ブログ・シリーズ編
S-03:心のエネルギーとは何か? ~カナックス事件に学ぶ“心のエネルギー”をコントロールする方法~
S-03-09:「すさまじい“怒り”のエネルギーはどのように発散されたのか?」の「怒り」について
シリーズ編第3弾(S-03)は、「心のエネルギーとは何か?」をテーマに、怒りに代表される情動の正体やその向き合い方について考察したいと思います。ぜひ皆さん自身の経験を振り返りながら読み進めてください(Don’t think. Feel!)。
告知(I-035):
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19792909.html
S-03-00(目次):
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19879680.html
うつは「心のエネルギー不足」といわれています。その“エネルギー”とは一体どんなものなのでしょうか?
私は「『心のエネルギー』は概念(情報空間)の階層の高低差から生まれる」と考えています。
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2011年6月15日、カナダのバンクーバーで、100人以上が逮捕され、130人以上の市民と9人の警官が負傷(うち12人は刃物での刺傷)するという事件(暴動)が起こりました。そのきっかけは“アイスホッケーの試合”でした。
では、すさまじい“怒り”のエネルギーはどのように発散されたのでしょうか?
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「すさまじい“怒り”のエネルギーはどのように発散されたのか?」を、1)すさまじい、2)“怒り”、3)エネルギー、4)どのように、5)発散された、の5つに分けて分析します。
S-03-06「3)エネルギー」:
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20477304.html
S-03-07「4)どのように」:
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20575883.html
S-03-08「5)発散された」:
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今回は「2)“怒り”」について。
私たちの心の中には無自覚な領域があり、その部分を無意識といいます。概念の階層に蓄えられたエネルギーを無意識が感知すると、衝動的に意識が走りだします。「なんかワクワクする」「すごくドキドキしている」といった自覚は、その一例といえるでしょう。
善悪や正誤といった価値判断なく純粋にそのエネルギー感を楽しめればいいのですが、たいていは何らかの判断基準により生じた不協和を解決しようとする“心の作用”が生じます。
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「判断基準」とはブリーフシステムのこと。
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ブリーフシステムに従った“心の作用”は、「快」「不快」を生みだします。生じた「快」「不快」に無自覚であれば(RAS/スコトーマの原理)、容易に「快」→「喜び」、「不快」→「怒り」といった情動に変わります。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html
扁桃体を含む大脳辺縁系で行われる情動レベルの情報処理は、より本能的(あるいは動物的)なものといえます。
人類は進化の過程で前頭前野での思考を手に入れました。平常時は本能的な情報処理を行う大脳辺縁系よりも、高度な情報処理を行う前頭前野の方が優位に働いています。怒り・イライラ・不安・恐怖・悔恨・悲しみといった情動が湧きあがったとしても、理性(前頭前野)でコントロールできるのです。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9815429.html
ふだんの「カナックス」より一段高い「カナダのチーム」というフレームにいたファンは、「カナダのチーム」の敗戦という結果を受け、無意識レベルでより高い概念の階層に蓄えられていた大きなエネルギーを感じたはずです。そして、不協和を解決するべく動きだした情報処理によりエネルギーを「不快」と認識し、理性的なコントロールを失いながら、大脳辺縁系で「怒り」に変えてしまいました。もちろん、その「怒り」は「動物的怒り」であり「私憤」です。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14107083.html
その「怒り」という大きなエネルギーが、物理空間で破壊活動として発散されたのです。「ファイト・オア・フライト」でいえば、「ファイト」という表現方法で爆発しました。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html
(S-03-10につづく)
苫米地式認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記-
「無意識」については、「『リラックスできる呼吸の無意識化』のコツとその先にあるもの」についてまとめた下記ブログ記事で↓
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14830941.html
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