F-116:30年後の自分は何歳なのか?
フリーテーマとしては、今年最後の投稿です。2019年は皆さまにとってどのような年だったでしょうか?
今年も世界中でいろいろな事件や事故、ハプニングが起こりました。日本では相も変わらず「政治とカネ」の問題が取りざたされていますが、この一年はとくに政治家や官僚の発言が印象的だったように思います。
私の中で断トツは、38歳の若さで大臣になった小泉進次郎環境相の発言です。福島第一原発事故による除染廃棄物に対しての最終処分の具体策を質問されたときに、「私の中で30年後を考えた時に、30年後の自分は何歳なのかなと発災直後から考えていました。だからこそ私は健康でいられれば、30年後の約束を守れるかどうかという、そこの節目を見届けることが、私はできる可能性のある政治家だと思います」と答えました(2019年9月17日)。
30年後の自分は何歳なのか?
…後半の部分はともかく、私は、コーチとして、「30年後の自分は何歳なのか?」と思案する姿勢は素晴らしいと思いました。物理空間(次元)に囚われていないからです。それは抽象度を上げた思考であると好意的に解釈することができます。
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物理空間(次元)においては、考えるまでもなく、30年後は「現在の年齢+30」歳です。しかし、30年後の情報空間(次元)での年齢は自分次第。完全に自分で決めることができます。
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もっとコーチっぽくいえば、すべてゴール次第!
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夢をかなえる方程式:I×V=Rのとおり、すべてはマインド(脳と心)が生みだしています。「私はずいぶん年をとってしまった」と思うと、本当に老化が進行してしまいます。イメージどおりに。
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もちろん、情報空間(次元)の底である物理空間(次元)では強力な物理法則が働いていますので、なんでも思いどおりにいくわけではありません。
しかしながら、情報空間の写像である物理空間がマインドの持ちようでけっこう変わってしまうことは、皆さんもたくさん経験しているはず。例えば、同年代より明らかに若々しい人たちがすぐに思い浮かぶことでしょう。そんなforever youngな人たちは皆、好奇心旺盛で、ワクワクを楽しんでいらっしゃいます。心の若さが物理空間に投影されているのです。
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物理空間(次元)では年相応でかまいませんが、情報空間(次元)では年相応でいる必要はまったくありません。
ところで、ファッションデザイナーやイベントプロデューサーとして世界的に活躍されている山本寛斎さん(1944年~)は、年相応という発想に大反対をされているそうです。あるインタビューで「60歳を過ぎたからとか、70歳になったからといって、何かをするのが恥ずかしい、もうチャレンジするのはムリだろうなどと考えるのは、年齢のせいにして楽になっているだけだ」と話されていました。
これは「現状のコンフォートゾーンに満足するな」「いつまでも挑戦し続けよ」という励ましです。
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イマジネーションの限界が自分の限界をつくる
…その限界をゴール設定により自ら生みだしたエネルギーとクリエイティビティで打ち破っていくときに、私たちはきっと情報次元での“若さ”を手に入れていくのでしょう。新しい世界の獲得とともに。
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…そんなことを考えていたら、別の政治家の発言を思い出しました。大学入学共通テストの英語民間試験導入をめぐっての「身の丈に合わせて」です。その発言をきっかけに突如民間試験導入が見送られることになり、受験生、その家族、教育現場は大混乱に陥っています。
「その人が持つ能力を引きだすこと」が教育の目的であるはずなのに、日本国の教育行政のトップは「身の丈に合わせて」と発言してしまいました。
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物理空間(次元)において「年相応」や「身の丈」を考慮することは間違ってはいません。例えば、老いの体の変化に合わせて「年相応」で「身の丈にあった」生活をしないと無理が生じます。
その一方で、情報空間での「身の丈にあった」は最適化の論理であり、現状維持の肯定です。現状維持マインドは思考停止を許し、自由を失うとともに退化がはじまります。今回のテーマに沿っていえば年相応(あるいはそれ以上)の老化が加速していくのです。
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特に前頭葉が発達した人間の場合、ホメオスタシスが情報空間(次元)にまで拡張しています。その情報空間(次元)は物理的な制約を受けないのですから、「身の丈」という発想は一切必要ありません。未来の無限の可能性を前にして、「身の丈」という物理(&過去)に囚われた小さなモノサシはいらないのです。
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年相応や身の丈とは、物理空間(次元)に限定した小さな視点であり、情報空間(次元)ではまったく気にする必要のない概念です。それどころか、皆さんが壮大な夢を描くことで情報空間での年相応や身の丈を、すなわち自我を、書き換えていくたびに、皆さんの大切な人たちの年相応や身の丈まで書き換えていくことができます。より若く、より大きく。
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なぜなら、すべては縁起だから。
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もうすぐ新たな年のはじまりを迎えます。
“自分”と自分を形づくる大切な人たちのために、心はforever youngでいきましょう!
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苫米地式認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記-
「情報空間の写像である物理空間がマインドの持ちようでけっこう変わってしまうことは、皆さんもたくさん経験しているはず。例えば、同年代より明らかに若々しい人たちがすぐに思い浮かぶことでしょう」
…私は真っ先に師匠である苫米地英人博士を思い出しましたw
博士の姿を拝見するたびに、今までの人生でいつの間にか刷り込まれてきた「還暦」のイメージが崩れ落ちていくのを感じます。そんな師匠の姿に学びながら、私も「『上手なプレー』を見せ続ける役割」をしっかりと果たせるように挑みます。2020年のブログやセミナーをお楽しみに。
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