F-130The Sweet Hello, The Sweet Goodbye -2;「The Sweet Goodbye」とは?(ワーク付き)

 

 過去のブログ記事(F-128)で、スウェーデンの男女デュオ ロクセット(Roxette)のボーカル マリー・フレデリクソン(Marie Fredriksson)を取り上げました。最後に御紹介したのは「The Sweet Hello, The Sad Goodbye」という曲。

内科医としての私が医療・福祉の現場で経験するのは「The Sad Goodbye」ばかり。でも、苫米地博士に学ぶ今は、「ヒーリング&コーチングで『The Sweet Goodbye』を実現できる」と信じています。

今回は、その「The Sweet Goodbyeを実現するために」がテーマです。

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 1不安に襲われる若者、希望を失う老人

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 春は別れと出会いの季節。

 卒業、転勤、転・退職

今年も様々な別れがあったのではないでしょうか。

 

 これまで慣れ親しんだ環境が大きく変化する時、人は居心地の悪さや寂しさを感じます。それをコーチングでは「コンフォートゾーン(Comfort Zone)から外れる」と表現します。

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 コンフォートゾーンとは、学校や会社、住居といった物理的な場所(物理空間)のことだけではありません。所属や肩書、人間関係といった触れることができないもの(情報)も含みます。前頭葉が発達した人間においては、情報空間にもホメオスタシス(恒常性維持機能)が働いています。

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 居心地の悪さや寂しさといったネガティブな情動の正体は、これまでのコンフォートゾーンに戻ろうとするホメオスタシス・フィードバック。外部環境の変化にもかかわらず体温や血圧、心拍数などを最適に維持してくれるホメオスタシスが同じように情報にも働くのですから、“別れ”が大きなもの(変化)であるほど寂しさや辛さ、悲しみに押しつぶされそうになります。それがこのシリーズでいう「The Sad Goodbye」です。

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 では、ホメオスタシス・フィードバックを“Sad”から“Sweet”に変えるにはどうすればよいでしょうか? 「The Sweet Goodbye」とはどのようなものといえるでしょうか?

 

 

 その答えは苫米地式コーチングの真髄ともいえます。

 

 “Sad”を“Sweet”に変えるものとは ゴール。

“現状の外”へゴールを設定することによって、居心地の悪さや寂しさではなく、ワクワクやドキドキを感じながら、力強くかつ自然に先に進むことができるようになります。

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 御承知のように、一番強力なドリームキラーは自分自身です。変化を強力に嫌う(だから“Sad”になる)無意識に働きかけ、好ましく(“Sweet”に)感じられるようになると、自分自身が最大・最強のドリームサポーターに変わります。

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 そんな意識状態が「ハイ・エフィカシー」です。

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 現状の外、すなわちこれまでのコンフォートゾーンを大きく外れたところにゴールを設定するということは、(今までとは違う)新たなコンフォートゾーンをつくりだすということ。

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人は2つのコンフォートゾーンを同時に維持することはできません。ホメオスタシスが働くのは必ず1つです。よって、2つのコンフォートゾーンができた瞬間から1つになろうとする(どちらかを選択する)エネルギーが生じます。

「認知的不協和」と呼ばれるそのような状態は、決して居心地がよいものではありません。しかしながら、訓練を重ねることで、その時生じるエネルギーを夢実現に活用することができるようになります。

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 その様子を認知科学者 苫米地英人博士は輪ゴムに例えられています。ワークを御紹介しますので、ぜひ夢実現エネルギーを“体感”してください。

 

 

 <ワーク:夢実現エネルギーを体感するゴムワーク> 

 

1.    輪ゴムを用意して、それを上下に引っ張る

-その時、上の手をゴール側の新たなコンフォートゾーン、下の手をこれまでのコンフォートゾーン(現状)とイメージしましょう

 

2.    さらに思いっきり引っ張る

-ゴムが伸びるほど、張力が強く働きます。指に食い込むことで感じる“痛み”が認知的不協和に相当します。そして、それが夢実現エネルギーの源です

 

3.    上の手(ゴール側のコンフォートゾーン)は絶対に離さず、下の手(現状)のゴムを手放す。その時、上の手に向かうエネルギーを体感する

-下の手(現状)からゴムが離れた瞬間が「新たなコンフォートゾーン(I)がリアルになった時(R)」です。解放されたエネルギーにより、一気に上の手(ゴール)に近づいていきます

 

4.    1.3.までを繰り返しながら、上の手と下の手が離れるほど(引っ張る力が強力なほど)、ひとたび力が解き放たれたら猛烈に上の手(ゴール)に近づくことを体得する

-「ゴールはより遠くへ、より高いところへ」という原則を体で覚えてください。「達成可能な目標を立てよう」「小さな夢からはじめよう」というのは誤った考えです。「夢やゴールは途方もないものほどいい」のです

 

5.    目を閉じてゴールが実現した未来を思い浮かべる。視覚(見えている風景)、聴覚(聞こえてくる音)など、五感で受け取る情報の臨場感をどんどん高めていく

-ゴールの世界の臨場感が現実世界の臨場感よりも高くなったとき、目の前の世界は変容します。それは(すでに)“夢実現”です

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 今回は私が考える「The Sweet Goodbye」について説明し、関連するワークを御紹介しました。

ゴール設定により生みだされた新たな世界(ゴール側のコンフォートゾーン)に向かって、ドキドキ・ワクワクしながら勢いよく進んでいく(現状から離れていく) そのときのGoodbyeが「The Sweet Goodbye」です。

 

次回(F-131)は、「The Sweet Goodbye」実現に必要なヒーリングについて、若者向けにまとめます。

 

F-131につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

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