Q-129190919リスクマネジメント研修会(医療法人、鹿児島県)Q&A -08

 

 20199月、鹿児島県の医療法人にて、「リスクマネジメント」をテーマとした研修を行いました。タイトルは「すべてはマインド(脳と心)が生みだしている ~イヤな気持ちをエネルギーと創造性に変える科学的方法~」です。

 内容について御紹介し、いただいた御質問や御意見に対して回答いたします。

 研修内容はこちら(Q-122)↓

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21034051.html

 

研修後のアンケートにはたくさんのコメントをいただきました。ありがとうございます。

 アンケート結果概要(Q-123):

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21141120.html

 

 いただいた御意見・御質問に回答いたします。まずは「印象に残ったもの」です。

 

 

・重要性が失敗の記憶で作られているということ

 

A:私たちのマインド(脳と心)は、“失敗”を強く記憶するように働きます。それを「失敗駆動型」と表現します。試しに中学あるいは高校時代を思い出してみてください。

 

 どんなことを思いだしましたか?

 

 必ずしも辛いことばかりではないかもしれません。とてもうれしかった思い出もあることでしょう。でも、その「うれしかったこと」もマインドにとっては“失敗”です。「予期(予想)と違ったもの」であるはずだから。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13397552.html

 

 マインドは予想外のこと(もの)をより強く記憶します。よって、「学習を促進する」ためにも、人はどんどんチャレンジするべきです。失敗を恐れずに。

 もし子育て中であれば、ぜひお子さんの“冒険”をサポートしてあげてください。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9367702.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9533528.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9533623.html

 

皆さんが先程思い出したような“何年経っても色褪せない記憶”には、「うれしい」「楽しい」や「悲しい」「悔しい」といった強い情動がべったり張り付いています。昔話や懐かしい音楽や映像をきっかけに、当時の情景とともにその時の気持ち(情動)が鮮やかによみがえった経験は誰にでもあるはずです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516364.html

 

しかしながら、私たちは、過去を思い出している時ばかりではなく、常に過去の記憶の中に生きているといえます。「常に」です。なぜなら過去の記憶がブリーフシステムをつくり、そのブリーフシステムがRAS&スコトーマによって、今、認識している目の前の世界を生みだしているから。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 

・二度目の「未来・現在・過去」が、ゴール設定が、実感的にわかるようになった

 

Aだからこそゴール設定が重要!

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 ゴールを達成した未来の記憶をもとにブリーフシステムが再構築されると、私たちの無意識は「ゴール達成のために重要なもの」を探しはじめます。それは未来から過去へ向かう時間の流れに乗って生きている状態です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

 

・マインド(脳と心)が生みだし、コントロールしている

 

Aそんな状態でいると、「頑張る」「根性」「努力」という感覚はなくなります。いつもリラックスしていて自然にうまくいく感覚。以前御紹介した金メダリスト 小平奈緒選手(スピードスケート)の言葉でいうと「頑張る」ではなく「顔晴る」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7701939.html

 

 それは「コントロールしている」というよりは、「あたりまえ」に近い感じです。私の好きな表現でいえば「気楽」。コーチング用語では「コンフォートゾーン」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19980130.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 

 

・前を向き、過去ばかり振り返っていないで、明るく生きる!

 

A:鍵はゴール設定です。

未来の「もっとすごい私」に向かって、ますます輝いてくださいw

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_262962.html

 

 

・もう少しゆっくり話してください

 

A:気をつけますw

 講演やセミナーのたびに指摘されるので、いつも気をつけているのですが…www

 

自己分析すると、「しっかり伝えたいという思い(want to)」と「時間内に終わらせたいという思い(want to)」のせめぎ合いの中、つい慣れたスピードになってしまうといった感じでしょうか。ホメオスタシスフィードバックが働いているともいえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831660.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971818.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971956.html

 

ちなみに、話すスピードだけではなく、歩いたり運転したりするときの速度にもホメオスタシスが働きます(コンフォートゾーンともいえます)。東京に出張したときはいつも思うのですが、東京人は歩くスピードが速すぎますw

 もちろん、マインド(脳と心)に働きかけることで会話や歩行スピードの“設定”をかえることができます。

 

以下、認知科学者 苫米地英人博士の著書「苫米地式 聴くだけで頭がよくなるCDブック」(イーストプレス)からの引用です。ぜひ参考にされてください。

 

「頭のよさ」はトレーニングで取り戻せる

 それでは、抽象的な思考をする訓練をやめて、ひとたび頭のよさを失ってしまうと取り戻すことはできないのでしょうか。たとえば、大学受験以後は頭を使わなくなり、社会に出て1015年が経過した人は、この先、頭がよくなることはないのでしょうか。

 よく、「脳は20歳を超えると、あとは衰える一方」という人もいますが、それは誤りです。たしかに、脳神経細胞そのものは一度失われると再生しません。厳密にいえば、再生している脳神経細胞も発見されていますが、あくまでも例外といえるでしょう。しかし、脳神経細胞同士をつないでいるコネクション、脳神経ネットワークについては再構築が可能なのです。

 じつは、脳を鍛えることも運動です。人が抽象的な思考をするとき、脳内には中枢神経系の神経伝達物質であるドーパミンが分泌されます。これは運動系の脳内物質です。つまり、抽象的な思考をすることは脳の高度な運動なのです。筋肉を鍛えるように、脳も少しずつ鍛えていくことによって強靭な脳をつくることができるのです。

 

Q-129につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

聴くだけで頭がよくなるCDブック