Q-131:190919リスクマネジメント研修会(医療法人、鹿児島県)Q&A -10
2019年9月、鹿児島県の医療法人にて、「リスクマネジメント」をテーマとした研修を行いました。タイトルは「すべてはマインド(脳と心)が生みだしている ~イヤな気持ちをエネルギーと創造性に変える科学的方法~」です。
内容について御紹介し、いただいた御質問や御意見に対して回答いたします。
研修内容はこちら(Q-122)↓
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21034051.html
研修後のアンケートにはたくさんのコメントをいただきました。ありがとうございます。
アンケート結果概要(Q-123):
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21141120.html
いただいた御意見・御質問に回答いたします。Q-130からは「疑問や難しかったこと」です。
・30秒間でまわりの様子を記憶すること(が難しかった)
A:過去のブログ記事でワークを紹介しています。まだ未体験の方はぜひワークを行ってみてください↓
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19371125.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19572599.html
ふだん見慣れているはずの風景も、いざ記憶し思い出そうとすると簡単ではないですよね。それには理由があります。
人が認識する世界は、どんどん入力される膨大な情報のうち、より重要な情報で成り立っています。ある研究によると、五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)から入力される情報量は1秒間に数百万ビットで、そのうち意識にのぼるものは40ビットなのだそうです。40/数000000、すなわち、わずか1/100000の情報量でつくられているものが、各々が認識している(一人一宇宙の)世界です。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11823351.html
このとき、重要な情報を選びだすフィルターの役目をしているものがRASです。そして、RASにはじかれ認識に上がらなくなることを「スコトーマに隠れる」と表現します。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html
目の前の世界は「ある」のではありません。わずか1/100000の情報量で各人のマインド(脳と心)が生みだしている「あるともないともいえる(あるともないともいえない)」ものです。それを大乗仏教では「空(くう)」と表現します。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html
・ラベリング(が難しかった)
A:「あるともないともいえる(あるともないともいえない)」世界
…だからこそ、マインドを操作することで思いどおりに目の前の世界を再構築することができます。
その訓練となるのが「ラベリング」です。過去の記事(F-095)で紹介しています。ぜひ日常的に取り組んでください。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/18456250.html
ラベリングは医療・福祉従事者にとって特に重要なスキルとなります。「ファイト・オア・フライト」という情動優位の状態を回避できるようになるからです。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html
・時間は未来→過去に流れているのは理解していますが、それを自分の生活の中へ取り入れることがなかなかできていません。頭が整理できないのか …つい過去を思い出し、そちらを重視してしまいます
A:「時間は未来→過去に流れているのは理解している」というのは素晴らしいことですよ。大丈夫です!
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html
さらには「つい過去を思い出し、そちらを重視してしまう」と認識できているのですから、ますます大丈夫です! 人の情報処理は失敗駆動型。だから「つい過去を思い出し、そちらを重視してしまう」のは“あたりまえ”といえます。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13397552.html
しかしながら、そのままでは過去の呪縛からなかなか逃れられないのも事実。そこで「ラベリング」です。
そもそも私たちは重要なこと(モノ)のみを認識しており、重要度の低いこと(モノ)は認識さえしていません。その重要度を、ラベリングを行うことで、「ゴールから考えたとき、どれくらい重要か」という尺度に統一すると、目の前のすべてがゴール達成のための大切な縁起(きっかけ)に感じられるようになっていきます。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html
・ゴールを設定し未来へ向かって今を生きる(が難しかった)
A:目の前のすべてがゴール達成のための大切な縁起(きっかけ)に感じられるというのは、とても幸せな体験です。生きている間には腹立たしいことも悔しいこともあります。しかし、「どうしても成し遂げたいゴール」があると、そんな感情(情動)すらゴール達成のエネルギーに変えることができます。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/15110477.html
難しく感じられるかもしれませんが、その詳細をシリーズ編第3弾「心のエネルギーとは何か? ~カナックス事件に学ぶ“心のエネルギー”をコントロールする方法~」にまとめています。「豊かな人生」をイメージしながら書きました。どうぞお読みください。
シリーズ編第3弾(目次):
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19879680.html
・ブリーフシステム …自分の子どもに対する怒り方が、子どもの考えや行動を制限させてしまっていた気がして反省しています(←自責)。今日気づいたことを生活に反映できるように色々考えたいと思いました
A:「失敗しちゃった」「間違えたな」と感じたときは、すぐに「私らしくなかった」とセルフトークしてください。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19152931.html
「私らしくなかった」というときの「私」とは、ゴールを達成した「未来の私」のこと。「未来の私」のイメージをセルフトークで強化していくと、臨場感が上がっていき、(RAS/スコトーマの原理により)ゴール実現のための縁起がますます紡がれていきます。そうやって“夢がかなう”のです。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html
親の気づきは、親だけのものではなく、子どもも優しく書き換えていきます。さらには書き換えられた子どもの成長が、逆向きに親を書き換えていきます。私たちは関係性の中で生きており、その関係性は双方向です。「私」とは関係性の総称です。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353425.html
ブリーフシステムは、確かに過去の記憶でつくられていますが、固定化されたもの(永続するもの)ではありません。「気づいたことを反映する」ことで更新し続けることができます。ぜひ「家庭(子育て)」のゴールを設定し、その結果として今日を生きてください。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html
(Q-132につづく)
苫米地式認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
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