ブログ・シリーズ編

S-03:心のエネルギーとは何か? ~カナックス事件に学ぶ“心のエネルギー”をコントロールする方法~

S-03-15B)「無意識レベルでエネルギーを知覚」でのコントロール -中編-

 

シリーズ編第3弾(S-03)は、「心のエネルギーとは何か?」をテーマに、怒りに代表される情動の正体やその向き合い方について考察したいと思います。ぜひ皆さん自身の経験を振り返りながら読み進めてください(Don’t think. Feel!)。

 告知(I-035):

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 S-03-00(目次):

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…S-03-10までの分析をシンプルにまとめると、A)概念の階層にエネルギーが生じる→B)無意識レベルでエネルギーを知覚→C)意識化(エネルギーの情動への転換)→D)物理次元で発散 といえます。「怒り」に支配されないためにはどうすればよかったのでしょうか?

それでは「『心のエネルギー』のコントロールの方法」について考えていきましょう。

 S-03-14B)「無意識レベルでエネルギーを知覚」でのコントロール -前編-

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皆さんは日常生活の中で「すっきりしない感じ」「モヤモヤ感」「胸騒ぎ」「なんか落ち着かない感じ」などを感じることはありませんか?

 

このような“原因がはっきりしている訳ではないがなんとなく感じる違和感”が、「無意識レベルでエネルギーを知覚」した状態といえます。コーチング用語で表現すると、コンフォート・ゾーンを外れた状態であり、認知的不協和です。

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カナダで地元チームのカナックスが敗れたとき、カナダ国民は「イライラ」「モヤモヤ」と表現されるような「心の中の違和感」を感じたはずです。残念ながら、この「違和感」として感じた「無意識レベルでのエネルギー」が、怒りに変わり、破壊行動として表現されてしまいました。

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では、「無意識レベルでのエネルギー」を「違和感」として知覚したときに、どうすればよかったのでしょうか?

 

ここで重要なのは、「この『違和感』自体には、『善悪』『正誤』『是非』といった価値判断は入り込まない」ということ。価値判断には必ずブリーフシステムが関与しています。そして、そのブリーフシステムは過去であり、他人であり、社会の価値観です(コーチング未経験者の場合)。

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「違和感」自体に意味はありません。ただ「情報空間にエネルギーのかたまりが存在していることを無意識が捉えた」というだけです。

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そのエネルギーに方向を与えるものがゴール。「希望」「夢」「理念」「志」「calling」とも表現されるものです。

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 情報空間での不完全性定理、そして物理空間での不確定性原理により、「すべては決定的ではない」という事実が証明されました。つまり、ゴール次第で、エネルギーが「善」「正」「是」として発揮される場合もあるし、「悪」「誤」「非」として発揮される場合もあるということ。

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例えば、原子力という原子核変換により得られるエネルギーが、エネルギー資源として利用される場合もあるし、殺戮兵器として使われてしまうこともあるのと同じです。原子力自体に「善」または「悪」といった価値が(アプリオリに)あるわけではありません。

原子力を用いる者のゴールが、もっと詳しく表現するとゴールの抽象度が、その価値を決めてしまうのです。

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今回のケースでいうと、ファン(市民)全員が建設的な「ゴール」を共有していれば、試合に負けたときに感じた「違和感」を、カナックスを、バンクーバーを、そしてカナダを良い方向に導くエネルギーに変えることができたはずです。

 

 (S-03-16につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

今回のケースでいうと、ファン(市民)全員が建設的な「ゴール」を共有していれば、試合に負けたときに感じた「違和感」を、カナックスを、バンクーバーを、そしてカナダを良い方向に導くためのエネルギーに変えることができたはずです

 

ただし、複数の自我が関わるいわゆる組織で、全員が「ゴール」を共有することはなかなか難しいことです。それは私が直面したリアルな悩みでもありました。

しかしながら、一部の者が暴走しても、多くの人々が建設的な「ゴール」を持ち続ければ、破壊的な結末を防ぎ、豊かな未来を創造することができるはず。暴走したのが権力者(既得権益)だったとしても。

かつての私は“失敗”しましたが、そこから多くのことを学びました。

PMⅠ第六章(:職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題)目次

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