Q-404:接遇に関する研修を何度も行っていますが、いつの間にか元の状態に戻ってしまいます。どうすればいいのでしょうか? <後編;plan-side>
介護現場で働く方から御質問をいただきました。ありがとうございます。
その一部について、前編(case-side)と後編(plan-side)の2回に分けて回答いたします(変更を加えています)。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html
前編はこちら↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35833083.html
Q:接遇に関する研修を何度も行っていますが、いつの間にか元の状態に戻ってしまいます。どうすればいいのでしょうか?
A2:コーチがクライアントのコンテンツに関わった瞬間に、コーチングは洗脳に変わります。
Q-376:バランスホイールはクライアントが書き込んでコーチに見せるものなのですか。バランスホイールの内容について、コーチはどこまで口を出していいものなのでしょうか?
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“自由”を追求するはずのコーチングが、“奴隷”を生みだす洗脳に変貌してしまうのです。
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…じつは、誰もがすでに洗脳されています。それはブリーフシステム(Belief
System、BS)を考えるとわかるはず。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html
前回、「問題を見つけることも、見つけた問題を解決することも、その鍵は『スコトーマ』にあります」と書きました。スコトーマを生みだす/外すポイントは 1)知識、2)重要性、3)役割(責任)の3つ。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html
知識がなければ、そもそも認識することができません。
その一方で、知識が新たな認識を妨げてしまいます↓
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「自分」について一番知識があるのは、もちろん、自分自身。
だから、「自分の知識や常識として受け入れているものを、入念に吟味し続ける」ことが重要。少しでも違和感を感じるなら、その違和感は徹底的に掘り下げるべきです。
L-159:2022年01月シークレット… -03;フレーム解体×ブリーフシステム(BS)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34229897.html
どこに違和感を感じるのか?
どれくらい感じるのか?
なぜ感じるのか?
等々
…違和感を徹底的に掘り下げることによって、知識は新しいものに書き換わっていきます。これまでのゲシュタルトが、より大きなゲシュタルトへと再構築されていきながら。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html
前回、「コーチングにおいて、このプロセス(ゲシュタルト再構築)はとても重要」と書きました。その理由は、ブリーフシステムを見直す大切な縁起となり、さらなる現状の外にゴールを見いだす貴重な機会となるから。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html
信じて疑わない自身のブリーフシステムを疑うからこそ、現状の外がだんだんと見えてきます。「徹底的に掘り下げることで知識が新しいものに書き換わる」とは、自分のブリーフシステムをゴール側から修正していくことです。
L-097:2021年7月シークレット… -09;BSを壊し、スコトーマを外すための方法
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30681527.html
その過程で新たな現状の外が感じられるようになり、新たなゴールが見えてきます。それが認識できないはずの現状の外へゴールを設定する秘訣です。
L-160:2022年01月シークレットレクチャー -04;フレーム解体×ゴール設定
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34244552.html
そんなプロセスを繰り返すほど、新たに見いだすゴールは抽象度の高いものに変わっていくでしょう。それは自分自身がリーダーになっていくということでもあります。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html
リーダーが描くゴールの世界に対して臨場感が生まれると、ラポールの次の段階であるハイパーラポールが生まれ、強烈なホメオスタシス同調が働くようになります。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html
すると、ゴール達成を確信するリーダーのエフィカシーが、縁起空間中にひろがっていきます。これがコレクティブ・エフィカシーです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html
つまり、私がイメージする解決とは、
抽象度の高いゴールを持つ者がリーダーとなり、ゴールの世界の臨場感を高めながら、まわりを巻き込んで進化・向上していく
…というもの。
F-294~:苫米地式次世代リーダーシップ
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425234.html
以下、苫米地博士の著書「年収1億円稼ぐ! 脳の磨き方」(宝島社、p26)」より引用します。本のテーマ上、博士は「お金」にフォーカスしながら書かれていますが、もう一段抽象度を引き上げて読み進めてください。Feel!
チームのリーダーとなってコレクティブ・エフィカシーを高めよ
1億円を稼ぐには自分がリーダーになる
前に「5つのゴールを作る」という話をしましたが、そのうちの①、自分の欲求がない人は1億円を稼ぐことはできません。何度も言いますが、お金はただの数字であり、紙切れです。それを欲しいと思わなければ、決して金持ちにはなれないのです。
しかし、自分の欲求だけではゴールになりませんし、身内からドリーム・キラーを生んでしまいます。人を引っ張っていくという理由としても弱いため、結果としてチームで動くことができません。
1億円を稼ごうとしてチームで動く場合、全員が“1億円稼ぐ”というエフィカシーを持っています。これが「コレクティブ・エフィカシー(集合的エフィカシー)」で、まずは自分がリーダーとなり、チームのコレクティブ・エフィカシーを高めていきましょう。
すべてのゴールが見える人がリーダーになるべき人
チームのリーダーになるためには、①の欲求だけでなく、社会的なゴールや趣味など、②から⑤までのゴールがすべて揃っていなければなりません。また、自分がリーダーにならない場合でも、自分以外の人たちとゴールを共有していく必要があります。
①のゴールだけしかないと、稼ぐ側としてはチームのコレクティブ・エフィカシーを生み出すことができませんし、ましてやリーダーになることもできません。なぜならば、①だけでは社会の味方がいないため、ドリーム・キラーに狙われやすいのです。
ハーバード・ビジネス・スクールと米TPIの合同統計によると、コレクティブ・エフィカシーがある会社とない会社の10年間の追跡調査を行ったところ、売り上げでは、ある会社が2~3倍多い程でしたが、利益率では750倍も多かったという結果があります。同様に、海外の特殊部隊や自衛隊なども、チームのパフォーマンスを上げる最大の要因は、コレクティブ・エフィカシーを作れるかどうか、チームの全員が「自分はすごい」と思っているかどうかなのです。
コレクティブ・エフィカシーが生まれる心理的要因は、“ゴールの共有”と“結果としてのラポール(心理的連帯感)”です。簡単に言えば、コンフォート・ゾーンを共有する人たちで仲良くなればいいのです。リーダーと集団がゴールを共有すると、必要な倫理レベルもリーダーにならってアップし、高いコンフォート・ゾーンが共有され、ラポールが生まれます。まずはリーダーが“レベルの高いゴールを設定する”“チームのみんながそれを達成できると思う”、このことでラポールを生み、レベルの高いコンフォート・ゾーンを作るのです。
引用終わり
チームのパフォーマンスを上げる最大の要因は、コレクティブ・エフィカシーを作れるかどうか、チームの全員が「自分はすごい」と思っているかどうか
…あなた自身がチームの誰よりも高い抽象度のゴールを設定し、そのゴールをチームのメンバーとしっかり共有してみてはいかがでしょう。
あなたがレベルの高いコンフォートゾーン(Comfort Zone、CZ)を作りあげるほど、そしてメンバーがそのCZを強く共有するほど、チームは劇的に変わっていきます。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html
すべては自分自身のマインドからはじまります。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html
最後にもう一度、苫米地博士のこの言葉を…
チームのリーダーとなってコレクティブ・エフィカシーを高めよ!
…以上、私の回答です。
御質問ありがとうございました。
苫米地式コーチング認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記-
信じて疑わない自身のブリーフシステムを疑うからこそ、現状の外がだんだん見えてきます。「徹底的に掘り下げることで知識が新しいものに書き換わる」とは、自分のブリーフシステムをゴール側から修正していくことです
…ゴール側からゲシュタルトを再構築する思考法が「コンセプチュアル・フロー」です↓
L-081:2021年3月シークレット… -04;言語を用いたゲシュタルト構築 <応用編>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30075139.html
*こちらもどうぞ↓
L-088:2021年3月シークレット… -11;コンセプチュアル・フローに隠された“秘密”
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30266822.html
-告知1-
今年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として開催します。次回は2025年2月下旬開催の予定です。約1ヶ月前にこのブログで御案内いたします。
-告知2-
クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。
一緒に楽しみましょう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html
-関連記事-
F-311~:デジタル自傷行為
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_426481.html
L-074:2021年1月シークレットレクチャー -03;ブリーフシステムによる〇〇思考を止める
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29458054.html
L-094:2021年7月シークレットレクチャー -06;ブリーフシステムと人格や未来との関係
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30598161.html
L-095:2021年7月シークレットレクチャー -07;ブリーフシステムを変更する方法
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30622243.html
L-096:2021年7月シークレットレクチャー -08;ブリーフシステムとハビット&アティテュードと抽象度の関係
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html
L-168:2022年03月シークレットレクチャー -01;「ブリーフシステムをしっかり理解する」ための自問
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34842501.html