苫米地理論を研究し、苫米地式を実践する <CoacH T>

認知科学者 苫米地英人博士に学び活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

2025/03

Q-418:なぜパワハラや虐待がなくならないのでしょうか? <key 2;「パワハラや虐待」の根底にあるもの>

 

医療現場で働く方から切実な御質問をいただきました。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

 key 1;「S

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36446341.html

 key 2;「パワハラや虐待」の根底にあるもの

 

 

Q:私は地方の病院で働いています。職員の間でのパワハラ・セクハラ・モラハラや患者さんへの虐待じゃないかと思える行いが嫌でしょうがありません。なぜパワハラや虐待がなくならないのでしょうか?

 

A2:ずいぶん前に医師として経験した話を紹介します。

 

 その病院の院長は世襲の二代目。「優しい医療」や「仁」という言葉を好んで使っていました。しかしながら、職員の評価は微妙で、事実として離職率が高い職場でした。

 

 当初、私は“偽善”を疑っていました。しかし、院長自身はいたって真面目。本気で「優しさ」や「仁」を追求しているように思えました。

 PM-02-22~3偽善とは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6681205.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6681282.html

 

 そんな院長に対して、職員は3つのグループに分かれていました。1)10%が院長を崇拝するグループ、2)20%が院長を小馬鹿にするグループ、そして3)大多数(70%)が「どうでもいい」という感じの日和見グループ。

 つまり、職員の9割が、院長のコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)の外にいるという感じです。

 (↑今はこの分析は正しくないと思っています。その理由は次回まとめます)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 その院長は、確かに明るい人ではありませんでしたが、根暗なわけでもありませんでした。今思い出しても、間違いなく真面目。

 F-143:不要不急 vol.4;レジリエンスをコーチング理論で考える <ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22931091.html

 

  こんなに一生懸命なのに、なぜ職員から評価されないのだろう?

 

 そんな疑問を解決することなく、私は任期を終え病院を去りました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 その後、認知科学者 苫米地英人博士に学ぶ中で、この病院での経験を思い出しました。そして、RAS&スコトーマで説明できるのではないかと思うようになりました。私の分析は

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

 院長および崇拝グループ:パワハラや虐待があると思っていない

=スコトーマに隠れている

 その他の職員:パワハラや虐待がひどいと思っている

=スコトーマが外れている

 

 しかし、このような分析を行っても、やはりスッキリしないまま。何か大事なことを見逃している気がしていて、「一向にゲシュタルトが完成しない」という不安定な感覚が続きました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

そもそも「パワハラ・セクハラ・モラハラ」や「虐待」はなぜ生じるのでしょう?

 

 以下、苫米地博士の著書「脱洗脳教育論」(オープン・エンド、p39)より引用します。

 

 

■差別思想と身分制度

 儒教は、権力を持つに至った支配者が、その支配を維持し、より強固なものにしていくためには何をなすべきか、民衆をどう教育すべきか、ということを並べ立てた宗教なのである。本質的に支配者にとって利用しがいのある宗教だと言える。なぜならば、儒教はその中に差別思想をふんだんに内包しているからである。差別思想を民衆の中に埋め込めば埋め込むほど、国の支配は強固なものとなり、支配者にとって都合のよい安定(秩序)が生まれる。

 では、儒教の差別思想はどこから生まれてきたものだろうか。

 前項で述べた儒教の「孝」という概念では、先祖代々木の板や墓を守り継ぐ家長が最も偉いということになる。家長は血のつながりによって長男へと受け渡され、一族は存続していく。ここに、先祖、家長、長男、二男、三男といった順位が生まれる。

 また、儒教には「仁」という考え方がある。儒教の中で中心に置かれる徳目の一つで、人と人とが結び付くときの規範である。仁とは仁愛と言い換えることもできる。

 確かに、仁愛は自分が他者との関係を築くときの重要な心構えではあるが、この場合の「他者」がくせものなのだ。儒教で言う他者とは、限られた身内、あるいは、限定された空間つまり仲間においての他者を指している。

 たとえば「仁義」という言葉で説明するとわかりやすいかも知れない。やくざの仁義は同じ組織の中だけで通用するものであり、他の組織との間には仁義は存在しない。

 このように、仁とは身内にだけ通用させ、それ以外の人間との関係には適用しないものなのである。実は閉塞的で、身内さえよければという考え方に至るのは必然だろう。

 身内は仁によって守られているが、ともすればおしつけがましく上に立つ人間の意思しだいでいかようにもなる規範と言えよう。

 さらに、儒教は仁を支える「忠」という概念がある。仁の対象である組織における上下関係を強化する論理である。

 日本でこの「忠」をたくみに利用したのは、徳川家康である。忠を根本に置き、確固たる武家社会を築いたのだ。そのことは後述しよう。

 

 儒教において、「孝」は「仁」によって支えられ、「仁」は「忠」によって支えられ、より強固な差別を生んでいったのである。

 シャーマニズムでは、宗教的リーダーであるシャーマンが最も尊い存在である。この下に祖先の身分の高さに準じた父系の一族(血縁集団)がずらりと並ぶのだ。

 儒教においては、親から、ひいては祖先からいただいたものはすべて、身体はもちろん、身分も大切にしなければならないという論理が、祖先崇拝によって成り立っている。その論理の行き着く先が職分論、つまり各人の身分に結びついた、それぞれの職務・役割(職分)を果たすことが正しい生き方だとする考え方である。その結果、親の職業によって子どもの職業が決まることになる。言い換えれば、人の価値は血で決まるということだ。

 これは、支配者にとってはまさに都合のいい論理である。親の職業を継ぐことが是とされれば、支配者の職分をその子どもが継ぐことが当然とされ、地位、権力が安泰となることは言うまでもない。ここに身分制度が生まれるのである。

 インドのカースト制度でも同様である。輪廻転生を信じているインド人は、来世で別のカーストに生まれ変わるかもしれないと本気で思っている。しかし現実には、どこの家に生まれたかでカーストは決められ、カースト間の移動は認められていない。

 つまり、親がどのカーストに属するかによって、その人の一生が決まるというのがヒンドゥー教信者の宿命である。

 引用終わり

 

 

儒教はその中に差別思想をふんだんに内包している

 

 「儒教なんか私には関係ない」と思っている人も多いはず。しかし、私たちは儒教的な洗脳をたっぷり浴びています。その代表が「道徳教育」です。

 F-368:義を見て為さざるはvol.2;「義を見て為さざる」の問題点 -正義-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35409039.html

 

 「道徳」の「道」という言葉は、儒教の書である論語の中にも繰り返し出てきます。

 中国語では「道」を「タオ」と読み、通常は道教の始祖である老子の言葉を指すのだそう。だから、儒教は道教の影響を受けているといえます。

 道 (哲学) - Wikipedia

 

 「道徳」の「德」という言葉は、まさに儒教における重要な概念のことです。

 徳 - Wikipedia

 

 つまり

 

私たちは「道徳教育」という儒教(&道教)洗脳によって、「『孝』『仁』『忠』により支えられる強固な差別」を刷り込まれている

 

そして、その無意識下に潜む差別が「私(私たち)は正しい」「私(私たち)は〇〇してもいい」という偏見を生みだしています。本当は「絶対に正しい」などありえないのに。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 その差別を根源とする偏見こそが“無明”の証。

 Q-401:ヒーリングやコーチングと意識状態の関係を教えてください <中編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35784970.html

 

 今回取り上げたケースでいうと、院長の無意識には、間違いなく差別がありました。その差別が「〇〇家は偉い」「〇〇家は何をしてもいい」という偏見を生みだしていました。

 はっきり理解していたかどうかは別として、職員の20%(小馬鹿グループ)はそんな思い上がりに気がついていた(=スコトーマが外れていた)はずです。

 F-380:学びと破門で脅しをかける <vol.4;「自分のゴールに洗脳」の先で得るもの>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35997725.html

 

「道徳教育」により、無意識に「差別」が刷り込まれている

 

 その事実に無自覚なまま生き続ける人は、すべて“偽善”といえます。

 Q-192~:コーチングはマインドを使える人のためのものなのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_410371.html

 

Q-419につづく)

 

 

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Q-387~:同じ職場でお客さんに対しての話し方がおかしい人がいます。どう接すればいいでしょうか?

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脱洗脳教育論

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F-390:“心身の不調”の一考察 ~苫米地式コーチング認定コーチとして~ <vol.6(最終話);根治的解決法 ver.2

 

 はじめに(F-385/vol.1)、私が医師として経験した<ケース>を紹介しました。

 

私が感じた本質的課題(case)は「ゴールがない」こと。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

その根治的解決法(plan)は、もちろん、「ゴールを設定し、ゴールに向かって生きる」ことです。そのプロセス中に、人は「『宇宙に対して果たす機能』がわからない」というスピリチュアルペインを克服していきます。

 L-122202111月医療・介護研修… -03;ゴールがスピリチュアルペインを解決する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32663640.html

 

  ゴールを設定し、ゴールに向かって生きる

 

 その間に起こること(起こすべきこと)を、コーチとして考察します。

 

 vol.1;本質的課題と根治的解決法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36235572.html

 vol.2;動物の本能から生じる情動

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36282736.html

 vol.3;満たされない承認欲求が「かまってちゃん」を生みだす

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36325746.html

 vol.4;新しいエスティームのfirst step

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36367342.html

 vol.5;すべての病気は〇〇〇〇である

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36412101.html

 vol.6;根治的解決法 ver.2

 

 

 ここまでの間、私は、ブログのための文章を書きながらこのような自問を続けていました。

 

 ゴールを設定し、ゴールに向かって生きる

  その間に起こること(起こすべきこと)は何だろう?

 

 たどり着いた答えは「自己超越」。それはゴールのポイントのひとつである「自分中心を捨て去る」と同義です。

 L-165202201月シークレットレクチャー -09;「自分中心を捨て去る」とは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34392486.html

 

 とても重要なことですが、「自分中心を捨て去る」というのは、「自分は後回し」「我欲や私心をなくす」「我はないほうがいい」ということではありません。

 (「ピンとこない」という方はこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34339393.html

 

 その本質は「抽象度を上げる」「抽象度が上がる」ことであり、「自」と「他」を同じと感じられることです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 もっとシンプルにいうと、縁起の理解と体得。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

縁起がわかるほど、“自分”が情報空間中に拡張していきます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 

潜在的情報(可能世界)と物理空間

 

 

  「情報空間中にひろがる縁起」という自己超越的感覚で、前頭前野をフル活用しながらゴールを考え続け、ゴールに向かって生き続ける

 

そんな人が一人、また一人と増えていくたびに、未来はもっと「幸せ」になっていくでしょう。個人レベルで“心身の不調”が解消するばかりではなく、社会レベルでも“不調”が解決していくはずです。そして、人類レベルでの「スピリチュアルペイン」も克服していくはず。

L-00720201月シークレットレクチャー -07;スピリチュアルペインとは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24706915.html

 

 苫米地博士がよく話される例えでいうと、100人のコミュニティで「100人全員が自分以外の残り99人の利益を考える」ようになるから。

 L-165202201月シークレットレクチャー -09;「自分中心を捨て去る」とは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34392486.html

 

 そんな中、「自分だけの利益を考え続ける」のが「かまってちゃん」。かまってちゃん的な人に対して、まわりは何を心がけるべきなのでしょう(無視以外で)?

 

 

 以下、苫米地博士の著書「薔薇色脳」(主婦と生活社、p38)より引用します。

 

 

10回 暗い性格の人と付き合う方法

こっちまでネガティブ気分になりたくない! 暗い性格の人との正しい付き合い方とは?

 

 何かことが起きると、すぐに悪い方に考えて、みんなの気持ちに水を差す人っていますよね。「なんてネガティブなんだろう。面倒くさい人だな」と思うんですけど、そういう人に限って、上司や、お姑さんといった、関係を絶つのがなかなか難しい人だったりするわけです。

 う~ん、先生、こういう人たちと付き合うにはどうしたらいいんですか! 今回は「暗い性格の人との正しい付き合い方」です。

 

 確かに、暗い性格の人と一緒にいるとどうしても気詰まりになってしまいます。そういうとき、たいていの人は何か明るい話題を見つけようとしたり、相手が喜ぶような話をしようとします。

 しかし、それは、暗い人と一緒にいるときにいちばんやってはいけないことです。なぜなら、相手を喜ばせるような話題を見つけるのはかなり難しいからです。よく考えれば当然でしょう。暗い人は、自分が喜ぶような話題が少ないから暗いのです。それなのに、あえて喜ぶような話題を提供するのは、その人の家族でも至難のワザかもしれないのです。

 ところが、暗い人を明るくする簡単な方法というのは存在します。

 それは「あなたが明るくなればいい」のです。例えば、昨日、親が亡くなられた人がいるとします。その人に何か話題を振って、笑顔にするのは難しいことでしょうが、その人が好きなお笑い番組をふと見てしまったら、思わず「クスッ」としてしまうでしょう。それと一緒で、その人が見たものが明るければ自然に明るくなってしまうのです。

 本人が明るい気持ちかどうかは関係ありません。見たものが明るくて、面白ければ、それでいいのです。つまり「あなたが明るくなること」、これがただひとつの正解だったのです。しかも、この考え方のよい点は、相手が暗いままでも一向にかまわないということです。自分に引きずられて明るくなれば、それはそれで楽しいし、もしも暗いままでも、もともと自分は楽しいわけですから、楽しいままなのです。

 ただ注意してほしいのは、あなたが「楽しそうなフリ」をするだけではダメだということです。それでは、相手の暗さにすぐに負けてしまいます。もともと気が滅入る人と一緒にいるわけですから、本来は楽しいはずはありません。しかし、その中でも楽しいことを探す。そのためには自分が「本気で楽しめるもの」を見つけないとダメなのです。

 例えば、私はフェラーリが好きです。数年前に日本中のフェラーリ所有者が集まるイベントにも行きました。ところが車を駐車した所が悪くて、会場まで歩いて10分もかかる所だったのです。一緒に行った人たちは「遠い」と嘆いていましたが、私は楽しくてしかたなかったのです。なぜなら、その駐車場はフェラーリだらけだったからです。「よかったね。こんなにフェラーリが見られて」と言ったら、私の家族は「楽観的ね」とアキレていましたが(苦笑)。

 どんな出来事でも悪い面ばかりではありません。もちろん、暗い人と一緒にいるのはつらいことではありますが、しかし、その人がなぜそうなったのか想像するだけでとたんに刺激的な時間になる可能性だってあるのです。目の前のもの、目の前の人に興味を持つ。すると、脳はとたんに活性化して、あなたをハッピーにしてくれるのです。

 あなたの今の状況はもしかしたら、それに気づくためのチャンスなのかもしれないのです。さあ、楽観的に生きてみましょう。

 

 「あなたが明るくなること」。これが、ただひとつの正解!

 引用終わり

 

 

 あなたが明るくなればいい

 そのためには自分が「本気で楽しめるもの」を見つけないとダメ

 

 かまってちゃん的な人に対して心がけるべきことは、「自分自身が明るくなる」こと。そのために「本気で楽しめるものを見つける」ことです。

その「本気で楽しめるもの」がゴール。

つまり、コーチングについて学び、自ら実践し続けることが、シンプルかつ強力な解決です。

 

 

 空と仮を同時に観ることができる意識状態を体得するほど、“心身の不調”は解消していく。そんな人が増えるほど、まわり人々の“心身の不調”も解消していき、やがて社会(未来)の“不調”も解決していく

 

 

 そんなことを気楽にイメージしながら、私はコーチ兼医師としての活動を続けています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

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L-10120218月シークレットレクチャー -03;自分中心を捨て去る=解放

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Q-177~:家族ががんで治療中です。どうすればいいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408953.html

Q-251:最近席を譲られることが多いのですが、恐縮してしまいます。エフィカシーが高い方はどう思うのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28572935.html

Q-252~:最近また頭痛がひどくなりました

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419633.html

 

 

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Q-417:なぜパワハラや虐待がなくならないのでしょうか? <key 1;「S」>

 

医療現場で働く方から切実な御質問をいただきました。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

 key 1;「S

 

 

Q:私は地方の病院で働いています。職員の間でのパワハラ・セクハラ・モラハラや患者さんへの虐待じゃないかと思える行いが嫌でしょうがありません。なぜパワハラや虐待がなくならないのでしょうか?

 

A1:まずは医療に関連した知識から紹介します。

 

 肝臓に脂肪が蓄積している状態を「脂肪肝」と呼びます。

脂肪肝は、じつは、あなどれない病態です。そのまま放置すると慢性的なダメージが蓄積し「肝硬変」に至り、さらには「肝がん」を合併することもあります。

「だから、早期発見・早期治療を!」ということで行われているのが、現在のメタボ健診です。正確には「特定健康診査・特定保健指導」といいます。

F-056~:「不摂生が理由で病気になった人の医療費を健康のために努力している人が負担するのは『あほらしい』」ことなのだろうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_277070.html

 

 脂肪肝に加え、過体重、糖尿病、高血圧症、脂質異常症などがある場合、飲酒量の確認が行われます。飲酒量が多くなく(アルコール 男性:210g/週未満、女性:140g/週未満)、主因が飲酒ではないと思われる場合には「非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLDnon-alcoholic fatty liver disease)」と診断されていました。これまでは。

 

 ところが、最近、その診断名が「代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLDmetabolic dysfunction-associated steatotic liver disease)」に変わりました。その理由は何だと思いますか?

 

 答えは「『alcoholic』『fatty』という表現が差別的だから」です。

 

 

 しばらくの間、読み進めるのをやめて、御自身の心(思考)を観察してください。

 F-321:観自在 <実践編-1;モニタリング>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32969294.html

 

「『alcoholic』『fatty』という表現は差別的」に対してどんなことを感じていますか?

違和感でしょうか? 驚きでしょうか? それとも憤り?

 

 

 おそらく多くの方にとって、「alcoholic(アルコール依存)」や「fatty(肥満)」という表現(ゲシュタルト)と「差別」(というゲシュタルト)は結びついていなかったはず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 私自身は、「『alcoholic』『fatty』という表現は差別的」と聞いて、とても驚きました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 医療・介護現場が主ではありますが、研修や講演の際にこの知識を紹介し、これまでの認識を確認してみました。すると、案の定、「alcoholic」や「fatty」が「差別」と結びついていない方がほとんど。これは「『alcoholic』『fatty』という表現は差別的」がスコトーマに隠れていたと考えることができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 以下、苫米地博士の著書「立ち読みしなさい! ~美しいほどシンプルな成功術」(ありがとう出版、p137)より引用します。

 

 

◆「見る」と「観る」は似て非なるもの

 漫画の中で出てきた3つ目のキーワードは“スコトーマ”です。

 スコトーマとは「心理的盲点」という意味。見えているのに気付けない状態のことを指します。百聞は一見に如かず! 早速、このスコトーマを体験してもらいましょう。

 今、あなたがいる場所から見える範囲の中で赤い物を3つ探してください。

 赤色であればどんなものでも構いません。できるだけ早く赤色を3つ探してください。

 スタートです!

 

 いかがでしたか? 見つかりましたか?

赤色のモノはありましたよね。それでは青色のモノは幾つありましたか?

 

「え? 青色?」そう思った感覚が大切です。もう一度確認をしてみると、青色のモノも存在していると思います。これがスコトーマです。

一体どうしてこのようなことが起きるのか説明していきます。

 スコトーマとは見えているのに見えていない状態だと話しました。実際に青色の物があったのに見えていませんでした。不思議だと思いませんか?

 結論から話すと、私たちの脳は同時に2つの世界を維持することはできません。

 そして、見たいものしか見ないのです。赤色と言われれば赤しか見ませんし、青色と言われれば青しか見ません。その他の色も見えてはいますが、認識しないのです。

 

 少し違う観点から説明します。

 私たちが小学生の時に習った漢字「見る」と「観る」の違いです。

 「見る」という行為はただ漠然と眺めているだけです。目を開けているので見えているだけだと思ってください。見えてはいますが、私たちの脳にとってはあまり重要な情報ではありません。

 しかし「観る」という行為は、意識して観ている。集中して観ている。気になって観ている。そういった状態です。私たちの脳にとっては重要な情報を得ようとしています。一眼レフのカメラであれば、その対象物にズームし、ピントを合わせている状態です。

 

 ちなみに「聞く」と「聴く」も同じような意味があります。

 「聞く」はただ聞こえているだけ。たとえ寝ていても何かしらの音は私たちの耳に入ってきます。しかし、ほとんどの音はまさしく右から入って左にぬけていくだけの状態です。

 これに対して「聴く」は意識して聴いている状態。興味があり耳を傾けている状態です。

 私たちの脳がその音に対して重要な情報だと認識し情報を欲している状態です。

 

 先ほどの質問を思い出してください。

 「赤い物を3つ探してください」ということだったので私たちの脳が「赤い物だけ」を観よう! としました(「見る」ではなく「観る」です)。

 青色をはじめ他の色も見えていましたが、認識しませんでした。

 

 これはGoogleYahoo!の検索ワードで調べる場合とほぼ同じです。

 まず赤色が最優先の検索ワードで、それを3つというのがその次のワードです。

 まず赤色とそれ以外の色に分けられ、その次に、その色を3つ、となります。

 赤に近いピンクなどの色は脳の検索ワードに少しヒットしますが、赤色でないためスルーされてしまいます。しかし青色など全く違う色の場合は最初からスルーされていました。

 引用終わり

 

 

 スコトーマとは「心理的盲点」という意味。見えているのに気付けない状態のことを指します

 

 私は、このスコトーマの原理が働くことが、「パワハラや虐待がなくならない」理由の1つ目だと思っています。パワハラや虐待を繰り返す人の多くは、そもそも自身の行いが「パワハラや虐待」であると認識していないはずです。

 Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

 だから、その行いが「パワハラや虐待」であることをしっかり認識してもらえば、パワハラや虐待はなくなる

 

 そうならいいのですが、そんなに簡単には解決しませんよね。解決どころか、「パワハラや虐待」はもっとエスカレートしてしまうかもしれません。

 Q-326~7:最近「記憶が抜ける」ようなことがvol.1~2;感情が起こるメカニズム>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31854899.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31891038.html

 

 「パワハラや虐待を繰り返す人は、そもそも自身の行いが『パワハラや虐待』だと認識していない」ことは多くの場合で事実であるはず。しかし、「『パワハラや虐待』だと認識したところで解決しない」こともまた事実。

 

 では、どうすればいいのでしょうか?

 「パワハラや虐待」のもっと根深いところには、一体何があるのでしょう?

 

Q-418につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE          

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記1

医療・介護現場が主ではありますが、研修や講演の際にこの知識を紹介し、これまでの認識を確認してみました。すると、案の定、「alcoholic」や「fatty」が「差別」と結びついていない方がほとんど。これは「『alcoholic』『fatty』という表現は差別的」がスコトーマに隠れていたと考えることができます

 

 この仮説は「『alcoholic』『fatty』という表現は差別的」という主張(claim)が正しいことを前提としたもの。私が調べる限り、その根拠(warrant)や事実(data)ははっきりしません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 今回のブログ執筆をきっかけにもう一度考えてみましたが、やはり「『alcoholic』『fatty』という表現は差別的」には違和感があります。もっとはっきりいうと、「『alcoholic』『fatty』という表現は差別的」という考え自体が差別的!

 

 原因は、おそらく、差別と区別の違いが不明瞭なところにあるはず↓

 PM-06-13:仮説08)はびこる差別意識

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

 鍵は「抽象度」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 

-追記2

 さらに考察すると

 

「『alcoholic』『fatty』という表現は差別的」は「〇〇依存」という表現をタブー化するための仕込みなのでは?

 

 そんな疑念が浮かびます。

 

残念ながら、日本では、これから確実に「依存症」が増えます(case)。

 Q-383:現在の若者は、男女問わず、貧しくなってしまったのでしょうか? <前編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34738124.html

 

 その解決(plan)として、コーチングはますます重要になるはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 

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 2025年前期のパーソナルコーチングの受付を開始しました(募集期間は~3月末まで)。

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一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

F-071~:「糖尿病リスク予測ツール」に思う

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_319922.html

F-082~:ダメ。ゼッタイ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_352303.html

F-215:これりすくん

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27469761.html

F-258:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ <vol.2;スコトーマを生みだす/外すポイント>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29646619.html

Q-121:過去にこだわる人に対してどのように対応すればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20932824.html

 

 

立ち読みしなさい!

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L-202202207月医療・介護研修会 -12QA、最終回);コーチングの奥義

 

 20226月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いた職員研修を行いました。依頼されたテーマは「イライラ」↓

 L-178~202206月医療・介護研修会(イライラの正体を知り、しっかり対処する)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_430045.html

 

 その翌月、同じ医療法人で再び職員研修を行いました。今回のテーマは「ワクワク・ドキドキ」です。

 

 私が意図したのは、これまでの「イライラという可能世界w1」から新たな「ワクワク・ドキドキという可能世界w2」に移行すること。そのためにコーチとしての働きかけを行いました。

 

 当日の講演内容をブログ用に再構成し、いただいた御質問や御意見に回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変長らくお待たせいたしました) 

 

 01;ゴール達成を邪魔する「〇〇」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36175836.html

 02;ゴールを考える前に必要なもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36208966.html

 03;左脳的な働きを超え、右脳的な働きをブーストする

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36223150.html

 04;「言語束縛」を外すための二つの方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36256269.html

 05;「イライラ」→「ワクワク・ドキドキ」のための二つの“秘密”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36270252.html

 06;世界を一変するためのワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36301779.html

 07;「イライラ」から「ワクワク・ドキドキ」への流れ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36314050.html

 08;ディベートを極めたうえで、徹底的に「Rゆらぎ」を行う

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36343075.html

 09;運動や思考を促進させるカラクリ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36354942.html

 10;『幸せ』を今すぐ体感するワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36386129.html

 11QA);モチベーションを上げる??

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36399433.html

 12QA);コーチングの奥義

 

 

研修後にたくさんの御意見や御質問をいただきました。ありがとうございます。コーチとして回答いたします。

 

 

 前回引用した文章(「いい習慣が脳を変える」)中に、「『自分が儲かればいい』というアティテュードを持ってしまった時点で、ブリーフシステムの依存関係が上下し、抽象度が逆転してしまう」という表現がありました。

 

 

いい習慣が脳を変える

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 ブリーフシステム(Belief SystemBS)は、じつは、階層性を持っています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 「階層性」とは、「より上の階層が下の階層を支配する」ということ。上の階層が変化しないことには、下の階層が変化することはありません。

このブリーフシステム(BS)の階層性を、抽象度の高低に合わせてそろえていくことが、教育の目的。その実践が、人類の進化・向上を実現していきました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 ところが、「BSの階層性を抽象度の高低に合わせてそろえていくこと(維持し続けること)」は、決して簡単ではありません。なぜだと思いますか?

 

 そう、「煩悩がある」から。

 「階層は、互いに依存関係にあり、階層の上下関係は、しばしば脳の抽象的な思考を妨げるように働く」と、苫米地博士は書かれています(「いい習慣が脳を変える」、p27)。

 その煩悩を克服するために“コーチング”があります。

 L-185202206月医療・介護研修会 -08;つまらない夢を失った瞬間に訪れるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35626365.html

 

 

・自分のマインドコントロールの仕方をもっと知りたい!

 

A:「マインドコントロールの仕方」のためには、コーチングに関する知識をどんどん身につけ(=情報空間での行動)、実践し続けること(=物理空間での行動)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 そのコーチングのコア中のコアが

 

 

・ゴール設定と「幸せ」の関係に気付けた

 

Aゴールです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 これまでお伝えしてきたとおり、ゴールの世界(=ゴール側のコンフォートゾーン)にいることができると、認識するすべてが「幸せ」に感じられます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 ゴールとつながる重要な縁であることがはっきりとわかるからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

・不安な時のドキドキと嬉しかったときのドキドキの違いは変化に対して恐怖か幸福かの違いだと思うのですが、ドキドキを幸福にコントロールするには意識することが重要なのでしょうか?

 変化するとき初めに不安を感じてしまい、不安を少なくするための知識を多くしてもスコトーマに隠れてしまいそうです

 

A:ゴールのポイントは、 1)現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)、4)自分中心を捨て去る の4つ。

 Q-358:止められてもやりたいゴールが見つかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33485940.html

 

 うまくゴールを設定し、ゴール側のコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)の臨場感を高めることができると、必ず恐怖や不安が生じます。ゴールは必ず「1)現状の外」にあるから。

 (ゴール側のCZの臨場感の高め方はこちら↓)

 L-188202206月医療・介護研修会 -11;臨場感を高めるための一工夫

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35688489.html

  

 反対にいうと、恐怖や不安をまったく感じないものは、本物のゴールではなく、現状の中(最適化)。それはきっと誰か(何か)に刷り込まれたものであるはずです。

その事実に気づくことが「脱洗脳」の最初の一歩だといえます。

 F-380:学びと破門で脅しをかける ~自由、フェアネス、平和のために~ <vol.4;「自分のゴールに洗脳」の先で得るもの>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35997725.html

 

 そのために私が重視しているのが、「意識する(正確には意識に上げる)」こと。それが「モニタリング」です。そのモニタリングは、常にゴール(未来)側から行います。それが「ラベリング」です。

 L-10920218月シークレットレクチャー -11;モニタリング&ラベリング

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31421939.html

 

 

・次々と業務に追われたりすると、気持ちに余裕がないというか、人との話でも焦りがあり、十分に聞(聴)けてないことがあり、嫌な思いをさせてしまったのではと、反省することもしばしばです。冷静さを失った自分の姿が目に浮かびました。

呼吸=大切ですね。ゆっくりと呼吸を行い、自分らしくなかったと、次を見据えた言動になるよう臨んでいきたいと思います。ありがとうございました

 

A:モニタリング&ラベリング中は、ずっと逆腹式呼吸を続けてください。リラックスとゆらぎが深まるほど、自然と「余裕」が生まれ、「冷静さ」を取り戻しているはずです。

L-166202201月シークレット… -10;呼吸を意識に上げてコントロールするワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34408574.html

 

余裕」が生まれ、「冷静さ」を取り戻すほど、「客観視」ができるようになります。コーチングは、主観ではなく、客観です。

 F-366:日本を世界のリーダーに! 「苫米地式次世代コーチング」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35313236.html

 

 

・私には子どもがいます。今回の勉強会で趣味と仕事は紙一重なんだと認識しました。

 (子どもが)少しずつ将来の選択をしていかなければなりませんが、特別好きなことや得意とするものがありません。なりたい職業もありません。どのようにアドバイスをしていいのかいつも悩みます。親として何を助言していけば良いのか知りたいと思いました。

 今はあなたのやりたい仕事を選んでいいことと、一人で生活できるようにして欲しいと伝えています。この言葉がけは子どもに合っているのでしょうか?

 個人的なことですいません

 

Aコーチングは、主観ではなく、客観

 

 その「客観」の感覚は、「4)自分中心を捨て去る」ほど手に入れることができます。それは「抽象度が上がる」ことと同義。

 L-09620217… -08BSとハビット&アティテュードと抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html

 

自分中心を捨て去るほど、抽象度が上がるほど、“煩悩”を克服していくことができます。わかりやすくいうと、「器が大きくなる」「寛大な人間になる」という感じ。

F-052~:人は、己に克つを以って成り、己を愛するを以って敗るる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268337.html

 

そんな親の成長する姿が、自然と(非言語で)子どもたちに、明るく、あたたかく働きかけるはずです。その積み重ねが重要な「ベーシック・トラスト」を育むと私は信じています。

 Q-229:低年齢の子どもも「want toで生きる」「have toは一切しない」なのでしょうか? しつけと教育の違いはどのように考えればよいでしょうか? 後編;しつけと教育の違い

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27824108.html

 

 

 子育てにせよ、職員研修にせよ、パーソナルコーチングにせよ、私がいつも心がけているのは、「コーチングでは関数pの再定義を促すのではなく、可能世界“w1”から別の“w2”に移行することを促す」という奥義を忘れないことです。

 (「関数p」とは自我のことです↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 以下、苫米地博士の著書「『性格』のカラクリ “イヤな他人”も“ダメな自分”も一瞬で変えられる」(誠文堂新光社、p179)より引用します。その奥義の意味することを感じながら読み進めてください。Feel

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 

「性格」を変えるうえで、なぜ「ゴールの設定」が効果的なのか

 PART3では、ゴールを設定することにより、なりたい自分になる方法について、詳しくお伝えしてきました。

 

 もしかしたらみなさんの中には、「医師になって、世界中の困っている人を助ける」といったゴールを設定することが、「性格」、つまり認識や行動のパターンを変えるうえで、どのような効果を発揮するのか、いま一つわからないと思っている方もいるかもしれません。

 

 しかし、実はこうしたゴールを設定することは、「性格」に関する悩みを解消したり「性格」を変えたりするうえで、非常に効果的です

 まず、達成したいゴールがあり、そこに向けて行動をしていれば、ゴールの達成に必要なこと以外で悩んだり、振り回されたりすることがなくなります

 

 そのゴールは、他者から押しつけられたものではない、あなたにとって「本当にやりたいこと」であり、考えただけでワクワクするようなことです。

 当然、それを達成するために行うすべてのことは、「want to」、つまり「やりたいこと」になります。

 しかも現状の外側の、突拍子もないゴールですから、考えること、やることは山のようにあります。

 つまり、「自分の『性格』を変えたい」などと悩んでいる暇はなく、悩む気さえ起きないのです

 

 また、「性格」は環境によって大きく変わります。

 たとえば今までは、出不精で、臆病で、くよくよしがちな「性格」だったあなたが「医師となって、世界中の困っている人を助ける」というゴールを設定し、そのイメージの臨場感を、脳が「現実」と認識するまでに高めていったとしましょう。

 

 すると脳は、今までのあなたの思考や行動のパターンを、「医師であるあなたにはふさわしくない」と判断するようになります。

 出不精のままでは、世界中のさまざまな国を訪れることができず、臆病のままでは、手術をしたり、思い切った治療を施したりすることができず、いちいちくよくよしていては、次から次へと現れる患者さんに対応できないからです。

 

 そして、脳は、「ゴール設定された自己イメージ」と「思考や行動の傾向」との間にあるギャップ(認知的不協和)を解消するべく、働き始めます

 しかも、「医師であるあなた」のイメージの方が臨場感が高く、コンフォート・ゾーンも移動しているので、知らず知らずのうちに、そちらに合った行動を選ばせるようになるのです。

 こうしてあなたは、知らず知らずのうちに積極的な行動、勇気ある行動、くよくよしない思考を選ぶようになり、日常生活におけるあなたのふるまいは変わっていくでしょう。

 

 それに伴い、周りの人からの評価も変わります。

 最初のうちは過去の記憶にとらわれ、あなたを「出不精で臆病でくよくよしがちな人間である」と評価していた人たちの中から、少しずつあなたの変化に気づき、評価を変える人が現れるでしょう。

 

 もちろん、他者の評価はあまり気にする必要がありませんが、「積極的ですね」「勇気がありますね」という言葉を受け取る機会が増えれば、当然のことながら、あなたの自己イメージも影響を受け、自己評価も上がっていくでしょう。

 「ゴールを設定することにより、『性格』が変わる」というのは、「未来が過去を作る」の実践であり、「『将来、こういう自分になりたい』というゴール(未来)から逆算して、現在や過去の自分にとらえ直す」ことにあたります。

 

 みなさんの中には「性格」を変えようとして、これまでさまざまな方法を試した人もいるでしょう。

 「暗い性格」を変えようとして、頑張って「明るく」ふるまってみたり、「自分は『明るい』人間だ」と言い聞かせていたり、「明るい」自分をイメージしてみたり……

 

 でも、それらはなかなかうまくいかなかったはずです。

 なぜなら、「『性格』を変える」ことを目的にすると、意識が、その「変えたい『性格』」にフォーカスされ、ますます「過去の自己イメージ」が強化されてしまうからです。

 この例でいえば、「『明るく』ならなければならない」という思いによって、余計に「自分は『暗い』人間である」というメッセージが、脳内に摺り込まれていってしまうわけです。

 

 しかも、脳内に摺り込まれた「過去の自己イメージ」を残したまま、思考や行動の傾向だけを変えようとしているので、脳はその認知的不協和を、より臨場感の高い「過去の自己イメージ」に合わせて、修正しようとします。

 つまり、ホメオスタシスの強力な作用が、マイナスの方に働いてしまうわけです。

 そのため、どうしても無理が生じて疲れてしまったり、「明るい」ふるまいが板につかず、すぐもとに戻ってしまったりするのです。

 

 ところが、「ゴールを設定する」という方法は「性格」に焦点をあてていないので、「変えたい『性格』を意識せずにすみ、「過去の自己イメージ」が強化されることはありません

 そして、「新しい自己イメージ」に、より臨場感を持たせることにより、ホメオスタシスがプラスに作用し、自然と「新しい自己イメージ」に合った選択や行動をとるようになります。

 

 少し回りくどいやり方だと思われるかも知れませんが、「ゴールを設定する」ことこそが、もっとも無理なく確実に「性格」を変えることができる方法なのです。

 引用終わり

 

 

「ゴールを設定することにより、『性格』が変わる」というのは、「未来が過去を作る」の実践であり、「『将来、こういう自分になりたい』というゴール(未来)から逆算して、現在や過去の自分にとらえ直す」ことにあたります

 

 それが「イライラという可能世界w1」から新たな「ワクワク・ドキドキという可能世界w2」に移行する秘訣。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 ゴール設定およびゴール達成の結果として、自身や家族の「性格」を、そして職場の「性格(雰囲気)」を、どんどん書き換えていってください。「イライラ」から「ワクワク・ドキドキ」に。

 

 

 以上で、研修内容(ブログ用にリライト)といただいた御意見・御質問への回答を終わります。

お声がけいただいた担当の方、そして御参加いただいた皆さま、貴重な機会をありがとうございました。

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

 他にもこのような御質問をたくさんいただきました。ありがとうございます。

 

・ドーパミンとプライミングの関係が今ひとつわかりませんでした

・イライラ、ゴールを設定すると幸せになれる、ドーパミン、セロトニン、プライミングの関係がまだよくわからない

・イライラをコントロールできるように、ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか?

 

この部分に関しては、研修終了後すぐに取り上げて、ブログ原稿化しています。こちらでどうぞ↓

 Q-281~:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422146.html

 

 

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コーチング期間は254月から同9月の6ヶ月間。4コースあります。詳しくはこちらでどうぞ↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36288183.html

 

 

-告知2

「<25年前期>コーチング説明会&セミナー」の動画配信を開始しました。今回のテーマは「現状の外をどうやって見つけるか?」。20254月末まで視聴可能です。

ぜひゴール設定の“基本”と“ポイント”を体得してください↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36249577.html

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36332004.html

 

 

-関連記事-

Q-227~:低年齢の子どもも「want toで生きる」「have toは一切しない」なのでしょうか? しつけと教育の違いはどのように考えればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416707.html

Q-360:こんな当たり前のことを訊いてもよいのでしょうか? <後編;「当たり前」を突き破る力>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33537293.html

Q-400~:ヒーリングやコーチングと意識状態の関係を教えてください

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_430215.html

Q-413:やり場のない怒りはどのようにゴール設定すればよいのでしょうか? <vol.3;抽象度>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36079057.html

 

 

「性格」のカラクリ



F-389:“心身の不調”の一考察 ~苫米地式コーチング認定コーチとして~ <vol.5すべての病気は〇〇〇〇である

 

 はじめに(F-385/vol.1)、私が医師として経験した<ケース>を紹介しました。

 

私が感じた本質的課題(case)は「ゴールがない」こと。

Q-358:止められてもやりたいゴールが見つかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33485940.html

 

その根治的解決法(plan)は、もちろん、「ゴールを設定し、ゴールに向かって生きる」ことです。そのプロセス中に、人は「『宇宙に対して果たす機能』がわからない」というスピリチュアルペインを克服していきます。

 L-122202111月医療・介護研修… -03;ゴールがスピリチュアルペインを解決する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32663640.html

 

  ゴールを設定し、ゴールに向かって生きる

 

 その間に起こること(起こすべきこと)を、コーチとして考察します。

 

 vol.1;本質的課題と根治的解決法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36235572.html

 vol.2;動物の本能から生じる情動

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36282736.html

 vol.3;満たされない承認欲求が「かまってちゃん」を生みだす

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36325746.html

 vol.4;新しいエスティームのfirst step

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36367342.html

 vol.5すべての病気は〇〇〇〇である

 

 

 エフィカシーは「ゴール達成能力」の評価ですので、ゴールを設定しないことには高めようがありません。ところが、ゴールは、エフィカシーが高くないとなかなか設定することができません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 では、どうすればいいのでしょう?

 “心身の不調”を抱えるような人に対して、まわりはどのように接すればいいのでしょう?

 

 

前回(F-388)お伝えしたとおり、私が思う「かまってちゃん」の特徴は、1)とことん自分中心、2)まわりへの配慮が乏しい、3)過去へのこだわりが異常に強い、4)あくまでも被害者(まわりへ迷惑をかけている=加害者側であることを決して認めない)、そして5)社会常識に欠ける という感じ。

 

 この中でまずあらためるべきなのが、「自分中心」という感覚。

 L-10120218月シークレットレクチャー -03;自分中心を捨て去る=解放

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31210545.html

 

もっと厳密にいうと、自と他を分別する「自分」という幻想を捨て去る ことです。

 L-09220217月シークレット… -04;わたしたちは共同幻想の中に生きている

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30558230.html

 

 そもそも「自分(=自我)」とは、「部分関数」であり、「評価関数(重要性関数)」のこと。

 「部分関数」とは、ある集合を切り分けて取りだす関数のことです。例えば、「偶数」というのは、「自然数」という集合から「2で割り切れる数」を取りだす関数であると見なせます。このとき「2で割り切れない数」=奇数が残ります。よって、「奇数」の方も同時に定義できてしまうことになります。

 同様に、自我とは、宇宙を「自分」と「自分以外」に切り分ける関数のこと。よって、「自分がわかると、宇宙がわかる」。それが部分関数です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

「評価関数(重要性関数)」については、自己紹介を考えるとわかりやすいはず。皆さんはどのような自己紹介をしますか?

 

 私の場合、「職業はコーチと医師を」「子どもは3人いて」「映画好きで、とくにSTAR WARS」「生まれも育ちも鹿児島で」などという感じ。それは自分にとって重要な(あるいは関係性が深い)順に宇宙を並べ替えることといえます。その並べ替え関数が「評価関数(重要性関数)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

蛇足ですが、宇宙に対する評価関数のことを、コーチングでは「コンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)」と表現します。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 いずれにせよ、自分(自我)は、独立して存在してはいません。必ず何かとのつながり(関係性)の中で定義されます。その事実を体感を伴って理解するたびに、自分という存在(の感覚)がどんどんひろがっていきます。例えば、→家族 →学校や会社 →地域 →市区町村 →都道府県 →日本 →世界 →宇宙 →未来 というように。

 F-210:広がりゆく存在の意識 ~2021年秋の重要度の変化を俯瞰して~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27184497.html

 

 その自我の拡張のことを、晩年のマズローは「自己超越(Self-transcendence)」と表現しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html

 

 前々回(F-387/vol.3)まとめたとおり、米国の心理学者 アブラハム・マズロー(Abraham Harold Maslow1908~1970年)は、「人間は自己実現に向けて絶えず成長する生き物である」と仮定し、人間の欲求を五段階の階層で理論化しました。下位より 1.生理的欲求(Physiological needs)、2.安全の欲求(Safety needs)、3.所属と愛の欲求(Social needs/Love and belonging)、4.承認(尊重)の欲求(Esteem)、5.自己実現の欲求(Self-actualization)です。

 

 

自己実現理論(Wikiより引用)

欲求階層説(自己実現理論)

Wikipediaより引用

マズローの欲求段階説 - Wikipedia

 

 

そして、晩年に「自己超越(Self-transcendence)」を付け加えました。

「自己実現の欲求」を満たして、個人としての同一性(アイデンティティー)が完成すると、さらには個を超越したもの(例えば、他者や共同体、人類、生態系、宇宙など)との一体感、同一性を確立することを目指すようになる というのです。

苫米地博士の表現でいうと、それは「超人脳の獲得」。

F-289:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.2;超人脳

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31299309.html

 

マズローは自己超越のレベルに達している人(Transcenders)の特徴として、「統合された意識を持つ」「落ち着いていて、瞑想的な認知をする」「他者の不幸に罪悪感を抱く」「謙虚である」「多視点的な思考ができる」などを挙げています。

そうしたイメージは「抽象度の高い思考ができる人」とピッタリ重なります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 最初にお伝えしたとおり、取り上げた<ケース>の本質的課題は「ゴールがない」こと。そして、その根治的解決法は「ゴールを設定し、ゴールに向かって生きる」ことです。

 L-069202011月シークレットレクチャー -04;ゴールこそがコーチングのすべて

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29018262.html

 

 ゴールのポイントは 1)現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)、そして4)自分中心を捨て去る の4つ。

 L-162202201月シークレットレクチャー -06;ゴールを見つける近道

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34301571.html

 

 バランスホイール全体に気を配り続けていると、自然と一つ高い視点を獲得することができます。抽象度が上がるから。

 Q-376:バランスホイールはクライアントが書き込んでコーチに見せるものなのですか。バランスホイールの内容について、コーチはどこまで口を出していいものなのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34542064.html

 

 さらに、自分中心を捨て去る=「自分」の定義を拡張する ことに取り組み続けると、「自」と「他」を包摂する境地に至ります。それが「自分中心を捨て去る」であり、「自己超越」です。

 L-165202201月シークレットレクチャー -09;「自分中心を捨て去る」とは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34392486.html

 

 その「自己超越」の境地は、「自分のゴールの凄さを自ら誇る」という新しいエスティーム(Esteem)を高め、そしてエフィカシー(Efficacy)を高めます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 だから、まずはゴール(らしきものでOK)を設定し、動きだすこと。そして、ゴール(未来)を見据えて、過去は一切関係なしで、行動し続けること

 

 それがエスティーム&エフィカシーを高めるシンプルなポイントであり、コーチングのコアであるはず。

 Q-218:わりとすぐに達成できそうなゴールを設定してもよいですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27405307.html

 

 最後に、苫米地博士の著書「『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」(徳間書店、開拓社から再販、p38)より引用します。抽象度を上げることの重要性を感じてください。Feel

 

 

抽象度を上げれば心の傷は早く癒える

 右のような話は精神医学の世界ではよく知られていることです。

 病気というものをどうとらえるかに関して、「すべての病気は自己表現である」と私は考えています。

 例えば、風邪の頭痛や発熱は「体を休めろ」という自分自身に対する表現であると同時に、それは他人に対しての「もっと大事にしてほしい」「もう少し休ませてほしい」という自己表現でもあると考えられます。

 心の傷がトラウマとなって病気の症状を引き起こすのも、心の傷を他人に表現したいという、無意識の自己表現であると考えることができます。

 この場合、例えばトラウマを持つ人が、寝ているときに大声で叫んで目を覚ますことがあります。叫ぶのは同じ家で寝ている人に対する自己表現であると考えられます。

 そのような人も、「家族が安眠できることが大事だ」と気がつけば症状は治まるでしょう。つまり、病気の症状という苦しさを抱えながらも抽象度を上げ、自己中心的でなくなれば、心の傷はもはやトラウマではなくなり、病の症状は消えるのです。

 心の傷に左右されるかどうかは、あなたが「自分中心をやめられるかどうか」「自分の側にも理由があると考えられるかどうか」で変わります。心に傷を負っても、「自分にも非がある」「お互い様」と受け止めるなら、その傷は必ず癒えていきます。

 

 さらに言えば、心が傷つく出来事が起きたときに、「全部相手が悪い」と他人を責めるだけの人は抽象度が低い人です。反対に「自分にも責任がある」と考えられる人はある程度、抽象度が高い人です。抽象度が上がるほど、視界の中にたくさんの他人が入るからです。

 抽象度を上げれば、心の傷を負っているのは自分だけでなく、誰もが心の傷を抱えて生きていることが分かります

 例えば上司から理不尽な怒られ方をしても、怒る上司の側の事情に思いがいきます。上司をイライラさせている会社の体制の問題にも目がいきます。

 抽象度を上げることで、私たちは自分中心であることから解放されます

 心を傷つけられることがあっても、その感情の乱れに振り回されることがなくなるのです。

 引用終わり

 

F-390につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-告知1

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ぜひゴール設定の“基本”と“ポイント”を体得してください↓

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-関連記事-

F-312:デジタル自傷行為 <case-side -2;エフィカシーが下がりきった状態=〇〇>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32525868.html

Q-397:みんなお金にしか興味がなく、孤独感を感じています

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35381579.html

S-02-07:ルールは“自分中心”を克服するためにある

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18455955.html

S-04-17:反求と在身-2;「自分中心」克服のためのワーク

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23512794.html

 

 

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L-201202207月医療・介護研修会 -11QA);モチベーションを上げる??

 

 20226月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いた職員研修を行いました。依頼されたテーマは「イライラ」↓

 L-178~202206月医療・介護研修会(イライラの正体を知り、しっかり対処する)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_430045.html

 

 その翌月、同じ医療法人で再び職員研修を行いました。今回のテーマは「ワクワク・ドキドキ」です。

 Q-281~:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422146.html

 

 私が意図したのは、これまでの「イライラという可能世界w1」から新たな「ワクワク・ドキドキという可能世界w2」に移行すること。そのためにコーチとしての働きかけを行いました。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 当日の講演内容をブログ用に再構成し、いただいた御質問や御意見に回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変長らくお待たせいたしました) 

 

 01;ゴール達成を邪魔する「〇〇」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36175836.html

 02;ゴールを考える前に必要なもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36208966.html

 03;左脳的な働きを超え、右脳的な働きをブーストする

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36223150.html

 04;「言語束縛」を外すための二つの方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36256269.html

 05;「イライラ」→「ワクワク・ドキドキ」のための二つの“秘密”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36270252.html

 06;世界を一変するためのワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36301779.html

 07;「イライラ」から「ワクワク・ドキドキ」への流れ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36314050.html

 08;ディベートを極めたうえで、徹底的に「Rゆらぎ」を行う

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36343075.html

 09;運動や思考を促進させるカラクリ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36354942.html

 10;『幸せ』を今すぐ体感するワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36386129.html

 11QA);モチベーションを上げる??

 

 

研修後にたくさんの御意見や御質問をいただきました。ありがとうございます。コーチとして回答いたします。

 

 

・色々なことや言葉に印象を受けました。とくに「幸せは自分で感じるもの」と聞いて、本当にその通りだと思いました

・「しあわせはじぶんできめる」ということがわかりました

 

A:すべてはマインド(「脳と心」)次第です。

 F-175:脳内を書き換えると「環境」が変わる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25046274.html

 

 マインドが書き換わるとRAS&スコトーマが変化し、認識する目の前の世界が書き換わります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 その時にポイントとなるのが「変性意識(ASCAltered State of Consciousness)」です。

 

 

・変性意識が難しかった

 

A:変性意識(ASC)とは、目の前の現状よりも現状とは異なるイメージに強い臨場感を感じている状態のこと。認知科学者 苫米地英人博士は、全ての変性意識生成方法を統一的に説明されています。それが「Rゆらぎ」。

 Q-410:「Rゆらぎ」のゆらぎとは何がゆらぐのですか? どのようにゆらがすのですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36018695.html

 

Rゆらぎ」のRとはReality(臨場感)のことです。つまり、Rゆらぎとは「リアリティーをゆるがす」こと。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

Rゆらぎを言い換えると、「無意識を意識に上げる」ことだといえます。

Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

例えば、無意識で感じていることを意識に上げながら言語化すると、身体で感じている臨場感世界(R)から言語であらわす臨場感世界(R’)に移行していきます。

それはReality(臨場感)が物理空間からはがれ、情報空間に移っていくということ。その移行が大きいほど、深い変性意識状態だといえます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 

・「イライラしたらラッキーだと思え」という言葉が衝撃的

 

A:情報空間を具体的情報量の大小でならべる軸が「抽象度(Levels of Abstraction)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 抽象度がひとつ上がると、まったく異なると感じていたもの(こと)が同じと感じられるようになります。例えば、「犬」と「猫」を同じ「哺乳類(またはペット)」と感じられるように。それが「包摂(subsume)」の感覚。

 Q-061~:犬好きではいけないのですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_284899.html

 

 より高次の抽象度次元に上がる(包摂する)ためには、十分なリラックスとゆらぎが必要です。反対にいうと、深い変性意識状態を維持できると、抽象度を上げて同じとみる「無分別」が行いやすくなります。

 Q-099:子どものwant toを大切にしたいと思っていますが、なぜかhave toの押し付けになってしまいます。どうすればよいでしょうか? <後編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18684556.html

 

 前回テーマとした「イライラ」と今回の「ワクワク・ドキドキ」はまったく異なるものですが、抽象度を上げる(包摂する)と同じ「情動」です。それが「無分別」。

そうやって無分別を繰り返していくと“無敵”になります↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5446097.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5448151.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615695.html

 

 だから、「イライラしたらラッキー」です。

 

 

・イライラした後、とにかく落ち着くことだけを考えていましたが、今後は落ち着いた後、何をしていくのかも意識したいと思いました

 

A:「ゴールが先。認識は後」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8583393.html

 

 今までは無意識に「とにかく落ち着くこと」をゴールにしていたということ。ゴールは更新するものであり、ゴールに近づいたら「さらなるゴール」を設定していきます。それが「今後は落ち着いた後、何をしていくのか」。

 F-349:“MJ~縁起宇宙(w1)再構築!~ vol.2IWe are the world

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34422350.html

 

 未来から現在、過去へと流れる時間の流れを加味すると、「さらなるゴールが先。認識は後」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 つまり、「何をしていくのか?」が先にあるということ。それを「意図性(intentionality)」と呼びます。

 F-384:ロバート・メーガーの「3つの質問」 <vol.4;役割/責任「Intentionality」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36189008.html

 

 

・モチベーションを上げる方法がよくわかった

・モチベーションの上げ方をもっと知りたいと思いました

・日々の中でワクワク・ドキドキできるようになりたいと思った。モチベーションを上げて、生活を今よりも豊かになれるようにしたい

 

A:モチベーションは、「上げる」ものではなく、「勝手に(自然に)上がる」ものです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

もっと正確にいうと、モチベーションとは、「『ゴール設定の結果としてのハビット&アティテュード』の『他人の視点からの評価』」のこと。

L-09620217… -08BSとハビット&アティテュードと抽象度の関係

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html

 

自身の感覚としては「あたりまえ」であり、「気にもならない(=意識に上がらない)」というのが、本当の“モチベーション”です。

(気にならない理由はこちら↓)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 以下、苫米地博士の著書「いい習慣が脳を変える 健康・仕事・お金・IQ すべて手に入る!」(KADOKAWAp32)より引用します。ブリーフシステム(Belief SystemBS)とハビット&アティテュードとモチベーションとの関係をクリアにしながら、本当の“モチベーション”を感じてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 

◆モチベーションや才能は関係ない!

 ブリーフシステムに依存関係があること自体はマイナスなことではありません。問題は、その依存関係が本当に望ましい形で成り立っているかどうかです。

 

 とても抽象度が高いゴール、たとえば「人類滅亡を防ぎたい」というゴール設定をする人がいて、「地球温暖化はまずいことだ」というアティテュードを持っていれば、選挙では地球温暖化を防ぐための政策をしっかりやってくれる政党に投票しようという投票行動(ハビット)にたどり着きます。それが、「自分が儲かればいい」というアティテュードを持ってしまった時点で、ブリーフシステムの依存関係が上下し、抽象度が逆転してしまいます。

 

 抽象度の高い方が低い方を支配するという正しい依存関係が、このようなブリーフシステムを変えて「いい習慣」をつくり、その習慣が脳を抽象度の高い次元に変えていくということなのです。

 

 よく新しい習慣を身につけようとするときに、「モチベーションが上がらないので続かない……」「三日坊主になってしまう……」と言う人がいます。

 しかし、それはモチベーションの問題ではありません。そもそもモチベーションなど存在しないのです。

 

 お腹がすいたのでご飯を食べるとき、「モチベーションが高い!」なんて言うことはないでしょう。眠いときに寝るのもそうです。それは単にゴールに合致しているというだけの話です。「健康」というゴールに合致しているから寝るのであり、食べるのです。

 ゴールに合致しているときは、人間は自然に行動を起こすものです。モチベーションとは、そのことに無理やり、言葉を付けただけのことです。その理由はおそらく簡単で、ゴールに合致していないことをさせようとするからです。それを日本語では「洗脳」と言います。

 

 その人のゴールに合致していないことを無理やりさせようとするときは、それを促す強い力が必要になります。だからモチベーションという言葉を持ち出して、それを高めるように強要するということが起きるのです。

 

 本来、人間は自分のゴールに合致しないこと=やりたくないことは、やれないし、やってはいけないのです。

 

 また、何か目的を遂行するときに、才能の有無で有利だとか不利だという話もありますが、本来、才能の有無は人間の行動には関係ないものです。

 ゴールは個人の数だけあるのだから、そこに才能の有無は関係ありません。人生においては、オリンピックの競技のように、順位を付けることが目的になってはいけないのです。

 

 それでも人間は、競争をしたがります。年をとって、おじいさんになっても、ゴルフのコンペで順位をつけようとする。それは自分のゴールではなく、煩悩に支配されてしまっている状況です。

 引用終わり

 

L-202につづく)

 

 

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F-098~:なぜ2位ではいけないのだろうか? ~「順位づけをすり込むことはよくないが、1位を目指さないといけない」の意味~

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F-365:経営判断ってなんだ?

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Q-237:新型コロナウイルスが怖いのですが、どのように対処すればよいのでしょうか? <ワーク付き>

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L-200202207月医療・介護研修会 -10;『幸せ』を今すぐ体感するワーク

 

 20226月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いた職員研修を行いました。依頼されたテーマは「イライラ」↓

 L-178~202206月医療・介護研修会(イライラの正体を知り、しっかり対処する)

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 その翌月、同じ医療法人で再び職員研修を行いました。今回のテーマは「ワクワク・ドキドキ」です。

 

 私が意図したのは、これまでの「イライラという可能世界w1」から新たな「ワクワク・ドキドキという可能世界w2」に移行すること。そのためにコーチとしての働きかけを行いました。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

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 当日の講演内容をブログ用に再構成し、いただいた御質問や御意見に回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変長らくお待たせいたしました) 

 

 01;ゴール達成を邪魔する「〇〇」

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 02;ゴールを考える前に必要なもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36208966.html

 03;左脳的な働きを超え、右脳的な働きをブーストする

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36223150.html

 04;「言語束縛」を外すための二つの方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36256269.html

 05;「イライラ」→「ワクワク・ドキドキ」のための二つの“秘密”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36270252.html

 06;世界を一変するためのワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36301779.html

 07;「イライラ」から「ワクワク・ドキドキ」への流れ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36314050.html

 08;ディベートを極めたうえで、徹底的に「Rゆらぎ」を行う

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36343075.html

 09;運動や思考を促進させるカラクリ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36354942.html

 10;『幸せ』を今すぐ体感するワーク

 

 

 これまで「イライラ」から「ワクワク・ドキドキ」への移行について、コーチとして解説しました。最後に「ワクワク・ドキドキ」の正体について確認し、あらためて「幸せ(well-being)」との関係を考察します。

 

 前回(L-199)は、「『ワクワク・ドキドキ』の正体」として、「ドーパミン(dopamine)」を取り上げました。

 Q-281~:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422146.html

 

ドーパミンには、運動調節、ホルモン調節、記憶、注意、気分、意欲、そして学習に関わる重要な働きがあることがわかっています。

「快楽」と呼ばれるような感情にも関わっていますが、じつは、「直接快楽を引き起こすのではなく、ドーパミンだけで幸せになれるわけではない」とされています。

 

ドーパミンだけで幸せになれるわけではない

 

 この部分はとても重要。

 そもそも「幸せ」とは何なのでしょう?

 

 以下、苫米地博士の著書「苫米地式『幸せ脳』のつくり方 -「本当の自由」を手に入れるいちばん簡単な方法」(イースト・プレス、p26)より引用します。自分にとっての「幸せ」をイメージしながら読み進めてください。Feel

 

 

脳が「幸せ」と感じるメカニズム

 「幸せ」の運用的定義は、「自分が幸せな状態」といいました。

 しかし、本当に「幸せ」の定義は、これでいいのでしょうか?

 問題は二つあります。

 ひとつは、「幸せな状態」というのは、単純にドーパミン(感情・興奮などにかかわる神経伝達物質)が出て、セロトニン(心のバランスを整える神経伝達物質)が出ている状態だということ。

 簡単にいうと、セロトニンが出れば「幸せな状態」になれます。そのためのテクニックはいっぱいあります。

 たとえば、死なない程度に、自分で自分の体をナイフで切り刻む方法があります。人によっては大量のドーパミンが出る。そして、誰でもβ-エンドルフィン(鎮痛効果や気分の高揚、幸福感などが得られる神経伝達物質)が出る。そうすると、最後に思いっきりセロトニンが出ます。

 細胞が傷つくと、細胞は「いま、壊れています!」という電気信号を出します。電気信号は脳に伝わって痛みに変わります。すると、痛みを麻痺させるため、すぐに脳はβ-エンドルフィンを出すように命令します。

 β-エンドルフィンがいっぱい出ると、さらに抑制物質であるセロトニンもいっぱい出ます。同時に、アドレナリンノルアドレナリン(ともに血糖値を高めたり、心拍数を速めたりするホルモン)も出るのです。

 だから、思いっきり怖がらせても、最終的にはセロトニンのおかげで幸せになります。リストカットをするとリストカッタージャンキーになってしまうのは、そのせいなのです。最後には幸せになるのだから、何度でもリストカットしてしまうのです。

 それが、「幸せ」の定義であって、それ以上の定義ではない。

 でも、それが「幸せ」の定義で本当にいいのですか?

 普通の人は「私はリストカッターになりたくない!」というでしょう。「そんなのは、幸せっていわない!」と反論すると思います。

 これが、単純に「自分が幸せな状態」を「幸せ」の定義にすることのひとつ目の問題点です。

 

 もうひとつは、「自分が幸せな状態」というのが「幸せ」の定義であった場合、その「自分」というものをちゃんと定義できますか? -という問題があります。

 

 自分とはなんですか?

 自我とはなんですか?

 

 じつは、自分という概念は幻想でしかありません。自我は幻想なのです。なぜ幻想かということは次に述べるとして、自分と自我は定義することができません。定義不能なのです。

 だから、「幸せ」も定義することができません。

 「幸せ」というものは、そもそも幻想でしかないということです。

 誰もが幻想でしかない「幸せ」を追い求めているのです。

 引用終わり

 

 

 「幸せ」というものは、そもそも幻想でしかない

 

 その事実を体感を伴ってしっかりと理解することが、釈迦の時代の悟り。後の大乗の天才たちは、その悟りを「空(くう)」と表現しました。

 Q-396:セルフトークのコントロールをやっていますが、時折強い孤独感を感じることもあります<後編;創造力×思考力×ゴール達成 ←〇〇>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35349531.html

 

 そもそも、人がドキドキやワクワクを感じる根元には、遺伝子や細胞レベルの欲求である“煩悩”があります。例えば「お腹が空いたら、食べたくなる」など。

 Q-363各エリアのゴールについて想いを馳せている… -A2<止;煩悩を意識する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33604324.html

 

 そんな欲求が思いどおりにならないことから生じる苦しみや悩みのことを、釈迦は「苦」と表現しました。その代表である「四苦」とは、「生」「老」「病」「死」のこと。それは誰もが経験する物理空間上の“さだめ”といえます。

 L-03320204月シークレット… -02;「四苦」「ヴィーゼルの言葉」「スピリチュアルペイン」の関係性

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26626963.html

 

 しかしながら、「四苦」を含む「苦」そのものも、そう認識しているだけの幻想に過ぎません。恐怖や不安、苦しみや悩み、そして不幸までも、すべて幻想。各人の記憶が織りなす幻想です。

 Q-235:「財布を娘に盗られた」といったvol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

それら「苦」の理由をすべて吟味してみて、いずれも幻想でしかないとわかったなら、もうワクワクを重ねて幸せになるしかありません。

 なぜなら、「幸せではない」という理由自体がないから。

 L-03620204月シークレットレクチャー -05;「四苦」を超越する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26705888.html

 

 だから“煩悩”を捨てよう と言いたいわけではありません。

 

確かに、煩悩を捨てていき、すべてが幻想であると理解したなら、心穏やかに生きていけるでしょう。しかし、人が本当に煩悩を捨て去ったなら、人類は滅亡してしまいます。食欲を捨てたら餓死するし、性欲を捨てたなら命の連鎖が途絶えます。

 

 大切なのは“煩悩”を制御すること。「ゴールを達成している自分」にふさわしいように、しっかりとコントロールすることです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 具体的には、再度認識することで現れる世界の「仮」の姿を観察します。これを「仮観」といいます。例えば、半分くらい水が入ったコップを見たとき、「水が半分しか/半分も」といったことではなく、「水を飲むもの」と認識します。その機能や役割を見るということです。

すると、同じコップに「花を挿すもの」という別の仮の役割を持たせることもできるようになります。

 F-254:イノベーションがうまれるとき <前編;視点>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29415081.html

 

 このように世の中のすべてを「空」と理解した上で、あえて「役割を持たされた仮の存在」と見るのが「仮観」です。

 

 すべてを「空」だと知った上で、同時にすべてのものに「仮」の役割を見いだしていく

 

 そうすると、結局のところ、この世の中に何一つ役割のないものは存在しないということがわかります。この境地が「中観」。「中観」が現代版の悟りです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

苫米地式コーチングは、もちろん、中観。さらなるゴール設定(=「空」の境地)とゴール達成(=「仮」の実践)に、夢中になりながら取り組み続けることがコーチングです

 F-353:“覚醒”の夏に向けて習得! 苫米地式「オーセンティック・コーチング」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34650757.html

 

 私にとっての幸せとは、その「夢中」のこと。

ゴールの世界(=ゴール側のComfort Zone)の体感と、その体感を現実化するための“挑戦”そのものが「幸せ」です。

F-158~:無我夢中

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_405002.html

 

 

 最後に、「『幸せ』を今すぐ体感するワーク」を紹介します。そのワークとは、前回の研修でも紹介した「ラベリング」↓

 L-10920218月シークレットレクチャー -11;モニタリング&ラベリング

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31421939.html

 

 ラベリングの「T」とは、「自分のゴールに関係のあること」。

 ゴール(未来)側から貼るラベルがすべてが「T」になったとき、目の前のすべてが「幸せ」につながる重要な縁起に感じられます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 常にラベリングを行いながら、「ワクワク・ドキドキという可能世界w2」を存分に楽しんでください。

 

 

 以上が当日の研修内容です(ブログ用にリライトしました)。

 次回はいただいた御質問・御意見に回答いたします。

 

L-201につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

 苫米地式コーチングは、もちろん、中観。さらなるゴール設定(=「空」の境地)とゴール達成(=「仮」の実践)に、夢中になりながら取り組み続けることがコーチングです

 

 その「夢中」の間、ドーパミンがあふれます。その状態は「ドーパミン依存」ともいえますが、前回(L-199)確認したとおり、依存自体は「悪」ではありません↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36354942.html

 

 苫米地博士は、むしろゴールの世界(=ゴール側のComfort Zone)に対して依存することを勧められています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

キーワードは「より鋭く、より細やかに」。詳しくはこちらの動画でどうぞ↓

【苫米地英人×山﨑拓巳】スペシャル対談④:過去はまったく関係ないと言い切る!

 

 

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 2025年前期のパーソナルコーチングの受付を開始しました(募集期間は~3月末まで)。

コーチング期間は254月から同9月の6ヶ月間。4コースあります。詳しくはこちらでどうぞ↓

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「<25年前期>コーチング説明会&セミナー」の動画配信を開始しました。今回のテーマは「現状の外をどうやって見つけるか?」。20254月末まで視聴可能です。

ぜひゴール設定の“基本”と“ポイント”を体得してください↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36249577.html

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

F-082~:ダメ。ゼッタイ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_352303.html

F-366:日本を世界のリーダーに! 「苫米地式次世代コーチング」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35313236.html

L-176202203月シークレットレクチャー -09;ラベリングにより到達する境地

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35045101.html

L-188202206月医療・介護研修会 -11;臨場感を高めるための一工夫

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35688489.html

 

 

苫米地式「幸せ脳」のつくり方

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F-388:“心身の不調”の一考察 ~苫米地式コーチング認定コーチとして~ <vol.4;新しいエスティームのfirst step

 

 はじめに(F-385/vol.1)、私が医師として経験した<ケース>を紹介しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

私が感じた本質的課題(case)は「ゴールがない」こと。

 

その根治的解決法(plan)は、もちろん、「ゴールを設定し、ゴールに向かって生きる」ことです。そのプロセス中に、人は「『宇宙に対して果たす機能』がわからない」というスピリチュアルペインを克服していきます。

 L-122202111月医療・介護研修… -03;ゴールがスピリチュアルペインを解決する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32663640.html

 

  ゴールを設定し、ゴールに向かって生きる

 

 その間に起こること(起こすべきこと)を、コーチとして考察します。

 

 vol.1;本質的課題と根治的解決法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36235572.html

 vol.2;動物の本能から生じる情動

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36282736.html

 vol.3;満たされない承認欲求が「かまってちゃん」を生みだす

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36325746.html

 vol.4;新しいエスティームのfirst step

 

 

 エフィカシーは「ゴール達成能力の自己評価」。よって、ゴールを設定しないことには高めようがありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

ところが、ゴールはエフィカシーが高くないとなかなか設定することができません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 では、どうすればいいのでしょう?

 “心身の不調”を抱えるような人に対して、まわりはどのように接すればいいのでしょう?

 

 

 コーチとしての私は、苫米地博士が再定義された「エスティーム(Esteem)」が鍵になると思っています。

L-172202203月シークレット… -05;「新たな世界(w2)」が包含する“光”と“影”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34943681.html

 

 新しいエスティームとは、「自分のゴールの凄さを自ら誇る」というもの

 そのエスティームを高めるfirst stepとして、「何か凄いゴールを設定しようと決めた自分」を自ら誇ってみる!

 

 

現状の外にゴールを設定するということは、これまでの慣れ親しんだコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)の外側に飛びだすということです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 当然、不安を感じ、落ち着かない感じがします。さらには、現状の外を貫くと、まわりから攻撃されるようになります。「Not Normal」だから。

 Q-391:現状の外かな~ということをイメージするととても気分が悪くなってしまいます。このような場合どのようにすればいいでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35232931.html

 

 そんな現状の外の感覚を保ち続けることは、決して楽ではありません。強力なホメオスタシスに抗うことになるからです。だからこそ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 「何か凄いゴールを設定しようと決めた自分」を自ら誇ってみる!

 

新しい定義のエスティーム(Esteem)を高めることができると、今まではスコトーマに隠れ認識することができなかったゴール(の芽のようなもの)がチラチラと見えてきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 次に行うのは、そのゴール(の芽のようなもの)を五感で体感すること。

 L-07520211… -04;抽象度を上げてIQを向上させる苫米地式トレーニング

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29486824.html

 

ゴール自体は不明瞭なはずですが(明瞭なら現状の中です)、ゴールを達成した自分の状態やその時自分がいる世界はクリアに感じることが可能。「クリア」とは、「臨場感豊か」という意味です。

 F-189~:くっきりとした姿が見えているわけではないけど、おぼろげながら浮かんできたんです

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_411502.html

 

 「ゴールを達成した自分の状態」や「ゴールを達成した自分がいる世界」の臨場感を豊かに感じられるようになる頃には、さらなるゴールを設定できるようになっているはず。

もちろん、ゴール達成に向けて自然に生きているでしょう(=気楽)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

それが(かつての)夢を達成していく感覚です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 *「臨場感豊か」の秘訣はこちら↓

 L-111~220218… -13~4;臨場感を高めてリアリティを合成する秘訣

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31473967.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31509419.html

 

 もちろん、「ゴールを達成した自分の状態」や「ゴールを達成した自分がいる世界」の臨場感を豊かに感じられるようになる頃には、「かまってちゃん」を克服しています。エスティーム⇆エフィカシーが相乗的に高まっていくから。

 反対にいうと、いつまでも「かまってちゃん」のままなら、エスティームを高めることも、ゴールを設定することも、エフィカシーを高めることもできないでしょう。

 Q-358:止められてもやりたいゴールが見つかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33485940.html

 

私が思う「かまってちゃん」の特徴は、1)とことん自分中心、2)まわりへの配慮が乏しい、3)過去へのこだわりが異常に強い、4)あくまでも被害者(まわりへ迷惑をかけている=加害者側であることを決して認めない) という感じ。

 

 この中でまずあらためるべきなのが

 

F-389につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

私が思う「かまってちゃん」の特徴は、1)とことん自分中心、2)まわりへの配慮が乏しい、3)過去へのこだわりが異常に強い、4)あくまでも被害者(まわりへ迷惑をかけている=加害者側であることを決して認めない) という感じ

 

 もう一つ付け加えると、5)社会常識に欠ける。

 

 それは「Not Normal」とは違います。コーチのブリーフとしての「Not Normal」は社会で共有されている価値観を十分理解した上で、「あえてはみ出す(従わない、無視する)」というもの。はみ出す方向性は、より抽象度の高い方、すなわち空(くう)に向かってです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 *「抽象度」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

より高次の次元にはみ出すと、当然、はじかれることになります。ただし、それに対して他人や社会を攻撃することはありません。すべて“自分”が「因」であり、「果」は自身の責任だと理解しているから。それが「自責」です。

Q-204~:「縁起」と「因果」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413308.html

 

 一方、「かまってちゃん」は、平然と他を攻撃します。あくまでも自分は被害者だから。それが「他責」。

 S-04-05:自責の意味

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22669112.html

 

実際、「私はこんな辛い思いを抱えている」といった内容を一方的に相談してきて、相手の都合などまったく考慮しようとせず、ただ解決だけを求める人がいます(しかも名前さえ明かさずに)。そのような人は、まさに「かまってちゃん」。

 Q-060:「気軽」という言葉の奥底に潜むもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13215570.html

 

私の場合、「かまってちゃん」には厳しく接するようにしています。このようなイメージを非言語で伝えながら

 

自身のその未熟さが苦の根源であり、成長こそが解決である

 

 その気づきがない限り、無限の可能世界への扉が開くことはありません。当然、自由な未来などありません。低抽象度次元に居続けることを自ら許容し続けるかぎり、いつまでも過去の延長線上を生き続けることになるでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

必要なのは「社会的洗脳」を自ら解き放つこと。まずは解き放とうと覚悟を決めることです。

L-06020208月シークレットレクチャー -06;必要なのは意思と覚悟

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28153740.html

 

 以下、苫米地博士の著書「ドクター苫米地の新・福音書」(講談社、開拓社より再版、p58)より引用します。

 

 

「いつも幸せな自分」でいるために

 

不幸の原因はすべて自分にある

 あなたは「いまの自分」を不幸だと感じていますか?

 もちろん、「禍福はあざなえる縄の如し」で、幸せなときもあれば、不幸なときもあるでしょう。どちらにしても、少しでも自分は不幸だと感じることがあるのなら、不幸だと思うその原因を突き止めて、自分を変えなくてはなりません。

 本書で目指すのは「常に、圧倒的に幸福でいられる自分」です。「なりたい自分」像は人それぞれであっても、この点だけは万人に共通の夢であるはず。まず、

 「不幸はどこから来るの?」

 ということから、考えてみましょう。

 といっても、答えは簡単。不幸の裏にはすべて、「自分の失敗」があります。

 世の中には、いろんな悩みを抱えた人がいます。「一流大学に落ちた」「希望の企業に就職できなかった」「仕事の成果があがらず、出世できない」「安月給で暮らしに汲々としている」「恋人にふられた」「子育てがうまくいかない」「忙し過ぎて、自分の時間がない」「人づき合いが苦手で、友達が少なく孤独だ」「発想が貧困で、平凡な企画しか出てこない」……。でも、どんな不幸ももとを正せば、自分の行動の結果です。

 だからこそ、そこのところをちゃんと自覚している人はよけい切実に、自分を不幸だと感じてしまうのでしょう。

 その点、自分に責任がなければ、気楽なものです。「受験に失敗したのは親のDNAのせい」とか、「医学部に進学できないのは、家が貧乏なせい」「出世しないのは、上司がバカなせい」などと、自分の不幸を人のせいにできれば、ずいぶんと気が楽になります。失敗の責任を自分以外の誰か、または自分が所属する社会とかに転嫁しちゃえば、同じ不幸でも大して苦痛を感じないのです。

 だからといって私は、「自分が不幸になったら、誰かに責任転嫁しましょう」と言いたいのではありません。そんなことをしたら、「自分の人生は他人に操られていい」となってしまいますから、「奴隷の人生」を勧めることになってしまいます。そうではなくて、

 「不幸の原因はすべて自分にあると、潔く認めなさい」

 と進言したいのです。「いつも幸せな自分」でいるためにも、不幸は自分が招いていることを自覚していることが必要だからです。

 そもそも、これから行おうとしているのは内部表現を「不幸な自分」から「幸せな自分」に書き換える作業でもあります。自分の不幸をしっかり認識することが大事なのは言うまでもありません。

 

あなたはなぜ、自分が不幸だと思うのですか?

 不幸の責任は自分にあることを認識したら、次に、どうして自分はその不幸を不幸だと感じるのかを考えてみてください。

 

 誰かと比べて、不幸なのではありませんか?

 社会の価値観と照らし合わせると、不幸なのではありませんか?

 自分が思い描いていた仮想的な自分の成功と比較して、不幸なのではありませんか?

 

 そう、たいていの場合、不幸は相対的なものです。何か物差しがないと、不幸かどうかを認識できません

 逆に言えば、「絶対的な不幸」というのはないのです。

 ならば、自分を何かと比べるのをやめればいい。それだけで不幸感はなくなります。すると、自分は不幸だと悩むこともなくなります。不幸から自由になれるのです。

 それほど簡単な話なのに、自らの不幸を嘆く人のなかには、悩むことをやめずに、自分をやめてしまう人、つまり自殺を選んでしまう人が後を絶ちません。やめるべきものは何か、その選択を誤ってしまうのです。

 なんてことを言うと、「不幸をやめられないから、苦労しているんじゃあないか」という声が聞こえてきそうですが、そうではないでしょう? 1章で、

 「自我は空である。物理的な実体ではなく、情報に過ぎない」

 ことを学んだあなたは、それができることをすでに知っています。不幸は、自分が何かと比較することでつくりだしたものなのだから、その比較対象とした情報を消去すればいいだけです。

 とはいえ、これも前章で述べたように、ホメオスタシスのフィードバックが強すぎて、なかなか不幸をやめられない人も多いと推察します。本章では、「不幸をやめるための考え方」についてお話ししていきましょう。

 最も大切なのは、いまのあなたが当然の如く受け止めている「世の中の価値観」を、根本から疑ってみることです。

 いまの社会は、命も含めて何事にも“偏差値”をつけて、その価値観を多くの人に押し付けています。これはある種、「社会的洗脳」です。どうして、そういう社会になったのかということも含めて理解することで、その洗脳から自らを解き放ってください。

 引用終わり

 

 

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-関連記事-

F-033:その男、〇〇につき

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F-293:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.6;リーダーシップの本質

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F-348:“MJ~縁起宇宙(w1)再構築!~ vol.1Off the wall

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F-367~:義を見て為さざるは、勇無きなり

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新・福音書

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L-199202207月医療・介護研修会 -09;運動や思考を促進させるカラクリ

 

 20226月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いた職員研修を行いました。依頼されたテーマは「イライラ」↓

 L-178~202206月医療・介護研修会(イライラの正体を知り、しっかり対処する)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_430045.html

 

 その翌月、同じ医療法人で再び職員研修を行いました。今回のテーマは「ワクワク・ドキドキ」です。

 

 私が意図したのは、これまでの「イライラという可能世界w1」から新たな「ワクワク・ドキドキという可能世界w2」に移行すること。そのためにコーチとしての働きかけを行いました。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 当日の講演内容をブログ用に再構成し、いただいた御質問や御意見に回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変長らくお待たせいたしました) 

 

 01;ゴール達成を邪魔する「〇〇」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36175836.html

 02;ゴールを考える前に必要なもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36208966.html

 03;左脳的な働きを超え、右脳的な働きをブーストする

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36223150.html

 04;「言語束縛」を外すための二つの方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36256269.html

 05;「イライラ」→「ワクワク・ドキドキ」のための二つの“秘密”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36270252.html

 06;世界を一変するためのワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36301779.html

 07;「イライラ」から「ワクワク・ドキドキ」への流れ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36314050.html

 08;ディベートを極めたうえで、徹底的に「Rゆらぎ」を行う

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36343075.html

 09;運動や思考を促進させるカラクリ

 

 

 これまで「イライラ」から「ワクワク・ドキドキ」への移行について、コーチとして解説しました。最後に「ワクワク・ドキドキ」の正体について確認し、あらためて「幸せ(well-being)」との関係を考察します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 まずは「『ワクワク・ドキドキ』の正体」から。

 

 「ワクワク・ドキドキ」と関係するのが「ドーパミン(dopamine)」です。

 Q-281~:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422146.html

 

ドーパミンとは、“行動”を促す中枢神経系の神経伝達物質のこと。食事で摂取したフェニルアラニンやチロシンを元に作られ、興奮した状態をつくるアドレナリン、不安や恐怖を引き起こすノルアドレナリンに変わります。

かつてはアドレナリンやノルアドレナリンの単なる前駆物質と考えられていましたが、ドーパミンそのものに、運動調節、ホルモン調節、記憶、注意、気分、意欲、そして学習に関わる重要な働きがあることがわかってきました。

L-167202201… -11(最終回);モーツァルトの音楽を“体感”するワーク

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34445624.html

 

 「快楽」と呼ばれるような感情にも関わっていますが、じつは、「直接快楽を引き起こすのではなく、ドーパミンだけで幸せになれるわけではない」とされています。

 (↑この部分は次回考察します)

 

 繰り返しますが、ドーパミンとは、“行動”を促す神経伝達物質のこと。“行動”とは物理空間で行われる活動のことだけでなく、情報空間での活動も含みます。「情報空間での活動」とは、思考のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

ドーパミンによって思考が促進されると、より複雑で高度な思考ができるようになります。つまり「IQが上がる」ということ。

 L-10720218月シークレットレクチャー -09;「I×V」とは〇〇

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31370555.html

 

 このドーパミンによるIQアップにより、人類は進化を実現してきました。

 L-177202203月シークレット… -10;自由なマインドで「物事を俯瞰し、最速・最短で結果を出す」ためのワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35079795.html

 

以下、苫米地博士の著書「Dr.苫米地の脱洗脳禁煙術」(WAVE出版、p25)より引用します。ドーパミンによるIQアップと進化の関係をイメージしながら読み進めてください。Feel

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

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ドーパミン依存自体は「悪」じゃない!

 タバコに依存することは、脳レベルで見れば「ドーパミン依存」ということです。

 さて、ここで誤解してほしくないのは、「ドーパミン依存」自体は「悪ではない」ということです。世の中には「何かに依存すること=ダメなこと」というイメージを持っている方がいらっしゃいますが、依存することは決して悪いことではありません。

 そもそも人間は昔からドーパミン依存体質です。

 ドーパミンは運動を促すホルモンであり、人間の食行為や性行為を促しています。ドーパミンに依存しているからこそ、人間は毎日ご飯を食べたり、セックスをしようとするのです。ドーパミンは個の生存や種の保存には不可欠な物質なのです。

 食行為や性行為とドーパミンの関係性は以下の通りです。

 ドーパミンは運動を促す役割なので、まず先にドーパミンが放出されます。すると、人間は食事をしたり(もしくは食事のための狩りや農作業などの運動をしたり)、興奮してセックスをします。こうした作用を「プライミング」と言います。プライミングとは、先に受けた刺激(先行刺激)によって、後続する刺激に対する認知や判断が影響を受けて、特定の行動が促進または抑制されたりすることです。食欲や性欲が満たされると、次にドーパミンが脳の報酬系に大量に流れて、思いっきり気持ちよくなります。この快の記憶が、次の機会に再びドーパミンを放出させるきっかけとなり、さらに運動を促進させるのです。

 食事の場合は、主なエネルギー源となる糖分が身体的依存を作っています。脳内でドーパミンが働いているために、糖分に対して依存状態となり、「ご飯を食べたい」「ご飯を食べるために働かなければ」というモチベーションが起こり、結果として生命を維持できているのです。

 さらに現代においては、ドーパミンは生存のためでなく、知的活動をするためにも不可欠であることが分かっています。なぜなら、運動も思考も脳にとっては同じことだからです。「運動」は物理空間の運動であり、「思考」は情報空間の運動です(ちなみに「物理空間」とは身体で触れることができるモノ自体の世界を指し、「情報空間」とは私たちの脳や心の中に存在するさまざまな概念がつくっている世界のことです)。ドーパミンによって情報空間の運動である思考が促進されれば、より複雑で高度な思考ができるようになります。つまり「IQが上がる」ということです(ドーパミンとIQの関係については、私のほかの著書の中で繰り返し書いていますので、ここでは割愛させていただきます)。

 依存とはDNAに記述された生物的欲求のことです。ドーパミンも人体に不可欠な物質だから依存しているのであり、ドーパミン依存であることは生きる上で必然なのです。

 ニコチンをはじめとした植物起源の薬物も、もともとは人間にとって不可欠なドーパミンを分泌させるためのプライミングとして用いられていました。薬物に依存することで、よりよく脳内でドーパミンを分泌させ、運動や思考を促進させること。それは個もしくは種としてのサバイバルのためなのです。

 ドーパミンを欲しがること自体は何の問題もありません。むしろ、よりよく生きるために、もっとドーパミンを欲しがるべきなのです。理想は、脳が本来備えている機能を使ってドーパミンを出すことですが、すべての人が思い通りに出せるわけではありません。そのときに外的刺激に頼ることは決して悪いことではありません。食べ物の糖分だって、タバコのニコチンだって、脳内のドーパミン分泌に関わっているという点では、本質的に変わりません。ニコチン依存がダメだと言うのは、毎日ご飯を食べたり、セックスしたりすることもだめだと言うことになってしまいます。

 引用終わり

 

 

プライミングとは、先に受けた刺激(先行刺激)によって、後続する刺激に対する認知や判断が影響を受けて、特定の行動が促進または抑制されたりすること

 

 この「プライミング」こそが“進化”の原動力!

(↑次回考察します)

 

米国の心理学者 アブラハム・マズロー(Abraham Harold Maslow1908~1970年)は、「人間は自己実現に向けて絶えず成長する生き物である」と仮定し、人間の欲求を五段階の階層で理論化しました。それが「欲求階層(段階)説」で、「自己実現理論」とも呼ばれています。

それによると、人間の欲求は五段階のピラミッドのようになっており、下位の段階の欲求が満たされるとより高次の欲求を目指すと説明されています。

 

 

自己実現理論(Wikiより引用)

欲求階層説(自己実現理論)

Wikipediaより引用

マズローの欲求段階説 - Wikipedia

 

 

 マズローの言う「より高次の欲求を目指す」のカラクリがプライミングにあります。プライミングの結果、エネルギーと創造力の駆使が行われ、私たち人類は進化を重ねてきました。

 PM-05-13~5そもそも教育とは?-6)人間形成

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html

 

 

 今、違和感を感じていますか?

 

 もしもYesなら(Noでもw)、ぜひその理由を考えてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 途中で述べたとおり、ドーパミンは、「快楽」と呼ばれるような感情にも関わっています。しかしながら、「直接快楽を引き起こすのではなく、ドーパミンだけで幸せになれるわけではない」とされています。その理由はきっと、今感じている違和感の正体と重なるはずです。

(ヒントはこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

L-200につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE          

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-告知1

 2025年前期のパーソナルコーチングの受付を開始しました(募集期間は~3月末まで)。

コーチング期間は254月から同9月の6ヶ月間。4コースあります。詳しくはこちらでどうぞ↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36288183.html

 

 

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「<25年前期>コーチング説明会&セミナー」の動画配信を開始しました。今回のテーマは「現状の外をどうやって見つけるか?」。20254月末まで視聴可能です。

ぜひゴール設定の“基本”と“ポイント”を体得してください↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36249577.html

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36332004.html

 

 

-関連記事-

F-082~:ダメ。ゼッタイ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_352303.html

L-10820218月シークレットレクチャー -10R =w w1(コントロ-ルされたP1=P2

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31398098.html

L-165202201月シークレットレクチャー -09;「自分中心を捨て去る」とは

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34392486.html

Q-347:自身の人生を変えることに専念? それともコーチング活動を開始? <vol.4;「走りながら考える」 同時並行“の意味>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32562546.html

Q-348:自身の人生を変えることに専念? それともコーチング活動を開始? <vol.5;走りながら考えるのは「〇〇〇〇」、その時気をつけるのは「〇〇」>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32598346.html

 

 

 

L-198202207月医療・介護研修会 -08;ディベートを極めたうえで、徹底的に「Rゆらぎ」を行う

 

 20226月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いた職員研修を行いました。依頼されたテーマは「イライラ」↓

 L-178~202206月医療・介護研修会(イライラの正体を知り、しっかり対処する)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_430045.html

 

 その翌月、同じ医療法人で再び職員研修を行いました。今回のテーマは「ワクワク・ドキドキ」です。

 Q-281~:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422146.html

 

 私が意図したのは、これまでの「イライラという可能世界w1」から新たな「ワクワク・ドキドキという可能世界w2」に移行すること。そのためにコーチとしての働きかけを行いました。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 当日の講演内容をブログ用に再構成し、いただいた御質問や御意見に回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変長らくお待たせいたしました) 

 

 01;ゴール達成を邪魔する「〇〇」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36175836.html

 02;ゴールを考える前に必要なもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36208966.html

 03;左脳的な働きを超え、右脳的な働きをブーストする

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36223150.html

 04;「言語束縛」を外すための二つの方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36256269.html

 05;「イライラ」→「ワクワク・ドキドキ」のための二つの“秘密”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36270252.html

 06;世界を一変するためのワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36301779.html

 07;「イライラ」から「ワクワク・ドキドキ」への流れ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36314050.html

 08;ディベートを極めたうえで、徹底的に「Rゆらぎ」を行う

 

 

 前回(L-198)は、モチベーションと重ねながら、「『イライラ』から『ワクワク・ドキドキ』への流れ」を考察しました。まとめると

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

1)     まずは呼吸をモニタリング

F-321:観自在 <実践編-1;モニタリング>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32969294.html

2)     呼吸(身体機能)の観察 → 心の状態(精神機能)までコントロール =Rゆらぎ

Q-410:「Rゆらぎ」のゆらぎとは何がゆらぐのですか? どのように

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36018695.html

3)     逆腹式呼吸でリラックスを深め、さらなるゆらぎを得る →大脳辺縁系優位(fight or flight)から前頭前野優位へ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

4)     前頭前野をフル活用してゴール設定

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

5)     ゴール →価値 →want to →「ワクワク・ドキドキ」があふれる

 

 

 この部分に関連して、研修後、このようなコメントをいただきました。

 

何か新しいことにチャレンジしようかと思っているので(悩んでいるので)、頑張ってチャレンジしてみようかと思います

 

 苫米地式における「悩み」とは、「悩むことに夢中になりすぎて行動を忘れている状態」のこと。「一生懸命やらない理由を探している状態」が「悩み」です。

 L-09720217月シークレット… -09BSを壊し、スコトーマを外すための方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30681527.html

 

 それは創造的回避が働いている状態。創造的回避が働くのは「have toが入り込んでいる」からです。きっとまだゴールがないか、あっても「心から望む」ものではないはず。つまり、誰かに「チャレンジ」を仕組まれているということ。

そのままでは無意識が強烈に嫌がってしまいます。だから、

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040752.html

 

 「頑張る」「努力」「根性」といった感覚には注意が必要!

 

それらはhave toを前提とする昭和の間違った方法論を象徴する言葉(感覚)だといえます。

 F-109:気楽

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 「ワクワク・ドキドキ」は、ゴール設定の結果として自然に生まれるもの。ゴールに向かうホメオスタシス活動のあらわれです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 ただし、ゴールがしっかり設定でき、その世界(=ゴール側のコンフォートゾーン)の臨場感を十分に高められたとしても、want toがいつの間にかhave toに変わってしまうことがあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 私自身は、「want tohave toに変えてしまうもの」として、「Fear(恐怖・不安)」「Obligation(義務感)」「Guilty(罪悪感)」に気をつけています↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523715.html

 

 「気をつける」をより具体的にいうと、「止観を行う」。

それは以前取り上げたとおり(L-194/04)、「左脳的な働きを超え、右脳的な働きをブーストする」こと。

(「止観瞑想」に関する苫米地博士の解説はこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18576926.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18684707.html

 

 今回は苫米地博士の著書「ディベートで超論理思考を手に入れる 超人脳の作り方」(CYZOp221)より引用します。「止観」に関するゲシュタルトを、さらに大きくクリアにしてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 

超人脳への道 -止観

 このファイナルトレーニングの「Rゆらぎ」と「Dの排除」を集中して行う作業は古くから「止観」と呼ばれています。文字どおり「心を止めて観る」ということです。「煩悩を止めて観る」ということです。あるひとつのことに「心を停めて観る」というのも止観といえます。ちなみに止観について記述されている天台智顗(ちぎ)による摩訶止観(まかしかん)では、以下のように定義されています。

 

 ●相対の止観

 ①さまざまの悪い覚観や妄念やの思想が静かに休息すること、②心を明らかな真理に依拠させて、現存する念をこれにつなぎとめて、停住させて動かさないこと、③無明に対して観ずること。

 ●絶対の止観

 相対するものがない全一なる仏法の世界。言葉が無用になりすべての相対的な考えを超えて、超えるということも超えられること。

 

 ここで、「相対の止観」の②で、「明らかな真理」というのは、何かということになりますが、本書では、論理的な真偽値が真のものぐらいに理解しておけばいいでしょう。論理の世界を超えるのですから、その論理の世界の真偽値でどう考えても真なものに心を停めて観るというぐらいの解釈でいいでしょう。

 ③で、無明というのは、これは、仏教用語になってしまいますが、「縁起を知らないこと」としましょう。「縁起」というのは、お釈迦様の哲学の基本で、すべての事象が関係から成り立っているという事柄です。この世の中には、(たとえ神がいたとしても)それだけで、他の何者にも依らず成り立っているものは何もないという哲学です。西洋的な定義における絶対神としての神や、道教でいうタオ(それだけであるもの)は、この世には存在しないという哲学です。それを知らないことを無明といいます。

 「絶対の止観」ですが、絶対を否定する仏教において、この絶対はどういう意味かを考察してみましょう。私は超越したという意味で捉えています。超越止観とでもいいましょうか。悟りの世界を表現している文言に読めます。ここで、天台智顗がいう「言葉が無用になり、すべての相対的な考えを超えて、超えるということも超えられる」というのは、まさに、相対的な考えの方法論の現在における頂点であるディベートを超越して、その超越を超えることでそのひとつを示せると思っています。

 もちろん、これは、実際にディベートを極めたうえで、徹底的に「Rゆらぎ」を行ってもらって、読者の皆さんひとりひとりに体得していただくしかありません。ちなみに、このレベルが涅槃と呼ばれるものといって過言ではないでしょう。以下は、同じく、摩訶止観からの引用です。

 「色(物質的現象)は無明から生じており、無明は実体がないものであるから、いかなる色も仮のものであり、仮のものであるから常にあるものではなく、そのような本性はないのであるから、空であることがわかるのである。

 また、ほんの一瞬でも心が生ずれば、それは必ず根(知覚器官)と境(それらにより生じる感覚)によって起こるのであり、いかなるものも因縁により生じているのである。因縁によって生じたものはみな無常なのである、あるいは、『一念の心に六十の刹那がある』といい、あるいは、『一念の心に三百億の刹那がある』という。このように一瞬たりともとどまらないので、念々(刹那刹那)の心は無常であり、無常で実体のないものであるから、煩悩は根底からくずれ、業も苦もないことになり、かくして生死の苦悩は滅するから、これを涅槃と名づけるのである。これは色心を分析する観の意である」

 

 空であるとは、縁起のことであり、すべては関係であるということです。ディベートはまさに現代版の修行の体系でもあり、その体感をするのに非常に役に立ちます。

 ただし、ディベートという論理の系のなかにいたのではそれは無理で、それを超えるしかありません。まさにそれを実現する脳が超人脳であり、空そのものを体験する脳ということです。ディベートは縁起を知る(無明から抜け出す)ための現代のサトリ修行でもあるのです。

 引用終わり

 

 

 天台智顗がいう「言葉が無用になり、すべての相対的な考えを超えて、超えるということも超えられる」というのは、まさに、相対的な考えの方法論の現在における頂点であるディベートを超越して、その超越を超えることでそのひとつを示せると思っています

 

 コーチングとは、「マインドの使い方をマスターする」こと。そのコアは「ゴール」と「エフィカシー」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 ゴール;1)現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)、4)自分中心を捨て去る

 エフィカシー;自分のゴール達成能力の自己評価

 

 …つまり、「~したい(want to)」という思いと「できる」という確信。

その思いや確信は左脳的な論理空間における「相対的」な評価ではなく、「ディベートを超越して、その超越を超える」という右脳的な超論理・超言語空間でのもの。

 F-364:シコウサクゴ <後編:コーチング中は「from思考錯誤×3 to試行錯誤」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35211211.html

 

 その超論理・超言語空間に構築された巨大で抽象的な構造を(非言語のまま)体感することが、「Don’t think. Feel!」の「Feel!」の感覚↓

 L-08520213月シークレットレクチャー -08;「feel」の体感

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30185249.html

 

 その「Feel!」を重ねるたびに、ますます「Total well-being(全人的幸福)」に近づくはず

 

私はそのように確信しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

L-199につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

 現代ディベート論理は「トゥールミンロジック」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

 詳しくはこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_254557.html

 

 

-告知1

 2025年前期のパーソナルコーチングの受付を開始しました(募集期間は~3月末まで)。

コーチング期間は254月から同9月の6ヶ月間。4コースあります。詳しくはこちらでどうぞ↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36288183.html

 

 

-告知2

「<25年前期>コーチング説明会&セミナー」の動画配信を開始しました。今回のテーマは「現状の外をどうやって見つけるか?」。20254月末まで視聴可能です。

ぜひゴール設定の“基本”と“ポイント”を体得してください↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36249577.html

 

  

-告知3

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36332004.html

 

 

-関連記事-

F-253Corona Panicに打ち克つ ~ビジュアライゼーションによるゴール達成法~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29357204.html

F-284~:気楽 ver.2

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

Q-238~:気楽に生きたいのですが

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418094.html

Q-243~:続・気楽に生きたいのですが~「気楽に生きる」ということ~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418403.html

 

ディベートで超論理思考を手に入れる

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: ディベートで超論理思考を手に入れる 超人脳の作り方 eBook : 苫米地 英人:

 

 

I-137:【告知】コーチング・デ・コンパッションクラブ<250323> 受付開始

 

 すべてのはじまりは“現状の外”へのゴール設定

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

双方向(多次元)の縁起を意識した気楽なクラブ活動をはじめました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ(CoacHing de Compassion ClubCHCC)」。

(詳しくはこちら↓)

1

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27936349.html

2

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28045280.html

 

 

CoacHing de Compassion Club

 

 

 このクラブ自体のゴールは「コンパッション実現」。コンパッションとは「慈悲」のことです。

20分(~最長30分)のクラブ活動を通じて、「Compassion = 慈悲」を体感&共有しながら、コンフォートゾーン化していくことを目指します。気楽にw

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 その実現のためにエンドステートを2つ設定しました。

 (エンドステート、COA、アサンプションはこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

1つ目(クラブ活動前半)は認知科学者 苫米地英人博士が教示されるコンパッションを確認していきながら、「お互いにスコトーマを外しあい、知識を習得・共有している」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 2つ目(クラブ活動後半)はお互いにエフィカシーを高めあいながら、「コンパッションを高次の抽象度で臨場感豊かに体感しつつ、物理空間でしっかり実践(実装)している」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 *物理空間(=情報空間の底面)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 毎回、苫米地博士の著書「近未来のブッダ」(サンガ)より引用します。

 初回(220205開催)の反省を踏まえ、今後は告知の際に次回開催時の引用部分を提示することにしました。

 PM-06-01:過去の“失敗”をもとに問題を解決する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 開催は不定期です(最近は第4日曜 午前に行っています)。1週間前までにはブログで告知します。

クラブ活動時間は20分間を予定しています(最長30分)。自由に参加してください(途中入退室可能)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 次回は 2025323日(日) 午前11時(日本時間)~ 開催。受付は5分前からです。

 

 

 申し込みは下記メールアドレスに。件名を「コンパッションクラブ<開催年月日>申し込み」としてください。

例:「コンパッションクラブ<250323>申し込み」

 

 申し込み・お問い合わせ(メール)

coachfor.m2@gmail.com

 

 

 お申込みいただいたら、zoom招待URLを返信します。あとは当日参加するだけです。

*自動返信ではありません。タイムラグを(compassionしながら)お楽しみください

*招待URLの転送等は御遠慮ください。参加できるのは申し込み者のみです

*申し込み時から匿名可とします(クラブ活動時の表示も)。ご自由にどうぞ

*友人や御家族等と一緒に一端末で参加する場合、申し込みは代表者だけでOKです

*クラブ参加時はカメラ・マイクともにオンにしてください。どうしても顔を出したくない方はzoomに搭載されているフィルター機能をご利用ください

(マスク・覆面・仮面のリアル使用も可w

*注意;録音・録画・撮影は御遠慮ください(私も行いません)

 

 

250323>前半のテーマ(引用部分、p68)はこちら↓

 

250323-1:善悪の基準

 

 

 250323>後半のテーマ(引用部分、p208)はこちら↓

 

250323-2:イメージを明確にする

 

 

 最後にもう一度、「近未来のブッダ」(サンガ、p151)より引用します。

 

 

現代版慈悲は「一緒に楽しみましょう」

 宗教は、たくさんの人に開かれていて、役に立ってこそ存在意義があります。ブッダの時代は「四つの苦をなくしてあげる」といえば、そのニーズは絶大でした。でも、今はそれではだれもついてこないのです。

 ブッダの時代、大衆のニーズに、教えを説いて応えた実績は意義深いです。しかし、今やニーズが違ってきています。そういう意味では、ブッダの教えが有効に人々の役に立っていないような懸念を感じます。

 宗教は、多くの場合は本人の救済に役立ってこそのものです。そういう機能を提供していくことの大前提として、たくさんの人の耳に届く、たくさんの人が聞きたいと思うメッセージを発信していないといけません。ブッダの教えも基本は不変ですが、時代が変わるにつれて説き方もバージョンアップしていくべきですし、コンパッションという考え方もどんどん現代化していくべきです。

 二十一世紀のコンパッションは、「一緒に苦しみましょう」とか、「一緒に憐れみましょう」とか、「私もあなたと同じように苦しんでいるんですよ」でなくていいと思います。もちろん、そういうニーズにも応えますが、もっと一般的な、基本的には現代社会の楽しさや快適さを享受できている人たちに応える「一緒に楽しみましょう」でいいのです。

 引用終わり

 

 

 さぁ、一緒に楽しみましょう!

 縁がつながることを楽しみにしています。

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

2つ目(クラブ活動後半)はお互いにエフィカシーを高めあいながら、「コンパッションを高次の抽象度で臨場感豊かに体感しつつ、物理空間でしっかり実践(実装)する」

 

 抽象度が上がるほど具体的な情報量が減っていくので、臨場感は下がっていきます。

ところが、それは「臨場感についての認識の誤解」(by苫米地博士)。詳しくはこちらで↓

 Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 

-関連記事-

Q-265~:臨場感世界をまったく同じように感じることが可能なのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420880.html

 

 

近未来のブッダ



F-387:“心身の不調”の一考察 ~苫米地式コーチング認定コーチとして~ <vol.3;満たされない承認欲求が「かまってちゃん」を生みだす>

 

 はじめに(F-385/vol.1)、私が医師として経験した<ケース>を紹介しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

私が感じた本質的課題(case)は「ゴールがない」こと。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

その根治的解決法(plan)は、もちろん、「ゴールを設定し、ゴールに向かって生きる」ことです。そのプロセス中に、人は「『宇宙に対して果たす機能』がわからない」というスピリチュアルペインを克服していきます。

 L-122202111月医療・介護研修… -03;ゴールがスピリチュアルペインを解決する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32663640.html

 

  ゴールを設定し、ゴールに向かって生きる

 

 その間に起こること(起こすべきこと)を、コーチとして考察します。

 

 vol.1;本質的課題と根治的解決法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36235572.html

 vol.2;動物の本能から生じる情動

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36282736.html

 vol.3;満たされない承認欲求が「かまってちゃん」を生みだす

 

 

前回(F-386)は、苫米地博士の著書「『感情』の解剖図鑑 仕事もプライベートも充実させる、心の操り方」(誠文堂新光社、p76)より引用しました。その中にこんな文言(青字)があります

 

「感情」の解剖図鑑

 

 

動物にはもともと、身の安全を守るために群れをなす習性があります。

 進化の結果、人間は一人でも行動できるようになりましたが、脳内には、仲間を求める仕組みがまだ残っています。集団で行動していた時代の名残が、生物としての人間の脳に残っているのです。たとえば、一人暮らしの人が寂しさを感じてしまうのは、そのせいです。

 引用終わり

 

 

その「名残」は、じつは、コーチングにも大いに関係します。「名残」を克服できないと、いつまでも過去に囚われたままです。

その「名残」のひとつが「エスティーム(Esteem)」。

L-172202203月シークレット… -05;「新たな世界(w2)」が包含する“光”と“影”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34943681.html

 

そのエスティームについて、苫米地博士はこのように書かれています。「オーセンティック・コーチング」(CYZOp125)より引用します(青字)。

 

 

オーセンティック・コーチング

 

 

 エスティームの意味は「尊重する」「高く評価する」という意味で、エフィカシーと似ているように聞こえますが、コーチングでは両者を明確に分けています。

 なぜなら、コーチングにおけるエスティームとは、社会の中での地位のことを指すからです。課長よりも部長の方が高いエスティームであり、部長よりも社長のほうが高いエスティームを持っているということです。

 しかし、社会的地位とは現状の中に居続けることで意味を成します。「私はこの会社の部長なんだ」ということに誇りを持っていればこそ、それを実現したいと思うわけです。つまり、エスティームを高めることは自分を現状に縛り付けることを意味します。ですから、エスティームはコーチングではクローズアップされることが少ない言葉になります。

 引用終わり

 

 

 エスティームを高めることは自分を現状に縛り付けることを意味します

 

 「だから、エスティームと関係なく生きよう!」と言うことは簡単ですが、実際にエスティームを手放すことは簡単ではありません。「集団で行動していた時代の名残」であり、遺伝子レベルで書き込まれているから。

 

 ところで、米国の心理学者 アブラハム・マズロー(Abraham Harold Maslow1908~1970年)の「欲求階層説」を御存知でしょうか?

 

 

 

自己実現理論(Wikiより引用)

欲求階層説(自己実現理論)

Wikipediaより引用

マズローの欲求段階説 - Wikipedia

 

 

マズローは、「人間は自己実現に向けて絶えず成長する生き物である」と仮定し、人間の欲求を五段階の階層で理論化しました。それが「欲求階層(段階)説」で、「自己実現理論」とも呼ばれています。

それによると、人間の欲求は五段階のピラミッドのようになっており、下位の段階の欲求が満たされるとより高次の欲求を目指すと説明されています。

その欲求とは下位より、1.生理的欲求(Physiological needs)、2.安全の欲求(Safety needs)、3.所属と愛の欲求(Social needs/Love and belonging)、4.承認(尊重)の欲求(Esteem)、5.自己実現の欲求(Self-actualization)の五つ。

そう、下から四段階目がエスティーム。日本語でいうと「承認欲求」です。

 PM-05-13~5そもそも教育とは?-6)人間形成

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html

 

 この「承認欲求」が満たされない苛立ちを、私は、<ケース>を観察しながら感じました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 以下、苫米地博士の著書「ため息をやめれば年収1億円への道が開ける」(宝島社、p205)より引用します。

 

 

「かまってちゃん」は自己愛の歪んだ表出?

 他人にかまってほしいという願望を持つ人間のことを、一般的に「かまってちゃん」と呼びます。たとえば、ツイッターに「困ったな~」「疲れた」といったツイートを頻繁にアップし、「どうしたの?」「大丈夫?」といった心配する返信を期待する人などは、典型的なかまってちゃんと言ってもよいでしょう。

 このような軽度のかまってちゃんは、適当に相手をしていれば満足するし、うっとうしければ無視すればいいので、有益ではないけれども有害でもありません。しかし、重度のかまってちゃんを放置すると、冗談ではすまされない嘘や自傷行為によって自分に注目を集めようとするなど、関わる人間を心身ともに疲弊させます。

 なぜかまってちゃんのような人間がいるのか。私は自己承認欲求が異常に強いことがその原因だと考えています。

 「自分を認めてほしい」と願う自己承認欲求は、社会的動物である人間ならば誰しもが持っている欲求です。ところが、コンプレックスや情緒不安定などによって自分に自信がない=エフィカシーが低い人間は、その状態を許容してもらうために周囲の人間を巻き込もうとします。重度になればなるほど、手段を選ばずに。

 パーソナリティ障害の一種である自己愛と混同されることもありますが、こちらは過剰なまでの自信や幼少期に矯正されなかった全能感などが根底にあるため、かまってちゃんとは逆に、無駄にエフィカシーが高い点が違います。

 自分がかまってちゃんだという自覚がある人は、エフィカシーを高める努力をすれば、自然と自己承認欲求が弱まります。

 また自分の身近にかまってちゃんがいる場合は、無視するのが最良の対策と言えるでしょう。本人に自覚と改善の意志がない限り、自己承認欲求は弱まってくれないからです。それどころか、中途半端に相手をすると確実にエスカレートするのでご用心を。

 引用終わり

 

 

 「自分を認めてほしい」と願う自己承認欲求は、社会的動物である人間ならば誰しもが持っている欲求です。ところが、コンプレックスや情緒不安定などによって自分に自信がない=エフィカシーが低い人間は、その状態を許容してもらうために周囲の人間を巻き込もうとします。重度になればなるほど、手段を選ばずに

 

 <ケース>で紹介した患者さんの心の内は、まさにこんな感じでしょう。

 

 根治的解決法は、最初(F-385/vol.1)に提示したとおり、「ゴールを設定し、ゴールに向かって生きる」こと。ゴールがなければ、エフィカシーを高めようがありません。

 Q-358:止められてもやりたいゴールが見つかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33485940.html

 

でも、よほどいいコーチに巡り会わないかぎり、ゴールを設定すること自体が難しいでしょう。決して少なくない人が、「ベーシックトラスト」のレベルで大きな問題を抱えているからです。

Q-229:低年齢の子どもも「want toで生きる」「have toは一切しない」なのでしょうか? しつけと教育の違いはどのように考えればよいでしょうか? 後編;しつけと教育の違い

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27824108.html

 

 博士が書かれている「エフィカシー」とは、「自分のゴール達成能力の自己評価」のこと。簡単にいうと、「私はゴールを達成できる」という確信。

その確信に、根拠はまったくいりません。ただ「できる」と確信するだけです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

  ただ「できる」と確信するだけ

  

 それがエフィカシー。

エフィカシーを高めることは一見簡単そうに思えますが、実際にはそんなに簡単ではありません。なぜでしょうか?

 

そう、エフィカシーは「ゴール達成能力」の評価であり、ゴールを設定しないことには高めようがないから。

 F-384:ロバート・メーガーの「3つの質問」 <vol.4;役割/責任「Intentionality」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36189008.html

 

  エフィカシーは「ゴール達成能力」の評価であり、ゴールを設定しないことには高めようがない

 

その一方で、現状の外にある本物のゴールというのは、エフィカシーが高くないとなかなか設定することができません。

 F-314~5:デジタル自傷行為 <plan-side -2;ゴール×エフィカシーの“秘密”>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32626694.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32678098.html

 

 では、どうすればいいのでしょう?

 “心身の不調”を抱えるような人に対して、まわりはどのように接すればいいのでしょう?

 

F-388につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

 エスティームを高めることは自分を現状に縛り付けることを意味します。ですから、エスティームはコーチングではクローズアップされることが少ない言葉になります

 

 それは過去の話。「オーセンティック・コーチング」以降、エスティームはコーチングにおいても重要な概念になりました。

 

 以下、「オーセンティック・コーチング」(p126)より再引用します。本文で引用した部分のつづきです。

 

 

ただし、人間の心理とは不思議なものでエスティームが高い人はエフィカシーも高いことが往々にしてあります。

 ですから、今回、私はエスティームに新たな意味を追加し、再定義しました。この再定義によってエスティームはコーチングにおいて重要な言葉となります。

 エスティームの新しい定義とは自分の社会的地位を誇るのではなく、「自分のゴールの凄さを自ら誇る」というものです。部長や社長といった社会的な地位を誇るように、自分のゴールの高さを自ら評価し、誇るのです。

 これまでのエスティームは「私もとうとう社長にまで上りつめた。凄いな。私は」としみじみ思うことでした。しかし、これからのエスティームは「私のゴールは社会的貢献度がとても高い。現にあそこやあそこの国の人々の暮らしを豊かにできそうだ。私ってすごいなあ」としみじみと思うということです。

 自分が持っているゴールを誇ることでエスティームを高める。エスティームが高まれば、エフィカシーも自然に高まってくるのです。

 引用終わり

 

 

 この“新たなエスティーム”が、「かまってちゃん」克服の鍵だといえそうです。

 

 

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