Q-123:190919リスクマネジメント研修会(医療法人、鹿児島県)Q&A -02
2019年9月、鹿児島県の医療法人にて、「リスクマネジメント」をテーマとした研修を行いました。タイトルは「すべてはマインド(脳と心)が生みだしている ~イヤな気持ちをエネルギーと創造性に変える科学的方法~」です。
内容について御紹介し、いただいた御質問や御意見に対して回答いたします。
具体的な研修内容はこちら(Q-122)↓
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21034051.html
研修後のアンケートにはたくさんのコメントをいただきました。ありがとうございます。
アンケート冒頭の「内容はわかりやすかったですか?」という問いに対して、10段階の目盛りで評価していただきました。これは医療現場でも疼痛の評価等に使われる方法で、VAS(バス、Visual Analog Scale)と呼ばれています。
当日(190919)の講演評価は0から10まで分布し、平均では5.94でした。
今回は評価が低く、かつ、ばらつきました。その理由について追記内で考察します。
現実社会では、誰からも同じように最高の評価を得られることはなく、極端に評価が分かれることも少なくはありません。「ものすごくよかった」と思う人がいれば、「全然よくなかった。最悪っ」と感じる人がいるように。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542066.html
その「評価が大きく分かれること」の最大の理由が、マインドでの情報処理にあります。
自分自身の認識⇄理解⇄評価⇄判断という情報処理の特徴(ブリーフシステム)を知り、それを自由意志でアップデートしていけば、その結果、認識する世界(宇宙)そのものを自在に構築することができるようになります。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html
それが私たちが生きる宇宙の理です。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html
今回の研修では、マインドでの情報処理を学び実践することにコーチングがとても役にたつことを説明しました。そして、「コーチングスキルを活かして自身のマインド(脳と心)をコントロールすることこそが最高(最強)のリスクマネジメントである」ことをワークを通じて体感していただきました。
次回(Q-124)より、いただいた御意見・御質問に具体的に回答いたします。
(Q-124につづく)
苫米地式認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記1-
評価をVASで行ったつもりでしたが、コピー原本の印字が薄かったため目盛りが消えてしまい、「0」「5」「10」という数字だけが残っていました。半数以上の方々が真ん中の「5」を選択した結果、5.94という低めの評価になってしまったと考えられます。
ちなみに、人の心理には極端(両端)を嫌う傾向があります。例えば「松竹梅」と並んでいたら、真ん中(竹)を選択する人が最も多くなることが知られています。それを「極端の回避性」や「松竹梅の法則」と呼びます。
この特徴は、もちろん生得的なものではなく、社会によって埋め込まれたブリーフシステムといえます。そんなブリーフに無自覚なままであることは、無人運転や自動運転に等しく、とても危険なことです。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_369873.html
-追記2-
人の情報処理の特徴を利用して行動を制御することを「コンディショニング」と呼びます。
認知科学の研究によってマインド(脳と心)の秘密がどんどん解き明かされていますが、それは同時に、思考や行動が知らないうちにコントロールされてしまうリスクがますます増大しているということでもあります。
大量かつ多種多様な情報から“本物”を選別する能力はますます重要になるはずです。その鍵となるものがゴール設定。したがって、コーチングの知識とスキルの重要度は、今後さらに高まります。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_386190.html
-追記3-
今回のミスをきっかけに「そもそもVAS(バス、Visual Analog Scale)には目盛りがない」ことに気づきました。スコトーマでした。早速修正し、翌月のセミナーからは新しいアンケート用紙を使用しています。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html
-参考-
厚生労働省HP「資料3-3 ビジュアルアナログスケール」
https://www.mhlw.go.jp/topics/2009/05/dl/tp0501-sankou3-3.pdf
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