Q-125:190919リスクマネジメント研修会(医療法人、鹿児島県)Q&A -04
2019年9月、鹿児島県の医療法人にて、「リスクマネジメント」をテーマとした研修を行いました。タイトルは「すべてはマインド(脳と心)が生みだしている ~イヤな気持ちをエネルギーと創造性に変える科学的方法~」です。
研修内容はこちら(Q-122)↓
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21034051.html
研修後のアンケートにはたくさんのコメントをいただきました。ありがとうございます。
アンケート結果概要(Q-123):
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21141120.html
いただいた御意見・御質問に回答いたします。まずは「印象に残ったもの」です。
・家族への状況説明の仕方
・骨折を例題にした内容について、自分に置き換えて考えることで内容が入りやすかった
A:「転倒による骨折や肺炎等による急な状態悪化を家族に(医師にも?)連絡するのがストレス」といった御意見を伺っていたので、そのような場面を想定した「心の傷を解決するためのケースワーク」を行っていただきました。
「内容が入りやすかった」のは、臨場感が高かったからです。臨場感が高かったのは、私自身の医師としての経験をベースにしているから。ケースとして取り上げた具体的な例が「あ~、あるある」と誰もが納得できるものになるよう心がけました。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_262962.html
もう少し詳しく説明すると、「具体的な事例(低い抽象度)をほんの少しだけ抽象的に表現した(少し抽象度を引き上げた)」という感じ。情報量を保ったまま矛盾を生じさせないようにするためです。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html
具体的な事例を示すことで伝えたいイメージ(I)の臨場感を十分に高めることができると(V)、そのイメージはまるで現実のように感じられます(R)。「内容が入りやすい」と思える時は、そんな状態になっているはずです。そのようなマインドの特性をプリンシプル化したものが「夢をかなえる方程式:I×V=R」です。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html
・大人になるまでに心の傷を多く負っていること
A:「大人になるまでに心の傷を多く負っていること」は事実です。それは私たちの記憶のメカニズムが関係しています。そのメカニズムとは「“失敗”したときに強く記憶する」というものです。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9533528.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9533623.html
ここでいう“失敗”とは「期待(予期)と違う」ということ。よって、「思いがけずうまくいった」や「諦めていたけれど合格した」というような場合も“失敗”です。無意識にとっては。そんな時にこそ脳に強く刻まれます。その時の情動とともに。
そして、その情動を伴った記憶がブリーフシステムとなり、認識する世界自体を決めていきます(RAS/スコトーマ)。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html
・過去の育ちがいかに大事か
A:過去の体験や情報の記憶が人となり(セルフイメージ、人格)を形成し、認識する世界そのものを決めてしまいます。そういう意味で、確かに「過去の育ちが大事」といえます。
しかし、コーチングを学び実践する者にとっては「過去」はどうでもいいものです。時間は未来から過去に流れていることを体得し、過去の出来事は未来に一切関係ないということをしっかり理解しているからです。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html
・時間は未来から現在、現在から過去へと流れている(が印象に残った)
A:繰り返しますが、時間は未来から過去へと流れています。今がハッピーなら、振り返った過去は必ずハッピーなはずです。今の心の状態が過去の出来事の“解釈”を決めます。ここでいう“解釈”とは「ゲシュタルト」のことだと思ってください。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6193912.html
そして今の状況の“解釈”は未来が決めます。時間は未来から過去に流れているからです。よって、「未来はハッピーである」と確信している人にとって、今は必ずハッピーになります。“未来”とはゴール、そして“確信”とはエフィカシーのことです。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html
・まず自分自身の心の傷の解決
・自分自身を落ち着かせて、対応できるように心がける
A:…たとえ今、深い心の傷に苦しんでいるとしても大丈夫!
“現状の外”にゴールを設定しその実現を確信していると、ゴール側にコンフォートゾーンが移行していき、過去の“傷”はだんだんと気にならなくなります。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html
私の体感でいえば「落ち込んでいる場合じゃない(もったいない)」「むしろありがたい」という感じです。なぜ「ありがたい」と感じるのかというと、「すべてがゴール達成のための貴重な経験(縁起)」に思えるから。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html
「このひどい経験から私は何を学べるのか?」「おかげでゴールに近づける(もっと貢献できる)!」とワクワクしながら考察した具体的な事例について、「The Power of MindⅠ」第六章にまとめました。目次をリンクします↓
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/15110477.html
次回(Q-126)は、「未来から過去へと流れる時間の流れを生きるために必要なもの」について取り上げます。それはなんでしょうかw?
(Q-126につづく)
苫米地式認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記-
「成功体験が重要」といった表現をよく見聞きしますが、必ずしも正しいとはいえません。かえってスコトーマを強化することになるからです。一世を風靡した人や会社がやがて信じられないほど凋落してしまうのは、マインドでの情報処理に大きな原因があります。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13628746.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_342433.html
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