苫米地理論&定理を学び、苫米地式を実践する <竹原邦雄 / CoacH T>

認知科学者 苫米地英人博士に学び活動するコーチ・ヒーラー・医師 <竹原邦雄 / CoacH T> ブログ

2025/12

Q-459:「この世をよくしたいなら権力から離れる」とは? <vol.3;リーダーシップ>

 

 私のゴールのひとつは「コンパッション実現」。コンパッションとは「慈悲」のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴール達成のための縁起のひとつとして、気楽なクラブ活動を続けています。それが「コーチング・デ・コンパッションクラブ(CoacHing de Compassion ClubCHCC)」↓

1

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27936349.html

2

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28045280.html

 

 その活動中に「『この世をよくしたいなら権力から離れる』とは?」という問いかけをいただきました。貴重な縁をきっかけに考えたことを言語化します。

 

 vol.1;慈悲の注意ポイント

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37932649.html

 vol.2;そもそも権力とは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37957648.html

 vol.3;リーダーシップ

 

 

 前々回(Q-457)、苫米地博士の「近未来のブッダ」(サンガ、p218)より引用しました。そこにはこのような文章がありました

 

権力を持つと慈悲は成立しません。権力に近づくこと自体が「自分は人の上に立ちたい」という欲求だからです。権力に近づいた瞬間、慈悲は消えます

 

権力からは離れようと思うべきです。上に上がるのではなくて下に下がろうとするのです。それを修行と言うし、それが慈悲の世界です

 

 苫米地博士が仰っているのは、「権力から離れ、慈悲を実践する」。

 PM-06-13:仮説08)はびこる差別意識

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

上に上がるのではなくて下に下がろうとする」という感覚はクリアでしょうか?

 

 

 上に上がるのではなくて下に下がろうとする」というのは、「抽象度」のことではありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

前回(Q-458)確認したとおり、人間にとっての権力とは、「何らかの構造的なもの(ゲシュタルト)をバックに持つ情報的な力」のことです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

例えば、会社などの組織では、その構造をピラミッドの形で表現します。その中で上にいけばいくほど、様々な権限、つまり権力が大きくなっていきます。と同時に、接することのできる情報も増えていきます。

よって、与えられる権限(権力)に応じて、より高い視点を持ち、より広範囲の情報空間を見渡すことができなくてはなりません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 「権力構造を上がるほど、抽象度が上がる」というように、本来、“権力と高抽象度”はワンセット。そのために教育が重要な意味を持ちます。

 PM-05-13~15そもそも教育とは?-6)人間形成

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html

 

 ところが、現実は「権力構造を上がるにつれて、煩悩まみれになる」というのがほとんど。そうですよね?

 Q-363各エリアのゴールについて想いを馳せている… -A2<止;煩悩を意識する>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33604324.html

 

 そんな残念な現実、つまり煩悩まみれの権力構造においては上に上がるのではなくて下に下がろうとする

 

 そのための縁起のひとつがコーチングです。コーチングを実践すると生権力(バイオパワー)を克服するどころか、自然に生みだすことができるようになっていきます。

だからこそ、「権力からは離れようと思う」「上に上がるのではなくて下に下がろうとする」というブリーフが重要になります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 そのようなブリーフシステムを身につけた人が、苫米地博士がイメージされている「次世代リーダー」です。

 F-294~:苫米地式次世代リーダーシップ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425234.html

 

 

次世代リーダーの概要(日本転生、p194)

「日本転生 絶体絶命の国の変え方」(TAC出版)より引用

Amazon.co.jp: 日本転生 絶体絶命の国の変え方 電子書籍: 苫米地英人: Kindleストア

 

 

 以下、苫米地博士の著書「日本転生 絶体絶命の国の変え方」(TAC出版、p189)より引用します。

 

 

超高齢国家の次世代リーダーとは

 私はいま日本政府のリーダーシップについて大きな疑問を持っています。みなさんもそうでしょう。この国のリーダーたちを見て疑問に思わない人がいるでしょうか?

 ワクチン行政、増税、マイナンバー制度、マイナンバーカード、LGBT問題などといった政策のあり方、進め方にはほとんどの国民が疑問を持っていますし、再考を強く望んでいます。

 ところが、当の大臣たちは「利用者の利用の仕方が悪い」「メンテナンスが悪い」「他党が悪い」などと強弁し、立ち止まって考えることをしません。国民の声に耳を傾けることをしないのです。最もひどかったのはLGBT法案を通す際でした。本書でも何度か問題提起をしたように、与党内の会合で過半数以上が賛成していないのにもかかわらず、法案を国会に提出してしまったのです。賛成多数による強行採決ですらなかったこの強引なやり方は、完全に民主主義を破壊するものでした。

 彼らには日本のリーダーという自覚も自負もないのでしょうか?

 

 現在の日本のリーダーたちには、日本を良くしていこうという意思が見えてきません。国民の声を聞こうという態度を示すことすらしないのです。

 国民が彼らに感じるのは「既得権益のためにリーダーの座にしがみついている」「利権と金、煩悩を満足させることがリーダーを目指すモチベーションになっている」といったことでしょう。

 残念ながらいまの日本のリーダーたちにはリーダーシップがないのです。

 

 リーダーシップとはフォロワーをある目標に導いていく能力です。企業であれば、プロジェクトリーダーが部下たちをプロジェクトの成功に向けて導いていくことを言います。自衛隊であれば、作戦遂行に向けて上官が部下を率いていくことを言うでしょう。政治家なら、政党の幹部が決めた党利党略に従わせることを言うかもしれません。

 そうしなければいけない理由は、会社法や自衛隊法、党則があるからです。つまり、すべての組織のリーダーが部下に対して権力を持てるのはルールの下における権力があるからなのです。なんらかの法律や拘束があるから権力が発生する。ということは、組織があるから権力が生まれるということになります。

 ですから、老人が権力を持っているのは、単に老人がなんらかの組織の上にいるからであり、組織と権力がワンセットであるという20世紀までのシステムが維持されているためです。

 この最もわかりやすい形が世襲です。歌舞伎などの伝統文化の世界はまさにそうで、何百年と受け継がれてきた権力構造を維持することで「権威」が生まれています。生花の世界も茶道も構造は同じです。

 政治家も地盤、看板、カバンという親から受け継いできた組織的権威があるから当選するわけで、そういうものを持たない人々が選挙で勝つにはむずかしいものがあります。

 日本におけるリーダーとは、縦社会の構造的に発生する権力を握った者がリーダーになるというもので、単なる権力者間の椅子取り合戦なのです。

 そんな椅子取り合戦で頂点を極めた者がリーダーであるなら、リーダーが下の者に対して気を遣う必要などないでしょう。日本におけるリーダーとは権力者と同義なのです。

 

 これがわかると日本のリーダーたちが他人の言葉に耳を貸さない理由もわかるでしょう。リーダーはリーダーシップをもってフォロワーをゴールに導く人ですが、権力者は単に権力を握った人です。その時点ですでにゴールを達成しており、あとは権力の座をいかに維持するか、居心地良くするかしか考えません。欲望の限りを尽くし、煩悩の命じるままに生きるのも当たり前なのです。そういう構造だからです。

 ということは、いまの日本のリーダーは単なる権力者であり、リーダーシップを持った本物のリーダーはいないということになります。

 私たちの本当の敵は現在の権力の座に座るトップではありません。倒すべき直近の相手ではありますが、本質的な敵は権力構造であり、煩悩を刺激し続けるシステムにあるのです。権力を基盤としたシステムこそが私たちが倒すべきものなのです。

 

 問題はそれができるのか? 権力システムを倒すことが可能か? という部分です。

 もちろん、それは可能です。それは私が提唱する次世代のリーダーシップです。

 次世代のリーダーシップとは権力に寄らないリーダーを生み出すものです。法的な裏付けや、歴史的な構造に支えられた権力を否定するものです。

 これは「必要性に応じて生まれるリーダーシップ」です。権力ではなく、必要性の発生とともに生まれるリーダーシップですから、そこに必要性さえあれば誰がリーダーになってもいいのです。

 わかりやすい例を挙げましょう。

 かつて日本で電子メールが始まったとき、「メールで連絡するなど失礼だ」と言われました。ところが、数年経って電子メールが普及すると、「失礼だ」と言っていた幹部社員たちにもメールを使う必要が生じて、若い新入社員にメールのやり方を聞きに行くことになったのです。その際、相手が上司であっても新入社員の方が知識を持っているのですから、上下の立場は逆転します。新入社員が「こちらはこうやってください」と指示し、社長が「そうか、わかった」と聞く立場に必然的になります。必要性に応じて生まれるリーダーシップとはこういうことです。

 自分に必要性があれば自然にリーダーシップが発生するということです。また、そのリーダーシップはリアルタイムで発生し、消滅します。要は社長がメールのやり方を覚えれば、元の関係に戻るということです。

 次世代のリーダーとは必要性が生じたときに、自然と決まる人間のことを言います。ですからリーダーシップを持っている人は、不特定多数に対して双方向で、必ずリーダーとして選ばれるという素養のある人のことになります。

 権力がほしいというリーダーはもう不必要な時代なのです。権力を欲する人間はもう必要ありません。それは古いし、間違っているということです。私たちを幸せにしてくれるリーダーは、私たちが心からついて行きたいと思える人たちです。

 引用終わり

 

 

 この世をよくしたいなら権力から離れる」の「権力」の正体とは、「組織と権力がワンセットであるという20世紀までのシステム」のこと。

 

 その「権力を基盤としたシステム」は、ただ離れればいいものではなく、「私たちが倒すべきもの」。

 L-232202209月シークレットレクチャー -07;コーチングの実践は実戦

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37651471.html

 

 本当に求められるリーダーとは、アプリオリ権力によらないリーダー。「権力を基盤としたシステム」を遥かに超えていくリーダーです。

 F-292:今日1日だけは、憧れるのは… vol.5;超人から超人へと受け継がれるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31456569.html

 

アプリオリ権力とは、法律・世襲・慣習などに基づいた「当たり前の前提」となっている権力のこと。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 「不特定多数に対して双方向で、必ずリーダーとして選ばれるという素養のある人」というのは、必然的にアプリオリ性は低くなります。「メンバー(フォロワー)のためにアプリオリ性を低くしていく」というのが次世代のリーダーの姿。それが苫米地博士が書かれている「上に上がるのではなくて下に下がろうとする」の意味であるはず。

 Q-449:アートマンって何ですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37528586.html

 

 最後に、「苫米地式次世代コーチングを身につけ、理想の世界を実現するセルフトークカード」(「新・夢が勝手にかなう手帳 2025年度版」付録③)より引用します。言語による外部化を繰り返しながら、次世代リーダーの臨場感を強化してください。

 Q-368:アファメーションとセルフトークの関係を知りたいです

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34026724.html

 

 

Self-Talk 10

リーダーシップを高める言葉

 

私は、アプリオリ権力によらないリーダーとして、高い抽象度で現状の外側の世界を見ている。そして、圧倒的な利他性と、徹底的な自己犠牲で、揺るぎない責任感を持ちながら、理想の世界をフォロワーとともに実現する日々を送っている。

 

 

Q-460につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE          

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記(Q-458の追記のつづき)-

私は、禅道場を持つ病院で、長く病院長を務めました。法人理事長の下、有志職員が集まり、毎朝般若心経を唱えていた病院です。

 F-318:観自在 <理論編-1観自在菩薩行深般若波羅蜜多時

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32825990.html

 

しかしながら、理事長の思いとは裏腹に、創業家一族の心の奥にあったのは「創業家には権力がある」→「従わないと罰を与える(=抑圧)」→「だから従え(=強制)」という構造でした。

 (詳しくはこちらをどうぞ↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_124527.html

 

 その構造の最大の問題(課題)は、「空(くう)が抜け、実観になっていた」こと。「創業家には権力がある」という幻想をリアルに感じている状況は、般若心経に代表されるような釈迦の教えとは相容れません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 そんな状況を打破するために、私は、般若心経や仏説について解説し、トゥールミンロジックを教えながら論理的な思考を実践してもらおうと試みました。

自らスコトーマを外して、過ちに気がついて欲しかったのです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 でも、うまくはいきませんでした。

結局、私は“だまし討ち”にあい、「組織と権力がワンセットであるという20世紀までのシステム」から弾きだされました。

 I-017:ブログ更新予定 ~「恐れはダークサイドに通じる」を克服するために~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11594310.html

 

 私の試みが“失敗”してしまった本質的な原因はどこにあったのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808542.html

 

 

-告知1

次回のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。2026年春に配信を開始する予定です。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-065~:水木しげるさんの「幸福の七か条」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_303640.html

F-417:煩悩か 芸術か

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37518824.html

F-420:私、うっちゃいました <後編;デフォルト化した社会を変えるために>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37623972.html

L-238202209月シークレットレクチャー -13;“Not Normal”を貫きバイオパワーに打ち克つための最初の一歩

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37758098.html

 

 

日本転生 絶体絶命の国の変え方

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 日本転生 絶体絶命の国の変え方 電子書籍: 苫米地英人: Kindleストア 




Q-458:「この世をよくしたいなら権力から離れる」とは? <vol.2;そもそも権力とは?>

 

 私のゴールのひとつは「コンパッション実現」。コンパッションとは「慈悲」のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴール達成のための縁起のひとつとして、気楽なクラブ活動を続けています。それが「コーチング・デ・コンパッションクラブ(CoacHing de Compassion ClubCHCC)」↓

1

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27936349.html

2

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28045280.html

 

 その活動中に「『この世をよくしたいなら権力から離れる』とは?」という問いかけをいただきました。貴重な縁をきっかけに考えたことを言語化します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 vol.1;慈悲の注意ポイント

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37932649.html

 vol.2;そもそも権力とは?

 

 

 前回(Q-457)は、苫米地博士の「近未来のブッダ」(サンガ、p218)より引用しました。そこにはこのような文章がありました

 

権力を持つと慈悲は成立しません。権力に近づくこと自体が「自分は人の上に立ちたい」という欲求だからです。権力に近づいた瞬間、慈悲は消えます

 

権力からは離れようと思うべきです。上に上がるのではなくて下に下がろうとするのです。それを修行と言うし、それが慈悲の世界です

 

 苫米地博士が仰っているのは、「権力から離れ、慈悲を実践する」。

 PM-06-13:仮説08)はびこる差別意識

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

上に上がるのではなくて下に下がろうとする」という感覚はクリアでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

 今回は「権力」についてシンプルに確認しましょう。

 

 動物にとって、世界とは物理空間のこと。権力を手にするのは“物理的に強いもの”です。

それに対して、人間の世界は物理空間を包摂する情報空間のこと。権力を手にするのは“情報的に強いもの”です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

そんな人間にとっての権力とは、「何らかの構造的なもの(ゲシュタルト)をバックに持つ情報的な力」のこと。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 ただし、人間がまだ動物的だった頃は、権力者の威光を示すための刑罰は、直接、物理的身体に対して与えられていました。例えば、公開の場で行われる四裂き刑、烙印、鞭打ちなど。こういう直接的な力の行使により成立する権力のことを「主権力」といいます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19477029.html

 

近代以降の刑罰は、犯罪者を監獄に収容し精神を矯正させるものとなりました。これは人間性を尊重した近代合理主義の成果と一般には思われています。

しかし、フランスの哲学者 ミシェル・フーコー(Michel Foucault1926~1984年)はこうした見方に疑問を呈しました。「監獄に収容された人間は、常に権力により監視され(パノプティコン)、家畜のように従順な存在であることを強要されている」と。

モチベーションでいえば、「want to」を奪われ、「have to」を強制された状態です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

 「従順な存在であることを強要されている」とは、自由が奪われているということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 そのような自由を奪い取る力は、監獄内だけではなく、一般社会の中にもたくさん仕込まれています。いたるところに設置されている監視カメラやあらゆる活動(情報)を一元管理しようとする制度がその代表です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14106353.html

 

直接的に圧力を加えているわけではないのに、人々を抑圧する力

 

それが現代の権力である「生権力(バイオパワー)」です。

F-061~:バイオパワー(生権力)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292569.html

 

昔の権力は抑圧を用いて強制を行いました。

<事実(data)>「私には権力がある」

→<根拠(warrant)>「やらないと罰を与える(=抑圧)」

→<主張(claim)>「だからやれ(=強制)」  という構造です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 ところが、生権力(バイオパワー)には抑圧も強制もありません。それなのに「まるで抑圧と強制があるかのように人々を飼い慣らす」 それが生権力(バイオパワー)です。

苫米地博士がよく用いられる表現でいうと、生権力(バイオパワー)とは、「奴隷マインドを生みだす力」のこと。

 Q-391:現状の外かな~ということをイメージするととても気分が悪くなって

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35232931.html

 

 余談ですが、テレビなどマスメディアも生権力(バイオパワー)として機能します。だから、「テレビは見てはいけない」↓

 F-153~:チャリティーマラソンで走った人が走った分だけ募金するシステムは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404043.html

 

 さらにいうと、苫米地博士が「お金教」と表現される資本主義そのものにも生権力(バイオパワー)が働いています。「お金がないと飢え死にする」「少ないと恥ずかしい」などと信じ込まされ、人々は奴隷のように働かされています。

 昔の奴隷は物理的な鎖に繋がれていましたが、現代の奴隷は“お金”に代表されるような情報的な鎖に繋がれています。

 L-01020201月シークレット… -10;記憶でつくられる「思い込み」が自由を奪う

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24808708.html

 

 そんな生権力(バイオパワー)、すなわち「人々を飼い慣らす力」「奴隷マインドを生みだす力」「自由を奪う鎖」に対して行うべきことは 常にモニタリングし続けること。

 F-321:観自在 <実践編-1;モニタリング>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32969294.html

 

 そして、モニタリングを続けた上で、生権力(バイオパワー)そのものを客観視できる視点を身につけることです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 それができたら、次に挑むのは「自分で生みだしたバイオパワーに従って生きる」。

 

 以下、苫米地博士の著書「脳の呪縛を解く方法」(KADOKAWAp124)より引用します。

 

 

自分が支配できるバイオパワーの世界を目指せ!

 他人を叩き、悪口をいいながら生きることは、じつはとても楽な生き方です。

 本当に戦うべき強い相手と苦しい戦いをする必要はないし、問題の本質に向き合う必要さえありません。権力が用意したパノプティコンとバイオパワーに従って、権力者以外の自分よりも上の人を叩き、自分よりも下にいる人を見下す毎日を送るだけでいいわけです。

 私は、人種差別と闘ったアメリカの作家アミリ・バラカの説く「奴隷の鎖自慢」を思い起こします。

 

 「奴隷は、奴隷の境遇に慣れ過ぎると、驚いた事に自分の足を繋いでいる鎖の自慢を始める。

 どちらの鎖が光っていて重そうで高価か、などと。

 そして鎖に繋がれていない自由人を嘲笑さえする。

 だが奴隷達を繋いでいるのはじつは同じ鎖に過ぎない。

 そして奴隷はどこまでも奴隷に過ぎない」

 

 鎖自慢に興じながら生涯を閉じることができれば、これは幸せです。

 しかし、それは奴隷の幸せです。

 

 では、それ以外に、どのような生き方があるのか。

 それは、自分で生みだしたバイオパワーに従って生きる生き方です。

 例を挙げれば、11歳になる私の息子がやっているようなことです。

 ある夏休みにコンピュータプログラムを習った私の息子は、自分でソーシャルゲームをつくり、そのゲームで遊ぶということを毎日くり返しています。

 自分でプログラミングしたゲームですから、何がどう展開するかということは知り尽くしているはずで、私には自分がプログラムしたゲームで遊ぶという感覚がどうにもわかりません。

 しかし、息子は飽きもせず取り組んで、対戦キャラクターにやられたりすると、「ぎゃあ!」と声を上げて悔しがっています。自分が用意した罠に自分ではまって、そのことに強い臨場感を感じているわけです。

 

 私はこの息子の世界を「自分が生んだバイオパワーに自分だけが従う究極の世界」と捉えています。

 自分が生みだしたバイオパワーに従うというのは、いわば「その人自身が神になる」ということです。いいかえれば、何もかもを自分だけで引き受け、その代わりに、他人が用意したバイオパワーのことは関知しないし、従いもしないという生き方です。

 社会のルールに従わなければリスク無限大かもしれませんが、喜びも無限大の、未来人の幸せな生き方のひとつに違いありません。

 引用終わり

 

 

自分が生んだバイオパワーに自分だけが従う究極の世界

 

 そのような可能世界w2345…)を自ら創造するのがコーチング。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 具体的には、現状の外にゴールを設定し、エフィカシーを高めていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 コーチングを実践すると生権力(バイオパワー)を克服するどころか、自然に生みだすことができるようになっていきます。だからこそ、「権力からは離れようと思う」「上に上がるのではなくて下に下がろうとする」というブリーフが重要になります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 そのようなブリーフシステムを身につけた人が、苫米地博士がイメージされている「次世代リーダー」です。

 F-294~:苫米地式次世代リーダーシップ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425234.html

 

Q-459につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

昔の権力は抑圧を用いて強制を行いました。<事実(data)>「私には権力がある」→<根拠(warrant)>「やらないと罰を与える(=抑圧)」→<主張(claim)>「だからやれ(=強制)」という構造です

 

 私は、禅道場を持つ病院で、長く病院長を務めました。法人理事長の下、有志職員が集まり、毎朝般若心経を唱えていた病院です。

 F-318:観自在 <理論編-1観自在菩薩行深般若波羅蜜多時

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32825990.html

 

しかしながら、理事長の思いとは裏腹に、創業家一族の心の奥にあったのは「創業家には権力がある」→「従わないと罰を与える(=抑圧)」→「だから従え(=強制)」という構造でした。

 (詳しくはこちらをどうぞ↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_124527.html

 

 問題(課題)の本質はどこにあったのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808542.html

 

 

-告知1

次回のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。2026年春に配信を開始する予定です。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-207:マトリックス/Matrix -02Reloaded;現実を生みだすもの>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27012198.html

F-37620-20-20ルール

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35798727.html

F-377~:学びと破門で脅しをかける ~自由、フェアネス、平和のために~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_430303.html

L-236202209月シークレットレクチャー -11;複雑な関係を立体的に思考する

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37723449.html

 

 

脳の呪縛を解く方法

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 脳の呪縛を解く方法 電子書籍: 苫米地英人: Kindleストア

 



F-429:オーセンティック・コーチングの形式定義 <前編>

 

私は立ち止まらない!

 

 これは私のお気に入りのセルフトーク。

 Q-395~:セルフトークのコントロールをやっていますが、時折強い孤独感を

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_429935.html

 

 コーチにふさわしい「狭く高いコンフォートゾーン(Comfort Zone)」を強化するために、日々、意識に上げているセルフトークです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 このセルフトークは、苫米地博士から受け継ぐブリーフ(Belief)の言語化でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 実際、博士は決して立ち止まることなく、どんどん現状の遥か先へと向かわれています。コーチングについても、どんどんアップデートされながら(例えば↓)。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 最近(202510月)もコーチングに関する重要な知識を開示され、無償ダウンロードできるようにされています(*苫米地博士のブログからDLできます)

 

DrTブログ(「地上最強グローバルサミット」講義用スライド)2

苫米地博士ブログより引用↓

ドクター苫米地ブログ - Dr. Hideto Tomabechi Official Weblog - ライブドアブログ

 

 

 さらに苫米地博士は、新たな知識を、最新刊「オーセンティック・コーチング 2026」(開拓社)の中で開示されています。その行動から感じ取れるのは、「本物のコーチを増やす」「どんどんコーチを育成する」という“意思”と“覚悟”。

 L-06020208月シークレットレクチャー -06;必要なのは意思と覚悟

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28153740.html

 

 以下、同書(p278)より引用します(青字)。

 

◎オーセンティック・コーチングの形式定義

 最近10カ国以上の国の複数言語の人たちにコーチングについて話す機会がありました。英語圏以外の人がほとんどで、通常は海外では英語で話しますが、今回は英語で話しても通訳が入るということでしたので、真に多言語、多文化である形式表記(数学表現)で説明することで、誤解を避けられると考え、オーセンティック・コーチングの定義を形式表記を利用して説明しました。

 

 これら形式定義の一部は、認定コーチを育成する“マスターコーチクラス”では説明して来ましたが、通常クラスでは教えていないので、多くの私の生徒たちにも初見と思います。“コーチング”という言葉が一人歩きしている中、形式定義を公開することに意義があると判断し、最後の章として記述します。

 

 本書におけるオーセンティック・コーチングは正確に以下で定義され、これ以外はオーセンティック・コーチングではありません。苫米地式も、私が開発パートナーであり後継者でもあるタイスコーチングもオーセンティック・コーチングですから、今後はこの定義を正確に理解している方のみが、オーセンティック・コーチングを語ることができます。

 

 (中略)

 

 オーセンティック・コーチングはパフォーマンス・エンハンスメント・コーチングと苫米地式コーチングの両方をカバーしますが、本書の内容の一部はルー・タイスとパフォーマンス・エンハンスメント・コーチングを作った時代には入れてありませんでしたし、その頃に形式定義はしていませんでしたが、以下の定義はオーセンティック・コーチングにおける定義ですから、当然パフォーマンス・エンハンスメント・コーチングもカバーしますので、苫米地式コーチング、パフォーマンス・エンハンスメント・コーチング共に厳密に以下の定義に従い運用をお願いします。

 

 以下が、形式言語(数学的表現)で記述したオーセンティック・コーチングの全体像の正確な説明であり定義です。

 引用終わり

 

 

 今後はこの定義を正確に理解している方のみが、オーセンティック・コーチングを語ることができます

 

 苫米地式コーチング、パフォーマンス・エンハンスメント・コーチング共に厳密に以下の定義に従い運用をお願いします

 

博士の本気とその意図を感じながら、以下、最新の定義で“コーチング”を再ゲシュタルト化できるように試みます。無償DL版スライドと「オーセンティック・コーチング 2026」より引用(青字)した後、少し補足を加えます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 

DrT251005 CoachingFormalDefinition -02

CoachingFormalDefinitionDrT20251005」より引用↓

251003_地上最強グローバルサミット v8(Blog

 

認知科学とは

 -人間の認知活動を数理的に理論化出来るという立場で、ファンクショナリズム(関数主義)を掲げる学問。『認知科学への招待』に詳しい

 

 -更には、数理関数による認知の計算機上での再現も視野に入れ、人工知能研究は認知科学により本格化

 

 -ただし、人類がすべての関数を記述出来るかは別問題。生成AIは超次元偏微分方程式の局所解を自己学習し自然言語生成する

 

 -オーセンティック・コーチングは、AI研究成果も人間の認知活動を高度化することに貢献するという立場をとる。コーチングを形式定義(数学的表記)するのもその一つ

 引用終わり

 

 

 「認知科学への招待」は、2014年にCYZOより出版された書籍です(Kindle版はこちら↓)。

 Amazon.co.jp: 認知科学への招待 電子書籍: 苫米地英人: Kindleストア

 

 その中で、博士は「心理学→行動科学→認知科学」という流れをわかりやすく解説されています。

 Q-435:コーチングは行動科学と <vol.2;心理学から行動科学、そして認知科学へ>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37049778.html

 

 「生成AIは超次元偏微分方程式の局所解を自己学習し自然言語生成する」に関連する言葉として、苫米地博士は「局所解は疑似的な抽象度最低の物理空間への創出。芸術は高抽象度を指す言葉なので違う。芸術は未だに見つけられていないLUB (Least Upper Bound)であり、超次元偏微分誤差最小化空間の下ではなく上に現れる」とコメントされています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 「芸術」は、じつは、ゴールのバランスホイールの中に入れるべき重要なキー・ワード。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 それはコーチングのコアであるゴールの基本条件である「現状の外」とも大いに関係します。

 F-299~:芸術は高抽象度の未知なるLUB。では、コーチングは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425725.html

 

 

DrT251005 CoachingFormalDefinition -04

CoachingFormalDefinitionDrT20251005」より引用↓

251003_地上最強グローバルサミット v8Blog

 

AI開発の歴史

 著者は1980年代から最初期の生成AI研究とその幻覚問題解決を提案

 引用終わり

 

 この図からもわかるように、苫米地博士はまさにAI開発史の体現者。だからこそ、「認知科学(functionalism)の“先”に進む本物のコーチ」なのだとあらためて思いました。

 Q-349:認知科学の次のパラダイムとは?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32909282.html

 

 

DrT251005 CoachingFormalDefinition -06

CoachingFormalDefinitionDrT20251005」より引用↓

251003_地上最強グローバルサミット v8(Blog

 

人工知能研究は認知活動を形式化(数理表記)。コーチングも認知活動であり形式化による正確な定義が誤解や誤用を避ける

 Notation Clarification - 記法の説明

 

 Possible World Representation - 可能世界表記

w possible world(可能世界)

w0 status quo world / homeostasis world

(現状の世界。ホメオスタシスが働く世界)

wh highest goal world / hyper-homeostasis world

(最高次Goal世界。ハイパーホメオスタシスが働く

w_future}= set of all possible future worlds

 (全ての未来の可能世界の集合)

w_current}= set of all current possible worlds

 (全ての現在の可能世界の集合)

 

Based on modal logic, it is used to formalize coaching as transition between possible worlds

 様相論理(modal logic)に基づき、コーチングを「可能世界間の移行」として定式化するために使用

 引用終わり

 

 

 「ハイパーホメオスタシス(hyper-homeostasis)」という表現がありますが、これは情報空間に働くホメオスタシスのこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 人間の場合、ホメオスタシスは心の空間(情報空間)にまで拡張しています。その理を博士が理論化されたのが「サイバーホメオスタシス理論(CH理論)」。この理論がコーチングの基盤となります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 余談ですが、わざわざ「ハイパー」がついているのは、情報(例:心)と物理(例:体)を違うものと捉える文化圏の方々への配慮です。本当は情報(心)と物理(体)は同じもの。同じものの抽象度の違いに過ぎません。

 Q-300~:「心身相関」と「超情報場理論」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_423993.html

 

 

DrT251005 CoachingFormalDefinition -07

CoachingFormalDefinitionDrT20251005」より引用↓

251003_地上最強グローバルサミット v8(Blog

 

自我の仮定義(本書本文で定義済み)

 自我とは宇宙の全存在を自分にとっての重要度順に並び替える関数である。ただし、必ず順番を決められるとは限らない

 

 w ∀y∃x pSelf (x,y) } x,y ∈ Universe

 

 ・ Function porders all entities in the universe according to importance

   関数p:宇宙の全存在を重要度順に並び替える

   ※ w possible world(可能世界)

 

 ここで可能世界とはクリプキ以降の可能世界論(様相論理、moder logic)で定義される可能宇宙。

 現在の宇宙と並列に存在する多重宇宙(可能宇宙)の一つ。ある可能宇宙wでの順序で別な可能宇宙では異なる

 引用終わり

 

 

 …2021年の後半あたりから、苫米地博士はコーチングのアップデートを公に話され始めました。その頃御出演されていた「バラいろダンディ」の最終講義も「次世代コーチング」でした↓

 F-366:日本を世界のリーダーに! 「苫米地式次世代コーチング」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35313236.html

 

 *下記のブログ記事中に、コーチング関連の放送回のリンクを貼っています。ぜひ御活用ください。

 

 □ 20221213日放送回「コーチングの基本理念を習熟して新年に向けてエフィカシーをブーストしよう」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 □ 2024617日放送回「『成長』の夏に向けて習得! 苫米地式『オーセンティック・コーチング』」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34650757.html

 

 

その「バラダン」での最終講義でも、博士は「自我」の定義から講義をはじめられています(「部分間数f」という表記は「部分f」の誤りです)。

 

 

240909バラダン最終講義-1

「バラいろダンディ」(202499日放送回)より引用

 

 

 「部分関数」とは、ある集合を切り分けて取りだす関数のこと。例えば、「偶数」というのは、「自然数」という集合から「2で割り切れる数」を取りだす関数であると見なせます。

 このとき「2で割り切れない数」=奇数が残ります。よって、「奇数」の方も同時に定義できてしまうことになります。

 

 同様に、自我とは、宇宙を「自分」と「自分以外」に切り分ける関数のこと。よって、「自分がわかると、宇宙がわかる」。それが部分関数です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 

240909バラダン最終講義-2

「バラいろダンディ」(202499日放送回)より引用

 

 

 次に話されたのが、自我のもうひとつの定義。それが「評価関数(重要性関数)」です。

 例えば、「職業はコーチと医師を」「子どもは3人いて」「映画好きで、とくにSTAR WARS」「生まれも育ちも鹿児島で」などと自己紹介するとき、それは自分にとって重要な(あるいは関係性が深い)順に宇宙を並べ替えているといえます。

その並べ替え関数が「評価関数(重要性関数)」。

 「オーセンティック・コーチング 2026」中でも書かれていますが、この「評価関数(重要性関数」を書き換えようとすると、コーチングは失敗します。

 Q-455:ゴールに <前編;自我の書き換えを目的にするとコーチングは失敗する>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37898936.html

 

 このような「自我」の定義を、苫米地博士はさらにupdateされました。

その理解が「苫米地式コーチング、パフォーマンス・エンハンスメント・コーチング共に厳密に以下の定義に従い運用」することのポイントだといえそうです。

Q-304:どうやったらすべての目標を結びつけることがOps編;〇〇〇化>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30891147.html

 

F-430につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

ここで可能世界とはクリプキ以降の可能世界論(様相論理、moder logic)で定義される可能宇宙。現在の宇宙と並列に存在する多重宇宙(可能宇宙)の一つ

 

 苫米地博士の著書「洗脳原論」(春秋社、p19)の中に、この部分に関連する詳しい記述があります。下記のブログ記事で引用しています↓

 F-382:ロバート・メーガーの「3つの質問」 <vol.2;知識「無限の『there』」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36094263.html

 

 

-告知1

次回のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。2026年春に配信を開始する予定です。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-311~:デジタル自傷行為

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_426481.html

L-209202207月シークレットレクチャー -07;コーチングのカクシン

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36836716.html

L-210202207月シークレットレクチャー -08;狭く! 高く!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36862880.html

L-217202208月シークレットレクチャー -04;情報を操作する鍵

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37162258.html

Q-449:アートマンって何ですか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37528586.html

 

 

オーセンティック・コーチング2026

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: オーセンティック・コーチング2026 ~本物のコーチング~ eBook : 苫米地英人:

 



Q-457:「この世をよくしたいなら権力から離れる」とは? <vol.1;慈悲の注意ポイント>

 

 私のゴールのひとつは「コンパッション実現」。コンパッションとは「慈悲」のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴール達成のための縁起のひとつとして、気楽なクラブ活動を続けています。それが「コーチング・デ・コンパッションクラブ(CoacHing de Compassion ClubCHCC)」↓

1

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27936349.html

2

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28045280.html

 

 その活動中に「『この世をよくしたいなら権力から離れる』とは?」という問いかけをいただきました。貴重な縁をきっかけに考えたことを言語化します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 vol.1;慈悲の注意ポイント

 

 

 著書「近未来のブッダ」(サンガ、p217)の中で、苫米地博士は「コンパッション=慈悲の注意ポイント」を3つ挙げられています。「①情動で出た慈悲は疑え」「②慈悲はルールの世界ではない」、そして「③この世をよくしたいなら権力から離れる」です。

 

 

    情動で出た慈悲は疑え

 情動とは、大脳の活動の中でもかなり原始的なもの。原始的とは「抽象度が低い」という意味です。情動を全否定するつもりはありませんが、慈悲はそのレベルではありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 苫米地博士は「情動で出た慈悲を持つ必然性みたいなものはまったくない」「情動で出た慈悲は人に仕掛けられていることが多い」と書かれています。

 F-386:“心身の不調”の一考察 <vol.2;動物の本能から生じる情動>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36282736.html

 

コーチングのフレームでいうと、ゴール設定の際に「情動から出ていないか?」と内省することが大事。情動により生みだされるゴール(らしきもの)は、まず間違いなく現状の中だからです。情動に囚われると、煩悩と強く結びついた現状の最適化となってしまいます。

Q-450:現状が嫌でしょうがなくてコーチングを学び始めましたが、ちっとも変わりません。こんな私でもコーチングを受ければ変わることができるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37819886.html

 

 そもそも各自が認識している世界そのものが、すでに「人に仕掛けられて」います。私たちは自分の重要度により情報を取捨選択していますが、その「自分の重要度」は他人のモノサシや社会の価値観によってつくられています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

現状の外とは、「これまでの自分の重要度の外側」という意味。それは、たいていの場合、「利己の外側」ということです。

 Q-393クライアントが利己的なゴールを設定している場合、ゴールの再設定を

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35284572.html

 

 情動がからむと、どうしても抽象度が下がってしまいがち。そうなると利己的になってしまい、ますます現状の外側はスコトーマに隠れてしまいます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 

②慈悲はルールの世界ではない

 では情動を抑え、論理で考えればいいのかというと、それも違います。慈悲は論理という概念とはまったく違います。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

 *論理(トゥールミンロジック)について、詳しくはこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_254557.html

 

 もちろん、論理(理論)は大切です。論理(理論)がなければ真っ当なゲシュタルト化は難しいはずですし、仮にできたとしてもゲシュタルトを維持し続けることができないでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

ゲシュタルトが不十分(不安定)であれば、しっかり理解することができません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 一方で、論理(理論)にこだわると、リミッターが外せません。もっとコーチっぽく表現すると、「現状の外にゴールを設定できない」。

 F-284~:気楽 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

コーチの役目は「クライアントを『超論理』の次元に誘う」こと(厳密に言うと“誘導”とは違います)。脳機能でいえば前頭前野内側部の発火であり、苫米地理論でいえば右脳言語野の覚醒を実現することです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 それを苫米地博士は「感性」と表現されます。

 F-417:煩悩か 芸術か

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37518824.html

 

 ちなみに、20世紀を代表する理論物理学者 アルベルト・アインシュタイン(Albert Einstein1879~1955年)は、それを「直観的な感情」「直観的な反発」と表現しました。

 S-02-11:アインシュタインの“直観”の源

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18911304.html

 

 

 3つ目の「この世をよくしたいなら権力から離れる」は、苫米地博士の言葉をそのまま紹介します。以下、「近未来のブッダ」(サンガ、p218)からの引用です。

 

 

③この世をよくしたいなら権力から離れる

慈悲を実行するなら、権力からは離れること。大きな枠組みでいうと、国家権力と宗教が結びつくと、本来の宗教の慈悲や愛の教えからほど遠いことになります。イエス・キリストが「イスラムを殺せ」と言うわけがないでしょう。仏教は本来は思想の体系で宗教ではなく、墓も霊も超能力もマントラも否定するものなのにどこかで宗教になってしまいました。国家権力と結びつくと宗教化していったほうが有利だからです。権力者に利用されているのです。

権力を持つと慈悲は成立しません。権力に近づくこと自体が「自分は人の上に立ちたい」という欲求だからです。権力に近づいた瞬間、慈悲は消えます。

この世界をよくしようと思うことになんの問題もありません。大いにやってほしいところです。ただし、権力を持ってそれを実現する方向で考えるとしたら、それは若い時の迷いです。迷いは無知からくるものです。根源的には無明といいますが、簡単にいうと無知。でも、若い時はそれでいいと思います。

災害ボランティアにじゃまだけど行った若者を非難はしません。震災で人が苦しんでいるから車で駆けつけようとして行った人が、不慣れでなにもできなくてもそれは若気の至り。だんだんわかっていけば、巧みにできるようになるでしょう。

とにかく、権力からは離れようと思うべきです。上に上がるのではなくて下に下がろうとするのです。それを修行と言うし、それが慈悲の世界です。

 引用終わり

 

 

権力を持つと慈悲は成立しません。権力に近づくこと自体が「自分は人の上に立ちたい」という欲求だからです。権力に近づいた瞬間、慈悲は消えます

 

権力からは離れようと思うべきです。上に上がるのではなくて下に下がろうとするのです。それを修行と言うし、それが慈悲の世界です

 

 苫米地博士が仰っているのは、「権力から離れ、慈悲を実践する」。

 PM-06-13:仮説08)はびこる差別意識

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

上に上がるのではなくて下に下がろうとする」という感覚はクリアでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

Q-458につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE          

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-告知1

次回のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。2026年春に配信を開始する予定です。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-289:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.2;超人脳

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31299309.html

F-290:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.3;「超人脳」獲得への2つのステップ 1)論理を極める

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31350367.html

F-291:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.4;「超人脳」獲得への2つのステップ 2)論理を超える

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31405631.html

F-301:芸術は高抽象度の未知なるLUB。では、コーチングは? <vol.3最強の自己プロデュース力=火の鳥

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31971444.html

Q-394:利己的な思いと利他的な思いが両方ある場合は

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35299303.html

Q-428:現状の外側に100%want toのゴール設定を行うためにはどうすればいいでしょうか? <vol.6(最終話);〇〇〇〇〇を貫き、〇〇に従う>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36705616.html

 

 

近未来のブッダ



Q-456:ゴールにふさわしいブリーフシステムを構築するためには <後編;「現状の外×自分中心を捨て去る」のダイナミズム>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

 前編;自我の書き換えを目的にするとコーチングは失敗する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37898936.html

 後編;「現状の外×自分中心を捨て去る」のダイナミズム

 

 

Qw1からw2へ移行するためにはゴール設定とエフィカシーを高めることが必要とのことですが,ゴールにふさわしいブリーフシステムを構築するためには古いブリーフシステムは捨てて,新しいブリーフシステムで行動して結果を振り返りながらセルフトークを変えることによりエフィカシーを高め,新しいブリーフシステムを強固にするということでしょうか 

 

A2:前回(Q-455)、苫米地博士のこのような言葉を引用しました

 

  自我を書き変える作業だと思うとコーチングは失敗してしまう

 

 その理由はクリアでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 

 鍵は「ホメオスタシス」。もっと詳しくいうと、「ホメオスタシスと情報空間とのかかわり」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 「人間の場合、ホメオスタシスが情報空間にまで拡張しているため、想像上の事柄に対しても機能する」ということを、苫米地博士が理論化されたのが「サイバーホメオスタシス理論(CH理論)」↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 苫米地理論の第1世代であるこの理論が、苫米地式コーチングの仕組みのど真ん中にあります。つまり、

 

ゴールを設定し、そこに臨場感が伴えば、ホメオスタシスの機能によって心身は勝手にゴールに近づいていく

 

 その事実をプリンシプル化したのが「I×V=R」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 だから、ゴール設定が重要になります。「ブリーフシステム(Belief SystemBS)」ではなく、「ゴール」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 そして、そのゴールのポイントの中でも、とくに「現状の外」が重要な鍵となります。なぜ?

 Q-391:現状の外かな~ということをイメージすると気分が悪くなってしまいます

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35232931.html

 

 

 答えは「ホメオスタシス」にあります。

 ホメオスタシスは「恒常性維持機能」と訳されています。簡単にいうと、それは「元に戻る機能」。“いつもの状態”より下に外れた時は上に戻ろうとしますし、上に外れたときは下に戻ろうとします。そうやって強力に維持されているのが「現状(Status Quo)」です。

 急に面倒くさくなったり、あれこれ理由を考えてやめてしまうのは、ホメオスタシスの働きによる創造的回避。多くの場合、それは現状維持です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040752.html

 

 それは悪い意味での“保身”。つまり、現状の外とは、今まで保ってきた“自分”の外側ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

仮に“自分”=BSの外側にゴールを設定できたとしても、結局は元の“自分”に戻っていきます。ホメオスタシスの働きによって。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 そのため「現状の外」のゴールを考えるのと同時に、別のゴールのポイントを意識に上げる必要があります。それが「自分中心を捨て去る」。その「現状の外×自分中心を捨て去る」のダイナミズムがコーチングの秘訣だと私は思っています。「ワールドを変える」ための秘訣です。

 L-165202201月シークレットレクチャー -09;「自分中心を捨て去る」とは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34392486.html

 

 以下、苫米地博士の著書「オーセンティック・コーチング2026」(開拓社、p237)より引用します。

 

 

オーセンティック・コーチング2026

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: オーセンティック・コーチング2026 ~本物のコーチング~ eBook : 苫米地英人:

 

 

◎ワールドを変える

 では、コーチングではなにをしているのでしょうか?

 それは「ワールド」を変えることです。

 「現状の世界(ワールド1)」から「現状の外の世界(ワールド2)」へ移行することによって人生を丸ごと書き換えようとしているのです。

 ゴールを「ワールド2w2)」に設定し、「ワールド(w1)」よりもw2のほうに臨場感を高めていけば、ホメオスタシスは、w2へと「戻ろう」とするのです。その結果として、自我は変わります。また、この時の自我は、w2における自我に自然に書き換わっています。逆に書き換わっていなければ、w2ではなく、w1のほうへと戻ってしまいます。

w∀y∃xy p自我(x,y)}x,y∈宇宙と書いた式の最初にwとあることを確認してください。これは現代分析哲学では「可能世界wにおいて」という意味です。w1w2に変われば結果、関数pが変わるという意味です。

ですから、コーチングでは「現状の外の世界」の話をずっとするのです。その過程で自分=自我は自然に換わっていくのです。重要なのは、「現状」を変えることです。「ワールド」を変えることで、その時、ホメオスタシスの機能はあなたをゴールへと自然に近づけてくれるのです。

 

 コーチングの知識がない人々、あるいは、間違ったコーチングを学んだ人たちの多くが「自分を変えることで世界を変えよう」としています。

 しかし、それでは世界は変わりません。どこまで行っても現状のままなのです。変わったように思えるその新しい世界は、実は現状の延長線上であって、現状を拡張させただけのものだったのです。

 もちろん、「現状の中のゴールでいいんだ」という人は自分を変えること、目の前の達成しやすいゴールからクリアしていく方法論はとても有効です。それを私は否定はしません。

 しかし、苫米地式コーチングは「人生を丸ごと変える」メソッドですから、いまの自分の殻を壊したい、変わりたいと思うのであれば、現状の外へのゴール設定になるのです。

 その場合は、自分を変えるのではなく、ワールドを変えることが必須になってきます。

 ここを『増補版』の最初で改めて確認しておきたいと思います。

 人生を丸ごと変えたいと思うのであれば、自分を変えるのではなく、ワールドを変える。このことをいまここでしっかり胸に刻んでください。

 引用終わり

 

 

w∀y∃xy p自我(x,y)}x,y∈宇宙と書いた式の最初にwとあることを確認してください。これは現代分析哲学では「可能世界wにおいて」という意味です。w1w2に変われば結果、関数pが変わるという意味です。

ですから、コーチングでは「現状の外の世界」の話をずっとするのです

 

 今回の肝なので、もう一度。

 

 コーチングでは「現状の外の世界」の話をずっとする

 

 前回(Q-455)引用した苫米地博士の言葉を再度確認しながら、御自身の思考(質問内容)を検証し、ぜひともスコトーマを外してください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

なかなかスコトーマが外れない場合は、こちらを参考にどうぞ↓

 Q-452~:コーチングの対象が自分であっても他者であっても、することは同じという認識で良いでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_432162.html

 

 

 以上を踏まえて、御質問にシンプルに回答すると、ゴール設定により新たに生みだす並列宇宙(可能世界) w2に没頭する

 

 前編の冒頭に書いたこの言葉が、私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

 ゴールを「ワールド2w2)」に設定し、「ワールド(w1)」よりもw2のほうに臨場感を高めていけば、ホメオスタシスは、w2へと「戻ろう」とするのです。その結果として、自我は変わります。また、この時の自我は、w2における自我に自然に書き換わっています。逆に書き換わっていなければ、w2ではなく、w1のほうへと戻ってしまいます

 

 スコトーマは外れましたか?

 

 コーチとしていつも意識に上げているのが「抽象度」。その「抽象度」を念頭に、御自身の思考空間を再検証されてください。気楽に。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 「『現状の外×自分中心を捨て去る』のダイナミズム」の感覚がつかめたら、次の課題は「臨場感」です。

 F-244:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.1;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28857122.html

 

 以下、苫米地博士の著書「新・夢が勝手にかなう手帳 2025年度版」(CYZO、付録②)より引用します。「臨場感」と「コンフォートゾーン」と「ホメオスタシス」の関係を意識に上げながら読み進めてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 

コンフォトートゾーンを「広げる」のは×、「上げる」のは〇

 コンフォートゾーンは広げるのではなく、狭めて上げることが重要です。子ども向けのコーチングプログラムであるPX2だと、「コンフォートゾーンを広げなさい」と教えますが、それは子どもはまだ自我関数pができあがっていないからです。

 生まれてから数年や十数年しか経っていない子ども時代は、そもそもコンフォートゾーンが狭いわけです。家庭と家族などの基本的なコンフォートゾーンしかもっていませんから、子どもに「コンフォートゾーンを作っていきましょう。そして、それを広げていきましょう」と伝えるのは当たり前のことです。

 子どものときは、コンフォートゾーンを出るとか出ないとかが問題ではなく、まずはコンフォートゾーンを形作ること「クリエイティブ・ユア・コンフォートゾーン」が大切です。次にそれを広げていく「ストレッチ・ユア・コンフォートゾーン」へとつなげていけばいいのです。

 しかし、大人はしっかりと自我関数pができあがっています。その大人がコンフォートゾーンを広げようとすると、ゴールの設定がw1の中でのステップ・バイ・ステップ方式になり、現状w1に縛り付けられるリスクが高くなるのです。

 大人は、コンフォートゾーンを狭めて上げるということが重要です。現状の外側である可能世界w2にゴールを設定することで、現在のコンフォートゾーンに対して排他的な狭くて高いコンフォートゾーンができてくるのです。

 ホメオスタシスはコンフォートゾーンに対して働きますから、コンフォートゾーンを狭めて上げることで、ホメオスタシスのループを狭めて強力に働かせることができます。そうしないと、現状から抜け出すことはできません。居心地のよい所に片足を突っ込んだまま、馴染みのない不安な場所であるw2に飛ぶことはできないのです。

 引用終わり

 

 

-告知1

次回のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。2026年春に配信を開始する予定です。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-318~:観自在

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427083.html

L-06320209月シークレットレクチャー -03;全面肯定しつつ、“現状の外”を志向する

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28501205.html

L-10120218月シークレットレクチャー -03;自分中心を捨て去る=解放

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31210545.html

Q-142~:現状の外にゴールが設定できている状態と現実逃避に陥っている状態とでは何が違っているのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400116.html

 

 

新・夢が勝手にかなう手帳 2025年度版



F-428:見えない壁

 

“さくらロス”がまだ続いています

 

 

 前回までテーマとしたのは、「寂しい」という情動(と、その“先”)↓

 F-424~:さくら

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_432041.html

 

 たいていの場合、「寂しい」の正体はホメオスタシス・フィードバックです。脳が発達した私たち人間の場合、ホメオスタシスは心の空間(情報空間)にも働いています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 その事実を苫米地博士が理論化されたのが、苫米地理論 第Ⅰ世代「サイバーホメオスタシス理論(CH理論)」↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 博士は最新刊「オーセンティック・コーチング2026」(開拓社、p227)の中で、「『ホメオスタシスの再確認』も重要」と書かれています。

 

 

 「ホメオスタシス=恒常性維持機能」は物理的な身体だけでなく、私たちの思考、情報空間にまで広がっています。人間だけが持つ情報空間へのホメオスタシスの広がりを利用し、ゴールに対する臨場感を高めて、自然にゴール達成するのがコーチングの根本原理です。

 

 

オーセンティック・コーチング2026

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: オーセンティック・コーチング2026 ~本物のコーチング~ eBook : 苫米地英人:

 

 

 ゴールを設定し、そこに臨場感が伴えば、ホメオスタシスの機能によって自然にゴールに近づいていきます。それをプリンシプル化したのが「I×V=R」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 ただし、コーチングが機能するのは、ゴール(らしきもの)が確かに現状の外にあり続ける場合のみです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 もしも現状の中にゴールらしきものを設定してしまった場合(*現状の外にないものを「ゴール」とはいいません)、強力なホメオスタシスが「これまでの世界(可能世界w1)」「これまでの私(関数p)」を維持してしまうことになります。

 PM-06-06:仮説01)変わらないCZが生みだす「現状維持の壁」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

仮にしっかり現状の外にゴールを設定できたとしても、ゴール向かっていく過程で“かつての現状の外”は現状に変わっていきます。ゴール達成とは「“かつての現状の外”が現状化する」ということです。

 Q-378:「エネルギー大丈夫かな?」と思ってしまうことがあります

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34621653.html

 

コーチング実践の過程でゴール側のコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)にホメオスタシスが働くようになると、強力なエネルギーと豊かな創造力がゴールの世界にどんどん導いてくれるようになります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

現実世界(w1)からゴールの世界(w2)へ移動する感覚は“オートマティック”。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

「無我夢中に取り組んでいたら、いつの間にか達成していた」という感じですが、今度はその“オートマティック”の原動力であるホメオスタシスが、かつてのゴールの世界(w2)からさらなるゴールの世界(w345…)に移行することを強力に妨げるようになります。

それは“現状維持の壁”。

私たちは、そうとは気づいていないだけで、じつにたくさんの“壁”に閉じ込められています。

 F-348:“MJ~縁起宇宙(w1)再構築!~ vol.1Off the wall

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34369807.html

 

 気楽な例え話で恐縮ですが、若い頃の私は、突然、そんな“壁”に気づいてしまったことがあります。きっかけは「マリオ」でした。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

 子どもの頃、私は家の中で遊ぶことを禁じられていました(さらには勉強することも)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6854165.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6854341.html

 

 友達との遊びが“ファミコン”に変わっていっても、どんなにどんなに頼んでも、決して許してもらえませんでした。ペットの時と同じように。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37769002.html

 

 そういう環境で育ったので、私は、子どもの頃から自由を渇望していました。以前は単に「ゲーム機が欲しかった」のだと思っていましたが、本当は「自由になりたかった」のです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 ちょうど医師として働き始めた頃、任天堂から「NINTENDO 64」というゲーム機が発売されました。私は自分で稼いだお金で、初めてゲーム機を買いました。休みの日、当時の彼女の家で、「マリオ」のゲームで遊んでいたことを覚えています。

 といっても、ゲームの内容自体には興味がなく、二人でただただゲーム内の3次元空間を気楽に走り回っていました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

気の向くまま、自由自在に走り回れる

 

 そんなことが楽しくて、本当にただ走り回っていました。自由を感じながら。

 

やがて「見えているのに、その先には行けない」という“壁”に突き当たると、感じていた自由が本物の自由ではなく、はかない幻であったことを思い知りました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

どんなに先に行きたくても、見えない“壁”に阻まれて横滑りするだけというのが悔しくて、あんなに欲しかった念願のゲーム機だったのに、まったく遊ばなくなりました。きっと無意識が不自由を拒絶していたのだと思います。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 その後、苫米地英人博士に学ぶようになり、“壁”を生みだしているのは自分自身の心であることを理解しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 “壁”どころか、世界そのものを生みだしているのが、個人の「認知フレームワーク」。コーチング用語でいうと、「ブリーフシステム(Belief SystemBS」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 あの「マリオ」から30

 

 今や、その認知フレーム=BS自体が、戦争領域になってしまっています。

 F-112~3:情報が書き換わると vol.3~4;戦争をせずに他国を支配するマニュアル

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20276927.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20377720.html

 

 以下、苫米地博士の著書「自衛隊 認知戦軍 創設提案 ~戦略的影響力のパラダイムシフト~」(開拓社、p68)より引用します。

 

 

13 認知科学に基づく認知戦の定義

 認知戦は行動主義パラダイムを超えて進化し、対象者の認知プロセスのモデル化と制御へと向かっている。

 ウクライナとロシア間で続く紛争では、両国とも共通する技術基盤を有しており、それによって互いの通信を傍受できる状況になっている。戦場では、傍受された通信内容を分析して部隊の疲労度や士気を評価し、その情報に基づいて選択的攻撃を実施している。このような状況下でも、認知戦は依然として物理的戦闘に付随する役割に留まっている。しかしながら、ウクライナ元国防相オレクシー・レズニコフ氏は(Stanford Daily Staff 2024)、ロシア側はAI技術(例:ディープフェイク)やサイバー攻撃を利用して戦争について偽情報を拡散していると述べている。

 「認知戦の脅威は増大している」とレズニコフ氏は自身の経験を引き合いに述べた。彼によれば、ロシアによるオンラインキャンペーンで、自身の娘が資金を不正流用して高級不動産を購入したという虚偽の主張が広められた。この攻撃には彼の指導力を損なおうとする意図だけでなく、娘への攻撃を通じて彼自身の感情面にも圧力を加え、「心理的な人質」として利用することで精神的な動揺と不安定化を狙うという目的もあった。

 一部の認知戦における行動は物理的攻撃を補完するものだが、その主たる目的は敵対者の認知プロセスに直接影響を与えることである。認知戦は単なる物理的作戦(kinetic operation)の強化ではなく、それ自体で独立した戦争領域と見なされる。この点では、サイバー作戦が当初、物理的作戦の補助役だったものの、その後独立した領域へと進化した経緯と類似している。初期段階では、サイバー兵士たちは特殊部隊による敵施設への侵入支援として電力網など重要インフラを無力化する訓練を受けていた。サイバー戦はかつて物理的作戦を補完する役割だったものの、現在では独立した、そして多くの場合で、ハイブリッドな戦争領域へと発展している。同様に、人間の認知そのものも今や重要かつ自律的な戦争領域となっている。

 認知戦を理解するためには、まず「心とは何か?」という根本的な問いについて考える必要がある。認知科学の主要理論の一つである機能主義(Functionalism)によれば、心とは相互に関連する機能の集合体として捉えられる可能性がある。このような機能から信念や行動が生じ、それらが集まって「信念体系(ブリーフシステム)」と呼ばれるものを形成する。

 認知戦の核心とは、個人の認知フレームワークに介入し、その思考プロセスや意思決定に影響を与えることである。従来の行動主義的アプローチでは外部刺激と観察可能な反応に焦点を当てていたが、認知戦ではこのフレームワークを超え、内面的な認知機能そのものを標的とする。このアプローチは「個人の認知への攻撃」とも呼ばれ、認知科学から得られた洞察によって支えられている。

 認知戦とは、対象者の認知モデルを構築することによって実行される。このモデルによって、その人間の思考や行動パターンを支配するブリーフシステムを分析できるようになる。この理解を活用することで、個々人ごとに最適化された情報を提供し、その人間に対して最大限の心理的または行動的影響を引き出すことが可能となる。

 従来型のPsyOpsが一般的な行動反応を予測・操作することを目的としていた一方で、認知戦では「武器を突きつけられても反応しない」といった独自性の高い行動パターンにも対応できる。このアプローチでは、対象者ごとの認知モデルに基づいて設計された情報を提供することで、その人間の行動制御につながる。

 場合によっては、詳細な認知モデルなしでも大きな効果を得られることがある。自然災害やパンデミックなど、多くの人々が共有する広範な恐怖への共通した人間の反応を利用することで、PsyOpsは認知戦の一部側面を模倣できる。しかし、本物の認知戦とは、ターゲット個々人に特化した正確な認知モデルに基づいた個別化された方法論によって特徴づけられる。この根本的な違いが、より広範で画一的なPsyOps戦略と認知戦略とを明確に区別している。

 引用終わり

 

 

認知戦の核心とは、個人の認知フレームワークに介入し、その思考プロセスや意思決定に影響を与えること

 

 私たちは、そうとは知らないだけで、“見えない壁”によって仕切られた世界の中で生きています。その“壁”の外はスコトーマに隠れており、認識することさえできません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 “壁”を生みだすのはBS。そのBSは他人の考えや社会の価値観でできあがっています。つまり、“壁”の内側は自分以外の他人に作られた世界であるということ。

 Q-439:明るく活発な姉が家に閉じこもるようになりました。私はどのように

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37338822.html

 

 時間でいえば、すべて過去です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 人は、誰もが“見えない壁”の中で、不自由を強いられながら生きています。そして、これからは“壁”をより強力に操作されることで、徹底的に不自由を強いられるようになっていきます。

 L-227202209… -02;「ア・プリオリ」から始まる堕落と洗脳 ←その根底にあるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37564658.html

 

 だからこそ、コーチング!

 

 コーチングは脱洗脳であり、脱構築です。

これまで知らずに作り上げてきた“壁”、そしてこれから他人(企業、国、社会)に意図的に作り込まれる“壁”そのような“見えない壁”を破壊し自由を貫くために、コーチングの知識と技術が絶対に必要です。

 F-415:「楽しい日本」をvol.2;「楽しさ」って何? そもそも「心」って何?>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37438818.html

 

 コーチングは、縁ある人々(&その縁ある人々&)を不自由から開放するための大切な縁起でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

  コーチングは自由のための縁起

 

 

 “さくらロス”のぼんやりとした意識状態(=Rゆらぎ)で、このようなイメージを体感しました。

 Q-410:「Rゆらぎ」のゆらぎとは何がゆらぐのですか? どのようにゆらがすのですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36018695.html

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-告知1

次回のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。2026年春に配信を開始する予定です。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-417:煩悩か 芸術か

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37518824.html

L-159202201月シークレットレクチャー -03;フレーム解体×ブリーフシステム(BS

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34229897.html

L-180202206月医療・介護研修会 -03;「幻覚」を見破り「付加価値」を生み出すヒント

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35494210.html

Q-259~:コーチングは弱った人を対象とする臨床心理や精神医療の世界にはなじまないのだろうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419730.html

Q-352:人に変に見られていないかがひどく気になります

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33133160.html

 

 

自衛隊 認知戦軍 創設提案 ~戦略的影響力のパラダイムシフト~

Kindle版はこちら↓

自衛隊 認知戦軍 創設提案 ~戦略的影響力のパラダイムシフト~ | 苫米地英人 | 軍事 | Kindleストア | Amazon

 



Q-455:ゴールにふさわしいブリーフシステムを構築するためには <前編;自我の書き換えを目的にするとコーチングは失敗する>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

 

Qw1からw2へ移行するためにはゴール設定とエフィカシーを高めることが必要とのことですが,ゴールにふさわしいブリーフシステムを構築するためには古いブリーフシステムは捨てて,新しいブリーフシステムで行動して結果を振り返りながらセルフトークを変えることによりエフィカシーを高め,新しいブリーフシステムを強固にするということでしょうか 

 

A1:「ゴールにふさわしいブリーフシステムBelief SystemBS)」は、結果として獲得していくもの。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

コーチングの基本は、関数 p の再定義を促すのではなく並列宇宙(可能世界) w1 から別の並列宇宙(可能世界) w2 への移行を促す ことです。

F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 「関数p」とは、自我のこと。コーチングで用いるBSが、まさに自我であり、関数pのことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 

DrT251005 CoachingFormalDefinition -12

「地上最強グローバルサミット」(2025.10.5)苫米地博士の講義用スライド

(「ドクター苫米地ブログ」よりダウンロード可能↓)

https://tomabechi.jp/CoachingFormalDefinitionDrT20251005.pdf

 

 

 「古いブリーフシステムは捨てる」「新しいブリーフシステムで行動する」という感覚はNG。そうではなく「ゴール設定により新たに生みだす並列宇宙(可能世界) w2に没頭する」という感覚です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 「没頭」をもっと詳しく表現するなら、「RASを働かせてLock onする」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

 もちろん、ゴール側の並列宇宙(可能世界)w2に「RASを働かせてLock onする」ためには、「古いブリーフシステムは捨て」て「新しいブリーフシステム」に書き換わっている必要があります。BSや自我と認識する宇宙(世界)は表裏一体です↓

 L-229202209月シークレットレクチャー -04;自我関数から導きだされる縁起

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37603992.html

 

 だからこそ、「古いブリーフシステムは捨てる」「新しいブリーフシステムで行動する」という感覚はNG。その理由は?

 

 

 …BSは「情動を伴った体験の記憶」や「抽象化された情報の記憶」で作られています。それらは全部“過去の記憶”。つまり、「古いブリーフシステムは捨てる」という意識状態のときは、自然に過去に囚われてしまうことになります。

同様に「新しいブリーフシステム」という場合も、たいていは過去の延長線上における「新しい」になってしまいがち。それは現状の最適化であり、ますます過去の呪縛を強めることになります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

そもそもBSとは、「私はどういう人間なのか?」「相手といるときはどう振る舞うか?」「社会に対して私はどう働きかけるのか?」など、その人が身につけている認識のパターンのこと。

その「認識のパターン」とは、情報です。さらにいうと、認識するすべてが情報であり、認識する主体も情報にすぎません。それを釈迦は「縁起」という理で説明しました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

  すべてが情報であり、認識する主体も情報

 

 

 突き詰めると、それは「すべて心が生みだしている」ということであり、「心も心が生みだしている」ということ。ということは、私たちが「確かにある」と感じているものはすべて、ただの幻想にすぎないことになります。ただ、各人が情報(幻想)をリアルにし、さらに他と共有しながら臨場感を強化しあい、まるで実在しているかのように感じている(感じあっている)だけです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 情報(幻想)をリアルにするのが、各自の「認識のパターン」。繰り返しますが、そのパターンは「情動を伴った体験の記憶」と「抽象化された情報の記憶」によってつくられています。時間でいえば、すべて過去です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 その「認識のパターン」は脳の前頭前野に蓄積されています。人はBSによって、未来のことを予期したり、予想したりします。そして、その予期や予想にしたがって、あらゆる選択と行動を行っています。無意識下で行われるBSによる選択(の性向)を「アティテュード」、行動を「ハビット」と呼びます。

 L-09620217-08BSとハビット&アティテュードと抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html

 

 過去の記憶によってつくられたBSで予期・予想する未来はすべて“現状”です。“現状”に留まることは、「過去の呪縛に囚われた状態」であり、「無人運転」「自動運転」といえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

もっというと、必ず「前頭前野に蓄積」された認識のパターンを用いているかといえば、そうともいえません。とくに不安や恐怖が強い場合、容易に前頭前野によるコントロールを失ってしまいます。その結果陥ってしまうのが、「戦うか、逃げるか」という心理状態(Fight or Flight)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

前頭前野の認識パターン=BSは人間が先を予測する期待のパターンでもありますが、ひとたび「戦うか、逃げるか」という心理状態(Fight or Flight)に陥ると、現状の外にゴールを設定するどころか、現状の延長線上であるはずの「先を予測する」こともできなくなります。IQが下がるから。

 Q-399:恨みをメールで送りつけたい<後編;恨みをコントロールする方法>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35428965.html

 

 さらにいうと、人間が持つBS1つではありません。前頭前野にはその人がつくりあげたいくつものBSが収められており、それらが複雑な内面の動きをつくりだしています。余談ですが、苫米地博士は「複数の人格を持つほうが幸せになれる」と語られています↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34369807.html

 

古いブリーフシステムは捨てる」「新しいブリーフシステムで行動する」は、おそらく「1つのBSを違うBSに書き換える」というイメージで表現されているはず。いかがでしょう?

 

私たち一人ひとりはそんなに単純な存在ではなく、BSは“唯一”でも“絶対”でもありません。

Q-331:「記憶が抜ける」ようなvol.6;新しいゲシュタルトに人格をうつす技>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31993466.html

 

 これはコーチングの鉄則なのでしっかり肝に銘じてほしいのですが、ブリーフシステム≒自我 の書き換えを目的にすると、コーチングは失敗します

 

 最後に、苫米地博士の著書「オーセンティック・コーチング2026」(開拓社、p231)より引用します。ゆっくり考えながら読み進めてください。Feel

 

 

◎自我の書き換えを目的にするとコーチングは失敗する

 自我とは通常「エゴ」などと定義されますが、私が教えるコーチングにおける自我の基本定義は「宇宙を入力して自分を出力する部分関数」のことです。

 人が自分を語る場合、名前はこうで、出身地はどこそこで、出身大学はどこで、親はどういう人で、好きな食べ物はこうで、というように自分以外のものを大量に定義することによって自分とはなにかを記述します。それはまるで透明人間に服を着せ、帽子を被せることで輪郭を浮き彫りにするかのような作業です。

 この「自分以外のものを大量に定義する作業」を続けていくと最後は宇宙全部の定義になっていくはずです。よって、自我関数と宇宙関数は単なる逆関数になります。

 

  f自我(宇宙)→ 自分

 

 もう一つ、私がする現代分析哲学的な自我の定義でいうと「自分にとっての重要度で宇宙を並び替える関数」です。

 これは、自分にとって何が重要で何が重要でないかを理解することで世界を形づくる作業で、例えば、「あなたにとって世界的名画と手書きの絵のどちらが大事ですか?」ということです。多くの人にとっては世界的名画のほうが大事でしょう。しかし、手書きの絵が亡き母や父が残したものであった場合、手書きの絵のほうを大事に思う人はいるはずです。その人にとっての重要度こそがその人にとっての世界であり、仏教的に言えば、「一人一宇宙」となります。その宇宙の中心にあるのが自我関数なのです。

 これを数式で表すと

  w∀y∃xy p自我(x,y)}x,y∈宇宙

 

 となります。ある可能世界w(可能世界wとはあらゆる並列宇宙の中で皆さんがいまいる宇宙。一人一人の臨場感世界のこと)において、宇宙のすべての存在間で「xyより重要」を定義する関数p(定義できない場合もある)ということです。

 

 以上が自我の定義となりますが、これを踏まえて一つ質問があります。

 「コーチングとはこの自我を書き変える作業のことを言うのでしょうか?」

 例えば、「この世から差別をなくす」というゴールを設定したとしましょう。

 その場合、「自分にとっての重要度で宇宙を並び替える関数」=自我を変えることで「差別はなくせる」はずです。日本人も白人も黒人もみんな重要だ、というふうに関数を書き変えることができれば差別はなくなるでしょう。

 ということは、コーチングは自我を書き変えることだといえるはずです。

 しかし、答えは違うのです。コーチングとは自我を書き変える作業ではありません。その逆に、自我を書き変える作業だと思うとコーチングは失敗してしまうのです。

 引用終わり

 

Q-456につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE          

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-告知1

次回のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。2026年春に配信を開始する予定です。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-405:自由訳「守破離」 vol.3;「破」× Coaching

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37071026.html

L-223202208月シークレットレクチャー -10BSの階層性を抽象度とマッチングさせる =人間形成 =〇〇

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37262462.html

Q-301:身体的な苦痛や精神的な苦痛を抱えるクライアントさんで、本人が気づいていなかったり、あるいは能動的に解決することを望んでいない場合、コーチは何らかのかかわりを持つべきでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30808832.html

Q-359~:こんな当たり前のことを訊いてもよいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428035.html

 

 

オーセンティック・コーチング2026

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: オーセンティック・コーチング2026 ~本物のコーチング~ eBook : 苫米地英人:

 



Q-454:コーチングの対象が自分であっても他者であっても、することは同じという認識で良いでしょうか? <vol.3;コーチングは「自己超越」-後編-

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

 vol.1;コーチングは「自問自答」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37854944.html

 vol.2;コーチングは「自己超越」-前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37865334.html

 vol.3;コーチングは「自己超越」-後編-

 

 

Q:苫米地博士の書籍や動画で学びながら、自分自身にコーチングを行っています。自分を変えていこうとするときに、他者に対するときよりも客観的に進めていくことが難しいように感じています。コーチングの対象が自分であっても他者であっても、することは同じという認識で良いのでしょうか? 自分自身に対してコーチングを行う場合に特有のポイントなどがあるのでしょうか?

 

A3:「自ら問う」間に抽象度を上げ、「自ら答える」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 それがコーチング・セッション中に行われる「自問自答」。それは「自己超越」のプロセスだといえるはずです。

 F-390:“心身の不調”の一考察 <vol.6(最終話);根治的解決法 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36459545.html

 

 そんな「自問自答」=「自己超越」を、「セルフコーチング」において実現するための秘訣(秘密)が「利他性」です。

 L-214202208… -01;利他性=抽象度の高さ=スピリチュアリティの高さ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37099250.html

 

 以下、苫米地博士の著書「オーセンティック・コーチング2026」(開拓社、p260)より引用し(青字)、考察していきます。

 

 

◎誰もが持っている利他性

 ゴールを設定する時に重要なのが心から欲しいゴールかどうかです。意外とそうではないゴールを選んでいる人が多いというのはこれまでも話してきましたが、ここではバランスホイールを使って具体的に解説していきましょう。

 引用終わり

 

 ゴールの基本条件は 1)現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域、そして4)自分中心を捨て去る。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 「3)人生のあらゆる領域」にしっかりとゴールを設定(再設定)するために、バランスホイール(balance wheel)を活用します。バランスホイールを意識に上げることが、人生のあらゆる方面で「2)心から望む」を貫くためのポイント。

 次世代コーチング・プリンシプルでいうならば、「⑤やりたいことをやりたいだけやる」ための鍵がバランスホイールです。

 Q-425:現状の外側に100%want toのゴールvol.3update ofBalance Wheel」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36631145.html

 

 

 コーチングではバランスホイールのカテゴリーとして職業、家族、健康、趣味、社会貢献、生涯学習、ファイナンスなどがあり、カテゴリーごとにゴールを設定していくわけですが、ファイナンスは「あまり好きじゃないけど、お金になるのでやっています」という人が多いカテゴリーです。

 先日、その典型的な人に出会ったので紹介しましょう。

 彼は貨幣の古物商をやっている人間で明治〇〇年の銀貨は価値が高いと言っていました。数週間前にある場所であった古物商のバザーで手に入れた明治〇〇年の銀貨がいまは買値の20倍になったと喜んでいました。彼はそれを海外の市場で売ろうと考えたのでしょう。私に香港の銀貨の相場について調べてほしいと言ってきたのです。

 その時、彼に言った言葉は「なにもしないで、買ってきたものを右から左に売るのは転売ですよ。不労所得と言って経済を破壊するので絶対にやってはダメです」というものでした。

 彼の行為は商社のやっていることと根本的に違っています。大したリスクも負わず、買ってきたものを右から左に流すだけです。なにしろ、古物として扱う銀貨の価値はなにもしないことがいいことなのです。発売された当初のまま、パッケージもなにもかも元通りであればあるほど価値が高いのです。付加価値をつけようとしたらダメなのですから、本当にただの転売です。価格設定にしても疑問があります。数週間で価格が20倍になったと言っていましたが、実際は知り合いの古物商同士で転がして値段を吊り上げた結果でしょう。それを最終消費者に高値で売るというのは詐欺に近い行為です。結局、私は「世間ではそれを不労所得と言って犯罪行為に近いものだから協力できないよ」と言ったら怒って帰っていきました。

 ファイナンスのカテゴリーのゴールはお金儲けだからといって何をしてもいいわけではありません。自分がやりたいことと同時に利他性がないといけないのです。

 引用終わり

 

 「2)心から望む」をただ追求すると、つい利己的になってしまうもの。それが動物のデフォルトです。残念ですが、人間も放っておくとデフォルトに戻ってしまいます。

 F-420:私、うっちゃいました <後編;デフォルト化した社会を変えるために>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37623972.html

 

 人間が他の動物と違うのは、抽象度を上げていくことができること。人は教育によって抽象度を上げながら、より“人間らしく”成長していくことができます。

 S-02-17:洗脳ではなく教育であり続けるための大切な問い

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19572431.html

 

しかしながら、とくに“お金”に強力に紐付く恐怖や不安により脳の働きが大脳辺縁系優位になってしまうと、容易にデフォルトに戻ってしまいます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 だから「ファイナンス」のカテゴリーは重要。「ファイアンス」に向き合うときこそ、「利他性」を肝に銘じるべきです。

 Q-444:ファイナンスがどうしてもhave toな場合、どうすればいいでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37428249.html

 

 そんな「利他性」は、「自分自身に対してコーチングを行う場合」の鍵だといえます。なぜなら

 

 

 前述のように現状の外はなかなか見ることはできません。ですから、コーチとのセッションになるわけですが、自分で現状の外か否かを検証する方法が一つあります。それが「利他性」です。

 他人を利する、他人のために動くというのはとても簡単な現状からの脱出方法です。なぜなら、私たちの現状というのは自分のために作られているからです。居心地のいい場所=コンフォートゾーンは、その名の通り、自分が過ごしやすい場所です。どこになにがあるのかがわかり、すぐに取り出すことができ、嫌なことを言う人もいない。精神的にも物理的にも、居心地のいい空間を私たちは懸命に作ろうとしています。

 一方、コーチングに興味を持つ人は、その空間が逆に窮屈になってしまった人たちです。「やりたいことを見つけてそれをやろうとするのですが周囲の賛成が得られない」といったものや、「いまの状態では自分の成長がない。逆に阻害されてしまっている」といった思いを持っています。居心地のいい場所とは慣れ親しんだ場所であるとともに、すべてがわかっている場所であり、ともすればそれは刺激のない空間でもあるのです。

 それを打ち破るために現状の外に出ようと思うのですが、多くの人はこんなふうなことを考えます。「結局、やっぱりいまは外資系で働かないとダメだな」「いまは投資をやるべきだ」といった欲望の成就です。これが問題なのです。残念ながらそこに利他の精神はありません。

 引用終わり

 

 利他性」は、「自分自身に対してコーチングを行う場合」の鍵。なぜなら、「他人を利する、他人のために動くというのはとても簡単な現状からの脱出方法」だから。「現状」とは、ホメオスタシスによって強力に維持されているコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 ゴールの基本条件「1)現状の外」というのは、CZの外側という意味です。CZの外側はスコトーマに隠れるため、私たちはそもそも「1)現状の外」を認識することができません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 「コーチングの対象が自分であっても他者であっても」これまでのCZから抜け出さなければ、コーチングのコアであるゴール設定ができません。

 PM-06-06:仮説01)変わらないCZが生みだす「現状維持の壁」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

 だから、CZ

 

 

 自分が心から欲しいものをゴールにしてくださいと言われたら、自分が得することを、自分が心地よくなることを真っ先に考えますが、それはいままでのコンフォートゾーンを拡張させただけです。そのままでは現状の外には出られないのです。

 外に出るには利他性が大切になってきます。他人を利することを考えると、前にも書きましたが、現状の外が見えてくるのです。現状とは自分にとっての居心地のいい空間ですから、そこに利他の視点を入れれば、当然、現状の外になるからです。

 利他性というのは、自分の意思で現状から飛び出す糸口なのです。

 引用終わり

 

 だから、CZは高く! 狭く!

 

 それが次世代コーチング・プリンシプル「④居心地のよさを求めるな」の核心です。

 L-210202207月シークレットレクチャー -08;狭く! 高く!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36862880.html

 

 より利他的なゴールを設定し(高く!)、現状のCZに対して排他的なゴール側のCZをつくるほど(狭く!)、ホメオスタシス・フィードバックのループを狭めて強力に働かせることができるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 反対にいうと、そうしないと現状から抜け出すことはできません。居心地のいい現状(これまでの可能世界w1)に片足を突っ込んだまま、まだ馴染みのない不安定な現状の外側(ゴール側の可能世界w2)へと移動することはできないのです。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 

 利己的ではなく、利他的に生きる。

 これを言うと多くの人は「理想はそうだけど、現実的には」といいます。つまり、「できたらいいね」ということで、最初からできないと思っているし、やろうと考えてもいません。

 しかし、「利他性」は私たちの生活にとても身近で誰もが持っています。例えば、私たちは道にゴミを捨てません。捨てない理由は自分たちが住んでいる街が汚れるからです。自分だけではなく、他人も嫌な思いをしますから、ゴミは捨てないのです。多くの日本人にとって「当たり前の感覚」、これが利他性のわかりやすい例です。

 利他の精神は聖人君子だけが持っている高尚なものではありません。誰もが持っている他人への気遣いや思いやりです。その気持ちをゴールを設定する際に加味すると、スッと現状から出ることができるようになってくるのです。

 引用終わり

 

 仮に現状から抜け出すことができたとしても、まわりがこれまでの現状に引きずり戻そうとします。それがドリームキラーによるドリームキリング。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 ドリームキラーの代表的な内省言語が、「理想はそうだけど、現実的には」というもの。そういう冷めた空気(雰囲気)からクライアントの熱い心(エフィカシー)を守り抜き、さらに熱くしていく(エフィカシーを高めていく)ことがコーチの役割です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 次世代コーチングのフレームでいうと、「エフィカシー関数を作る」こと。そのために行うことが「セルフトークのコントロール」です↓

 L-230202209月シークレット… -05;コーチングは「客観」 その理由は?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37613554.html

 

 私自身は「スコトーマに隠れているゴールを見つけることは、コーチとの縁なくしては不可能」だと思っていますが、「利他性」によって「現状からの脱出」ができればセルフコーチングは可能であろうとも思っています。あとはエフィカシー次第です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 以上より、「自分自身に対してコーチングを行う場合に特有のポイント」をあえて挙げるならば、「利他性を高めて現状から脱出し、(自分自身で)エフィカシーを上げ続ける」ことでしょうか。

 F-371:義を見て為さざるはvol.5;エフィカシー=〇〇のレベル=△△の強度>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35558970.html

 

その際にとくに取り組むべきなのは「ストーリーテリング」。「自己超越」のストーリー化です(ハズ)↓

 F-373:義を見てvol.7;「義を見て為さざるは、勇無きなり」を解決する -実践編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35653525.html

 

 

 以上、私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-告知1

次回のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。2026年春に配信を開始する予定です。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

PM-05~苫米地理論で見える教育現場のスコトーマ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_124525.html

F-349:“MJ~縁起宇宙(w1)再構築!~ vol.2IWe are the world

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34422350.html

Q-421~:コーチングを受けるとどうなりますか? -version 2

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_430928.html

Q-446~:未来において「被害者」という評価をひっくり返すことができるのはあり得ないと思っています

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_431828.html

Q-450:現状が嫌でしょうがなくてコーチングを学び始めましたが、ちっとも変わりません。こんな私でもコーチングを受ければ変わることができるのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37819886.html

 

 

オーセンティック・コーチング2026

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: オーセンティック・コーチング2026 ~本物のコーチング~ eBook : 苫米地英人:

 


F-427:さくら <vol.4;覚醒の先にある“寂しい”の先で得たもの>

 

先日、我が家のさくらが旅立ちました。

ラブラドールの平均寿命を考えると、「天寿を全うした」という表現がピッタリの大往生です。しかしながら、今でも悲しみが止まらず、寂しくてたまりません。

F-243:人は、生きている時は自分の心の中、亡くなると親しい人の心の中にいる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28791954.html

 

 そんな自身の情動をモニタリングしながら気づいたのは、「さくらと過ごした16年間が『子どもの頃からの夢の最高の現実化』となったのは、A次元のイメージに強烈なリアリティを感じた結果(具現化)に違いない」ということ。そして

 

 vol.1;子どもの頃からの夢の最高の現実化

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37769002.html

 vol.2;寂しさ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37803561.html

 vol.3;“洗脳”が解ける(解けかけている)感触

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37839377.html

 vol.4;覚醒の先にある“寂しい”の先で得たもの

 

 

 万物は脳がとらえた情報に過ぎない。しかも、その情報はあるともいえるし、ないともいえる

 

 これは「空(くう)」のこと。わかっているつもりでいましたが、さくらの死を縁に、さらに“リアル”に「空」を体感した気がしました。

 そんな意識状態で感じたのは“寂しさ”。それは「さくらを看取ったときに感じた寂しさ」とは、まったく次元の異なる“寂しさ”です。

 

 

 「世界はすべて情報でできていて、情報を変えると物理も変わる」「物理とは、情報場の写像である」というのが苫米地理論の第Ⅱ世代「超情報場理論」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 苫米地博士は、コーチングを「可能世界間の移動(w1w2)」と定義されています。コーチング実践中に自由自在に移動できるようになるのは、「世界(宇宙)はすべて情報でできている」からです。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 釈迦は宇宙の理を「縁起」として説明し、後の天才たちがその思想を「空(くう)」に発展させました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 その「空」の理解と体得がコーチングのスタートライン。

 L-217202208月シークレットレクチャー -04;情報を操作する鍵

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37162258.html

 

それを苫米地博士は「脱洗脳」「脱構築」と表現されます。

 Q-421~:コーチングを受けるとどうなりますか? -version 2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_430928.html

 

 「縁起」や「空」は言語の抽象度を超えていますが、あえて言語化するならば

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 

の世界(宇宙)に存在するすべての事象は、すべて自分の心が生みだしている

 

 

 つまり、すべて幻想であるということ。そして、幻想の正体は情報です。

その情報は誰かが意味を持たせて初めて情報となります。苫米地博士が好まれている昔からの表現でいうと「ゲシュタルト」。超情報場理論でいうと「情報場」です

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 では、なぜ「意味を持った情報(ゲシュタルト、情報場)」は生まれ“現実化”するのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 

 答えは“寂しい”から。

 F-407:自由訳「守破離」 vol.5(最終話);苫米地式「守破離」の真髄

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37145932.html

 

 以下、苫米地博士の著書「幻想と覚醒」(三才ブックス、p128)より引用します。

 

 

覚醒の先にある「寂しい」

 「寂しい」については少し難解な定義なので、もう少し説明します。

 物理的現実世界という幻想から覚醒しても、目の前に広がるのは新たな幻想です。

 その幻想から覚醒しても、さらに次の幻想が現れます。幻想から覚醒し続けると、待ち受ける先は情報です。すべては、情報だけになります。

 そして、目の前に広がる世界は、すべて自分が生み出したことに気が付きます。

 恋人も友人も両親も、総理大臣も芸能人も赤の他人も、すべて自分が生み出した情報です。すべて自分が生み出したフィクションです。

 皆さんは、それぞれの宇宙で1人だけしか存在していません。宗教でよく言われるところの、アートマンという存在です。

 最終的には、皆さんのアートマン自身も情報に過ぎないのですが、それは悟りの境地なので、ここでは割愛します。

 幻想から覚醒し続けていくと、待っているのは究極的な孤独です。

 自分以外は誰もいません。一緒に映画を観ている恋人も、会話を楽しむ友達も、育ててくれた親も、テレビで大言壮語を吐く総理大臣も実は存在しません。あなたが生み出した情報なのですから。

 しかし、それではあまりにも寂しくないでしょうか。

 

 自分以外に誰1人として存在しないのは、とても寂しいことです。

 ですから、人は隣人を求めます。隣で触れ合える恋人を求めます。気兼ねなく話せる友人を求めます。自分を一番に考えてくれる両親を求めます。そして、この世が自分1人ではないと思わせる他人を求めます。

 そのためには、自分で物理的現実世界を生み出すしかありません。皆で情報を共有するためのスペースを作り出すしかありません。

 それが、「ビッグバン」です。

 ビッグバンは、何の意図もない情報空間から、人々が意図的に情報を共有するために起こされた現象です。

 人間が互いに見て、聞いて、触れることができるように、わざわざ物理的制約を設けた世界を生み出すために起こされたのがビッグバンなのです。

 つまり、宇宙は人間が生み出した世界なのです。ビッグバンも人間が起こしたものです。人々がそれぞれの孤独を埋めるために、共通の認識として幻想の中に物理的現実世界を生み出したのです。

 ボールを蹴るという遊びをする時、どうせならルールを設けて、チームを作り、互いに競わせたほうが面白いでしょう。できるだけ多くの人がのめり込めるように、国同士で戦わせる大きな大会を設定したほうが面白いでしょう。

 宇宙も同じです。

 人が寂しさを紛らわせるために、物理制約というルールを作り、物理的現実世界というプレイグランドを用意したのです。

 

 にわかに信じがたい話かもしれませんが、LSDなどの違法薬物に手を出した人は、その世界を体感するようです。あくまで疑似的ですが、LSDなどでこの世とは違う幻想へ引き込まれた人達は、自分が宇宙で1人しかいないことに気付きます。そして、言いしれぬ恐怖を覚えて帰って来ます。

 ですから、LSD中毒者の多くは、世界平和を訴え始めます。

 彼らは孤独による寂しさを体験したが故に、物理的現実世界のありがたさを知るからです。

 地球環境の素晴らしさ、人間の素晴らしさを知ったために、それらを守ろうとし始めるのです。

 もちろん、本書で私が著している方法論を実践すれば、LSDに頼らなくても寂しさは体感できます。物理的現実世界から一度離れ、あらゆる幻想を取り払うことができるでしょう。

 問題は、その後どうするかです。LSD中毒者のように世界平和を訴えるのか、釈迦のように悟りの境地まで突き進むのか、あるいは、自分にとっての幸せを違う形で模索するのか……

 その選択は、皆さんの自由です。その時には、皆さんは本当の自由を手に入れているはずですから、気の向くままに選択すればいいでしょう。

 この世はすべて幻想であり、同時にこの世は人間の寂しさによって生み出されたのです。どちらかが先に存在していたなどということはありません。釈迦の言葉を借りれば、「すべてがあると言えばある。ないと言えばない」という「一念三千」の論理です。

 引用終わり

 

 

物理的現実世界から一度離れ、あらゆる幻想を取り払うことができる

問題は、その後どうするかその選択は、皆さんの自由

 

 物理的現実世界から一度離れ、あらゆる幻想を取り払う」のが空観。そして、「その後どうするかの選択」が仮観。空と仮を同時に成り立たせる意識状態が中観です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

この世界に存在するすべての事象は、すべて自分の心が生みだしています(空観)。つまり、自分や世界は絶対不変の存在としてこの世にあるのではなく、一人ひとりの心がどんな関係を選ぶかによってあり方を変えていくということ。

だから、心をコントロールすれば、自分や世界を自由自在に変えることができます(仮観)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

その理(中観)を、しっかり理解し、本気で実践する

 

それがコーチング。その本質は「縁起に関わる」ことです。

 L-216202208月シークレットレクチャー -03;コーチングの本質

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37136542.html

 

 その「縁起に関わる」ことを、苫米地博士は「超瞑想」と表現されています。超瞑想を通じて、1)情報空間の場の因果関係を正しく、2)自由自在に観て、3)強い臨場感を維持することで、情報場を書き換えることができます。

 Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 そして、その書き換えた情報場を、「物理制約というルール」をクリアしながら、「物理的現実世界というプレイグランド」にうまく落とし込むことができると(実装)

 

その情報場は現実化します。それはまったく新しい可能世界w2という世界(宇宙)を創造したということです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 

この世はすべて幻想であり、同時にこの世は人間の寂しさによって生み出されたのです。どちらかが先に存在していたなどということはありません。釈迦の言葉を借りれば、「すべてがあると言えばある。ないと言えばない」という「一念三千」の論理です

 

 

 さくらの看取りを経て、その縁がコーチとしての機能にも大きく影響していることに気がつきました。覚醒の先にある“寂しい”の先で私が得たのは、圧倒的な「一念三千」の体感でした。それはさくらとの縁で得たかけがえのない学び。

 L-173202203月シークレット… -06;「新たな世界(w2)」に潜む“闇”とその対処法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34980243.html

 

  さくら

 

16年間一緒にいてくれてありがとう

貴重な学びをありがとう

 

 

さくら(2025年10月)

さくら

202510

最後の散歩

 

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-告知1

次回のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。2026年春に配信を開始する予定です。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-311~:デジタル自傷行為

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_426481.html

Q-349:認知科学の次のパラダイムとは?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32909282.html

F-353:“覚醒”の夏に向けて習得! 苫米地式「オーセンティック・コーチング」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34650757.html

F-380:学びと破門で脅しをかける ~自由、フェアネス、平和のために~ <vol.4;「自分のゴールに洗脳」の先で得るもの>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35997725.html

Q-436:コーチングは行動科学とどう違うのですか? <vol.3;「内部表現」という宇宙を認識する>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37061031.html

 

 

幻想と覚醒

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 幻想と覚醒 eBook : 苫米地英人:

 



Q-453:コーチングの対象が自分であっても他者であっても、することは同じという認識で良いでしょうか? <vol.2;コーチングは「自己超越」-前編-

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

 vol.1;コーチングは「自問自答」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37854944.html

 vol.2;コーチングは「自己超越」-前編-

 

 

Q:苫米地博士の書籍や動画で学びながら、自分自身にコーチングを行っています。自分を変えていこうとするときに、他者に対するときよりも客観的に進めていくことが難しいように感じています。コーチングの対象が自分であっても他者であっても、することは同じという認識で良いのでしょうか? 自分自身に対してコーチングを行う場合に特有のポイントなどがあるのでしょうか?

 

A2:コーチング・セッションは「自問自答」。

ならば、コーチによるコーチングも、セルフコーチングも、さほど違いがないように感じられるかもしれません。“自ら問い、自ら答える”ことだから

 F-392~:ナイセイカンショウ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_431017.html

 

しかし、やはり、セルフコーチングは難しいものです。

それはなぜでしょうか(case)? どうすればいいのでしょうか(plan)?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 

 今回はコーチング・セッション中に行われる「自問自答」について掘り下げます。

 

自問自答」は“自ら問い、自ら答える”ということですが、最初の「自(ら問い)」と次の「自(ら答える)」は同じではありません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 その「同じではない」ということをしっかり確認し、場合によっては修正(誘導)することが、コーチの役割です。その確認と修正(誘導)を、「自分自身に対してコーチングを行う場合」には自分で行わなければなりません。

 PM-06-01:過去の“失敗”をもとに問題を解決する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

そのためにはコーチングにおいても重要な“ある知識”の体得とその実践が必要です。

 L-236202209月シークレットレクチャー -11;複雑な関係を立体的に思考する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37723449.html

 

 その体得する知識とは「抽象度」。実践とは「抽象度を上げる」ことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 最初の「自(ら問い)」よりも後の「自(ら答える)」の抽象度が高くなければ、「自問自答」で吐き出した答えは必ず現状の中。その場合、コーチは抽象度が上がる方向に誘導しながら、再度「自問自答」を促します。

 L-06220209… -02;高次の抽象度次元に誘う存在、高い抽象度次元を志向する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28485944.html

 

これから引用する文章に合わせて「ゲシュタルト」という言葉を用いるならば、最初の「自(ら問い)」よりも後の「自(ら答える)」の方がゲシュタルトが大きくなっています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 *「ゲシュタルトを大きくする」ための具体的方法はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30075139.html

 

 以下、苫米地博士の著書「Dr.苫米地の『脳力』の使い方」(徳間書店、p148)より引用します。

 

 

すべては、ゲシュタルトの選択問題

 前項で述べたように、ゲシュタルトとは、1つの心を維持し、それにそぐわないものは認識しないという知覚現象や認識活動を説明するための概念で、日本語では認識の統合とか認識のかたまりとか呼ばれています。

 維持するためにふさわしい認識の範囲がすなわち、前出のフレームになるわけですが、現実の人間の思考では、そのフレームを設けて、その中で考えるということが難なくされています。

 無限の可能性を全部洗って、選択するには、無限の時間がかかってしまうからです。

 つまり、ある1つのことをやるときに、その中で起きうることのすべてに、起きる可能性があるのです。

 その可能性の中で、何が関係あるのか、何が関係ないのかを選び出し、ゲシュタルトを形成するのです。

 例に挙げた完全試合でいえば、赤い帽子が重要だったのか、赤いトランクスが深い関係を持っているのか、あるいは、観客の帽子が赤かったことと関係があるのか、そのどれもが関係ないのかなどなどの可能性です。

 もしかしたら、観客にとっては、そのどれもが関係ないもので、赤い帽子もめがねも、完全試合をするためのフレーム、ゲシュタルトの中にははいらないかもしれません。

 まして、ピッチャーがはいているトランクスの色など知りようがないのです。完全試合の可能性はまったくないことでしょう。

 しかし、ピッチャーにとっては、これは、完全にゲシュタルトの選択範囲内です。彼は、数々のゲシュタルト要因の中から、赤いトランクスを選び出したのです。

 このような、人間の心だけがする選択を科学で可能にし、問題を解決しようとしたのが認知科学です。

 その先駆者は、アメリカの計算機科学者ジョン・マッカーシーです。彼は、マービン・ミンスキーとならぶ初期のAIArtificial Intelligence=人工知能)の第1人者と言われています。

 彼は、1956年、人工知能に関する初の国際会議を開催しました。

 そしてパトリック・ヘイズとともに、彼の指導を受けたアラン・コトックは、1966年にチェスプログラムを開発しました。

 しかし、ジョン・マッカーシーや同じく第1人者とされたパトリック・ヘイズらが提唱したフレーム問題により、人工知能(AI)の限界が見えてきたのです。

 つまり、かなり狭い範囲のゲシュタルトによるものでなければ、人工知能は、与えられた使命を果たすことができないことがわかったのです。

 たしかに、人工知能研究の初期には、文法や専門知識などのルールを与えればコンピュータによる自然文の理解が可能になり、人間との対話もできるようになるのではないかという楽観的な見通しがありました。

 人工知能にできることは、現在、50年近くもまえに開発されたチェスのゲーム以上のものはないのです。

 これから先のことはわかりませんが、私は、やはり、ここでも、認知科学の限界を感じてしまうのです。

 まとめれば、人工知能はたしかに、たとえばチェスや将棋のように限定されたゲームなどのフレームの中では、人間を凌ぐ能力を発揮します。しかし、それも人間がプログラムを仕込んだからこそできることです。

 ある野球のピッチャーが、いい成績を上げるのに、自分のはいたトランクスが関係あるのだといった、思いがけない関係性を見つけ出すような「抽象化能力」、そして全体と部分の双方向性を捉える能力は、人工知能には今のところ望むべくもないのです。

 むしろ、そうした人工知能の限界をはっきり認識したことが、現在の認知科学の功績と言ってもいいのではないでしょうか。

 引用終わり

 

 

ゲシュタルトとは、1つの心を維持し、それにそぐわないものは認識しないという知覚現象や認識活動を説明するための概念で、日本語では認識の統合とか認識のかたまりとか呼ばれています

 

 この「1つの心を維持し、それにそぐわないものは認識しないという知覚現象や認識活動」が、人間に特有のゲシュタルト能力。

 Q-408:ブリーフシステムをゼロベースで観察するvol.2;〇〇を感じ取る力>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35967572.html

 

 無限に等しい可能性の中からまるで運命に導かれるかのように「『これだ』と判断」できるのが「ゲシュタルト能力」です。そして、その「『これだ』と判断」と同時に、人は他の可能性をあえてスコトーマに隠すことができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

私たちは、じつは、あたりまえのようにゲシュタルト能力によって「フレーム問題」を解決しています。

 Q-304:どうやったらすべての目標を結びつけることがOps編;〇〇〇化>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30891147.html

 

 このゲシュタルト能力こそが、認識できないはずの現状の外にゴールを見出し、実際にそのゴールを達成してしまう秘密であるといえます。その本質は「抽象度を上げる」こと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 

  「自ら問う」間に抽象度を上げ、「自ら答える」

 

 

 それがコーチング・セッション中に行われる「自問自答」。それは「自己超越」のプロセスだといえるはずです。

 F-390:“心身の不調”の一考察 <vol.6(最終話);根治的解決法 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36459545.html

 

 そんな「自問自答」=「自己超越」を、「セルフコーチング」において実現するための秘訣(秘密)が

 

Q-454につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE          

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-告知1

次回のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。2026年春に配信を開始する予定です。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-382:ロバート・メーガーの「3つの質問」 <vol.2;知識「無限の『there』」>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36094263.html

L-08220213月シークレットレクチャー -05;「非言語」が重要なのはなぜ?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30102311.html

L-08520213月シークレットレクチャー -08;「feel」の体感

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30185249.html

L-164202201月シークレットレクチャー -08;コーチングによる〇〇〇〇〇〇〇の結果として起こること

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34355540.html

L-234202209月シークレットレクチャー -09;「真の意味でなりたい自分になる」という決意

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37687612.html

L-237202209月シークレットレクチャー -12;ゴール側からの新たな縁起づくり

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37748141.html

 

 

Dr.苫米地の「脳力」の使い方

Kindle版はこちら↓

Dr.苫米地の「脳力」の使い方 | 苫米地英人 | 個人の成功論 | Kindleストア | Amazon

 



Q-452:コーチングの対象が自分であっても他者であっても、することは同じという認識で良いでしょうか? <vol.1;コーチングは「自問自答」>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

 vol.1;コーチングは「自問自答」

 

 

Q:苫米地博士の書籍や動画で学びながら、自分自身にコーチングを行っています。自分を変えていこうとするときに、他者に対するときよりも客観的に進めていくことが難しいように感じています。コーチングの対象が自分であっても他者であっても、することは同じという認識で良いのでしょうか? 自分自身に対してコーチングを行う場合に特有のポイントなどがあるのでしょうか?

 

A1:他者よりも自分に対するコーチングの方がずっと難しいはずです。そもそも「セルフコーチング」という概念自体が矛盾しています。なぜでしょうか?

 

 

 「他者よりも自分に対するコーチングの方が難しい」のは、御指摘のとおり「客観的に進めていくことが難しい」から。コーチングは、主観ではなく、客観。客観を維持できなければ、それはコーチングではありません。

 L-202202207月医療・介護研修会 -12QA、最終回);コーチングの奥義

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36432314.html

 

 客観のことを、苫米地博士は「外側視点(外的視点)」と表現されたりもします。

F-366:日本を世界のリーダーに! 「苫米地式次世代コーチング」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35313236.html

 

 その客観や外側視点(外的視点)がないと、スコトーマを外すことができません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 スコトーマを外すことができないと、いつまで経っても現状の外にゴールを設定することができません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 だから、「自分自身に対してコーチング」はとても難しいのです。

 Q-069:認知的不協和の状態に… Vol.6;セルフヒーリングとセルフコーチングのコツ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14524490.html

 

 

 「『セルフコーチング』という概念自体が矛盾」している理由は、コーチングの鉄則に反するからです。では、その鉄則とは何でしょう?

 

 以下、苫米地博士の著書「オーセンティック・コーチング2026」(開拓社、p254)より引用(青字)し、考察します。

 

 

◎なぜ、コーチングの時間は30分なのか?

 <アドバンスド2>の最後は「コーチング・セッションはなぜ30分なのか?」についてです。

 いつも言っているようにコーチングの時間はおしゃべりの時間ではありません。いま紹介したようにコーチの仕事の第一はゴールが現状の外にあるかどうかのチェックです。その時に重要なのはコーチのアドバイス……だと思っている人が非常に多いようですが、違います。

 コーチはアドバイスをしません。ゴールについて考えるのはクライアント自身です。逆にアドバイスのようなことをしたら、クライアントは、コーチからの影響を受けてしまうでしょう。さきほど言った「世界から差別をなくす」をゴールに設定する話がいい例です。ですから、コーチはクライアントが自問自答を続けられるように黙って見守るべきなのです。

 ところが、多くの間違ったコーチングでは、ここでさまざまなアドバイスをすることを推奨しています。クライアントの悩みを聞き、気持ちに寄り添い、元気づけようとします。

 たぶん「それの何が悪いのか?」と思った人も少なくないでしょう。コンサルティングやカウンセリングであれば、そのやり取りこそが仕事になるわけですから。

 しかし、苫米地式コーチングでは「クライアントのコンテンツにかかわらない」というルールがあります。コンテンツとはまさにゴールの内容で、コーチは内容にかかわってはいけません。それをやってしまうとどうしてもクライアントの利益100%というわけにはいかなくなってしまいますし、クライアントのスコトーマを逆にコーチが強めてしまうことにもなりかねません。

 では、一体、セッションの間、コーチはなにをしているのか?

 引用終わり

 

 

 クライアントのコンテンツにかかわらない

 

 これがコーチングの鉄則!

 

 コンテンツのことを「まさにゴールの内容」と書かれていますが、さらに重要なのは「関数pの再定義をしない」こと。「関数p」こそが、“コンテンツ”の根源です。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

「関数p」とは、自我のこと。コーチは決して自我には関わりません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 自我をコーチング用語で言い換えると、「ブリーフシステム(Belief SystemBS)」です。コーチは、自我にも、BSにも、そして「ゴールの内容」にも、決して関わりません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 

 クライアントのコンテンツにかかわらない

 

 

 では、コーチは何をするのでしょうか?

 

 

 答えは簡単です。クライアントのエフィカシー(ゴールを達成するための自己能力の自己評価)を上げることをしています。これは、コンテンツにはかかわらないということの裏返しでもあります。自己能力の自己評価ですからコーチはコンテンツにはかかわる必要はありません。ですから、コーチングは、エフィカシーの構築をお手伝いするものなのです。

 引用終わり

 

 答えは「エフィカシーを上げる」「エフィカシーの構築をお手伝い」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 次世代コーチングのフレームでいうと、「エフィカシー関数を作る」こと。そのために行うことが「セルフトークのコントロール」です↓

 L-230202209月シークレット… -05;コーチングは「客観」 その理由は?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37613554.html

 

 

 また、クライアントがエフィカシーを上げることができれば、コーチは話す必要はありません。なぜなら、そこから先はクライアントがゴールについて自問自答する時間だからです。もしも、そこでコーチがなにかを喋ってしまったら、自問自答の邪魔をすることになってしまいます。

 引用終わり

 

 自問自答」とは、超瞑想のことでもあります。つまり、コーチング時間=瞑想時間。その重要な取り組み(や意識状態)を邪魔しないために、コーチは無言を貫きます。

 L-213202207月シークレットレクチャー -11;<ワーク3>スコトーマを消す

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36911560.html

 

 

クライアントが口を開くのは自問自答の結果が出た時です。その時、コーチも必要であれば、口を開きます。ただし、それはアドバイスではありません。そのゴールが現状の外であるのかのチェックです。

 引用終わり

 

 ゴールは、あくまでも現状の外。しかしながら、「現状の外かどうか?」は自分ではなかなかわからないものです。

 Q-216:「現状の外のゴール」とは何か? 混乱しています

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27346333.html

 

現状の外と思っていたものが「理想的な現状」「現状の最適化」であった場合、ますます現状=これまでの関数pBSに縛られてしまうことになります。

L-01020201月シークレット… -10;記憶でつくられる「思い込み」が自由を奪う

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24808708.html

 

 

 そして、必要に応じて、バランスホイールへと落とし込むことを促していくのです。

 だからこそ、コーチング・セッションの時間は30分ほどなのです。これは多くの人が短いと思っているようですが、コーチの前で実際にクライアントが自問自答している時間は5分と保ちません。ほとんどの人は1分もしないうちになにかを話し始めてしまいます。自問自答の時間としては30分でも長いくらいなのです。

 何度も繰り返しますが、コーチングはカウンセリングでもコンサルティングでもありません。クライアントとともにゴールへと向かうパートナーといった存在です。いえ、パートナー以上の存在であると思っている私にとって、やはり、この言葉がしっくりきます、「コーチはクライアントの一番の味方である」と。

 親兄弟、配偶者よりも味方です。

 なにがあってもクライアントの味方をする存在。それがコーチです。

 ですから、セッションではクライアントは徹底的に自問自答をし、その自答をコーチにぶつけてください。コーチは、それがゴールへと向かっているかを確実にチェックします。

 引用終わり

 

 

 コーチング・セッションは「自問自答」。

ならば、コーチによるコーチングも、セルフコーチングも、さほど違いがないように感じられるかもしれません。“自ら問い、自ら答える”ことだから

 F-392~:ナイセイカンショウ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_431017.html

 

しかし、やはり、セルフコーチングは難しいものです。

それはなぜでしょうか(case)? どうすればいいのでしょうか(plan)?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

Q-453につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-告知1

次回のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。2026年春に配信を開始する予定です。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

Q-209:「“現状の外”のゴールの体感」とはどういうのが正しいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26877574.html

Q-314~:こんな私に誰がした

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425205.html

Q-423~:現状の外側に100%want toのゴール設定を行うためにはどうすればいいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_431018.html

Q-443:コンサルティングとコーチングは同時にできるでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37416250.html

Q-448:未来において「被害者」という評価をひっくり返すことができるのはあり得ないと思っています <補足;「自我関数→エフィカシー関数」×超楽観>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37503636.html

 

 

オーセンティック・コーチング2026

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: オーセンティック・コーチング2026 ~本物のコーチング~ eBook : 苫米地英人:

 



F-426:さくら <vol.3;“洗脳”が解ける(解けかけている)感触>

 

先日、我が家のさくらが旅立ちました。

ラブラドールの平均寿命を考えると、「天寿を全うした」という表現がピッタリの大往生です。しかしながら、今でも悲しみが止まらず、寂しくてたまりません。

F-243:人は、生きている時は自分の心の中、亡くなると親しい人の心の中にいる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28791954.html

 

 そんな自身の情動をモニタリングしながら気づいたのは、「さくらと過ごした16年間が『子どもの頃からの夢の最高の現実化』となったのは、A次元のイメージに強烈なリアリティを感じた結果(具現化)に違いない」ということ。そして

 

 vol.1;子どもの頃からの夢の最高の現実化

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37769002.html

 vol.2;寂しさ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37803561.html

 vol.3;“洗脳”が解ける(解けかけている)感触

 

 

 さくらが我が家にやってきたのは2009年の9月。ちょうど私が苫米地博士と情報的に出会った頃でした。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7702480.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7702640.html

 

 その2年後(20118月)、「思うままに夢がかなう 超瞑想法」(PHP研究所)という苫米地博士の著書が出版されました。その冒頭(p2)にこんな文章(青字)があります。

 

 

 あなたは飼い犬のシロと散歩中です。近所の公園でボール投げをしてシロを遊ばせています。久しぶりにあなたと遊べて、シロはとっても嬉しそう。尻尾を千切れんばかりに振りながら、あなたが投げたボールを追って、公園内を駆け回っています。

 引用終わり

 

 さくらはボール遊びが大好きだったので、この文章にとても強い臨場感を感じました。嬉しそうな瞳、激しい息遣い、渡されたボールのヌメッとした感触、再び投げたときのはじけるような猛ダッシュまるで今も目の前にさくらがいるようです。

 F-244:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.1;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28857122.html

 

 

 では、目を閉じてください。世界は真っ暗になり、何も見えなくなります。

 しばらくしたら、目を開けてください。きっと目の前には見慣れた公園の景色が広がっているはずだし、シロはボールを口にくわえてあなたのところに戻ってこようとしているはずです。

 ふたたび質問です。

 あなたに向かってくる犬は、本当にあなたの飼い犬のシロですか?

 目の前の犬は、もしかしたらシロのふりをした別の犬かもしれません。どうして目の前の犬がシロだとわかるのですか? もっと言えば、そもそもシロが本当に存在しているかどうか、あなたは証明することができますか?

 引用終わり

 

 そもそもさくらは存在しているのだろうか?

 

 「超瞑想法」を読んだのは、さくらや博士と縁を結んで2年後のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

さくらと散歩をするときはいつも博士の講義を聞いていたので、私の中でさくら(というゲシュタルト)と苫米地博士の情報場は結びついていました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 それはトリガー(trigger)&アンカー(anchor)の関係。そのトリガー=さくらが本当に存在しているのかと真剣に思索したとき、私は強いめまいに襲われました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23944294.html

 

 それは“あると信じて疑わなかった物理空間”が突然崩壊するような感覚。足元が崩れ落ち、方向感覚を失い、未知の場所(次元? おそらく情報空間)に投げ出されたような感じです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 

 じつは、さくらが亡くなったあとも、あの時と同じような感覚に襲われました。この世(可能世界w1)がリアルでなくなったような感触。その一方で、あの世(ゴールの可能世界w2)もリアルに感じられない感覚

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 空中をフワフワと漂っているようなこの感覚は、きっと変性意識が深まった状態であるはず。それは生まれてからずっと浴び続けた“洗脳”が解ける(解けかけている)感触でもあるのでしょう。

 L-227202209… -02;「ア・プリオリ」から始まる堕落と洗脳 ←その根底にあるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37564658.html

 

変性意識(Altered State of ConsciousnessASC)とは、「目の前の現状よりも現状とは異なるイメージに強い臨場感を感じている状態」のこと。

 Q-265~:臨場感世界をまったく同じように感じることが可能なのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420880.html

 

苫米地博士は全ての変性意識生成方法を統一的に説明されています。それが「Rゆらぎ」です。

 L-11420219月シークレット… -02;夢=w1=高次の抽象度空間にひろがる縁起

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32099568.html

 

 通常、抽象度が上がると、臨場感は下がります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

具体的な情報量が減っていくからです。抽象度が上がるほど、文字どおり“抽象的”になっていきます。

 Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 ところが、「Rゆらぎ」を利用すれば、「抽象度を上げる際に同時に臨場感を上げていく」ことが可能になります。その秘訣が「呼吸」。詳しくはこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36874418.html

 

 そんな変性意識について、苫米地博士は「変性意識は特定の自我を作ること」とも説明されています↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33933655.html

 

 本物のコーチング(Authentic Coaching)においては、「自我を作ること」自体を目的とはしません。自我(=関数p)は、心から望む新たな可能世界w2に移動した結果として、自然に変わるものです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 可能世界w2とは、ゴール設定で生みだす世界のこと。それはゴール側のコンフォートゾーンであり、高いエフィカシーで強化する臨場感世界のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 そんな自我(関数p)と可能世界w2(臨場感世界)の関係は「双方向性を持った縁起」↓

 Q-329:記憶が抜けるvol.4;自己イメージと臨場感世界は双方向性を持った縁起>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31941786.html

 

 

 さくらを感じながらそんなことを考えていたら、突然、苫米地博士の教えのコアに触れた気がしました。苫米地理論第Ⅱ世代「超情報場理論」に包み込まれたような体感です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 以下、「超瞑想力」(p6)より引用します。

 

 

世界はすべて、情報でできている

 この「はじめに」では、本書の核となる、もうひとつ大切なことをお伝えしたいと思います。

 

 それは、「この世界はすべて『情報』でできている」ということです。

 

 たとえば、目の前にリンゴがあるとしましょう。

 あなたはそのリンゴの存在を、目で見たり、手で触ったり、匂いを嗅いだり、味わったりして、実感することができます。

 さて、ここでよく考えてみてください。

 「リンゴの存在そのもの」や「リンゴが存在しているという実感」は、絶対不変の前提条件でしょうか? ……違いますよね。存在や実感は、視覚や触覚、嗅覚や味覚など五感を通じてキャッチした情報を脳内で処理することによって生じているのです。

 同じことが、この世のすべてに当てはまります。

 ホームの人々も、駅の看板も、線路を走る電車も、近所の公園も、犬のシロも、この世の森羅万象は、絶対的に存在しているわけではなく、あなたの五感が何らかの情報をキャッチして、その情報を脳が処理することによって、この世に存在しているかのように認識されているのです。

 あなたの脳が情報処理を行っただけですから、事物の存在自体が(客観的に)証明されたわけではありません。あくまであなたが「認識している」だけです。

 言うなれば、「情報」によって、あなたは世界を「ある」と信じている、ということです。

 つまり、

 「万物は脳がとらえた情報に過ぎない。しかも、その情報はあるともいえるし、ないともいえる

ということができるのです。

 引用終わり

 

 

 万物は脳がとらえた情報に過ぎない。しかも、その情報はあるともいえるし、ないともいえる

 

 これは「空(くう)」のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 わかっているつもりでいましたが、さくらの死を縁に、さらに“リアル”に「空」を体感した気がしました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 そんな意識状態で感じたのは“寂しさ”。それは「さくらを看取ったときに感じた寂しさ」とは、まったく次元の異なる“寂しさ”です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 

さくら(2022年12月)

さくら

202212

御世話になった動物病院にて

 

 

F-427につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-告知1

次回のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。2026年春に配信を開始する予定です。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-195:新たな概念「PPPD」の考察

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26301730.html

F-304~:映画のおもしろさって何だろう? ~Indy 5」の評価が割れた理由を考える~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_426094.html

F-401:*(アスタリスク)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36921323.html

L-217202208月シークレットレクチャー -04;情報を操作する鍵

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37162258.html

Q-373:やりたいことがあれば現実感は出てくるのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34458945.html

 

 

超瞑想法

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 思うままに夢がかなう 超瞑想法 eBook : 苫米地英人: Kindleストア

 



このページのトップヘ