F-325:観自在 <実践編-5;“縁起力”をブーストする>
「観自在」には2つの意味がかけられています。
1つは「自在を観る」、もう1つは「自在に観る」。前者は「自分という存在を観る」、後者は「自由自在に観る」という意味です。
よって、「観自在」は「自分という存在を自由自在に観る」。
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今回は理論編(計3回)と実践編(計5回)に分けて、「観自在」を探究していきます。最後(応用編)は、これからますます重要となる「“正しい情報”の見極め方」の考察です。
F-281~:「社会が変わってしまう」 ~あるワクチンの話~
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理論編-1;観自在菩薩行深般若波羅蜜多時
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理論編-2;自在を観る
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理論編-3;自在に観る
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実践編-1;モニタリング
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実践編-2;スマートトーク
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実践編-3;アファメーション
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実践編-4;ユーアファメーション
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実践編-5;“縁起力”をブーストする
観自在 =自分という存在を自由自在に観る =思いどおりの現実世界で思いどおりに生きる!
…前々回(F-323)は「アファメーション」、前回(F-324)は「ユーアファメーション」を紹介しました。
過去の記憶でつくられたブリーフシステム(Belief System、BS)でつくるアファメーションは、ほぼすべてが現状の最適化です。それではますます現状(Status
Quo)に縛られてしまいます。
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現状を維持しようとする強力なホメオスタシスに抗い、そもそも認識することさえできない現状の外にゴールを設定し向かい続けるためには、コーチの存在が必須!
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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html
アファメーションに関しても「Goal comes 1st.」。それゆえ、偉人がコーチになってくれる名言を活用したアファメーションやユーアファメーションは重要です。
Q-030:「ゴールが先、認識が後」とは?
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つまり、偉人やコーチとの縁が、現状の外側にゴールを設定し、そして現実化していく力になるということ。それが“縁起力”!
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私は、コーチングやヒーリングで大きな変化を引き起こす巨大で強大な力の正体は、“縁起そのもの”だと思っています。
F-266:不満と傲慢のはざまで… <vol.10;「傲慢」を克服し「心の力(The Power of Mind)」を引きだす縁起>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30054307.html
では、偉人やコーチとの縁をしっかり力に変えていくステップを確認していきましょう。
1)ゴール設定によって、新たな世界(w1)の「イメージ(Image)」を生みだす
Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください
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2)そのイメージは現状の外。抽象的でフワフワしているイメージを膨らませるために、言葉を積極的に活用する。その活用例が「スマートトーク」「アファメーション」「ユーアファメーション」
(×「ビジュアライゼーション」↓)
F-253:Corona
Panicに打ち克つ ~ビジュアライゼーションによるゴール達成法~
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3)イメージをさらに膨らましていくために、言語にプラスして五感(のどれか)を重ねながら強化していく
L-115:2021年9月シークレットレクチャー
-03;夢を現実化する方法
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…これが“縁起力”をブーストする秘訣!
以下、苫米地博士の著書「自分を大きく変える偉人たち、100の言葉 Dr.苫米地式名言活用術」(TAC出版、p9)より引用します。
名言は五感を使って自分に言い聞かすべし
さて、ここまでで、「偉人の言葉」はゴールを設定した後に、自らのアファメーションの参考にするために使う、というところまで話しました。
それでは、次のステップに行きましょう。
ゴールを設定し、アファメーションをする際に、次に大事になってくるのは「イメージ」です。
偉人の言葉を使ってアファメーションする際に、どのようにイメージを膨らませればよいのか。
それはズバリ「言葉にプラスして五感のどれかを使い、イメージすればいい」のです。それによって、だいぶリアリティが上がり、臨場感がアップします。
これはとても大事なテクニックです。この本のキモといってもいいかもしれませんね。「名言を五感で感じる」……視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚。どれか一つでいいから使ってください。二つ以上使えるなら、それに超したことはありませんが、まずは一つで十分です。言葉を発しながら、目や耳といった五感を刺激しましょう。
言葉は五感には入っていません。だから言葉で名言を唱えるだけではダメなのです。五感の情報に対して、言葉を重ねることによって、臨場感が強化されるのです。
例えば、さきほどから例に出している「我が辞書に不可能の文字はない」というナポレオンの言葉。この場合、ナポレオンの写真を見ながら、イメージするのです。ナポレオンに話しかけられている気持ちになりながら、「あなたの辞書に不可能の文字はない」と唱えるわけです。
偉人の言葉を五感を使って感じて、さらに言葉をのせるのです。
脳が外部世界の情報を認識する際に、その情報を取り入れる入り口のことを「モーダルチャンネル」と呼びます。つまり、目、鼻、口、耳、手などがそれにあたります。
現代人には、特に発達しているモーダルチャンネルがあり、それぞれ「視覚優位」「聴覚優位」「言語優位」の三つに分かれます。
例えば、名言を元にしたアファメーションをしながら、ナポレオンの写真を見るとします。
そうすると、「言語優位」のモーダルチャンネルを、「視覚優位」のモーダルチャンネルで表現することになります。
そうしたらどうなるのでしょうか? 一種の変性意識状態(日常的な意識状態以外の意識状態、トランス状態など)に変化し、臨場感が強化されるのです。
臨場感が上がると、ホメオスタシス(生物の生理系が正常な状態を維持する現象)が移動します。普段の物理空間のホメオスタシスから、臨場感のホメオスタシスに移行するわけです。それは、コンフォートゾーンが移るのと同じです。
実際に自分の身体のホメオスタシスが移行するから、現実に体がそれを引き起こすようになるというわけです。
もちろん言葉には想起性がありますから、言葉だけでも世界を作れますが、特に強くしたかったら、五感を重ねたら、そういう効果が期待できるのです。
モーダルチャンネルを強化させることで言葉の臨場感を上げるのです。
そうして、脳を目覚めやすくさせましょう。脳を目覚めさせるには「なるべく強めにその気になる」。この方法が一番よく効くのです。
引用終わり
ダヴィッド『サン=ベルナール峠を越えるボナパルト』
Wikipediaより引用
モーダルチャンネルを強化させることで言葉の臨場感を上げる
…さらに掘り下げます。
臨場感の秘密が「ホメオスタシス」です。ホメオスタシスは、恒常性維持機能のことで、“外界”の環境の変化に対して生体を安定した恒常的状態に保とうとする機能のこと。
F-304~6:映画のおもしろさって何だろう? <vol.1~3;臨場感>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32129073.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32179090.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32229850.html
*“外界”の正体は↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html
“外界”とフィードバックして常に自分の情報を更新することで恒常的状態が維持されるのですが、その“外界”とは物理的現実世界のことだけではありません。脳が発達した人間の場合、フィードバック関係は情報空間にもひろがっています。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html
まったくの仮想空間であっても、私たちはしっかりとフィードバック関係を築くことができます。その事実を理論化したものが苫米地理論の第1世代「サイバーホメオスタシス理論」で、コーチングプリンシプル化したものが「夢をかなえる方程式 I×V=R」です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html
*「夢をかなえる方程式 I×V=R」はこちら↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html
つまり、ホメオスタシスが働く(V)仮想空間(I)が現実(R)となる
人間同士の場合、ホメオスタシスの同調により情報を伝達しあうことができます。例えば、自分が楽しいときは楽しさが、悲しいときは悲しさが伝わるというように、臨場感空間をお互いに共有することができるのです。それは…
より多くの人のホメオスタシスが同調する(V)仮想空間(I)が現実(R)となる
…それが“縁起力”をさらにブーストする秘訣。
“縁起力”=コレクティブエフィカシー …そのように私は理解しています。
Q-310~2:私のまわりではそうでも… <vol.5~7:コレクティブエフィカシー>
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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31078775.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31102405.html
(F-326につづく)
苫米地式コーチング認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-告知1-
今年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)↓
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次回の開催はR6.2/4(日)<←1/28から変更しました>の予定。テーマは「コーチングのコア×how?」です。4週前に御案内いたします。
-告知2-
クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。
一緒に楽しみましょう!
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-関連記事-
F-230:ゼロトラスト 後編;「w=BS=p;ゼロトラスト」から「w1;ベーシックトラスト」へ
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28284515.html
F-277:L下でのBS&B <vol.2;brainstorming>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30655837.html
F-296:苫米地式次世代リーダーシップ <vol.3;次世代リーダーの要件 -後編->
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31709558.html
L-064:2020年9月シークレットレクチャー -04;物理=カオス=「仮」と「空」を包摂するもの
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28518141.html
Q-248:続・気楽に生きたいのですが… ~「気楽に生きる」ということ~
-06(補足);調和
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28451173.html
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