苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T <タケハラクニオ> ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学び九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

2024/09

Q-391:現状の外かな~ということをイメージするととても気分が悪くなってしまいます。このような場合どのようにすればいいでしょうか?

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:現状の外かな~ということをイメージするととても気分が悪くなってしまいます。調子を崩し寝込んでしまうこともあります。ゴールがなかなか設定できず困っていますが、このような場合どのようにすればいいでしょうか?

 

A:一言で答えると、素晴らしい!

 

 「現状の外かな~」のイメージングで「気分が悪くなる」というのは、しっかりと現状の外を感じている証。これまでのコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)を抜け出している証拠です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

まずは、肯定的に「コーチング実践者らしい」「私らしい」とセルフトークをしてください。

(セルフトークの「4段階」はこちら↓)

Q-103:あがり症は克服できますか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19152931.html

 

 ただし、「調子を崩す」「寝込んでしまう」というイメージは、「私らしくない」とセルフトークを重ねながら、「ますます元気だ」「気力がみなぎっている」というイメージに書き換えていきましょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 そのときに意識に上げて行うべきなのが「スマートトーク」!

スマートトークとは、ポジティブなセルフトークのこと。その内容は「他人に対する肯定的な評価」と「自分に対する肯定的な評価」です↓

 F-322:観自在 <実践編-2;スマートトーク>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33017128.html

 

コーチングの観点でいうと、スマートトークとは「“失敗”の記憶が生みだす現在(w1 …じつは過去)からゴールが生みだす未来(w2)に臨場感を移す技術」だといえます。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 もっとストレートにいうと、スマートトークとは、エフィカシー(efficacy)を高めるためのもの。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 「自分のゴール達成能力の自己評価」であるエフィカシーは、ゴール側のコンフォートゾーン(comfort zoneCZ)のレベルのことでもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 *「エフィカシー=ゴール側のCZのレベル」はこちら↓

 Q-310:私のまわりではそうでもないvol.5:コレクティブ・エフィカシー -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31049084.html

 

 

ポイントは「臨場感」。「ゴール側のCZの臨場感をいかに高めることができるか?」が鍵です。

 F-244:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.1;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28857122.html

 

 「臨場感を高めてリアリティを合成する秘訣」として、私は1)共感覚、2)ゴール達成のプロセス(=ゴールに向かうイメージ)に臨場感を持つ、3)バランスホイール の3つを重視しています。詳しくはこちらでどうぞ↓

 L-111~220218… -13~4;臨場感を高めてリアリティを合成する秘訣

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31473967.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31509419.html

 

 今回はさらなる秘訣を紹介します。それは「ノット・ノーマル(Not Normal)」という生き方!

 

 

 ところで、「現状の外かな~ということをイメージすると、とても気分が悪くなってしまう」ということですが、反対にどんなことをイメージすると気分が良くなりますか?

 

 逆腹式呼吸でリラックスとゆらぎを深めながら、ゆっくりと考えてみてください。これはとてもとても大切な縁起。ぜひとも時間をたっぷりかけて取り組んでください。

 (逆腹式呼吸はこちら↓)

 L-166202201月シークレット… -10;呼吸を意識に上げてコントロールするワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34408574.html

 

 

 

 さて、気分が良くなるのはどんなイメージだったでしょうか?

 

 例えば「褒められている」「出世している」「給料が増えている」といったものであるなら、それらのイメージは今すぐ捨て去りましょう。

なぜなら、それらは全部「他人から与えられるもの」だから。

 

苫米地博士は「他人から与えられて喜ぶのは『奴隷マインド』の証拠」だと仰います。

事実、多くの人は社会に飼い慣らされています。今、必要なのは、もらうことばかりを喜びにするような「奴隷マインド」のメンタリティから抜け出すことです。

 F-207:マトリックス/Matrix -02Reloaded;現実を生みだすもの>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27012198.html

 

 「奴隷マインド」のメンタリティから抜け出す

 

 そのために「ノット・ノーマルを貫く」「ノット・ノーマルを楽しむ」ことが重要です。

 

 以下、苫米地博士の著書「40歳から『差がつく』生き方 奴隷マインドを捨て、ノット・ノーマルで行け!」(PHP研究所、p113)より引用します。

 

 

「ノット・ノーマル」な生活で、ブリーフシステムを破る

 言い換えれば、「現状」というのは、自分のブリーフシステムの範囲内で行動を続けることである。

 ブリーフシステムとは、先ほど説明したようにコーチングの用語で、自分の頭の中にある「自分の行動を縛っている枠組み」「自分を縛っている信念のシステム」のことを言う。つまり、「『かくあるべし』という自分自身のブリーフシステムを維持したままで起きる可能性のあることは、すべて『現状』である」ということである。たとえ確率が低かろうと、社長になることは「現状」なのだ。

 逆に言うと、会社に残っても「現状の外側」に行くことはできる。自分のブリーフシステムを変えて「枠」を飛び出し、今の会社を思いっきり変革するという方法もある。

 「現状の外側」というのは、国家で言えば法律の外側ということである。法律を変えないと外側には枠を広げられない。

 個人の場合は、ブリーフシステムを変えないと、現状の外側に枠を広げていくことができない。

 ブリーフシステムの枠組みをつくっている情報の出所は、すべて他人である。親から聞いたこと、学校の先生から聞いたこと、上司から聞いたこと、あるいは本で読んだことが、情報として自分の中に入ってくる。

 100%外部からの情報だが、それを自分が受け入れて、脳の前頭前野でパターン化してしまう。ブリーフシステムが自分の頭の中の法律になり、「こう生きるべきだ」「こう行動するべきだ」という「信念の体系」がつくりあげられていくのだ。

 この「信念の体系」ができあがってしまうと、自分自身が求める本当のゴールが隠されてしまい、見えなくなってしまうことが多い。これがスコトーマ(心理的盲点)だ。スコトーマとは、「いつも、何回も見ているのに、見えていないもの」「自分は見ている気になっているのに、見えていないもの」のことである。自分の頭の中で「かくあるべし」と強烈に思ってしまっているために、「見ているのに、見えていない」状態になってしまうのである。

 先ほど挙げた私の会社員生活の例で言えば、もし、「タイムカードは、何が何でも押すべきものだ。そんなこともできないなんて、会社人として恥ずかしい」と信じ込んでいるとすれば、タイムカードを押さなくていい理由など見えなくなるはずである。

 「ノット・ノーマル」な生活をしてみると、ブリーフシステムという自分の枠が、自ずと少しずつ破れてくる。そうすると、その外側にあるものがチラチラと見えてくる。外側に見える楽しそうなものを、とりあえずのゴールにして、自分の頭の中でシミュレーションしてみる。もし、そのゴールを達成したときに自分が心の底から、本当に嬉しくなれそうなら、それを暫定的な「ゴール」として設定すればいいのである。

 引用終わり

 

 

 「ノット・ノーマル」な生活をしてみると、ブリーフシステムという自分の枠が、自ずと少しずつ破れてくる

 

 ブリーフシステムという枠が破れるほど、「気分が悪くなる」は解消していくはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 そして、ゴールを見つけるでしょう。

「これだ!」と確信するとともにちょっと不安になるような「ノット・ノーマル」なゴールを。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 そんな瞬間までもう少し。

 不安と不満をうまくコントロールしながら、その大切な瞬間をしっかりつかみ取ってください。

 F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

 

 

 以上、私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

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一緒に楽しみましょう!

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F-212~:仕事楽しみですか? ~want toが非難される社会~

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F-364:シコウサクゴ <後編:コーチング中は「from思考錯誤×3 to試行錯誤」>

 

 先日「ウォーミングアップとクーリングダウン」について書いたブログ原稿を読み返していたら、タイプミスに気がつきました。「シコウサクゴ」を、「試行錯誤」ではなく、「思考錯誤」と書いていたのです。

 (その記事はこちら↓ タイプミスは修正しました)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26364639.html

 

 湧き上がる感情と思考を観察しながら、気楽にまとめてみました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 *前編はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35159915.html

 

 

 前回(F-363/前編)、「思考錯誤」を「自分で自分の限界を生みだしていること」と定義しました。

 

自分で生みだした限界の集合が“自分”

 

それをコーチングではブリーフシステム(Belief SystemBS)と呼びます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 ところで、「思考の3つの軸(Three Dimensions of Thought)」という概念(ゲシュタルト)ご存じでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 以下、苫米地式コーチング認定グランドマスターコーチ 田島大輔さんの著書「マインドの教科書」(開拓社、p292)より引用します。

 

 

マインドの教科書

 

 

 思考の3つの軸(Three Dimensions of Thought

 人が思考する時の言葉・映像・感情からなる3つの要素。

 

 人間は「言葉(Words)」と「映像(Pictures)」と「感情(Emotions)」という3つの軸によって思考しています。私たちは「言葉」を使って考えます。その言葉が「映像」を想起させます。そして、その映像は「感情」を生み出します。人間は、この3つの軸で常に自分自身に話しかけています。この3つの軸による思考を「セルフトーク」といいます。

 この思考体系は、別の言葉では「アファメーション」ともいいます。アファメーションとは「事実として認識したことを宣言する」ことです。「信念について述べる」ことともいえます。ここでの「事実」とは実際の事実とは限りません。人間の『無意識』は、自分自身に事実として認識したことを真実としてそのまま受け入れます。

 アファメーションのプロセスは、人間がこの3つの軸で思考することを応用した技術です。

 引用終わり

 

 

 私たちは「言葉(words)」と「映像(pictures)」に「感情(emotions)」を加えた3つの軸で思考をしています。

よって、「思考錯誤」は、この3つのレベルで考察することができます。抽象度を軸に低い方からならべると、1)感情レベルの錯誤、2)言葉&論理レベルの錯誤、3)映像レベルの錯誤 です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

以下、簡潔にまとめます。

 

 

 1)感情レベルの思考錯誤

私たちの目の前の世界は過去の記憶と紐づいた言葉と映像でできあがっていて、そこには感情(情動)が貼り付いています。感情の多くはネガティブなものです。なぜなら、私たちは“失敗”を強く記憶するから。

 PM-06-01:過去の“失敗”をもとに問題を解決する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 私たちは、そうとは知らずに、いつも過去=“失敗”に囚われています。言葉・映像・感情(情動)が一体となった“失敗”の記憶によって大脳辺縁系が活性化してしまうと、文字どおり“動物的”になってしまいます。それは思考というより、ただのリアクション。

そんな「ファイト・オア・フライト」と呼ばれる状態が、「1)感情レベルの思考錯誤」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 

 2)言葉&論理レベルの思考錯誤

1)感情レベルの思考錯誤」を克服できたとしても、すなわち大脳辺縁系を抑え前頭葉前頭前野優位で思考できたとしても、私たちは情報次元で強力に縛られます。その代表が言葉(言語)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

例えば、コーチングの観点で考えると、「言語(化)」には次のような課題があります。

    want tohave toに変わる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

    ドリームキラーが生まれる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

    エフィカシーが下がる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

    抽象度の上限ができる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34244552.html

    言語により構築された世界を超えて非言語情報処理を行うことが困難になる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30102311.html

 

 論理でも同じ。

現代の論理はトゥールミンロジックのように非形式的なものです。これらのロジックは現代分析哲学において非単調論理として形式化されているそうですが、突き詰めると必ず「現状の最適化」に至ります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

 それはコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)の固定化であり、過去に縛られることと同じ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 つまり、現状に囚われることが「言葉&論理レベルの思考錯誤」です。

 L-158202201月シークレットレクチャー -02;フレーム=BS(囚)問題

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34191211.html

 

 

 3)映像レベルの思考錯誤

 ここでは「映像レベル」を「超言語」「超論理」だと理解してください。あるいは「左脳言語野を抑え、右脳言語野が活性化した状態」です。

 S-02-12“超論理”を表現する言葉

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19021726.html

 

 このレベルでの思考の特徴を言葉にすると、「なんとなく」。

 L-08520213月シークレットレクチャー -08;「feel」の体感

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30185249.html

 

 前頭前野の外側部が論理を司っているのに対して、前頭前野の内側部が司るのが社会的情動です。私たち人間は、この社会的情動の働きによって、矛盾した状況の中でも答えを出すことができます。

 F-301:芸術は高抽象度の未知なるLUB。では、コーチングは? <vol.3最強の自己プロデュース力=火の鳥

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31971444.html

 

 矛盾した状況で答えを出す

 

それが「映像レベルの思考錯誤」の克服。そして、それは現状の外にゴールを見出すときの意識状態でもあります。限界突破のための意識状態です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 

 以下、苫米地博士の著書「30代で思い通りの人生に変える69の方法」(泰文堂、p79)より引用します。「分厚いスコトーマを破壊して、ゴールを見出す感覚」をぜひつかんでください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 

18 情報・知識の塗り残しをなくせば人生の本当のゴールが見えてくる

 私の本を読みつけている読者なら自明のことだと思いますが、知識のゲシュタルトが飛躍的に増加するのは、それぞれの知識のゲシュタルトに含まれている知識と知識が新しい別のゲシュタルトを形成し、一から知識を獲得することなしに新しい認識を生み出すからです。

 あなたは、成長というものがS字曲線を描くことをご存じでしょう。何かを始めるときは、最初のうちはなかなか上達していきませんが、知識や経験の量があるところを超えると、急に上達のスピードが上がり、その後さらに加速していきます。その上達の様子をグラフ化したのが、成長のS字曲線です。

 知識を身につけるときも同じで、全体像を知るために勉強を始めたばかりのときは、なかなか理解が進みません。ところが、それをやり続けていくと、あるとき急に、全体像が丸ごと理解できる瞬間がやってきます。すると、次の瞬間から新しい知識を理解するのはとても簡単なことになり、理解もどんどん深まっていきます。このような経験は、誰もが学生時代に味わっているはずです。

 知識のゲシュタルトをたくさん身につけていくと、今度はそれが、技術や経済といった特定の分野を超えたところで起こります。要するに、それぞれの知識のゲシュタルトの中に含まれた知識同士が結びつき、新しいゲシュタルトが生み出され、それが社会観や世界観といった、大きなくくりの認識を生み出すわけです。

 読者のみなさんは、「私はすでに社会観や世界観を持っている」というに違いありませんが、その社会観や世界観はまだまったく不十分で、塗り残しが目立つ絵のようなものです。

 塗り残しは、自分に無関係と思い込んで、そのまま放置されている部分です。確かにその部分の知識を持っていなくても仕事に支障はないし、逆に、その部分の知識を持ったところで仕事や出世に直接、役立たないかもしれません。だからこそ、塗り残しになっているわけです。

 ところが、塗り残しをそのままにしていると、その絵はいつまでたっても完成しません。絵が完成しないということは、確固とした世界観を持てないということだけではありません。それがないということは、本当に心から実現したい自分の望みは何かということについても、理解が届かないことなのです。

 私事を少しばかり説明すると、私は機能脳科学の学者であり、脱洗脳の専門家であり、天台宗で出家した仏弟子であり、さらにいま、先日亡くなったアメリカのコーチングの祖であり、世界的権威ルー・タイスと共同でつくり上げたコーチング理論「TPIE」を普及させる活動を行っています。そして、すでに紹介したように、私の人生のゴールは「差別と戦争のない世界をつくること」です。

 ふり返って、20代のころ、私は自分がそのような生き方をするとは思ってもいませんでした。実際、三菱地所に勤め、アメリカに留学していたころは、「映画監督になってやろう」と考え、映画専門学校に通った一時期もありました。

 若いうちは四方八方に関心を持つものです。

 アメリカで認知科学を学ぶうちに「仮想現実の臨場感」というテーマに深くかかわるようになり、帰国してオウム真理教信者の脱洗脳を行うことになったのがきっかけで仏教を勉強することになり、釈迦の哲学を勉強するうちに出家することになりという具合に、たくさんの知識のゲシュタルトを身につけるようになりました。そして、それが社会人と子どもたちの自己実現を助け、人生の高いゴールを達成する科学的な方法の普及という現在の活動へと私を導き、私自身も40代になってから先に述べた人生のゴールを見出すようになりました。

 私がそうした人生のゴールを見出したのも、私がたくさんの知識のゲシュタルトをつくってきたことの結果です。

 コーチングで私がいつも指摘するように、人生のゴールは、現状からできるだけ遠いものでなければなりません。しかし、遠くにありながら本心から実現したいゴールは、塗り残しの目立つ世界観によって見出すことはできません。たくさんの知識のゲシュタルトが身につき、十分に深い世界観を持つようになって、初めて遠くにあるゴールが見えてくるわけです。

 

知識のゲシュタルトをたくさんつくり、自分のゴールはできるだけ遠くに見出そう

 引用終わり

 

 

読者のみなさんは、「私はすでに社会観や世界観を持っている」というに違いありませんが、その社会観や世界観はまだまったく不十分で、塗り残しが目立つ絵のようなものです

 

塗り残しをそのままにしていると、その絵はいつまでたっても完成しません。絵が完成しないということは、確固とした世界観を持てないということだけではありません。それがないということは、本当に心から実現したい自分の望みは何かということについても、理解が届かないことなのです

 

 本当に心から実現したい自分の望み」を見つけ、ゴールとして設定することがコーチングの前半部分。それが「情動→言葉&論理→映像という思考錯誤」の克服

 Q-358:止められてもやりたいゴールが見つかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33485940.html

 

 そして、ゴールを抽象度の低い次元で具体的に現実化(実装)するための取り組みが、コーチングの後半部分であり、本来の意味での「試行錯誤」

 F-123~:「I」を「R」に実装する ~苫米地博士によるFederation of Cyber States(サイバー国連邦)設立提案~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_393431.html

 

 

「シコウサクゴ」を縁に湧き上がる感情と思考を観察しながら、そんなことを感じ考えました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

私たちは、そうとは知らずに、いつも過去=“失敗”に囚われています。言葉・映像・感情(情動)が一体となった“失敗”の記憶によって大脳辺縁系が活性化してしまうと、文字どおり“動物的”になってしまいます。「ファイト・オア・フライト」です

 

 今回のテーマ「思考錯誤」を“動物的”に表現すると、1)感情レベルの錯誤 =「ワニ」、2)言葉&論理レベルの錯誤 =「サル(黒・白・シマシマ)」、3)映像レベルの錯誤 =「火の鳥」です。

 詳しくはこちらでどうぞ↓

 F-299~:芸術は高抽象度の未知なるLUB。では、コーチングは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425725.html

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

F-196:コーチとして考える「ウォーミングアップ」と「クーリングダウン」

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F-208:マトリックス/Matrix -03Revolutions;脳の呪縛を解き放つ>

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L-171202203月シークレットレクチャー -04;「ゴール(w2)」と「現状の自我(BS=p=w1)」の間に

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34928669.html

L-174202203月シークレットレクチャー -07;ゴールの世界(=ゴール側のCZ)に移行する秘訣

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34993755.html

 

 

30代で思い通りの人生に変える69の方法

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Q-390:僕はコミュ障で親しい関係の人が誰もいません。休みの日も部屋に閉じこもりゲームばかりで、人生が終わっている気がします...

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:僕はコミュ障で親しい関係の人が誰もいません。休みの日も部屋に閉じこもりゲームばかりで、人生が終わっている気がします。

 だからといって、今の生活スタイルを変える気がせず、この先が不安です。どうすればいいでしょうか?

 

A:前回(Q-389)、苫米地博士の著書「苫米地式 超高速コミュニケーション術」(大和出版、p29)より引用しました。その中にあるのがこの言葉

 

 

 自分と相手のそれぞれの意図を把握しているか、その意図は近いものか離れたものなのか、言うなれば「自分と相手の関係性」をしっかり把握することがコミュニケーションを成立させるうえでは非常に重要

 

 

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 前回の回答内容を簡潔にまとめると、「相手の意図を明らかにして、自分の意図とのLUBをつくる」という話。

Q-389:同じ職場でお客さんに対しての話し方がおかしい人がいます。どう接すればいいでしょうか? <後編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35181480.html

 

 *LUB=Least Upper Boundはこちら↓

 L-05820208月シークレットレクチャー -04;抽象度を上げる秘訣 <ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28095246.html

 

 「相手の意図と自分の意図とのLUBをつくる」ためには、当たり前ですが、「自分の意図」がわかっていないといけません。

 

あなたは御自身の意図をしっかり把握していますか?

 

 どんな人生を送りたいのですか?

 

 どんな人間になりたいですか?

 

 

 きっと「いきなり問われてもわからない」「意図など考えたこともない」が本音でしょう。どうですか?

 

 もしもそうなら、あなたは今、窮屈な気持ちでいるでしょう。私から批判されているように感じているかもしれません。

その落ち着かない感じは、過去の何らかの記憶が生みだしています。「他人のモノサシ」や「社会の価値観」といったものがたっぷり刷り込まれた記憶です。

 Q-314~:こんな私に誰がした

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425205.html

 

 コーチとしての私にとっては、ハツラツと自身の意図を語る人やスラスラとゴールを語りだす人こそ心配です。本当の“自分”を生きていない可能性が高いから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 だから、「わからない」を否定的に考えないでください。それは他人(とくに親)による決定的な方向付けがなされていないということです。

 Q-252~:最近また頭痛がひどくなりました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419633.html

 

「わからない」はラッキーなのです。あなたは心から望む人生を、これから自由に創造することができます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 つまり、人生が終わっている」のではなく、「本当の人生がまだ始まっていない」

 

 では、どのようにして人生を始めればいいでしょう?

 

 そう、答えは「ゴール設定」。「ゴールが先(Goal comes 1st.)」です。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 「今の生活スタイルを変える気がしない」というのは、ゴールを設定していないから。もしも現状の中にゴール(らしきもの)を設定してしまったら、やはり「今の生活スタイルを変える気はしない」でしょう。コンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)が変わらないからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 だから、“結果としての「生活スタイル」の変化”を、ゴールがうまく設定できているかどうかのセルフチェックに活用してください。あなた自身ははっきりとはわからなくても、まわりの人々は敏感に“変化”に気づくはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 だから、「不安」を感じる必要はありません。ただゴールを設定するだけ。ゴールを設定したら、ゴールに向かい続けるだけです。

 Q-358:止められてもやりたいゴールが見つかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33485940.html

 

 

 とはいうものの、本物のゴールを見つけることは、決して簡単ではありません。私自身は「コーチの存在が絶対に必要」だと思っています。

 (そのシンプルな理由は↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 「だから、素晴らしいコーチからコーチングを受けよう」と言いたいのではありません。まずは自分自身で“オンリーワンのプラン”を手に入れて欲しいのです。

 S-04-05:自責の意味

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22669112.html

 

それは「意図性(intentionality)」を体得すること。体得とは、体感を伴って心から納得すること=ゲシュタルト化です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

私の本音を話すと、「意図性(intentionality)」が不明瞭なままなのであれば、むしろコーチングを受けない方がいいくらいだと思っています。詳しくはこちらでどうぞ↓

Q-333:「記憶が抜ける」ようなvol.8;抽象度を上げた“オンリーワンのプラン”>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32048435.html

 

 では、あらためて伺います

 

あなたは御自身の意図をしっかり把握していますか?

 

 どんな人生を送りたいのですか?

 

 どんな人間になりたいですか?

 

 

 「いきなり問われてもわからない」「意図など考えたこともない」ですよねw

 その場合は、「価値のある情報」を発信し、「抽象度の高い本物の情報」に触れるように心がけてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 以下、苫米地博士の著書「立ち読みしなさい!」(ありがとう出版、p255)より引用します。

 

 

◆人は人に影響される

 情報の断捨離をした後に、あなたがすべきことは2つあります。

 

 まず、漫画の中に書いた、価値のある情報の発信です

 そして、抽象度の高い本物の情報に触れることです

 

 今の時代は、昔と違いFacebookTwitterなどのSNSが非常に発達しています。

 Facebookのユーザー数は世界で11億人を突破し、ネット上の巨大な国家が確立されつつあります。あなたも価値ある情報を発信してください。何を書いていいか分からないという方は、まずはこの本を読んだ感想から書いてみましょう。いろいろな情報に触れ、それを発信するのです。それを続けることにより、あなたを中心とした、あなたがリーダーとなったコミュニティーが出来上がります。これは人脈の構築にもなります。

 それと同時に、今のあなたよりも抽象度の高い人や情報に積極的に触れるようにしましょう。人は人に影響される生き物です。現在のあなたよりも抽象度の高い人や情報があなたの抽象度を引き上げてくれます。

 1つだけ気をつけなければならないことは、ニセモノ情報発信者のフォロワーにならないことです。魅力的な言葉だけを並べているニセモノの情報発信者もたくさんいますので、本物を見抜く力をつけてください。必ずあなたの抽象度が高くなっていきます。

 抽象度の高い人たちと時間を共有し、抽象度の高い情報に触れましょう。

 まずはあなたが尊敬できる人、リーダーだと思う人を探してください。

 その人が書いた本やブログやFacebookの投稿記事などを読み、その思考を取り入れてください。それを自分の言葉や考えにして発信するのもいいでしょう。当然、この本にも圧倒的に抽象度の高い情報を詰め込みました。本物の理論です。必ずあなたの抽象度を引き上げてくれます。大切なことは抽象度の高い情報に触れることです。

 

 抽象度を高くするには、抽象度の高い人や情報や場所などに触れ、それを取り込み、さらに実際に体験する必要があります

 

 多くの人は情報を取り込んだだけで満足し、実際に体験をしないで終わってしまう傾向があります。これは非常に残念な話です。必ず行動に移してください。

 引用終わり

 

 

 抽象度の高い人や情報や場所などに触れ、それを取り込み、さらに実際に体験する

 

 これを繰り返していると、「意図性(intentionality)」が感じられるようになり、ゴールらしきものがぼんやりと見えてくるはず。

 F-189~:くっきりとした姿が見えているわけではないけど、おぼろげながら浮かんできたんです

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_411502.html

 

 その“ぼんやり”をしっかりと掴み、ゴールに落とし込んでください。ゴールを設定した瞬間が、あなたのシンの人生のスタートです。

 L-134202111… -03;抽象度が上がる →自由 →ますます“いい状態(well-being)”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33037872.html

 

 

 以上が私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

-追記-

だから、“結果としての「生活スタイル」の変化”を、ゴールがうまく設定できているかどうかのセルフチェックに活用してください。あなた自身ははっきりとはわからなくても、まわりの人々は敏感に“変化”に気づくはずです

 

 その場合、近い関係の人ほどドリームキラー化します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 その詳細はこちら↓

 Q-210:世の中はどうしてドリームキラーばかりなのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414219.html

 

 

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-関連記事-

Q-140:若かったら挑戦しますけど、もう年なのでガマンします

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22528302.html

Q-203:「自分自身が最大のドリームキラー」という意味はどういうことなのでしょうか?

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Q-241:毎日、無気力感に悩まされています ~気楽に生きる際の注意点~ 中編;3つのコミュニケーション

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Q-383~:現在の若者は、男女問わず、貧しくなってしまったのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_429499.html

 

 

立ち読みしなさい!

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Q-389:同じ職場でお客さんに対しての話し方がおかしい人がいます。どう接すればいいでしょうか? <後編>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:同じ職場でお客さんに対しての話し方がおかしい人がいます。親しみやすさとなれなれしさは違うと思うのですが、そのことをどう伝えようか悩んでいます。どう接すればいいでしょうか?

 

どう接すればいいか?」という疑問を自ら解決するためのチェックポイントを7つ考えました。まずはその7つをそれぞれゲシュタルト化し(前・中編)、もう一段抽象度を上げて統合してください(後編)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 私は「統合した大きなゲシュタルトを、自分自身がクリアに体感し続けていること」が最も重要だと考えます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

その上で、その時々のベストな判断で臨まれてはいかがでしょう。「invent on the way」のイメージで。

L-09020217月シークレットレクチャー -02;臨場感世界の現実化(realized virtuality

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30497354.html

 

 <前編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35095081.html

 <中編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35145311.html

 

 

A3:前回(Q-388)までの7つのチェックポイントに意識を向けながら、まずは相手の「意図」を明らかにしてあげてください。そもそも「意図」に気づいていないかもしれません。

 

 自分の「意図」に気づいていない

 

 それは自由がないのと同じ。“自分”を生きていないのと同じです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 相手が自分自身の「意図」を感じ始めたなら、お客さんの「意図」を感じ取ることの大切さを教えてあげてください。それは「慈悲(compassion)」をブリーフシステム(Belief SystemBS)に組み込む大切な縁起となるでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 自由や慈悲を伝える職場の先輩の「意図」まで感じ取ることができるようになった頃には、あらたな関係性が構築できているはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 以下、苫米地博士の著書「苫米地式 超高速コミュニケーション術」(大和出版、p29)より引用します。「コミュニケーションのカギ」をマスターし、まわりにひろげてください。

 

 

自分と相手の意図を結ぶ=関係性がコミュニケーションのカギ

 コミュニケーションをするとき、もうひとつ大切なことがあります。それは「コミュニケーション相手との関係性」です。

 そう書くと難しく感じるかもしれませんが、発信者であるあなたに意図があるように、受信者である相手にも意図があります。相手の意図を無視した一方的な意図の伝達はコミュニケーションとは言えません。ここが“スピーチ”とは違うところです。

 たとえば、あなたが自動車の営業マンで「車を売りたい」という意図を持ち、お客さんである相手は「新しい車がほしい」という意図を持っていれば、お互いの意図が合致しているため、あなたが自分の意図とそれに伴う情報(この場合は、売りたい車に関する情報)を伝えることで、相手の意図も満たされ、契約成立という両者の意図の達成に近づくことができます。それはコミュニケーションの理想的なパターンのひとつです。

 逆に、相手の意図をしっかりと把握していないと、自分(車を売りたい人)と相手(車を買いたい人)の関係性が成り立たず、まったくかみ合わないやりとりになってしまいます。

 では、あなた(営業)の意図は「車を売りたい」、相手(顧客)の意図は「車よりも家がほしい」という状況を例に、どんな会話になるか見てみましょう。

 

 あなた 「車の買い換えをされるなら、今月発売されたこの車は大変素晴らしい性能になりまして……

 相手 「へーぇ。それはすごい車ですね。でも、今は車を買い換える気はないんです。実は、家の新築を計画しているんです」

 あなた 「新築ですか。それでは、新しい家の車庫にこの新車を入れたらいかがでしょう?」

 相手 「新築にお金がかかるので、車を買い換える余裕はありません」

 あなた 「いえいえ、〇〇さんがお相手ですから、ちゃんと割引させていただくので、余計なご負担はさせませんよ」

 相手 「割引とかそういう問題じゃなく……

 

 実際にこんなやりとりをしている人は珍しくないでしょう。あなたは「車を売りたい」という自分の意図ばかりが先に出て、相手の意図を配慮することがまったくできていません。相手の意図が把握できていないから、相手が「聞きたい」と興味を持ってくれるような情報を提示できず、コミュニケーションを成り立たせることができないのです。

 自分と相手の関係性を把握できていない会話は、物事や状況を前進させることは決してありません。同じ場所をぐるぐる回りつづけるだけ。つまり、単なる時間の浪費にすぎません。

 

 自分と相手のそれぞれの意図を把握しているか、その意図は近いものか離れたものなのか、言うなれば「自分と相手の関係性」をしっかり把握することがコミュニケーションを成立させるうえでは非常に重要です。それができてこそ、お互いの意図の伝達ができます。

 もしあなたが「自分はコミュニケーション下手だ」「相手に自分の思いが伝わらない」と悩んでいるなら、その原因は実は口下手などではなく、そもそも自分と相手の関係性を把握せずに、無理やり自分の意図を伝えようとしているからではないでしょうか。

 引用終わり

 

 

 自分と相手のそれぞれの意図を把握しているか、その意図は近いものか離れたものなのか、言うなれば「自分と相手の関係性」をしっかり把握することがコミュニケーションを成立させるうえでは非常に重要

 

 この引用文を用いて説明すると、「自分の意図」が1つのゲシュタルトであり、「相手の意図」が別のゲシュタルトです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 そのゲシュタルト同士は違っていていいし、どちらかが「必ず正しい」「絶対に間違っている」ということはありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 「正しい」や「おかしい」を決めるのはゴール。だから、「自分と相手の関係性」が持つゴールを明らかにすることが重要です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 それは「ゴールを共有する」ということ。

 L-124202111月医療・介護研修… -05;働く仲間とゴールを共有するワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32710871.html

 

ゴールを共有すると、自ずとあるべき姿(HabitAttitude)が決まっていきます。

 L-09620217… -08BSとハビット&アティテュードと抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html

 

 すると、「お客さんに対しての話し方」は、自然にゴールにふさわしく修正されていくでしょう。

 (「自然に」の理由は↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 ゴールを共有すると、自ずとあるべき姿(HabitAttitude)が決まっていく

 

 それはゴール側のコンフォトゾーン(Comfort ZoneCZ)が定まるということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

「自分の意図」と「相手の意図」という別々のゲシュタルトが一つの大きなゲシュタルトになるということです(connect the dots)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 ただし、そのCZやゲシュタルトはやがて変質していきます。無常だから。

 Q-245:続・気楽に生きたいのですが… -03;昇進うつの解決法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28391533.html

 

ルー・タイス・プリンシプルでいうと昨日までの夢は、今日の必需品になる

 

 このプリンシプルは「人間の夢は、その人の成長とともに発展していく」という意味ですが、「必需品」と感じられる頃には“かつての「」”は現状化しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

それは「理想的な現状を生きている」ということ。強力な現状維持の力が、さらなる進化・向上を妨げてしまうでしょう。

PM-06-06:仮説01)変わらないCZが生みだす「現状維持の壁」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

 だから、さらに先にあるゴールを探すことが必要。つねにゴールを更新し続けるという意識状態が重要です。苫米地博士の表現でいうと、「“火の鳥”になれ!」(ずいぶん前の表現ですが)。

 F-301:芸術は高抽象度の未知なるLUB。では、コーチングは? <vol.3最強の自己プロデュース力=火の鳥

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31971444.html

 

 

 さて、「どう接すればいいか?」という疑問を自ら解決するための7つのチェックポイントを、「もう一段抽象度を上げて統合する」ことができたでしょうか?

 

 会社にいるほとんどの人は、過去が決めている「今、何が重要か?」が生みだすスコトーマの中にいます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

会社や業界というバーチャルな存在さえも、過去の中に閉じ込められています。それが“現状”ということです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 その“現状”の外側にゴールを設定し、さらに先にゴールを再設定していくことで、自分だけでなくまわりの人々のスコトーマも壊し、新しい認識を生みだすことができます。

 それは脱洗脳と同じ。

 Q-373:やりたいことがあれば現実感は出てくるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34458945.html

 

 「『“現状”という現実世界』という幻」からまわりの人々を目覚めさせるために、「どう伝えようか?」「どう接すればいいか?」と悩み続けてください。そして考え続けてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

もちろん気楽に。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

 以上、私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

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F-303:芸術は高抽象度の未知なるLUB。では、コーチングは? <vol.5;芸術とコーチング(Authentic Coaching)とリーダーシップに共通する境地

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Q-324:速いスピードで移動した人は長生きできるって言いますよね? <vol.6:○○という“牢獄”>

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L-143202111月小学校親子講演会(鹿児島県)-06;現状の外のゴールに向かい続けることができる理由

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L-163202201月シークレットレクチャー -07;「ゴールを見つける近道」に仕込まれた洗脳

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34339393.html

 

 

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F-363:シコウサクゴ <前編:コーチング前は誰もが「思考錯誤」>

 

 ちょっと気楽な話を。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 先日「ウォーミングアップとクーリングダウン」について書いたブログ原稿を読み返していたら、タイプミスに気がつきました。「シコウサクゴ」を、「試行錯誤」ではなく、「思考錯誤」と書いていたのです。

 (その記事はこちら↓ タイプミスは修正しました)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26364639.html

 

 慌てて修正してしまう心の中に、「恥」という感情を見つけました。

 「恥」は「自分という存在や自分の言動が他人から見られ、評価される」という前提があって生じるもの。きわめて社会的な感情です。

 Q-359~:こんな当たり前のことを訊いてもよいのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428035.html

 

 つまり、私のブリーフシステム(Belief SystemBS)は、「他人の目」「社会のモノサシ」といった他(外)の価値観に影響されているということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 BSの成り立ちを考えると当然のことではありますが、この状態を放っておくわけにはいきません。なぜでしょう?

 

 そう、「恥ずかしい」と考えると、脳は自分自身を「恥ずかしい存在」「力のない劣った人間」と低く評価してしまうから。そのままではエフィカシー(Efficacy)やセルフ・エスティーム(Self-Esteem)は下がるばかりです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 *「エフィカシー」と「セルフ・エスティーム」の関係はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34943681.html

 

 それはコーチらしくない姿。

縁ある人々にとっていいコーチであり続けるために、早急に解決しなければなりません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 私はすぐに「私らしくない。私は常に自由だ」「コーチらしくない。私はすべての経験を学びの機会に変えている」とセルフトークを行いました。

 Q-368:アファメーションとセルフトークの関係を知りたいです

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34026724.html

 

そうすることで「いつも自由な状態」「失敗しても元よりよくなることができる状態」を「自分らしい」とすることができるから。それはゴールにふさわしいコンフォートゾーン(Comfort Zone)を強化するための大切な取り組みです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 ちょっと深掘りして説明すると、そのようなセルフトークのコントロールを重ねることで、過去の記憶でつくられた「支配的な映像(Dominant Picture)」から、ゴールを起点に自ら生みだす「置き換えの映像(Replacement Picture)」へ書き換えることができます。

 今回の例でいうと、「タイプミスをする私」「ミスを気にする私」から、「失敗を気に留めない私」「ミスさえもチャンスに変え、さらなるゴールへと向かっていく私」へと書き換えていく感じです。

 Q-226ReplaceしたらそれがDominantになればいいのですかね?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27729316.html

 

 

 きっとコーチングマインドが活性化されたのでしょう。「シコウサクゴ」を「思考錯誤」と書いたことが、徐々に必然に思えてきました。スコトーマが外れる体感とともに。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 ちょっと高揚した意識状態で「錯誤」を調べてみると、1)まちがうこと。まちがい。誤り、2)その人の認識と客観的事実が一致しないこと、3)民法上、意思表示をした者の内心の意思と表示行為とがくいちがっていることを表意者自身が知らないこと とありました(デジタル大辞泉)。

 F-246:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感というvol.3;高揚(興奮)>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28968302.html

 

 2)の「客観的事実」を認識するためには、少なくとも主観から離れなければなりません。それはBSを一旦止めるということ。仏教でいうと止観ですが、一般の方にとっては簡単ではないかもしれません。

 ならば、多くの方々の思考は「錯誤(状態)」といえるはず。

 Q-198:ネガティブループにはまって止観やヒーリングにすら取り掛かれません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26282829.html

 

 3)の例として、「英和辞典を買うつもりで、気づかずに和英辞典を買う」とありました。

 これをコーチング実践前の状態に当てはめると、「自分の人生を生きているつもりで、気づかずに他人の人生を生きている」。

 F-089~:無人運転と自動運転の違い ~シーサイドライン逆走に思う~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

本当はもっとすごい能力があり、もっともっと素晴らしい人生を送っているはずなのに、多くの人はその可能性(世界)を感じることができません。「私にはとても無理です」「できるはずがありません」など、自ら可能性を潰してばかり

 Q-293:私のような凡人にはとてもできそうになく、悶々とした日々を過ごしています

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30321962.html

 

 それこそが思考の「錯誤」。

 つまり、「思考錯誤」とは自分で自分の限界を生みだしていること!

 

 以下、苫米地博士の著書「『110分』でひらめき脳に生まれ変わる 『とてつもない成果』を生み出すいちばん簡単な方法」(イースト・プレス、p119)より引用します。

 

 

自分の限界とは、自分のイマジネーションの限界だ

 「私にはこれくらいしかできない」「そんなこと、私にはできない」などと自分の限界を自分で決めてしまう人がいます。

 そういう人は、絶対にそれ以上のことはできません。自分ができないと思っていることができるはずはないのです。

 じつは、自分の限界は自分にしか決められないのです。たとえ他人から「お前には無理だ」といわれたとしても、「そのとおりかもしれない」と思うのは自分です。また、「そんなことはない」と反発するのも自分です。

 さらにいえば、自分の限界は自分のイマジネーションの限界です。自分にはできないと思っていることは、自分のイマジネーションの外側に存在します。自分ができると思っていることはリアルに想像できますが、そうでないものについては、想像すらできないでしょう。

 想像できないものは、達成しようがない。それは誰もが無意識に思っているはず。たとえば、自分が大企業の社長になるというイマジネーションを持っていない人は、やはり大企業の社長になることはない。自分が日本の総理大臣になるというイマジネーションを持っていない人は、絶対に総理大臣になることはないのです。

 逆にいえば、イマジネーションすることができれば、どんなことでもできるということ。リアルに大企業の社長や総理大臣になったイマジネーションができるなら、本当になれるのです。

 だからこそ、なりたい自分というゴールの設定が重要なのです。

 そして、「本物のひらめき」は、自分の限界よりもさらに上にいかなければいけません。

 自分で「このへんが限界かな」と思ったよりも、さらに抽象度を上げる。

 これは、それほど難しいことではありません。あまり高い抽象度でひらめいても、世の中では役に立たないことが多い。自分にしか理解できないようなレベルまで上がったひらめきは、後世で役に立つ可能性は高いでしょうが、逆に現在では役に立たないのです。

 アインシュタインに相対性理論がひらめいたときも、当時はあまり意味がなかったと思います。誰もわかってくれなかったので、とても寂しい思いをしたのではないでしょうか。

 いまの世の中ではアインシュタインくらいのレベルなら大丈夫。ましてや、いま現在のあなたの限界を少し超えるくらいであれば、それほど難しくもありませんし、寂しい思いをすることもないでしょう。

 みな物理空間にとらわれているために、世の中には「できないことがある」という限界を決めてしまっています

 たしかに物理空間ではできないことが少なからずあります。しかし、多くの場合は、コストパフォーマンスの問題などがあるため、「できないことがある」と思い込んでいるのです。

 たとえば、東京から大阪まで1時間で行けないかといった場合、いまの交通手段では行けないと思ってしまいます。しかし、ジェット戦闘機でなら1時間もかからずに大阪に到着します。マッハ0.4くらいで飛べばいいわけです。実際に米軍はそのくらいで飛んでいます。

 ただ、東京から大阪まで出張で行く場合、戦闘機で行くかどうかはコストパフォーマンスの問題です。そこまでコストをかけて行く必要があるかどうかなのです。

 ところが、情報空間にはコストパフォーマンスは関係ありません。物理的なコストはかからないのですから、できないものはいっさいありません

 たとえば、東京から大阪に行こうと思えば、情報空間ではいつでもタダで行くことができるのです。

 大事なことなので、もう一度いいます。

 情報空間では、限界はない

 自分の限界は、自分ができると思うか思わないかによって決まるのです。

 そうであるならば、できないことをいっさい考えずに、できることだけを考える。できることというのは、自分ができることではなく、世の中すべてのこと、さらには将来できるであろうことを含めて、という意味です。

 つまり、自分のイマジネーションは、無限に広げられるということです

 引用終わり

 

 

 想像できないものは、達成しようがない

 

 自由に想像できる心の状態を生みだすことが、「思考錯誤」を克服するための第一歩。そして、それはコーチングの第一歩でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

F-364につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

今回の例でいうと、「タイプミスをする私」「ミスを気にする私」から、「失敗を気に留めない私」「ミスさえもチャンスに変え、さらなるゴールへと向かっていく私」へと書き換えていく感じです

 

 「ミスさえもチャンスに変え、さらなるゴールへと向かっていく」ことをレジリエンス(resilience)と呼びます。くわしくはこちらでどうぞ↓

 F-240:「出口が見えない」と「出口戦略」 vol.4;ヒーリングとコーチングのLUBで考える <実践編;レジリエンス>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28657999.html

 

 

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F-241:トレーニングは「昨日の自分を超えていく自己確認」

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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34314141.html

Q-358:止められてもやりたいゴールが見つかりません

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33485940.html

Q-379~自分を下に引き戻そうとする意識が働くことがあります。どうすればいいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34636842.html

 

 

「1日10分」でひらめき脳に生まれ変わる

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Q-388:同じ職場でお客さんに対しての話し方がおかしい人がいます。どう接すればいいでしょうか? <中編>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:同じ職場でお客さんに対しての話し方がおかしい人がいます。親しみやすさとなれなれしさは違うと思うのですが、そのことをどう伝えようか悩んでいます。どう接すればいいでしょうか?

 
 ...「どう接すればいいか?」という疑問を自ら解決するためのチェックポイントを7つ考えました。まずはその7つをそれぞれゲシュタルト化し(前・中編)、もう一段抽象度を上げて統合してください(後編)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 私は「統合した大きなゲシュタルトを、自分自身がクリアに体感し続けていること」が最も重要だと考えます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

その上で、その時々のベストな判断で臨まれてはいかがでしょう。「invent on the way」のイメージで。

L-09020217月シークレットレクチャー -02;臨場感世界の現実化(realized virtuality

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30497354.html

 

 <前編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35095081.html

 

 

A2:すべては空。自我も空

 

その事実が意味することは、「人は本質的に自由である!」ということ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 前回(Q-387/前編)の4つのチェックポイントを通じて感じたのは、「不完全性」の理解の重要性。その理解がコーチングのスタートラインだとあらためて思いました。

 F-339:次世代プロファイリング×ゴール設定 <vol.4;苫米地博士の“プロファイリング”とは? -各論・理論編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33880880.html

 

では、残りの3つのチェックポイントをシンプルに解説します。

 

 

 □非単調論理

 かつては「正しいもの以外は知識とは呼ばない」ことが大前提だったそうです。それを「単調論理」と呼びます。

 そんな単調性に対して「例外のない法則はない」と主張したのが、イギリスの分析哲学者 スティーヴン・トゥールミン(Stephen Edelston Toulmin19222009年)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

トゥールミンはいわゆる三段論法で代表される形式論理の方法論が実社会における論理構築の手段として適さないと考え、「トゥールミンロジック」を築き上げました。いわば最初のチェックポイント「不完全性」を論理空間に組み込んだような感じでしょうか。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

現実の世界に存在する論理はトゥールミンロジックのように非形式的なもの。これらのロジックは現代分析哲学において非単調論理として形式化されているそうです。詳しくはこちらでどうぞ↓

S-01~:よりよい“議論”のために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_254557.html

 

 

 □非言語

 トゥールミンロジックを用いたディベートは、通常、言語を使って行われます。よって、言語空間の限界が必ず生じます。「言語束縛」と言い換えることもできます。

 F-0543つのロック(&1つのキー) <ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12794797.html

 

ところで、コーチングの基本は非言語です。なぜなら、言語を用いると

 

     want tohave toに変わる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

     ドリームキラーが生まれる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

     エフィカシーが下がる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

     抽象度の上限ができる

Q-176:コーチはリーダーとマネージャーの役割・機能を持つと考えて

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25016029.html

 

     言語により構築された世界を超えて非言語情報処理を行うことが困難になる

L-08220213月シークレットレクチャー -05;「非言語」が重要なのはなぜ?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30102311.html

 

 等々、起こりえるから。

 

コーチングだけでなく、じつは、すべてのコミュニケーションの原則が非言語です。非言語コミュニケーションが、人と人のコミュニケーションの原点だといえます。

F-327~:お大事に

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427730.html

 

 

 □慈悲(compassion

 「非言語」というコミュニケーションの原点を踏まえた上で、慈悲的内省言語を考えると

 L-07920213月シークレットレクチャー -02;内省言語を発生させる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30021884.html

 

 

 本当に相手のためか?

 相手の立場に立っているか?

 

 

 そんな内省言語を経て実行されるべき慈悲とは、「相手の五大感情『うれしい』『楽しい』『気持ちいい』『すがすがしい』『誇らしい』を感じひろげながら、そのイメージ実現のためにそのときのベストと思われる対応をする」ことであるはず。

 

 私はそれが慈悲の実践の基本だと思っています。

 Q-289:ドーパミンのvol.9;「ストレスフリーでマインドのコントロールがうまくなる」理由>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29916746.html

 

 

 以上の7つのチェックポイントに意識を向けながら、まずは相手の「意図」を明らかにしてあげてください。そもそも「意図」に気づいていないかもしれません。

 

 自分の「意図」に気づいていない

 

 それは自由がないのと同じ。“自分”を生きていないのと同じです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 以下、苫米地博士の著書「ドクター苫米地の新・福音書」(講談社、開拓社より再版、p174)より引用します。前回引用箇所のつづきです。

 

 

人は「理性」を超越できる

 その後ゲーデルの不完全性定理は、ロッサー、タルスキー、チューリング、チャーチといった数学者・論理学者たちが拡張していくのですが、IBMワトソン研究所のグレゴリー・チャイティンという数学者はついに1987年にこの定理を、数学全般にまで拡張して証明しました。「任意のシステムSにおいて、そのランダム性を証明不可能なランダム数Gが存在するという定理」がそれです。数学全般に拡張されたということは、

 「物理宇宙から情報宇宙まで含めて宇宙全体に不完全性定理が働く」

 と解釈できます。物理宇宙から情報宇宙まですべて数学で記述できるからです。これをさらに“翻訳”すると、次の意味になります。

 「内部表現という全抽象度に広がる宇宙の完全性は、内部表現の外側に出なければわからない」

 内部表現という言葉を「理性」と言い換えれば、「宇宙の完全性(もしくは神の存在)があるとすれば、それは理性を超越している」という意味でもあります。

 となれば、内部表現という宇宙に外側があるか否かは、哲学的な問いかけとなります。もしもそれがないとすると、自由とは単にランダムな偶然でしか手に入れられないことになってしまいます。

 では、ゲーデル自身はなぜ、不完全性定理の働く系の内側にいるにもかかわらず、不完全性定理に気づき、証明することができたのでしょうか。まさにそれが、彼の悩みでした。そこで出したゲーデルの結論は、

 「宇宙は閉じた系で、外側がある。そしてその不完全性定理の働く宇宙の外側にいるのが神であり、その神が叡智を与えてくれた」もしくは、「理性を超越した存在があり、それが叡智をくれた」

 というものです。それで彼は、神の存在を証明する数学理論をつくるために残りの人生を費やし、晩年は自分が毒殺されるという妄想に取り付かれ、挙げ句の果てに餓死してしまいました。

 私の考えは、ゲーデルと半分同じ。でも、重要な半分で異なっています。「内部表現宇宙には外側がある」もしくは「理性」を超越できる可能性はある。ただ、ゲーデルが閉じた系の内側にいながら不完全性定理を発見できたのは、その外側の神から情報をもらったからではない、そう考えています。不完全性定理は宇宙の基本原理だから、宇宙をメタ(高次元)に思考できれば、発見できて当たり前。メタに思考するとは、自らが系の外側に出ることに他ならないと思うのです。それが、我々の自由意思だと、私は捉えています。ゲーデルの言葉で「数学的直観」と言われるものです。また、ゲーデルの不完全性定理を用いて神の非存在論を1991年に展開したパトリック・グリムの言葉を借りれば「理性を超越するもの」、それが「自由意思」です。

 だから、「内部表現の外側があるか?」と問われれば「イエス」だし、「人は自由意思を持ちうるか?」と問われれば「イエス」、それが私の考えです

 引用終わり

 

 

 メタに思考するとは、自らが系の外側に出ることに他ならない

 「理性を超越するもの」、それが「自由意思」

 

 …7つのチェックポイントを踏まえた上で確認するのは「意図」。

 Q-333:「記憶が抜ける」ようなvol.8;抽象度を上げた“オンリーワンのプラン”>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32048435.html

 

 「意図性(intentionality)」が、オリジナルを決め、存在の意義を決めます

 

それは「自分とは何者なのか?」を決めるということであり、「宇宙とは何か?」を決めるということです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

Q-389につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として開催します。次回は2025年2月下旬開催の予定です。約1ヶ月前にこのブログで御案内いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-119:公私混同(ワーク付き)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20933874.html

Q-072:不言実行はなぜ大切なのか? 有言実行は本当に間違っているのか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

Q-371:共感覚がなかなかうまく実践できません <vol.3;実践編>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34120540.html

L-08420213月シークレットレクチャー -07;内省言語を「言語を使わないで引き起こす」ために

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30160964.html

 

新・福音書

Kindle版はこちら↓

ドクター苫米地の新・福音書 | 苫米地英人 | 個人の成功論 | Kindleストア | Amazon

 


 

I-130:【告知】コーチング・デ・コンパッションクラブ<240929> 受付開始

 

 すべてのはじまりは“現状の外”へのゴール設定

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

双方向(多次元)の縁起を意識した気楽なクラブ活動をはじめました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ(CoacHing de Compassion ClubCHCC)」。

(詳しくはこちら↓)

1

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27936349.html

2

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28045280.html

 

 

CoacHing de Compassion Club

 

 

 このクラブ自体のゴールは「コンパッション実現」。コンパッションとは「慈悲」のことです。

20分(~最長30分)のクラブ活動を通じて、「Compassion = 慈悲」を体感&共有しながら、コンフォートゾーン化していくことを目指します。気楽にw

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 その実現のためにエンドステートを2つ設定しました。

 (エンドステート、COA、アサンプションはこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

1つ目(クラブ活動前半)は認知科学者 苫米地英人博士が教示されるコンパッションを確認していきながら、「お互いにスコトーマを外しあい、知識を習得・共有している」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 2つ目(クラブ活動後半)はお互いにエフィカシーを高めあいながら、「コンパッションを高次の抽象度で臨場感豊かに体感しつつ、物理空間でしっかり実践(実装)している」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 *物理空間(=情報空間の底面)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 毎回、苫米地博士の著書「近未来のブッダ」(サンガ)より引用します。

 初回(220205開催)の反省を踏まえ、今後は告知の際に次回開催時の引用部分を提示することにしました。

 PM-06-01:過去の“失敗”をもとに問題を解決する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 開催は不定期です(最近は第4日曜 午前に行っています)。1週間前までにはブログで告知します。

クラブ活動時間は20分間を予定しています(最長30分)。自由に参加してください(途中入退室可能)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 次回は 2024929日(日) 午前11時(日本時間)~ 開催。受付は5分前からです。

 

 

 申し込みは下記メールアドレスに。件名を「コンパッションクラブ<開催年月日>申し込み」としてください。

例:「コンパッションクラブ<240929>申し込み」

 

 申し込み・お問い合わせ(メール)

coachfor.m2@gmail.com

 

 *事情により、返信は9/20(金)以降になります。御了承ください

 

 お申込みいただいたら、zoom招待URLを返信します。あとは当日参加するだけです。

*自動返信ではありません。タイムラグを(compassionしながら)お楽しみください

*招待URLの転送等は御遠慮ください。参加できるのは申し込み者のみです

*申し込み時から匿名可とします(クラブ活動時の表示も)。ご自由にどうぞ

*友人や御家族等と一緒に一端末で参加する場合、申し込みは代表者だけでOKです

*クラブ参加時はカメラ・マイクともにオンにしてください。どうしても顔を出したくない方はzoomに搭載されているフィルター機能をご利用ください

(マスク・覆面・仮面のリアル使用も可w

*注意;録音・録画・撮影は御遠慮ください(私も行いません)

 

 

240929>前半のテーマ(引用部分、p63)はこちら↓

 


 

 

 240929>後半のテーマ(引用部分、p204)はこちら↓

 


 

 

 最後にもう一度、「近未来のブッダ」(サンガ、p151~)より引用します。

 

 

現代版慈悲は「一緒に楽しみましょう」

 宗教は、たくさんの人に開かれていて、役に立ってこそ存在意義があります。ブッダの時代は「四つの苦をなくしてあげる」といえば、そのニーズは絶大でした。でも、今はそれではだれもついてこないのです。

 ブッダの時代、大衆のニーズに、教えを説いて応えた実績は意義深いです。しかし、今やニーズが違ってきています。そういう意味では、ブッダの教えが有効に人々の役に立っていないような懸念を感じます。

 宗教は、多くの場合は本人の救済に役立ってこそのものです。そういう機能を提供していくことの大前提として、たくさんの人の耳に届く、たくさんの人が聞きたいと思うメッセージを発信していないといけません。ブッダの教えも基本は不変ですが、時代が変わるにつれて説き方もバージョンアップしていくべきですし、コンパッションという考え方もどんどん現代化していくべきです。

 二十一世紀のコンパッションは、「一緒に苦しみましょう」とか、「一緒に憐れみましょう」とか、「私もあなたと同じように苦しんでいるんですよ」でなくていいと思います。もちろん、そういうニーズにも応えますが、もっと一般的な、基本的には現代社会の楽しさや快適さを享受できている人たちに応える「一緒に楽しみましょう」でいいのです。

 引用終わり

 

 

 さぁ、一緒に楽しみましょう!

 縁がつながることを楽しみにしています。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

2つ目(クラブ活動後半)はお互いにエフィカシーを高めあいながら、「コンパッションを高次の抽象度で臨場感豊かに体感しつつ、物理空間でしっかり実践(実装)する」

 

 抽象度が上がるほど具体的な情報量が減っていくので、臨場感は下がっていきます。

ところが、それは「臨場感についての認識の誤解」(by苫米地博士)。詳しくはこちらで↓

 Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 

-関連記事-

Q-265~:臨場感世界をまったく同じように感じることが可能なのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420880.html

 

 

近未来のブッダ




F-362:自由訳「OODA」 <vol.8(最終話);「OODA」というトリガーが引きだすもの>

 

 「OODA(ウーダ)」という概念を御存知でしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 Wikipediaで「OODA」を検索すると、「OODAループ(OODA Loop)」にjumpします。

 そこには「意思決定と行動に関する理論」とあり、「元々は軍事行動における指揮官の意思決定を対象としていたが、後にこれに留まらず、官民を問わずあらゆる個人の生活、人生ならびに組織経営等において生起する競争・紛争等に生き残り、打ち勝ち、さらに反映していくためのドクトリン、そして創造的行動哲学となった」と書かれています。

 

OODAループ(Wikipedia)

OODAループ

Wikipediaより引用

OODAループ - Wikipedia

 

 

 苫米地式認定コーチとして、「OODA」について自由に考えてみました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 vol.1Observe

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34753761.html

 vol.2Orient

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34805412.html

 vol.3Decide

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34856133.html

 vol.4Act

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34906708.html

 vol.5;コーチとして思う「OODAループ」の正体

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34957491.html

 vol.6;「OODA」とは〇〇〇そのもの ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35009043.html

 vol.7;「OODA」の本質とコーチングの真髄

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35059143.html

 vol.8;「OODA」というトリガーが引きだすもの

 

 

 ここまで苫米地式コーチング認定コーチとして、「OODA」について考察しました。

 「OODA」の最初の「O」は「Observe」、観察すること。

 F-321:観自在 <実践編-1;モニタリング>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32969294.html

 

 苫米地式の私たちが行うことは、苫米地博士の教えを指針として、博士が指し示されている目の前の宇宙そのものをしっかりと観ること。そして、自分自身をしっかり観る。さらには

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 メタ思考をすることで、系の外側に出る

 

 これが「OODA」の本質。そして、これがコーチングの真髄であるはず。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 

苫米地博士は「ほんとうの宇宙は美しい」と語られます。

 

 その「宇宙の美しさ」をイメージしていたとき、私はエリ・ヴィーゼルの言葉を思い出しました。

 

 

愛の反対は憎しみではない。無関心だ

 美の反対は醜さではない。無関心だ

 信仰の反対は異端ではない。無関心だ

 生の反対は死ではない。生と死の間(にあるもの)への無関心だ

 

The opposite of love is not hate, it’s indifference.

The opposite of beauty is not ugliness, it’s indifference.

The opposite of faith is not heresy, it’s indifference.

And the opposite of life is not death, but indifference between life and death.

 

 

エリ・ヴィーゼル(Wikiより引用)

Wikipediaより引用

エリ・ヴィーゼル - Wikipedia

 

 

エリ・ヴィーゼル(Elie Wiesel19282016年)はシゲト生まれ(現在のルーマニアの都市)。シゲトはナチス・ドイツの占領を受け、ユダヤ人であるヴィーゼル一家はアウシュヴィッツの強制収容所に送られました。

そう、収容所体験を「夜と霧」に記した精神科医 ヴィクトール・E・フランクル(Viktor Emil Frankl)と同じ体験です。

(正確にいうと、フランクルがアウシュヴィッツに収監されていたのは3日間。その後別の収容所に移送され、6ヶ月後の19454月にアメリカ軍により解放されました)

PM-04-04収容所生活中にフランクルが発見した「健康」の源泉とコーチングの関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045695.html

 

当時16歳の少年だったヴィーゼルは、囚人番号A-7713という刺青を左腕に彫られたそう。この時、物理空間の身体にだけではなく、情報空間の心にも何かが刻まれたはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 フランスの孤児院で過ごした後にソルボンヌ大学哲学科に進学したヴィーゼルは、新聞に寄稿を繰り返したことが縁でイスラエルの新聞社で働くことになりました。その通信員としてニューヨークに移住した後、1963年に米国に帰化しています。

 その後、暴力・圧政・差別を告発する本を書き続け、1986年にノーベル平和賞を受賞しました。

青春時代の情動記憶が、反暴力・反権力・反差別という強烈なブリーフを作り上げたに違いありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 ゴールを希求する強い思いとゴールとは程遠い現実との大きなギャップは、激しい認知的不協和の原因となり、強大なエネルギーを生みだします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20276623.html

 

 ヴィーゼルは、そんなエネルギーを「私憤」とすることなく、「公憤」として社会に還元し続けました。

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 そのヴィーゼルの言葉が

 

The opposite of love is not hate, it’s indifference.

The opposite of beauty is not ugliness, it’s indifference.

The opposite of faith is not heresy, it’s indifference.

And the opposite of life is not death, but indifference between life and death.

 

 ヴィーゼルが示しているのは「OObserve」の重要性です。

さらに「抽象度を上げる」という「OOrient」に至ることで、ヴィーゼルは生命力の本質に気づき、宇宙を体感したはず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 ヴィーゼルの気づきをシンプルに言語化すると「関心」。

 それをコーチングのフレームで言い換えると、「RAS&スコトーマのコントロール」です。

 Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

 そんなヴィーゼルの気づきを、さらに抽象度を上げて一言であらわすと「ゴール」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 

 「OO」により自由(空) → ゴール → 「DA」により現実化(仮) = 中

 

 

 ヴィーゼルの場合、「DA」が反暴力・反権力・反差別のための執筆活動であり、その結果のひとつがノーベル平和賞だったということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 そんな生き方を貫いたヴィーゼルは、苫米地博士と同じように「ほんとうの宇宙の美しさ」を体感していたはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 私自身はまだ「ほんとうの宇宙の美しさ」を感じてはいませんが、そのための方法については確信しています。それが

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 

超瞑想としての「OODA」であり、「OODA」の実践としてのコーチング

 

「ほんとうの宇宙の美しさ」(アンカー)を体感する縁起(トリガー)としての「OODA」← コーチング!

 

 

 最後に、おそらく苫米地博士が「ほんとうの宇宙の美しさ」に言及されているのであろう文章を紹介します。博士の著書「思うままに夢がかなう 超瞑想法」(PHPp186)からの引用です。「OODA」との関係を味わいながら読み進めてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

21世紀はより抽象度の高い「愛」と「縁起」の物語を

 もうひとつ、この終章で伝えておきたいことがあります。

 私たちが超瞑想を行うときに最適な物語を持つ宗教が現代にはないことです。

 お経や聖書が今でも通用する指針であることは確かです。第3章でもそう解説しました。ただ、釈迦やキリストの話が書かれた物語は、1000年以上前にその時代の人に向けられて作られました。彼らの教えは時代を超越していますが、たとえ話などでは現代では通用しない場合もあるのです。

 また、お経の教えを忘れて、私利私欲をむさぼるような仏教徒がいたり、聖書の教えである「愛」を重視するはずのキリスト教徒が戦争を起したり、経典をめぐる状況もおかしなことになっています。

 21世紀にはさらに抽象度の高い、指針となる物語が求められているのです。

 

 いわゆる宗教に限ることはないと思います。実際、共産主義も資本主義などの社会システムも人が生きるための指針となる物語です。

 たとえば資本主義では「一生懸命働いてお金を稼げば、個人は幸せになり、社会全体もよくなる」という物語を持ち、人々はその物語に強い臨場感を持って毎日アファメーションをしながら一生懸命にお金稼ぎをしてきました。しかし、共産主義も資本主義も現代ではどちらも破綻しています。

 宗教もダメ、社会システムもダメ…… 今、私たちはより抽象度の高い瞑想をするための指針を失っています。今、人類に必要なのは、自分たちを高い抽象度へと導いてくれる新しい物語なのです。

 ひとつのアイデアとしては、宗教という概念を超えた超宗教を作り、その経典をまとめる方法があります。具体的にいえば、釈迦の教えとキリストの教えの両方を包摂するような、より抽象度の高い教えがあっていいと思うのです

 突拍子もない考えに聞こえるかもしれませんが、両者の核となる教えは共通しています。実は、キリスト経の「愛」は、仏教の「縁起」と同じ思想なのです。

 釈迦のメッセージは「縁起」です。この宇宙にアプリオリなものはない、すべては縁起によって成り立っている、ということです。

 一方、キリストのメッセージは「愛」、しかも神からの一方的な愛、条件なしの無償の愛であると私は考えます。愛が神から一方的に無条件で注がれるものであるならば、一般的にキリスト教で言われているような契約の概念は不要です。人は、良い行いをしたから愛されるのではなく、無条件で神から愛されるのです。こうした無償の愛は、親が子供を愛するのとまったく同じです。親が子供を無条件に愛するように、神は人類を無条件に愛するのです。

 こうしたキリストの愛の教えのすさまじいところは、神の無条件の愛によって契約の概念を否定することで、神そのものの存在も否定している点です。

 なぜなら契約の否定は、アプリオリ性の否定につながり、アプリオリ性の否定は絶対的な存在=神の否定でもあるからです。

 では、契約によって神から人への愛が生じるのでなければ、愛はいったいどこから生じるのでしょう。

 答えはひとつ。

 

 愛はもともと存在しているのです。

 そして、その愛は何かといえば関係性です。

 愛があるから、この世界はあるのです。

 

 ここに至って、キリストが説いた「愛」は釈迦の「縁起」とイコールになります。なぜなら、どちらも「事物は関係性によって生じる」と説いているからです。

 釈迦の教えとキリストの教えをひとつ上の抽象度から眺めれば、縁起の思想に行きつくのです。

 つまり、縁起の思想、さらには縁起を発展させた空の思想を、より臨場感を持ってわかりやすく瞑想できるような物語をつくればいいのです。

 21世紀の指針となるのは、きっと「愛」と「縁起」を包摂するような高い抽象度の物語になるはずです。

 引用終わり

 

 

 縁起の思想、さらには縁起を発展させた空の思想を、より臨場感を持ってわかりやすく瞑想できるような物語をつくればいい

 

 そのための超瞑想であり、「OODA」であり、コーチング。その実践の過程で自由になり、シンの力(生命力)が覚醒します。

 

 皆さんはその力でどのような物語をつくりますか?

 

 

OODAループ(Wikipedia)

 

 

 

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Q-387:同じ職場でお客さんに対しての話し方がおかしい人がいます。どう接すればいいでしょうか? <前編>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:同じ職場でお客さんに対しての話し方がおかしい人がいます。親しみやすさとなれなれしさは違うと思うのですが、そのことをどう伝えようか悩んでいます。どう接すればいいでしょうか?

 

A1:「どう接すればいいか?」という疑問を自ら解決するためのチェックポイントを7つ考えました。まずはその7つをそれぞれゲシュタルト化し(前・中編)、もう一段抽象度を上げて統合してください(後編)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 *抽象度はこちら↓

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 私は「統合した大きなゲシュタルトを、自分自身がクリアに体感し続けていること」が最も重要だと考えます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

その上で、その時々のベストな判断で臨まれてはいかがでしょう。「invent on the way」のイメージで。

L-09020217月シークレットレクチャー -02;臨場感世界の現実化(realized virtuality

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30497354.html

 

では、チェックポイントをシンプルに解説します。まずはこの4つから。

 

 

□不完全性

情報空間での不完全性は「不完全性定理」により、物理空間(←抽象度を軸とした場合の情報空間の底面)での不完全性は「不確定性原理」により、すでに証明されています。

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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 つまり、「必ず正しい」「絶対に間違っている」はありえないということ。「全知全能の神はいない」のです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

別な表現を用いると、世界は「白か、黒か」という定性的なものではなく、「〇〇くらい白っぽい/黒っぽい」という定量的なものだといえます。決して「排中律」ではありません。

F-2313錠じゃないと飲まん! <前編:排中律>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28339618.html

 

 だから、まずは「相手がおかしい/間違っている」「私は正しい」という思い込みや決めつけがないかセルフチェックを。自分の価値判断を再確認してみましょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

思い込みや決めつけは、スコトーマを生みだすだけでなく、対立の原因となってしまいます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 争いや差別の火種です。

 PM-06-13:仮説08)はびこる差別意識

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

 

 □縁起

 では、「正しい/間違い」「おかしい/おかしくない」を決める絶対的基準がないのなら、どのようにして「正しい」や「おかしい」が決まっていくのでしょう?

 

 医師としての私の経験を2つ紹介します。皆さんはどのように感じるでしょうか?

 

 1つ目は地域の急性期医療を支える民間病院での思い出。その病院を退院した患者さんが、地方紙(新聞)にこんな投稿をしました。

「患者のことを『〇〇様』と呼んでいて素晴らしい」

その記事を取り上げながら、病院長は「必ず患者のことは『〇〇様』と呼ぶように」「くれぐれもなれなれしい話し方はしないように」と念押ししました。全職種が参加するミーティングの場で。

 

 2つ目は当時は国立だった大学病院での話。入院中の患者の家族(高齢の夫)が病院の片隅で泣いていました。事情を伺うと、自分の農園で育てたメロンを差し入れしたが看護師長に断られたというのです。「規則で受け取れません」と。

「自慢のメロンだから」と重ねてお願いしたそうなのですが、「迷惑です」と怒られたそう。「あんな冷たい人に看護の資格があるのか?」「人を救うはずの病院がこんなでいいのか?」と嘆かれていました。

 

 縁起とは、「原因によって結果が起きる」という釈迦哲学の根幹をなす教えです。それは「自分を含めてすべては他の何かとの関係性で成り立っている」という見方であり、「関係が存在を生みだす」という見方です。

縁起の思想は「それぞれの事物・事象はあらかじめ存在しえない」ことを示しています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 先ほどのケースでいうと、「患者のことは必ず『〇〇様』と呼ぶ」「規則により受け取れない」は、絶対に正しいものとしてあらかじめ存在するのではなく、関係性の中で相対的に正しさが決まるということ。

 Q-297:弟子にしてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30430928.html

 

 そう、すべてが相対的です。現在は「時間」でさえも相対的であることがわかっています。

 Q-319:速いスピードで移動? <vol.1:「時間」は人間の意識が作り上げた幻想>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31680099.html

 

 

 □無常

 「関係が存在を生みだす」という考え方は、「だから普遍的な実体などはなく、物事は常に変わりゆき、永遠に変わらないものなどない」という考え方につながります。

それを仏教では「無常」と表現します。

 F-276L下でのBSB vol.1;“風通し”>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30603333.html

 

“答え”は「その時の相手との関係性」の中にあり、その「関係性」は“答え”とともにどんどん変わっていきます。表現を変えると、「意味は状況の中にあり、状況とともに意味は変わっていく」です。

 Q-199:状況は意味により変わる? 意味は状況の中にある?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26292382.html

 

 

 □非我

 繰り返しますが、「関係が存在を生みだす」という考え方は、「だから普遍的な実体などはなく、物事は常に変わりゆき、永遠に変わらないものなどない」という考え方につながります。

さらに突き詰めると、「この世に絶対はない(アプリオリなものはない)この世は心(マインド)がつくっているという二つのプリンシプルに行きつきます

 

 「この世に絶対はない(アプリオリなものはない)」を「無我」と表記するのは、じつは誤り。正しくは「非我」です↓

 L-163202201月シークレット… -07;「ゴールを見つける近道」に仕込まれた洗脳

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34339393.html

 

 「この世は心(マインド)がつくっている」というプリンシプルが明らかにするのは

 F-034:「何もないところからレンブラントを発見」は正しい?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9672202.html

 

 自分という存在さえも、自身のマインドが生みだしている

 

 自分さえも、あるとはいえず/ないともいえず、相対的かつ無常です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 それを大乗仏教では「空(くう)」と表現します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 すべては空。自我も空

 

この事実が意味することは、「人は本質的に自由である!」ということ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 

 ここまでまとめながら、私は「不完全性」の理解の重要性をあらためて感じました。その理解こそが「コーチングのスタートライン」であるはずです。

 F-339:次世代プロファイリング×ゴール設定 <vol.4;苫米地博士の“プロファイリング”とは? -各論・理論編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33880880.html

 

 以下、苫米地博士の著書「ドクター苫米地の新・福音書」(講談社、開拓社より再版、p171)より引用します。「不完全性」の体感をクリアにしてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

数学の基盤を覆したゲーデルの「不完全性定理」

 ギリシア時代から続く数学・論理学の基盤に、たとえば「2つの点を通る直線はひとつしかない」という主張など、それそのものが証明される必要なく真理命題とされる「公理」というものがあります。それら公理の集合を礎として演繹的に導き出されたものが「定理」です。つまり、中学・高校で学ぶ幾何の公理・定理を例にとると、それらはその演繹推論系のなかで真理とされているだけ。実際に計測してみて正しいから真理とされたのではありません。

 たとえば、古代ギリシアのピタゴラスが発見したと言われる三平方の定理には、100以上の証明がありますが、これらはすべて、ユークリッド幾何学の公理系を礎として演繹的に導かれたものです。つまり、ピタゴラスの定理が正しいとされるのは、実際に計測してそれが成り立っているからではなく、公理系から演繹的に導かれたからなのです。言ってみれば、数理宇宙は物理宇宙とは関係なく、独立して美しく整合的な空間として広がっているというのが、ユークリッド幾何学の公理系です。

 このように、「数理宇宙は公理と定理の系で成り立つ完全な無矛盾の空間である」とするのが、ギリシア時代から続く、数学の基盤となる考え方でした。

 ところが、1931年にウィーン大学の25歳の若き数学者クルト・ゲーデルは、自然数論というひとつの数学の公理系を利用して、次のことを証明しました。

 「自然数論程度に大きな演繹系においては、内部論理無矛盾性を成り立たせることはできない。系のなかに必ず、正しくない命題、もしくは証明不能な命題が内包されてしまう」と。

 また同時に、「無矛盾性を成り立たせようと、演繹系を拡大すればするほど、もともとの公理系そのものが成り立たなくなる」ことをも示しました。

 この論文は発表された当時、かなり誤解されたようです。彼の主張が本格的に理解されるようになったのは、1950年代以降のことです。後に、「ゲーデルの不完全性定理」と呼ばれる彼の論理は、以下のように単純化して説明できます。

 

 「この命題は証明不能である」という命題を考える。

 「この命題は証明不能である」という命題が証明可能であるならば、この命題のなかで主張している「証明不能である」ということと、それが「証明可能である」ということとは、矛盾していることになる。だからもし、この命題が証明可能であるのなら、公理系が矛盾を内包している、つまり正しくない定理が系のなかにあるということになる。

 逆に、「この命題は証明不能である」という命題がたしかに証明不能であったとする。だとすれば、この命題そのものは真理だということになる。これはすなわち、系に証明不能な命題が含まれるということであり、その場合は系そのものが不完全ということになる。

 系が完全であるとは、その系に正しくない命題が含まれず、また含まれるすべての命題が証明可能な状態を言うからです。

 これを自然数論で展開したのが、「ゲーデルの不完全性定理」です。

 引用終わり(この続きは次回引用します)

 

Q-388につづく)

 

 

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-追記-

 さらに突き詰めると、「この世に絶対はない(アプリオリなものはない)」と「この世は心(マインド)がつくっている」という二つのプリンシプルに行きつきます

 

「アプリオリ」とはカントの言葉で、「経験的認識に先立つ先天的、自明的な認識や概念」のこと。人間の経験的認識に先立って確立されているべきもので、「人間をつくった神」や「その神が創った世界」のことです。

Q-339~「あなたは食べた物でできている」という言葉は間違っている?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_426446.html

 

 

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-関連記事-

F-326:観自在 <応用編;か・ち・も・な・い(価値もない)>

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F-346:ヘンシン! <ワーク付き>

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Q-204~:「縁起」と「因果」

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Q-369~:共感覚がなかなかうまく実践できません

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L-177202203月シークレットレクチャー -10(最終回);自由なマインドで「物事を俯瞰し、最速・最短で結果を出す」ためのワーク

 

20223月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。全体を通してのメインテーマは「」です

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

 

 *初回の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427369.html

 

 *2回目の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428947.html

 

 01;「ブリーフシステムをしっかり理解する」ための自問

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34842501.html

 02;「ブレない判断基準」を生みだすもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34877369.html

 03;「新たな世界(w2)」を現実化する感覚

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34892980.html

 04;「ゴール(w2)」と「現状の自我(BS=p=w1)」の間に

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34928669.html

 05;「新たな世界(w2)」が包含する“光”と“影”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34943681.html

 06;「新たな世界(w2)」に潜む“闇”とその対処法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34980243.html

 07;ゴールの世界(=ゴール側のCZ)に移行する秘訣

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34993755.html

 08;続・ゴールの世界(=ゴール側のCZ)に移行する秘訣

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35030561.html

 09;ラベリングにより到達する境地

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35045101.html

 10;自由なマインドで「物事を高所から俯瞰し、最速・最短で結果を出す」ためのワーク

 

 

 

 ここまで「『ゴール(w2)』と『現状の自我(BS=p=w1)』という抽象度の違う次元の間に、臨場感という橋を架けることで、現状の自我が認識できる部分情報とゴールの世界(全体)との間に双方向性が働いてゲシュタルトが作られる」ということについて確認しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 最後の2回は実践編。ゴールの世界を統合していくためのワークを紹介します。

 

前回(L-176/09)は「過去の評価関数を変える方法」としてのラベリングでした。このラベリングは、時間の流れを「未来から現在、過去へ」と変える効果もあります。

コーチング実践者にとっては、未来が「因」で、過去が「果」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

ラベリングによって、過去の記憶に紐付く「B」や「D」を取り除くことができれば、苦手意識とか不得意だとか決めつけて逃げることはなくなります。

Q-203:「自分自身が最大のドリームキラー」という意味はどういうことなのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26417115.html

 

つまり、ラベリングによって評価関数を変えていくことで、ますます自由度の高い人間になれるということ。そう、ラベリングにより到達する境地(意識状態)とは自由!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

自由とは、無意識がゴールに関係するかどうかを勝手に判断してくれる状態のこと

自由とは、無意識下で縛られている制約に無意識が気づいてくれるようになること

 

 そんな自由を、私たちはモニタリング&ラベリングで手に入れることができます。

 L-10920218月シークレットレクチャー -11;モニタリング&ラベリング

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31421939.html

 

 

 最後に御紹介するのは、手に入れた自由なマインドで「物事を高所から俯瞰し、最速・最短で結果を出す」ためのワーク。具体的には「様々なジャンルの音楽の中からランダムに20曲くらい選んで聴く」というものです。

 

 著書「夢が勝手にかなう脳」(講談社)の中で、苫米地博士は「私はだいたい月に2000曲くらい、『iTune』のミュージックストアで買い物をしています」「とにかくありったけ買う、というスタイルです」と書かれています(p135)。

 

 

夢が勝手にかなう脳

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 月2000曲購入はハードルが高いと思いますが、皆さんのデジタルデバイスにはけっこうな数の曲がすでにストックされているはず。

 その楽曲の中から直感で20曲くらいを選んでプレイリストを作り、実際に聴いてください。それがワークです。

 

 ワークを行っているときの理想的な感覚を言語化すると

 

 音楽を大きなフレームで見てゲシュタルトをバーンと広げ、より高い視点から音楽全体を見下ろし、自動的に自分が聴くべき曲を選び出す

 

 抽象度が高いゴールにリアリティを持てる人は、「ランダムに散らばっているカオスの世界を瞬時にしてパターン認識し、最短・最速で思い通りに結果を出す能力」が備わっています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 それがゲシュタルト能力!

 その本質は「〇〇」を感じ取る力です。

 (「〇〇」とは何でしょう? 詳しく知りたい方はこちら↓)

 Q-268:薬をやめることができますか? <前編:induction

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29185121.html

 

 「〇〇」が“正しく”感じ取れるようになると、仕事や人間関係など、すべてがうまくいくようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

より高い視点で多くの情報を一瞥し、そこから不要な情報(Nil)を捨てて、必要な情報(T)だけをピックアップできるようになるから。それは能動的なRAS&スコトーマのコントロールといえます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 そのような能力を磨くためのワークが、「20曲くらいを選んでプレイリストを作り、実際に聴く」。その感覚を身につけたら、今度は苫米地式にふさわしいワークに取り組みましょう。

 

 そのワークとは、「あるテーマを決めて、苫米地博士の著書から数冊を選び、そのテーマを博士の言葉(著書からの引用文)を使って説明する」。

 

 以下、「夢が勝手にかなう脳」(p137)より引用します。

 

 

 先ほど「ゲシュタルト」という言葉を使いましたが、これはカオスからパターンをつくることを意味します。何も特別な能力ではありません。皆さんも日常的に経験しているはずです。

 たとえば新入社員のころは、目の前の仕事しか見えません。その仕事にどういう意味があるのか、どんな役に立つのか、どうすれば早く処理できるのか、よくわからなかったでしょう。自分の周りに知識や情報はあるけれど、断片的に散在しているカオスの状態だからです。

 でも、経験を重ね、知識を習得するにつれて、カオスだった知識や情報に意味や関係性があるとわかるようになります。思考の抽象度が上がって、新しいゲシュタルトができたからです。

 一般的には「経験知」などと表現されますが、それは新しいゲシュタルトを積み上げていくことでもあります。

 ただし、抽象度の高いゴールにリアリティを持てる人は、会社とか業界とか、一つの系のなかでゲシュタルトを積み上げた結果、高い抽象思考ができるようになったわけではありません。そんなのは単純に「経験を積んだ」だけです。系の外はスコトーマのカオスのままです。

 そうではなくて、抽象度が高いゴールにリアリティを持てる人は、あらゆる系が渾然としているカオスの世界を、瞬時にパターン認識できるのです。

 ここまでゲシュタルト能力が高まっているからこそ、何事も高所から俯瞰して行動し、最短・最速で結果を出すことができるわけです。判断に困ることも、誤ることもなくなるのです。

 引用終わり

 

 

抽象度が高いゴールにリアリティを持てる人は、あらゆる系が渾然としているカオスの世界を、瞬時にパターン認識できる

 

 コーチングとは、「『ゴール(w2)』と『現状の自我(BS=p=w1)』という抽象度の違う次元の間に、臨場感という橋を架けることで、現状の自我が認識できる部分情報とゴールの世界(全体)との間に双方向性が働いてゲシュタルトが作られる」こと。

 F-304~6:映画のおもしろさって何だろう? ~Indy 5」の評価がvol.1~3;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32129073.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32179090.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32229850.html

 

 それは「抽象度を上げながら“自我”を巨大化し、自由自在になっていく」こと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 一言でいうと「観自在」。その実践法がコーチングです。

 F-318~:観自在

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427083.html

 

 さらに今講義のメインテーマ「」と重ねていうと、自身の自由意思で見いだしたゴール側から「囚」を再構築すること。つまり、「フレーム=BS)」→「フレーム=BS)」→「フレーム=BS)」がコーチングです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 

因4(緑:情報空間・超言語)

 

 

 私たちはそれぞれの「空」なる世界に、それぞれが役割を持たせて「仮」なる世界をつくりあげています。

 

その時に「この人も役割を果たしている」「私も役割を果たしている」という視点ができると、ひとつ外側の視点になり、それぞれの役割の持たせ方が違うことが許容できようになります。「空」と「仮」という論理よりも1つ上の視点が生まれるから。

 

 それは「空=ゴール(w2)」と「仮=現状の自我(BS=p=w1)」の間に臨場感という橋を架け、新たなゲシュタルトができること。そのゲシュタルトが「中」。

その「中」、すなわち中観がコーチングの基盤です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

 まずは過去の記憶でつくられた「これまでの『フレーム=BS可能世界w)』」を明らかにすること。そして

→ スコトーマを外しながら、

→ 新たなゴールを設定し、

→ 高い次元に「新たな『フレーム=BS別の w1)』」を再構築する

=グレインサイズが大きくなる

=ゲシュタルトを統合

=抽象度が上がる

 → 人生がますます豊かになる

  =世界(宇宙)がますます豊かになる

 

 

最後にもう一度伺います。

 

「囚」を見て、どのようなイメージが浮かびますか?

 

2021年11月シークレットレクチャー2

 

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

→ 人生がますます豊かになる

  =世界(宇宙)がますます豊かになる

 

 その理由は、「自分」と「世界(宇宙)」は表裏一体だから。

 S-04-24~6:「鏡の中の自分に微笑みかけること」の本当の意味

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23983088.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24057099.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24116667.html

 

 自分=世界(宇宙)は慈悲が満ちあふれているはずですが、苫米地博士はそんな慈悲さえも乗り越えろと仰います。「慈悲をコンフォートゾーンにしてはいけない」と。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 以下、「近未来のブッダ」(サンガ、p171)より引用します。コーチングを実践する自分=世界(宇宙)が向かう先を感じてください。Feel

 

 

慈悲を乗り越える

 もし、私が『百年後の日本人』に書いたように、いずれみんながつながって個がなくなる時代に来たら、他人の痛みは自分のものになります。じゃあ、そうなったら慈悲は不要になるかといったら、とんでもありません。というか、より飛躍のチャンスです。

 人類が一つになったら、違う星の生命体に対する人類の慈悲が発揮できるようになります。あるいは人類が一つの意識をほぼ共有しても、それぞれの個はあるから完全共有ではありません。そのとき、ますます慈悲が重要になります。たくさんの個が集まれば力を持ちますから、それが間違った方向に行けば、人類じゃなくてもイルカやクジラを殺しまくってしまうかもしれません。あるいは、隣の星に行くことができるようになっていれば、隣の星を滅ぼすかもしれません。その危険性は今の世の中と同じです。それをしない慈悲はつねに必要なのです。つながっていたら、なおさら必要になります。

 端的に言えば、他者がある限り慈悲が必要です。他者がない概念をいつか覚えないといけません。それはつまり、慈悲を乗り越えるということです。

 そう、実は、慈悲はいつか乗り越えるべきものなのです。抽象度が極限まで上がれば、すべてが自であり他になり、同情や憐れみなどを持ち得なくなるのですから。私たちは慈悲を乗り越えるものとして設定して、いつか乗り越えることができるということを確信し、そこに向かって実際に役立つ行動を起さなくてはなりません。

 行為はものすごくたくさんあります。相手の状況によって行為がぜんぶ違ってきますから、何が慈悲の行為かを先に定義することはできませんが、他者は自分の延長ですから、やりたいこと、やるべきことだと思えることはすぐに決まるでしょう。

 引用終わり

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として開催します。次回は2025年2月下旬開催の予定です。約1ヶ月前にこのブログで御案内いたします。

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-209:マトリックス/Matrix -04Resurrections;慈悲的人類の進化>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27122988.html

F-297~8:苫米地式次世代リーダーシップ <vol.4~5;苫米地式次世代リーダーが作る次の世界>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31764601.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31815930.html

L-142202111月小学校親子講演会(鹿児島県)-05;人の成長(人間形成)や進化・向上は情報空間で起こる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33383147.html

Q-283:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか? <vol.3;「イライラ」と「ドーパミン」、コントロールが難しいのはどっち?>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29757834.html

Q-374~:バランスホイールは全て現状の外? クライアントが現状に満足している項目があった場合、その項目をどう扱えばいい?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_429253.html

 

 

近未来のブッダ



F-361:自由訳「OODA」 <vol.7;「OODA」の本質とコーチングの真髄>

 

 「OODA(ウーダ)」という概念を御存知でしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 Wikipediaで「OODA」を検索すると、「OODAループ(OODA Loop)」にjumpします。

 そこには「意思決定と行動に関する理論」とあり、「元々は軍事行動における指揮官の意思決定を対象としていたが、後にこれに留まらず、官民を問わずあらゆる個人の生活、人生ならびに組織経営等において生起する競争・紛争等に生き残り、打ち勝ち、さらに反映していくためのドクトリン、そして創造的行動哲学となった」と書かれています。

 

OODAループ(Wikipedia)

OODAループ

Wikipediaより引用

OODAループ - Wikipedia

 

 

 苫米地式認定コーチとして、「OODA」について自由に考えてみました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 vol.1Observe

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34753761.html

 vol.2Orient

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34805412.html

 vol.3Decide

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34856133.html

 vol.4Act

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34906708.html

 vol.5;コーチとして思う「OODAループ」の正体

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34957491.html

 vol.6;「OODA」とは〇〇〇そのもの ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35009043.html

 vol.7;「OODA」の本質とコーチングの真髄

 

 

 ここまで「OODA」について自由に考察しながら、生命力(vol.5)や超瞑想(vol.6)との関連をまとめてみました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 その間、私が強く感じていたのが自由。自由に「OODA」を考察していたら、自由そのものがクリアになった という感じです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

考察の仕上げとして、その感覚を言語化します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 まずは苫米地博士の言葉の確認から。以下、「苫米地英人、宇宙を語る」(角川春樹事務所、p105)より引用します。

 

 

苫米地英人、宇宙を語る

 

 

宇宙が教える自由の意味

 これまで、なぜ宇宙が生まれたのか、ということがわからなかったのは、物理学がその“なぜ”を扱う学問ではなかったからです。

 しかし、これからの物理学は、その“なぜ”を扱わないと成り立たないのです。

 大学で量子力学を学ぶときに、最初に習うのが不完全性定理です。すでに説明したように不確定性があるのは観測者がいるからです。

 そして、ビッグバン理論を見てみると、すべて波動方程式で記述されています。その波動方程式は不確定性を前提としたものです。

 では、ビッグバンを観測していたのは誰なのか。そこがつまり、“なぜ”にあたるわけで、それを考えていかなくてはいけないのがこれからの物理学です。

 ただ、この本では、「未来の我々」とすでに答えを出しているのですが。

 

 また、不完全性、不確定性などに基づいた新しい宇宙の見方がわかってくると、物の見方も変わり、私たちは様々な問題への答えを得ることができるようにもなります。

 例えば、“自由とはなにか”。こうした哲学的な問題にも言及することができるようになるのです。

 なぜなら、人の歴史は確定的宇宙論、機械論的宇宙論の中にずっとあったわけで、そこでは答えは見つけられないのです。不完全性、不確定性の獲得は人々にとっては自由意思の獲得の戦いでもありました。

 教会対コペルニクス、といってもいいでしょう。権力を持ったらずっと持ち続けたいし、ビッグバン以降の玉突きのからくりは教会の法王だけが知るものである。

 それを信じさせたい人々、権力者にとっては、時間は過去から未来へ流れるという解釈が嬉しいですし、宇宙は確定的であってほしいのです。

 一方、その考えに縛られてきた人々は常にそれと戦い、自由意思を獲得しようとしてきたのです。

 では、自由意思とは一体どんなものなのでしょう。

 一つは、ランダム性があることです。完全ランダムが完全自由ということですが、残念ながら完全はありません。これまでの話でもわかるように完全はないのです。

 ですから、ランダム性(乱数性)がより高い状態というべきでしょう。

 コーヒーか紅茶を選択するのにコインを振って二者択一するのに、表と裏が完全対称なコインなど存在しません。つまり、乱数性が低い=自由意思性が低い、ということになります。

 しかし、スーパーコンピューターにでもアクセスすれば、より高い乱数性が得られることになり、自由意思性が上がります。

 もう一つが、階層性を利用するということです。

 ランダムとオーダー、無秩序と秩序の間には複雑性のレベルの上がる場所があります。それがカオスの縁(エッジ・オブ・カオス)、つまりカオス状態です。

 例えば、東京タワーからハンカチを落とす場合、その落下はランダムで予測不能です。しかし、そこにある一定の風という要素を加えると、つまり「風」という情報を持つ一つ上の抽象度から見ると、パターンが抽出される可能性がでてきます。

 このように、ある抽象度ではランダムに見えることも、一つ上の抽象度ではランダムでなくなる。

 言い換えれば、その空間よりも上の抽象度の空間に上がれば、下の空間から見るとランダムであるけれども、上の空間では整合的な選択ができるということになり、自由意思が獲得できるということなのです。

 自由とは何かを物理的に定義すると、カオス状態の中にエッジをつくり上げ、そのつくり上げたエッジのパターンに従って選択すること、ということになります。

 ですから、自由に生きていきたいのなら、今より抽象度を上げ、高い視点から俯瞰的に世界を見ればいいのです。

 引用終わり

 

 

 苫米地博士がまず取り上げられているのが「不完全性」「不確定性」。それらに基づいて「OObserve」し、そこから「OOrient」することの重要性を説かれています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 ここでいう「OOrient」とは、「カオスの縁(エッジ・オブ・カオス)」から、さらに高次の抽象度次元に上がること。その上で「高い視点から俯瞰的に世界を見る」という「OObserve」ができることが「自由(意思)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 ただし、ここでの「自由」、「OODA」でいうと前半の「OO」はシンの自由ではありません。博士が「自由とは何かを物理的に定義すると」と書かれているとおり、あくまでも情報空間の底面である物理空間にフォーカスした上での自由の定義です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 英語で表記すると「freedom from」。それは「背景に束縛や制約がある」ことを前提とした上での自由。物理空間でいうと、「物理法則(という束縛や制約)」があることを前提とした自由です。

よって、その方向性を釈迦哲学で考えると、「空観」を自由とみることができます。

 

 その「freedom from」という自由に対して、「liberty to」という自由があります。

 

語源でいうと、「free」は古英語の「freo」に由来し、「束縛や拘束がなく、義務を免除された状態」という意味だそう。つまり、「~しなくていい」ということ。

一方、「liberty」はラテン語の「libertas」が語源で、「選択や行動・発言の権利が保障された状態」という意味。こちらは「~していい」ということです。

 

 「OODA」でいうと、(「OO」ができている前提で)選択という「DDecide」を行い、ちゃんと実行「AAct」することが「liberty to」。それは「束縛や制約」が幻だとしっかり理解した上で(空観)、あえて物理法則等の制約を自分で選択すること(仮観)だといえます。抽象度でいうと、下がる方向性です。

 

 この2つ、すなわち「『OO』『freedom from』=空観」と「『DA』『liberty to』=仮観」の2つが同時にできてシンの自由といえるはず。だから、「『OODA』=中観 =自由」と理解することができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 著書「ドクター苫米地の新・福音書」(講談社、開拓社から再版)の中で、苫米地博士はこのように書かれています(p176)。

 

 

新・福音書

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 私の考えは、ゲーデルと半分同じ。でも、重要な部分で異なっています。「内部表現宇宙には外側がある」もしくは「理性」を超越できる可能性はある。ただ、ゲーデルが閉じた系の内側にいながら不完全性定理を発見できたのは、その外側の神から情報をもらったからではない、そう考えています。不完全性定理は宇宙の基本原則だから、宇宙をメタ(高次元)に思考できれば、発見できて当たり前。メタに思考するとは、自らが系の外側に出ることに他ならないと思うのです。それが、我々の自由意思だと、私は捉えています。

 引用終わり

 

 

 メタに思考するとは、自らが系の外側に出ることに他ならない

 

 これが「OODA」の本質。そして、これがコーチングの真髄です。

 

 

 コーチングのコアは「ゴール」と「ゴールの設定」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 本物のゴールを見つけるためには、まずは自分という“殻”を抜け出さなければなりません。“殻”とはブリーフシステム(Belief SystemBS)のことであり、これまでの人生で築き上げてきた「」のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 ところが、BSや「」の外、すなわち「現状の外」にゴールを設定することは簡単ではありません。私自身はコーチの存在なしでは不可能に近いと思っています。

 L-10020218月レクチャー… -02;ゴールの基本条件(「頭のゴミ」を捨てるver.

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

 

 *その理由は↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 だからこそ、メタに思考する」ことで「自らが系の外側に出る」!

 

 シンプルに考えると、「OODA」とは「メタ思考」のことです。「OODAメタ思考」の観点でコーチングを考えると

 

系の外側」に飛びだした自由な意識状態で得た「オラクル(Oracle)」をゴールとして、新たな世界(宇宙、w2)を生みだす

 

 これがコーチングであるはず。

 L-142202111…-05;人の成長(人間形成)や進化・向上は情報空間で起こる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33383147.html

 

 ならば、コーチングを重ねた先には、どのような世界(宇宙)がひろがっているのでしょう?

 

F-362につづく)

 

 

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-追記-

ならば、コーチングを重ねた先には、どのような世界(宇宙)がひろがっているのでしょう?

 

 再度「苫米地英人、宇宙を語る」より引用します(p181)。苫米地博士が語られる「宇宙の美しさ」を感じてください。Feel

 

 

エピローグ

 本書では宇宙を語りましたが、これは、皆さんが目の前の宇宙をほんとうに見られるようにする手助けに過ぎません。

 かつて、釈迦は、悟りについて「私の指ではなく、指が指しているものを観なさい」と語りました。

 「宇宙」や「空」が語られ、理解されても、それらの経や理論が理解されても、指している「そのもの」を圧倒的な体感で観ることができなければなりません。

 同様に「自我」をどんなに徹底的に定義しても -例えば、自分の両親が誰々とか、卒業した学校がどこどことか、職場や、好きな食べ物など、いくらでも定義できます- そのどれもが「自我」そのものではなく、「自我」に関わることに過ぎません。

 「自我」を観ることが「宇宙」を観ることと、本質は同じであるということは、いろいろなところで語ってきたとおりです。

 

 本書を読み終わった皆さんにこれからやってもらうことは、本書を知識の指針として、まずは、その指が指し示す目の前の宇宙「そのもの」をしっかり観てもらうということです。

 更には、自分自身をしっかりと観てください。

 それらを徹底的にやってもらえてはじめて、私が語りたかった「ほんとうの宇宙」が見えてくるはずです。

 そして、宇宙の美しさを共にしっかりと観ましょう。

 引用終わり

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として開催します。次回は2025年2月下旬開催の予定です。約1ヶ月前にこのブログで御案内いたします。

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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F-288~:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう

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L-155202111月医療系研修会 -10;「明日への希望」を失わないために

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L-176202203月シークレットレクチャー -09;ラベリングにより到達する境地

 

20223月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。全体を通してのメインテーマは「」です

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

 

 *初回の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427369.html

 

 *2回目の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428947.html

 

 01;「ブリーフシステムをしっかり理解する」ための自問

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34842501.html

 02;「ブレない判断基準」を生みだすもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34877369.html

 03;「新たな世界(w2)」を現実化する感覚

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34892980.html

 04;「ゴール(w2)」と「現状の自我(BS=p=w1)」の間に

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34928669.html

 05;「新たな世界(w2)」が包含する“光”と“影”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34943681.html

 06;「新たな世界(w2)」に潜む“闇”とその対処法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34980243.html

 07;ゴールの世界(=ゴール側のCZ)に移行する秘訣

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34993755.html

 08;続・ゴールの世界(=ゴール側のCZ)に移行する秘訣

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35030561.html

 09;ラベリングにより到達する境地

 

 

 ここまで「『ゴール(w2)』と『現状の自我(BS=p=w1)』という抽象度の違う次元の間に、臨場感という橋を架けることで、現状の自我が認識できる部分情報とゴールの世界(全体)との間に双方向性が働いてゲシュタルトが作られる」ということを確認しました。

 

 最後の2回は実践編。ゴールの世界を統合していくためのワークを紹介します。今回は「ラベリング」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ワーク中に限らず、常に「逆腹式呼吸」を心がけてください。それが大原則です↓

 L-166202201月シークレット… -10;呼吸を意識に上げてコントロールするワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34408574.html

 

 逆腹式呼吸でリラックスとゆらぎを得たら、モニタリングを行います↓

 F-321:観自在 <実践編-1;モニタリング>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32969294.html

 

 モニタリングを行う時のポイントは、「すでにゴールを達成している」「今まさにゴールの世界(w2)にいる」という感覚。

 Q-103:あがり症は克服できますか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19152931.html

 

 その感覚(より正確には意識状態)を維持しながら、さらにリラックスを深め、ラベリングを行います。

 F-284~:気楽 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

 「ラベリング」とは、認識したものすべてに「T(ティー)」「Nil(ニル)」「D(ディー)」のどれかを張りつけること

  T:ゴールに関係すること(ゴール達成の妨げになることも含む)

  Nil:ゴールと関係ないこと

  D:「T」でも「Nil」でもない感情(怒り、後悔、悲しみ、不安など)

 

 ラベル張りは時間をかけず、情報を認識した瞬間に行います。

 

まずは「D」を減らすように意識します。「D」は完全に自分のマインド次第です。

次に「Nil」が減るように自身の行動を見直します。基本的に「Nil」にはhave toが入り込んでいます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

Nil」が続くときには、「なぜhave toなのか?」「want toは何か?」「そもそもゴールは何だったか?」と自問を重ねます。止観です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18576926.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18684707.html

 

 じつは、人の前頭前野には複数の「フレーム」が同時に存在しています。階層性はあってもグチャグチャなカオス状態として。だから、矛盾や葛藤、混乱が生じるのです。

 L-09420217月シークレット… -06;ブリーフシステムと人格や未来との関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30598161.html

 

 よって、ラベリングは「フレーム=BS)」をゴール側から整えることだといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 BS(ブリーフシステム)を整えながら、同時に抽象度を意識に上げていくことがポイント!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 通常はフレームやブリーフシステムの階層性は抽象度とは無関係です。それどころか、むしろ抽象度の低い煩悩レベルが上位にあって、優位になっている(=支配している)ことが多いもの。

 F-221:不安と不満のはざまで<ちょっとブレイク;今、親を憎んでいる人たちへ>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27776349.html

 

そんな「フレーム=BS)」の階層性を、抽象度とマッチングさせていくことが「人間形成」だといえます↓

PM-05-13~5そもそも教育とは?-6)人間形成

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html

 

 

自己実現理論(Wikiより引用)

Wikipediaより引用

自己実現理論 - Wikipedia

 

 

 今回は、ラベリングのアドバンス版として、「過去の評価関数を変える方法」を紹介します。それは則ち「自我を解放する技術」!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 具体的には通常のラベリングに「B」を加え、過去の出来事に対して「B」「D」「T」「Nil」の4種類のラベルを貼り付けていきます。

B:「煩悩」のB、「社会に洗脳されている(Brain Wash)」のB

D:「雑念(Delusion)」のD。「雑念」とは現在の情動で過去を評価すること

T:「True」。過去に遡って、「今あるべき現在」に関係あればT

Nil:「値がない」という意味。過去に遡って、「今あるべき現在」に関係なければNil

 

例えば「レストランで静かにしていたらほめられた」ことを思い出した場合、

-「今あるべき現在」=ゴールを達成している自分に関係あればT

-「親の煩悩だ」←B(過去の自分からみての評価)

-「親に埋め込まれていたなぁ」←D(今の自分の感想)

-「人前でしゃべることが苦手になった」←T(ゴール達成の阻害要因)

 

ラベリングを行うことは、「それまでの過去の評価関数を変える」という行為です。それは自我が変わるということ。これまでの「フレーム=BS)」を解体し、ゴール側から新たに再構築するということです。

L-160202201月シークレットレクチャー -04;フレーム解体×ゴール設定

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34244552.html

 

 以下、苫米地博士の著書「営業は『洗脳』 一瞬でお客様を支配する禁断の営業術」(CYZOp141)より引用します。ラベリングにより到達する境地(意識状態)をイメージしながら読み進めてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

ラベリングすることの意義とは

 このラベリングによって自我を変えると、自分を縛っているものから自由になることができます。営業の仕事をする上で、自分が苦手だとか、これは不得意だと思うことがあったら、それは過去にドリームキラーによって刷り込まれた可能性が高いわけです。それを取り除いてやれば、苦手意識とか不得意だと決め付けて逃げるといったこともなくなっていきます。

 こうして評価関数を変えていくことで、自由度の高い営業マンになれます。

 繰り返しますが、正しいラベルを貼ったかどうかは重要ではありません。あなたの無意識が、あなたがなろうとしている状態になるために関係があるかないかを勝手に判断してくれます。そして、無意識下で縛られている制約に無意識が気づいてくれます。

 実はこれも「Rのゆらぎ」です。過去の記憶を現在進行形で語り、ラベルを貼ることでRがゆらぎます。過去の記憶を客観視するだけで大きな効果が得られます。新しい自分を発見し、新しいゴールが見えてくる可能性を生み出すのです。

 よく「自分探しの旅に出ます」などと言って、インドとかチベットとか、あるいはどこでもいいのですが、とにかく一人旅に出掛けてしまう人がいますが、自分探しは旅に出なくてもこのように過去の記憶にラベルを貼るだけでできます。

 旅に出るにはお金もかかりますし、危険な目に遭うリスクもありますし、おかしなものに洗脳されて間違った自分を発見してしまうリスクもありますが、ラベリングならノーリスクで確実に自分発見に至ります。

 営業という仕事で悩んだり、迷ったりしている人はぜひ一度試してみてください。

 引用終わり

 

 

実はこれも「Rのゆらぎ」です。過去の記憶を現在進行形で語り、ラベルを貼ることでRがゆらぎます。過去の記憶を客観視するだけで大きな効果が得られます。新しい自分を発見し、新しいゴールが見えてくる可能性を生み出すのです

 

 皆さんにもきっと「苦手」や「不得意」があるはず。それらの多くは、過去に、ドリームキラーによって刷り込まれたものです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

ラベリングによって、過去の記憶に紐付く「B」や「D」を取り除くことができれば、苦手意識とか不得意だとか決めつけて逃げることはなくなります。

Q-203:「自分自身が最大のドリームキラー」という意味はどういうことなのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26417115.html

 

つまり、ラベリングによって評価関数を変えていくことで、ますます自由度の高い人間になれるということ。そう、ラベリングにより到達する境地(意識状態)とは自由!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

自由とは、無意識がゴールに関係するかどうかを勝手に判断してくれる状態のこと

自由とは、無意識下で縛られている制約に無意識が気づいてくれるようになること

 

 そんな自由を、私たちはモニタリング&ラベリングで手に入れることができます。

 L-10920218月シークレットレクチャー -11;モニタリング&ラベリング

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31421939.html

 

L-177につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

-追記-

今回は、ラベリングのアドバンス版として、「過去の評価関数を変える方法」を紹介します。それは則ち「自我を解放する技術」!

 

今回御紹介したワークは、苫米地博士が著書「営業は『洗脳』 一瞬でお客様を支配する禁断の営業術」(CYZO)に書かれているもの。「苫米地ワークス式ドリームキラー撃退法」です。

Q-210~:世の中はどうしてドリームキラーばかりなのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414219.html

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として開催します。次回は2025年2月下旬開催の予定です。約1ヶ月前にこのブログで御案内いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27824108.html

 

 

営業は「洗脳」

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