ブログ・シリーズ編

S-03:心のエネルギーとは何か? ~カナックス事件に学ぶ“心のエネルギー”をコントロールする方法~

S-03-24:苫米地流「正しく怒るための技術」

 

シリーズ編第3弾(S-03)は、「心のエネルギーとは何か?」をテーマに、怒りに代表される情動の正体やその向き合い方について考察したいと思います。ぜひ皆さん自身の経験を振り返りながら読み進めてください(Don’t think. Feel!)。

 告知(I-035):

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 S-03-00(目次):

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…S-03-10までの分析をシンプルにまとめると、A)概念の階層にエネルギーが生じる→B)無意識レベルでエネルギーを知覚→C)意識化(エネルギーの情動への転換)→D)物理次元で発散 といえます。「怒り」に支配されないためにはどうすればよかったのでしょうか?

 

まず、A)「概念の階層にエネルギーが生じる」レベルで「心のエネルギー」をコントロールするための「思いっきり概念の階層を上げてしまう」という方法についてまとめました。この方法が問題解決の本質であり、世界平和を可能とする程のパワーを持った最良・最強の解決策です。

まずは概念の階層を上がること、すなわち抽象度を上げることに挑戦してください(私も日々挑んでいます)。

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B)「無意識レベルでエネルギーを知覚」するレベルでの「心のエネルギー」のコントロール方法とは、「イライラなどの“違和感”を感じたときに、自身のゴールを見つめなおし、ゴール達成のためのパワーに変えてしまう」というものです。

 

C)「意識化(エネルギーの情動への転換)」のレベルについて、その最後の2回は私の体験を具体的に解説しました。

 

前回はD)「物理次元で発散」の話。苫米地式のアンガーマネジメントを御紹介しました。「怒り自体を起こりにくくする」ことと「自分を怒らせた相手への復讐の方法を考える」です。怒りで我を忘れそうになったとき、ぜひ取り組んでください。

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今回は、苫米地博士の著書を参考に、「正しく怒るための技術」を御紹介します。

 

 苫米地博士と出会うまで、私は「正しく怒る技術」を教わったことはありませんでした。怒ることはよくないこと(みっともないこと)と教えられ、怒り方ではなく、怒ったこと自体を非難されてきました。とくに子どもの頃は、周囲の大人たちに「何を怒っているのか!」とよく怒られたものですw

 そのような痛みを伴った記憶が、私のブリーフシステムをつくりあげたのでしょう。怒りを爆発させた後は、必ずけだるい罪悪感に苦しむようになりました。

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 そんな状況で育ったので、松下幸之助さんの「指導者の条件」(PHP研究所)の中に「指導者は指導者としての公の怒りを持たなくてはならない」という言葉を見つけたときは驚きました。と同時に、なんだか救われた気がしました。

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 そんな淡い体感が、苫米地博士との縁により、確信に変わっていったのです。

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 その後、博士のもとで学ばせていただきながら、「二つの怒りとその間にあるもの」をはっきりと感じられるようになりました。

これから御紹介する「正しく怒るための技術」は、私が意識して取り組んでいるものです。怒るための技術を知り、身につけることで、皆さんのIQはさらに高まっていきます。ぜひマスターしてください。

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 〇正しく怒るためのその1:丁寧な言葉を使う

 -ここでのポイントは「思考の言語化」。相手が汚い言葉ややり方を使ってきたら、その言葉や方法に反応するのではなく、その人の思考パターンに反応することを心がけます。「ずいぶん失礼な言い方ですが、どんな意図があるのですか?」といった感じ。

 もしも怒りが高まったら、高まった分だけ言動を丁寧にしていく そうすることで前頭前野はよりよい方向に活性化していきます。ちなみに、私が昔「だまし討ち」にあった時、まず心がけたのがこのポイントでした。それが後の大事な気づきにつながる勝因だったと思っています。

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 〇正しく怒るためのその2:前頭前野内側部を使う

 -苫米地博士は「前頭前野の活性化を妨げる要因に『常識』『当たり前』『普通』という言葉がある」とおっしゃいます。「既存のルールに従うと、前頭前野は“半稼働”しかしなくなる」からです。一般的なルールや知識を活用して思考するのは前頭前野の外側部です。外側部に対して内側部は、一般的ルールを前提としながらも、自分の経験を加味することによって独自のものを創造することができます。

よって、ルールに縛られないことはとても重要だといえます。

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 〇正しく怒るためのその3:「常識でしょ」を打ち破る方法

 -ではルールに縛られないためにはどうすればよいのでしょうか?

 苫米地博士は「相手の言葉に納得できない部分があると思ったなら、その時の『納得できない感覚』を口にしておくことが大切」とおっしゃいます。前頭前野内側部の活性化を維持できるからです。もちろん、この時も丁寧な言葉を心がけます(正しく怒るためのその1)。

 

 〇正しく怒るためのその4:「信用を得るのは難しいが、失うのは一瞬」のウソ

 -「信用を得るのは難しいが、失うのは一瞬」と釘を刺されたことはないでしょうか?

 経験がある方はその時の状況を思い出してください。その言葉はあなたを思考停止に誘う罠です。そこにあるのは「『旧来のやり方を無批判に続けなさい』という奴隷化のための刷り込み」。本当は信用を得るのはとても簡単です。「たとえ失敗しても創意工夫して成功を目指せばいい」のだから。

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 〇正しく怒るためのその5:「言い訳するから腹が立つ」のウソ

 -「『言い訳するな』という言葉はあらゆる場面で使うことができる」と博士はおっしゃいます。そこに潜むのは「自分の方が正しい」という強い思い込み。もしも「言い訳」という言葉が浮かんだら、ぜひ不完全性を思いだしてください。

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 以上、苫米地博士の著書「『怒らない』選択法、『怒る』技術」(東邦出版)より、苫米地流「正しく怒るための技術」を御紹介しました。

 

 (S-03-25につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 私が昔「だまし討ち」にあった時、まず心がけたのがこのポイントでした。それが後の大事な気づきにつながる勝因だったと思っています

 

勝因の「勝」とは、「これまでの自分に打ち勝った(打ち克った)」という意味です。それはブリーフシステムを書き換えたことを表しています。

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「怒らない」選択法、「怒る」技術