苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T <タケハラクニオ> ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学び九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

2024/08

F-360:自由訳「OODA」 <vol.6;「OODA」とは〇〇〇そのもの ver.2

 

 「OODA(ウーダ)」という概念を御存知でしょうか?

 

 Wikipediaで「OODA」を検索すると、「OODAループ(OODA Loop)」にjumpします。

 そこには「意思決定と行動に関する理論」とあり、「元々は軍事行動における指揮官の意思決定を対象としていたが、後にこれに留まらず、官民を問わずあらゆる個人の生活、人生ならびに組織経営等において生起する競争・紛争等に生き残り、打ち勝ち、さらに反映していくためのドクトリン、そして創造的行動哲学となった」と書かれています。

 

 

OODAループ(Wikipedia)

OODAループ

Wikipediaより引用

OODAループ - Wikipedia

 

 

 苫米地式認定コーチとして、「OODA」について自由に考えてみました。

 

 vol.1Observe

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34753761.html

 vol.2Orient

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34805412.html

 vol.3Decide

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34856133.html

 vol.4Act

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34906708.html

 vol.5;コーチとして思う「OODAループ」の正体

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34957491.html

 vol.6;「OODA」とは〇〇〇そのもの ver.2

 

 

OODAループ」とは、ゴールの世界(w2)に向かう強烈なホメオスタシスフィードバックであり、ゴールを縁に起こる新たなゲシュタルト化である

 

 これが真であるのなら、「OODAループ」は生命現象の一つのあらわれといえるはず。それは現状の外にゴールを設定することで解き放たれる生命力そのもの!

 

 

 今回のサブテーマは「『OODA』とは〇〇〇そのもの」のver.2

さらなる視点で自由に「OODA」を拡張します。鍵は「抽象度」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

まずは「OODA」をこのように再定義してみました

 

 OObserve    = 抽象度を上げる準備

 OOrient      = 抽象度を上げながらゴールを設定しCZをつくる

 DDecide     = ゴール側のCZ(高い抽象度次元)の臨場感を維持・強化する

 AAct          = 抽象度を一気に下げて実装化

 

 それぞれをシンプルに解説します。

 

 

OObserve = 抽象度を上げる準備>

 「抽象度を上げる準備」としての観察とは、「モニタリング」のこと。具体的には、無意識で行っている呼吸を意識に上げながら、自身の心身を観察していきます。

 F-321:観自在 <実践編-1;モニタリング>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32969294.html

 

 呼吸を意識に上げることはとても重要です。なぜ?

 

 そう、呼吸は生命維持に必要なホメオスタシス活動でありながら、意識でもコントロールできるから。呼吸を上手く利用することで、「心身をリラックスさせて抽象度を上げながら、意識をホメオスタシスに介入させる」ことができるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 違う表現でいうと「Rゆらぎ」。「現実世界R」に意識を向けると、その瞬間に「R」ではなくなります。自分の意識が介入することで「R」は「Rゆらぎ」になります。

 L-05620208月シークレットレクチャー -02;「〇〇〇〇」でゴールの世界に誘う

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28037699.html

 

 呼吸に意識を向け続けると、リラックスとゆらぎを得ながら、「物理空間から体感を切り離し、より高次の情報空間に臨場感を感じる」ことができるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 

潜在的情報(可能世界)と物理空間

 

 

OOrient = 抽象度を上げながらゴールを設定しCZをつくる>

 これまで確認してきたとおり、「Goal comes 1st.」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 しかしながら、最初に設定するゴール(らしきもの)は、ほぼ現状の中。現在のブリーフシステムが想定する「理想的な未来」であることがほとんどのはず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 それは「現状の最適化」です。たいていは同じ抽象度での「普通のひらめき」であり、いたって常識的な論理空間内に留まります。

 F-290:今日1日だけは… vol.3;「超人脳」獲得への2つのステップ 1)論理を極める

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31350367.html

 

 より高次の抽象度次元に向かって動きはじめるために、最初はそんなゴール(らしきもの)でもかまいません。リラックスとゆらぎを保ちながら、ゴール(らしきもの)に向かって思考を続けていると、これまでとは異なるアイデアが浮かぶはず。

それを新たなゴールとして再設定(更新)し、さらに思考を続けていきます。

この思考のプロセスが「コンセプチュアル・フロー」です↓

 L-08120213月シークレット… -04;言語を用いたゲシュタルト構築 <応用編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30075139.html

 

 

コンセプチュアル・フロー(ゴールと認識)4P

 「苫米地式 思考ノート術」(Kindle版)より引用(一部改)

苫米地式 思考ノート術 | 苫米地英人 | 個人の成功論 | Kindleストア | Amazon

 

 

 コンセプチュアル・フローを続けていると、「すべてがつながり一体となる」ような感覚が生じます。それが「ゲシュタルト統合(再構築)」の感覚。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 ゲシュタルト統合(再構築)をコーチングに寄せて表現し直すと、「コンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)化」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 それは「『ゴール(w2)』と『現状の自我(BS=p=w1)』という抽象度の違う次元の間に、臨場感という橋を架ける」ことともいえます↓

 L-171202203… -04;「ゴール(w2)」と「現状の自我(BS=p=w1)」の間に

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34928669.html

 

 ゴールの世界がCZ化すると、さらに理解が深まります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

その結果、「本物のひらめき」と「自由」を手にすることができるようになります。

 F-277L下でのBSB vol.2brainstorming

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30655837.html

 

 

DDecide = ゴール側のCZ(高い抽象度次元)の臨場感を維持・強化する>

 「DDecide」とは意思決定のこと。別の言い方でいうと「選択」です。無限にひろがる可能世界からたった1つを選びだす選択。完全な自由意思による選択です。

 Q-379自分を下に引き戻そうとする意識が働くことがあります<前編;case-side

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34636842.html

 

 「可能世界(possible world)」とは、想像力で生みだす仮想世界(ImageImagination)のこと。仮想世界のイメージに対する臨場感が高いほど(Vividness)、そのイメージは現実化していきます(Reality)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 ここで問題が生じます。抽象度が上がるほど、臨場感が下がってしまうのです。通常は。

 L-11320219月シークレットレクチャー -01;夢

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32063846.html

 

 だから、ここでのポイントは臨場感の強化。そのために行うのが「ビジュアライゼーション」「アファメーション」「セルフトークのコントロール」です。

 L-08420213… -07;内省言語を「言語を使わないで引き起こす」ために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30160964.html

 

 *「セルフトークのコントロール」はこちら↓

 Q-368:アファメーションとセルフトークの関係を知りたいです

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34026724.html

 

 さらに臨場感を高めるために、私は「共感覚」を重視しています。

 Q-369~:共感覚がなかなかうまく実践できません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428764.html

 

 

AAct = 抽象度を一気に下げて実装化>

 コーチングによって情報場の因果関係を書き換えれば(BS=p=w1w2)、その情報因果は情報空間から物理空間へと影響を与え、物理空間で現象化します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 ただし、本当に物理空間で現象化するためには、クリアしなければならない課題があります。それが「物理法則の制約をふまえる」こと。

 ここでポイントとなるのが「知識」と「技術」。それも圧倒的な知識と技術です。

 L-09320217月シークレットレクチャー -05;大量の情報を得て、知識化していく

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30566304.html

 

 

 さて、今回のサブテーマ「『OODA』とは〇〇〇そのもの(ver.2)」の「〇〇〇」はイメージできたでしょうか?

 

 答えは「超瞑想」。イメージできた方はゲシュタルトができています。イメージできなかった方は、この機会にぜひゲシュタルト化(CZ化)してください。

 

 以下、苫米地博士の著書「思うままに夢がかなう 超瞑想法」(PHP研究所、p21)より引用します。

 

 

超瞑想法で重要な3つのポイント

「正しく見る」「自由自在に見る」「臨場感を維持する」

 

 それでは、一体どうしたら「超瞑想」を身につけ、自分や世界を思いのままに変えることができるようになるのでしょうか。

 その前提となるのは、私がこれまでさまざまな著書で説いてきた「抽象度」です。高い抽象度に立たなければ、超瞑想力は獲得できません。そのうえで重要になってくるのが「正しく見ること」「自由自在に見ること」「臨場感を維持すること」です。

 さらに、本書では獲得した超瞑想力をどう使えばいいのか、それについても解説しています。

 

 ここで、それぞれの章立てをお知らせしておきましょう。

 

 第1章 抽象度を上げ、正しく見るトレーニング

 第2章 自由自在に見るトレーニング

 第3章 臨場感を維持するトレーニング

 第4章 実際に超瞑想力をどう使えばいいのか

 

 ちなみに、本書で教える超瞑想法は、一般的にイメージされる瞑想法とはまったく違うため、通常瞑想について書かれた本にあるような「正しい姿勢」や「一日何分ぐらいやればいいのか」などといった制約は一切ありません。

 大切なことは1つだけ。リラックスして行うことです。

 リラックスした状態で、24時間、いつでもどこでも、どんなときでも、瞑想中であることが理想です。そうなるために、最初はリラックスしながら集中できる時間を自分で決め、毎日取り組んでみるといいでしょう。

 

 それでは、そろそろ超瞑想の実践へと進みましょう。

 引用終わり(続きはこちらでどうぞ↓)

 Amazon.co.jp: 思うままに夢がかなう 超瞑想法 eBook : 苫米地英人: Kindleストア

 

  

 超瞑想とは、「自分の心をコントロールして、自分や世界を形作っている関係性(ネットワーク)を変えることで、自分や世界のあり方を自由自在に変えてしまう」こと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 もちろん、それはコーチングそのものでもあります。

OODA」を意識に上げながら「思うままに夢がかなう 超瞑想法」に書かれているワークに取り組むことで、コーチングをさらにブーストすることができるようになるでしょう。

ぜひ取り組んでください。

 

 第1章 抽象度を上げ、正しく見るトレーニング

  ↑ OObserve = 抽象度を上げる準備

 2章 自由自在に見るトレーニング

  ↑ OOrient = 抽象度を上げながらゴールを設定しCZをつくる

 3章 臨場感を維持するトレーニング

  ↑ DDecide = ゴール側のCZ(高い抽象度次元)の臨場感を維持・強化する

 4章 実際に超瞑想力をどう使えばいいのか

  ↑ AAct = 抽象度を一気に下げて実装化

 

F-361につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

ただし、本当に物理空間で現象化するためには、クリアしなければならない課題があります。それが「物理法則の制約をふまえる」こと。ここでポイントとなるのが「知識」と「技術」。それも圧倒的な知識と技術です

 

 補足します。

 ゴールを達成するため、すなわち実装のための「知識」と「技術」が明確な場合、おそらくそのゴール(らしきもの)は現状の中にあります。得られるのは「普通のひらめき」であり、知識や技術を駆使するほど「現状の最適化」になってしまいます。

 Q-209:「“現状の外”のゴールの体感」とはどういうのが正しいのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26877574.html

 

 本気のコーチングは、ゴール達成(実装)のための試行錯誤の過程で、「知識」「技術」ごと見つけていく感覚。それが「invent on the way」であるはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30497354.html

 

 「OODA」=超瞑想によって情報因果を正しくかつ自由自在に見ることができていれば、ゴール自体はぼんやりとしたままでも、「何をすべきか?」という道筋ははっきりとわかるようになります。

 F-293:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.6;リーダーシップの本質

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31524022.html

 

その体感があれば、必ず「invent」できます。あとは信じ切るだけ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

その確信は、やがて革新へと変わっていくはずです。

 F-208:マトリックス/Matrix -03Revolutions;脳の呪縛を解き放つ>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27063566.html

 

 

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今年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として開催します。次回は2025年2月下旬開催の予定です。約1ヶ月前にこのブログで御案内いたします。

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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超瞑想法

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 思うままに夢がかなう 超瞑想法 eBook : 苫米地英人: Kindleストア

 

  

 

L-174202203月シークレットレクチャー -07;ゴールの世界(=ゴール側のCZ)に移行する秘訣

 

20223月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。全体を通してのメインテーマは「」です

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

 F-284~:気楽 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

 *初回の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427369.html

 

 *2回目の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428947.html

 

 01;「ブリーフシステムをしっかり理解する」ための自問

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34842501.html

 02;「ブレない判断基準」を生みだすもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34877369.html

 03;「新たな世界(w2)」を現実化する感覚

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34892980.html

 04;「ゴール(w2)」と「現状の自我(BS=p=w1)」の間に

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34928669.html

 05;「新たな世界(w2)」が包含する“光”と“影”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34943681.html

 06;「新たな世界(w2)」に潜む“闇”とその対処法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34980243.html

 07;ゴールの世界(=ゴール側のCZ)に移行する秘訣

 

 

前回(L-173/06)は、“闇”への対処法について書きました。その本質は「抽象度を上げながら“自我”を巨大化し、自由自在になっていく」こと。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 それを一言でいうと「観自在」。その実践法がコーチングです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427083.html

 

コーチングを違った表現であらわすと、「ゴール(w2)」と「現状の自我(BS=p=w1)」という抽象度の違う次元の間に、臨場感という橋を架けること。

 F-244~:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420579.html

 

 そのために絶対に欠かせないものがあります。何でしょうか?

 

 

 答えは「知識」。

 今回は、あらためて知識について考えていきましょう。まずは歴史的な話から。

 

 かつては「正しいもの以外は知識とは呼ばない」が大前提でした。それを「単調論理」と呼びます。

 そんな単調性に対して「例外のない法則はない」と主張したのが、イギリスの分析哲学者 スティーヴン・トゥールミン(Stephen Edelston Toulmin19222009年)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

トゥールミンはいわゆる三段論法で代表される形式論理の方法論が実社会における論理構築の手段として適さないと考え、「トゥールミンロジック」を築き上げました。

S-01-12三段論法がダメな理由

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658325.html

 

 その基本構造は「データ(事実)」「ワラント(根拠)」「クレーム(主張)」の3つ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

さらに「バッキング(論拠)」「クオリファイアー(確率)」「リザベーション(例外)」の3つを足した六要素で論理構築が行われます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12504855.html

 

 

トゥールミンロジックの6要素

*詳しくはこちらをどうぞ↓

S-01~:よりよい“議論”のために

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_254557.html

 

 

 先ほどの「例外のない法則はない」とは、「リザベーション(例外)」のこと。その根底にあるものを、西洋哲学で表現すると「不完全性」「不確定性」、東洋哲学では「縁起」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 いずれにせよ、「正しいもの以外は知識とは呼ばない」という大前提を外し、「間違っていても知識と呼ぶ」「真偽値が定まっていない知識を知識として認める」としたことで、この世界をより正確に記述できるようになりました。それが「非単調論理」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 と、ここまでが歴史の話。

 

 

 現代分析哲学では、知識とは「可能世界から可能世界への到達可能性関数」です。よって、現実世界で実現可能な関係であれば知識、実現不可能であれば妄想といえます。ここでいう現実世界とは、「情報空間のうち誰もが共有している世界」のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 抽象度という軸で宇宙を並べ替えた場合の底面、すなわち一番情報量が多い次元が物理空間です。その物理空間が「情報空間のうち誰もが共有している世界」だといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 つまり、「現状の自我(BS=p)」が生みだす現実世界という可能世界(←多くにとっては物理空間、w1)から、現状の外への「ゴール設定」で自ら生みだす新たな可能世界(w2)へ移動する関数が「知識」

 

 最新の苫米地博士の表現(「新・夢が勝手にかなう手帳 2024年度版」)に沿って言い直すと、「現状の自我(BS=p)」という情報場(w1)から新たな情報場(w2)へ移動するための乗り物が「知識」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 

潜在的情報(可能世界)と物理空間

 

 

 以下、苫米地博士の著書「年収1億円プレーヤーの仕事哲学」(宝島社)のCHAPTER-3「情報収集において決して検索エンジンを使わない」(p100)より、2回に分けて引用し(青字)解説します。ゴールの世界(=ゴール側のコンフォートゾーン)に移行する秘訣をマスターしてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 

年収1億円プレーヤーの仕事哲学

 

 

▶検索エンジンで知識は増えない

 前ページでも述べましたが、1億円プレーヤーは、ネット空間の情報を盲信しません。ですからグーグルなどの検索エンジンで情報を集めることもありません。あなたがもし、「検索エンジンは便利」と思い込んでいるのであれば、まさにそれがスコトーマです。検索エンジンは「意図的な情報操作を受けるリスクのある情報」を信じさせられる可能性がある上に、「決して知識が増えることのない」ものだということを知ってください。

 ネット空間の匿名性の高い情報が、操作を受ける可能性のある信用に足らないものであることは、おわかりいただけたと思いますが、検索エンジンを使っても知識が増えないのはなぜなのでしょうか。

 我々の目の前にある情報は、脳が過去の記憶をもとに「これは重要である」と判断し、認識されています。過去の記憶にない情報は、脳のフィルターをすり抜けて認識されることはありません。

 ですから、もしあなたが検索エンジンで知らない情報を見つけたと感じたとしても、それは必ず過去に知っているものであり、本当に知らないものは認識できません。情報を検索すればするほど、知らないことを知り、蓄積していくような感覚はすべて錯覚なのです。

 引用終わり

 

 

 以前(L-171/04)引用した苫米地博士の著書「苫米地英人、宇宙を語る」(角川春樹事務所、p63)には、このような記述があります。

 

 

 認識があって宇宙がある。つまりは、脳があるから認識が成り立つのです

 

 

 この言葉をシンプルにすると「I×V=R」。

 「I」とはImaginationImageのことで、「脳が過去の記憶をもとに『これは重要である』と判断し、認識」したものの投影です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 「過去の記憶にない情報は、脳のフィルターをすり抜けて認識されることはありません」とは、RASReticular Activating System)&スコトーマ(Scotoma)の話。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 前回(L-173/06)取り上げた「認知レベルで世界(宇宙)が書き換えられてしまうという現実」への対処法としても、RAS&スコトーマをしっかり理解し、正しくコントロールすることが重要です。

 Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

 その第一歩が「知らないものは認識できない」「情報を検索すればするほど、知らないことを知り、蓄積していくような感覚はすべて錯覚」という事実を意識に上げる(上げ続ける)こと。そして、そのための基本中の基本が呼吸のコントロールです。

 L-166202201月シークレット… -10;呼吸を意識に上げてコントロールするワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34408574.html

 

 以下、引用のつづきです。

 

 

▶大切なのは「例」ではなく、「概念」を増やすこと

 あなたの目の前を「車」が通り過ぎたとします。もし、仮にあなたが車という「四輪で動く機械」という「概念」を過去の記憶としてもっていなければ、車を見たとしても、何か得体の知れない動くもの程度にしか認識できないはずです。車という概念が過去の記憶として備わっているからこそ、目の前の車が「新車」や「レアモデル」であるという「例」が、あなたの脳にプラスされていくのです。

 検索エンジンで情報を調べるということは、この「例」を増やしている行為にあたります。あなたの脳が認識できるのは、すでに過去において知っている概念の例に過ぎず、膨大にある例のなかから、ときどき気になる例を引き出しているに過ぎません。ひとつの概念にどれだけの例を増やしたとしても、決して知識を増やしたことにはなりません。

 1億円プレーヤーに必要なのは真の知識を増やし、世界のあり方を正しく認識すること。つまり「例の数」を増やすのではなく「概念の数」を増やすことです。新しい概念を知るためには「まず対象に直接接する」。そして「五感を使って対象を認識」したうえで「抽象度を高めて概念化する」ことが必要です。

 ですから、この章で述べたように1億円プレーヤーは、情報の発信源に自ら実際に行き、五感でその情報を感じ取ることを常としているというわけなのです。

 引用終わり

 

 

 繰り返しますが、「認知レベルで世界(宇宙)が書き換えられてしまうという現実」への対処法の第一歩が、「知らないものは認識できない」「情報を検索すればするほど、知らないことを知り、蓄積していくような感覚はすべて錯覚」という事実を意識に上げる(上げ続ける)こと。

 

 そして、対処法のコアが「真の知識を増やし、世界のあり方を正しく認識する」こと。そのために「『例の数』を増やすのではなく『概念の数』を増や」していきます。ここで言う「概念」とは、ゲシュタルトのことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 新しいゲシュタルトを得るための秘訣が

 

 対象に直接接する五感を使って対象を認識抽象度を高めて概念化

 

 そのプロセスの強化のために、私は「共感覚」をお勧めしています↓

 L-167202201… -11(最終回);モーツァルトの音楽を“体感”するワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34445624.html

 

L-175につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

-追記-

 苫米地英人博士は著書「苫米地 思考ノート術」(牧野出版)の中で、「(ノートにおける)知識とは、潜在的に他者と共有しうる物事の関係性のこと」と定義され、例として「村上春樹を知っている」という場合の「知っている」の意味を分析されています。

1)知り合いだ                  → 共有できない関係 =妄想

2)名前は知っている       → 知識ではなくラベル

3)どんな作品を書いている人か知っている  → 共有できる関係 =知識

 

 詳しくはこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25153337.html

 

 

苫米地 思考ノート術

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今年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として開催します。次回は2025年2月下旬に開催します。

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

F-263~4:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ <vol.7~8;「知の呪縛」から抜け出すための逆向きのスコトーマ外し>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29906587.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29951903.html

L-070202011月シークレットレクチャー -05;「過去は一切関係なし」のリザベーション(reservation

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29045573.html

L-165202201月シークレットレクチャー -09;「自分中心を捨て去る」とは

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34392486.html

Q-369~:共感覚がなかなかうまく実践できません

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428764.html

Q-362:各エリアのゴールについて想いを馳せている状態というのは、バランスホイールの図を眺めながら、頭の中で考えている感じなのでしょうか? -A1<ノートとメモの違い>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33589654.html

 

 


L-173202203月シークレットレクチャー -06;「新たな世界(w2)」に潜む“闇”とその対処法

 

20223月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。全体を通してのメインテーマは「」です

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

 F-284~:気楽 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

 *初回の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427369.html

 

 *2回目の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428947.html

 

 01;「ブリーフシステムをしっかり理解する」ための自問

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34842501.html

 02;「ブレない判断基準」を生みだすもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34877369.html

 03;「新たな世界(w2)」を現実化する感覚

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34892980.html

 04;「ゴール(w2)」と「現状の自我(BS=p=w1)」の間に

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34928669.html

 05;「新たな世界(w2)」が包含する“光”と“影”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34943681.html

 06;「新たな世界(w2)」に潜む“闇”とその対処法

 

 

 脳がなくては宇宙はない

 脳というのは一つの場と見るべき。生命場と同じ

 

 この教えが体感を伴って理解できたとき、「本当の意味での付加価値とは、ゴール設定を縁に生じるエネルギーとクリエイティビティが結実する新たな世界(w2)」が包含する“光”と“影”が感じられるはずです。さらには“闇”までも。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

 前回(L-172/05)は“光”と“影”について考察しました。私が考える“光”とはエフィカシー(Efficacy)で、“影”とは(これまでの定義の)セルフ・エスティーム(Self Esteem)のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 *「エスティームの新しい解釈」はこちら↓

 Q-256:私、立ち直れるかな? <前編;個人の視点で>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28693339.html

 

 今回は“闇”について考察します。

 

 ところで、前々回(L-171/04)引用した苫米地博士の著書「苫米地英人、宇宙を語る」(角川春樹事務所、p63)には、このような記述があります。

 

 

 認識があって宇宙がある。つまりは、脳があるから認識が成り立つのです

 

 

 この言葉をシンプルにすると「I×V=R」。そう、コーチングにおける重要なプリンシプル「夢をかなえる方程式 I×V=R」のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 医療で例えると、「治る(すでに治っている)」というイメージ(I)に対する臨場感が高まるほど(V)、実際に病は治っていきます(R)。そのことを「プラセボ(placebo)」と表現したりします。

 F-157:指一本でも役に立ちたい

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23874668.html

 

 その逆も然り。「治らない(もうダメだ)」というイメージ(I)に対する臨場感が高まってしまうと(V)、状況はどんどん悪化していきます(R)。「ノセボ(nocebo)」です。

 PM-04-04収容所生活中にフランクルが発見した「健康」の源泉とコーチングの関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045695.html

 

 つまり、「I×V=R」は、夢をかなえる方程式である一方で、夢を破壊する方程式でもあるということ。

 Q-373:やりたいことがあれば現実感は出てくるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34458945.html

 

 私がとくに医療・介護現場にコーチングやレジリエンスをひろめたいと願っているのは、そこが「老病死」に対しての臨場感が高い過酷な場だから。不安・恐怖により大脳辺縁系優位になってしまうと、ますます“悪いイメージ”に流されやすくなります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 そのことが顕著にあらわれたのが“コロナ禍”という茶番。「論理的思考を奪われ、思考停止がコンフォートゾーン化したカオス」を目の当たりにしながら、苫米地博士がずっと警告されていた「洗脳社会」「認知戦時代」の到来を痛感しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 そう、私が感じる“闇”とは、「認知レベルで世界(宇宙)が書き換えられてしまうという現実」のこと。

 F-175:脳内を書き換えると「環境」が変わる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25046274.html

 

 だから、ゴールのポイントでいえば「4)自分中心を捨て去る」ことが重要になっていきます。さらにいうと、ゴールを持ち続ける(更新し続ける)こと自体がますます問われるようになるでしょう。シンプルに表現すると

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

 

 心の平和(平穏)をいかに維持できるか? どれだけ拡大していけるか?

 

 そのための鍵となるのが「精神の基礎体力」。

 

 以下、苫米地博士の著書「洗脳護身術」(三才ブックス、p51)より引用します。

 

 

精神の基礎体力を鍛える

 洗脳の闘技場について理解したら、次は、精神世界で闘っていくために、格闘技でいう「パワー・スピード・テクニック」の素養に当たる、「精神の基礎体力」を解説していこう。

 精神の基礎体力は、高度に抽象的な空間を身体性を持って体感し、操作できるような能力を意味している。これは人間ならば誰もが持っているが、長い間封印された力である。具体的なイメージはわきにくいだろが、簡単にいうと想像力で生み出したものを操ったりすることだ。例えば、子どもの想像力が豊かなのは誰もが認めるところだろう。宇宙人、怪物、地下帝国、スーパーマン。彼らは大人だと失笑されてしまうようなことを真剣に信じ、その姿、世界をさも本当に見ているかのように臨場感をもって思い浮かべられるし、それを自らの世界として操作することもできる。

 本来は大人も、こういった目の前の現実以外の世界を自由に構築して、体感する能力を持っている。夢などもそうだ。夢を見ているときは、想像上の世界がリアリティをもって感じられるだろう。これらの想像した世界に構築した事象を自在に動かせる能力が「精神の基礎体力」である。夢を見ながら、そのストーリーを自分で変えた経験を持つ人もいるのではないだろうか。自分の身体で実感するレベルまで、想像の世界に臨場感を持ち、そのうえで世界の構築物、例えば橋であれば橋を持ち上げてみせる。そのパワーこそが精神世界での基礎体力に当たるのだ。

 「精神の基礎体力」は身体能力と同じように、生得的に優れている人と、後天的に身に付けた人の二種類に分かれる。また、精神世界内での体力は、物理空間での体力と比例することはない。物理空間でどれだけ強靱な肉体を誇っていても、精神世界の中では脆弱かもしれないし、逆に物理空間では年老いて身体が小さくとも、精神世界では巨大な力があるかもしれない。生得的に精神の基礎体力がある者は、精神世界に臨場感を持ちやすく、空間把握能力に優れている。これはIQが高く、数学者や哲学者、芸術家などに多い。人類の脳の進化がもたらした力といえるだろう。

 精神の基礎体力は、物理的体力と同様、鍛えて強くすることが可能だ。手っ取り早い鍛錬法は、武道を習うことだろう。先程私は、精神世界と物理的世界では、体力は比例しないと説いた。しかし、心と身体というのは密接に繋がっており、肉体を鍛え上げることで精神も鍛えられるケースがある。その典型的な例が武道である。剣道、柔道、合気道、空手。己に打ち克つために身体を鍛え、技を磨く。これが精神の基礎体力にも繋がっているのだ。天下無双の剣豪として知られる宮本武蔵も、剣の腕が上がれば上がるほど、その精神も鋭敏に研ぎ澄まされるようになったに違いない。きっと彼の精神の基礎体力は、驚くほど強かっただろう。ただ、物理的空間では役に立つものの、精神空間では全く力が付かない武道もあるので、その点は注意してほしい。

 他の鍛錬法では気功が有効だ。例えば動功。いわゆる太極拳や五禽戯などだが、これは身体を動かして気の流れに影響を与える方法論だ。気を動かすということ自体が精神世界での運動であり、精神の基礎体力の訓練である。しかし、より有効なのは静功、つまり瞑想である。身体を動かさずに気を動かす鍛錬である。もちろん瞑想は、気功に限られる方法論ではない。瞑想において動かすものは気に限らず、あらゆる情報的な存在である。

 引用終わり

 

 

 この後、瞑想の実践法として「止観」と「遮那(しゃな)」が紹介されています。

 (「止観瞑想」に関する博士の解説はこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18576926.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18684707.html

 

 「遮那」とは、世界全体の中心に存在する仏とされる大毘盧遮那如来(だいびるしゃなにょらい)のこと。有名な奈良の大仏は、正式名を「毘盧遮那仏」といい、壮大な華厳の世界を表す仏とされています。

 

 ちなみに、“壮大な華厳の世界”に対する臨場感は、苫米地博士が座右の銘とされている「一念三千」とも通じます。

 F-315:デジタル自傷行為 <plan-side -3;ゴール×エフィカシーの“秘密” -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32678098.html

 

 「一念三千」とは、中国天台宗の開祖である天台大師 智顗(ちぎ)の言葉。それは「私たちの一瞬の心の中に、物理的な現象、情報的な機能すべてが入っている」という智顗の基本的な考え方を表すものです。

 「三千」とは10003つの3000のことではありません。仏教用語では1000×1000×1000、すなわち10億もの須弥山(しゅみせん)を表現しています。須弥山はサンスクリット語Sumeru(シュメール、スメル)の音写で、世界の中心にあるという想像上の山のことです。

 直径が太陽系ほどの大きな3枚の円盤が重なった上に、高さ132kmの山(須弥山)が乗っています。これが一つの世界で「小世界」といいます。その「小世界」が1000個集まり「小千世界」。「小千世界」が1000個集まり「中千世界」。「中千世界」が1000個で「大千世界」です。それが「1000×1000×100010億の須弥山」のイメージ。

 

 そのような広大な世界の中心に存在するのが「遮那」。その巨大なスケール感を体感するだけでも、「精神の基礎体力」は高まります。なぜ?

 

毘盧遮那仏(東大寺、Wikipedia)

東大寺の毘盧遮那仏

Wikipediaより引用

毘盧遮那仏 - Wikipedia

 

 

 答えは「抽象度が上がる」から。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 *イメージしづらい方はこちらの例もどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 

 つまり、「抽象度を上げながら“自我”を巨大化し、自由自在になっていく」ことが、「洗脳社会」「認知戦時代」という“闇”への対処法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 それを一言でいうと「観自在」。その実践法がコーチングです

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427083.html

 

 さらに今講義のメインテーマ「」と重ねていうと、自身の自由意思で見いだしたゴール側から「囚」を再構築すること。つまり、「フレーム=BS)」→「フレーム=BS)」→「フレーム=BS)」が“闇”への対処法だといえるはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

因4(緑:情報空間・超言語)

 

 

L-174につづく)

 

 

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一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

F-192:「夢をかなえる方程式 I×V=R」実践の秘訣(ワーク付き)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26119647.html

F-240:「出口が見えない」と「出口戦略」 vol.4;ヒーリングとコーチングのLUBで考える <実践編;レジリエンス>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28657999.html

F-281~:「社会が変わってしまう」~あるワクチンの話~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424261.html

Q-16356:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか? <コーチング実践者向け回答 vol.4~6 ワーク付き>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24124167.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24187449.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24275156.html

 

 

洗脳護身術

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I-129:「<24年後期> パーソナルコーチング」受付開始のお知らせ

 

 2024年後期のパーソナルコーチングの受付を開始します(~9月末まで)

コーチング期間は24年10月から253月の6ヶ月間。下記の4コースです。

 

*各コースとも、ご不明な点は気軽にお問い合わせください

 (件名を「コーチング問い合わせ」としてください)

 連絡先(メール):coachfor.m2@gmail.com

 

 

<ワンデイ・コース>

 1回のセッションで30分間のヒーリングと10分間のコーチングを行います(計40分)。

 ヒーリングとコーチングの関係については、下記ブログ記事を御参照ください。私の考えをまとめています↓

 Q-068vol.5):ヒーリングとコーチングの関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14400982.html

 Q-069vol.6):セルフヒーリングとセルフコーチングのコツ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14524490.html

 

 □<ワンデイ・コース>に再エントリーすることは制限しません。もしもヒーリングやコーチングが必要になった場合は、遠慮せずに御相談ください

 □セッションは週末に行います(金土日)。日時はメール連絡で調整します

 □コーチング委託契約締結は行いません。守秘義務なしです。認知科学者 苫米地英人博士と私の間の守秘義務契約に該当する内容に関しては非言語でお伝えします

 □コーチング代は100,000円(税込)です。銀行振込のみの対応です

 □全額前払いです。支払い後の返金には応じていません。現状へ回帰しようとするホメオスタシス・フィードバックを断ち切るためです

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 

<チュータリング・コース>

 初回(初月)は<ワンデイ・コース>と同じく30分間のヒーリングと10分間のコーチングを行います(計40分、初回のみ)。ヒーリングでは今後半年間かけて行うワークを御紹介します。

 2回目以降は11時間のチュータリングです(月1回×5回、計300分)。ヒーリングやコーチングの実践に必要な知識について解説します。マインド(脳と心)や生命現象、情報宇宙といった抽象的な概念を感じてください。

 具体的な内容はとくに決めていません。事前の打ち合わせ(メール)で学びたい内容や疑問点等を教えてください。セッション中の質問も大歓迎です。私が苫米地博士からいただいている智慧を伝授いたします。

 

 □事前に<ワンデイ・コース>を受けている場合も、初回は30分間のヒーリングと10分間のコーチングを行います

 □<チュータリング・コース>に再エントリーすることは制限しません。遠慮せずに御相談ください

 □セッションは週末に行います(金土日)。日時はメール連絡で調整します

 □事前にコーチング委託契約の締結を行います(守秘義務契約含む)

 □コーチング代は300,000円(税込)です。銀行振込のみの対応です

 □全額前払いです。支払い後の返金には応じていません。現状へ回帰しようとするホメオスタシス・フィードバックを断ち切るためです

 □(お問い合わせ→)申し込み→メール添付PDFにてコーチング委託契約書(守秘義務契約含む)を確認→(お問い合わせ→)合意後指定銀行口座に振り込み→クライアント住所にコーチング委託契約書送付→契約締結後一部を返信→セッション日の設定→セッション開始→ という流れです

 □私とのメールの段階からすでにコーチングは始まっています

(連絡先:coachfor.m2@gmail.com

 

 

<パーソナルコーチング・コース>

初回(初月)は<ワンデイ・コース><チュータリング・コース>と同じく30分間のヒーリングと10分間のコーチングを行います(計40分、初回のみ)。ヒーリングでは今後半年間かけて行うワークを御紹介します(複数あります)。

 2回目以降は11時間のチュータリング(月1回×5回、計300分)と140分のコーチング(月1回×5回、計200分)をそれぞれ月1回ずつ行います。半年間の間にコーチングの知識とスキルをしっかり体得してください。私が苫米地博士からいただいている智慧を伝授いたします。

*チュータリングについては、上記<チュータリング・コース>を御参照ください

*初回(初月)は月1回(ワンデイの内容)、翌月以降は月2回のセッション(チュータリング1回、コーチング1回)を行います

*日程調整が難しい場合は翌月以降に持ち越します。柔軟に対応しますのでご安心ください

 

 □事前に<ワンデイ・コース><チュータリング・コース>を受けている場合も、初回は30分間のヒーリングと10分間のコーチングを行います

 □事前に<チュータリング・コース>を受けている場合は、「1)再受講する」or2)再受講せずに値引きを受ける(300,000円)」の選択制です。自由にお選びください

 □<チュータリング・コース>を受けていない方はチュータリング受講が必須。コーチング期間中にヒーリングやコーチングのマスターに必要な知識を体得していただきます

 □<パーソナルコーチング・コース>への再エントリーは想定していません。コーチングを終了した方には特典をご用意しております。最終セッション時にお話しします

 □セッションは週末に行います(金土日)。日時はメール連絡で調整します

 □事前にコーチング委託契約の締結を行います(守秘義務契約含む)

 □コーチング代は1,800,000円(税込)です。銀行振込のみの対応です

  (チュータリング受講者で値引きを希望する場合は1,500,000円)

 □原則全額前払いですが、分割払いにも応じます。気軽に御相談ください。支払い後の返金には応じていません。現状へ回帰しようとするホメオスタシス・フィードバックを断ち切るためです

 □(お問い合わせ→)申し込み→メール添付PDFにてコーチング委託契約書(守秘義務契約含む)を確認→(お問い合わせ→)合意後指定銀行口座に振り込み→クライアント住所にコーチング委託契約書送付→契約締結後一部を返信→セッション日の設定→セッション開始→ という流れです

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(連絡先:coachfor.m2@gmail.com

 

 

<パーソナルコーチング(+R)・コース>

初回(初月)は<ワンデイ・コース><チュータリング・コース>と同じく30分間のヒーリングと10分間のコーチングを行います(計40分、初回のみ、オンライン)。ヒーリングでは今後半年間かけて行うワークを御紹介します(複数あります)。

 2回目以降は11時間のチュータリング(月1回×5回、計300分、すべてオンライン)と140分のコーチング(月1回×5回、計200分)をそれぞれ月1回ずつ行います。コーチングセッションのみ、全5回中3回を鹿児島県霧島市内で行います(残り2回はオンライン)。

感染等の状況によりリアルセッションが難しい場合は、御希望により通常のパーソナルコーチング・コースへ変更いたします。その場合、リアルセッションとの差額(200,000/回)をお返しします。

半年間の間にコーチングの知識とスキルをしっかり体得してください。私が苫米地博士からいただいている智慧を伝授いたします。

*チュータリングについては、上記<チュータリング・コース>を御参照ください

*初回(初月)は月1回(ワンデイの内容)、翌月以降は月2回のセッション(チュータリング1回、コーチング1回)を行います

*日程調整が難しい場合は翌月以降に持ち越します。柔軟に対応しますのでご安心ください

 

 □事前に<ワンデイ・コース><チュータリング・コース>を受けている場合も、初回は30分間のヒーリングと10分間のコーチングを行います

 □事前に<チュータリング・コース>を受けている場合は、「1)再受講する」or2)再受講せずに値引きを受ける(300,000円)」の選択制です。自由にお選びください

 □<チュータリング・コース>を受けていない方はチュータリング受講が必須。コーチング期間中にヒーリングやコーチングのマスターに必要な知識を体得していただきます

 □<パーソナルコーチング・コース>への再エントリーは想定していません。コーチングを終了した方には特典をご用意しております。最終セッション時にお話しします

 □セッションは週末に行います(金土日)。日時はメール連絡で調整します

 □事前にコーチング委託契約の締結を行います(守秘義務契約含む)

 □コーチング代は2,400,000円(税込)です。銀行振込のみの対応です

  (チュータリング受講者で値引きを希望する場合は2,100,000円)

 □原則全額前払いですが、分割払いにも応じます。気軽に御相談ください。支払い後の返金には応じていません。現状へ回帰しようとするホメオスタシス・フィードバックを断ち切るためです

 □(お問い合わせ→)申し込み→メール添付PDFにてコーチング委託契約書(守秘義務契約含む)を確認→(お問い合わせ→)合意後指定銀行口座に振り込み→クライアント住所にコーチング委託契約書送付→契約締結後一部を返信→セッション日の設定→セッション開始→ という流れです

□私とのメールの段階からすでにコーチングは始まっています

(連絡先:coachfor.m2@gmail.com

 

 

各コースとも、ご不明な点は気軽にお問い合わせください

 (件名を「コーチング問い合わせ」としてください)

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私は、縁ある人たちのWell-being実現のために生きています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

Well-beingを実現していく人たちが、同時に自身と縁ある人々のWell-being実現をガイドできるように、そして未来にWell-beingを手渡していけるように、サポートしています。

すべてがマインド次第であり、一人ひとりの心の平和がひろがることで、いつか世界平和が実現するからです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16660261.html

 

その鍵となるものがコーチング!

私が苫米地博士から学ばせていただいている大切な智慧をお届けします。

一緒にさらなるWell-beingを実現しましょう。そのWell-beingをひろげ、伝えていきましょう。

皆さまと縁がつながることを楽しみにしています。

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-関連記事-

I-015:本物の苫米地式コーチであるか否かを見破る簡単な方法

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F-196:コーチとして考える「ウォーミングアップ」と「クーリングダウン」

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【募集開始】<24年後期> パーソナルコーチング(ブログ周知用...元画像はブログI)



F-359:自由訳「OODA」 <vol.5;コーチとして感じる「OODAループ」の正体>

 

 「OODA(ウーダ)」という概念を御存知でしょうか?

 

 Wikipediaで「OODA」を検索すると、「OODAループ(OODA Loop)」にjumpします。

 そこには「意思決定と行動に関する理論」とあり、「元々は軍事行動における指揮官の意思決定を対象としていたが、後にこれに留まらず、官民を問わずあらゆる個人の生活、人生ならびに組織経営等において生起する競争・紛争等に生き残り、打ち勝ち、さらに反映していくためのドクトリン、そして創造的行動哲学となった」と書かれています。

 

 

OODAループ(Wikipedia)

OODAループ

Wikipediaより引用

OODAループ - Wikipedia

 

 

 苫米地式認定コーチとして、「OODA」について自由に考えてみました。

 

 vol.1Observe

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34753761.html

 vol.2Orient

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34805412.html

 vol.3Decide

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34856133.html

 vol.4Act

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34906708.html

 vol.5;コーチとして感じる「OODAループ」の正体

 

 

OODAループ」とは、ゴールの世界(w2)に向かう強烈なホメオスタシスフィードバックであり、ゴールを縁に起こる新たなゲシュタルト化である

 

 それが苫米地式認定コーチとしての私の「OODA」の考察です。

 

 以前お伝えしたとおり(F-356/vol.2)、「OODAループ」の提唱者である米国空軍 ジョン・ボイド大佐は、2つ目の「OOrient」のことを“ビッグO”と称してとくに重要視していたそう。その本質は「抽象度が上がる」「抽象度を上げる」ことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 その「抽象度が上がる」はゴールに向かう変化。つまり、ゴールが先です。

それをコーチングの祖 ルー・タイスさんは、「Goal comes 1st.」と表現しました。

 L-09520217月シークレットレクチャー -07;ブリーフシステムを変更する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30622243.html

 

 ゴールの世界(w2)の臨場感が高まると、そこにホメオスタシスが働くようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 その過程で「Observe」「Orient」「Decide」「Act」という各ゲシュタルトは統合され、ひとつの「OODA」となります。それが「ゴールを縁に起こる新たなゲシュタルト化」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

コーチとしてあらためて「OODA」を考えると、ゴール(設定)という観点では確かに「OOrient」が重要ですが、ゴール達成のためには3つ目の「DDecide」が最も重要だと感じられます。その感覚は、コーチングというよりは、むしろリーダーシップに近いのかもしれません。

 F-293:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.6;リーダーシップの本質

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31524022.html

 

 「DDecide」とは意思決定のこと。別の言い方でいうと「選択」です。無限にひろがる可能世界からたった1つを選びだす選択。完全な自由意思による選択です。

 Q-379自分を下に引き戻そうとする意識が働くことがあります<前編;case-side

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34636842.html

 

 世間で飛び交う言葉を分析すると、「未来の選択に対する不安」か「過去の選択に関する不満(あるいは後悔)」が多いように感じられます。状況は多岐にわたり、事情も様々ですが、抽象度を上げて考えると、その原因は一点に収束します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808542.html

 

 以下、苫米地博士の著書「洗脳力」(アスコム、p53)より、5回に分けて引用します(青字)。「選択に対する不安や不満(後悔)」の原因について思索しながら読み進めてください。Feel

 

 

あなたの現在の「選択」こそがベストである

 過去に捉われてしまう人のパターンの一つに、どうしても過去に自分がした選択が間違っていたのではないか、あるいはもっといい選択があったのではないかと悩んでしまうというものがあります。私のクラスを受講しにくる人のなかにも、こうしたパターンで悩んでしまう人が意外に多いのに驚きます。

 「あのとき、別の会社に就職していたら、今ごろはもっといい人生を歩めていたかもしれない」

 「あのとき、別の学校を受験していたら、今よりもっといい就職ができていたかもしれない」

 「あのとき、あの人と別れていなければ、今ごろはもっと幸せになっていたかもしれない」

 人生に選択はつきものです。そして、選択によってなんらかの縁起が生まれますから、それが未来の縁起に影響を与えることもあるでしょう(ただし、過去が未来を決めるのではない以上、選択の結果が未来であるということにはなりません)。

 ここではっきりさせておきたいことは、過去の選択を振り返って、「もしあのとき別の選択をしていたら」と考えることはまったくナンセンスであり、その時点であなたがベストだと思ってした結果であるならば絶対にそれがベストであり、それ以上にいい選択はない、ということです。

 「そんなこと言ったって、先生、もしあのとき、彼の告白を拒否しないで受け入れて、彼とつきあっていたら、今ごろはとても幸せな日々を送っていたかもしれません。今年はクリスマスも一人きりでとても寂しかったんですから」

 こんなふうに言われても答えは簡単です。

 「でも、あなたはそのとき、彼とつきあわないという選択がベストだと判断したわけでしょう。だったら、それがベストでしょう。そういう選択をする理由がしっかりあったのでしょうし、もしつきあっていたとしても、彼がろくでもない浮気者で今ごろあなたはいつも彼の浮気に悩まされているかもしれませんよ。もっと言えば、彼が結婚詐欺師か何かで、今ごろ大金を騙し取られていたかもしれませんし、猟奇的なサディストであなたに命の危険が迫ったかもしれません。それに比べたら、あなたの賢明な選択のおかげでとにかく無事に過ごせているわけですから、よかったじゃないですか」

 そんな荒唐無稽な仮定じゃ意味がないと思いますか。でも、「今ごろはとても幸せな日々を送っていたかもしれない」という仮定と「猟奇的なサディストで命の危険が迫ったかもしれない」という仮定とどちらが荒唐無稽かという比較は不可能です。どちらもまったく根拠のない仮定ですから、どちらも同じくらい荒唐無稽なのです。

 過去の選択について悩む人は、必ず別の選択をしただろう架空の自分を現実の自分よりもいいものと考えます。「あのとき、別の選択をしていたらもっとひどい目に遭っていただろう」とは考えません。

 でも、実際にはそんな選択をした自分などどこにもいません。だから、今よりもいい状態になっているなんてことはわかるはずがないのです。いもしない自分と比較すること自体が無意味です。だって、そんなことをしても絶対に勝てるはずがないからです。

 自分で勝手に幻想を作り上げて、しかもその幻想は今の自分よりも必ずいいものになる。勝てるはずのない幻想をいつまでも持ち続けても、いい未来などやってくるはずがありません。あなたがした選択は唯一であり、唯一である以上、それはベストなのです。

 引用終わり

 

 

その時点であなたがベストだと思ってした結果であるならば絶対にそれがベストであり、それ以上にいい選択はない

 

 過去はどんどん離れていきます。その過去を「OObserve」し続けるのは時間の無駄です。それこそが「OO-OO-OOスタック」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

  

 前々回(F-357/vol.3)の説明だけなら、「OO-OO-OOスタック」は「DDecide」の前段階でのエラーに感じられるはず。

ところが、その解釈は正しくありません。「OO-OO-OOスタック」とは、「過去を『OObserve』し続ける」という“現在”の選択である「DDecide」の結果です。

Q-319:速いスピードで移動vol.1:「時間」は人間の意識が作り上げた幻想>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31680099.html

  

つまり、「DDecide」が「因」で、「OO-OO-OOスタック」が「果」。これがコーチング的な因果関係であり、縁起によるシンの因果関係です。

 Q-318:今、逃げましたよね? <後編;相手の世界に想像を働かせて、その因果関係をイメージする>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31641663.html

 

 以下、先ほどの引用の続きです。

 

 

 「先生、そうは言っても、選択のときにあまり考えないで選んでいるので、ベストの選択をしていないかもしれないんですよ」

 こういう人は本来の意味での選択をしていない人です。人生において頭を使うことを放棄しているわけですから、はっきり言って動物以下でしょう。だらだらと考え続けて決断できないのはよくないですが、よく考えもせずにいい加減に答えを出すのは論外です。

 選択することは「縁」が生まれることです。過去の選択という「縁」すなわち関係が生まれることによって、現在という刹那が起こります。これが「縁起」です。

 引用終わり

 

 

 選択することは「縁」が生まれることです。過去の選択という「縁」すなわち関係が生まれることによって、現在という刹那が起こります。これが「縁起」です

 

 この部分をコーチングのフレームで言い直すと、

 

選択=ゴール設定をすることは「縁」=ゴール側の世界(w2 ←ゴール側のコンフォートゾーン)が生まれること。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 つまり、コーチングとは、新たな縁起を生みだす取り組みだといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

 誤解のないように言っておきますが、「縁起」と一般に言われている「因果」は、違うものです。選択が「因」(原因)となって現在という「果」(結果)が生まれるのではありません。

 過去の選択による因果で現在があると考えると、「因」によってオートマチックに「果」が生じることになってしまいます。つまり、一度選択をしたら、自動的に未来が一つに決まってしまうことになります。そんなことはあり得ません。選択によって未来が自動的に決まってしまうなどと考えるから、世にはびこるインチキ占い師やニセ宗教に騙されてしまうのです。未来とは縁起による無限の可能性のことですから、決まっている一つの未来が見えるなどという占い師は全員インチキ以外の何者でもありません。「今これをしないと地獄に落ちる」とか「このツボを買えば救われる」などというインチキに騙されてはいけません。

 引用終わり

 

 

 未来とは縁起による無限の可能性のこと

 

 その未来に対して、ゴール設定を通じて働きかけるのがコーチング。縁起による無限の可能性(一念三千)から、自ら望む現実を選びだし構築していく(一期一会)ことがコーチングです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23177616.html

 

 もちろん、その現実とは「仮」であることを承知の上で。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

潜在的情報(可能世界)と物理空間

 

 

 存在も出来事もすべて縁起。“自分”とは、自分以外のいろいろなものとの関係のつなぎ目です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 よって、ゴールの基本条件のひとつである「自分中心を捨て去る」をクリアしていくほど、自分と世界(宇宙)は一体化していきます。

 L-165202201月シークレットレクチャー -09;「自分中心を捨て去る」とは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34392486.html

 

 

 過去の選択は「縁」であり、「縁」は別のたくさんの「縁」と結びつき合って「起」を起します。そして、現在いう刹那はすぐに過去となり、その評価・解釈は未来が行うことになります。だから、未来が「因」で過去が「果」なのです。

 引用終わり

 

 

 過去の選択は「縁」であり、「縁」は別のたくさんの「縁」と結びつき合って「起」を起します

 

 選択は人生における大切な縁を生みだす行為なので、必ず自分自身でベストと思う選択をするべきです。徹底的に思考して。

それが「自己責任」ということです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22669112.html

 

 以下、最後の引用です。

 

 

 存在も出来事も縁起です。自分以外のいろいろなものとの関係のつなぎ目なのです。選択は人生における大切な縁を生み出す行為ですから、必ず自分自身でベストと思う選択をしてください。自分がベストだと思ってした選択なら、それはベストですから、別の選択肢を比較の対象とせず、過去は振り返らずに、未来を向いて進んでほしいと思います。

 引用終わり

 

 

選択は人生における大切な縁を生み出す行為ですから、必ず自分自身でベストと思う選択をしてください

 

 さて、「未来の選択に対する不安」や「過去の選択に関する不満(あるいは後悔)」の原因が一点に収束することが感じられたでしょうか?

 

 そう、ゴールを自分自身の自由意思で決めていないから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

一言でいうと不自由。

 

 

多くの人は自分の人生を生きていません。ほとんどが「無人運転」、よくて「自動運転」のまま。

F-089~:無人運転と自動運転の違い ~シーサイドライン逆走に思う~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 それは生きていないのと同じです。

 (その理由はこちら↓)

 L-11920219月シークレット… -07;人間だから持つことができる強大な生命力

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32215001.html

 

OODAループ」とは、ゴールの世界(w2)に向かう強烈なホメオスタシスフィードバックであり、ゴールを縁に起こる新たなゲシュタルト化である

 

 これが真であるのなら、「OODAループ」は生命現象の一つのあらわれといえるはず。それは現状の外にゴールを設定することで解き放たれる生命力そのもの!

 

 じっくり「OODA」と向き合いながら、コーチ兼ヒーラーとして、そのようなことを考えました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

F-360につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として開催します。

次回は2024825日(日)13:30~15:00の予定。オンラインでのライブ講義に加え、30日間限定の配信も行います。詳細はこちらで御確認ください↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34761055.html

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-294~:苫米地式次世代リーダーシップ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425234.html

F-303:芸術は高抽象度の未知なるLUB。では、コーチングは? <vol.5;芸術とコーチング(Authentic Coaching)とリーダーシップに共通する境地>

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F-348~:“MJ~縁起宇宙(w1)再構築!~

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F-353:“覚醒”の夏に向けて習得! 苫米地式「オーセンティック・コーチング」

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L-08820213月シークレットレクチャー -11;コンセプチュアル・フローに隠された“秘密”

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L-172202203月シークレットレクチャー -05;「新たな世界(w2)」が包含する“光”と“影”

 

20223月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。全体を通してのメインテーマは「」です

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

 F-284~:気楽 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

 *初回の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427369.html

 

 *2回目の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428947.html

 

 01;「ブリーフシステムをしっかり理解する」ための自問

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34842501.html

 02;「ブレない判断基準」を生みだすもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34877369.html

 03;「新たな世界(w2)」を現実化する感覚

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34892980.html

 04;「ゴール(w2)」と「現状の自我(BS=p=w1)」の間に

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34928669.html

 05;「新たな世界(w2)」が包含する“光”と“影”

 

 

 脳がなくては宇宙はない

 脳というのは一つの場と見るべき。生命場と同じ

 

 このことが体感を伴って理解できたとき、「本当の意味での付加価値とは、ゴール設定を縁に生じるエネルギーとクリエイティビティが結実する新たな世界(w2)」が包含する“光”と“影”が感じられるはずです。さらには“闇”までも。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

 今回は私が感じている“光”と“影”についてまとめます。コーチングにおいて、とても重要な知識です。まずは“光”から確認しましょう。

 

 「ゴール設定を縁に生じるエネルギーとクリエイティビティが結実する新たな世界(w2)」に感じる“光”とは、「エフィカシー(Efficacy)」のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

エフィカシーとは、ご存じのとおり、「ゴール達成能力の自己評価」のことです。「自己評価」なので、本来はマインドの力で自由に高めることができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

たまに「なかなか成果が上がらず、エフィカシーが下がってばかりです」といったコメントをいただきますが、それは因果関係が逆。「成果が上がったからエフィカシーが高まる」「成果が上がらないからエフィカシーが高まらない」のではなく、「エフィカシーが高いから成果が上がる」のです。

Q-247:続・気楽に生きたいのですが… -05;「時間は未来から過去に流れる」とは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28437135.html

 

エフィカシーに過去の実績や根拠は一切関係ありません。ただ「私はできる(<すでにできている)」と確信するだけです。私自身は“覚悟”だと思っています。

F-100:芸術は爆発だ!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19033189.html

 

 エフィカシーに過去の実績や根拠は一切いらない!

 

 その理由は「ゴール」の「達成能力」の「自己評価」だから。ゴールは未来の話です。コーチング実践者にとって、時間は未来から現在、そして過去へと流れていきます。過去はどんどん離れていくだけ。過去は一切関係ありません!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 

 「ゴール設定を縁に生じるエネルギーとクリエイティビティが結実する新たな世界(w2)」に感じる“光”とは、エフィカシー(Efficacy)のこと。では、“影”とは?

 

 以下、苫米地博士の著書「オーセンティック・コーチング ~本物のコーチング~」(CYZOp122)より引用します。エフィカシーと混同されがちな“影”について思い巡らしながら、ゆっくり読み進めてください。Feel

 

 

◎なぜ、エフィカシーを上げられないのか?

 第4章のテーマはエフィカシーとなっていますが、これまで通りの話をするつもりはありません。本書はいままで書いたコーチング書籍のアドバンスに当たるものです。エフィカシーに関してもアドバンスな内容を伝えていくことになります。

 エフィカシーはコーチングにとって重要なファクターであり、「エフィカシーを上げましょう」といった表現でよく使われます。このような表現をするということは、裏を返せば、多くの人がエフィカシーが上げられない、もしくは下がってしまう、ということで悩んでいることを意味します。

 しかし、なぜ、そんなことが起きてしまうのでしょうか?

 そもそもエフィカシーの定義は「ゴールを達成する自己能力の自己評価」です。これを噛み砕いていうと、ゴールとは自分が心から望んだものであり、達成するには自分のブリーフシステムを変える必要があります。また、ブリーフシステムを変えるのは自分であり、その自分を変える能力を自分で評価することをエフィカシーと言うわけです。よって、すべて自分の話です。自分の話であれば、自分で変えればいいだけなのですが、なぜか、多くの人がエフィカシーを上げるのは難しいと言います。

 なぜ難しいのかを考えるのには鬱を例にしてみるとわかりやすいと思います。

 鬱もエフィカシーと同じように、基本的には自分でやっています。ということは鬱を快方に向かわせるには鬱であることを自分でやめればいいだけなのです。

 こう言うと「そんな乱暴な話があるか。苫米地は精神医学を知らない」と必ず批判されますが、私は「鬱の大半が自分で鬱になっている」と言っているだけで、自業自得だと言っているわけではありません。いくら自分でやっているからといって、自分でどこまでコントロールできるかはまた別の話なのです。

 風邪の発熱と同じで、熱は自らの免疫システムによって発生しています。それをコントロールするのは難しいでしょうし、仮にできたとしても熱をむやみに下げるのは得策ではありません。熱が上がったのは免疫システムがウイルスと戦うためだからです。

 ですから、全部が全部コントロールすればいい、コントロールできるはずだ、とまでは私だって言いません。実際、生得的な機能障害で鬱になることもあるでしょう。しかし、多くの鬱はわりと明確な原因があります。であるならば、ほとんどは自分でなんとかできるのではないですか? と言っているのです。

 では、その明確な理由は何かというと、お金です。大抵の場合、お金がないことが鬱の原因になっていると言っても過言ではないでしょう。「お金がなくて携帯代も払えない」「友達とも会話できない」「携帯も持てない自分が惨めだ」などといったことが積み重なって鬱に入っていくわけです。

 いまの日本はお金を持っている人間が偉いというアメリカ型の資本主義を選択しているので、お金のないことが鬱の原因になりやすいのです。おそらく日本に経済的不安がなくなった時、かなりの鬱は治ると思います。

 ですから、「鬱は自分でやめましょう」という意味は「社会的な要因に影響されない心を作りましょう」ということです。携帯代が払えないのであれば、携帯なんて持たなければいいのです。そういう当たり前の判断ができるようになれば、脳内にセロトニンが出てきて、前頭前野も含めた脳内全体のドーパミン量が正常に戻ってきます。そうなれば、前頭前野で思考ができるようになり、鬱になった根本原因についても解決できないまでも解決の方向性は考えることができるようになるでしょう。そうすることで鬱の症状は改善していくわけです。

 これを私は一言で「鬱の人は鬱をやめたら治る」と言っているだけなのです。

 引用終わり

 

 

「鬱は自分でやめましょう」という意味は「社会的な要因に影響されない心を作りましょう」ということ

 

 繰り返しますが、エフィカシーは「ゴール達成能力の自己評価」。それが“光”。エフィカシーには「社会的な要因の影響」は微塵も存在しません。

 

 そんな“光”に対して、「社会的な要因の影響」が入り込んだ「自己評価」が“影”。その“影”とは、「セルフ・エスティーム(self esteem)」のことです。

 

 エスティーム(esteem)は「尊重する」「高く評価する」という意味。だから、セルフ・エスティームは「自分を尊重する」「自分を高く評価する」。たまにエフィカシーと混同している方がいらっしゃいますが、二つはまったく別物です。

実際のところ、苫米地博士は明確にエフィカシーとセルフ・エスティームを分けられています。

 

 *この場合の「分ける」とは「区別」のこと。「区別」と「差別」との違いがクリアでない場合はこちらをどうぞ↓

 PM-06-13:仮説08)はびこる差別意識

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

 同じように感じられるかもしれませんが、エフィカシーとセルフ・エスティームはまったく異なります。

セルフ・エスティームとは、「社会的な地位に対する自己評価」のこと。

例えば、課長よりも部長の方が高いエスティームであり、部長よりも社長のほうが高いエスティームを持っている という感じです。

 

そこには「社会的な要因の影響」がたっぷり刷り込まれています。つまり、他人のモノサシや社会の価値観にまみれているということ。

F-241:トレーニングは「昨日の自分を超えていく自己確認」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28695996.html

 

 社会的地位は「現状の中に居続ける」ことで意味を成します。それは「過去の記憶でつくられた現状のコンフォートゾーンに閉じ込められる」ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 まさに「フレーム=BS)」、あるいは「フレーム=BS)」の状態です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 そんな不自由な心の状態のままでは、現状の外にゴールを設定することなどできません。

 Q-209:「“現状の外”のゴールの体感」とはどういうのが正しいのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26877574.html

 

だから、コーチングにおいてセルフ・エスティームは“影”。

“光”=エフィカシーに対する、未来に対する、そして自由に対する“影”です。

 Q-142~:現状の外にゴールが設定できている状態と現実逃避に陥っている状態とでは何が違っているのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400116.html

 

L-173につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

-追記1

そんな不自由な心の状態のままでは、現状の外にゴールを設定することなどできません。だから、コーチングにおいてセルフ・エスティームは“影”。“光”=エフィカシーに対する、未来に対する、そして自由に対する“影”です

 

 エスティームが高い人は、エフィカシーも高いことが往々にしてあります。そこで苫米地博士は、エスティームに新たな意味を追加し再定義されました。

 詳しくは下記記事でどうぞ。「オーセンティック・コーチング」より「エスティームの新しい解釈」を引用しています↓

 Q-256:私、立ち直れるかな? <前編;個人の視点で>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28693339.html

 

 

-追記2

 最新の講義の中で、苫米地博士は「エフィカシー関数」という表現を用いられています↓

 F-353:“覚醒”の夏に向けて習得! 苫米地式「オーセンティック・コーチング」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34650757.html

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として開催します。

次回は2024825日(日)13:30~15:00の予定。オンラインでのライブ講義に加え、30日間限定の配信も行います。詳細はこちらで御確認ください↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34761055.html

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-140~:不要不急

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400247.html

F-240:「出口が見えない」と「出口戦略」 vol.4;ヒーリングとコーチングのLUBで考える <実践編;レジリエンス>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28657999.html

Q-204~:「縁起」と「因果」

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Q-281~:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422146.html

 

 

オーセンティック・コーチング



L-171202203月シークレットレクチャー -04;「ゴール(w2)」と「現状の自我(BS=p=w1)」の間に

 

20223月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。全体を通してのメインテーマは「」です

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

 F-284~:気楽 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

 *初回の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427369.html

 

 *2回目の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428947.html

 

 01;「ブリーフシステムをしっかり理解する」ための自問

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34842501.html

 02;「ブレない判断基準」を生みだすもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34877369.html

 03;「新たな世界(w2)」を現実化する感覚

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34892980.html

 04;「ゴール(w2)」と「現状の自我(BS=p=w1)」の間に

 

 

 現状の外のゴールを利用したゲシュタルトのおかげで、過去も他者も能力も関係なく、私たちは無限の可能性を開花させることができる

 

 苫米地博士が語られている「無限の可能性を開花させる」は、おそらく、とてもとても大きな話です。そのスケール感が実感できると、エフィカシーが桁違いに高まっていくはず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 その理由は、前回書いた「本当の意味での付加価値とは、ゴール設定を縁に生じるエネルギーとクリエイティビティが結実する新たな世界(w2)のこと」という表現中にあります。

 Q-178:家族ががんで治療中です。どうすれば -02;エネルギーと創造性の源

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25090742.html

 

 

 前回(L-170/03)は、ゴールのポイントを説明しました。それは1)現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)、そして4)自分中心を捨て去る の4つ。

 L-10020218月シークレット… -02;ゴールの基本条件(「頭のゴミ」を捨てるver.

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

 

 3)人生のあらゆる領域にゴールを設定することは、複数のカテゴリを同時に意識に上げ続ける訓練になります。その結果、自然に抽象度は上がっていきます。

 F-273:冗長性と多様性 <vol.5;抽象度×バランスホイール>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30452009.html

 

4)自分中心を捨て去るというのは、儒教的な「滅私」「無私」という意味ではなく、「部分関数としての“自分”をどこまでも拡大・拡張していく」ということ。それは「抽象度を上げる」「抽象度が上がる」ことそのものです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 *「抽象度」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 そもそも2)心から望むもの の多くは抽象度の低い次元にあります。仏教でいう「煩悩」とは、抽象度を引き下げる力のこと。ほとんどの人は、煩悩により、抽象度が最も低い物理空間に縛られています。だから「フレーム=BS)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 

潜在的情報(可能世界)と物理空間

 

 

 1)現状の外へのゴール設定によって物理空間(次元)から離れられても、私たちは情報次元で強力に縛られます。その代表が「言語」。情報次元をであらわすなら、「フレーム=BS)」です。

 Q-057自分を取り戻せました!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12803279.html

 

コーチングの観点で考えると、「言語化」には下記のような課題があります。

 ①want tohave toに変わる

 ②ドリームキラーが生まれる

 ③エフィカシーが下がる

 ④抽象度の上限ができる

 ⑤言語により構築された世界を超えて非言語情報処理を行うことが困難になる

 (詳しくはこちらでどうぞ↓)

 L-08220213月シークレットレクチャー -05;「非言語」が重要なのはなぜ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30102311.html

 

 

私がよく引用する「考えるな、感じろ (Don’t think. Feel.)」というフレーズは、映画「燃えよドラゴン(原題:Enter the Dragon)」での主人公(ブルース・リー)の言葉。

ここでいう「考えるな(Don’t think)」は、「思考=情報処理活動をするな」という意味ではなく、「言語情報処理をするな」という意味です。詳しくは「言語により構築された世界(抽象世界)を超えて、非言語情報処理を行え」。

その「非言語情報処理」が「感じる(Feel)」です。

L-08520213月シークレットレクチャー -08;「feel」の体感

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30185249.html

 

脳の機能でいえば、「前頭前野外側部を抑えて、前頭前野内側部を活性化する」ということ。さらには「左脳言語野の活性を抑え、右脳言語野を活性化する」。それをフレームであらわすと「フレーム=BS)」。

L-08320213月シークレットレクチャー -06;心の本質を捉える基本中の基本

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30130987.html

 

 「フレーム=BS)」→「フレーム=BS)」→「フレーム=BS)」という変化を、苫米地博士は「可能世界wから別のw1への移行」と表現されています。

 (*現在の博士の表現は「可能世界w1から別のw2への移行」です)

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 

コーチングは可能世界 w から別の w1 への移行を促す

「バラいろダンディ」(TOKYO MX

20211213日放送回より引用

コーチングの基本概念を習熟して新年に向けてエフィカシーをブーストしよう Dr.苫米地 2021年12月13日 (youtube.com)

 

 

 その「可能世界w1から別のw2への移行」と前回(L-170/03)の引用文を合わせると、

 

 「ゴール(w2)」と「現状の自我(BS=p=w1)」という抽象度の違う次元の間に、臨場感という橋を架けることで、現状の自我が認識できる部分情報とゴールの世界(全体)との間に双方向性が働いてゲシュタルトが作られる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 

 さて、苫米地博士が語られている「現状の外のゴールを利用したゲシュタルトのおかげで、過去も他者も能力も関係なく、私たちは無限の可能性を開花させることができる」ことがとても大きな話であろうことが感じられるでしょうか?

そのスケール感が実感できると、エフィカシーが桁違いに高まっていくわけは?

 

 以下、苫米地博士の著書「苫米地英人、宇宙を語る」(角川春樹事務所、p63)より引用します。コーチングによる「フレーム=BS)」→「フレーム=BS)」→「フレーム=BS)」という変化をイメージしながら読み進めてください。Feel

 

 

脳があるから宇宙がある

 脳機能の研究においては、これまでに話したような高い次元、抽象度の高いところでの機能を解明していかなくてはなりません。

 そうなると、脳の研究とは、つまり物理の研究から機能の研究になったとき、どうしても哲学、数学、心理学が必要になり、ファンクショナリズムを信じる認知科学の研究になるわけです。

 そうした脳機能の研究で、なぜ宇宙を語れるようになるかといえば、宇宙そのものを生み出しているのが脳だからなのです。

 それがファンクショナリズムの基本的なパラダイムであり、唯識のパラダイムです。

 私はディスカバリーチャンネルのナビゲーターをしていましたが、そこでの宣伝文句で「人体がわかれば宇宙がわかる」といっています。

 人体がわかれば宇宙がわかる。イコール「脳がわかれば宇宙がわかる」であり、つまりは「脳がなくては宇宙はない」ということと同じです。

 多くの物理学者は、そんなものがなくても宇宙はあるというのですが、波動方程式を書く者がいなかったら宇宙は存在するのか。

 記述を行う者がいるから、それは存在するのです。

 宇宙を記述する波動方程式ではなく、それを見るという我々、星を見る我々でもいいのですが、認識する我々の存在がなければ、宇宙は存在しないのです。

 認識があって宇宙がある。つまりは、脳があるから認識が成り立つのです。

 まさに不確定性原理がいう「観測している者はだれですか」という質問なのです。それは我々の脳が宇宙を観測しているからであって、脳がなかったらビッグバンはないのです。

 それが、認知科学と脳科学が現在までに得るに至った定義でもあると思います。

 

 また、脳というものと宇宙というものには共通のテーマがあります。同じ問題を抱えているといってもいいでしょう。

 それが、“場”という概念です。場を考えることで、いろいろな仮説を立てることができます。

 例えば、脳の中にはなぜ脳波があるのか。その仮説の一つとして、脳波は、CPUの処理速度を決めるクロック周波数のようなものである、という考えがあります。

 CPUのクロックサイクルと同じように、何らかの情報処理をするためのクロックサイクルを発信する能力を脳が持っていて、その発信の結果として脳波がある。ただし、発信周波数がなぜかダイナミックに変わるという不思議なクロックなのですが。

 私は、脳は周波数変調しているのではないかと以前から考えています。

 周波数変調というのはFMラジオと同じで、例えば、八一・三メガヘルツという規定周波数帯があって、その周波数上に変調をかけることによって情報を伝達する方式です。基板周波数があって、搬送波の周波数を送信データの信号に応じて変化させることによって情報が送れるのです。

 同様に、脳も基板周波数の脳波があって、その上で変調をかけているのではないでしょうか。要するに、脳空間というのは巨大な電波の場であり、また、周波数変調の場ではないか。

 そして、脳の各部位が、その規定周波調で情報を乗せ合うというものなのではないかと考えているのです。五線譜の上にオタマジャクシを書き込んでいるというようなイメージでしょうか。

 実はこれに基づいた論文をアメリカの人工知能学会で発表したことがあります。すると、国防総省のお偉いさんがやってきて、予算を出すといってきたのです。

 脳では場所の問題があるため、宇宙空間に何百個かの人工衛星を打ち上げて、その衛星同士で周波数変調をやれば、巨大な脳のシミュレーションができると考え、予算を提示しました。

 ただ、あまりにも桁違いの予算になりすぎたのか実現には至りませんでした。

 この仮説を裏付けることはまだできていませんが、それでもいえることは、脳というのは一つの場と見るべきなのです。生命場と同じです。

 身体という生命場においては、細胞がつま先になるか鼻の頭になるかは場で決まるわけですから、同じように脳という場のどこで神経細胞として育つかによって、どういう機能を持つかということが定まっていくわけです。

 中で動いている情報が、その場によって特殊な情報として処理され、加工される。

 単に神経回路網というレベルでの、極小化された電流のシミュレーションでできるようなものとは違う、もっとグローバルな場が脳内にあるというように考えているのです。

 引用終わり

 

 

 脳がなくては宇宙はない

 脳というのは一つの場と見るべき。生命場と同じ

 

 この教えが体感を伴って理解できたとき、「本当の意味での付加価値とは、ゴール設定を縁に生じるエネルギーとクリエイティビティが結実する新たな世界(w2)」が包含する“光”と“影”が感じられるはずです。さらには“闇”までも。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

L-172につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

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苫米地英人、宇宙を語る



F-358:自由訳「OODA」 <vol.4Act

 

 「OODA(ウーダ)」という概念を御存知でしょうか?

 

 Wikipediaで「OODA」を検索すると、「OODAループ(OODA Loop)」にjumpします。

 そこには「意思決定と行動に関する理論」とあり、「元々は軍事行動における指揮官の意思決定を対象としていたが、後にこれに留まらず、官民を問わずあらゆる個人の生活、人生ならびに組織経営等において生起する競争・紛争等に生き残り、打ち勝ち、さらに反映していくためのドクトリン、そして創造的行動哲学となった」と書かれています。

 

 

OODAループ(Wikipedia)

OODAループ

Wikipediaより引用

OODAループ - Wikipedia

 

 

 苫米地式認定コーチとして、「OODA」について自由に考えてみました。

 

 vol.1Observe

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34753761.html

 vol.2Orient

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34805412.html

 vol.3Decide

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34856133.html

 vol.4Act

 

 

 前回(F-357/vol.3)のテーマは「意思決定(Decide)」。引用した文章にはこのような表現がありました。

 

行動として具体化するための方策・手段を選択し、場合によっては方針・計画を策定する段階である

 

 行動として具体化する」というのは、もちろん、抽象度が下がる方向性です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 抽象度が下がるほど、つまり物理空間に近づくほど、人は自由を失っていきます。具体的情報量が増えてカオス化していくから。時間や空間、お金など、物理次元では制約がいっぱいです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 その一つひとつを調整(あるいは解決)していかなければ、ゴール達成はできません。「課題をうまく調整(解決)し、矛盾なくスムーズに実行できるようにする取り組み」のことを「実装(implementation)」と呼びます。

 F-123~:「I」を「R」に実装する ~苫米地博士によるFederation of Cyber States(サイバー国連邦)設立提案~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_393431.html

 

その実装のために、私はいつも「エクスプラネーション・パターン法」を実践しています。

それは人工知能の研究から生まれたもので、情報の分析と次の展開の予想に使われる方法です。具体的には、失敗や期待外れが生じた際に、「なぜそうなったのか?」という理由をいくつも考えていきます。

認知的不協和のエネルギーを知的に活用するイメージです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

重要なのは「真相を探ることが目的ではない」ということ。

(その理由は↓)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

もちろん真相が判明するにこしたことはありませんが、やるべきことはあくまで仮説を立てることです。それもできるだけたくさんの仮説を立てていきます。“一人ブレインストーミング”をする感じで。

F-277L下でのBSB vol.2brainstorming

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30655837.html

 

たくさんの仮説をたてたら、「トゥイーキング」に移行します。

トゥイーキング(tweaking、直すという意味)とは、過去の失敗の仮説をもとに「今起こっている問題(case)」をすみやかに解決するための修正法(plan)をつくるシステムのことです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 

 では、そろそろ今回のテーマ「行動(Act)」に移りましょう。以下、Wikipediaより引用します。

 OODAループ - Wikipedia

 

 

行動(Act

 「意思決定」段階で採択された方針に基づいて、指揮官の意図・命令を踏まえて、実際の行動に移る。攻撃する場合には、実際の火力発揮が行われる。

 引用終わり

 

 『意思決定』段階で採択された方針に基づいて 実際の行動に移る」とあると、無意識は「意思決定(Decide)」と「行動(Act)」を分けて、つまり「分別」の意識状態で考えてしまうはず。

 

私たちの心はつねに情報空間の底面に囚われているので、ついつい物理空間だけで考えてしまいがちです(focus of attention)。トゥイーキングしているときは、とくにそうでしょう。

Q-376:バランスホイールはクライアントが書き込んでコーチに見せるものなのですか。バランスホイールの内容について、コーチはどこまで口を出していいものなのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34542064.html

 

 しかし、実際は物理空間も情報空間の一部。同じものの抽象度の違いに過ぎません。苫米地博士がよく用いられる表現でいうと、「心と脳」「心と体」でひとつ。

 Q-350:「情報的身体」というのがよくわかりません? <前編;ケースサイド>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32943460.html

 

 よって、「意思決定と行動」も同じものの抽象度の違いであり、一体と考えるべきです。その“一体”がゲシュタルトの感覚です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 さらにゲシュタルトを大きくすると(connect the dots

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 ObserveOrientDecideAct」でひとつ

 

 そのことを強く意識に上げながら、引用の続きを読み進めてください。

 

 

暗黙の誘導・統制とループ(Implicit Guidance ControlFeedforward / Feedback Loop

 従来の線型モデルにおいては、この実行の段階で意思決定プロセスは終了する。しかし、OODAループにおいては、再び「観察」段階に戻り、行動の結果を判定して、次の「情勢への適応」に続けることとなる。

 なお実際には、OODAループが順序通りに進むのは例外的パターンにすぎない。特にODAの部分については、ボイドのOODAループ最終版では「暗黙の誘導・統制」により「意思決定」を飛ばして進むことが理想的とされており、順序通り進められるのは、暗黙的な指示が十分でないときに限られる。これは、大部分の意思決定は暗黙的になされており、またそうあるべきであることを意味している。多くの場合、明示的な意思決定の必要はなく、情勢判断が直接に行動を統制する。ビジネススクールで典型的に教えられるタイプのフォーマルな意思決定は、経験が浅いときにのみ必要とされるにすぎない。

 引用終わり

 

 OODAループにおいては、再び『観察』段階に戻り、行動の結果を判定して」というのは、シリアルな情報処理ではなく、パラレルな同時並列的情報処理のことであるはず。

 その並列処理を可能とするのが、「ObserveOrientDecideActでひとつ」というゲシュタルト化です。

 

では、「Observe」「Orient」「Decide」「Act」を、一つ上の抽象度で包摂して“ひとつ”とするものは何でしょう?

 

 そう、ゴール!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 先ほどのトゥイーキングも、「OODA」のゲシュタルト化も、ゴールがあるからできます。

ちなみに、「再び『観察』段階に戻る」というのはラベリングのこと。ラベリングはゴール側の視点から行うものですので、ゴールなしではできません。

F-095:私はイヤなことは心の中で握りつぶす vol.2(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html

 

 私は「無意識を意識に上げるモニタリング」と「ゴール側から評価するラベリング」をとても重要視しています。臨場感の強化ができるからです。

 (詳しくはこちらをどうぞ↓)

 L-10920218月シークレットレクチャー -11;モニタリング&ラベリング

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31421939.html

 

 ゴール側の臨場感が高まるほど、「明示的な意思決定の必要」はなくなり、「情勢判断が直接に行動を統制する」ようになります。あたりまえのように自然にうまくいく(現実化する)感じです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 なぜでしょう?

 

 以下、苫米地博士の著書「すごいリーダーは『脳』がちがう 人を動かす3つの条件」(三才ブックス、p54)より引用します。「あたりまえ」「自然」を苫米地理論とともに感じてください。Feel

 

 

現実をすり替えることは可能なのか?

 脳の中で自分がどういうリアリティをつくっているのか-。

 人間の持つリアリティを知るための機械は、未だ発明されていません。fMRIは、脳のどこが活性化しているのかしかわかりません。できたとしても、活性化のパターンを認識して分類するくらいまでです。

 では、臨場感はいったいどのようにして築かれているのでしょうか。

 なぜ、少女は電車の揺れや窓の外の景色ではなく、小説に臨場感を感じたのでしょうか?

 

 そこにはホメオスタシスという機能が関係しています。

 ホメオスタシスとは、恒常性維持機能のこと。人間はストレスになりうる外界の環境の変化に対して、常に安定した恒常的状態に保とうとする仕組みを持っています。ホメオスタシスは、生体を生きながらえさせるために、外界とフィードバックして常に自分の情報を更新します。外界の気温が上がれば、体温を下げる。運動すれば、そのエネルギーを供給するために呼吸や心拍数が上がる……

 しかし、これはホメオスタシスの一般的な定義にしか過ぎません。ホメオスタシスの機能はそれだけではなく、実はもっと驚くべきものなのです。それは、ホメオスタシスがフィードバックするのは、必ずしも物理的現実世界とはかぎらないということです。

 

 ホメオスタシスは、仮想空間ともフィードバック関係を保てます。つまり、ホメオスタシスの働きは、物理的現実世界の環境の変化だけではなく、脳内の情報空間の変化にも反応するということです。

 世界は数え切れないほど存在します。仮想空間も含めれば、それこそ無限です。ホメオスタシスはそれらの世界とフィードバックの関係を持つことができます。

 臨場感は、最初からあるわけではありません。人間が臨場感を持つときは、仮想空間を含めた外の世界から一つを選んでいます。そして、選んだ世界にホメオスタシスがフィードバックすることで、臨場感が生まれるのです。

 

 世界は無限に存在していて、ホメオスタシスはそのどれともつながることができる-。

 このことがわかったとき、私は一つの結論にたどり着きました。

 簡単にいうと、一つの仮想空間(P)があるとします。このPに対して、自我があります。そして、自我とPとの間でホメオスタシスのフィードバックが強いときに臨場感が高くなる、ということです

 私はこれを当時サイバーホメオスタシス仮説と呼んでいました。二十年も前の話です。一般的にはCH理論とも呼ばれていました。ホメオスタシスは情報空間に広がっていて、情報空間としての仮想世界は無限にある、人間は物理集体でありながら、その無限の世界とホメオスタシスを持つことができる、ということです。

 要は、物理的現実世界でも完全なイマジネーションの世界でもどちらでもいいのです。ホメオスタシスのフィードバックが強ければ、そこに臨場感があるのです。そして、臨場感を持った世界が、その人にとってのリアルになるのです。

 物理的現実世界があるから、それに近い仮想世界があるから、臨場感があるのではありません。人間のホメオスタシスのフィードバックが強い世界に臨場感があって、そこが本人にとってのリアルとなるのです。

 

 ホメオスタシスの対象は普通は物理的現実世界です。なぜなら、物理的現実世界は、生まれてからずっと慣れ親しんできた世界だからです。

 しかし、何らかの方法で一つの仮想世界(P)にホメオスタシスフィードバックを起こすことが可能となります。すると、そちらがリアルとなります

 このことは後にオウムの洗脳事件に関わった経験で確信を得ました。

 オウムで洗脳された人たちは、親の顔が鬼や悪魔に見えていました。物理的現実世界ではありえない話です。どれだけ光の反射が違っていようが、親が鬼や悪魔に見えるわけがありません。しかし、現実に彼らの脳の中で描かれている親の顔は鬼や悪魔でした。逆に、オウムの指導者麻原彰晃の顔がとてもハンサムに見えていました。

 これは彼らのリアルが物理的現実世界とは別の世界にすげ替えられていたことを意味します。彼らのホメオスタシスフィードバックの対象を物理的現実世界からオウムの利となる世界へと変えられたために、彼らのリアルも変わってしまったのです。

 引用終わり

 

 

 世界は数え切れないほど存在します。仮想空間も含めれば、それこそ無限です。ホメオスタシスはそれらの世界とフィードバックの関係を持つことができます

 

 「ゴール側の臨場感が高まるほど あたりまえのように自然にうまくいく(現実化する)のはなぜ?」の答えは「ホメオスタシス」。

 

 ゴール側の臨場感が高まるほど、「明示的な意思決定の必要」はなくなり、「情勢判断が直接に行動を統制する」ようになるのは、ゴール側の世界(w2)にホメオスタシスが働くからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 言い換えると、「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋が架かった状態。その本質がゲシュタルト化です。

 F-244:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.1;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28857122.html

 

 つまり

 

OODAループ」とは、ゴールの世界(w2)に向かう強烈なホメオスタシスフィードバックであり、ゴールを縁に起こる新たなゲシュタルト化である

 

 それが苫米地式認定コーチとしての私の「OODA」の考察です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

F-359につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

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すごいリーダーは「脳」がちがうver.2

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L-170202203月シークレットレクチャー -03;「新たな世界(w2)」を現実化する感覚

 

20223月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。全体を通してのメインテーマは「」です

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

 F-284~:気楽 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

 *初回の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427369.html

 

 *2回目の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428947.html

 

 01;「ブリーフシステムをしっかり理解する」ための自問

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34842501.html

 02;「ブレない判断基準」を生みだすもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34877369.html

 03;「新たな世界(w2)」を現実化する感覚

 

 

 まずゴールがあって、それから認識が生まれる

 

 コーチングにおけるコア中のコアはゴール。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールのポイントは 1)現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)、そして4)自分中心を捨て去る の4つ。

 L-10020218月シークレット… -02;ゴールの基本条件(「頭のゴミ」を捨てるver.

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

 

 「1)現状の外」とは、フレームの外側のこと。これまで確認してきたとおり、フレームの外側はそもそも認識することができません。スコトーマに隠れているから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 「2)心から望む」の主語は「私」ですが、その「私」は他人のモノサシや社会の価値観で作られています。時間でいえば、すべて過去です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 よって、心から望めば望むほど、“本当の自分”から遠ざかり、かつ過去に縛られることになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 そのような状態(状況)で「3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)」にゴールを設定することは不可能です。そもそも“自分”の人生ではないのだから

 F-089~:無人運転と自動運転の違い ~シーサイドライン逆走に思う~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 

 今、違和感を感じていますか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 ここまでの分析にはスコトーマがあります。では、足りない視点(知識)とは何でしょう?

 

 

 そう、「ゲシュタルト(能力)」。

 人は「バラバラに存在するものを統合して、新たな価値を生みだす能力」を持っています。それがゲシュタルト能力です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 「バラバラに存在するものを統合」とは、「バラバラ」の次元から一つ抽象度を上げ、「バラバラ」を包摂すること。それが「統合」という言葉の意味です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 低い抽象度ではバラバラ(ランダム、カオス)でも、抽象度が上がると一つの整合的な構造になります。その全体(統合)と部分(バラバラ)の関係がゲシュタルト。

 新たなゲシュタルトが生まれると、理解が深まり、それまではできなかったことができるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 それが「新たな価値」。本当の意味での付加価値とは、ゴール設定を縁に生じるエネルギーとクリエイティビティが結実する新たな世界(w2)のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 *「新たな世界(w2)」はこちら↓

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

以下、苫米地博士の著書「『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」(徳間書店、開拓社から再版、p205)より引用します。「ゴール」と「ゲシュタルト」の関係性を理解し、「新たな世界(w2)」をソウゾウする感覚をつかんでください。Feel

 

 

現状の外のゴールは、ゲシュタルト能力によって叶う!

 そして、ここからが大切なのですが、ステップ7で私がゴールは現状の延長線上ではなく「現状の外に設定せよ」と述べたのも、実はまさにこのゲシュタルト能力を人間が備えているからです。

 「ゴール」と「現状の自我」という抽象度の違う次元の間に、臨場感という橋を架けることで、現状の自我が認識できる部分情報とゴールの世界(全体)との間に双方向性が働いてゲシュタルトがつくられます。

 双方向性が働いて1個のゲシュタルトができるということは、その橋が架けられた状態がコンフォート・ゾーンになる。つまりそのゲシュタルトにホメオスタシスが働くということです。

 そうなればしめたもの、体の各部位や体全体が連動して展開することで歩行が実現するように、今の自分(部分)となりたい自分(全体)が双方向的に関わり合い一つの大きなフレームを瞬時につくり上げることができます。ゴールが見えなくても関係ありません。むしろ、ゴールが見えない方が、このプロセスの中でスコトーマがはずれ、ゴールに有用なものがどんどん現れ、ゲシュタルトがより強固になる。結果いつのまにか現状の外にある抽象度の高いゴールが叶うのです。

 これが、現状の外のゴールが叶うメカニズムです。

 私たちは本書で見てきたようにこの世に生まれ落ちたときから、さまざまな他者からの洗脳を浴び続けています。「現状の環境」と「自我」の間にゲシュタルトを築き、無意識にそこをコンフォート・ゾーンにして生きてきたといっていいでしょう。いわば、社会的洗脳状態というゲシュタルトを日々強化しながら生きているのです。

 しかし、それでは私たちが本来持つ無限のポテンシャルは発現できません。現状の外のゴールを利用したゲシュタルトのおかげで、過去も他者も能力も関係なく、私たちは無限の可能性を開花させることができるのです。

 引用終わり

 

 

 現状の外のゴールを利用したゲシュタルトのおかげで、過去も他者も能力も関係なく、私たちは無限の可能性を開花させることができる

 

 苫米地博士が語られている「無限の可能性を開花させる」は、おそらく、とてもとても大きな話です。そのスケール感が実感できると、エフィカシーが桁違いに高まっていきます(ハズ)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

L-171につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

-追記1

 「『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」の冒頭で、苫米地博士はこのように書かれています。

 

 

 本当の集中とは、リラックスした集中です。静かなる集中です。頑張らなくても、緊張しなくても、エイッと気合を入れなくても、すーーっと集中状態に入っていける。そして仕事や勉強がサクサク進む。それが本当の集中です。

 

 

 そんな「本当の集中」を実現するために必要な“頭のゴミ掃除”が、「『頭のゴミ』を捨てれば」には書かれています。“覚醒”の夏の仕上げにぴったりの名著です。

 F-353:“覚醒”の夏に向けて習得! 苫米地式「オーセンティック・コーチング」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34650757.html

 

 

「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!(Kindle版)

Kindle版はこちら↓

「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める! | 苫米地英人 | 個人の成功論 | Kindleストア | Amazon

 

 

-追記2

 「本当の集中」について考察しました。こちらもどうぞ↓

 Q-202:視点のきりかえとは、「1)現状の外からの視点」「2)現状の認識」「3)最悪の状態の想定」を切り替えて考えるということでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26408247.html

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として開催します。

次回は2024825日(日)13:30~15:00の予定。オンラインでのライブ講義に加え、30日間限定の配信も行います。詳細はこちらで御確認ください↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34761055.html

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-244~:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420579.html

F-348~:“MJ~縁起宇宙(w1)再構築!~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428154.html

L-11420219月シークレットレクチャー -02;夢=w1=高次の抽象度空間にひろがる縁起

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32099568.html

Q-291:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか? <vol.11;縁起的コミュニケーションのために>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29969615.html

Q-329:最近「記憶が抜ける」ようなことが続いています <vol.4;自己イメージと臨場感世界は双方向性を持った縁起>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31941786.html

 



L-169202203月シークレットレクチャー -02;「ブレない判断基準」を生みだすもの

 

20223月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。全体を通してのメインテーマは「」です

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

 F-284~:気楽 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

 *初回の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427369.html

 

 *2回目の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428947.html

 

 01;「ブリーフシステムをしっかり理解する」ための自問

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34842501.html

 02;「ブレない判断基準」を生みだすもの

 

 

 ブリーフシステムのブリーフ(信念)とは、前頭前野や大脳辺縁系に作りあげられた認識のパターンのこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

その“パターン”が「自分を含む世界の地図」を生みだします。古い表現でいうと、「内部表現(Internal RepresentationIR)」です。

 つまり、博士が問われている「誰によって入力されたのか?」とは

 

「自分を含む世界の地図」や「内部表現」を生みだしたのは誰か?

 

 それを明らかにすることが、「ブリーフシステムをしっかり理解する」ことの1st. stepだといえます。

 L-09620217… -08BSとハビット&アティテュードと抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html

 

 

 私たちは、RASの働きにより、自身のブリーフ(信念)に従った情報しか取り入れていません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

常にブリーフ(信念)に従うものにロックオンし続け、それ以外をロックアウトしています。そのロックアウトのことを「スコトーマ(に隠れる)」と表現します。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 あるブリーフ(信念)に基づくロックオン/ロックアウトは、有益な情報を逃してしまう恐れがある上に、間違った情報を信じてしまう危険性まではらんでいます。それを一言でいうと「洗脳」。

 S-02-17:洗脳ではなく教育であり続けるための大切な問い

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19572431.html

 

 誰もが情報の取り入れ口であるモーダルチャンネルを持っています。「視覚」「聴覚」「嗅覚」「味覚」「触覚」、そして「言語」の6つ。中でも「言語」は臨場感を上げやすいチャンネルです。

 F-304~6:映画のおもしろさって何だろう? ~Indy 5」の…~ vol.1~3;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32129073.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32179090.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32229850.html

 

「『言語』は臨場感を上げやすい」を言い換えると、「『言語』によりたやすく現実を変えられてしまう」。その理由はクリアでしょうか?

 

そう、目の前の現実世界(Reality)は「一番臨場感の高いイメージ」だから。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 私たちはいともたやすく他人の言葉に影響されてしまいます。RAS&スコトーマの働きを決める重要度は、自分以外から出てきた情報、それも「言語」によりダイナミックに変わっていきます。それは“現実”がどんどん変わっていくということ。

 L-07320211月シークレットレクチャー -02;情報が書き換わると現実が変わる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29431450.html

 

 だから、重要度を意識に上げ続けることが大切!

そのために常に無意識のコントロールを行います。その一つが、苫米地博士が話されている「誰によって入力されたのか?」という自問です。

 Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

 ここまでを課題(case)と対策(plan)として整理すると

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 <課題(case)>

人はブリーフ(信念)に従った情報しか取り入れない(RAS

→ 有益な情報を逃してしまう恐れ(スコトーマ)

→ 間違った情報を信じてしまう危険性(洗脳)

 

 <対策(plan)>

 無意識をコントロールし、重要度を意識に上げ続ける

 

 

 「無意識をコントロールする」は難しい感じ(気)がするかもしれませんが、要は「RASが働いている」「必ずスコトーマがある」「ブリーフ(信念)に基づいてロックオン/ロックアウトしている」などの事実を意識に上げ続けるだけです。

その上で、まわりの情報をできるだけひろく取り入れるように心がけます。それが「観自在」。

F-318~:観自在

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427083.html

 

 ただし、「観自在」は決して簡単ではありません。

 例えば、他人の意見をひろく受け入れようとすると、自分の意見が曖昧になったり、わからなくなったりします。他人の意見に振り回され、自分の意見がなくなってしまっては本末転倒です。

 

 では、どうすればいいのでしょう?

 

 私の答えは、「他人の意見にひろく耳を傾けた上で、ブレない判断基準を用いて一つひとつ吟味する」こと。

 

その「ブレない判断基準」を生みだすものとは?

 

 以下、苫米地博士の著書「コンフォートゾーンの作り方」(フォレスト出版)の「Unit 14:最初にゴールがある」(p129)より引用します。コーチングの基本中の基本を体感してください。Feel

 

 

まずはゴールありき

 ユニット14もまた、有名なルー・タイス・プリンシプルです。

 それは、まずゴールがあって、それから認識が生まれる、ということです。このことは、ふつう逆に考えられています。

 実は、これが明らかに大きな間違いであることは、スコトーマ/RASのプリンシプルによってはっきりと理解することができます。

 まず、ゴールを設定し、ゴールの世界のセルフ・イメージに対する臨場感を強めていけば(つまり、I×Vということです)、ゴールの世界に対するスコトーマが外れ、現状の世界に対するスコトーマが生まれます。

 その結果、「こうやってみよう」「こういう人に会ってみよう」という具合に、あなたの中に新しい認識が生まれることになります。

 RASの働きにしても同じです。ルー・タイスがよく用いる形容で、RASとは有能な秘書のようなもの、というのがあります。

 たとえば、迷惑メールや必要のない郵便物など、業務の支障になるものを細大漏らさず排除し、指示された必要なものだけをボスのデスクに届けます。重要なものだけを通すのがRASの機能だからです。

 しかし、何が重要であるかは、私たちが自分で決定しています。現状で、あなたのRASを通り抜けているのは、あなたの現状のリアリティーにあるものだけです。

 しかし、ひとたびゴールを設定し、そのリアリティーを強めていけば、ゴール達成に重要なものを新たに感知するようになります

 引用終わり

 

 

 まずゴールがあって、それから認識が生まれる

 

 ゴールが「ブレない判断基準」を生みだします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 自分の中からはまずもって出てこない情報、それも言語情報が、自身の重要度(評価関数)をダイナミック変えていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 だからこそ、ゴールが生みだす「判断基準」が重要です。それは「自らに由る」というシンの自由の結果であり、さらなる自由の基盤となります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

L-170につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として開催します。

次回は2024825日(日)13:30~15:00の予定。オンラインでのライブ講義に加え、30日間限定の配信も行います。詳細はこちらで御確認ください↓

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-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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F-106~:超実写版「ライオン・キング」で描かれた“超現実”を生きる極意

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L-133202111月シークレットレクチャー -02;自我とRAS&スコトーマとコーチングの関係

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Q-158:ストレッサー→ストレス反応→心身の不調悪化となった状態ではゴール設定はできないのではないでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23794378.html

 

 

コンフォートゾーンの作り方

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コンフォートゾーンの作り方 | 苫米地英人 | メンタリング・コーチング | Kindleストア | Amazon

 



I-128:【告知】コーチング・デ・コンパッションクラブ<240825> 受付開始

 

 すべてのはじまりは“現状の外”へのゴール設定

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

双方向(多次元)の縁起を意識した気楽なクラブ活動をはじめました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ(CoacHing de Compassion ClubCHCC)」。

(詳しくはこちら↓)

1

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27936349.html

2

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28045280.html

 

 

CoacHing de Compassion Club

 

 

 このクラブ自体のゴールは「コンパッション実現」。コンパッションとは「慈悲」のことです。

20分(~最長30分)のクラブ活動を通じて、「Compassion = 慈悲」を体感&共有しながら、コンフォートゾーン化していくことを目指します。気楽にw

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 その実現のためにエンドステートを2つ設定しました。

 (エンドステート、COA、アサンプションはこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

1つ目(クラブ活動前半)は認知科学者 苫米地英人博士が教示されるコンパッションを確認していきながら、「お互いにスコトーマを外しあい、知識を習得・共有している」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 2つ目(クラブ活動後半)はお互いにエフィカシーを高めあいながら、「コンパッションを高次の抽象度で臨場感豊かに体感しつつ、物理空間でしっかり実践(実装)している」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 *物理空間(=情報空間の底面)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 毎回、苫米地博士の著書「近未来のブッダ」(サンガ)より引用します。

 初回(220205開催)の反省を踏まえ、今後は告知の際に次回開催時の引用部分を提示することにしました。

 PM-06-01:過去の“失敗”をもとに問題を解決する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 開催は不定期です(最近は第4日曜 午前に行っています)。1週間前までにはブログで告知します。

クラブ活動時間は20分間を予定しています(最長30分)。自由に参加してください(途中入退室可能)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 次回は 2024825日(日) 午前11時(日本時間)~ 開催。受付は5分前からです。

 

 

 申し込みは下記メールアドレスに。件名を「コンパッションクラブ<開催年月日>申し込み」としてください。

例:「コンパッションクラブ<240825>申し込み」

 

 申し込み・お問い合わせ(メール)

coachfor.m2@gmail.com

 

 お申込みいただいたら、zoom招待URLを返信します。あとは当日参加するだけです。

*自動返信ではありません。タイムラグを(compassionしながら)お楽しみください

*招待URLの転送等は御遠慮ください。参加できるのは申し込み者のみです

*申し込み時から匿名可とします(クラブ活動時の表示も)。ご自由にどうぞ

*友人や御家族等と一緒に一端末で参加する場合、申し込みは代表者だけでOKです

*クラブ参加時はカメラ・マイクともにオンにしてください。どうしても顔を出したくない方はzoomに搭載されているフィルター機能をご利用ください

(マスク・覆面・仮面のリアル使用も可w

*注意;録音・録画・撮影は御遠慮ください(私も行いません)

 

 

240825>前半のテーマ(引用部分、p62)はこちら↓

 


 

 

 240825>後半のテーマ(引用部分、p203)はこちら↓

 


 

 

 最後にもう一度、「近未来のブッダ」(サンガ、p151~)より引用します。

 

 

現代版慈悲は「一緒に楽しみましょう」

 宗教は、たくさんの人に開かれていて、役に立ってこそ存在意義があります。ブッダの時代は「四つの苦をなくしてあげる」といえば、そのニーズは絶大でした。でも、今はそれではだれもついてこないのです。

 ブッダの時代、大衆のニーズに、教えを説いて応えた実績は意義深いです。しかし、今やニーズが違ってきています。そういう意味では、ブッダの教えが有効に人々の役に立っていないような懸念を感じます。

 宗教は、多くの場合は本人の救済に役立ってこそのものです。そういう機能を提供していくことの大前提として、たくさんの人の耳に届く、たくさんの人が聞きたいと思うメッセージを発信していないといけません。ブッダの教えも基本は不変ですが、時代が変わるにつれて説き方もバージョンアップしていくべきですし、コンパッションという考え方もどんどん現代化していくべきです。

 二十一世紀のコンパッションは、「一緒に苦しみましょう」とか、「一緒に憐れみましょう」とか、「私もあなたと同じように苦しんでいるんですよ」でなくていいと思います。もちろん、そういうニーズにも応えますが、もっと一般的な、基本的には現代社会の楽しさや快適さを享受できている人たちに応える「一緒に楽しみましょう」でいいのです。

 引用終わり

 

 

 さぁ、一緒に楽しみましょう!

 縁がつながることを楽しみにしています。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

2つ目(クラブ活動後半)はお互いにエフィカシーを高めあいながら、「コンパッションを高次の抽象度で臨場感豊かに体感しつつ、物理空間でしっかり実践(実装)する」

 

 抽象度が上がるほど具体的な情報量が減っていくので、臨場感は下がっていきます。

ところが、それは「臨場感についての認識の誤解」(by苫米地博士)。詳しくはこちらで↓

 Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 

-関連記事-

Q-265~:臨場感世界をまったく同じように感じることが可能なのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420880.html

 

 

近未来のブッダ




F-357:自由訳「OODA」 <vol.3Decide

 

 「OODA(ウーダ)」という概念を御存知でしょうか?

 

 Wikipediaで「OODA」を検索すると、「OODAループ(OODA Loop)」にjumpします。

 そこには「意思決定と行動に関する理論」とあり、「元々は軍事行動における指揮官の意思決定を対象としていたが、後にこれに留まらず、官民を問わずあらゆる個人の生活、人生ならびに組織経営等において生起する競争・紛争等に生き残り、打ち勝ち、さらに反映していくためのドクトリン、そして創造的行動哲学となった」と書かれています。

 

OODAループ(Wikipedia)

OODAループ

Wikipediaより引用

OODAループ - Wikipedia

 

 

 苫米地式認定コーチとして、「OODA」について自由に考えてみました。

 

 vol.1Observe

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34753761.html

 vol.2Orient

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34805412.html

 vol.3Decide

 

 

コーチの視点で「OO-OO-OOスタック」を分析すると、その原因は「抽象度が変わらない」「抽象度が上がらない」ことだといえます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

そして、その本質的理由は「ゴールがない」「ゴールを失っている(達成済み含む)」「ゴールが間違っている」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 

 ここでもう一度コーチングの原点に戻りましょう。コーチングのコアは「ゴール」と「ゴールの設定」です。

 L-069202011月シークレットレクチャー -04;ゴールこそがコーチングのすべて

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29018262.html

 

そのゴールの基本条件は 1)現状の外2)心から望む3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)4)自分中心を捨て去る4つ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

 

 「1)現状の外」とは、“自分”という殻(=ブリーフシステム)の外ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 通常は、殻の外はスコトーマに隠れて認識することができません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 そんな殻の外を認識するために、まずは視点を変え、さらに視点を上げていきます。その本質は抽象度を上げることです

 

 「2)心から望む」の主語は「私」。ただし、その「私」は本当の自分ではありません。「私」は他人のモノサシや社会の価値観で構築されているから。時間でいうと、過去に閉じ込められたまま。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 抽象度が上がるほど、自と他を、そして自分と宇宙を、切り分けることができなくなっていきます。釈迦哲学では、その意識状態のことを「無分別」と表現します。

 Q-099:子どものwant toを大切にしたいと思っていますが、なぜかhave toの押し付けになってしまいます。どうすればよいでしょうか? <後編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18684556.html

 

 「3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)」にゴールを設定することは、じつは、「無分別」を体得するためのいいきっかけになります。職業・趣味・家族・健康・生涯学習/教育、ファイナンスなどなど、たくさんのカテゴリを同時かつまんべんなく“みる(Observe)”ことは、一つ上の抽象度の視点を獲得することだから。

 F-273:冗長性と多様性 <vol.5;抽象度×バランスホイール>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30452009.html

 

 ただし、バランスホイールの段階では、まだまだ主語は「私」のまま。意識的には違っても、無意識は自と他(自分と宇宙)を区別する「分別」の状態でしょう。

 Q-374~:バランスホイールは全て現状の外? クライアントが現状に満足している項目があった場合、その項目をどう扱えばいい?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_429253.html

 

そこで「4)自分中心を捨て去る」。自分中心を捨て去るとは、“自分”=関係性が拡大していくこと。それは“自分”の定義を、より高次の抽象度次元に拡張していくことです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 では、「OO-OO-OOスタック」の先にある「意思決定(Decide)」の段階を確認しましょう。以下、Wikipediaより引用します。

 

 

意思決定(Decide

 「情勢への適応」段階で判断された情勢をもとに、行動として具体化するための方策・手段を選択し、場合によっては方針・計画を策定する段階である。攻撃の可否、攻撃する場合には攻撃すべき順序および採用すべき手段、最終的な攻撃指令が含まれる。また、戦闘状況を離脱する場合には離脱する経路の決定、状況によってはここから「観察」の段階に戻ることもある。

 引用終わり

 

 行動として具体化する」というのは、抽象度が下がる方向性。先ほどの表現でいうと、「分別」することです。具体化するほど情報空間の底面である物理空間に近づき、底面では時間と空間などに制約されます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 「最終的な攻撃指令」は、当然、具体的なもの。関わる誰もがしっかりとイメージ(I×V)できていることが重要です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 繰り返しますが、ゴールの基本条件は 1)現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)、4)自分中心を捨て去る の4

“自分中心を捨て去った現状の外”というのは、一般の人(normal)にとってはコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)の外側です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

遥か彼方にあり感じられない(感じても理解できない)ために、ふつうは気に留めないか、むしろバカにするくらいですが、ひとたび理解すると強烈に抵抗するようになります。ドリームキラー化して。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 だから、「関わる誰もがしっかりとイメージ(I×V)できている」ためには、ゴールの共有が必須。

 F-278L下でのBSB vol.3briefing

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30717101.html

 

病院長兼コーチとしての11年間(苫米地式認定コーチとしては3年間)の挑戦を通じて、私が一番強く感じたのは「ゴール共有」の大切さ。そして、ゴールを共有した上での「コレクティブ・エフィカシー」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31049084.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31078775.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31102405.html

 

 では、引用の続きを。

 

 

 理論の原型となった空戦においては、超高速で移動する最中であることから、パイロットは、事前の訓練で規定化された方針を瞬時に採択する。一方、地上部隊や艦艇であれば、指揮官・幕僚の経験・データベース、および、C4Iシステムおよびオペレータによるマン-マシン-システムに基づいて行われる。

 引用終わり

 

 事前の訓練で規定化された方針」とは、ゲシュタルト化された知識のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 その方針を「瞬時に採択する」力とは、ホメオスタシスです(ハズ)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 ところで、苫米地博士の経歴に「C4I」(正確には「C4I Cyber」)という文言が入っていることを御存知でしょうか?

 

 博士は「シー・フォー・アイ」と発音されていますが、Wikipediaには「シー・クァドラプル・アイ(システム)」と書かれています。4つの「C」は「Command」「Control」「Communication」「Computer」で、「I」は「Intelligence」です。

 C4Iシステム - Wikipedia

 

 それら5つ(「Cyber」まで入れて6つ)を統合した視点は、とてもシンプルで、クリアなはず。さらに統合を繰り返して抽象度を上がった先にあるのが「空(くう)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

宇宙の構造

 

 

空に近づくほど、心は自由になっていきます。しがらみが減り、どんどんシンプルになっていくから。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 そんな自由な心で設定するものが“本物(Authentic)のゴール”です。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 以下、苫米地博士の著書「頭の回転が50倍速くなる脳の作り方」(フォレスト出版、p181)より引用します。“澄み切った自由”と“本物(Authentic)のゴール”を感じてください。Feel

 

 

私たちは自由である!

 我々の宇宙は、物理のレベルでも抽象度の高い情報のレベルでも、「神」さえもが決定できない、つまり、完全なる自由をいつでも内包しているのです。

 逆に、そうではない、アプリオリに存在は確定しているのだ、もしくは、「サイコロを振らない神は実在するのだ」とする人間の思い込みを、二五〇〇年前の哲学者「シャカ」は「無明」といいました。

 「無明」は、存在がアプリオリな確定性のものだと思いこんでいる状態です。アインシュタインでさえ「無明」だったのですから、過去の人々が「無明」であったのは、致し方ないことです。ただ、現在の科学は、すでに「無明」の時代は終わっているのです。

 存在は不確定である。別な言い方をすれば、観測される粒子は、正確に計測しようとすればするほどその観測行為の影響を受けて不確定になるという存在の双方向性を「シャカ」は縁起と呼びました。

 その縁起を知らないことが「無明」です。「空」の概念を利用すれば、不確定性という「空」の原理を知らないことが「無明」です。そして、「無明によりて行があり」と言っています。「行」とは誤った認識作用のことです。

 本来宇宙は「空」であり、私たち自身も「空」であるのに、あたかも確定性のアプリオリの個があるかのように認識してしまうのです。これが私たちの「自由」を奪っているのです。

 ただ、現在の科学・数学は、物理抽象度の宇宙だけでなく、全抽象度にわたって、不確定性原理が働くことを証明しています。それが、チャイティン以降の「不完全性定理」の証明です。

 私たちは、何ものからも本来は自由なのです。それを「無明」が奪っているだけなのです。そして、「自由」になる方法は簡単です。「抽象度」を上げればいいのです。

 IQが上がるというのは、抽象度が上がるということです。神や宇宙から「自由」になるには、「空」まで抽象度を上げなければならないので、それは大変ですが、他の人間や人間がつくった組織から自由になるのは、それほど抽象度を高くしなくても大丈夫でしょう。

 本書のトレーニング(特に統合トレーニング)は、皆さんを「自由」にする、そういう効果もあるのです。これが「新しい脳のつくり方」なのです。

 引用終わり

 

F-358につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

そこで「4)自分中心を捨て去る」。自分中心を捨て去るとは、“自分”=関係性が拡大していくことであり、“自分”の定義をより高次の抽象度次元に拡張していくことです

 

 その「より高次の抽象度次元に拡張した“自分”」とは何のことでしょう?

 

 私の答えはこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34392486.html

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として開催します。

次回は2024825日(日)13:30~15:00の予定。オンラインでのライブ講義に加え、30日間限定の配信も行います。詳細はこちらで御確認ください↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34761055.html

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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頭の回転が50倍速くなる脳の作り方


 

 

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