ブログ・シリーズ編
S-03:心のエネルギーとは何か? ~カナックス事件に学ぶ“心のエネルギー”をコントロールする方法~
S-03-05:心のエネルギーが“怒り”として発散されたカナックス事件(暴動)
シリーズ編第3弾(S-03)は、「心のエネルギーとは何か?」をテーマに、怒りに代表される情動の正体やその向き合い方について考察したいと思います。ぜひ皆さん自身の経験を振り返りながら読み進めてください(Don’t think. Feel!)。
告知(I-035):
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S-03-00(目次):
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19879680.html
より上位の階層(高い抽象度)から下位の階層(低い抽象度)に下りるときにエネルギーが生じる
物理学の「エネルギー保存の法則」をイメージしてください。高い場所に置かれたモノには位置エネルギーがあり、落ちるとそのエネルギーが運動エネルギーに変わります。そして、地面にぶつかると運動エネルギーは破壊的なエネルギーとして発散されます。より高いところから落下するほどより粉々になるのは、高い位置ほど大きなエネルギーを“保存”するからです。
同じことが情報空間でも起こります。
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例えとして、Q-062と同様に、「福岡ソフトバンクホークスの日本シリーズ制覇」について考えてみましょう。
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“スポーツ愛好家”というフレームにいると、「ホークス優勝」というニュースに対して感動は生まれません。「あっ、そう。で、何か?」といった感じでしょう。
ここで“ホークスファン”という低次元のフレームで捉えなおすと、大きな感動が生まれます。「低次元」とは嫌味な言い方ではなく、「より具体的な情報を多く含む低い抽象度次元」を表す哲学的な表現です。
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http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html
この時、“スポーツ愛好家”から“ホークスファン”へと抽象度の階層が下がったことで生じたエネルギーが、“喜び”という情動のエネルギーに変わったと考えることができます。
同様に、エネルギーは“怒り”として発散されることもあります。
F-102で御紹介したとおり、2011年6月15日、カナダのバンクーバーで行われたNHL(北米のプロアイスホッケーリーグ)のスタンリーカップ決勝第7戦の後に暴動が起こりました。地元のチーム カナックス(Vancouver Canucks)が敗れたことに怒ったファンが暴徒化。商店のガラスを割ったり、車をひっくり返し放火したりする騒ぎになりました。さらには、駆けつけた警官を襲撃しパトカーまでも破壊するなどやりたい放題で、バンクーバーの町が文字どおり炎上してしまいました。
100人以上が逮捕され、130人以上の市民と9人の警官が負傷(うち12人は刃物での刺傷)。そんな大暴動のきっかけは“アイスホッケーの試合”でした。
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このような事件(暴動)を引き起こしたすさまじい“怒り”のエネルギーは、どのように発散されたのでしょうか?
次回から、このケースを分析しながら「心のエネルギー」に迫ります。
(S-03-06につづく)
苫米地式認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
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