苫米地理論を研究し、苫米地式を実践する <CoacH T>

認知科学者 苫米地英人博士に学び活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

2024/05

F-347:先生って怒ることがあるんですか? ~ Fight for liberty~

 

 私は今も週の半分以上は医療・介護の現場で働いています。表向きは医師、実質的にはコーチ兼ヒーラーとして。

 Q-191:ヒーリングとコーチングの関係がよくわかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

 

 先日、唐突に、看護師さんから質問されました。

 

 先生って怒ることがあるんですか?

 

 

 質問を縁に思い巡らした思考の感触を、私はとても感慨深く味わいました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

なぜなら、私は昔「瞬間湯沸かし器」と呼ばれていたから。

ちょっと言い訳をすると、その原因は親から受け継いだブリーフシステム(Belief SystemBS)にあります。とくに父親は気性が荒く、すぐにキレる人でした(しかも怒ると手がつけられませんでした)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

以前ギターアンプを破壊されたエピソードを書きましたが、小学生の頃には大切にしていたものをまとめて燃やされたことがあります。2回も。

まるで護摩行の炎のように激しく燃え上がる様子を、ただ呆然と眺めていたことを覚えています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031488.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031602.html

 

 その父親と同じように爆発していたのが、私の思春期でした。

Q-314~:こんな私に誰がした

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425205.html

 

 あんな大人にはなりたくない

 

 そう願いながら、何とか怒りをコントロールしようと思っていたのが青年期。でも、なかなかうまくはいかず、怒りを爆発させて誰かを傷つけては落ち込んでいました。

 F-174:こんなはずではなかった

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24979591.html

 

コーチとしてあの頃の私にアドバイスするなら、「あんな大人にはなりたくない」というセルフトークを止めさせるでしょう。「あんな大人」というイメージを自ら強化しているからです(しかも過去に囚われています)。

 F-3163つのF ~「うまくいかない」と思った時のcheck point~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32726017.html

 

セルフトークやアファメーションに否定形は不要(過去も)。思い描くのはゴールにより生みだされる未来のイメージだけ!

 L-09920218月シークレットレクチャー -01;ゴールの基本条件

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31136092.html

 

 そのイメージを言語(words)・映像(pictures)・情動(emotions)という「思考の3つの軸」を意識に上げながら作りあげていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28959379.html

 

 

 医師として働くようになった頃は、怒りをコントロールしようと必死でした。仏教の教えを中心に、論語や菜根譚といった中国古典、松下幸之助さんや稲盛和夫さんといった名経営者の著書、ナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」やスティーブン・R・コヴィーの「7つの習慣」、そして当時一番のお気に入りだった天外伺朗さんの著書など読み漁りました。

 L-134202111… -03;抽象度が上がる →自由 →ますます“いい状態(well-being)”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33037872.html

 

 この頃の読書を無駄だとは思っていませんが、実際のところ「瞬間湯沸かし器」はまったく変わりませんでした。怒りをムリに抑えようとしていたからか、体調も崩しがち。飲酒量は増える一方でした(ちなみに、コーチになってからは飲酒は0です)。

 Q-354~:休みの日なのに気持ちが良くない日が続きます。単に疲れているだけ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427647.html

 

 本気で変わりたいと思っているのに全然変われない

 

 ↑なぜだと思いますか?

 

 そう、コンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)が変わっていなかったから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 では、CZが変わらなかったのは?

 

 現状の外にゴールを設定していなかったからです。

 Q-216:「現状の外のゴール」とは何か? 混乱しています

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27346333.html

 

 現状の外にゴールを設定する

 

 現在の私は、さらなる現状の外にゴールを設定するために、そしてそのゴールを達成するために、怒り続けています。

だから「先生って怒ることがあるんですか?」に対する私の正直な回答は、「いつも怒っている」「ずっと怒り続けている」。ただ、コーチらしくしっかりマネジメントしているだけです。

 S-03-23D)「物理次元で発散」でのコントロール ~苫米地式アンガーマネジメント~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21995353.html

 

 *こちらもどうぞ↓

 S-03-24:苫米地流「正しく怒るための技術」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22076231.html

 

 苫米地博士に学ぶようになってからの怒りは、大脳辺縁系優位の「動物的怒り(私憤)」ではなく、前頭前野をフルに働かせた「人間的怒り(公憤)」。

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 おかげで今は、一方で怒りまくりながら、同時に気楽でいられます。それは「怒(いか)らずに怒(おこ)る」という境地

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 以下、苫米地博士の著書「『怒らない』選択法、『怒る』技術」(東邦出版、p127)より引用します。

 

 

「怒らない」選択法、「怒る」技術

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 「怒らない」選択法、「怒る」技術 eBook : 苫米地英人:

 

 

◎怒る目的を忘れない

 さて、第3章の最後でも、怒る目的について語っておきましょう。怒った時の私たちは格闘家が顔面にパンチをもらったのと同じ状態です。生理的に顔を殴り返したくなっているのです。やれることはいくらでもあるのに、同じ痛みを与えたい、と。その激情があなたを勝利から遠ざけるのです。

 ですから、ここで改めて問い直してみてください。

 「自分は怒ることによってなにを得たいのか?」「どんな結果を望むのか?」をです。そこを明確にしないと怒ることでメリットを出すどころか、デメリットすら生じかねません。

 ところが、怒ることになれていない人は、激しい感情に押し流されて、しばしば怒る目的を忘れてしまいます。

 あなたはこんな経験がありませんか? 感情に任せて怒鳴りまくっているうちに、自分がなにをいいたかったのか、わからなくなってしまったことが。それは子どもや部下など、目下のものを叱っている最中によく起きます。最初は指導しているつもりだったのが、気づけば、いかに自分が苦労させられているか、それまでの鬱憤も含めて延々怒鳴りまくってしまった、といったものです。

 感情が暴走して目的を見失う典型です。

 こんなことにならないためにも「自分はなんのために怒るのか?」を前もって理解して起きましょう。

 そして、相手を潰すにしても、より良い関係を構築するにしても、前頭前野内側部を使い続けることだけが、その目的を達成することができるのだということを忘れないでください。

 引用終わり

 

 

 なんのために怒るのか?

 

 今日(2024531日)、東京 日比谷公園周辺では重要なデモが行われます。

国民一人ひとりの自由と尊厳を守るための大切な意思表示です。

雨ニモマケズ、風ニモマケズ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 今こそ、虐げられ続けている国民が、一丸となって怒るとき。未来に希望をつなぐために

 F-281~:「社会が変わってしまう」~あるワクチンの話~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424261.html

 

 Fight for liberty

Fight for the future !!

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

私は今も週の半分は医療・介護の現場で働いています。表向きは医師、実質的にはコーチ兼ヒーラーとして

 

 ヒーラーとしての私は、怒りを“気”としてコントロールしています。

 

 以下、苫米地博士の著書「夢が勝手にかなう『気功』洗脳術 ~脳科学から見た『気功』の正体」(マキノ出版、p93)より引用します。

 

 

悪い気をいい気に書き換える方法

 ぷるぷる気功には、邪気をいい気に書き換えるという効果もあります。

 体をぷるぷる振動させながら、足の裏から邪気が出ていくようにイメージします。

 気を溜めながら、足の裏の湧泉というツボから邪気を出すのです。湧泉は、足の裏の親指側のふくらみと、小指側のふくらみが「人」の字の形で交わるポイントにあります。

 このとき、自分の体がクリーンになるイメージを作ります。たとえば、滝に打たれたり、太陽の光を浴びたりするなど、自分が浄化されていくイメージを作ります。実際に滝に打たれる必要はありません。滝に打たれている自分に強い臨場感を持てばいいのです。

 より強い臨場感を出すためには、実際に体験した方がいい。ただ、滝に打たれるのは難しいので、太陽の光を浴びてみます。そのときの光のシャワーを浴びて全身がきれいになっていく臨場感を覚えておきます。

 実際に、太陽の光を浴びながらぷるぷる気功を行うほうが効果的です。より強い臨場感が得られるからです。

 道家の伝統では、陰の強いところで錬功するので、深夜に行いますが、自分なりに臨場感を出しやすい方法で行えばいいでしょう。

 このようにすると、体の中にいい気が溜まり、邪気は足の裏から抜けていきます。もし、愚痴ばかりいう人とお酒を飲んだりして、「邪気をもらってしまった!」と感じたら、この方法で邪気をいい気に書き換えればいいのです。

 

 悪い気をいい気に変える方法

 ぷるぷる気功を行いながら、足の裏から邪気が出ていくことをイメージする。足の裏の邪気が出ていくポイントは、湧泉というツボ。湧泉は、足の親指側のふくらみと、小指側のふくらみが「人」の字の形で交わるポイントにある。

 このとき、邪気が体外に放出され、身体がクリーンになるイメージを持つようにするといい。

 たとえば、太陽の光を浴びながら、日光によって邪気が払われていることをイメージするといいだろう。太陽の光を体感することで、臨場感が強くなる。

 引用終わり

 

 

-告知1

2024年度のオンラインセミナーは、8月とR7.2月に開催する予定です(変更しました)。

セミナー冒頭でパーソナルコーチングの説明と募集の御案内を行います。

開催1ヶ月前に、このブログで御案内いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

Q-142~:現状の外にゴールが設定できている状態と現実逃避に陥っている状態とでは何が違っているのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400116.html

Q-209:「“現状の外”のゴールの体感」とはどういうのが正しいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26877574.html

Q-271~:現状の外に飛び出す勇気やエネルギーが全く出ませんでした。それでも自己責任なのですね ~綸言汗の如し~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421412.html

Q-358:止められてもやりたいゴールが見つかりません

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33485940.html

 

 

夢が勝手にかなう「気功」洗脳術

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 夢が勝手にかなう「気功」洗脳術: 脳科学から見た「気功」の正体 eBook : 苫米地英人: Kindleストア

 



L-162202201月シークレットレクチャー -06;ゴールを見つける近道

 

20221月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の2回目。3回を通してのメインテーマは「」です

フレームとは、「ある知識を表現するための知識の単位とその結合方法」のこと。苫米地博士は「その状況、現象、事物の特徴などを、逐一、記述していく方式で物事を定義していく方法論」と表現されています。

(認知科学から苫米地理論への流れはこちらでどうぞ↓)

 Q-349:認知科学の次のパラダイムとは?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32909282.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

 F-284~:気楽 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

 *初回の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427369.html

 

 01;フレームとは、認識の枠組みであり、行動の枠組み

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34174778.html

 02;フレーム=BS(囚)問題

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34191211.html

 03;フレーム解体×ブリーフシステム(BS

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34229897.html

 04;フレーム解体×ゴール設定

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34244552.html

 05;高次元のフレームを構築する=グレインサイズを大きくする

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34284848.html

 06;ゴールを見つける近道

 

 

 人生を豊かにしていくためには、フレームをどんどん大きくしていく必要があります。今のフレームを維持しているままでは、さらなる素晴らしい世界を認識することができません。スコトーマが外れないから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 フレームを大きくするために、「これまでの『フレーム=BS)』」を解体し、高い次元に「新たな『フレーム=BS)』」を再構築していきます。

 

 まずは過去の記憶でつくられた「これまでの『フレーム=BS)』」を解体

→ スコトーマが外れる

→ 新たなゴール設定

→ 高い次元に「新たな『フレーム=BS)』」を再構築

=グレインサイズが大きくなる

=抽象度が上がる

 → 人生がますます豊かになる  という流れです。

 

 今回は“高い次元に「新たな『フレーム=BS)』」を再構築”がテーマ。それはゴールの重要なポイント「自分中心を捨て去る」と同じ意味です。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 前々回(L-160/04)、コーチがコーチング中に行っていることを取り上げました。「言語により構築された世界(抽象世界)を超えた“超言語の次元”に誘う」「前頭前野外側部を抑えて、前頭前野内側部を活性化する」「左脳言語野の活性を抑え、右脳言語野を活性化する」、そして可能世界wから別のw1への移行を促す」。

 L-08220213月シークレットレクチャー -05;「非言語」が重要なのはなぜ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30102311.html

 

 最後の「可能世界wから別のw1への移行を促す」は、苫米地博士のバラいろダンディでの講義(20211213日放送回)中の表現です↓

 銀河系ゼミナール20211213日放送回)

 「コーチングの基本概念を習熟して、新年に向けてエフィカシーをブーストしよう」

 https://www.youtube.com/watch?v=45-1UEYkl7Q

 

 その講義の中で、苫米地博士はコーチングの基本概念を話されました。それは「クライアントとの一対一の関係の中でマインドの使い方を教える」こと。その“教え”の中には、「マインドとは何か?」が含まれます。さらには「私(自我)とは何か?」「宇宙とは何か?」も。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

実際のコーチング・セッションでは、苫米地理論をベースとしたマインドの使い方を伝授しながら、実践として「ゴールを設定し、エフィカシーを高める」ことに取り組みます。それがコーチングの具体的な作業です。

 PM-01~:苫米地理論とは? ~抽象度と超情報場仮説(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12893266.html

 

 ゴールの基本条件は、1)現状の外、2)心から望む(100%want to)、3)人生のあらゆる領域に設定する(バランスホイール)の3つ。

 L-09920218月シークレットレクチャー -01;ゴールの基本条件

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31136092.html

 

 ゴールのことを苫米地博士は「将来達成したい世界」と表現されています。ゴールは自分のことではなく社会の姿、それもより抽象度の高い世界のことであると。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

そんなゴールは“自”と“他”を分ける“自分”という視点を超越した「未来における縁起のつながり」のことでもあります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 つまり、“自分”を超越した視点で見いだすゴールこそが、本当のゴール。それがゴールの基本条件4)自分中心を捨て去る です。このことを理解した上での

 L-10020218月シークレット… -02;ゴールの基本条件(「頭のゴミ」を捨てるver.

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

 

 ゴールを設定し、エフィカシーを高める

 

 エフィカシーとは、「自分のゴールを達成する自分の能力の自己評価」のこと。全部自分の話ですので、本来は自分自身で決めることができ、いくらでも上げることができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 ところが、実際にエフィカシーを上げることは簡単ではありません。それどころか、とくに最近は多くの人のエフィカシーは下がるばかりです。

 F-026:最近の研究・調査で明らかになった日本の課題とその解決法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8430748.html

 

 その理由が自我=ブリーフシステム(BS)=コンフォートゾーン(CZ)=「私はこういう人間だろう」にあります。今講義のテーマに沿って表現し直すと、「フレームの呪縛」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

たいていの場合、「私はこういう人間だろう」は情動を伴った体験の記憶(情動記憶)や抽象化された情報の記憶で作られています。その記憶には他人のモノサシや社会の価値観がたっぷりすり込まれているため、私たちは生きるにつれどんどん束縛されていきます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 情動記憶に紐付く情動(感情)、例えば不安や恐怖、怒りといったものは、抽象度を引き下げるように働きます。その代表例が「Fight or Flight」と呼ばれる状態です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

つまり、私たちは情動記憶により物理次元(しかも過去)に閉じ込められている ということ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 だから、『フレーム=BS)』です。

 私たちは自分の頭で考え行動しているつもりでも、ほとんどが思考停止状態であり、「無人運転」「自動運転」のまま。苫米地博士はそのような生き方を「奴隷の人生」と表現されます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 

潜在的情報(可能世界)と物理空間

 

 

 ゴールを現状の外に設定し、エフィカシーを上げながらその実現に挑むから、私たちは自我=ブリーフシステム=コンフォートゾーン=「私はこういう人間だろう」というフレームを自ら書き換えていくことができます。

それがシンの自由であり、本物のコーチング(Authentic Coaching)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 そんなコーチングの奥義を、苫米地博士が明かされました。それが

 

コーチングでは、関数pの再定義を促すのではなく、可能世界“wから別の“w1に移行することを促す

 

 

211213バラだん04

バラいろダンディ(20211213日放送回)より引用

 

 

 あえて「関数pの再定義」を避けるのには理由があります。なぜ?

 

「関数p」とは自我のこと。その自我=BSCZ=「私はこういう人間だろう」というフレーム()をダイレクトに書き換えることは、決して簡単ではないからです。

 (その理由は↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 人のマインドはバグだらけ。そのバグのことを、苫米地博士は「頭のゴミ」と表現されています。

 Q-254:最近頭痛がひどくなりました <vol.3;コロナ禍での頭痛を改善するポイント>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28641910.html

 

 以下、博士の著書「『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」(徳間書店、開拓社より再版、p148)より引用します。「『頭のゴミ』とは何か?」と問いながら読み進めてください。

 (「頭のゴミ」の正体も、その解決法も、すでに書いてありますw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 

「やりたいこと」を見つける近道

 「やりたいことが分からない」「自分が本気になれそうなことが見つからない」と言う人がいます。なぜ、やりたいこと、自分が本気になれることが見つからないのか。その理由をズバリと言うと、「自分中心に考えているから」です。

 「自分は何をやりたいんだろう?」

 「自分は何を本気で好きなんだろう?」

 いわゆる「自分探し」の人たちの自問の世界には、自分しかいません。他人がいないのです。

 「やりたいこと」を探す人たちは、幸福感のようなものを求めて「本気になれるもの」を探しているのでしょう。しかし、繰り返して言うように、人間の幸福とは自分だけのものではありません。他人が幸福になってこそ自分の幸福なのです。それなのに、「自分は何をやりたいんだろう?」と自分だけの世界で自問していては、本気になれるものが見つかるはずがないのです。

 

 「やりたいことが分からない」と言う人に、私はこんな視点をおすすめします。「自分が何をすれば他人が喜ぶだろう?」という視点で考えるのです。実は、それが「やりたいこと」を見つける近道なのです。

 自分が本気になれるものが分からない人でも、自分がしたことで他人が喜んだという経験はあるはずです。

 例えば、もしもあなたが“スイーツ男子”なら、いろんな人のためにスイーツを本気で手づくりしてみる。そうして多くの人に喜んでもらうことで、あなたの前頭前野眼窩内側部が発火して、「みんなの幸せが自分の幸せ」だということを体感できます。他人を幸せにして前頭前野眼窩内側部が発火するたびに、あなたの抽象度は確実に上がっていきます。

 あるいは、「君に話を聞いてもらうと、考えが整理できてありがたいよ」と他人から言われるタイプの人がいます。

 そのタイプの人は、人の話を聞いて情報整理するのが上手なのです。

 例えば、会社の同僚が提案書や報告書をつくるのに手間取っているなら、話を聞いて、情報を整理して、書類作成を手伝ってあげると喜ばれるはずです。

 そうして前頭前野眼窩内側部が発火する幸福感を経験していくのです。もしかすると、社内で情報整理や書類作成のプロフェッショナルとして認められ、果てはその道のプロとして起業するというゴールが見えてくるかもしれません。

 「事業プランを考えているが、成功するビジネスモデルが見えてこない」という場合は、自分中心の枠の中で考えているからです。自分がビジネスをしようとしている業界で、自分が何をすれば人びとの役に立てるのか。

 あるいはもっと身近でもかまいません。

 自分と取引を行う人々は、自分が何をどうすれば喜んでくれるのかを考えます。

 自分が何をしたいのかという自分中心の発想を捨て、抽象度を上げ、「自分が何をすれば人々は喜ぶだろう?」という発想に切り替えれば、ビジネスモデルは見えてくるはずです。

 

ゴールの基本条件

 このように、「自分中心」というゴミが人々の頭を曇らせています

 「自分中心」であることを捨てることにより、やりたいことが見えてきたり、これまでに味わったことのない抽象度の高い幸せ(人間の幸せ)を感じたりすることができるのです。「自分中心」であることを捨てることは、ゴールを設定する前提条件です。

 

 したがって、ゴール設定の基本は、

 ●自分の本音にフタをしないこと。

 ●それと同時に、自分中心であることを捨てること。

 ということになります。

 引用終わり

 

L-163につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

-追記-

そんなゴールは“自”と“他”を分ける“自分”という視点を超越した「未来における縁起のつながり」のことでもあります

 

それが自我。ゴールが生みだす「空(くう)としての自我」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

-告知1

2024年度のオンラインセミナーは、8月とR7.2月に開催する予定です(変更しました)。

セミナー冒頭でパーソナルコーチングの説明と募集の御案内を行います。

開催1ヶ月前に、このブログで御案内いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

L-134202111月シークレットレクチャー -03;抽象度が上がる →自由 →ますます“いい状態(well-being)”

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33037872.html

Q-256~:私、立ち直れるかな?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420158.html

Q-353:傷つくような他人の言動に出くわした場合、どのような態度で接することが正解なのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33148921.html

Q-362~:各エリアのゴールについて想いを馳せている状態というのは、バランスホイールの図を眺めながら、頭の中で考えている感じなのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428110.html

 

 

「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!(Kindle版)

Kindle版はこちら↓

「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める! | 苫米地英人 | 個人の成功論 | Kindleストア | Amazon




L-161202201月シークレットレクチャー -05;高次元のフレームを構築する=グレインサイズを大きくする

 

20221月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の2回目。3回を通してのメインテーマは「」です

フレームとは、「ある知識を表現するための知識の単位とその結合方法」のこと。苫米地博士は「その状況、現象、事物の特徴などを、逐一、記述していく方式で物事を定義していく方法論」と表現されています。

(認知科学から苫米地理論への流れはこちらでどうぞ↓)

 Q-349:認知科学の次のパラダイムとは?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32909282.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

 F-284~:気楽 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

 *初回の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427369.html

 

 01;フレームとは、認識の枠組みであり、行動の枠組み

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34174778.html

 02;フレーム=BS(囚)問題

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34191211.html

 03;フレーム解体×ブリーフシステム(BS

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34229897.html

 04;フレーム解体×ゴール設定

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34244552.html

 05;高次元のフレームを構築する=グレインサイズを大きくする

 

 

 ゴール設定により、「これまでの『フレーム=BS)』を打ち壊し、新たな『フレーム=BS)』を作りあげる」ためのエネルギーと創造性を生みだす

 

 今回は「これまでの『フレーム=BS)』」と「ゴール設定後の新たな『フレーム=BS)』」の関係性を確認しましょう。

 

 ところで、皆さんは「全人的苦痛」と訳される「トータル・ペイン(Total Pain)」のことを御存知でしょうか?

 

 「トータル・ペイン(Total Pain)」は、緩和ケア(緩和医療)における重要な概念です。

緩和ケアとは、「患者とその家族のQOLQuality of Life、生活の質・人生の質)を改善するための取り組み」のことをいいます。

 解決(解消)する領域として4つのカテゴリーが設定されています。「身体的」「心理・精神的」「社会的」、そして「スピリチュアル」です。

さらに、その4つを別々に考えるのではなく全体として捉えるために、「全人的(トータル)」という概念が用いられています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8293317.html

 

 

全人的苦痛(トータルペイン)

厚生労働省HP>第2回終末期懇談会 資料2-2より引用

終末期医療に関する懇談会 (mhlw.go.jp)

 

 

 この「全体(トータル)」と「部分(4つの領域)」の関係は双方向性。東洋哲学的にいうと「縁起」、西洋哲学では「ゲシュタルト」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 ゲシュタルト(Gestalt)とは、形態を意味するドイツ語で、「全体性を持ったまとまりのある構造」のことを指します。それは「全体と部分の双方向性で成り立ち、一つの統合的意味を持つまとまり」のことです。部分を積み重ねたから全体がわかるのではなく、全体がわかったから部分の意味が決まることともいえます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

例えば、「ハシをつくる工〇」という言葉を目にしたとき、その「ハシ」が「箸」なのか「橋」なのかは判断ができません。ところが、「〇」に入る文字が「場」なら「ハシ」は「箸」だと分かり、「事」なら「ハシ」が「橋」だと分かります。

「ハシをつくる工場」という全体が分かってはじめて、「ハシ」が「箸」だとわかる

つまり、「全体が分かることで部分が分かる」ということ。この全体と部分の関係がゲシュタルトです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

ルネ・デカルト(15961650年)やアイザック・ニュートン(16421727年)の時代からつい最近までのおよそ300年もの間、とくに西洋哲学をベースとする学問の世界においては「部分が全体をつくる」という考え方がスタンダードでした。それを構造主義と呼びます。

そのため「部分が全体をつくる」「部分を順に見ていけば全体が分かる」「部分を順に追っていけば答えが分かる」という考え方は、現代を生きる私たちの無意識にも刷り込まれています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

実際には「全体が部分から成り立っているだけでなく、全体と部分が双方向的に関係しており、全体がわかることで部分がわかる」という関係です。

この全体と部分との双方向の関係が「ゲシュタルト」。

ゲシュタルトによって事象を認識する能力を「ゲシュタルト能力」といいます。それは「対象の本質をとらえる力」ともいえます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

「トータル・ペイン」でいうと、全体が「全人的苦痛(トータルペイン)」、部分が「4つの苦痛(身体的、心理・精神的、社会的、スピリチュアル)」です。

 図にあるとおり、「身体的苦痛」「心理的苦痛」「社会的苦痛」「スピリチュアルペイン」はまったく違うものです。その違う概念を「同じ」と認識する力がゲシュタルト能力。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34120540.html

 

「同じ」と認識できたとき、じつは、抽象度が上がっています。抽象度が上がった結果として、「対象の本質をとらえる」ことができるようになります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 今回の講義のテーマとしている「フレーム」と「ゲシュタルト」は同じ概念と考えることができます。つまり、「一つ上の次元にフレームをつくることができると、理解がより深まり、本質をとらえることができるようになる」ということ。

 そして、ここが今回の一番のポイントなのですが、誰もがその素晴らしい能力を持っています。ゲシュタルト能力として。その能力を十分に発揮するためには“工夫”が必要なだけです↓

 L-142202111月小学校親子講演会 -05;人の成長や進化・向上は情報空間で起こる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33383147.html

 

 「一つ上の次元にフレームをつくる」ことを、苫米地博士は「グレインサイズを大きくする」と表現されます。

 グレインとは、もともとは「穀物の粒」のこと。「グレインサイズを大きくする」とは、直訳的には「粒が大きくなる」ことであり、転じて「1回のアクションで処理できる情報量が増える」ことです。

 Q-347:自身の人生を変えることに専念? それともコーチング活動を開始? <vol.4;「走りながら考える」 同時並行“の意味>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32562546.html

 

 抽象度を上げてより高い視点から物事を俯瞰することができると、より多くの情報にアクセスできるようになります。「身体的苦痛」「心理的苦痛」「社会的苦痛」「スピリチュアルペイン」という各フレームではわからなかったことが、「全人的苦痛(トータルペイン)」という大きなグレインサイズ(=高次の抽象度)では理解できるようになるのです。

それが「1回のアクションで処理できる情報量が増える」という意味。

 

 人生を豊かにしていくためには、フレームをどんどん大きくしていく必要があります。今のフレームを維持しているままでは、さらなる素晴らしい世界を認識することができないからです。同じフレームのままでは、なかなかスコトーマを外せず、新たなゴールを設定することができません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 以下、苫米地博士の著書「超『時間脳』で人生を10倍にする」(宝島社、p109)より引用します。「人生を豊かにする」ことを「高次元のフレームを構築する」ことと結びつけながら読み進めてください。

きっと「これまでの『フレーム=BS)』」と「ゴール設定後の新たな『フレーム=BS)』」の関係性が感じられるはず。Feel

 

 

高次元のフレームを構築する

 「自分のフレームを疑う」ことで、スコトーマの元凶となっている現状のフレームを解体できます。

 また「幅広い知識・関心をもつ」ことで、新しい情報をキャッチでき、別の新しいフレームを構築する土台になります。

 さあ、いよいよ高次元のフレームを構築しましょう。

 

 ①同じレベルのグレインサイズで、別のフレームを構築し、臨場感を高める

 まずは現状のフレームと同じぐらいのレベルの、別のフレームを作ります。

 もともと「営業職のフレーム」をもっていた人ならば、「商品開発職のフレーム」「PR職のフレーム」「総務職のフレーム」などを作ります。

 その際には、「幅広い知識・関心をもつ」ことでキャッチした新しい情報がベースになります。

 とはいえ、完璧な「商品開発職のフレーム」「PR職のフレーム」「総務職のフレーム」を作る必要はありません。彼らの仕事の目的や一日の流れ、彼らの考え方などをイメージできれば十分です。大切なことは、そのイメージをどんどん強めて、脳の中で「自分が本当に商品開発職(もしくはPR職、総務職)の仕事をしている」かのように感じることです。

 実際にその仕事をしているかのようなリアルな感覚を持つことを「臨場感を強める」と言います(臨場感については、第3章で詳しく説明します)。臨場感を極限まで強めることができれば、あなたは情報空間においては、商品開発職になり、PR職になり総務職になることができるのです。

 

 ②もともとのフレームと①で構築した別のフレームを統合させ、もっと大きなフレームを作る(グレインサイズを上げる)

 「自分のフレームを疑う」ことで現状のフレームはいったん解体されます。

 しかし先ほどもお話ししたように、人間の脳はフレームがないと物事を認識したり、処理することができません。そのため、フレームが解体されると、無意識が「別のフレームはないか」と探し始めます。

 そのときにもともとのフレームと①で構築した別のフレームを統合させ、高次元のフレームを構築し、その新しいフレームを自分のフレームとして脳に認識させるのです。

 たとえば、「営業職のフレーム」「商品開発職のフレーム」「PR職のフレーム」「総務職のフレーム」を統合させることで、「会社経営のフレーム」を作ることができます。

 また「コーヒーを運ぶ」「料理を作る」「オーダーをとる」「お客さんを案内する」というフレームを統合させれば、「飲食店を経営する」という高次元のフレームを作ることができます。

 高次元のフレームをもつことができれば、ひとつひとつのタスクのグレインサイズが大きくなり、1回の処理でより多くの情報を扱うことができるようになります。結果として、タスク処理のスピードも上がるのです。

 引用終わり

 

 

 「これまでの『フレーム=BS)』」と「ゴール設定後の新たな『フレーム=BS)』」の関係性を感じられたでしょうか?

 

 まずは過去の記憶でつくられた「これまでの『フレーム=BS)』」を解体

→ スコトーマが外れる

→ 新たなゴール設定

→ 高い次元に「新たな『フレーム=BS)』」を再構築

=グレインサイズが大きくなる

=抽象度が上がる

 → 人生がますます豊かになる

 

 それが「」と「」の関係性です。

 F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~「antiwithwellpart

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

L-162につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-告知1

2024年度のオンラインセミナーは、8月とR7.2月に開催する予定です(変更しました)。

セミナー冒頭でパーソナルコーチングの説明と募集の御案内を行います。

開催1ヶ月前に、このブログで御案内いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-163~:アンチ(anti)からウィズ(with)、そしてウェル(well)へ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404044.html

Q-166:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか? <コーチング実践者向け回答 vol.6

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24275156.html

Q-304:どうやったらすべての目標を結びつけることができるのでしょうか? <Ops編;〇〇〇化>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30891147.html

Q-322~3:速いスピードで移動した人は長生きできるって言いますよね? <vol.4~5:「体感時間」を拡張するための4つの要因>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31746698.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31785852.html

 

 

超時間脳で人生を10倍にする

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 超「時間脳」で人生を10倍にする eBook : 苫米地英人: Kindleストア

 



F-346:ヘンシン! <ワーク付き>

 

 前回(F345)は「仮面ライダー 剣(ブレイド)」を縁に、「ブリーフシステムとスコトーマ」「抽象度と臨場感」などを考察しました↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34206232.html

 

 仮面ライダーの決め台詞といえば「変身!」。

 

 「身が変わる」は、一般的には物理空間上の変化のことを指します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 苫米地理論を学ぶ者にとっての「変わる」とは、高次の情報空間における変化のこと。物理空間上の変化は、その写像にすぎません。つまり、「心→身が変わる」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

心と身体は同じものの抽象度の違いであり、そもそも分けることができません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

「心」と「体」は別々ではなく、「心と体」でひとつ

 

心が変われば必ず身体が変化し、身体が変化すると心も変わっていきます。繰り返しますが、そもそも同じだからです。

L-003~420201月シークレットレクチャー -03~4;身体と心は〇〇〇〇

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 

 そんな「心と体」は、「ひとつのゲシュタルト」ともいえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 釈迦哲学的にいうと、「双方向性の縁起のかたまり」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 関係性は双方向ではありますが、その影響はイコールではありません。より抽象度の高い次元の方が、下位に強い影響を与えます。「心と体」でいうと、影響力は心>体という感じ。苫米地博士は「ポテンシャルエネルギー」と表現されています。

 L-11520219月シークレットレクチャー -03;夢を現実化する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32114512.html

 

 ここまでをまとめると、

 

「変身!」は、まずは心の中ではじまる

 

 この事実を、コーチングの祖であり苫米地博士の師であるルー・タイス(Lou Tice)さんは、このように表現しました↓

 PM-07-12:受け継がれるルー・タイス氏の思い …WorldPeaceCoaching

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16799778.html

 

 

All meaningful and lasting change starts ...

 

 

 これがコーチングのプリンシプル「I×V=R」です。つまり、

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 心の中のイマジネーション」からはじまり ←ゴール設定

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

イマジネーション」の臨場感を上げていくことで ←エフィカシーup

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

現実化していく ←「I×V=R」の実践

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26119647.html

 

 

 仮面ライダーも、ウルトラマンも、孫悟空(スーパーサイヤ人化)も同じ。すべてイマジネーション×臨場感(ゴール×エフィカシー)です。

そもそも目の前の世界そのものが、各人のイマジネーションで生みだされています。記憶が織りなす「一人一宇宙」として。だから、

 Q-235:「財布を娘に盗られた」といったvol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

 心を変えることで、これまでの現状(w0)から、まったく新しいゴール側の世界(w1)へと移動する(生まれ変わる)ことができる

 

その実現のためにあるのがコーチングです。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 

 苫米地式コーチング認定コーチである私は、コーチングのコアとして、あくまでも「ゴール」と「ゴールの設定」を重視しています。基本はゴール。「Goal comes 1st. Reality is 2nd.」(by Lou Ticeさん)です。

 L-069202011月シークレットレクチャー -04;ゴールこそがコーチングのすべて

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29018262.html

 

 しかしながら、実際のコーチングにおいては「臨場感を上げていくこと(エフィカシーup)」に重点的に取り組んでいます。

 L-09020217月シークレットレクチャー -02;臨場感世界の現実化(realized virtuality

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30497354.html

 

今回は“コーチング期間中にクライアントさんに取り組んでもらうワーク”を紹介します。苫米地博士がある書籍に書かれていることを参考にしたものです。どの書籍か想像しながら、気楽に取り組んでください(最後に書籍名を明かします)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 

<“魔法”を使ったヘンシン・ワーク>

 「自分自身のイメージを変えることで思考や行動を変えていくという『心→身が変わる』」の実践ワークです。次の8ステップに取り組んでください

 

①イメージ上の顔を変える(女性:魔法の化粧品、男性:魔法のひげそり)

 いつもの化粧(or ひげそり)を真似ながら、どんどん理想の顔に変わっていく様子をイメージします。目や眉は好みの大きさに変わり、肌はスベスベ。ついでに髪型も自由に変えていきましょう

 

②イメージ上の顔(表情)を大胆につくりかえる(魔法のメス)

 慣れてきたら、メスで整形するように、顔を大胆につくりかえていきます。顔をつくりかえるのは、新たな自分の「性格(ブリーフシステム)」を演じるため。「優しそう」「強そう」「楽しそう」「うれしそう」など自由にどうぞ

 

③仮想人物になりきり、演技をはじめる(魔法のカチンコ)

 役者が演技を始めるときと同じようにカチンコを鳴らします。「本番、アクション!」と頭の中でカチンコを鳴らした瞬間にカメラが回り始め、「カット。OK!」のカチンコでカメラが止まります。

 カチンコは、「仮想人物(w1)」と「素の自分(w0)」を切り替えるための大切なアイテムです

 

④演技の客観的チェック(魔法のテレビカメラ)

 「演じている自分が、外からどう見えているか?」をチェックする架空のテレビカメラを回して、自分の「演技」を客観的にチェックします。自分が周囲からどう見られているかを常に意識することが目的です

 

⑤役者の視点に加え、監督の視点を持つ(魔法のディレクター)

 演技に不安を感じたときや、役づくりがうまくいかないとき、ディレクターならどんなアドバイスをしてくれるだろうかと考えます。役者の視点に加え、監督の視点を持つことが目的です。ディレクターの指示を参考に、仮想人物を演じきりましょう

 

⑥シリーズを構成し、ストーリーを創作する専用スタッフを持つ(魔法の監修者と魔法のシナリオライター)

 「思い通りの自分」「なりたい自分」の「演技」をするのは1日や2日のことではありません。長期的に続けるために監修者とシナリオライターを(イメージ上で)雇います

 

⑦次の演技に向けての準備をする(魔法の評論家と魔法のファンレター)

 1日の「演技」の終わりに、評論家に批評してもらい、ファンレターを楽しみましょう。

 苫米地博士は「ちょっとした遊び心を取り入れて演技に磨きをかける」と書かれています

 

OKシーンのみ好きなようにフィルムをつなぐ(魔法の編集)

 最後は編集。嫌いなシーンやイヤなシーンはどんどんカットします。カットしたNGシーンはきっぱり捨てていきます。使うのはOKシーンだけです

 

 

 完璧なカットだけつないで人生をつくれば、周囲はそれに対して自然に反応していきます。なぜでしょう?

 

 そう、ホメオスタシスが働くから。ホメオスタシスが臨場感の正体です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 ホメオスタシスが働くと、自分の無意識がさらに周囲に反応することで、どんどんリアルな自分ができあがっていきます。だから、“エンギリョク(演技力→縁起力)”。

 F-325:観自在 <実践編-5;“縁起力”をブーストする>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33162493.html

 

 “エンギリョク(演技力→縁起力)”を磨いていくためのポイントは、「自分と正反対の人物を演じる」こと。優しい人は厳しい人、明るい人は暗い人、モテる人はモテない人を演じます。

自分のブリーフシステム(Belief SystemBS)とは正反対の人を演じるわけですが、その際のポイントは“演じきる”こと。無意識の動きをすべてリセットし、「演じている」ことを意識に上げ続けます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 無意識の働きであるクセ(ハビット&アティテュード)は、行動パターンのフレームが自分の中にできあがっているために起こります。

 L-09620217… -08BSとハビット&アティテュードと抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html

 

違う人物を演じることは、そのフレームを壊すことからはじまります。それにより「フレーム=BS)」問題を解決しやすくなります。

L-158202201月シークレットレクチャー -02;フレーム=BS(囚)問題

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34191211.html

 

 フレームが壊れはじめると、無意識はすぐにフレームを修復しようとします。その強力な働きがホメオスタシス(フィードバック)。そのホメオスタシスを回避するポイントが“演じきる”こと。

 例えば「優しい人」が「厳しい人」になりきるのは、「本番、アクション!」とカチンコが鳴りカメラが回っている間だけです。それがわかっていると、ホメオスタシスを抑えたままフレームを壊すことができるようになります。

 

その感覚をぜひマスターしてください。空観の体得にも役立つはずです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

 <“魔法”を使ったヘンシン・ワーク>はいかがだったでしょう?

 

 重要なのはリラックスしていること。そして、“幸せで気持ちがいい状態”を意図的につくりだすことです。

 F-217:不安と不満のはざまで <1st. Step;「どうせ私なんか」と思った時は

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27570183.html

 

「幸せ+気持ちよさ」で自分を強い変性意識状態にしながら「まったく新しいゴール側の世界(w1)」をつくることができると、臨場感がますます上がり、まわりがどんどんその世界に引きずり込まれていきます。

そして、まわりの人にも「幸せ+気持ちよさ」がひろがっていきます。ますます気楽になる感じです。

 F-284~:気楽 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

 「幸せ+気持ちよさ」や気楽のど真ん中に“自分”がいる

 

 今回紹介したのは、そんな“自分”に「ヘンシン!」するためのワーク。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 

 では、答え合わせをしましょう。

 このワークは苫米地博士の著書「脳を味方につける生き方」(三笠書房)に記されています。以下、同書(p66)より引用します。“演技でつくる縁起の世界”を感じながら読み進めてください。Feel

 

 

脳を味方につける生き方

 

 

「幸せ+気持ちよさ」-この感覚を大事にする

 「幸せ+気持ちよさ」-それが臨場感空間です。

 この体感の世界をしっかり覚えておき、いつでも思い出せるようにします。

 演技開始を告げるカチンコとは別に「秘密の裏カチンコ」を持っておき、それが鳴ったら一瞬で、臨場感空間をリアルに思い出せるようにしてください。

 次章の「プライミング」のところで詳しく説明しますが、気持ちのいい体感を「アンカー」と呼びます。それを思い出すための裏カチンコは「トリガー」です。アンカーとトリガーによって、気持ちのいい体感を一瞬で引き出すことができるのです。

 人に出会った瞬間、「秘密の裏カチンコ」を鳴らして「臨場感空間」をつくり出してください。周囲の人を自分の世界に引きずり込むことが可能になります。

 臨場感空間を意のままに再現するには、あなたがリラックスしていることも必要条件です。息を吐きながら肉体を緩める逆腹式呼吸で自分をリラックスさせ、その上で「臨場感空間」を思い出しましょう。

 幸せで気持ちのいい状態を再現したら、その場にいる人の目を見てください。リラックスした状態で、一人ひとり順番に見ていきます。視線を合わせるだけで臨場感が波及していくのがわかります。

 つまり、あなたの「演技」の世界に周囲を引きずり込めるわけです。

 

 この方法をマスターすれば、あなたはあっという間にスターです。あらゆる場面の、あらゆる演技に、他人を引き込むことができるでしょう。

 引用終わり

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 今回紹介した“魔法”は15年前(2009年)に公表されたもの。最新版の“魔法”は「新・夢が勝手にかなう手帳 2024年度版」(Club Tomabechi)にて明かされています。

 その中から一部紹介します。“魔法”を教授されている苫米地博士の“意図”をしっかり感じてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30002338.html

 

 

ハーバード大学医学部の椅子か オウム真理教の脱洗脳か

 6つ目の魔法は苫米地論を実装することです。どうやって理論を実装するかといえば、苫米地理論に基づいた様々なワークを次々と実践していくことで、苫米地理論を実装していただきます。

 苫米地理論は理論的には非常に高度なものですが、一方でとてもわかりやすいワークを実践編としてつけています。なぜなら、私は科学者である一方で、実践家でもあるからです。革命家と言ってもよいと思います。

 科学や哲学を象牙の塔の中だけに押し込めるのではなく、実際に在野に降りていき、実践して社会を変革することが大事だと考えています。ですから、高邁な理論を振りかざすのではなく、なるべくわかりやすく解説し、一方でシンプルなワークによって、その理論を実践できるようにしたいと思っています。

 私事ながら、かつて戦後最大のテロ事件と言ってもよいオウム真理教の事件があった時期に、私はハーバード大学から医学部の職を提示されていました。一方で日本国政府からも依頼され、オウム真理教の元信者たちの脱洗脳を依頼されていました。

 当時のハーバード大学医学部長に相談したところ、それはぜひ脱洗脳をするべきだと言われました。人類の歴史の中でもなかなか出会えないようなことであり、社会の役に立つだけではなく、科学の進歩にも寄与するような大きな仕事だから、と。

 その事件が終わったら、教授の椅子を用意するからとまで言われたと思ったのですが……オウム真理教の事件が終わったときは、その医学部長はすでにハーバードを去っていました。

 もちろんそれでも私は後悔していません。結果的には私は公安もカルト集団もメディアも敵に回すことになりましたが、まだ生きています。楽しく生きて、いまでも革命家として、実践家として世界中を飛び回って活動しています。

 引用終わり

 

 

-告知1

2024年度のオンラインセミナーは、6月と11月に開催する予定です。

(セミナー冒頭でパーソナルコーチングの説明を行います)

セミナー開催1ヶ月前に、このブログで御案内いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-309:映画のおもしろさって何だろう? ~Indy 5」の評価が割れた理由を考える~ vol.6;抽象度+α>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32379335.html

L-134202111月シークレットレクチャー -03;抽象度が上がる →自由 →ますます“いい状態(well-being)”

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33037872.html

Q-303:どうやったらすべての目標を結びつけることができるのでしょうか? <Dev編;ゴールを〇〇と結びつける>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30871998.html

Q-319~:速いスピードで移動した人は長生きできるって言いますよね?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425265.html

 

 

新・夢が勝手にかなう手帳 2024年度版



L-160202201月シークレットレクチャー -04;フレーム解体×ゴール設定

 

20221月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の2回目。3回を通してのメインテーマは「」です

フレームとは、「ある知識を表現するための知識の単位とその結合方法」のこと。苫米地博士は「その状況、現象、事物の特徴などを、逐一、記述していく方式で物事を定義していく方法論」と表現されています。

(認知科学から苫米地理論への流れはこちらでどうぞ↓)

 Q-349:認知科学の次のパラダイムとは?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32909282.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

 F-284~:気楽 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

 *初回の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427369.html

 

 01;フレームとは、認識の枠組みであり、行動の枠組み

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34174778.html

 02;フレーム=BS(囚)問題

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34191211.html

 03;フレーム解体×ブリーフシステム(BS

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34229897.html

 04;フレーム解体×ゴール設定

 

 

 コーチングとは、「自身の自由意思で見いだしたゴール側から、『フレーム=BS(囚)』を再構築していく」こと。そのために、まずは「現状のフレーム」を解体していきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 では、「現状のフレーム」を解体してスコトーマを外し、より高い次元のフレームを再構築していくために、何を心がければよいでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 前回(L-159)は、苫米地博士の著書「超『時間脳』で人生を10倍にする」(宝島社、p102)より引用し、「現状のフレームを解体する」ために必要なことを確認しました。

1つ目は「自分のフレームを疑う」、2つ目が「幅広い知識・関心をもつ」。

以下、同書より再引用します。前回引用分のつづきです。

 

 

 □幅広い知識・関心をもつ

 幅広い知識がないことも、高次元のフレームを構築することができない原因のひとつです。

 たとえば「営業職のフレーム」しか持っていない人がいるとします。その人が、偶然聞きにいった講演で「ユーザーの心をつかむ商品開発」という話を聞いたとしても、たぶん脳はほとんど記憶しないと思います。

 逆に「商品開発職のフレーム」をもっている人ならば、その講演の一言一句を聞き逃すまいと脳が活性化するはずです。

 人間の脳は無意識に情報を取捨選択しています。この機能を司っているのが、RASReticular Activating System)という脳のフィルター機能です。脳に入ってくるすべての情報を記憶していては脳がパンクしてしまう可能性があるために、RASが情報をふるいにかけているのです。RASが「この情報は重要ではない」と判断すると、その情報は認識されません。

 先ほどの例で言えば、「営業職のフレーム」しかもっていない人の脳にとっては、「ユーザーの心をつかむ商品開発」という情報はほとんど役に立たないとRASが判断し、ふるい落としてしまったのです。一方、「商品開発職のフレーム」をもっている人の脳にとっては、「仕事に直結する必要不可欠な情報だ」とRASは判断して、しっかりと脳に記憶させます。

 脳は現状のフレームに役立つ情報しか記憶しないようになっているのです。

 でも、それでは「営業職のフレーム」「商品開発職のフレーム」としてクロックサイクルは上がっていくかもしれませんが、グレインサイズを上げることはできません。

 だからこそ、より幅広い知識・関心をもつことが大切なのです。

 営業職の人が、日ごろから商品開発や経営など幅広い仕事内容について知識や関心をもっていたとします。そうすれば先ほどの例のように、偶然聞きにいった講演で商品開発や経営の話が出てくれば、脳が「この新しい情報は、この知識と関係があるので、認識しよう」と動いてくれるはずです。

 引用終わり

 

 

 脳は現状のフレームに役立つ情報しか記憶しないようになっている

 だからこそ、より幅広い知識・関心をもつことが大切

 

 ただし、その「より幅広い知識・関心」は、どんなに真剣に取り組んでも(どんなに気合いを入れても)、今のフレームのままでは手にすることができません。「脳は現状のフレームに役立つ情報しか記憶しない」のだから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

 大切なのはゴール!

ゴールがすべてのはじまり。「Goal comes 1st.」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 「より幅広い知識・関心」を認識するためには、必ず抽象度を上げなければなりません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 そこでゴール!

 ゴールの基本条件は 1)現状の外にある、2)心から望むものを、3)人生のあらゆる領域に設定すること(バランスホイール)。その基本3原則に加えて、苫米地博士は 4)自分中心を捨て去ることを挙げられています。

 L-10020218月シークレット… -02;ゴールの基本条件(「頭のゴミ」を捨てるver.

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

 

 3)人生のあらゆる領域にゴールを設定することは、複数のカテゴリを同時に意識に上げ続ける訓練になります。その結果、自然に抽象度は上がっていきます。

 F-273:冗長性と多様性 <vol.5;抽象度×バランスホイール>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30452009.html

 

4)自分中心を捨て去るというのは、儒教的な「滅私」「無私」という意味ではなく、「部分関数としての“自分”をどこまでも拡大・拡張していく」ということ。それは「抽象度を上げる」「抽象度が上がる」ことそのものです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 そもそも2)心から望むもの の多くは抽象度の低い次元にあります。仏教でいう「煩悩」とは、抽象度を引き下げる力のこと。ほとんどの人は、煩悩により、抽象度が最も低い物理空間に縛られています。だから「フレーム=BS)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 

潜在的情報(可能世界)と物理空間

 

 

 1)現状の外へのゴール設定により煩悩を克服できるようになっても、私たちは情報次元で強力に縛られます。その代表が言語。

コーチングの観点で考えると、「言語(化)」には下記のような課題があります。

 ①want tohave toに変わる

 ②ドリームキラーが生まれる

 ③エフィカシーが下がる

 ④抽象度の上限ができる

 ⑤言語により構築された世界を超えて非言語情報処理を行うことが困難になる

 (詳しくはこちらでどうぞ↓)

 L-08220213月シークレットレクチャー -05;「非言語」が重要なのはなぜ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30102311.html

 

 

私がよく引用する「考えるな、感じろ (Don’t think. Feel.)」は、映画「燃えよドラゴン(原題:Enter the Dragon)」の中で主人公(ブルース・リー)が発する言葉。

ここでいう「考えるな(Don’t think)」は、「思考=情報処理活動をするな」という意味ではなく、「言語情報処理をするな」という意味です。詳しくは「言語により構築された世界(抽象世界)を超えて、非言語情報処理を行え」。

その「非言語情報処理」が「感じる(Feel)」です。

L-08520213月シークレットレクチャー -08;「feel」の体感

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30185249.html

 

脳の機能でいえば、「前頭前野外側部を抑えて、前頭前野内側部を活性化する」ということ。さらには「左脳言語野の活性を抑え、右脳言語野を活性化する」

それがコーチング中にコーチが行っていることです。

L-08320213月シークレットレクチャー -06;心の本質を捉える基本中の基本

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30130987.html

 

 別の表現でいうと、「可能世界wから別のw1への移行を促す」。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 

コーチングは可能世界 w から別の w1 への移行を促す

 

 

 「可能世界wから別のw1への移行を促す」ためにまず行うことが、「ゴール設定」です。

 F-336~:次世代プロファイリング×ゴール設定

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428209.html

 

 ゴール設定という行為によりエネルギーと創造性が生まれます。ゴールこそがエネルギーと創造性の源です。

 (正確には「ゴール設定→〇〇〇〇〇〇→エネルギー&創造性」です↓)

 Q-178:家族ががんで治療中です。どうすればいい… -02;エネルギーと創造性の源

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25090742.html

 

L-161につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

-追記-

 RASが「この情報は重要ではない」と判断すると、その情報は認識されません

 

 …試しに、こちらのブログ記事を「この情報は重要である」とセルフトークしながら読み直してください。スコトーマが外れ、新たな認識を得られるかもしれませんよw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34150617.html

 

 

-告知1

2024年度のオンラインセミナーは、6月と11月に開催する予定です。

(セミナー冒頭でパーソナルコーチングの説明を行います)

セミナー開催1ヶ月前に、このブログで御案内いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-0543つのロック(&1つのキー) <ワーク付き>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12794797.html

F-228~:ゼロトラスト

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418030.html

F-288~:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424792.html

F-330:分断緩和のための処方箋 vol.1;サーフィンvsウインドサーフィン

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33414117.html

L-136202111月シークレットレクチャー -05;イマジネーションによって作った限界を破壊し、新しい世界を獲得していく(ワーク付き)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33084025.html

 

 

超『時間脳』で人生を10倍にする(文庫版)

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 超「時間脳」で人生を10倍にする eBook : 苫米地英人: Kindleストア

 



L-159202201月シークレットレクチャー -03;フレーム解体×ブリーフシステム(BS

 

20221月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の2回目。3回を通してのメインテーマは「」です

フレームとは、「ある知識を表現するための知識の単位とその結合方法」のこと。苫米地博士は「その状況、現象、事物の特徴などを、逐一、記述していく方式で物事を定義していく方法論」と表現されています。

(認知科学から苫米地理論への流れはこちらでどうぞ↓)

 Q-349:認知科学の次のパラダイムとは?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32909282.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

 F-284~:気楽 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

 *初回の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427369.html

 

 01;フレームとは、認識の枠組みであり、行動の枠組み

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34174778.html

 02;フレーム=BS(囚)問題

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34191211.html

 03;フレーム解体×ブリーフシステム(BS

 

 

 今回のメインテーマ「」とは、「フレーム」のこと。

 私たちはあるフレーム()を作ってその中だけで思考するわけですが、同時にフレームに囚われています。そのフレームとは、ブリーフシステム(Belief SystemBS)のことでもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 ブリーフシステム(BS)とは、「自分はこういう人間だ」「世界はこうなっている」といった、信じて疑うことのない固定的な思考のこと。「信念」や「こだわり」と呼ばれるものは、BSのあらわれです。

 Q-169~:自身の信念を失いそうです

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_406747.html

 

 「世界を平和にしたい」「未来のために行動するべき」といった社会的にプラスな思考だけでなく、「この世はお金がすべて」「お金さえあれば何をしても許される」といった差別的な思考も、「信念」であり、「フレーム」であり、BS)です。

 PM-06-13:仮説08)はびこる差別意識

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

 もともとBS自体が過去の記憶でつくられています。具体的には「情動を伴った体験の記憶」と「抽象化された情報の記憶」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

とくに情動記憶は、その人の信念に強く影響し、強固な認識のパターンを生みだします。認識のパターンとは、「何を認識し(RASを通過)、何を認識しないか(スコトーマに隠れる)」を決めるもの。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

つまり、目の前の世界そのものが、各自のBS次第ということです。

 L-066202011月シークレット… -01目の前の世界はすべて〇〇でつくられている

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28908637.html

 

 繰り返しますが、ブリーフシステム(BS)自体が過去の記憶でつくられています。そして、そのBSが目の前の世界を生みだします。ということは

 

昨日までの記憶で今日を生き、過去の延長として明日を迎える

 

私たちはいつまでも過去に囚われ続けたまま。だから「フレーム=BS)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

その結果、「自分はこういう人間だ」「世界はこうなっている」という個々人が強く信じて疑うことのない固定的な思考=信念は、自身の中でどんどん“絶対化”され、日に日に強化されていきます。この世に(あの世にも)“絶対”などないというのに。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

自身の中でどんどん“絶対化”されていく

 

これはとても危険なことです。なぜなら、前回(L-158/02)確認したとおり、フレーム=BS)は行動の枠組みでもあるから。

ハビット&アティテュードと呼ばれる無意識下の行動(性向)を制御しているのは、昨日までの記憶で作られたブリーフシステムです。

L-09620217… -08;ブリーフシステムとハビット&アティテュードと抽象度の関係

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html

 

 それは 自我そのもののマップ!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 その「自我そのもののマップ」=世界観が目の前の世界を生みだしています。一人一宇宙として。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 その世界(一人一宇宙)の中で「自我そのもののマップ」のままに行動し続けるのは、自由ではなく、「無人運転」。よくて「自動運転」です。だから

 F-089~:無人運転と自動運転の違い ~シーサイドライン逆走に思う~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 本質的に人は不自由

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 この事実を、まずはしっかり認識すること。その上でのコーチングです。

 L-148202111月医療系研修会 -03;「ゴール側の世界(w1)の臨場感を維持し続ける」ための鍵

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33745283.html

 

 コーチングとは、「自身の自由意思で見いだしたゴール側から、『フレーム=BS(囚)』を再構築していく」こと。そのために、まずは「現状のフレーム」を解体していきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 では、「現状のフレーム」を解体してスコトーマを外し、より高い次元のフレームを再構築していくために、何を心がければよいでしょうか?

 

 以下、苫米地博士の著書「超『時間脳』で人生を10倍にする」(宝島社、p102)より引用します。「フレーム解体」の“ちょっとしたコツ”をマスターしてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

現状のフレームを解体するためには?

 多くのビジネスマンは、

 〇「営業職のフレーム」「総務職のフレーム」「企画職のフレーム」など職種ごとのフレーム

 〇「A社のフレーム」「B社のフレーム」「C社のフレーム」など会社ごとのフレーム

 にはめ込まれて、仕事をしています。

 特定のフレームが生まれてしまうと、その他のフレームの存在が見えなくなり、自分が属するフレーム以外の処理ができなくなります。結果として、処理できるタスクの数が限られてしまい、全体として見たときにタスクの処理スピードは遅くなってしまいます。

 そこで、今のビジネスマンがやるべきことは、「現状のフレームを解体することでスコトーマを外し、より高い次元のフレームを構築する」ことです

 そのためにはまずは、

 ・自分のフレームを疑う

 ・幅広い知識・関心をもつ

 という二つのことが必要です。それぞれについて、以下に解説します。

 

 □自分のフレームを疑う

 まずは常に自分のフレームを疑う姿勢をもってください。

 「このフレームは本当に正しいのかな」「ほかのフレームがあるんじゃないのかな」と考え続けることが大切です。

 フレームが強くなればなるほど、人はそのフレームに束縛され、行動を制限されます

 たとえば、今の世の中、大企業が赤字を出したり、人員を削減したりして、次々と倒産をしています。「大企業で働くこと=安定した生活」という図式は、もはや過去のものです。

 しかし現実はどうでしょう。いまだに「一流大学に進学して、上場企業・有名企業に就職することが人生の成功だ」というフレームを信じている人がたくさんいるし、そのフレーム通りに行動している人があまりに多すぎる。それは、「一流大学に進学して……」というフレームがあまりにも強烈すぎて、ほかの生き方、ほかの価値観に想像が行きつかないのです。

 オレオレ詐欺に引っかかる高齢者も同じです。一度「電話をかけてきたのは息子だ」→「息子は今すごく困っている」→「私が助けてあげないと!」という強烈なフレームが生まれてしまうと、どれだけ銀行員が「絶対詐欺ですから」と説得しても、脳がその説得を聞こえなくしてしまうのです(聞こえているとしても、脳が必要のない情報としてとらえるため認識しない)。

 だから、これだけオレオレ詐欺は社会問題に発展して、みんなが口をそろえて「気をつけましょう」と言っているのに、引っかかってしまうのです。

 また、過去に大きな成功を手にしている人や組織ほど、過去の成功をもたらしたフレームが強固なものとなり、ほかのフレームに目が向かなくなります。気付いたら時代に取り残されていたということにもなりかねません。

 旧財閥系の古い体質の企業などでは、いまだに稟議書を挟み板で回していたり、お茶くみ当番が決まっていたりと、おかしなしきたりがたくさんあります。でも、社内にいる社員たちは「これがうちの会社のやり方だ」「この方法だからこそ、今の繁栄があるんだ」と思い込み、変えようともしません。というか、そもそもほかのフレームがあることさえ、気付いていないのでしょう。

 経団連も過去のフレームに囚われて、スコトーマに陥っています。

 経団連は、昭和30年代の高度成長期に成功した輸出型企業が中心になっています。経団連の社長たちは「昭和30年代の経済右肩上がりの時代の考え方・方法論が正しいんだ」というフレームが外せないでいます。

 しかし、昭和30年代と今では、経済状況も人びとのニーズも変化しています。今の円高の世界経済の中では、彼らのフレームはほとんど役に立ちません。

 にもかかわらず、過去に大きな成功をつかんでしまった分、フレームはより強固になり、ほかのフレームで仕事をしようという発想にならないのです。だから日本の経済は苦しみ、行き詰まっているのです。

 打開策は簡単です。経団連の社長たちが自分たちのフレームをいったん解体し、今の時代にふさわしい新しいフレームをもてばよいのです。

 普通のビジネスマンも同じことです。

 多くの人は、上司から教えられたり、自分なりに工夫して、フレームを構築します。

 今までそのフレームで滞りなく仕事を処理していたならば、あなたはきっと

 「このフレームに従って仕事をすれば問題は起こらない」「このフレームは絶対だ」と信じ込んでしまっているでしょう。

 それこそ「スコトーマ」なのです。

 はっきり言いましょう。

 「あなたのタスク処理のスピードは遅すぎます!

 「もっと効率的なタスク処理のフレームは、必ず存在します!

 まずは自分のフレームを疑ってください。

 引用終わり(この続きは次回引用します)

 

 

 フレーム解体のポイントの1つは、「自分のフレームを疑う」こと。

 F-263~4:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ <vol.7~8;「知の呪縛」から抜け出すための逆向きのスコトーマ外し>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29906587.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29951903.html

 

 ここで重要なのは“気楽に取り組む”ことです。これまでのフレーム=BSを強く否定したり、「必ず変えよう」などと意気込むと、なかなかうまくいきません。

だから気楽。その気楽が“ちょっとしたコツ”です。

 F-109:気楽

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

L-160につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

フレーム解体のポイントの1つは、「自分のフレームを疑う」こと。ここで重要なのは“気楽に取り組む”ことです。これまでのフレーム=BSを強く否定したり、「必ず変えよう」などと意気込むと、なかなかうまくいきません

 

 その理由は?

 

 そう、これまでのフレーム=BSを否定するとエフィカシーが下がりやすく、「必ず変えよう」と意気込むとhave toになりがちだから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 だから“気楽”♪

 F-072:「糖尿病リスク予測ツール」に思う vol.2;わかっちゃいるけどやめられない♪

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15394923.html

 

 *さらに根本的な理由(RCARoot Cause Analysis)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 

-告知1

2024年度のオンラインセミナーは、6月と11月に開催する予定です。

(セミナー冒頭でパーソナルコーチングの説明を行います)

セミナー開催1ヶ月前に、このブログで御案内いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-143:不要不急 vol.4;レジリエンスをコーチング理論で考える <ワーク付き>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22931091.html

F-327:お大事に <前編;人と人のコミュニケーションの原点>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33262415.html

L-01020201… -10;記憶でつくられる「思い込み」が自由を奪う

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24808708.html

Q-314~:こんな私に誰がした

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425205.html

Q-345:自身の人生を変えることに専念? それともコーチング活動を開始? <vol.2;「走りながら考える」 コーチング実践編・自由>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32510309.html

 

 

超時間脳で人生を10倍にする

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 超「時間脳」で人生を10倍にする eBook : 苫米地英人: Kindleストア




F-345:知らないと言う罪と知りすぎる罠

 

 知らないと言う罪と知りすぎる罠

 

 これはコーチングを学ぶ前に見聞きしたフレーズ。最近、ふと思い出しました。

 

 

またも繰り返された「私は知らなかった。秘書が勝手にやった」という言い訳。「知らないから悪くない」という論理は、もちろん、一般社会では通用しません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

 良識ある大人にとって「『知らない』と言う」ことは罪といえますが、コーチングの観点で考えると「知らない」こと自体が罪。「知らない」ままではゴールを達成することができないから。もっというと、ゴールを設定することすらできないからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールとは、現状の外に設定するもの。だから、設定するまでは「知らない」はずですし、設定できたときも達成の仕方はまだ「知らない」はず。「知っている」という場合、そのゴール(らしきもの)は現状の中です。

 Q-216:「現状の外のゴール」とは何か? 混乱しています

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27346333.html

 

ゴールに向かい続ける間に、ゴール達成に必要な知識を得て、達成するための方法を見つけていきます。試行錯誤を繰り返しながら。

それが「Invent on the way」という感覚。「Invent on the way」はコーチングの祖 ルー・タイス(Lou Tice)さんの言葉です。

 L-09020217月シークレットレクチャー -02;臨場感世界の現実化(realized virtuality

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30497354.html

 

苫米地博士は、知識のことを「可能世界から可能世界への到達可能性関数」と表現されています。

F-317Let’s connect the dots! <ナットウキナーゼ、ブロメライン、クルクミン>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32776714.html

 

バラいろダンディでの講義(20211213日放送回)に合わせて表現し直すと、知識とは「可能世界“w”から別の“w1”への架け橋」です。

F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 

 知らないと言う罪と知りすぎる罠

 

 このフレーズは、ある曲の歌詞の一部。誰の曲かわかりますか?

(ヒント:20年前の曲です)

 

 ところで、「コーチングをまったく知らない」という方々にお話しさせていただくとき、私は最初に「スコトーマ(Scotoma)」についてお伝えします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 知識がないと、そもそも認識することができません。それは存在しないのと同じ。

 F-304~:「何もないところからレンブラントを発見」は正しい?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268332.html

 

 一方で、知識があると、その知識自体が新たな認識を妨げてしまいます。いわゆる「思い込み」というもの。思い込みは「イマジネーションの限界」を生みだします。だから

 L-01020201月シークレット… -10;記憶でつくられる「思い込み」が自由を奪う

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24808708.html

 

 知らないと言う罪と知りすぎる罠

 

 

 さて、誰の曲かわかったでしょうか?

 

 答えは相川七瀬さん。2004年に発売された25枚目のシングル曲「Round ZERO BLADE BRAVE」中の一節です(作詞は藤林聖子さん)↓

 Round ZERO ~BLADE BRAVE [NANASE'S DAY 2020 EDIT] (youtube.com)

 

 今、この話を真剣に読んでくださっている方の抽象度は下がっています。具体的な情報量が増えたからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

  

 一般的には、抽象度が下がると、臨場感は上がります。具体的情報量が増えた分、より詳細にイメージできるようになるからです。それなのに、実際は臨場感が下がっているはず。

 F-304~6:映画のおもしろさって何だろう? ~Indy 5」の評価が割れた理由を考える~ vol.1~3;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32129073.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32179090.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32229850.html

 

これから補足する情報が加わると、ますます臨場感が下がるはずです。はっきり表現すると、「どうでもいい」と興味が薄れる感じ。

自身の中の臨場感の変化を意識に上げながら読み進めてください。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

 いいですか?

 

 では、補足します。相川さんの「Round ZEROBLADE BRAVE」は、2004年に放送された「仮面ライダー 剣(ブレイド)」の主題歌。全48話のうち30話までのオープニングで使われました。実際の映像がこちら(158秒より)↓

 仮面ライダー剣(ブレイド) 第01話[公式] (youtube.com)

 

 

 どうですか?

 情報がさらに具体的になり抽象度が下がったはずなのに、臨場感はむしろ下がっているのでは?

 

 それが「知りすぎる罠」。

 過去の記憶でつくられたブリーフシステム(Belief SystemBS)が「重要でない」と判断すると、途端に臨場感が下がり、関連する情報をシャットアウトしはじめます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 それは「BSが映しだす世界」(=Comfort ZoneCZ)を維持しようとする働きです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 *その「働き」の正体は↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 「BSが映しだす世界」は、もちろん過去です。つまり、人は「過去に縛られている」「過去を生きている」ということ。ブレイドの世界観でいうと「封印」されている

 PM-06-06:仮説01)変わらないCZが生みだす「現状維持の壁」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

実際のところ、年を重ねるほど、新しいものに挑戦することは難しくなっていきます。

 Q-140:若かったら挑戦しますけど、もう年なのでガマンします

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22528302.html

 

 だからこそ、コーチング! だからこそ、現状の外へのゴール設定! そして、

 L-133202111… -02;自我とRAS&スコトーマとコーチングの関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33004210.html

 

エフィカシーを高めること !!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 

 たった1人きりのキミの存在が

 いつか世界のすべて変えるだろう

 ここにあるものは希望? 絶望?

 Round Zero 始まってる

 知らないと言う罪と知りすぎる罠

 動けなくなる前に動き出そう

 風に捲られたカード占うように笑う

 迷わないハズもない

 それでも明日を探せ

 めくるめく運命壊れそうな時代に

 切り札はキミの中

 研ぎ澄まされた勇気にして

 BLADE BRAVE

 

 

 今年(2024年)、「仮面ライダー 剣」は20周年を迎えました。記念イベントやグッズ販売の情報を見聞きするたびに(トリガー)、“あの頃”の思い出がよみがえります(アンカー)。子どもたちとの楽しい楽しい思い出です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23944294.html

 

 先日も大人向け価格のグッズ予約がはじまり(カリスのアレ)、そのおかげで「知らないと言う罪と知りすぎる罠」というフレーズを思い出しました。

あらためて歌詞を確認しながら、とても意味深いな~と感激しているところです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 

その“感激”をコーチとして分析すると

  

 知らないと言う罪と知りすぎる罠」を克服し、「動けなくなる前に動き出す」ためにゴール設定を行う。

そして、「切り札」となるゴールの世界(=ゴール側のCZ)の臨場感を高めていく それが「研ぎ澄まされた勇気」=エフィカシーを上げること

 

 では、ゴール×エフィカシー の鍵となるものは?

 

 最後に、苫米地博士の著書「脳を味方につける生き方」(三笠書房、p182)より引用します。「運命の切り札をつかみ取り、今、その力を全開にする」ためにしっかり感じ取ってください。Feel

 

 

ちょっと先を読んで仕事ができる人、できない人

 また、知識が少ないにもかかわらず、認識能力が優れているケースがあります。

 それは、抽象度の高い思考ができる人です。手持ちの知識はそれほど多くなくても、抽象度を上げていれば10を読み取ることが可能になります。

 先にも述べたように、抽象度が高いということは、たくさん知識があるのと同じですから、発話に含まれた多くの情報を認識できます。常に抽象度の高いレベルで人の話を聞いている人は、他の人よりもはるかにたくさんの情報を得ているのです。

 したがって、「1を聞いて10を知る方法はあるのでしょうか?」という問いに対する答えは2つです。

 「知識を増やしなさい。もしくは、抽象度をどんどん上げていきなさい」

 

 そうすると、10を聞いても1しか知らない、などということはなくなります。10を聞けば10を知ることができるので、周囲の人の目にはあたかも1を聞いて10を知ったかのように映るはずです。

 「コピーを取って」と、オフィスで上司にこう頼まれたとき、単にコピーを取るだけで渡すか、会議で配る資料だろうから、一部ずつホチキスでとじて渡そうと考えるか、そこに違いが表れるのです。特に指示されていないのにホチキスでとじたとしたら、「おお、気が利くね」となるでしょう。

 相手のニーズがわかっているから、1を聞いて10の仕事ができるのです。

 間もなく会議が開かれることを知っていて、上司が朝から準備に追われているのを見ていれば、頼まれたコピーは会議の資料だとわかる。時期から考えて毎月恒例の販売会議だと気づけば、出席人数はだいたい決まっているから必要部数も見当がつく。人数分をホチキスでとじてタイムリミットまでに提出したら、「1を聞いて10を知る人間」だと評価されることは確実です。もし上司の会う相手が会計検査院の人だったら、気を利かせてコストの低いわら半紙を使ってコピーする。渡された上司は「おお、よくわかっているな」と思うでしょう。

 

 結局は、1を聞いて10を知る人間は認識する情報量が違うということ。

 知識量が多いか、あるいは抽象度が高いかの差です。

 やり方次第で、誰でも1を聞いて10を知る人間になることができます。

 引用終わり

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記1

 「仮面ライダー」と「ウルトラマン」の二択でいうと、私は圧倒的に「ウルトラマン」派。そのため、親子で「ブレイド」にドはまりし、自我が変わった感じがしました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 今回のブログ記事を書くに当たって、「なぜ私は仮面ライダーが嫌いだったのか?」を考えてみました。昔の記憶をたどりながら。

 F-336~:次世代プロファイリング×ゴール設定

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428209.html

 

 すると、よみがえったのが、子どもの頃に仮面ライダーのショーでショッカーに舞台まで連れ去られた記憶。むちゃくちゃ怖かったことと親がゲラゲラ笑っていてとても腹が立ったことを思い出しました。恐怖と怒りが入り混じった重たく熱い感覚とともに。

 Q-369~:共感覚がなかなかうまく実践できません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428764.html

 

 それは幼児の頃の話。記憶が本物かどうかはわかりませんが、私の中ではとてもリアルな思い出です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 

-追記2

 「仮面ライダー 剣」は“職業ライダー”という設定です。つまり、主人公はサラリーマン(すぐに失職しますが)。

ゴールのカテゴリ「職業」と「お金(ファイナンス)」の関係を考えるという点でも、とても意味深いストーリーだと思っています。

F-027~:プロとアマの違い

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268331.html

 

 

-告知1

2024年度のオンラインセミナーは、6月と11月に開催する予定です。

(セミナー冒頭でパーソナルコーチングの説明を行います)

セミナー開催1ヶ月前に、このブログで御案内いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-244~:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420579.html

F-274:冗長性と多様性 <vol.6;プロフェッショナルなマインド>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30503310.html

Q-142~:現状の外にゴールが設定できている状態と現実逃避に陥っている状態とでは何が違っているのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400116.html

Q-175脳内の歩くというイメージの臨場感を上げて物理世界で実際に歩いてるということになるのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24963004.html

Q-271~現状の外に飛び出す勇気やエネルギーが全く出ませんでした。それでも自己責任なのですね ~綸言汗の如し~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421412.html

 

 

脳を味方につける生き方




L-158202201月シークレットレクチャー -02;フレーム=BS(囚)問題

 

20221月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の2回目。3回を通してのメインテーマは「」です

フレームとは、「ある知識を表現するための知識の単位とその結合方法」のこと。苫米地博士は「その状況、現象、事物の特徴などを、逐一、記述していく方式で物事を定義していく方法論」と表現されています。

(認知科学から苫米地理論への流れはこちらでどうぞ↓)

 Q-349:認知科学の次のパラダイムとは?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32909282.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

 F-284~:気楽 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

 *初回の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427369.html

 

 01;フレームとは、認識の枠組みであり、行動の枠組み

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34174778.html

 02;フレーム=BS(囚)問題

 

 

フレームとは、「関連することだけをふるい分けて抽出し(RAS)、それ以外の事柄に関しては無視して(スコトーマ)思考する」ためのもの。

そんなフレームは、コーチングにおいてとても重要です。なぜでしょう?

 

 

 前回は苫米地博士の著書「その検索は止めなさい 欲しい情報が一瞬で手に入る超速フィルタリング脳の作り方」(主婦と生活社、p28)より引用しました。博士がポイントとして挙げられていたのは

 

     情報とは意識するまで単なるデータである

     情報発信とは「思考」である

     「思考」を発信する場所は抽象空間=脳内である

     情報は発信することによって収集できる

 

 以下、「その検索は止めなさい」(p32)より2回に分けて引用します。前回引用分の続きです。

 “思考”を意識に上げながら読み、RASとの関係性をアップデートしてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

他人から埋め込まれたRASと自分で埋め込むRAS

 情報発信の意味と、RASの機能を解説しましたが、ここでひとつ注意してほしいことがあります。

 RASには落とし穴があるのです。

 「開けた財布が空だった」これは環境に対する情報提供であり、そのフィードバックとして「くそ! 金持ちになってやる」というゴールが生まれました。ところが、このゴールを決めるという行為が、実はなかなかクセ者なのです。

 なぜなら、自分で思っている以上にあなたは情報に左右されているからです。

 先ほど、飲み屋でオジサンたちが語るウンチクは情報発信ではないといいました。なぜなら、「思考」がないからなのですが、なにもオジサンたちだけではありません。ほとんどの人が情報に対して「思考」をしていないのです。

 「テレビでこういっていた」「雑誌にこう書いてあった」といった裏づけのない情報を、多くの人が鵜呑みにしています。

 数年前、テレビの情報番組で紹介された納豆ダイエットが、番組が終了したほど大騒動になった件などは、その象徴的な出来事です。一時期、売り場からごっそり売り切れたものでした。そこには思考がまったくありません。この思考停止状態こそがRASの落とし穴となるのです。

 そもそも、タンパク質のかたまりである大豆を、大量に食べれば食べるほどやせるなんてありえないと、ちょっと考えればわかるはずです。

 何も思考せず。「へー、納豆ってダイエットに効くんだ」と思っただけでも、RASはしっかり働いてくれます。すると、納豆を食べることがいかに効果的かという情報ばかりを次から次へと拾い始めてしまいます。

 「この雑誌でもいいといっていた。あの人もいいといっていた」と、納豆は素晴らしいという情報だけがバンバン蓄積されて、納豆の絶対視化が進んでしまうのです。実際には効果があるかどうかなど、自分で判断していないのに、です。その結果がやらせの発覚です。

 この例でもわかるとおり、RASは他人から埋め込まれても立派に機能するということです。さらに衝撃的なことにはRASの重要度を決めているのは、ほとんどの場合、他人から埋め込まれた情報によっていることが多いということです。

 例えば、あなたがあるモノを重要だと判断するようになったのは何がきっかけだったでしょうか?

 よく考えてください。あの人がそういっていたから、あの本にこう書いてあったからといったことがけっこうあるのではないでしょうか。さらに、記憶を遡ってください。ほぼすべての人の行き着くところは自分の両親か、自分を育ててくれた人になるのです。

 「これは安全、これは危険」というのを教えてくれたのは両親です。食べ物の好みにしても、物事の好き嫌いにしても、両親を見て学んだ部分はかなり大きいのではないでしょうか。

 私がよく例に出す、コーヒーを飲むか、紅茶を飲むかといったちょっとした選択の決定にまで、親の影響は及んでいるのです。

 もちろん、親に決められたからすべてが悪いということではありません。それがあなた自身の人格を作ったことは間違いのない事実ですし、その人格にしても、すべてがすべて両親によって作られたわけでもありません。環境にもよるでしょうし、時代背景にもよるでしょう。

 親から学んだことだけで人格は作られるわけではありません。私がいいたいのは、たいていの人が親や他人から埋め込まれたRASを持っているということと、そのRASについて自分なりの判断を少なくとも1度や2度はしておくべきだということです。

 もっとも危険度が高いのは、まったくの他人から埋め込まれたRASです。

 こちらはかなり深刻な問題です。先ほど紹介したようにテレビ番組からの情報もあるだろうし、小・中・高・大学の教師からだって埋め込まれているでしょう。読んだ本でも、見た映画からでもRASは埋め込まれてしまいます。

 例えば、昔の映画では主人公の多くがタバコを吸っていました。それを見て「カッコいい」と思ったからこそ、いまの50代、60代の男性の多くはタバコを吸っているのです。この世代は、20歳を超えたらタバコを吸わないと大人じゃないとすら思っていました。

 しかし、いまの20歳の若者にはタバコを吸う習慣はありません。それはタバコが魅力的な嗜好品だという刷り込みを社会がしていないからです。

 それどころか、いまや喫煙は社会悪のようなイメージすら持たれ、喫煙スペースがあったとしても、それはトイレの横など、気分のいい場所にはないのです。販売価格も高くなる一方で、昔と違って、タバコを吸う行為はカッコ悪いのです。

 ブームや流行だって、その構造は一緒です。

 なにがカッコよくて、なにがカッコ悪いかは、実はかなりの確率で他人から埋め込まれたRASの重要度だといえるのです。

 人は簡単に他人から重要度を埋め込まれてしまう存在なのです。とはいえ、埋め込まれることに関していえば、それほど大きな問題ではありません。

 それによって何かを学ぶこともあるでしょうし、流行といった経済活動はこれで成り立っているわけですから全否定はしません。

 要は、自分で認識できればそれでいいのです。

 パソコンのウイルスソフトのように定期的にチェックができれば、埋め込まれたRASの重要度を取り除いたり、逆にそれを利用することだってできるのです。

 では、他人から埋め込まれたRASの重要度をどうやって認識し、取り除くのか?

 これはなかなか難しい問題です。なぜなら自分自身では、どれが他人に埋め込まれた重要度なのか、自分で重要性を決めたものなのか、判別するのは難しいからです。なにしろ、コーヒーが好きなのか、紅茶が好きなのかということすら、自分の判断で決定したのか、他人の意見によってなのか、とてもあいまいだからです。

 しかし、それを一気に解消する方法があるのです。

 それは何か?

 自分で判断しなければいいのです。

 自分の好みや重要度で判別しない方法をとればいいのです。

 引用終わり(この続きはすぐ後に引用します)

 

 

 …RASの落とし穴となるのは、「思考停止状態」。

 RASの重要度を決めているのは、ほとんどの場合、他人から埋め込まれた情報です。他により埋め込まれたRASが、一人ひとりが認識している目の前の世界を決めています。

そのRASについて、「“自分なりの判断”を行わない」ことが「思考停止」。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 そもそもRASReticular Activating System、網様体賦活系)とは、脳の活性化ネットワークのことで、五感から入力される大量の情報の取捨選択を行うフィルターのようなもの。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

人は、そのフィルターを通過した情報のみを認識し(=スコトーマが外れる)、通過しない情報は認識することができません(=スコトーマに隠れる)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 博士が書かれている「コーヒーが好きなのか、紅茶が好きなのか」でいうと、「食後にコーヒーを飲む」といった無意識化された行動パターンがハビット(Habit)で、「どちらにしますか?」と聞かれて「コーヒー」と答える無意識の判断がアティテュード(Attitude)。

 そのハビット&アティテュードを制御しているのが ブリーフシステム(Belief SystemBS)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 つまり、「関連することだけをふるい分けて抽出し(RAS)、それ以外の事柄に関しては無視して(スコトーマ)思考する」ための“フレーム”とは、コーチングでいうブリーフシステム(BS)のこと。そのフレーム=BSが行動の枠組みでもあるというのは、ハビット&アティテュードのことを指します。

 L-09620217… -08BSとハビット&アティテュードと抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html

 

 毎朝コーヒーを飲んでいる人は、紅茶に変えてみるだけでもスコトーマが外れます。もしも新しい発見により重要度が変わったなら、フレーム=BSは確実に変化していくでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 ところが、多くの場合、その変化は長続きしません。なぜ?

 

 そう、ホメオスタシス(恒常性維持機能)が働くから。強力なホメオスタシスがこれまでのフレーム=BSを維持するように働いています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 私たちは過去の記憶がつくるフレームにいつまでも囚われたままです。「囚」という「無人運転」(よくて「自動運転」)が、多くの人の人生や社会の現実の姿です。

 F-089~:無人運転と自動運転の違い ~シーサイドライン逆走に思う~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 今回のメインテーマ「」とは、「フレーム」のこと。

 私たちはあるフレーム()を作ってその中だけで思考するわけですが、同時にフレームに囚われています。それがBS)です。つまり

 L-01020201… -10;記憶でつくられる「思い込み」が自由を奪う

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24808708.html

 

 本質的に人は不自由

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 そんな「フレーム=BS)問題」を一気に解消する方法が、「自分で判断しない」「自分の好みや重要度で判別しない方法をとる」。再度「その検索は止めなさい」(p38)より引用します。

 

 

 「そんなことができるのか」と思った読者の方も多いでしょうが、実はこのやり方はとても簡単です。自分で重要度を決めないということは他人の重要度を使うというだけの話です。つまり、他人が選んだ情報によって自分の情報をスクリーニングすればいいのです。

 そのやり方は、例えば本屋に行ってベストセラーの1位から10位の本を買って読めばいいのです。

 要は、自分の基準は捨てる。自分の外にある客観的な基準で情報の重要度を決めて、その順で見ていくわけです。もしくは純粋にランダムで、物事を選択するのです。キンドルやiPadを使ってもいいでしょう。電子書籍でアメリカで一番売れている雑誌を読むのはおすすめです。その雑誌はアメリカ社会がいちばん重要だと判断したものですが、自分の基準ではありません。

 自分の基準ではない重要なものとはこういうことをいうのです。いまの自分とはるかにかけ離れたものを基準にすることによって、他人に埋め込まれたRASの重要度から離れ、同時に他人に埋め込まれたRASの重要度に気づくということになるのです。

 

 徹底的に他人を使いましょう。他人の視点を使うことで、初めて自分の新しい視点ができるのです。新しい視点を得れば、物事の見え方はガラリと変わります。

 昨日まで完全に把握していたと思っていたものが、突然、真新しく見えることもあるでしょう。新情報や、新発見が続々と到来するのです。あなたを取り巻く世界は何も変わっていないのに、です。

 これが革命的な情報収集のスタートとなります!

 引用終わり

 

 

 いまの自分とはるかにかけ離れたものを基準にすることによって、他人に埋め込まれたRASの重要度から離れ、同時に他人に埋め込まれたRASの重要度に気づくということになる

 

 これを「こだわりを捨てる」と表現します。仏教的にいうと、「我執を捨てる」「放下着(ほうげじゃく)」。

 Q-297:弟子にしてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30430928.html

 

 コーチングのフレームで表現し直すと、「まったく新しいこだわりをつくる(それも人生のあらゆる領域に)」。それは、もちろん、ゴール設定からはじまります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 つまり、「自身の自由意思で見いだしたゴール側から、『フレーム=BS(囚)』を再構築していく」ことが、本物のコーチング(Authentic Coaching)だということ。

 F-337:次世代プロファイリング×ゴール設定 <vol.2;ゴールは自分という“殻(w0)”を抜け出して初めて見えてくる>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33775039.html

 

 その自由意思獲得のために、「フレーム=BS(囚)」という思考停止状態のまま生きていることに気づき、あえて「フレーム=BS(囚)」を止める

 

 それがフレーム=BS)問題を解決する第一歩となります。

 F-335:分断緩和のための処方箋 vol.6;「内部表現から頭を突き出し、真の自由意思を獲得する」というゴール

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33671632.html

 

L-159につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

-追記-

 そのRASについて、「“自分なりの判断”を行わない」ことが「思考停止」

 

 引用文にあるとおり、“自分なりの判断”は決して簡単ではありません。その解決として、苫米地博士が提案されているのが「他人の視点を使う」こと。

 ディベーターでもある博士は、「論理的視点を使う」ことも強く勧められています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

 詳しくはこちらでどうぞ↓

 S-01~:よりよい“議論”のために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_254557.html

 

 

-告知1

2024年度のオンラインセミナーは、6月と11月に開催する予定です。

(セミナー冒頭でパーソナルコーチングの説明を行います)

セミナー開催1ヶ月前に、このブログで御案内いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-263~4:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ <vol.7~8;「知の呪縛」から抜け出すための逆向きのスコトーマ外し>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29906587.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29951903.html

F-311:デジタル自傷行為 <case-side -1;ブリーフシステム・RAS&スコトーマ>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32477117.html

L-07420211月シークレットレクチャー -03;ブリーフシステムによる〇〇思考を止める

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29458054.html

L-09420217月シークレットレクチャー -06;ブリーフシステムと人格や未来との関係

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30598161.html

L-09520217月シークレットレクチャー -07;ブリーフシステムを変更する方法

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30622243.html

L-09720217月シークレットレクチャー -09;ブリーフシステムを壊し、スコトーマを外すための方法

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30681527.html

 

 

その検索はやめなさい

Kindle版はこちら↓




L-157202201月シークレットレクチャー -01;フレームとは、認識の枠組みであり、行動の枠組み

 

20221月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の2回目。3回を通してのメインテーマは「」です



2021年11月シークレットレクチャー

 

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

 F-284~:気楽 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

 *初回の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427369.html

 

 01;フレームとは、認識の枠組みであり、行動の枠組み

 

 

 メインテーマ「」とは、「フレーム」のこと。

 フレームは、「人工知能の父」と呼ばれるマービン・ミンスキー(Marvin Lee Minsky1927~2016年)が提唱した概念で、「ある知識を表現するための知識の単位とその結合方法」のことです。

そのフレームを、苫米地博士は「その状況、現象、事物の特徴などを、逐一、記述していく方式で物事を定義していく方法論」と表現されています。

(認知科学から苫米地理論への流れはこちらでどうぞ↓)

 Q-349:認知科学の次のパラダイムとは?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32909282.html

 

 フレームとは、「認識の枠組み」のこと。フレームを持たないと、人はうまく情報を認識することができません。それを「スコトーマに隠れる」「スコトーマが外れない」などと表現します。

ちなみに、スコトーマを外すことができるのは、1)知識、2)重要性、3)役割(責任)がそろったときです。つまり

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 人は知らないことは認識できない

 

例えば、普通に文章を読むだけでは、「情報」は得られても、「知識」はなかなか得られません。それなのに、なぜ私たちは学習できるのでしょう?

 PM-05-06~8そもそも教育とは?-3)学習を促進する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9367702.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533528.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533623.html

 

 答えは「ゲシュタルト能力がある」から。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

ゲシュタルトができると、知識がないものも認識することができます。苫米地博士は「知識とゲシュタルトを組み合わせた『文脈』の中で認識が生まれる」と話されています。

L-10320218月シークレットレクチャー -05;知らないことを見える化する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31263124.html

 

人は、物事を解決するにあたって、「関連することだけをふるい分けて抽出し(RAS)、それ以外の事柄に関しては無視(=スコトーマに隠す)して思考する」という能力を持っています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

つまり、ある枠組みを作って、その中だけで思考することができるということ。その「枠組み」がフレームです。

Q-235:「財布を娘に盗られた」といったvol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

そのフレームとは、認識の枠組みであるだけでなく、行動の枠組みでもあります。行動の枠組みの中にはさらにいくつもの小さな枠組み(サブフレーム)があり、それらの選択の組み合わせにより実際の行動が決まっていきます。

例えば、「昼食にラーメンを食べる」という場合、「昼食」に関するたくさんの記憶が「昼食フレーム」を構成しており、「ラーメン」に関する記憶がいくつもの「ラーメンフレーム」をつくっているという感じ。

その中から「この前とんこつだったから、今日は味噌だな」とか、「眠くなるから軽めにしよう」「給料日前だから安くすまそう」などとサブフレームが選択され、「コンビニでカップ味噌ラーメンを食べる」という行動が選ばれる

それが「フレームの選択により行動が決まる」ということです。

 F-260:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ <vol.4;「Connecting the dots~ゲシュタルト、フレーム、スクリプト~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29738652.html

 

 「関連することだけをふるい分けて抽出し(RAS)、それ以外の事柄に関しては無視(=スコトーマに隠す)して思考する」というフレームは、コーチングにおいてとても重要です。なぜでしょうか?

 

 以下、苫米地博士の著書「その検索は止めなさい 欲しい情報が一瞬で手に入る超速フィルタリング脳の作り方」(主婦と生活社、p28)より引用します。キーワードは“思考”。

ぜひとも「RAS」に関するゲシュタルトを再構築してください。Feel

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 

RAS(ラス)のからくり

 情報収集をするうえで、なぜ収集するよりも放出することのほうが大切なのか?

 それはRASの機能に大きく影響しているからです。

 私の本の読者ならご存じだと思いますが、RASというのは、あなたにとって重要な情報を自然に集めてくれる脳機能のことです。例えば、韓国旅行を計画した途端に韓国に対する情報(電車の中の中吊り広告の韓国特集や、新聞の韓国の記事など)が目につくようになるのはRASの機能によるものです。

 では、なぜ韓国情報が自然に目につくようになったのでしょうか? それはあなたが韓国情報は「重要だ」と判断したからです。

 ではRASはどうやって、それを重要だと決めたのでしょうか? たいていの人は「それは韓国に関する情報に触れて、興味を持ったから決めたんだ」と答えるのではないかと思いますが、実はちょっと違うのです。

 「韓国に関する情報に触れて、興味を持ったと“あなたが発信した”から韓国の情報は重要だと決まった」のです。

 つまり、最初に情報を発信したのはあなたなのです。

 これはどういうことかといえば、あなたが韓国に興味を持つ前は、韓国情報は「この世に存在していなかった」からです。

 もちろん、現実的には韓国情報は昔からあふれるように存在していました。しかし、あなたは、韓国に関心を持つまで、その情報に興味を持たなかったはずです。関心がなければ、存在しないのと同じ。だから、あなたが興味を持つまで「あなたにとって韓国情報はこの世にはなかった」というわけです。あなたの脳が韓国情報を意識できるようになったのは(=RASが重要と判断するようになったのは)、あなたが「韓国ってなんか面白そうだ」と決めたからです。

 たぶん、ここで「いやいや、先に韓国情報を収集したから、韓国ってなんか面白そうだと判断したんじゃないか」という反論が出てくるでしょう。

 確かにそうなのですが、「韓国ってなんか面白そう」と思ったのは、その情報を自分の脳機能を使って「思考」した結果です。先ほどからいうように、大切なのは「思考」するということなのです。

 これは逆の場合を考えればもっとわかるでしょう。

 つまり「思考」がない情報がどんなものかということです。

 それは、よく飲み屋でオジサンたちが語っているウンチクです。前日に見たテレビの情報番組、あるいは新聞雑誌などで見知った「情報」という名のマメ知識を、部下たちを相手に披露する。これが「思考」なき情報のいい例です。

 もうひとつ、ある女性雑誌では毎年、読者が選ぶ好きな男性タレントを発表していますが、ここ10数年はずっと同じタレントが1位を取っているようです。選んだ人たちがそのタレントの熱狂的なファンだったり、「演技が好き」など好きな理由があるなら問題はないのですが、実は彼を選んだいちばんの理由は、「好きなタレントとして毎年選ばれているほどだから、やはりこの人しか考えられない」というものだったのです。ここにも情報に対する「思考」はありません。あるのは思考停止です。

 

 以上のことを踏まえて「情報とは何か」というものが見えてくるのではないでしょうか?

 情報とは、あなたが意識するまでは単なるデータです。目の前に無数に存在するのに、まったく気がつかない空気のような存在です。

 しかし、いったん興味を持ったならば、毎日見ていたモノの中からすら新情報発見ということも可能なのです。昨日見たはずの中吊り広告の中に、雑誌記事の中に、いつも会話を交わしている同僚の言葉の中に、あなたがついさっき興味を持った事柄に対する情報が含まれているのです。そしてその情報は、実はあなたが「思考」という形で発信し始めたから、入ってくるようになったということです。これが情報というものです。

 

 ちょっと整理してみましょう。

 1. 情報とはあなたが意識するまで単なるデータである。

 2. 情報発信とは「思考」である。

 3. 「思考」を発信する場所は抽象空間=脳内である。

 4. 情報は発信することによって収集できる。

 

 ということになります。

 情報のやり取りというのは自分が情報を出すからフィードバックがあるわけで、一方的に自分が受け取るだけというのはありえないということです。それが情報の普遍的ルールというわけです。

 もうひとつ例を出しましょう。

 いま、ある人がお金持ちになりたいと決めました。なぜなら、財布を開けたら、空だったからです。銀行口座を見たら、残高がなかったでもいいですが、とにかくその人はお金がないという情報を環境(=世間、もっといえば、レジにいた店員など)に対して出した瞬間、「金持ちになろう」と決めたのです。そして、金持ちになるのが重要だと決めたその人のRASは、そこからお金持ちになるための情報を拾うようにセットされるというわけです。

 引用終わり(この続きは次回引用します)

 

L-158につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-告知1

2024年度のオンラインセミナーは、6月と11月に開催する予定です。

(セミナー冒頭でパーソナルコーチングの説明を行います)

セミナー開催1ヶ月前に、このブログで御案内いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-311:デジタル自傷行為 <case-side -1;ブリーフシステム・RAS&スコトーマ>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32477117.html

L-09620217月シークレットレクチャー -08;ブリーフシステムとハビット&アティテュードと抽象度の関係

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html

Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

Q-322~3:速いスピードで移動した人は長生きできるって言いますよね? <vol.4~5:「体感時間」を拡張するための4つの要因>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31746698.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31785852.html

 

 

その検索はやめなさい

Kindle版はこちら↓

その検索はやめなさい | 苫米地英人 | マーケティング | Kindleストア | Amazon

 


 

F-344:止められないんだ! これを聴いて、脚本を書くときのインスピレーションにしてほしい

 

 止められないんだ! これを聴いて、脚本を書くときのインスピレーションにしてほしい

 

 これは“映画音楽の革命家”と称されるドイツ出身の作曲家 ハンス・ジマー(Hans Zimmer1957~)の言葉。映画監督 ドゥニ・ヴィルヌーヴ(Denis Villeneuve1967~)に向けて発せられたものです。

 

 

Hans Zimmer(2010)

Hans Zimmer2010年)

Wikipediaより引用

ハンス・ジマー - Wikipedia

 

 

 映画は「夢をかなえる方程式 I×V=R」を体感するための最高の教材です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 世間から遮断された真っ暗な空間で、大画面に映し出される臨場感世界に没頭することができます。そこに大音響&音楽が加わることで、臨場感はさらに高まっていきます。

 F-304~6:映画のおもしろさって何だろう? <vol.1~3;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32129073.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32179090.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32229850.html

 

一番臨場感が高いイメージが、その時の現実

 

映画を観ている間は、映画で描きだされる世界が現実です。さらに“名作”と呼ばれるような映画は、長きにわたって観た者の心に影響を与え続けます。皆さんにもきっと大切な映画があるはず。

(私にとってはこの映画↓)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_390942.html

 

 心に残る映画は、劇中の音楽と一緒に記憶しているのでは。お気に入りの映画を思い出すと、映画に関連するメロディが聞こえてきませんか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516364.html

 

 若い頃にたくさんの映画を観た私の場合、思い出す映画の多くでハンス・ジマーの曲が流れています。「The Last Emperor」(1987年)、「Rain Man」(1988年)、「Black Rain」(1989年)、「Driving Miss Daisy」(1989年)、「Days of Thunder」(1990年)、「Green Card」(1990年)、「Backdraft」(1991年)、「True Romance」(1993年)、「Cool Runnings」(1993年)、「The Lion king」(1994年)等々

 苦学生だった私が厳選して買い集めたサントラはジマーばかりでした。その事実に気づいたときの衝撃は、今もはっきりと覚えています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 2000年代以降のジマーは、当時30代の映画監督 クリストファー・ノーラン(Christopher Nolan1970~)とタッグを組みました。「Batman Begins」(2005年)、「The Dark Knight」(2008年)、「Inception」(2010年)、「The Dark Knight Rises」(2012年)、「Interstellar」(2014年)、「Dunkirk」(2017年)と6作品を担当。ノーランの11作目「Tenet」(2020年)の音楽制作も依頼されたそうです。

 F-192:「夢をかなえる方程式 I×V=R」実践の秘訣(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26119647.html

 

 ところが、ジマーはノーランのオファーを断りました。その時どうしても取り組みたい作品があったから。それが2021年に公開された「Dune: Part One(邦題『DUNE/デューン 砂の惑星』)」です。

 子どもの頃から原作のファンだったというジマーは、「Dune」に対し並々ならぬ思いを抱いていたそう。映画に合わせて公開された特別映像で、ジマーはこのように語っています。

 

 このような経験は初めてで、あれほど作曲したいと思った小説はありませんでした。親友でもあるドゥニは、ビジョンを持った映画監督です。その上、彼はマジックを私に仕掛けてきました。原作では、映画に不向きな“心の内面の独白”があります。監督は原作の物語のそういった面を、ナレーションに頼ったりせず、映像で紡ぐ方法を考え出しました

 

 この言葉からわかるのは、「もともと止められてもやりたかったが、監督の働きかけによりwantchallengeに変わった」ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

challenge”とは、今のままでは絶対に不可能なことに挑むこと。そう、それは現状の外に設定したゴールに向かうことだといえます。ジマーの場合、「監督が映像で紡いだ『映画に不向きな“心の内面の独白”』を音楽で補完する」というもの。

Q-209:「“現状の外”のゴールの体感」とはどういうのが正しいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26877574.html

 

 コーチングのフレームで言い直すと、「個人的なwantが、縁起のつながりの中でさらなるゴール(Goal-Setting Through)になり、新たなエンドステートが生まれた」ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 *エンドステートはこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

 ゴールに向かうエネルギーと創造性は、素晴らしい楽曲を生みだしました。「Dune」のスコアは、アカデミー作曲賞およびゴールデングローブ賞を受賞するなど、2021年を代表する映画音楽として評価されています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

おそらく、ジマーの中にも「限界を超えた」という感覚があるのでしょう。それが「彼はマジックを私に仕掛けてきた」という言葉に感じられます。

L-136202111… -05;イマジネーションによって作った限界を破壊し、新しい世界を獲得していく(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33084025.html

 

 ここでいう「マジック」とは、「ゴールを引き上げ、さらにエフィカシーを高める働きかけ」のことであるはず。そう、「Dune」の監督 ヴィルヌーヴは、コーチとしての機能を果たしたということです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 エネルギーと創造性に満ちあふれるジマーは、「Dune」が劇場公開された後も楽曲製作を続けたそう。まだ続編が制作されるか決まっておらず、自分に制作依頼が来るのかもわからないのに。

 「Dune」公開後半年経った時点でも、ジマーは曲を作ってはヴィルヌーヴに送っていたそうです。そんなジマーに対して、ヴィルヌーヴはこのように問いかけました。「映画は劇場公開中なのに、まだ楽曲を送ってくるの?」。それに対するジマーの答えが

 

そうだよ。でもこれは2作目のインスピレーションとして使って欲しい。止められないんだ! これを聴いて、脚本を書く時のインスピレーションにしてほしい

 

 コーチの視点ですこし掘り下げると、ヴィルヌーヴがやり遂げた「『映画に不向きな“心の内面の独白”』の映像化」は共感覚(化)です。その「映像化」は、ジマーにより、さらに音楽に変換(補完)されました。これは共感覚(化)の強化といえるはず。

 Q-369~:共感覚がなかなかうまく実践できません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428764.html

 

 そして、今度はジマーがヴィルヌーヴに「マジック」を仕掛けました。それが「これを聴いて、脚本を書く時のインスピレーションに」という音楽から映像(&ストーリーの中で登場人物たちが口にする言葉)への再変換。

それを見事に成し遂げたのが、今春(2024年)公開された「Dune: Part Two」です。

 

 圧倒的な映像と音楽を体感しながら、私はジマー&ヴィルヌーヴのコレクティブ・エフィカシーに触れた気がしました。

 Q-310~2:私のまわりではそうでもvol.5~7:コレクティブ・エフィカシー>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31049084.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31078775.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31102405.html

 

 

 ところで、続編の音楽について、ジマーはこのように語っています。

 

 本作は続編ではなく、連なる作品です。だから前作のスコアを書いた時点で、(続編では)モチーフをさらに発展させなければいけないと分かっていました。新しいモチーフを書くためには、古い考えを捨てるだけではいけないと強く意識して、発展させ、架け橋のように繋げなければいけませんでした

 

 これはゲシュタルトのこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 もっというと、ゲシュタルトとゲシュタルトを「架け橋のように」つなげる“ゲシュタルトの統合”のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 ジマーのこの表現は、監督 ヴィルヌーヴと音楽 ハンス・ジマーの関係にも当てはまります。その双方向の関係性の中で生みだされるエネルギーと創造性は、まさに縁起力!

 F-325:観自在 <実践編-5;“縁起力”をブーストする>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33162493.html

 

 続編公開に合わせて公開された特別映像の中で、ジマーはこのように語っています↓

 映画『デューン 砂の惑星PART2』特別映像 (youtube.com)

 

 私は曲を書いたが、曲は単に旅の小さな一部でしかない。

 私を取り巻いてくれるチームが同じ言葉を話している それが大切だ

 

 やはり、ジマーの中には縁起の感覚があるようです。きっと中観を体得しているのでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 ジマーの音楽を聴いていると、コーチングを高い抽象度次元で体現しているような感覚になるときがあります。今まで気のせいだと思っていましたが、あながち間違いではなかったようです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 最後に、苫米地博士の著書「15歳若返る脳の磨き方 苫米地式ブレイン・アンチエイジング」(フォレスト出版、p161)より引用します。

御紹介するのは「脳の衰えを止めるもっとも簡単な方法」。1つめは「読書」、2つめは「新しくプログラム言語を覚えてパソコンのプログラムをつくる」こと。そして、3つめは

 

 

楽器演奏はあなたの脳の抽象度を高める

 さて、最後の3つめは、5線譜の楽譜にもとづいた楽器の練習です。

 まず、楽器は選びません。

 ピアノが家にある人はピアノでいいし、手軽に扱うならギターは最適です。練習場所に困らないのなら、チェロやコントラバスでもいいし、管楽器でも構いません。

 音楽のジャンルは、クラシックです。

 なぜかといえば、あくまで抽象思考の訓練のための楽器演奏ですので、5線譜の楽譜を見ながら練習を行う必要があるからです。その点を、ちょっと説明しておきましょう。

 いうまでもなく、5線譜は抽象化された言語です。楽譜には、音階、調号、音名、音の長さ、和音、リズムなど、曲を構成するすべての要素が、抽象化された言語(記号)として書き込まれています。

 演奏するとき、脳は楽譜という抽象空間を手足の運動という物理空間に移す作業を行います。抽象化された言語をインプットし、それを身体の運動にアウトプットするわけです。

 情報空間を物理空間に結びつける、この脳の作業は、たいへん抽象度の高い作業です。楽譜を見ながらの練習は、脳の神経ネットワークを猛烈に働かせるだけでなく、神経ネットワーク同士の新たなコネクションをも生み出してくれます。

 いっぽう、譜面といっても、ロックギターの教本によく使われているTAB譜では、こうはいきません。

 じっさいにTAB譜を見ればわかると思いますが、そこにはギターのフレットと弦が描かれていて、どのフレットのどの弦を押さえるか、ご丁寧に指の形まで書いてあります。つまり、TAB譜は、曲を抽象化して記述したものではなく、曲を具体化して記述したものなのです。

 TAB譜でギターの練習をしても、脳の神経ネットワークは働いてくれません。当然のことです。見ているとおりに指の形をつくるだけでいいからです。

 同様に、耳コピーで行うギター練習も、神経ネットワークを働かせる効果はほとんどありません。耳で聞いたものを身体の運動に変換する作業は、抽象度がそれほど高いとはいえず、IQに与える影響は軽微なのです。

 5線譜で練習するなら、音楽のジャンルはクラシックが適しています。

 何といっても、クラシックなら楽譜が豊富にあります。初心者にもやさしい練習曲もたくさんあります。

 対して、ジャズやロックでは楽譜を手に入れるのも一苦労です。勢いに任せて我流でがんがんやることが当たり前になっていますから、初心者向けの練習曲も豊富には用意されていません。

 一番の目的は、楽器がうまくなることではなく、脳の神経ネットワークを活性化させることです。その点、クラシックはほかのジャンルに比べてはるかに取り組みやすく、効果も出しやすいのです。

 以上がIQを高めるための苫米地流メソッドで、この3つの方法は、いずれも私がかれこれ40年にわたって実践してきたことです。

 あなたはいま、40年の実践という事実を知って、「私は手遅れかもしれない」と感じたかもしれませんが、いまからでも決して遅くはありません。今後の人生に3つの方法をしっかりと取り入れて、不断に脳の若返りを目指しましょう。

 あなたがいま20代であっても、30代であっても、40代であっても、あるいは50代であっても、方法の実践は必ず目を瞠るような効果をもたらしてくれるはずです。

 あなたのIQは高まり、精神と肉体は若返り、死のタイミングはぐっと先延ばしされることでしょう。

 引用終わり

 

 

「脳の衰えを止めるもっとも簡単な方法」の、1つめは「読書」、2つめは「新しくプログラム言語を覚えてパソコンのプログラムをつくる」こと、3つめは「楽器演奏」。

私は、「楽器演奏」の代わりに、ジマーの音楽で「神経ネットワークの活性化」に取り組んでいます。共感覚をフル活用しながら。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 「Dune: Part Two」の楽曲の中で、ヴィルヌーヴが「ポールのチャニに対する愛を表すラブソング」「胸が張り裂けてしまいそうな、史上最高に美しい愛のテーマ」「ハンスが書いた楽曲の中でも最も美しい楽曲の一つ。初めて聴いた時は、思わず涙がこぼれた」と語った曲がこちら↓

 Dune: Part Two Soundtrack | A Time of Quiet Between the Storms - Hans Zimmer | WaterTower (youtube.com)

 

 この楽曲について、ジマーはこのように語っています。

 

 本作において、私はチャニとポールの“愛のテーマ曲”は作りたくなかった。2人の恋愛は平凡ではないからです。でも、それは物語の中心でもあります。チャニが、この不毛の惑星を愛する方法をポールに示し、それを通してチャニ自身の強さを示すような、楽曲を目指しました

 

 やはり、ジマーの中には縁起の感覚があるようです。

 L-03520204月シークレットレクチャー -04;エフィカシーとは縁起の結実の確信

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26686871.html

 

 

-告知1

2024年度のオンラインセミナーは、6月と11月に開催する予定です。

(セミナー冒頭でパーソナルコーチングの説明を行います)

セミナー開催1ヶ月前に、このブログで御案内いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

I-017:ブログ更新予定変更のお知らせ ~「恐れはダークサイドに通じる」を克服するために~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11594310.html

F-064:「第九」に込められたベートーヴェンの思い

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14248557.html

F-244~:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420579.html

L-068202011月シークレットレクチャー -03;じかんかじ(時間舵)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28988329.html

 

 

15歳若返る脳の磨き方(別ver.)

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 15歳若返る脳の磨きかた eBook : 苫米地英人:

 



Q-372:リハビリを嫌がる患者さんに強制することは、虐待なのではないでしょうか?

 

 医師免許を持つ苫米地式認定コーチとして、医療・介護現場で話す機会があります。例えば↓

 Q-073~180804医療講演会レポート

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_318161.html

 

 必ずといっていいほど取り上げるのが「ゴール」と「エフィカシー」。この2つはコーチングのコアです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31136092.html

 

コーチング中に行うことをシンプルにまとめると、「ゴール設定をサポートし、エフィカシーを上げる」。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 ゴールは1)現状の外にある、2)心から望むもの/こと。それを3)人生のあらゆる領域に設定します(バランスホイール)。さらに4)自分中心を捨て去ること。

 L-10020218月シークレット… -02;ゴールの基本条件(「頭のゴミ」を捨てるver.

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

 

 コーチング入門者の方には、まずは2)心から望むもの/こと を楽しく考えていただきます。「止められてもやりたい」というwant toが基本だからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 ところが、講演や研修等で「100%want toで生きよう」「楽しく働こう」といった話をすると、必ずといっていいほど「やりたいことだけで生きられればそもそも苦労はしない」「みんながやりたいことだけやっていたら社会が成り立たない」といった感想をいただきます。ときには「楽しく働かれたら迷惑だ」というお叱りも。

 Q-243~:続・気楽にいきたいのですが

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418403.html

 

 経験豊かなベテランであるほど、これまでとは違う知見を受け入れるのは難しいもの。強力な認知的不協和が生じるからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 その一方で、とくに若い世代からは、前向きな感想や本質的な質問をいただくことが少なくありません。最近もこのような御質問をいただきました。リハビリ領域のセラピストから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808542.html

 

 

Q:リハビリを嫌がる患者さんに強制することは、虐待なのではないでしょうか?

 

 まっすぐな若い医療従事者の疑問に対して、皆さんならどのように答えますか?

 

 

 まずは基本を確認しましょう。

 以下、苫米地博士の著書「立ち読みしなさい! ~美しいほどシンプルな成功術」(ありがとう出版、p79)より引用します。

 

 

本当にやりたいことは勝手にする!

 今日から本当はやりたくない状態のことを分かりやすく英語でこう呼びましょう!

 

 “have to(ハフ・トゥー)”

 〇意味

 ~しなければならない状態。できればやりたくない。本当はやりたくないというマインドを指します。

 

 「~しなければならない」は、日常生活でよくあるマインドです。

 

 この“have to”のマインドは非常に危険です。

 なぜなら、よい結果を出すことができないからです。

 たとえば“have to”マインドで仕事をしている人は、朝起きた時点から憂鬱です。

 「また仕事に行かなければならない」と朝はため息からはじまります。勤務時間中でも時計ばかりが気になります。「まだこんな時間か~」「あと〇時間」もあると常にマイナス思考です。何かのプロジェクトを進めるのにも本当はやりたくないことなのでなかなか手を付けません。先送りばかりして進めようと思いません。その結果、会社にもお客にも迷惑をかけます。何より自分自身の貴重な人生の時間を無駄にしてしまいます。

 

 “have to”とは対照的に“want to(ウォン・トゥー)”のマインドをご紹介しましょう。

 

 “want to(ウォン・トゥー)”

 〇意味

 やりたいことをする。自ら進んでする。望んでする。

 

 自分が本当にやりたいことをやっている状態なので、積極的に行動をします。先ほど話した、ルフィやイチロー選手たちと同じマインドです。ルフィは「海賊王になりたい」と心から思っていますし、イチロー選手は「一流のプロ野球選手として成功したい!」と心から思っています。

 この状態を“want to(ウォン・トゥー)”と呼びます。自ら進んでするマインド。

 

 この“want to(ウォン・トゥー)”の状態であれば仕事も常に前向きで、よい結果を出し続けます。

 

 “have to”と“want to”の違いで分かるように、私たちがゴールを設定する場合、“have to”ではなく“want to”のゴールでなければ達成することはできません。

 なぜなら本当はやりたくないと思っている行動を長く続けることは至難の業だからです。ストレスばかりが大きくなりすぐに諦めてしまいます。

 

 極端なことを言ってしまえば“have to”だと思うことは一切やらなくていいです。

 それくらいの心の持ち方が大切です。

 ゴールを設定する場合、本当にやりたい“want to”のゴールを必ず設定してください。これも大きな秘密であり、人生の分岐点となります。まずはゴールを設定する、そしてそれはあなたが心から望む“want to”のゴールにしましょう。

 

 人間はやりたくないことはやりたくありません。それは当たり前の話です。

 それとは逆にやりたいことは勝手に行動します。

 お腹が空いたらご飯を食べるのと同じです。喉が渇いたら水を飲むのと同じです。

 美味しそうにご飯を食べているだけでは「すごくモチベーションがあるね!」とか「努力家だね!」とは思いませんよね?

 自分自身でも努力しているとは思いません。お腹が空いたから食べているだけです。

 それは、やりたいことをやっているだけだからです。

 引用終わり

 

 

 私たちがゴールを設定する場合、“have to”ではなく“want to”のゴールでなければ達成することはできません

 

 患者さんが「リハビリを嫌がる」という場合、ゴールに合致していない可能性があります。そもそも本当の自由意思でゴールを設定していないのかもしれません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 だから、「リハビリを嫌がる」という患者さんに行うべきことは、リハビリを強いることではなく、ゴール設定をサポートすること。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

そのためには関わる医療従事者自身が、「ゴールが見つけられない」「ゴールがないことに気付いてさえいない」という患者さんを余裕で導けるくらい、コーチングを理解し実践している必要があります。

Q-358:止められてもやりたいゴールが見つかりません

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33485940.html

 

 すべての医療従事者がコーチングを学び実践している

 

 それが私が思い描く医療の姿。コーチングがあたりまえになった未来の医療のビジョンです。

 F-332:分断緩和のための処方箋 vol.3;「未来のビジョンによる引力の極大化」と「過去からの引力の最小化」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33515591.html

 

 では、そのような可能世界(w1)を本当に実現するためには、どうすればいいのでしょう?

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 再度「立ち読みしなさい!」より引用します。先ほどの続きです。

 

 

 ここから大切なことを話します。

 やりたいことをするという意味では、私たちのゴール設定も同じです。あなたが夢を叶えたいから向かうだけです。そこに努力やストレスは存在しません。

 努力という概念そのものが違います。本当はやりたくないことを頑張る努力ではなく、本当に叶えたいことをする努力です。

 

 イチロー選手も小学生の頃から1365日のうち360日は激しい練習をやってきました。私たちから見れば「ものすごいモチベーションだ!」とか「努力家」だと思います。しかし、イチロー選手は「プロ野球選手として成功するんだ」と思っていたので、毎日の激しい練習は当たり前のことなのです。やりたいからやっているだけです。

 

 これは、お腹が空いたからご飯を食べる行為と実は同じです。

 そもそも、やりたくないことを何十年も毎日続けることはできません。ゴールを設定して毎日が苦痛というのであればゴールそのものが間違っていると考えてください。

 本当のゴールはあなたが好きなこと、本当にやりたいことでなければ意味がありません。

 

 しかし、実質的に「それは難しい!」と感じる方はステップを分けて考えてみてください。たとえば叶えたい夢がカフェを出店することだとしましょう。お店を出すにはお金が必要です。そのお金を貯めるために他の人が嫌がる仕事でも喜んでする。他人からすれば嫌な仕事かもしれませんが、夢を叶えるために必要なステップだと考えればできるはずです。

 

 大切なことは、あなたの気持ちです。

 

 「嫌だ!」「やりたくない!」「逃げ出したい!」と思えることがいくらたくさんあったとしても、それでも叶えたいと思える夢があれば気にもなりません。

 本当の“want to”のゴールです。あなたが心から望むゴールであれば、どれだけ嫌なことがあったとしても頑張れるはずです。

 

 先ほど話した、イチロー選手や本田選手の場合も、小学生の頃から猛練習をしてきました。周りの友達が遊んでいる時にも、額に汗をし、歯を食いしばってきたのです。

 

 どうして、そんなにも頑張ることができたのか?

 

 それは友達と遊びたい気持ちよりも夢に近づく喜びが上回っていたからです。

 嫌なこと、逃げ出したいと感じることがどれだけたくさんあったとしても、それ以上に夢を叶えたいと強く望んだのです。“want to(ウォン・トゥー)”のゴールとは、あなたが心から望むものでなければ意味がありません。

 

 あなたが心から叶えたいと思う夢を見つけてください。

 そして、その夢をゴールに設定し、今から一緒に叶えていきましょう。

 

 この本は、あなたの“夢”を実現させるためにあるのですから

 引用終わり

 

 

 「嫌だ!」「やりたくない!」「逃げ出したい!」と思えることがいくらたくさんあったとしても、それでも叶えたいと思える夢があれば気にもなりません

 

 可能世界(w1)を本当に実現するために必要なのは“夢”。コーチングでは、“夢”という言葉の代わりに、「ゴール」という表現を使います。

 F-337:次世代プロファイリング×ゴール設定 <vol.2;ゴールは自分という“殻(w0)”を抜け出して初めて見えてくる>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33775039.html

 

「コーチングがあたりまえになった未来の医療」を実現するためにまず行うべきこととは、「ゴールを設定する」こと。医療従事者一人ひとりが自身のゴールを設定することです。それも3)人生のあらゆる領域に。

 Q-218:わりとすぐに達成できそうなゴールを設定してもよいですか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27405307.html

 

 私は何のために医療に携わっているのだろう?

なぜリハビリを行っているの?

 〇〇(国家資格等)としての私の役割は?

 

 御質問者は、おそらくそんな自問を経て、私にアクセスしたはず。それは「職業」のゴールの探求です。

それと同じように、「社会への貢献」「生涯学習」「家族」「健康」「ファイナンス」、そして「趣味」等のゴールをどんどん模索していきましょう。気楽に。

 L-07920213月シークレットレクチャー -02;内省言語を発生させる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30021884.html

 

すると、それらのゴールがエネルギーと創造性の源泉となり、あなたをよりより医療従事者へと引き上げてくれます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 患者さんとの縁により、ゴールを持つ医療従事者の成長は加速します。

そして、成長した医療従事者は、もっと強力かつ自然に、患者さんに働きかけることができるようになります。「リハビリをしなければならない」などと思わせることなく。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

なぜなら、医療従事者自身の心にはhave toが一切ないから。

 Q-059:今まで「仕事をしなければならない」という気持ちが強いでした

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13076206.html

 

「不完全性」が証明されていることからわかるとおり、完全に正しいもの/ことなどありません。だから、これからも迷い続けてください。考え続けてください。ゴールの世界を感じながら。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 「リハビリを嫌がる患者さんに強制することは虐待なのでは?」のような自問(case)と「ならば、どうすればいいか?」という探求(plan)を続けること自体が重要!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 そんなハビット&アティテュードは、自分自身をさらなる高みに導くだけでなく、医療業界全体を覆っている暗く重たいスコトーマを打ち破る礎になるはずです。

 L-09620217… -08BSとハビット&アティテュードと抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html

 

 

 以上、私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

-告知1

2024年度のオンラインセミナーは、6月と11月に開催する予定です。

(セミナー冒頭でパーソナルコーチングの説明を行います)

セミナー開催1ヶ月前に、このブログで御案内いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-043:「感情労働」という問題とその解決のイメージ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10987351.html

F-0543つのロック(&1つのキー) <ワーク付き>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12794797.html

F-184~:「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」との縁で気づいたこと

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_410505.html

F-212~:仕事楽しみですか? ~want toが非難される社会~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_415360.html

F-281~:「社会が変わってしまう」 ~あるワクチンの話~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424261.html

 

 

立ち読みしなさい!

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 立ち読みしなさい! eBook : 苫米地 英人:

 



Q-371:共感覚がなかなかうまく実践できません <vol.3;実践編>

 

「共感覚」に関する御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部について、3回に分けて回答いたします。

 

 vol.1;理論編

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34066679.html

 vol.2;「共感覚」実践の前に確認しておくべきこと

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34082930.html

 vol.3;実践編

 

 

Q:苫米地英人先生の本やYou Tubeで学んでいます。「共感覚」に取り組んでいるのですが、なかなかうまく実践できません。どうやったらうまくできるでしょうか?

 

A3:最初(Q-369/vol.1)に確認したとおり、共感覚とは「本来の感覚とは別の感覚が伴う現象」のこと。共感覚を用いると、抽象度と臨場感を同時に上げることができるようになります。無意識のうちに。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 *「意識」「無意識」とRAS&スコトーマの関係について、こちらでどうぞ↓

 Q279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

突き詰めて考えると、共感覚とは「“ものごと”の何らかの特徴を抽出して、別の感覚で表現する」ことです。それは「物理情報のひとつの抽象化作業」だといえます。

 L-11420219月シークレット… -02;夢=w1=高次の抽象度空間にひろがる縁起

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32099568.html

 

 この共感覚化の作業を繰り返していると、無意識が“現実”だと認識している物理空間から切り離され、自由に世界を認識できるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

それは「深い変性意識状態になることで、情報空間を自在に移動できるようになる」ということ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

その結果、「自分の在るところを自由自在に観る」という「観自在」がうまくできるようになります。

 F-318~:観自在

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427083.html

 

 つまり、共感覚(化)により瞑想がうまくできるようになる ということ。

 Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

以下、苫米地博士の著書「思うままに夢がかなう 超瞑想法」(PHP研究所、p131)より2回に分けて引用します。前半の引用では、重要な部分を再引用(青字)し補足していきます。「共感覚(化)」というゲシュタルトをつくり、感じてください。Feel

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 

臨場感を維持するワークⅠ 過去の体験を利用して臨場感を強化しよう

「臨場感と五感のリンク瞑想」解説

 臨場感を強めるためには、知識と経験が豊富であればあるほど有利です。

 例えば、私の知り合いの著明な物理学者は「ビッグバンをこの目で見た」と言います。宇宙を発生させたビッグバンはきわめて抽象度の高い概念です。

 知人の物理学者は、それを「見た」と言うのです。普通の人が聞いたら「何を荒唐無稽なことを」と笑ってしまうか、「この人はちょっとおかしいのでは?」と疑ってしまうでしょう。しかし、彼には宇宙や惑星の発生に関する膨大な知識と経験があり、それらを基にして宇宙誕生の瞬間も強い臨場感で体感することができているのです。

 臨場感の強化には、知識と経験が必要です。いかに強い臨場感で抽象思考しようとしても、まったく知らない世界のことは認識できません。

 とはいえ、知識・経験が少ないからといって、あきらめることはありません。

 人間には「ゲシュタルト能力」があるので、知らない事象であっても類似の知識や経験を駆使して臨場感を強めることができるのです。

 例えば「ハワイにいる自分」を瞑想するとします。

 実際にハワイに行ったことがあれば、その時の知識や経験をベースにして瞑想してください。明るく澄み切った青空、広い海で泳ぐ気持ちよさ、街のざわめき、ビーチの解放感などを心の中で再現するのです。

 もしハワイに行ったことがなくても、日本の海で泳いだ経験や、ハワイに行った友人から話を聞いたり、テレビや雑誌などで見聞きしたハワイの知識があれば、強い臨場感で「ハワイにいる自分」を瞑想することができます。

 引用終わり

 

 

 臨場感を強めるためには、知識と経験が豊富であればあるほど有利

 

これはスコトーマの話。私たちは1)知識があり、2)重要性が高く、3)役割(責任)がある ことしか認識することができません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 その3つに「ゴール」が大きく関係します。Goal comes 1st.です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 だから、「共感覚がなかなかうまく実践できない」という場合、ゴールを再検討することが何よりも重要!

 

ひょっとしたらゴールだと思っているもの/ことは、本物のゴールではないのかもしれませんよ。あるいは、かつての“現状の外”が、すでに現状に変わっているのかも。

 Q-042~:「明確にリアルに目標がイメージできた時点でほぼゴールに近づいた」とは具体的にどういうことでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_262962.html

 

 知識がないとスコトーマが生じますが、反対に知識があることでスコトーマが外れにくくなってしまう場合もあります。それは「思い込み」「過信」という“落とし穴”。

 F-263~4:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ <vol.7~8;「知の呪縛」から抜け出すための逆向きのスコトーマ外し>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29906587.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29951903.html

 

 その危険を回避するために、ゴールのポイントのひとつである「自分中心を捨て去る」ことが役に立ちます。「抽象度を上げる」「抽象度が上がる」と同じ意味です。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 

 人間には「ゲシュタルト能力」があるので、知らない事象であっても類似の知識や経験を駆使して臨場感を強めることができる

 

 ゲシュタルトとは、「全体と部分とが双方向的に意味を与える統合された概念構造」のこと。その「概念構造」を構築する能力がゲシュタルト能力です。

 潜在的には複数のゲシュタルトを持つことができますが、ホメオスタシスで維持できるゲシュタルトは1つだけ。複数のゲシュタルトのうち、最も臨場感が高いものが選ばれます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 人間のすごいところは、複数のゲシュタルトを統合して1つにできること(connect the dots)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 その際に抽象度が上がり、理解が深まっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 これまでも確認してきたとおり、抽象度が上がると、ふつうは臨場感が下がります。「臨場感が最も高いイメージが現実(I×V=R)」ですので、それでは現状の外にあるゴールの実現はできません。より大きなゴールであるほど、本質的にゴール達成は困難になります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 そこで共感覚(化)!

 ポイントは「臨場感と五感のリンク」。「うれしい」「楽しい」「気持ちいい」「誇らしい」「すがすがしい」というプラスの五大感情をうまく使うと、抽象度を上げながら臨場感を強化することができます。

 Q-289:ドーパミンの分泌をvol.9;「ストレスフリーでマインドのコントロールがうまくなる」理由>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29916746.html

 

再度、苫米地博士の著書「思うままに夢がかなう 超瞑想法」(PHP研究所、p133)より引用します。いよいよ実践ワークです。リラックスを深めながら、じっくりと取り組んでください。Feel

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

「臨場感と五感のリンク瞑想」ワーク

 それでは、過去の知識や経験をベースに臨場感を強めてみましょう。

 手順は次の通りです。

 

1. 過去の出来事から喜怒哀楽の感情を思い出し、その感情から体感を引っ張り出す

 過去の出来事(実際にハワイに行った経験、もしくはそれに類似する経験)から嬉しい、楽しい、気持ちいい、面白い、清々しいなどの感情を思い出し、次にそれらをリアルな体験として感じてください。

 たとえば、楽しければ身も心も弾みます。面白いときは笑いすぎておなかがよじれそうになります。清々しいときは心が軽くなるように感じます。

 悲しいときは胸が苦しくなります。怖いときは足がすくむ感じがします。感情は、必ず何らかの体感を伴います。難しく考えず、感情に伴う体感を素直に思い出すのです。

 

 2.体感を少しずつ強化する

 ステップ1で引き出した体感のままでは抽象度が低く、ステップ3の操作にうまく移行できません。そこでこのステップ2では、体感を少しずつ強化します。

 いきなり体感を感情の2倍、3倍にするのは難しいですが、人間の無意識はあまり賢くないので、1割増しぐらいならば簡単にできます。まずは1割増し、と徐々に強めていきましょう。「嬉しい」はもっと嬉しく、「楽しい」はもっと楽しく、といった感じです。

 体感が1割増しになるたびに、抽象度も少しずつ上がっていきます。2倍、3倍くらいに強化できれば、体感はかなり抽象化されています。

 

 3.体感を色や音、触感などで表現する

 強化した体幹を、次は色、音、におい、味、皮膚感覚など別の感覚に書き換えます。

 この書き換えには決まったルールはありません。

 「楽しくて身も心も弾んでくるような体感は、赤い色」「面白くてお腹がよじれそうな体感は、ピンポン球が跳ねる音」「清々しさで胸がスーッとする体感はミントのにおい」など、自分が感じるままに書き換えます。

 このとき、もともとの感情の臨場感も維持するように意識してください。先ほどの例でいえば、「赤い色を思い浮かべると、身も心も弾んでくる」「ピンポン球の跳ねる音をイメージすると、お腹が苦しくなるほど笑えてくる」「ミントのにおいを感じると、心がスーッと軽くなる」というように、臨場感と五感による書き換え情報がリンクするようにするのです。

 余裕が出てきたら、ステップ3の状態でさらに臨場感を1割ずつ強めていくといいでしょう。色をどんどん濃くしたり、音を大きくしたり、香りを強くするだけで、簡単にできます。

 このトレーニングを繰り返すことで、抽象度の高い情報空間で強い臨場感を維持するコツを身につけることができます。

 引用終わり

 

 

 あせらず、あわてず、気楽に取り組み続けてください。ゴールの世界のワクワク・ドキドキを楽しみながら。

 F-284~:気楽 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

 共感覚(化)をマスターするほど、「夢が勝手にかなう」ようになっていきます。お楽しみに。

 (こちらも合わせてどうぞ↓)

 F-253Corona Panicに打ち克つ ~ビジュアライゼーションによるゴール達成法~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29357204.html

 

 

 以上、私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 人間には「ゲシュタルト能力」があるので、知らない事象であっても類似の知識や経験を駆使して臨場感を強めることができる

 

 守秘義務情報なので詳しくは書けませんが、「ゲシュタルト能力」には重大な秘密が隠されています。

 L-10120218月シークレットレクチャー -03;自分中心を捨て去る=解放

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31210545.html

 

 そんな「ゲシュタルト能力」は生得的なものではありますが、もちろん、後天的に訓練することもできます。その代表が「コンセプチュアル・フロー」。こちらでどうぞ↓

 L-08120213月シークレット… -04;言語を用いたゲシュタルト構築 <応用編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30075139.html

 

 

-告知1

2024年度のオンラインセミナーは、6月と11月に開催する予定です。

(セミナー冒頭でパーソナルコーチングの説明を行います)

セミナー開催1ヶ月前に、このブログで御案内いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-106~:超実写版「ライオン・キング」で描かれた“超現実”を生きる極意

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_383531.html

F-110~:情報が書き換わると現実が変わる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_386190.html

F-265:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ <vol.9;“初心”とは?>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30002338.html

Q-290:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか? <vol.10;「ストレスフリーでマインドのコントロールがうまくなる」秘訣>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29942186.html

Q-291:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか? <vol.11;縁起的コミュニケーションのために>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29969615.html

Q-333:最近「記憶が抜ける」ようなことが続いています <vol.8;抽象度を上げた“オンリーワンのプラン”>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32048435.html

 

 

超瞑想法(文庫版)

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 思うままに夢がかなう 超瞑想法 eBook : 苫米地英人: Kindleストア

 



このページのトップヘ