの状態。その時、人は真の自由を実感するはずです。真の自由とは、「自らに由る」という釈迦の教えに由来する自由。思考や行動の判断基準を自らに置いた心の状態のことです。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10400987.html
ぜひ自由に生きてください。自由に生きるほど、心の傷は癒えていきます。
繰り返しますが、それはゴール設定からはじまります。そして、そのゴール設定は、自分の未来に興味と責任を持つことからはじまります。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html
(Q-135につづく)
苫米地式認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
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