苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T <タケハラクニオ> ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学び九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

2023/11

Q-351:「情報的身体」というのがよくわかりません? <後編;プランサイド>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

私は苫米地式認定コーチであるとともに、医師であり、苫米地式のマスターヒーラーでもあります。そのことを御存知の上で質問してくださったようです。

質問部分を抜粋すると

 

Q:「情報的身体」というのがよくわかりません?

 

 今回はいただいた御質問を2回に分けて回答していきます。前編が問題(課題)を見つけるケースサイド(case-side)、後編が問題(課題)を解決するプランサイド(plan-side)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 前・後編とも苫米地博士の著書「脳に免疫力をつければ病気にならない」(徳間書店)から、「イメージが健康をつくる」(p36)の部分を引用します。免疫力や健康の秘訣を感じながら読み進めてください。

 F-122:免疫力をあげる!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21245972.html

 

 前編;ケースサイド

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32943460.html

 後編;プランサイド

 

 

 A2:前回は苫米地理論の第1世代「サイバーホメオスタシス理論」と第2世代「超情報場理論」を紹介しました。

 (第1世代↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

     物理空間は情報空間の一部であり、抽象度の最も低い空間

     情報(場)を書き換えると、物理(場)が書き換わる

 

 これを理論化しているのが、苫米地理論の第2世代「超情報場理論」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 

 「情報的身体」に対する言葉は「物理的身体」だと思いますが、じつは、「物理的身体」も情報的身体です …OKですよね?

 

 「物理と情報は別々のものではなく、同じもの」という事実の理解不足が「『情報的身体』というのがよくわかりません?」の主因 それが私の分析です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808542.html

 

 

 とここまでがケースサイド。今回は問題(課題)解決のためのプランサイドです。

 前回同様、苫米地博士の著書「脳に免疫力をつければ病気にならない」(徳間書店)の「イメージが健康をつくる」(p41)から引用しながら、解説を加えていきます。まずはこちらから。

 

 

〇情報空間のエネルギーが健康をつくる

 ここまでで、

 ●人間を含む生命現象は情報処理活動であり、

 ●この世界はすべて情報空間であり、

 ●情報空間の最も抽象度の低いところに物理空間がある、

 という話をしました。

 引用終わり

 

 

 この3つの理解がヒーリングには欠かせません。もちろん、コーチングにおいても。

 Q-191:ヒーリングとコーチングの関係がよくわかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

 

 *情報空間はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 では、引用の続きを。

 

 

 さて、健康の話に戻りましょう。なぜ健康においてこの話が重要なのかというと、物理空間のエネルギーよりも強力な情報空間のエネルギーが健康な心身をつくるからです。

 情報空間のエネルギーの強さを理解するために、こんなケースを想像してみましょう。

 飛行機からパラシュートなしで人が飛び降りて死んだとしたら、その人の死因は何だと思いますか?

 地面に叩きつけられたこと?

 落下速度に耐えられず呼吸困難?

 多くの人はそんな死因を想定するでしょう。

 しかし実際には、「死ぬ!」と思うその心理的ショックによる急性心筋梗塞などでショック死するのです。つまり、「死ぬ!」と思う情報空間のエネルギーが物理空間の体を殺してしまうのです。

 

 想像しただけで死んでしまう。これが情報空間のエネルギーです。

 

 考えたことで自分を殺すことができる。そこまで強力なエネルギーを、情報空間(心)から物理空間(体)に向けて発生させられるほどに、情報空間のエネルギーは強力です。

 

 反対に、死が迫るような状況でも「自分は絶対に生きる!」と確信している人は、「生きる!」という情報空間のエネルギーが物理空間の体に働きかけて、生きのびます。

 

 そんなことは夢物語だと思いますか?

 しかしこれは現在の認知科学では自明のことで、「現実(リアリティ)」とは、「脳が臨場感を持っている情報空間のこと」を指します。

 たとえば映画を観て映画の世界に引き込まれているとき、脳は映画の世界(情報空間)に臨場感を持ち、映画の情報空間を「リアリティ」として認識します。

 

 スクリーンの中でトム・クルーズが銃撃に巻き込まれたとき、それをスクリーンで観ているあなたも心臓がドキドキしたことがあるでしょう。それは情報空間のリアリティに対して体が反応していたということです。そして、それはホメオスタシスが情報空間にも広がっているからです。

 それと同じように、人間の体は、「スネをぶつけてアザができた」というように物理空間での出来事に反応するだけでなく、「風邪が早く治る」と確信すればその「情報空間」のリアリティに対して体が反応し、早く治ります。先ほどの例のように「死ぬ!」と信じた場合には、脳はその情報空間をリアリティとして認識し、体の機能が止まり死んでしまいます。

 引用終わり

 

 

     「現実(リアリティ)」とは、「脳が臨場感を持っている情報空間のこと」を指す

     死が迫るような状況でも「自分は絶対に生きる!」と確信している人は、「生きる!」という情報空間のエネルギーが物理空間の体に働きかけて、生きのびる

 

 …これが情報空間にまでホメオスタシスが拡張した生命現象=情報処理活動の力。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

「信じるものは救われる」という言葉があるとおり、はるか昔から人類は信じることで“奇跡”がおこることを知っていました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7554690.html

 

第二次世界大戦中にナチスにより強制収容所に送られた体験を「夜と霧」に記した精神科医 ヴィクトール・E・フランクル(Viktor Emil Frankl1905~1997年)は、強制収容所の中で人間観察と深い洞察を続けました。そして、生きることを投げ出した人と投げ出さなかった人の違いに気がつきました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

その違いとは「目的(mission)」の有無。もっと掘り下げると「希望(hope)」です。

PM-04-04収容所生活中にフランクルが発見した「健康」の源泉とコーチングの関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045695.html

 

 コーチングのフレームでいうと、「希望 →ゴール →目的 →エネルギー&創造力」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 それが生命力であり、“奇跡”の源泉。“奇跡”はマインドでの情報処理の結果です。

 F-161:コーチの視点で考察する“青春” vol.2;フリードリヒ・ニーチェ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24140969.html

 

 諸研究により「希望や夢がある子どもとない子どもでは、その後の人生がまったく異なってしまう」ことが明らかになっています。飢餓や貧困で苦しむ地域においても、「希望や夢」の格差によって、さらに免疫力やパフォーマンスが違ってしまうそう。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882140.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615641.html

 

通常「格差」というと経済的格差を考えますが、より重要なものは情報的な格差、すなわちマインドの使い方の差です。世界3位(近々4位に転落)の経済大国であるはずの日本の現状を鑑みると、その重要性を痛感します。

F-026:最近の研究・調査で明らかになった日本の課題とその解決法

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8430748.html

 

 ならば重要なことは

 

以下、引用の続きです。

 

 

 情報空間のエネルギーは物理空間のあなたの体を書き換えます。そして情報空間のエネルギーは四六時中、人間の体に変化を与えています。

 昨日の夫婦喧嘩を思い出して再び頭に血が上るとか、テレビの幽霊特集を観て血の気が引くとか、小説を読んで泣いたり笑ったりするのも情報空間のエネルギーに対する反応です。

 情報空間のエネルギーは、私たちが普段生きている(つもりの)物理空間のエネルギーよりも圧倒的に強力です。

 たとえば、食事とトレーニングで筋肉を鍛え上げたパワーリフティングの選手も、試合の直前にショッキングな知らせを受け取ると、力を出せなくなります。これは情報空間のエネルギーが物理空間に影響を及ぼした分かりやすい例です。

 そして、これから説明するように、情報空間の強力なエネルギーは、人を病気にしたり、健康にしたりもするのです。

 では、そのメカニズムは? 情報空間と健康がどう関係するの?

 そう思っている方もいるでしょう。

 そこで次に「コンフォートゾーン」について理解していただきます。

 

 POINT:情報空間のエネルギーが健康を左右する

 引用終わり

 

 

 ならば重要なことは、マインドをうまくコントロールできるようになって、「情報空間のエネルギー」を自由自在に使いこなすこと。それがコーチングです。

 

 コーチングとは、コーチとクライアントの一対一の関係性の中で「コーチがマインドの使い方を教える」こと。具体的な作業は「クライアントのゴール設定をサポートし、エフィカシーを高める」ことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 ゴールの基本条件は、1)現状の外、2)心から望むこと、3)人生のあらゆる領域に設定する(バランスホイール)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31136092.html

 

 それに加えて、私は「自分中心を捨て去る」を重視しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

 

 その「自分中心を捨て去る」とは、自分の定義をひろげていくこと。それは部分関数としての自我を拡張していくことであり、抽象度が上がるほど拡大する縁起のつながりを“自分”とすることです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 「抽象度が上がるほど拡大する縁起のつながり」とは、ゴール側のコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)のことでもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 そのコンフォートゾーンのレベルがエフィカシーです。

 Q-310:私のまわりではそうでもvol.5:コレクティブ・エフィカシー -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31049084.html

 

 

     物理空間は情報空間の一部であり、抽象度の最も低い空間

     情報(場)を書き換えると、物理(場)が書き換わる

 

 このことを理論化しているのが、苫米地理論の第2世代「超情報場理論」です。「『物理的身体』も情報的身体」はクリアですね?

 (クリアじゃなければこちら↓)

 L-003~420201月シークレットレクチャー -03~4:身体と心は〇〇〇〇

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 

 「物理と情報は別々のものではなく、同じもの」という事実の理解不足が、「『情報的身体』というのがよくわかりません?」のケース。そして、私のプランはコーチングの実践です。

 

 ゴールを設定しエフィカシーを上げることで“自分”が拡張していく感覚がつかめると、「情報的身体」がますますクリアに感じられるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 その「情報的身体」とは、新たな可能世界w1であり、ゴールの世界のこと。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

一言でいうなら「空(くう)」!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

 以上、私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

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Q-350:「情報的身体」というのがよくわかりません? <前編;ケースサイド>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

私は苫米地式認定コーチであるとともに、医師であり、苫米地式のマスターヒーラーでもあります。そのことを御存知の上で質問してくださったようです。

質問部分を抜粋すると

 

Q:「情報的身体」というのがよくわかりません?

 

 今回はいただいた御質問を2回に分けて回答していきます。前編が問題(課題)を見つけるケースサイド(case-side)、後編が問題(課題)を解決するプランサイド(plan-side)です。

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 前・後編とも苫米地博士の著書「脳に免疫力をつければ病気にならない」(徳間書店)から、「イメージが健康をつくる」(p36)の部分を引用します。免疫力や健康の秘訣を感じながら読み進めてください。

 F-122:免疫力をあげる!

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 前編;ケースサイド

 

 

 A1:「情報的身体」に対する言葉は「物理的身体」だと思いますが、じつは、「物理的身体」も情報的身体です。

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 それがわかると「情報的身体」がクリアになるばかりか、“夢”も叶いやすくなります。その理由はクリアでしょうか?

 (私の答えは後ほど)

 

 それでは苫米地博士の言葉を確認しましょう。「脳に免疫力をつければ病気にならない」(p36)から引用します。

 

 

〇脳が体を書き換える

 「脳の免疫力」を高める方法は

 ・「情報空間」を味方につけること。

 ・健康な状態をあなたの「コンフォートゾーン」にすること。

 と前述しました。

 1つ目の「情報空間」を味方につけることですが、まず、情報空間という言葉自体、皆さんにとっては聞き慣れないものだと思います。

 これは認知科学で使用する用語で、健康の文脈で単純化していえば、「情報空間=脳/物理空間=体」です。情報空間(脳)は物理空間(体)にさまざまな影響を及ぼします。冒頭で紹介した前屈の実験を思い出してください。「脳は体を書き換える」のです。

 引用終わり

 

 

 苫米地博士の著書を読み込まれている方は、「情報空間=脳/物理空間=体」という表現に違和感を覚えるはず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 私の場合、「なぜ『情報空間=心』ではなく、『情報空間=脳』とされたのだろう?」という疑問が浮かびました。内省言語です。

 L-07920213月シークレットレクチャー -02;内省言語を発生させる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30021884.html

 

 その後考えた仮説は、「脳と心、体と心を別々に考える物心二元論が刷り込まれている読者にも、スコトーマを生じることなく読み進めてもらうため」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

私は医師としても活動していますが、医療・介護業界のパラダイムは、今も二元論や機械論です。例えば、ある現役教授からはこのような御質問をいただきました。「『財布を娘に盗られた』といった被害妄想がでている老人に対して、コーチングの視点ではどのように対応するのですか?」。

この発言の根底にあるのは「存在→関係」という見方。その見方が重要な事実をスコトーマに隠しています。詳しくはこちらでどうぞ↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

 脳と心、体と心は別々のものではなく、「脳と心」「体と心」でひとつです。同じものの抽象度の違いであり、切り離して考えることはできません。

Q-065:認知的不協和の状態にあり頭痛が… Vol.2;西洋医学と東洋医学の違い

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13958654.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 脳と心、体と心は同じものの抽象度の違いであり、「脳と心」「体と心」でひとつ

 

 この理を理解し実践できるようになると、“奇跡”が“アタリマエ”に感じられるようになります。

 F-157:指一本でも役に立ちたい

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23874668.html

 

 以下、引用の続きです。

 

 

〇ハーバード大学の「祈り」の研究

 脳が体を書き換える例をさらに一つ紹介しましょう。

 それは「祈り」の研究についてです。

 アメリカのハーバード大学やコロンビア大学などの名門大学を含む全米70校以上の大学医学部では、「祈り」が治癒に与える影響について真剣な研究が行われています。それらの研究では、医師や家族が患者の回復を祈ると、治癒率が驚異的に伸びるというデータが得られています。

 こうした結果を研究者たちは、こんなふうに結論づけています。「他人に回復を祈ってもらうことにより、患者は自分が治癒したイメージを持ちやすくなり、その治癒のイメージが免疫力を高めて病気の治癒を促しているのだ」と。

 これを本書の理論で説明すると、「祈りを契機に、健康で元気な自分に向かって脳の免疫力が働き、脳が体を書き換えた」ということになります。

 単純化していえば、どのようなイメージを描くかが極めて重要なのです。

 健康で元気な自分のイメージを描けば細胞や免疫システムが活性化し、反対に病気の自分などをイメージすると細胞や免疫システムの活性が鈍ります。

 こうしたメカニズムを応用したイメージ療法は世界中の医療現場で実践されています。ホワイトボードにがんの絵を描き、そのがんを白板消しで消すというイメージ療法で、本当にがんが治ったという報告もあります。

 がんが消える様子が脳内でリアルにイメージされ、脳が体を「自分はがんだ」から「自分は健康だ」に書き換えた結果、がんが治ったのです。

 引用終わり

 

 

 どのようなイメージを描くかが極めて重要

 

 コーチングのフレームでいうと、「イメージ」の起点がゴール設定で、終点がゴール達成です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 そして、その「イメージ」=ゴールの実現を確信するほど、イメージは現実化しやすくなります。その確信がエフィカシーです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 それをプリンシプル化したものが、夢を叶える方程式「I×V=R」!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 *「イメージ療法」について、詳しくはこちらでどうぞ↓

 F-095:私はイヤなことは心の中で握りつぶす vol.2(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html

 

 では、引用の続きを。

 

 

〇生命とは「情報」である

 「箱を潰す」イメージをすると、それまでより深く前屈できる。

 がんが治る、がんが消えるイメージを持てるとがんが治る、

 これが「情報空間(心)」を味方につけたということです。

 どういうことか説明しましょう。

 先に述べたよう、脳は頭蓋骨の中におさまっていて、外界と触れることはありません。頭蓋骨を切って、大脳を外に出しても、触感がないために脳は外界を感知しません。

 脳が外界と触れるのは、脳の入出力チャンネルである「モーダルチャンネル」(「五感」と「言語」を合わせたもの)を介してのみです。脳は、神経を通じてもたらされる電気信号によってのみ外界を認識します。

 すなわち、脳にとっては生命活動=「情報」なのです。

 私たちが生きているということ、生活しているということは脳にとっては「情報処理活動」なのです。

 引用終わり

 

 

 苫米地博士が語られている「『情報空間(心)』を味方につける」とは、冒頭の「健康な状態を『コンフォートゾーン』にする」と同じ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 「『情報空間(心)』を味方につける」と、イメージは一気に実現しやすくなります。強力なホメオスタシス(恒常性維持機能)がイメージ実現のために働くから。「人間の場合、ホメオスタシスが情報空間まで拡張している」というのが、苫米地理論の第1世代です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 しかしながら、必ず実現するとはいえません。その理由は

 

 以下、引用の続きです。

 

 

〇物理空間は抽象度が低い世界

 一方で、私たちは物理的な空間に生きています。

 これは簡単なことで、皆さんもよくお分かりですよね? 私たちはお腹がすけばご飯を食べ、病気になれば治療をし、眠たくなれば眠ります。つまり、「物理空間(体)」の活動をしています。

 ここでまたひとつ、認知科学の新しい言葉を使います。物理空間は、情報空間のいちばん下の抽象度に位置している。ということです。

 抽象度って何? と思われた方も多いでしょうが、これは要するに「情報量の大小」を言っています。情報量が多ければ多いほど抽象度は低く、情報量が少ないほど抽象度は高くなります。

 

 たとえば、「犬」「猫」より、犬も猫も含んだ「哺乳類」の方が情報量は少なく、抽象度が高い。「人間」は「苫米地英人」より抽象度が高い。しかし「人間」は「霊長類」より抽象度は低い。イメージがつかめましたか?

 なぜ「人間」の方が「苫米地英人」より情報量が少ないかというと、「人間」は「苫米地英人」「前田日明」「山田太郎」といったさまざまな対象を包摂しているからです。

 すべてのものは情報量の大小(抽象度)で序列化できます。

 そして私たちの生命活動はすべて情報処理活動なので、物理空間(体)は情報空間(心)の一部です。情報空間中で最も抽象度が低く、物理法則が働くエリアが物理空間です。物理空間は情報空間の一部であり、抽象度の最も低い空間なのです。

 引用終わり(この続きは次回に)

 

 

 ゴール設定により「イメージ」をつくり(I)、ゴール実現を確信するほど(V)、ゴールのイメージは実現しやすくなります(R)。

しかし、必ず実現するとはいえません。その理由は「一方で、私たちは物理的な空間に生きている」から。

 F-192:「夢をかなえる方程式 I×V=R」実践の秘訣(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26119647.html

 

情報空間では「イマジネーションの限界を壊すこと(限界突破)」が重要ですが、そのイメージ(I)を情報空間の底面である物理空間で現実化(RReality)するためには「物理制約下で再構築する(物理法則内におさめる)こと」が必要になります。

F-201~:「医学と医療」と「理学と工学」の類似と相違からコーチングで心がけるべきことを考える

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413696.html

 

その現実化のための作業のことを「実装(インプリメンテーション)」と呼びます。「I×V」がnot normalであるほど、実装(R化)には高いレベルの知識と技術が求められます。

(詳しくは映画「スター・ウォーズ」を取り上げたこちらの記事にまとめました↓)

Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージしつづけるのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 

 物理空間は情報空間の一部であり、抽象度の最も低い空間

 情報(場)を書き換えると、物理(場)が書き換わる

 

 これを理論化しているのが、苫米地理論の第2世代「超情報場理論」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 

 「情報的身体」に対する言葉は「物理的身体」だと思いますが、じつは、「物理的身体」も情報的身体です …OKですよね?

 

 「物理と情報は別々のものではなく、同じもの」という事実の理解不足が「『情報的身体』というのがよくわかりません?」の主因 それが私の分析です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808542.html

 

Q-351につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

コーチングのフレームでいうと、「イメージ」の起点がゴール設定で、終点がゴール達成です

 

 「未来から過去に向かって流れる」という時間の流れを加味すると、ゴール達成が“「イメージ」の起点”だといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 さらにいうと、時間は流れてはいません。その場合

(続きはこちらでどうぞ↓)

Q-319~:速いスピードで移動した人は長生きできるって言いますよね?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425265.html

 

 

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一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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F-195:新たな概念「PPPD」の考察

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Q-191:ヒーリングとコーチングの関係がよくわかりません

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Q-339~:「あなたは食べたものでできている」という言葉は間違っている?

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脳に免疫力をつければ病気にならない!

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F-320:観自在 <理論編-3;自在に観る>

 

「観自在」には2つの意味がかけられています。

 1つは「自在観る」、もう1つは「自在観る」。前者は「自分という存在を観る」、後者は「自由自在に観る」という意味です。

 よって、「観自在」は「自分という存在を自由自在に観る」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

今回は理論編(計3回)と実践編(計5回)に分けて、「観自在」を探究していきます。最後(応用編)は、これからますます重要となる「“正しい情報”の見極め方」の考察です。

 F-281~:「社会が変わってしまう」 ~あるワクチンの話~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424261.html

 

 理論編-1観自在菩薩行深般若波羅蜜多時

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32825990.html

 理論編-2;自在を観る

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32875213.html

 理論編-3;自在に観る

 

 

 今回のテーマは「自在観る」。

 前回(F-319)の「自在観る」のポイントは、「全抽象度にわたる自分の存在を感じながら、同時に、情報空間の底面である物理次元上の自分をしっかり意識に上げる」こと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 下図でいうと、緑色の逆円錐が「全抽象度にわたる自分の存在」で、物理空間に結実する逆円錐の頂点が「物理次元上の自分」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 

潜在的情報(可能世界)と物理空間

 

 

 前回の苫米地博士のメッセージを重ねると、「そもそも人間は本質的に何にでもなれる可能性を秘めている。あらゆる方向に進むことができる」というのが「全抽象度にわたる自分の存在」のこと。それは縁起のつながりのことでもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

そして、それらの物理空間への写像(結実)が「物理次元上の自分」。
 残念ながら、「物理空間への写像(結実)」、つまり「物理次元上の自分」は、まったく自由ではありません。本当の自由意思ではなく、必ず“他”が刷り込まれているから。しかも全部過去です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 そう、ブリーフシステム(Belief SystemBS)のこと。

「自在観る」=自由自在に観るためには、先入観、既成概念、知識による思い込みなどをすべて捨て去って、「重要性関数ゼロで自我=縁起のつながりを観察する」ことが必要です。それはこれまでのブリーフシステムを手放すということであり、「自分中心を捨て去る」ということ。

Q-221:ゴールの設定ポイントについて確認させてください

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 自分中心を捨て去る

 

 だからこそ、分厚いスコトーマを外して、現状の外を感じることができるようになります。コーチとしてなら「クライアントの利益100%(コーチ自身の利益0)」という意識状態のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 スコトーマを外しながら行うのはゴール設定。1)現状の外であり、2)心から望むものを、3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)に設定していくことで、「全抽象度にわたる自分の存在」をますます感じることができるようになります。

 L-09920218月シークレットレクチャー -01;ゴールの基本条件

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31136092.html

 

 

バランスホイール

 

 

 「全抽象度にわたる自分の存在」は高次元ほどイマジネーション次第なのに対して、「物理次元上の自分」は時間と空間が特定(限定)されてしまいます。例えば、東京で苫米地博士のセミナーに参加しているとき(生涯学習)、私は鹿児島でコーチや医師として働くことができません(職業)。家族と過ごすことも、趣味に没頭することも、あるいは休養することも(健康)。

 Q-347:自身の人生を変えるvol.4;「走りながら考える」 同時並行“の意味>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32562546.html

 

 だから、全抽象度にわたる自分の存在(=バランスホイール)」を自由に感じながら、「物理次元上の自分」を“自分”で特定(選択)していくことが大事

 (この場合の“自分”とは、ゴール側の可能世界w1のこと↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 私は、それが「抽象度の高い世界できちんと行きたい(生きたい)ゴールがあって、物理的な抽象度でもなんらかの行動をしている」という“ゲバラ主義”の真髄だと思っています

 F-256:イノベーションがうまれるとき <後編;ゲバラ主義>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29522943.html

 

 シンプルに言い表すと、「抽象度×バランスホイール」。それが

F-273:冗長性と多様性 <vol.5;抽象度×バランスホイール>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30452009.html

 

 観自在 =自分という存在を自由自在に観る =思いどおりの現実世界で思いどおりに生きる!

 

 

 研修や講演で「思いどおりの現実世界で思いどおりに生きる」といった話をすると、必ずといっていいほど不満げな表情を浮かべる人がいらっしゃいます。

 そのような方々にお話しを伺うと、たいてい「思いどおりに生きられたら誰も苦労はしない」「誰かが我慢をしなければ社会は成り立たない」といったコメントが。皆さんはいかがですか?

 F-163:アンチからウィズ、そしてウェルへ vol.1「生」;好きなことだけやる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 きっと辛い記憶があるのでしょう。

私も「自分(と一族)さえよければいい」といった人たちと関わり続けた経験があるので、「抽象度が低いままの自由自在」のインパクトを身にしみて理解しています。

(理解の一例がこちら↓)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

 やはり、大事なのは抽象度。空(くう)を志向し、より高い抽象度次元を目指す心構え(habitattitude)が何よりも大事です。そんな空観をベースにした「思いどおり」!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

その「思いどおり」とは、「自分勝手」「自己中心」といったものではなく、抽象度が下がるほどリアルになっていく煩悩をしっかりコントロールした上でのもの。

それこそが「自在観る」ということだと思っています。

L-07520211… -04;抽象度を上げてIQを向上させる苫米地式トレーニング

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29486824.html

 

 煩悩をコントロールし、「自在観る」ための方法が

 

以下、苫米地博士の著書「脳の呪縛を解く方法」(KADOKAWAp104)より引用します。

 

 

脳のバイオパワーを利用する方法

 いつも指摘するように、私たちは言語宇宙に生きています。赤信号でクルマを停止させるのも、青信号になってから横断歩道を渡るのも、私たちが道交法という言語宇宙の中で生きているからです。

 正確にいえば、この言語宇宙は、あくまで左脳言語野の言語宇宙です。右脳言語野の言語宇宙は、土偶の時代からおよそ1万年という年月を経た現代にいたって、すっかり忘れ去られた感があります。

 しかし、それが現代人に不必要かといえば、決してそうではありません。

 バイオパワーの源泉であるということからもわかるように、右脳言語野の言語宇宙は、いまだに私たちを規定しています。

 左脳と右脳は、つねに電気信号が行ったり来たりし、同時発火しています。その意味では、左脳言語野と右脳言語野の言語宇宙は、まったく異なっているのではなく、ある程度一致しているか、そう大きくは異なっていないといえるかもしれません。

 

 私は、社会の中で期待される言語というものを本当に解析する鍵があるとすれば、それは右脳言語野にあると考えています。

 正義という言葉を使うことが適切かどうかはわかりませんが、人間それぞれが論理として受け入れ、報酬系を働かせることで実践する正義とは別に、右脳言語野が想定する「何らかの正義」が存在しているということです。

 

 正義があり、それに合致すると報酬系が働き、心地よく感じるためにそれに従って行動してしまう。あるいは逆に、それから外れると報酬系が逆向きに働き、気分が悪いからそういう行動をしない。私たちはそれを、バイオパワーと呼ぶわけです。

 人間は、このバイオパワーによって最終的には自分で自分を縛っています。

 それは、いわば良心です。そして、その良心の出所は、人間が生得的に持っている、「本当に自分を見ている眼がある」という感覚でしょう。

 社会の中で期待される言語を右脳言語野が導いたとき、おそらく人間は新しい目覚めを迎えるはずです。それは、そんなに遠いことではありません。

 権力のバイオパワーに取り込まれることなく、自分を客観的に見つめ、その時を待つことは、かつて私たちが経験したことのないほど大切で重要なことになった、そう考えなくてはならないのです。

 引用終わり

 

 

 社会の中で期待される言語を右脳言語野が導いたとき、人間は新しい目覚めを迎える

 

 それが“calling”であり、ゴール(w1)に触れた感覚。

 F-293:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.6;リーダーシップの本質

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31524022.html

 

 全抽象度にわたる自分の存在」がゴール側の“自分”として「物理次元上の自分」を導くことが「自在観る」

 

さらにいうと、「本当に自分を見ている眼がある」という感覚が生みだす良心(右脳言語野)が「自在観る」のコアであるはずです。

 L-08220213月シークレットレクチャー -05;「非言語」が重要なのはなぜ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30102311.html

 

F-321につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

「物理次元上の自分」は、時間と空間が特定(限定)されてしまいます。例えば、東京で苫米地博士のセミナーに参加しているとき(生涯学習)、私は鹿児島でコーチや医師として働くことができません(職業)。家族と過ごすことも、趣味に没頭することも、そして休養することも(健康)

 

 だからリソースプランニングが重要!

 リソースとしてとくに大事なのが「時間」と「〇〇」。詳しくはこちらでどうぞ↓

 Q-319~:速いスピードで移動した人は長生きできるって言いますよね?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425265.html

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32135874.html

 

 次回の開催は11/26(日)。詳しくはこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32734556.html

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-061~:バイオパワー(生権力)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292569.html

F-206~:マトリックス/Matrix

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Q-255:バランスホイールは全て現状の外にゴールを設定する方がよいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28656381.html

S-04-18:自分が相手100%であっても、相手が自分を100%思ってくれなければうまくいかないのではないでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23583010.html

 

 

脳の呪縛を解く方法




Q-349:認知科学の次のパラダイムとは?

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:苫米地博士の「認知科学への招待」を読みました。最後の方に「もはや認知科学というパラダイムは通用しない」といった話があったかと思うのですが、それと苫米地博士が提唱されている理論をどう結びつけて考えればよいのでしょうか?

 

A:まずは用語の確認から。

 「パラダイム(paradigm)」とは、科学史家・科学哲学者 トーマス・クーン(Thomas Samuel Kuhn1922~1996年)によって提唱された概念で、「特定の分野やその時代において規範となる『物の見方や捉え方』」のこと。

 

 苫米地博士は、「認知科学への招待」(サイゾー)の中で、「ある時期がきたら主役の座を降りるというタイミングが、科学のパラダイムには必ず訪れる」と語られ、「それが科学の進歩」であるとされています。

 (「必ず訪れる」理由はこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

認知科学への招待

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 その変化=パラダイム・シフトは、過去の全否定ではありません。これまで築き上げてきたものの上にさらに新たなものを積み上げていくための視点の転換です。

つまり、「抽象度を上げる」ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html


 それは「これまでのゲシュタルトを統合して、より大きなゲシュタルトをつくりだす」ということでもあります。そのたびに理解は深まっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 「どう結びつけて考えればよいのか?」という疑問は、より大きなゲシュタルトができると自然に解決するはずです。理解が深まるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

では、「これまで人類が築き上げてきたもの」と「苫米地博士」のつながりを確認しましょう。

 以下、「Dr.苫米地の『脳力』の使い方」(徳間書店、p1)から引用します。「認知科学への招待」とともに、ぜひこちらの書籍もお読みください。

 

 

Dr.苫米地の「脳力」の使い方

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はじめに

 私は人間の「頭の使い方」につながる頭脳メカニズムを、かつてはアメリカにおける人工知能の研究とリンクした研究を進めるイエール大学とカーネギーメロン大学の大学院で究め、博士号もその分野での研究で取得しました。

 この間の経緯は、本書のテーマと関わりが深いので、ざっと述べておきましょう。

 

 1970年代のアメリカは、人工知能の開発との関連もあり、まさに「認知科学(cognitive science)」の黎明期でした。「cognitive」を日本では「認知」と訳していますが、あまり適切な訳とは思えません。

 要するに、人間の頭脳能力のうち、感情や意志とは対極的に、知覚・記憶・判断・推理といった知的・精神的作用を研究対象にするのが「認知科学」と思っていただければいいでしょう。

 つまり、当時、人工知能やコンピュータなどの情報処理を研究するのに、人間の頭脳の認知・記憶・判断などのメカニズムを解明しなくてはならなかったのです。

 この観点から、知的システムと知能の性質を突き止めようとするのが、私が目指した「認知科学」という学問です。

 

 私がフルブライト留学生としてイエール大学の大学院に入ったのが1985年。人工知能の父と言われるロジャー・シャンクに学び、同大の人工知能研究所や認知科学研究所の研究員も務めました。

 のちに、コンピュータ科学では世界最高峰であったカーネギーメロン大学の大学院に移り、そこでの研究を基に書いた博士論文は、計算言語学の分野における「内部表現の数理モデルと計算手法」がテーマでした。

 認知科学の歴史は、まさにこのロジャー・シャンクが発表した「CD理論(概念依存理論)」(1969年)と「スクリプト理論」(1977年)、それにもう1人、MIT(マサチューセッツ工科大学)のマービン・ミンスキーが出した「フレーム理論」(1975年)によって、幕が開かれたと私は考えています。

 この2人は、「認知科学の父」と言っていいと思います。

 

 もともとイエール大学に行きたいと思ったのも、ロジャー・シャンクの書いた『THE COGNITIVE COMPUTER』という本との出会いがあったからです。この本は、その後、『考えるコンピュータ』という邦題で訳書が出ていますが、当時は原書しかなく、丸善の輸入書コーナーで偶然見つけたのです。

 中学1年のときから、親の勤務の関係でアメリカの学校に通い、帰ってからもアメリカの心理学雑誌「サイコロジー・トゥデイ」を読んだり、高校時代には言語学に興味を持って専門書を読んだりしていましたが、シャンクのことはこの本を読むまで知りませんでした。

 しかし、この本の感動は大きく、何とか直接、シャンクの教えを受けたいと思いました。当時の私は、人工知能については素人でしたが、コンピュータプログラミングにはすでに相当通じていて、アスキー社の雑誌「ログイン」が主催したゲームソフト・コンテストではソフトウェア賞を取ったりもしていました。

 

 そこでイエール大学への留学を目指したフルブライトの試験では、このシャンクの著書を基にしたプログラムをつくりあげ、その分厚い紙の束を提出しました。

 そんなこともあって幸い、270人ほどに絞られた応募者の中から、ただ1人の全額給付奨学生に選ばれたのでした。

 その後、数年間のアメリカ時代は、まさに願っていた認知科学とそのコンピュータサイエンスへの応用技術が、次々に試される日々でした。

 多額な開発資金による国防総省のプロジェクトとか、世界初の音声通訳システムや、マッキントッシュの日本語入力システム「ことえり」ほか、いくつものソフトの開発も行いました。

 

 こうした人間の脳と機械を結ぶ体験を通じて、いやというほど思い知らされたのが、人間の脳メカニズムの複雑さ・精緻さです。認知科学の行きつくところも、結局はここではないかと私は思っています。

 このことは、いわゆる脳解剖学という医学的分野の研究だけでは浮き彫りにされません。人工知能を夢み、どこまで人間の脳に近いものに迫れるのかを追い求める中で、突きつけられるのが、他ならぬ人間の脳の「真実」なのです。

 人間の脳はどんなメカニズムによって働いているのかを、徹底的に解明しない限り、人工知能はありえません。

 そしてその作業は、皮肉なことに機械よりも人間のために多くのことを教えてくれるのです。つまり私たち人間は、あまりにも自分たちの脳のはたらきの「真実」を知らなさすぎるということです。

 逆に言えば、それを知ることによって、もっともっといい脳の使い方ができる-。

 私の長い研究生活も、人工知能の実現より、人間の脳の「真実」を知るためにこそ生かしうるのだということを、最近とみに感じています。

 

 この本は、その実感を素直に受け止め、人工知能のために明かされてきた人間の脳の機能、つまり認知する、覚える、判断するなどのはたらきを、他ならぬ人間自身のために、もっと有益に使えるよう、わかりやすく解説しようとしたものです。

 認知科学が、さまざまな試行錯誤を経ながら明らかにしてきた脳機能の真実に加えて、本書では、「超情報場理論」という私の最新理論を初めて記しました。そうした研究の経緯を知ることで、おそらく読者の皆さんは、改めて人間の脳のはたらきの奥深くを知ることになるでしょう。

 そして、ひいてはその脳の働きの真実を、自分の生き方や実生活の中でも生かしていただき、知らないうちに自分の考える力、感じる力、伝える力など、“脳力”の向上につなげていただけると信じます。

 引用終わり

 

 

当時、人工知能やコンピュータなどの情報処理を研究するのに、人間の頭脳の認知・記憶・判断などのメカニズムを解明しなくてはならなかったのです。この観点から、知的システムと知能の性質を突き止めようとするのが、私が目指した「認知科学」という学問です

 

 認知科学の現在のパラダイムは「ファンクショナリズム(functionalism)」。

 それまでの「事象を部分に分ける構造主義」とは違って、ファンクショナリズムは「部分と部分、もしくは部分と全体の双方向的な関わりの中で意味が生まれてくる」と考えます。その“関わり”が「ファンクション」です。

 一般的に、ファンクションとは「機能」「役割」のことです。ファンクショナリズムも最初は「機能主義」と訳されていた時期があり、その考え方で脳を研究する学問を「機能脳科学」と呼んでいたそう。

 しかし、コンピュータとの関連からファンクションは「関数」とみる方がよいとのことで、現在は「ファンクショナリズム=関数主義」と訳されています。そのファンクショナリズムを信じ研究する学者が認知科学者です。

ちなみに引用文中のロジャー・シャンク(Roger Schank1946~2023年)やマービン・ミンスキー(Marvin Lee Minsky1927~2016年)は関数主義で、シャンクと対立していた言語学者 ノーム・チョムスキー(Avram Noam Chomsky1928~)は構造主義といえます。

 Q-235:「財布を娘に盗られた」といったvol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html


 現在の認知科学(ファンクショナリズム)は壁にぶつかっています。その壁が「フレーム問題」。苫米地博士は「認知科学はフレーム問題を突きつけられていながら、ほとんど顧みることなく無視し続けてきた」と指摘されています。詳しくはこちらでどうぞ↓

 Q-344~:自身の人生を変えることに専念? それともコーチング活動を開始?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_426561.html

 

知的システムと知能の性質」を探究されている苫米地博士が、ファンクショナリズムの先のパラダイムとして理論化されているのが“苫米地理論”。そして、その苫米地理論をベースにルー・タイスさんのコーチング・システムをアップデートしているのが“苫米地式コーチング”だといえます。

 

 “苫米地理論”を理解し、“苫米地式コーチング”を実践することで、「脳の働きの真実を、自分の生き方や実生活の中でも生かし、知らないうちに自分の考える力、感じる力、伝える力など、“脳力”の向上につなげる」ことを実現できます。

誰もが“脳力”を覚醒させ「自由でフェアで平和な世界(未来)を実現する」ことが、苫米地博士に学ぶ者たちが共有しているゴールです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 現在、苫米地理論には3つのパラダイムがあります。第1世代「サイバーホメオスタシス理論」、第2世代「超情報場理論」、第3世代「生命素粒子理論」です。

 シンプルにまとめると

 

 1世代「サイバーホメオスタシス理論」

 :ホメオスタシスがサイバー空間(情報空間)にもひろがっている

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 *情報空間はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 2世代「超情報場理論」

 :4次元(もしくは11次元)の物理空間を包摂するように超次元空間(情報空間)が存在し、高次の情報空間の因果が物理空間に写像される

 (注:物理空間は情報空間の一部。抽象度を軸とした場合、情報空間の底面が物理空間)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 3世代「生命素粒子理論」

 :物理空間に最小単位があるように、情報空間にも最小単位(生命素粒子)がある

 

 以下、「新・夢が勝手にかなう手帳 2023年度版」(Club Tomabechi、付録②)より引用します。

 

 

生命素粒子仮説を徹底解説する

 「物理空間に最小単位があるように、情報空間にも最小単位がある」というのが生命素粒子仮説です。その最小単位が、私が提唱する生命素粒子です。

 その生命素粒子が原子のような粒として存在し、その粒が勝手に動くのです。素粒子が集まって、自分の肉体や世界の物理的側面を構成しているように、生命素粒子が集まって情報空間を創り上げています。

 その生命素粒子の粒はただ動くだけでなく、自律的に動き、分散的に動きます。でも一方で、協調的に動くこともあるというのが、生命素粒子の4つの基本的な性質です。

 まとめると、生命素粒子とは動的、自律的、分散的、協調的に動くことになります。

 イメージとしては、砂が勝手に動き出して、不思議な絵を描いたり、建物になったり、生命になったりするようなものです。その生命素粒子の振る舞いは知的に見えます。

 生命素粒子は動的・自律的・分散的・協調的に動きながら、構造化していき、抽象度の階段を上り、ある時点から知的に振る舞っているように見えるのです。粘菌などが集団として動くときに、知的に感じられる瞬間があるように、生命素粒子もまた知的に見えるのです。

 この生命素粒子仮説は非常に面白い理論なので、また稿を改めて紹介します。ここで少しだけ紹介するならば、この苫米地理論の三代目というのは、超情報場仮説(二代目)の根拠となる理論です。

 生命素粒子仮説の不完全性定理があり、不確定性原理があり、それは、なぜ生命が宇宙のありとあらゆるところでポコポコと生まれてしまうのかの根拠にもなります。シンプルでありながら、奥の深い理論であり、苫米地理論を深く理解して、実践したい人には最適な理論です。

 今の段階では、情報空間における情報の最小単位は生命素粒子であると理解しておいてください。その素粒子たちが離散集合して、構造化していく中で、抽象度の階段を上り、物理的なエネルギーや素粒子となり、宇宙に原子が生まれ、星によって分子が生まれます。

 星という巨大な核融合炉が寿命を迎えたときに、その中心部に、重力によって潰された元素によって地球が生まれます。そして高温の原子スープの中にアミノ酸が生まれ、RNAが生まれ(他星からやってきたのかもしれませんが)、二重らせんのDNAとなり、私たちが知るような生命が生まれていきます。

 引用終わり

 

 

 『もはや認知科学というパラダイムは通用しない』といった話」と「苫米地博士が提唱されている理論」を結びつけることはできたでしょうか? まだ他にも結びつけるべき重要な概念があるのですがお気づきですか?

 

 苫米地理論と対比して考えると、これまでの認知科学(ファンクショナリズム)は第0世代といえます。それは「物理空間がある(情報空間はスコトーマに隠れがち)」「自分がいて、他人がいる」という機械論(&決定論)的な世界観です。

関係と存在でいうと、「存在があり、関係が生まれる」というもの。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 そのような第0世代に対して、3世代にわたる苫米地理論では「物理空間と情報空間は抽象度の違い(物理空間は情報空間の底面)」「自と他の違いはなく、その本質は空(くう)」と考えます。

 PM-02-16:空観、仮観、中観

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 関係と存在でいうと、「関係が存在を生みだす」という縁起!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 そう、「他にも結びつけるべき重要な概念」とは釈迦哲学のこと。なんと苫米地博士は、これまでの科学や文化のベースとなっていた西洋哲学と東洋哲学を、1つ上の抽象度次元で見事に統合されています。その理論モデルが苫米地理論であり、その実践(実装)がコーチングです。

 

間違いなく、今、私たちは人類史上の大きな転換点にいます。

 

その事実を、苫米地理論やコーチングといった福音とともに、しっかり伝えたい というのが私の一番の願い。それが私の“calling”です。

 F-293:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.6;リーダーシップの本質

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31524022.html

 

 

 以上が私の回答です。苫米地理論を、巨大なエネルギーや可能性とともに、しっかり感じていただけたら幸いです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

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-関連記事-

PM-01~:苫米地理論とは? ~抽象度と超情報場仮説

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_123517.html

PM-02~:苫米地理論における重要用語解説

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_124522.html

Q-192~:コーチングはマインドを使える人のためのものなのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_410371.html

Q-215:毎回同じ話ばかりである

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27050392.html

Q-250:コーチングや苫米地理論をいろいろな視点で多角的に学びたいと思っています。お勧めの著者や本を教えてください

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28566857.html

Q-259~:コーチングは弱った人を対象とする臨床心理や精神医療の世界にはなじまないのだろうか?

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新・夢が勝手にかなう手帳 2023年度版




 

L-131202111月医療・介護研修(医療法人、鹿児島県)レポート -12;心豊かに働き、心豊かに生きるために

 

 202111月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いた研修を行いました。テーマは「心豊かに働き、心豊かに生きるために」。

 当日の講演内容をブログ用に再構成し、いただいた御質問や御意見(橙色で表示)に回答してきました。今回が最終回です。

 

 01;イントロダクション

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32612689.html

 02;「心豊か」はゴール次第

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32648883.html

 03;ゴールがスピリチュアルペインを解決する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32663640.html

 04;ゴールが見つからないときは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32698474.html

 05;働く仲間とゴールを共有するワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32710871.html

 06;マインドが変わると、“現実”が書き換わる(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32748380.html

 07;すべては自分次第。その自分とは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32763806.html

 08;「苫米地式コーチング」にとって最も大切なポイント

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32797793.html

 09;セルフトーク×エフィカシー

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32812936.html

 10;自己充足的予言×エフィカシー

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32846862.html

 11;「スピリチュアルペイン」と「自分」と「自由」と「本当の幸せ」の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32859869.html

 12;心豊かに働き、心豊かに生きるために

 

 

□自分自身へのアプローチはできそうですが、他者とゴールを共有するためにどんなポイントがあるのでしょうか?

 コーチング入門者向けに回答します。

 「他者とゴールを共有する」ためのポイントは、当たり前ですが、まずは自分自身がゴールを設定すること。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 それが「自分自身へのアプローチ」といえますが、「まずは自分自身がゴールを設定すること」は簡単ではありません。自分は“本当の自分”ではないから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 ゴールに関してとても重要なのが、「ゴールは現状の外」という大原則。現状の外とは、これまでのコンフォートゾーンの外側であり、そもそも認識することさえできません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 では、「そもそも認識できず、なかなか設定できないゴール」をちゃんと設定して共有するために、何を心がけたらいいのでしょう?

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 

□思春期の子どもにアドバイスするときはどうすればいいでしょうか?

 先程の質問の答えも、この御質問の答えも、「抽象度を上げる」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 抽象度を上げることでゴールを設定できるようになり、さらに抽象度を上げることでそのゴールを他者と共有できるようになります。

 反対に、抽象度を上げることができないと、対立の構図になってしまいがち。とくに親子関係の場合、対立の構図は子どもの可能性を潰しかねません(ドリームキラー)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 実際、親子関係はこじれやすいもの。なぜなら「子どものことになると、抽象度を上げることがさらに難しくなる」から。

その理由は“煩悩”にあります。「我が子が大切という思い(=子煩悩)→恐怖 →認知的不協和 →怒り」となるパターンを、きっと誰もが経験しているはず。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 映画を例に挙げると、王道の大作映画(「Star Wars」「Star Trek」「Indiana Jones」「ETetc.)から、最近の話題作(「Top GunMaverick」「The Flash」「Dune」「ゴジラ -1.0etc.)まで、ストーリーの根底には親子関係上の苦悩が感じられます。

 (その代表であり、私が大好きな映画がこちら↓)

 F-117~Field of Dreams

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_390942.html

 

 

□心身的な怒りの抑え方を知りたい

 怒りの根底には、たいてい恐怖があります。恐怖により怒りが生まれ、怒りは憎悪となり、憎悪が苦しみを生みだします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 だから、まずは恐怖をコントロールしましょう。「気がついていないだけで、じつは恐怖によってコントロールされている」というケースは少なくありません。例えば、「給料のいい仕事を選ぶ」といったケースでは、「お金を得る喜び」がモチベーションになっているようでいて、じつは「お金がないことへの恐怖」が根底にあったりします。どうですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 繰り返しますが、まずは恐怖をコントロールしましょう。具体的にはこちらをどうぞ↓

 F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

 

 

□自分の心が豊かで穏やかに過ごせるよう、これから「今日はいい日になる」と朝声に出していけたらいいのかなと思いましたが、すぐイライラな心が出てしまう。弱いのでしょうか? 皆が幸せに過ごせていけること、大切だと思います

 イライラ」は、弱さではなく、何らかの予期または理想と現実のギャップが生みだすエネルギーの表れです。理想をゴールとして設定し(I)、エフィカシーを高めていけば(V)、ゴールを実現するためのエネルギーに変わっていきます(R)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

イライラを感じたときは、そのイライラを解消しようとするのではなく、ゴールを確認し強化してください。詳しくはこちらでどうぞ↓

F-257~:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421948.html

 

 繰り返しますが、イライラは弱さではありません。もしもそのイライラを楽しめるようになったなら(V)、「心が豊かで穏やかに過ごせる」というイメージ(I)は自然に実現していくはずです(R)。もちろん、「皆が幸せ」も。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 最後に、皆さまがさらに自由に生きていることを願いながら、苫米地博士の著書「『感情』の解剖図鑑 仕事もプライベートも充実させる、心の操り方」(誠文堂新光社、p80)から引用します。「心豊か」を感じてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 

日本のビジネスマンと感情

 日本のビジネスマンから、感情が消えている、近年、とみにそう思います。ごくまれに、電車の中で激昂している人を見かけますが、そういった例は特殊であるといえます。しらふで、本気で怒っている人を、最近、身の回りで見ましたか?

 怒りや悲しみといったネガティブな感情だけではありません。本気で飛び上がって喜んでいる人も、もはや見つけることが難しい時代になったような気がします。これはいったいどうしてなのでしょうか。

 もともと日本人は感受性が低い人種といえます。それは民俗学的な特徴というより、教育によるものです。国民の感受性が低く、鈍感なほうが国を治めやすいからです。言葉を換えると、情緒の安定した国民性とも言えますが、しかしこれでは死人の国も同様です。怒りも悲しみもないロボットのような仕事、喜びも楽しさもない人生では、活き活きとゴールに向かって突き進むことなどできません。そもそも、そういった仕事は、そう遠くない未来に人工知能に取って代わられるでしょう。

 人工知能を怒らせるのは難しいでしょう。恋をさせるのはもっと難しいはずです。なぜなら、人工知能は合理的、論理的なことは得意ですが、非合理的で愚かなことをするのは苦手だからです。本書をお読みいただければわかるように、「感情」は非合理的なのです。

 しかし、人生を彩り、気づきを与えてくれるのは、悲しみやあきらめ、寂しさといった感情たちです。また感情は、うまく付き合えばゴール達成への力強い武器となり得ます。

 感情は、予期から外れることで生まれます。予期から大きく外れた怒りや悲しみ、予期から大きく外れた喜びを、高度に文明化し、統率の行き届いた今の日本で見出すのは難しいのかもしれません。

 だからこそ、嬉しいことを嬉しい、悲しいことを悲しいと感じる感性を大切にしてください。

 日々の身の回りの出来事にもっと目を向け、そして自己の内奥に立つ小さなさざなみに耳を澄まし、湧き上がる感情を楽しんでほしいと思います。

 引用終わり

 

 

 以上で、「心豊かに働き、心豊かに生きるために」をテーマとした研修内容の紹介とフォロー解説を終わります。

 楽しみながら参加してくださった皆さま、ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

恐怖により怒りが生まれ、怒りは憎悪となり、憎悪が苦しみを生みだす

 ↑この言葉は、ある映画の中で、幼い主人公に向けて語られたもの。

 誰の言葉でしょうかw

 (答えはこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11594310.html

 

 

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-関連記事-

F-052~:人は、己に克つを以って成り、己を愛するを以って敗るる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268337.html

Q-012:ドリームキラーを気にせずに前進するために

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6854056.html

Q-203:「自分自身が最大のドリームキラー」という意味はどういうことなのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26417115.html

Q-210~:世の中はどうしてドリームキラーばかりなのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414219.html

Q-278:親として何を助言していけば良いのか知りたいと思いました

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29631346.html

 

 

「感情」の解剖図鑑



F-319:観自在 <理論編-2;自在を観る>

 

「観自在」には2つの意味がかけられています。

 1つは「自在観る」、もう1つは「自在観る」。前者は「自分という存在を観る」、後者は「自由自在に観る」という意味です。

 よって、「観自在」は「自分という存在を自由自在に観る」

 

今回は理論編(計3回)と実践編(計5回)に分けて、「観自在」を探究していきます。最後(応用編)は、これからますます重要となる「“正しい情報”の見極め方」の考察です。

 F-281~:「社会が変わってしまう」 ~あるワクチンの話~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424261.html

 

 理論編-1観自在菩薩行深般若波羅蜜多時

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32825990.html

 理論編-2;自在を観る

 

 

 今回のテーマは「自在観る」。

 「自分が在る(こと/ところ)を観る」=「自分という存在を観る」ことは、決して簡単ではありません。「人はとかく、自分というものを絶対視しがち」だから。そう、ブリーフシステム(Belief System)のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 そのブリーフシステムが、無意識下で、自らの限界を作っています。

 L-09820217… -10;イマジネーションによって限界を作り、それを壊すことで新しい世界を獲得していく

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30699999.html

 

 以下、苫米地博士と博士の師僧 荒了寛先生の対談本第1弾「悟りの教科書 『煩悩力』を生かせ」(集英社インターナショナル、p107)より、5回に分けて引用します(苫米地博士の言葉を青色で表記)。まずはこちらから。

 

 

「何ができるか」ではなく「何をしたいか」を自問しよう

『法華経』が教えるように「悉有仏性」、つまりすべての人間には悟りに達することができる潜在能力があるわけです。その自分の中の「仏性」なり可能性なりを引き出すための手段として智顗は「止観」という方法を私たちに教えてくれているのです。

苫米地 私がいつも読者に対して訴えかけているのも、まさにそのことなんです。

 今の若い人たちは「自分には何ができるのだろう」「何が向いているのだろう」といつも迷っていて、自分探しをしたりしているけれども、その問題設定そのものがおかしい。

 そもそも人間は本質的に何にでもなれる可能性を秘めている。あらゆる方向に進むことができるはずなのです。

 それなのに「私は何をすべきか」とか「何に向いているのか」と最初から自分の可能性を狭く捉えてしまって考える人があまりにも多い。それはとてももったいないことだと思いますね。

 引用終わり

 

 

 問題設定そのものがおかしい」は、ディベートでいうところの「インヘレンシー(Inherency)」。それが「多くの人が誤った『自分探し』に陥ってしまう」ことの原因です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808542.html

  

 「問題設定そのものがおかしい」は「大切な事実がスコトーマに隠れている」ことで起こります。その事実とは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 そもそも人間は本質的に何にでもなれる可能性を秘めている。あらゆる方向に進むことができる

 

 博士のこの言葉を素直に受け入れることができますか?

 もしもできなければ、社会の価値観に毒されてしまっています。

 (「社会の価値観」の一例はこちら↓)

 F-153~:チャリティーマラソンで走った人が走った分だけ募金するシステムは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404043.html

 

 

 ところで、苫米地博士にサインを書いてもらったことはありますか?

 

 あるという方は、ぜひ博士が書かれた言葉を再確認されてください。おそらく「止観明静」か「一念三千」と書かれているはず。

 その「一念三千」という言葉には、苫米地博士のこんな思いが込められています。

 以下、「悟りの教科書」(p109)からの引用です。

 

 

誤解されている「空」の概念

あなたが今いった「人間にはあらゆる可能性があるのだ」ということは、実はこの『魔訶止観』で智顗が最も強調していることでもあります。

苫米地 それが「一念三千」ですね。私も人からサインや色紙を頼まれたときに、この「一念三千」という言葉を最近はよく書いています。

 では、智顗の言っている「一念三千」とは何か。

 その正確な内容については、荒先生からご説明を願いたいと思いますが、その前段階として読者にぜひ説明しておきたいのが『法華経』における「空」の概念です。

 「色即是空」などという文句を通じて、仏教では「空」という概念が大事なのだということを知識として知っている人は日本人でも多い。

 しかし、「では『空』とは何ですか? どういう意味か知っていますか?」と聞くと、九十九%の人は「空とは何もないことです」「世の中は空(むな)しいということです」と答えます。

 だが、その答えは満点はあげられない。せいぜい百点満点のうち五十点ですね。

 引用終わり

 

 

 苫米地博士が書かれる「一念三千」には、「そもそも人間は本質的に何にでもなれる可能性を秘めている。あらゆる方向に進むことができる」という思い(気)が込められています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32365388.html

 

 まずは、「一念三千」という言葉を縁に(トリガー)、「人間にはあらゆる可能性がある」という事実を意識に上げましょう(アンカー)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23944294.html

 

そして、「あらゆる可能性」を感じながら、同時に「空(くう)」をイメージしてください。

前回(F-318)取り上げた「般若心経」で語られている「空」とは、「何もない」「空(むな)しい」ということではありません。大乗の「空」とは

 

以下、「悟りの教科書」(p110)から引用します。

 

 

インド人が発見した「ゼロ」

初期仏教や上座部仏教の「空」(サンスクリット語のsunya)とは、虚無、ゼロ、欠如のことですから、それはまったくの間違いではないのですが、仏教ではそこからさらに虚無とは何か、空とは何かについて考察を広げていくのです。

苫米地 そもそもインド人は世界で初めて「ゼロ」を発見した人たちなので、「空」とはゼロのことであるという理解がなされていても不思議ではありませんし、今でも「すべては空しい」「世の中は夢幻」と教えるのが仏教であると思っている人が日本にも多いですね。

 たしかに釈迦は「すべての現象は心が産み出したものだ」と考えましたが、しかし、そこで生きていく価値がゼロであるとか、この世の中の仕組みはまったく意味がないとは考えなかった。だからこそ、お釈迦様は死ぬまで法を説いて回ったのですね。

ところが、初期仏教ではすでに述べたように出家して、煩悩を滅する修行生活をすることが悟りへの道だとされました。そのためもあって「煩悩を消す」イコール「空」という理解がされるようになったわけです。

 引用終わり

 

 

 すべての現象は心が産み出したものだ

  → だから「何もない」「空(むな)しいというのは小乗の空

 

 ここでちょっと昔話を。

私は幼少の頃から仏教を学び、般若心経を暗記していました。大学時代にその般若心経や空の概念について掘り下げて学ぶようになりましたが、「色即是空、空即是色」という言葉がどうしても理解できませんでした(=ゲシュタルト化できなかった)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 大学生~研修医時代には、論語や孫子、貞観政要といった中国の古典をたくさん読みました。とくに好きだったのが菜根譚(さいこんたん)です。毎日のように古典を読みながら新たな気づきを得ていましたが、同時にざらついた違和感も感じていました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 30代になると松下幸之助さんや稲盛和夫さんといった経営者の著書を読むようになり、自己啓発系の本も読み漁るようになりました。

病院長就任後は「全員が潜在能力を発揮し、楽しく働くことができる職場を実現するためにはどうすればいいのか?」と思い悩みました。先人の教えや成功論をいろいろと試してみましたが、どれもしっくりいきませんでした。

 医師となるきっかけになった「加持でがんが消える理由」についてもわからないままでした。

 PM-03-03~4最福寺 池口恵観法主に学んだ抜苦与楽の生きざま

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6854577.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031387.html

 

 今思うと、そのすべてが「空」の理解不足によります。博士の言葉でいうと「せいぜい百点満点のうち五十点」の状態。「楽しい職場を実現したい」「生命の不思議を知りたい」といった小さな思い(小乗)が「空」の理解を妨げていたのでしょう。

 L-05220207月シークレットレクチャー -02;縁により「呪縛」は「希望」にかわる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27587288.html

 

 以下、「悟りの教科書」(p112)からの引用です。

 

 

宇宙を作り出した「量子論的ゆらぎ」

苫米地 しかし、そうした「空」の解釈が大乗仏教になり、そしてそれが中国に渡っていく過程で大転換を遂げます。

 「空はゼロ」であるという考え方から、今度は一転して「空とは無限大である」という見方になったのです。

 一般の常識から考えると「空」が「無限大」に解釈変更されるなんてとんでもないということになるかもしれません。

 しかし、現代の量子力学ではそもそも「空虚」なるものは存在しないことが分かっています。

 というのも、かりに一定の空間からすべての物質を除去し、しかも絶対零度にかぎりなく近くしてエネルギーさえも奪ったとしても、その「虚無」の空間の中に光や熱、あるいはクォークやニュートリノなどが出現するのです。

 よく「無から有は生まれない」と言いますが、量子力学の世界では「無」から「有」が生まれるのです。

 これを「量子論的ゆらぎ」と言います。

 そもそも、この宇宙が誕生したのも「量子論的ゆらぎ」のおかげです。

 この宇宙が生まれる以前には物質やエネルギーだけでなく、時間もありませんでした。時間が流れるということは、そこには変化があるということです。変化がないところには時間はありません。そして、何も存在しない空間には変化も起きないのですから、当然、時間も存在しないのです。

 ところが、その「無」が量子論的なゆらぎによって破れたことで、時間もエネルギーも素粒子も一挙に生まれた。それが宇宙の始まりであり、その直後にビッグバンが起きることで宇宙は一気に膨張を始め、その膨張が今でも続いているのです。

 引用終わり

 

 

「楽しい職場を実現したい」「生命の不思議を知りたい」という私の小さな思い(小乗)は、苫米地博士との出会いにより、ヒーラー&コーチとしてのビジョン(大乗)へと拡大していきました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 その理由は「ゴールを見つけたから」。

一生かけて挑戦したい、何があっても実現したい、誰にも止められない/止めさせない そんなゴールを見つけたから。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ひとたびゴールが見つかると、これまで「まったく関係ない」と思っていた知識と経験がどんどん結びついていきました。ゴールに向かって統合されていく感じで。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 例えば、先の引用文中の「量子論的ゆらぎ」。言葉としては知っていましたが、それがまさか空といった釈迦哲学や目の前の宇宙そのもの、さらには生命現象と結びついていくなんて思いもしませんでした。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 そんな驚きと喜びは、苫米地博士に学びはじめて10数年経った今もなお続いています。まさに無限

 

 以下、「悟りの教科書」(p114)からの引用です。

 

 

空であるがゆえに無限

釈迦は私たちの悩みや苦しみはすべて心が作り出すものであり、その実体は「空」であるとおっしゃったわけですが、それは単純に「実体がない」「価値がない」ということではなく、むしろ逆に「すべての可能性の原点が『空』にある」ということであり、それがすべての人間には悟りの可能性があるとする「悉有仏性」の思想につながるのだと思います。

 私たちは空であるがゆえに、無限の可能性がある。無限の未来がある。それを見つけなさいというのが釈迦の教えであり、『法華経』の教えであり、『魔訶止観』の教えだと思います。

苫米地 私たち人間の中にこそ、救済への可能性が満ちているという、この大乗仏教の思想は、コンスタンティヌス大帝以降のキリスト教とは対極的です。キリスト教では救いはつねに天上から、すなわち神様から一方的に与えられるもので、人間の中にはいっさい救いの可能性がない。

 そのことをキリスト教では「原罪」という概念で表します。

 旧約聖書の「創世記」で、蛇にそそのかされたアダムとイブは神の言いつけにそむいて知恵の実を食べたので、神の怒りを買い、エデンの園を追放されてしまいます。このためにそれ以来、人間は罪深い存在として、その一生を苦しみとともに過ごすことになったというのが聖書の説明です。聖書によれば、労働も神から与えられた罪だし、出産の苦しみも神の呪いだというのです。

 この原罪を解除できるのは、人間に原罪を与えた神以外にはいません。人間はいかに努力しても原罪から自由にはなれない。だからひたすら神にすがらないといけないというのがキリスト教の教えです。

 しかし、大乗仏教では煩悩に満ちた人間の中にも救いの可能性、悟りの可能性があると言う。それを思想として体系化し、修行の道筋を示した書が『魔訶止観』だと言えるでしょう。

 そして、その『魔訶止観』の中で最も重要な考えが「一念三千」というわけですね。

 引用終わり

 

 

 私たち人間の中にこそ、救済への可能性が満ちている

 

 だからこそ私たちは、自分中心を捨て去りながらゴールを設定することができます。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 「自分中心を捨て去る」とは、自分(自我)の定義を拡張していくこと。例えば、「家族まで含めて自分と考える」→「日本を自分と考える」→「世界中を」と考えることであり、「死ぬまでが自分」を100年後→100万年後→100億年後とひろげていくことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 それを苫米地理論の第2世代「超情報場理論」のフレームで表現すると

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 

 全抽象度にわたって自分の存在を認める

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 全抽象度にわたる自分の存在を感じながら、同時に、情報空間の底面である物理次元上の自分をしっかり意識に上げることが、「自在を観る」です(ハズ)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

F-320につづく)

 

 

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F-034~:「何もないところからレンブラントを発見」は正しい?

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Q-300~:「心身相関」と「超情報場理論」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_423993.html

 

 

悟りの教科書



L-130202111月医療・介護研修(医療法人、鹿児島県)レポート -11;「スピリチュアルペイン」と「自分」と「自由」と「本当の幸せ」の関係

 

 202111月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いた研修を行いました。テーマは「心豊かに働き、心豊かに生きるために」。

 当日の講演内容をブログ用に再構成し、いただいた御質問や御意見(橙色で表示)に回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変長らくお待たせいたしました)

 

 01;イントロダクション

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32612689.html

 02;「心豊か」はゴール次第

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32648883.html

 03;ゴールがスピリチュアルペインを解決する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32663640.html

 04;ゴールが見つからないときは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32698474.html

 05;働く仲間とゴールを共有するワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32710871.html

 06;マインドが変わると、“現実”が書き換わる(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32748380.html

 07;すべては自分次第。その自分とは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32763806.html

 08;「苫米地式コーチング」にとって最も大切なポイント

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32797793.html

 09;セルフトーク×エフィカシー

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32812936.html

 10;自己充足的予言×エフィカシー

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32846862.html

 11;「スピリチュアルペイン」と「自分」と「自由」と「本当の幸せ」の関係

 

 

 「簡単」を、easyではなく、simpleととらえることが重要!

それができると、自己充足的予言を繰り返すうちに人生全体をますます豊か(well-being)に書き換えていくことができるようになります。なぜでしょう?

 

 私の答えは「抽象度が上がる」から。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 抽象度が上がると、「たくさんの“部分”を1つ上の視点で統合する」ことができるようになります。ゲシュタルト化です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 さらに抽象度を上げると、「ゲシュタルト同士(部分)を統合し、もっと大きなゲシュタルト(全体)をつくる」ことができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 そのたびに“意味”がわかるようになっていきます。理解が深まるから。

 その積み重ねが、人生全体をますます豊か(well-being)に書き換えていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 それが「Total(全人的)」という感覚

 

 

□身体的・精神的・社会的・スピリチュアルに関しての内容が印象深かった

□スピリチュアルペインを含めたTotal Pain(全人的苦痛)の考え方についてもっと知りたい

 Total Pain」とは、「身体的」「精神的」「社会的」「スピリチュアル」という4つのゲシュタルトでの苦痛(pain)を、「Total(全人的)」という1つのゲシュタルトでみるという考え方です。それは「抽象度を上げて理解を深める」ということ。

 L-00120201… -01;「全人的苦痛(トータルペイン)」と「4つの苦痛」の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24505924.html

 

 

全人的苦痛(トータルペイン)

厚生労働省HP>第2回終末期懇談会 資料2-2より引用

終末期医療に関する懇談会 (mhlw.go.jp)

 

 

 その4つ(「身体的」「精神的」「社会的」「スピリチュアル」)は、じつは、「健康」の定義と関係します。

 

 

□「Well-being=WHOの“健康”の定義を初めて知りました

 …WHOWorld Health Organization、世界保健機関)は、健康を基本的人権の1つと捉え、その達成を目的として設立された国際連合の専門機関。本来は自由を守る側です。

 F-281~:「社会が変わってしまう」 ~あるワクチンの話~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424261.html

 

1998年にWHO執行理事会で採択された「健康」の定義がこちら↓

(ただし、その後のWHO総会では採択が見送られています)

 

 Health is a dynamic state of complete physical, mental, spiritual, and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.

 

健康とは、身体的に、心理・精神的に、スピリチュアルに、そして社会的に完全に良好な(well-being)ダイナミックな状態であり、単に病気がないとか、弱っていないということではない

 

 本編(L-121)でも触れましたが、この定義にはいくつか問題(課題)があります。はっきりしない方はこちらを再確認してください↓

 (「コーチングのコア」とも大いに関係します)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32648883.html

 

 

total pain4つの痛み。身体的・精神的・社会的痛みは聞くことがあったが、スピリチュアルペインのことは初めて聞いた

 初めて聞いた」は「今までスコトーマに隠れていた」ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 スコトーマが生じる/外すポイントは3つ。何でしょう?

 

 そう、①知識、②重要性、③役割(責任)。

 この研修を縁に「スピリチュアルペイン」のことを知っても(①をクリア)、②重要性が低いままだとすぐに忘れていきます(=再びスコトーマに隠れる)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 だから②重要性が大事。その重要性とは何?

 

 通常は無意識下でのブリーフシステム(Belief System)の判断です。それは「他人や社会の価値判断で生き続け、過去に囚われている」ことを意味します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 では、どうすればいいのでしょう?

 

 

□スピリチュアルペイン。「私はどうして生きている」→人生の目的であり、未来を作り出すものというのが心に残った

 答えは「人生の目的」をゴールとして設定し、「未来を作り出す」こと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 

QOLについて。トータルペインについて

 そのゴールが、自らの自由意思で設定したゴールこそが、QOLQuality of Life、人生の質)を高めます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 ゴールに向かう人生そのものがwell-beingです。

 F-176:“幸福(well-being)”とは?… -1;ゴールが幸福を定義する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25101418.html

 

 

□自分とは何かを知りたいです

 とてもいい感想です。ぜひ「自分とは何か?」と問い続けてください。

 PM-02-17:自我

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 「自分」は自分で100%選択することができます。人はもともとその能力と自由を持ち合わせています。ところが、様々な理由により、本当の「自分」はスコトーマの中のまま。

 F-0543つのロック(&1つのキー)<ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12794797.html

 

 以下、苫米地博士の著書「幻想と覚醒」(三才ブックス、p151)より引用します。「スピリチュアルペイン」と「自分」と「自由」と「本当の幸せ」の関係をイメージしながらどうぞ。Feel

 

 

本当の幸せを考える

 皆さんがどんな幻想を持つかは、皆さんの自由です。

 しかし、その幻想には、何の根拠もありません。また、皆さんの幻想が仮に自分自身の理想像だったとしても、本当に自分が生み出したものかどうかを考えてみてください。

 何度も述べますが、「社長になること」は、自分で生み出したものではありません。偶然、取締役会で選ばれ、株式総会で承認されるだけです。しかも、とても狭い空間、短い期間での話です。所詮は約束事。理想像にはなりません。

 そもそも「社長になること」という理想像は、本当に自分が選んだものであるかどうかすら怪しいものです。他人に洗脳されているが故に、理想と思い込んでいるのかもしれません。

 どちらにせよ、自分で選択した理想が「社長になること」では、抽象度が低いと言わざるを得ません。

 理想像を描くのであれば、もっとユニバーサルな姿を選んでください。社長職のような一時的な約束事ではなく、時間と空間を超えても通用するものです。

 高い抽象度を持ってすれば、必ず描けるはずです。

 ユニバーサルな理想像も幻想には違いありませんが、皆さんが「幸せ」になりたいのであれば、幻想であったとしてもできるだけ大きくするべきです。

 「社長になること」が本当に、幸せと言えますか? 自分で生み出していない役割が、幸せにしてくれると思いますか? ごく限定された空間と時間だけしか通用しない約束事が、本当に幸せをもたらせてくれると思いますか?

 答えは、「いいえ」です。

 社長職が、取締役会と株主総会で決まる以上、周囲の人々が頭を下げるのは、社長ではなくその承認事項です。そして、承認事項の有効範囲は、ごく限られた範囲です。そんなもので幸せになれるはずがありません。

 確かに、社長になった瞬間は嬉しいかもしれません。ゴールを達成したような幸福感に満たされるかもしれません。しかし、一瞬です。嬉しいのは、社長になった瞬間だけです。

 

 人間は何のために、理想を持つのでしょうか?

 それは、幸せになりたいためです。

 であるならば、一瞬ではなく、より広い空間で永続的に続く幸せを手にするべきでしょう。

 理想を見つけられないから、とりあえず目先の社長を目指すことから始める考えもあるかもしれません。しかし、これだけは断言しておきます。

 人生は短い、と。

 まず、社長になってそれから次を……では遅いのです。人生は短い。そんな悠長なことを言っている場合ではありません。

 企業に勤めて、平社員から順調に出世したとしても、今の日本では社長になる頃には50歳を過ぎてしまいます。その年齢から考えると、社長としての期間はせいぜい15年ほどしかないでしょう。その15年のために、その他の人生を無駄にしていいのでしょうか。

 社長になってから、よりユニバーサルな理想像を追い求めるには、時間が短過ぎます。

 そうではなく、「今、この瞬間が」徹底的に幸せになれるような理想像を思い描くべきです。5年後、10年後の一瞬の幸せではなく、「今が幸せ」という永続的な幸せを理想にするべきです。

 もっと言えば、そもそも理想像そのものが要りません。なぜなら、理想は幻想だからです。

 

 将来、社長になった時に感じる嬉しさよりも、はるかに大きい嬉しさを今味わえるようにする、これが本書の「自由」の目的です。

 そして、そのためには、理想は幻想だということを知るべきです。

 理想が嬉しいはずがありません。なぜならば、幻想だからです。理想を達成すれば、益々それが幻想だったことを痛感するはずです。理想を達成する前も、達成した後も幻想です。

 理想を達成するよりも、今の自分が嬉しいと思うことは何か。

 そのことについて、今一度じっくり吟味してみてください。

 本当に楽しいこと、本当に嬉しいことは何かを探してみてください。

 楽しいこと、嬉しいことを見つけることが難しいと思う人は、自分が何をなすべきかを考えてみてください。自分が社会に対して果たす役割を考えてみるのです。

 引用終わり

 

 

理想が嬉しいはずがありません。なぜならば、幻想だからです。理想を達成すれば、益々それが幻想だったことを痛感するはずです。理想を達成する前も、達成した後も幻想です。

 

□心豊かに過ごす。泣いても一生、笑っても一生の理念で生きています

 「自分」とは幻想です。それどころか、すべてが幻想です。それを理解することが空観。すべて幻想だからこそ、私たちは本質的に「自由」だといえます。

 その自由な心で仮の役割を決めることがゴール設定。幻想だから仮なのだけれど、その仮を本気で生きることが仮観です。

 そして、すべて空だとわかりながら、同時に本気の仮で生きることが中観。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

中観だから、「泣いても」希望を失わず、「笑っても」傲慢になることはない

 

 そんな安定した穏やかな心自体が、「本当の幸せ(well-being)」だと私は思っています。

 

L-131につづく)

 

 

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F-121:「あぁ生まれてきてよかったな」で思いだす一例

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Q-294~:孤独を感じています。私はどんなゴールを設定すればいいでしょうか?

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L-129202111月医療・介護研修(医療法人、鹿児島県)レポート -10;自己充足的予言×エフィカシー

 

 202111月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いた研修を行いました。テーマは「心豊かに働き、心豊かに生きるために」。

 当日の講演内容をブログ用に再構成し、いただいた御質問や御意見(橙色で表示)に回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変長らくお待たせいたしました)

 

 01;イントロダクション

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 02;「心豊か」はゴール次第

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 03;ゴールがスピリチュアルペインを解決する

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 04;ゴールが見つからないときは

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 05;働く仲間とゴールを共有するワーク

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 06;マインドが変わると、“現実”が書き換わる(ワーク付き)

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 07;すべては自分次第。その自分とは

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 08;「苫米地式コーチング」にとって最も大切なポイント

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 09;セルフトーク×エフィカシー

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32812936.html

 10;自己充足的予言×エフィカシー

 

 

 前回までRAS&スコトーマについて確認しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 私たちの認識はその時の重要度でダイナミックに変化しています。その重要度を決めているのがブリーフシステム(BSBelief System)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 そのBSを構築するのは「情動を伴った体験の記憶」と「抽象化された情報の記憶」。それらの記憶とは、主に“失敗”の記憶です。人の記憶のメカニズムは失敗駆動型なのです。

 PM-06-01:過去の“失敗”をもとに問題を解決する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 心に刻まれた“失敗”の記憶は、否定的なセルフトークを生みだしてしまいます。

 Q-276~:セルフトークのマネジメントについて

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421937.html

 

 

□自己充足的予言を否定的な形で行うことが多いので、良い方向に向かうように意識して行いたいと思います

 心に刻まれた“失敗”の記憶は否定的なセルフトークを生みだしてしまうため、「自己充足的予言を否定的な形で行う」ことになってしまいがちです。

だからこそ、自分の中に生まれる言葉(=内省言語)をコントロールすることが重要。

 L-07920213月シークレットレクチャー -02;内省言語を発生させる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30021884.html

 

 その第一歩が「モニタリング」。そして、常にモニタリングしながら「良い方向に向かうように意識」していくことが「ラベリング」です。

 L-10920218月シークレットレクチャー -11;モニタリング&ラベリング

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31421939.html

 

 ところで、「良い方向」とは何のことでしょう?

 

 そう、ゴールに向かう方向のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 コーチングの元祖で苫米地博士の師でもあるルー・タイスさんは、「夜眠るとき、明日はいい日になると思って眠りなさい。朝起きるときは、今日はいい日になると思って起きなさい」とよく語られていたそうです。

 そのルーさんの言葉に「ゴールが先。認識は後」というものがあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8583393.html

 

認識をゴール側からしっかり作っていくための大切な縁起が、「自己充足的予言」であり、「セルフトーク(内省言語)のコントロール」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

□「自己充足的予言」。朝仕事に来る前に必ず「今日もいい1日でありますように」と声に出しているので、良いことだったのだと思いました

 素晴らしい習慣です。ちょっと工夫すると、さらに素晴らしくなりますよ。

じつは「今日もいい1日でありますように」には改善点があります。前回取り上げた「セルフトークの4つの段階」を再確認しながら、スコトーマを外し、その改善点を見つけてください。目指すのは第4段階です。

 (前回のブログ記事↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32812936.html

 

 

□「今日はいい日になる」と念じて過ごしていくこと。ステキだと思いました

 そのとおり。自己充足的予言を常に行っている人は、とっても「ステキ」です。なぜでしょう?

 

 以下、苫米地博士の著書「30代で思い通りの人生に変える69の方法」(泰文堂、p211)より引用します。「ステキ」の理由を感じながら読み進めてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

63 自分の評価を下げる言葉を口にしない

 エフィカシーを下げ、それを維持するために注意してほしいのは、悪口や皮肉を口にしないことです。

 じつは、人が他人の悪口を言う理由は、その人のエフィカシーが低いせいなのです。

 なぜなら、悪口は、相手を引きずりおろそうとする無意識の意図があるから、口をついて出てきます。いったいどこに相手を引きずりおろそうとするのかといえば、それは自分の低いコンフォートゾーンに、ということです。それが自分にとって心地よいということは、当然、エフィカシーも低いわけです。

 その逆に、エフィカシーの高い人は、コンフォートゾーンも高いため、相手を引きずりおろそうとするようなことは決してしません。当然、相手の悪口や皮肉を言うこともないわけです。

 また、「しまった」とか、「何やってんだ、オレは」というように、自分を貶める言葉も口にしないことが大切です。

 こうした言葉を自分に投げかけると、そのことによってやはりエフィカシーが下がります。たとえ何か失敗したときでも、「自分らしくない」と思えばいいのです。決して、自分を否定してはいけません。

 もちろん、隣の人が失敗したときも、それを咎める言葉は自分のエフィカシーを下げてしまいます。ここでも相手を否定するのではなく、声をかけるとすれば「君らしくないね」という言葉がぴったりです。

 とにかく、あなたは今後、エフィカシーの高い人として生きていくわけですから、自分で自分のエフィカシーを下げる必要はありません。

 こうした態度が身につけば、周囲の人との人間関係が悪くなることもなくなります。逆に、その人に対する評価はどんどん高まっていきます。エフィカシーの高い人というのは、そういうものなのです。

 ▶高いコンフォートゾーンを目指し続ける

 引用終わり

 

 

 自己充足的予言を常に行っている人が「ステキ」なのは、エフィカシーが高いから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 苫米地博士の言葉どおり、エフィカシー(Efficacy)が高い人は、コンフォートゾーン(CZComfort Zone)も高くなります。相手を引きずりおろそうとする言動は微塵もなく、悪口や皮肉を言うことも絶対にありません。

常に優しく、余裕があり、ニコニコ笑顔で未来志向 だから「ステキ」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 それがコーチングマインドであり、コーチングを実践する者の姿です。

 それは苫米地博士がしっかり示してくださっている“近未来のブッダ”の姿であり、人類がやがて実現する社会のカルチャーでもあるはず。

 F-026:最近の研究・調査で明らかになった日本の課題とその解決法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8430748.html

 

 

□マインドコントロール。「心豊かは自分次第」という言葉が印象に残りました

 心豊か」に限らず、目の前のすべてが自分の心次第です。本当は。

 Q-235:「財布を娘に盗られた」とvol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

 だから、「すべて自分次第」にするという覚悟(=自責)が重要です。

 S-04-05:自責の意味

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22669112.html

 

 

□自己充足的予言の簡単なやり方が聞けてよかったです。「『簡単』を、easyではなく、simpleととらえることが重要」という言葉が印象に残りました

 とても重要なことに気づかれています。「簡単」をsimpleととらえることができると、自己充足的予言を繰り返すうちに人生全体をますます豊か(well-being)に書き換えていくことができるようになります。なぜでしょう?

 

続きは次回に。

(ヒントはこちら↓)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

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L-130につづく)

 

 

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F-311~:デジタル自傷行為

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L-08420213月シークレットレクチャー -07;内省言語を「言語を使わないで引き起こす」ために

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Q-271~:現状の外に飛び出す勇気やエネルギーが全く出ませんでした。それでも自己責任なのですね ~綸言汗の如し~

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Q-317:今、逃げましたよね? <中編;怒っていい時の条件>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31628205.html

Q-331:最近「記憶が抜ける」ようなことが続いています <vol.6;新しいゲシュタルトに人格をうつす技>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31993466.html

 

 

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I-118:【告知】コーチング・デ・コンパッションクラブ<231126> 受付開始

 

 すべてのはじまりは“現状の外”へのゴール設定

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双方向(多次元)の縁起を意識した気楽なクラブ活動をはじめました。

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その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ(CoacHing de Compassion ClubCHCC)」。

(詳しくはこちら↓)

1

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2

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CoacHing de Compassion Club

 

 

 このクラブ自体のゴールは「コンパッション実現」。コンパッションとは「慈悲」のことです。

20分(~最長30分)のクラブ活動を通じて、「Compassion = 慈悲」を体感&共有しながら、コンフォートゾーン化していくことを目指します。気楽にw

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 その実現のためにエンドステートを2つ設定しました。

 (エンドステート、COA、アサンプションはこちら↓)

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1つ目(クラブ活動前半)は認知科学者 苫米地英人博士が教示されるコンパッションを確認していきながら、「お互いにスコトーマを外しあい、知識を習得・共有している」。

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 2つ目(クラブ活動後半)はお互いにエフィカシーを高めあいながら、「コンパッションを高次の抽象度で臨場感豊かに体感しつつ、物理空間でしっかり実践(実装)している」。

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 *抽象度はこちら↓

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 *物理空間(=情報空間の底面)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 毎回、苫米地博士の著書「近未来のブッダ」(サンガ)より引用します。

 初回(220205開催)の反省を踏まえ、今後は告知の際に次回開催時の引用部分を提示することにしました。

 PM-06-01:過去の“失敗”をもとに問題を解決する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 開催は不定期です(最近は第4日曜 午前に行っています)。1週間前までにはブログで告知します。

クラブ活動時間は20分間を予定しています(最長30分)。自由に参加してください(途中入退室可能)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 次回は R5.1126日(日) 午前11時(日本時間)~ 開催。受付は5分前からです。

 

 

 申し込みは下記メールアドレスに。件名を「コンパッションクラブ<開催年月日>申し込み」としてください。

例:「コンパッションクラブ<231126>申し込み」

 

 申し込み・お問い合わせ(メール)

coachfor.m2@gmail.com

 

 お申込みいただいたら、zoom招待URLを返信します。あとは当日参加するだけです。

*自動返信ではありません。タイムラグを(compassionしながら)お楽しみください

*招待URLの転送等は御遠慮ください。参加できるのは申し込み者のみです

*申し込み時から匿名可とします(クラブ活動時の表示も)。ご自由にどうぞ

*友人や御家族等と一緒に一端末で参加する場合、申し込みは代表者だけでOKです

*クラブ参加時はカメラ・マイクともにオンにしてください。どうしても顔を出したくない方はzoomに搭載されているフィルター機能をご利用ください

(マスク・覆面・仮面のリアル使用も可w

*注意;録音・録画・撮影は御遠慮ください(私も行いません)

 

 

231126>前半のテーマ(引用部分、p54)はこちら↓

 


 

 231126>後半のテーマ(引用部分、p214)はこちら↓

 


 

 

 最後にもう一度、「近未来のブッダ」(サンガ、p151~)より引用します。

 

 

現代版慈悲は「一緒に楽しみましょう」

 宗教は、たくさんの人に開かれていて、役に立ってこそ存在意義があります。ブッダの時代は「四つの苦をなくしてあげる」といえば、そのニーズは絶大でした。でも、今はそれではだれもついてこないのです。

 ブッダの時代、大衆のニーズに、教えを説いて応えた実績は意義深いです。しかし、今やニーズが違ってきています。そういう意味では、ブッダの教えが有効に人々の役に立っていないような懸念を感じます。

 宗教は、多くの場合は本人の救済に役立ってこそのものです。そういう機能を提供していくことの大前提として、たくさんの人の耳に届く、たくさんの人が聞きたいと思うメッセージを発信していないといけません。ブッダの教えも基本は不変ですが、時代が変わるにつれて説き方もバージョンアップしていくべきですし、コンパッションという考え方もどんどん現代化していくべきです。

 二十一世紀のコンパッションは、「一緒に苦しみましょう」とか、「一緒に憐れみましょう」とか、「私もあなたと同じように苦しんでいるんですよ」でなくていいと思います。もちろん、そういうニーズにも応えますが、もっと一般的な、基本的には現代社会の楽しさや快適さを享受できている人たちに応える「一緒に楽しみましょう」でいいのです。

 引用終わり

 

 

 さぁ、一緒に楽しみましょう!

 縁がつながることを楽しみにしています。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

2つ目(クラブ活動後半)はお互いにエフィカシーを高めあいながら、「コンパッションを高次の抽象度で臨場感豊かに体感しつつ、物理空間でしっかり実践(実装)する」

 

 抽象度が上がるほど具体的な情報量が減っていくので、臨場感は下がっていきます。

ところが、それは「臨場感についての認識の誤解」(by苫米地博士)。詳しくはこちらで↓

 Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 

-関連記事-

Q-265~:臨場感世界をまったく同じように感じることが可能なのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420880.html

 

 

近未来のブッダ




F-318:観自在 <理論編-1観自在菩薩行深般若波羅蜜多時

 

観自在菩薩行深般若波羅蜜多時

 

 これは「空(くう)」を伝えるお経「般若心経」の冒頭の一節です。

 PM-02-16:空観、仮観、中観

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

医療はもちろんのこと、すべての領域において、パラダイムシフトの鍵となるのが「空の理解と体得」。

 PM-04-20:超高齢化社会に求められる医療のパラダイムシフト

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8748974.html

 

 なぜなら、パラダイムシフトとは、同じ抽象度での視点の変化ではなく、より高次の抽象度次元に向かう視点の移動のことだから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 そんな「空の理解と体得」とは、

 

この世界に存在するすべての事象は、自分の心が生みだしている

自分や世界は、絶対不変の存在としてこの世にあるのではなく、一人ひとりの心がどんな関係を選ぶかによってあり方を変えていく

心をコントロールすれば、自分や世界を自由自在に変えることができる

 

 ということを、心から理解し本気で実践すること。一言で表すと「縁起に関わる」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

 では、空を理解し体得するためにはどうすればよいのでしょうか?

 

 答えは、空という抽象度の高い情報空間の臨場感を維持するトレーニングを繰り返す。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 そのトレーニングとして、「言語化された物語」を使う方法があります。超瞑想です。

 F-315:デジタル自傷行為 <plan-side -3;ゴール×エフィカシーの“秘密” -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32678098.html

 

物語を使った瞑想は、抽象度を上げたときにも強い臨場感を維持しやすいという特徴があります。シンプルに表現すると

F-304~6:映画のおもしろさって何だろう? ~Indy 5」のvol.1~3;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32129073.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32179090.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32229850.html

 

言語化された「ストーリー」を繰り返し読む

→ 脳内で同じ体験を繰り返す

→抽象度が高い可能世界w1の臨場感up

 

 抽象度が高い可能世界w1とは、ゴール側のコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 ゴールは必ず現状の外であり、ゴール側のCZは現在のCZの外側です。その新たなゴールやCZは、ただスコトーマに隠れているのではなく、より高い抽象度次元にあるもの。偶然見つけられる(到達できる)ものではありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 その最たるものが空。

何よりも情報量が少なく(潜在的情報量は多く)、何よりも抽象度が高い包摂半順序束のtop=空を感じるのは、決して簡単なことではありません。

Q-338:エンドステートに対する臨場感の問題?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32350876.html

 

 

DrT神奈川大講演-05

神奈川大学情報学部開設記念シンポジウム(2023523日)より引用

基礎科学としての情報〜エントロピーと生命、超次元複雑性と生成AIの未来と私達 Dr.苫米地 (2023年5月20日) - YouTube

 

 

そこで般若心経!

空という抽象度の高い情報空間で臨場感を維持するために、般若心経に込められた情報(書き手のメッセージ)を強い臨場感で認識しながら瞑想を重ねます。具体的には

 

1)一つひとつの言葉の意味や、言葉の中に描かれている世界をイメージする(ゲシュタルト化)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

2)一つひとつの言葉のイメージができたら、複数の言葉のイメージをつなげて、統合する

1つ上の抽象度のイメージを作る(connect the dots

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

3)イメージの統合を繰り返して抽象度の階段を上がっていき、般若心経の世界全体を“統合されたひとつのイメージ”として感じる

(↑「コンセプチュアル・フロー」のこと。こちらでどうぞ↓)

L-08120213… -04;言語を用いたゲシュタルト構築 <応用編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30075139.html

 

 誤解を恐れずにいうと、般若心経はありがたいお経でもなんでもありません。般若心経をただ唱えただ書き写すだけでは、何の御利益もないでしょう。

 (「ある」と感じるのは“プラセボ”です↓)

 Q-249:病気をどのように考えていますか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28540879.html

 

 大事なのは、般若心経に込められた情報をしっかりイメージし瞑想すること!

“般若心経を学び瞑想することによって抽象度を高めたマインド”自体に力が宿ります。

それは縁起の力であり、生命力そのものといえるはず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 

 では、「観自在菩薩行深般若波羅蜜多時」をイメージしていきましょう。

 

「観自在菩薩」とは、「観音様」のことで、「観世音菩薩」とも呼ばれています。サンスクリット語では「アヴァローキテーシュヴァラ」です。

「菩薩」とは「悟りに向かって修行中の人」のことで、「観音様」は(大乗仏教的には)「自らの悟りと人々の救済のために働くことを同じレベルで実践する人」です。

 

「観自在」には2つの意味がかけられています。

 1つは「自在観る」、もう1つは「自在観る」。前者は「自分が在る(こと/ところ)を観る」=「自分という存在を観る」、後者は「自由自在に観る」という意味です。

 よって、「観自在」は「自分という存在を自由自在に観る」という意味。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

「自由自在に観る」とは、先入観、既成概念、知識による思い込みなどをすべて捨て去って、「重要性関数ゼロで自我=縁起のネットワークを観察する」ということ。

それはこれまでのブリーフシステム(Belief SystemBS)を手放すということであり、「無人運転」「自動運転」を止めるということです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 *「無人運転」「自動運転」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 まとめると、観自在 =自分という存在を自由自在に観る =思いどおりの現実世界で思いどおりに生きる という自由自在!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 以下、苫米地博士の著書「一生幸福になる超訳般若心経」(学研プラス、p14)より引用します。

 

 

お経を唱えるのは瞑想するため

 日本の仏教には「念仏や題目を唱えるだけで極楽浄土へ行ける」と説く宗派もあります。あるいは密教の護摩炊きなどでもお経が唱えられます。ですが、私はこれらもけっして魔法の呪文を唱えているのではなく、瞑想をするための一つの方法論として提示されているのだと考えます。

 日蓮宗や浄土真宗では「般若心経」は唱えないとされていますが、その開祖である日蓮や親鸞も元は天台宗のお坊さんです。比叡山延暦寺には天台宗の偉大な僧の木像があるのですが、その中には日蓮も親鸞もあります。あるいは、法然、栄西、道元らいわゆる鎌倉新仏教の開祖たちもみな比叡山で修行した天台宗の僧でした。天台宗には「止観」という瞑想がありますから、当然、こうした新宗派にも止観の瞑想の影響が色濃く残っていても不思議ではありません。つまり、座禅も念仏や題目を唱えることも「瞑想」の一方便だと考えられるのです。

 

瞑想とは自分自身を自由自在に観ること

 瞑想とは自分自身を見つめ、自分のいる世界を見つめ、宇宙全体を見つめることと書きました。実は、自分自身を見つめると、同時に自分のいる世界も、宇宙全体も見たことになります。なぜかというと、自分自身というのはそれだけで存在しているのではなく、必ず自分以外の周りのもの(=自分のいる世界、宇宙全体)との関係によって成り立っているからです。このことをお釈迦様は「縁起」と呼びました。

 人はとかく、自分というものを絶対視しがちです。ですが、瞑想とは自分自身から離れて、自分自身を外側から見つめ直す作業です。自分を外側から見るには、自分と周囲との関係をよく見る必要があります。このとき、それまでの思い込みや先入観などを捨てて見ないと、本当の自分は見えてきません。思い込みや先入観に縛られていると、自由に自分自身を見つめられないのです。瞑想とは自分自身を自由自在に見る(観る)ことなのです。

 引用終わり

 

 

 瞑想とは自分自身を自由自在に見る(観る)こと

 

 これから理論編(残り2回)と実践編(計5回)に分けて、「観自在」を探究していきます。最後(応用編)は、これからますます重要となる「“正しい情報”の見極め方」の考察です。お楽しみに。

 F-281~:「社会が変わってしまう」 ~あるワクチンの話~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424261.html

 

F-319につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記1

 では、「観自在菩薩行深般若波羅蜜多時」をイメージしていきましょう

 

 ゲシュタルト構築のために補足します。

「行」は「行う」こと、「深」は「深い」こと、そして「時」は「〇〇していた時」です。よって、「行深般若波羅蜜多時」は「深い般若波羅蜜多を行っていた時」という意味になります。

 

「般若」とは、パーリ語の「パンニャー」を音写したもので、「智慧」、とくに「完成された智慧=悟り(覚り)の智慧」を指します。

波羅蜜多」とは、修行中の菩薩が行うべき項目のこと。とくに重要なものが「六波羅蜜(ろくはらみつ)」。「持戒」「忍辱」「精進」「禅定」「智慧」、そして「布施」の6つのことです。詳しくはこちらでどうぞ↓

F-044:笑顔のままお亡くなりになった患者さんから学んだこと 前編:布施

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11142143.html

 

「智慧波羅蜜」とは、「何にもとらわれず、物事をありのままに観ることによって本当の智慧に到達する」こと。つまり、止観瞑想のこと↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18576926.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18684707.html

 

「観自在菩薩行深般若波羅蜜多時」は、一般的には「観自在菩薩が自分自身と自分に関係する物事(縁起)を、先入観など何にもとらわれることなく、自由自在に、ありのままに瞑想していた時に」と訳されます。苫米地博士の超訳は「観自在菩薩が、深遠な縁起の瞑想に成功し」です。

 

 

-追記2

「自由自在に観る」とは、先入観、既成概念、知識による思い込みなどをすべて捨て去って、「重要性関数ゼロで自我=縁起のネットワークを観察する」ということ

 

 重要性関数ゼロとは、完全な「無分別」のこと。それが空の境地です。

 私の好きな表現でいうと“無敵”!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5446097.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5448151.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615695.html

 

 

-追記3

「空(くう)」に関して、苫米地博士のブログに論文が掲載されています↓

「空」を定義する ~現代分析哲学とメタ数理的アプローチ

 http://www.tomabechi.jp/EmptinessJapanese.pdf

 

 ワークスDVD2弾 「空の理解と体得」でより詳しく解説されています。下記サイトを御確認ください↓

 http://maxpec.net/dvd2/index.html

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32135874.html

 

 次回の開催は11/26(日)。詳しくはこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32734556.html

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-157:指一本でも役に立ちたい

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23874668.html

F-311~:デジタル自傷行為

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_426481.html

L-02920203月シークレットレクチャー -0775歳以上では延命治療は不要?<ケースサイド>後編

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26156803.html

L-05220207月シークレットレクチャー -02;縁により「呪縛」は「希望」にかわる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27587288.html

Q-347:自身の人生を変えることに専念? それともコーチング活動を開始? <vol.4;「走りながら考える」 同時並行“の意味>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32562546.html

 

 

一生幸福になる 超訳 般若心経



L-128202111月医療・介護研修(医療法人、鹿児島県)レポート -09;セルフトーク×エフィカシー

 

 202111月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いた研修を行いました。テーマは「心豊かに働き、心豊かに生きるために」。

 当日の講演内容をブログ用に再構成し、いただいた御質問や御意見(橙色で表示)に回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変長らくお待たせいたしました)

 

 01;イントロダクション

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32612689.html

 02;「心豊か」はゴール次第

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32648883.html

 03;ゴールがスピリチュアルペインを解決する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32663640.html

 04;ゴールが見つからないときは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32698474.html

 05;働く仲間とゴールを共有するワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32710871.html

 06;マインドが変わると、“現実”が書き換わる(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32748380.html

 07;すべては自分次第。その自分とは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32763806.html

 08;「苫米地式コーチング」にとって最も大切なポイント

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32797793.html

 09;セルフトーク×エフィカシー

 

 

 前回(L-127)はスコトーマについて掘り下げました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 今回はRASReticular Activating System)について掘り下げましょう。

 RAS(ラス)とは、「膨大な量の情報を、必要なものと不必要なものに分別するシステム」のこと。「Reticular Activating System」は「網様体賦活系」と訳されています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

そのRASは脳の基底部にあり、自分にとっての重要度に基づいて、遮断する情報と受け入れる情報をふるい分けています。その重要度を決めるのがブリーフシステム(Belief SystemBS)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

RASは、いわば情報のフィルター機能。

私たちはRASのおかげでエネルギーを浪費しないようになっています。つまり、RASにより脳はいつでも処理可能なスタンバイ状態を保っているということ。しかも効率的に。

繰り返しますが、RASが通過させるのは、そのときの生体(または種の保存)にとって重要だと思われる情報だけ。それ以外の情報は、どんどん遮断されてしまいます。

 

だからこそ、教育が重要!

教育によって、「生体にとって重要」を、より抽象度の高い次元に引き上げていくことができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 それが「人間形成」であり、「自己実現」です。

(詳しくはこちら↓)

 PM-05-13~15:そもそも教育とは?-6)人間形成

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html

 

 そして、そのはじまりがゴール設定!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 

自己実現理論(Wikiより引用)

欲求階層説(自己実現理論)

Wikipediaより引用

自己実現理論 - Wikipedia

 

 

 では、回答に戻りましょう。

 

□ゴール設定を自分で考えることが難しく思いました

 そのとおり。ゴールを「自分で考える」ことは簡単ではありません。その「自分」は“本当の自分”ではないから。自分で考え行動しているつもりでも、ほとんどが「無人運転」です。よくて「自動運転」でしょう。

F-089~:無人運転と自動運転の違い ~シーサイドライン逆走に思う~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 今認識している世界は、すべて他人のモノサシや社会の価値観の投影(しかも過去)

 

 その事実を忘れることなく、つねに意識に上げ続けてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

大切なことなので今回も繰り返しますが、目の前の世界は過去の記憶でつくられたブリーフシステム(BS)が生みだすコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 ゴールはそのCZの外側(=現状の外=高次の抽象度次元)に設定します。その感覚が「自分中心を捨て去る」。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html


 その「自分中心を捨て去る」とは、「自分の定義をひろげていく」ということでもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

まとめると、ゴール設定とは、認識している世界から何かを選ぶことではなく、自我を拡張しながら(=抽象度を上げながら)認識する世界そのものを生みだすこと。

 

 ゴールに向かう過程で、“自分(関数P)”は「ゴールの世界(w1)」にひろがっていきます。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 そのプロセスで大きく変化していくのがエフィカシー。「自分のゴール達成能力の自己評価」であるエフィカシーを高める鍵となるのが、「セルフトークのコントロール」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 では、ここでプチワークを行いましょう。

 エフィカシーをイメージしながら下記の感想を読み、“何か”を感じ取ってください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

□はじめの抽象度のところが概念として難しく感じました

□普段の生活で意識付けを変えることで結果が変わることを知ることができた。早速試してみたくなりました

□トータルペインをもっと具体的に教えて欲しい

 

 

 自分への語りかけであるセルフトークには4つの段階があります。

 Q-191:ヒーリングとコーチングの関係がよくわかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

 

 1段階は「無理だ」「できるわけがない」という“あきらめ”。

 いままでお答えしてきた御質問・御意見は、ほとんどが第1段階のはず。その場合、無意識は「難しい」→「理解できない」→「変わらなくていい(しょうがない)」という現状維持です。

 

 2段階は目的論的なものが生まれてくる、いわば“希望”が芽生える段階。

 その希望が「早速試したい」というwant toを生みだします。ただし、そのwantはまだ弱く、長続きしません。ちょっとしたきっかけで「まぁいいや」と現状に戻ってしまいます。

 

 3段階は“誓い”。

「私はいつも~している」というセルフイメージができあがると、目標に向かって問題解決をしている自分のイメージを探し始めます。誓いが生みだすwantはけっこう強く、まわりにもひろがっていきます。「具体的に教えて欲しい」はその表出です。

しかしながら、結局は元にもどってしまいます。現状に引き戻す強力なホメオスタシス・フィードバックが働くからです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 では、どうすればいいのでしょう? セルフトークの第4段階とは?

 

 そのようなことを問いながら、下記文章をお読みください。苫米地博士の著書「30代で思い通りの人生に変える69の方法」(泰文堂、p208)より引用します。

 

 

62 「~すれば、~になる」という考え方をやめる

 ポジティブ思考をする上では、エフィカシーを上げることも大切です。すでに紹介したように、エフィカシーとは自負心であり、自己の能力の自己評価のことです。

 たとえば、先のニセコーチの「水が半分も入っていると考えなさい」という発想は、その昔の支配者の説教にあった「下見て生きろ」の発想と非常によく似ています。「下見て生きろ」というのは、人間は上を見て生きてもなかなか這い上がれないから、下を見て優越感と満足を得なさい、という奴隷の思想です。

 「半分も入っている」という認識によってもたらされる満足は、「3分の110分の1よりもましだ」という下を見て生きる発想に結びついています。それは最悪のコースで、エフィカシーを大きく下げてしまいます。

 自己の能力に対する自己評価が低くなれば、何事においても「オレにはできる」という確信が揺らぎ、パフォーマンスも低くなります。

 ポジティブに物事を捉えるためにも、エフィカシーを下げるのは論外で、つねにそれを上げてやらなければなりません。

 エフィカシーを上げるのは簡単で、現在すでにエフィカシーが上がっていると認識することです。つまり、「いまの私はすごい」「いまオレのエフィカシーは最高だ」、あるいは「すでにオレは成功している」というふうに、現在形の自己イメージを持つことです。

 正しいコーチングでも、これをやっています。

 ところが、これが間違ったニセコーチングになると、全部、未来形でやってしまいます。たとえば、「こうすれば、あなたは将来にゴールを達成できる」とか、「未来の成功のイメージをしっかりつくりなさい」というように。

 じつは、未来にあなたは成功するという話法を使うと、現状を肯定することになってしまいます。

 本人の無意識は、未来に成功するのだから「オレはこのままがいいんだ」と思い、現状を変えようとはしなくなります。現状を変えることがなければ、未来においても延々と今日が続いていくだけのことです。

 これでは、現状を否定することによって初めて実現する人生のゴール達成も、ありえないということになってしまいます。

 そこで、現状を否定するためには、「いまオレのエフィカシーは最高だ」「オレはすでに成功している」という具合に現在形で認識するワザを使うわけです。こう認識する人は、あれこれ悩んで心の問題を抱えようがありません。

 エフィカシーが最高に高まっているわけですから、自信と勇気が胸に満ち溢れていますし、すごくハッピーです。前頭前野の活動も活発になり、IQも高まっています。こういう状態にある人は、うつ病になることはおろか、あれこれ思い悩むことさえできなくなってしまいます。

 「胸に力がみなぎって、最高に自信に満ちているし、最高にハッピーなんですが、思い悩んでばかりいるんです」ということが起こるはずがありません。

 心を鍛える方法が唯一あるとすれば、それはエフィカシーを上げることしかないといえるでしょう。

 ▶今の自分が最高の自分であると認識しよう

 引用終わり

 

 

エフィカシーを上げるのは簡単で、現在すでにエフィカシーが上がっていると認識することです。つまり、「いまの私はすごい」「いまオレのエフィカシーは最高だ」、あるいは「すでにオレは成功している」というふうに、現在形の自己イメージを持つことです

 

 現在形の自己イメージを持つ それが第4段階です。

 4段階ではゴールを“実現”した新しい自分のイメージで自然なセルフトークができます。コンフォートゾーンがゴール側に移行しているから。

 

ゴール実現に向けてRASがオープンになると、スコトーマが外れ、今まで見えなかったこと/ものがどんどん認識できるようになります。

 

目の前の世界はゴール実現のための挑戦

すべてが必ず実現するゴールの世界の一部

 

 これがコーチング実践者の感覚。これがエフィカシーです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19033189.html

 

L-129につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

-追記-

たとえば、先のニセコーチの「水が半分も入っていると考えなさい」という発想は、その昔の支配者の説教にあった「下見て生きろ」の発想と非常によく似ています。「下見て生きろ」というのは、人間は上を見て生きてもなかなか這い上がれないから、下を見て優越感と満足を得なさい、という奴隷の思想です

 

 苫米地博士と出会う前の私は、病院長として、「コップの水が半分しかないと考えるか、半分も入っていると考えるか」という話をよくしていました。

 とても残念で、気恥ずかしく思う、“失敗”の記憶です。

 PM-06-01:過去の“失敗”をもとに問題を解決する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 そういえば日本のリーダーは、昨年(2022年)、世界に向けて「コップの水が」とスピーチしていました。早く“失敗”に気づいてほしいものです。

□外務省HP>外交政策>経済外交>国際的ルール作りと政策協調の推進>世界経済フォーラム(ダボス会議)

 「ダボス・アジェンダ2022」における岸田総理大臣の特別演説 |外務省 (mofa.go.jp)

 □[参考2]岸田総理大臣によるスピーチ

 100291106.pdf (mofa.go.jp)

 

 

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今年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)↓

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-関連記事-

F-021:平昌五輪で垣間見た言葉の力 ~スピードスケート編~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7701939.html

F-022:平昌五輪で垣間見た言葉の力 ~フィギュアスケート編~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859111.html

F-254~:イノベーションがうまれるとき

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421781.html

Q-103:あがり症は克服できますか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19152931.html

Q-276~:セルフトークのマネジメントについて

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421937.html

 

 

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L-127202111月医療・介護研修(医療法人、鹿児島県)レポート -08;「苫米地式コーチング」にとって最も大切なポイント

 

 202111月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いた研修を行いました。テーマは「心豊かに働き、心豊かに生きるために」。

 当日の講演内容をブログ用に再構成し、いただいた御質問や御意見(橙色で表示)に回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変長らくお待たせいたしました)

 

 01;イントロダクション

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32612689.html

 02;「心豊か」はゴール次第

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32648883.html

 03;ゴールがスピリチュアルペインを解決する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32663640.html

 04;ゴールが見つからないときは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32698474.html

 05;働く仲間とゴールを共有するワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32710871.html

 06;マインドが変わると、“現実”が書き換わる(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32748380.html

 07;すべては自分次第。その自分とは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32763806.html

 08;「苫米地式コーチング」にとって最も大切なポイント

 

 

□聞いたことがない言葉が多く、難しかった

□用語の意味がわからないところが多くあった

前回(L-126)はスコトーマに関する御質問・御意見を中心に取り上げました。そのスコトーマについて掘り下げましょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 スコトーマはギリシア語由来の言葉で、「盲点」を意味します。発見者であるフランスの物理学者にちなんで「マリオット盲点(暗点、盲斑)」と呼ばれたりもする医学用語です。

「盲点」とは網膜上の視神経乳頭にあたる部分で、そこは視細胞がないために光を感じることができません。

その生物学的盲点(物理空間)を、コーチングの祖 ルー・タイスさんが心の空間(情報空間)にまで拡張した「心理的盲点」が、コーチングでいうスコトーマ(scotoma)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 スコトーマを生みだす/外すポイントは 1)知識、2)重要性、3)役割(責任)の3つ。

 F-258:不満と傲慢のはざまでvol.2;スコトーマを生みだす/外すポイント>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29646619.html

 

 スコトーマは、誰にも、必ずあります。もしもスコトーマがないのなら、それは1)全知識を持ち、2)全てが重要で(あるいは全て重要でない)、3)全てに役割(責任)を持つ存在。

それを仏教では「ブッダ」と表現します。仏教の開祖 ゴータマ・シッダールタ(紀元前463~紀元前388年頃)を代表とする「悟りを開いた人」のことです。

 PM-02-16:空観、仮観、中観

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 釈迦哲学の根幹は縁起。「関係が存在を生みだす」という縁起は、「普遍的な実体などはなく、物事は常に変わりゆき、永遠に変わらないものなどない」という“無常”に行きつきます。

 PM-02-15:縁起

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 さらに突き詰めると、「この世に絶対はない(アプリオリはない)」と「この世は心(マインド)が生みだしている」。これらはコーチングにおいても重要なプリンシプルです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

希望や夢がスコトーマに隠れてしまうと、絶望しか感じられなくなります。反対に、スコトーマを上手くコントロールできると、どんな逆境の中にも希望を見いだせるようになります。

F-155:「怒りと絶望しかありません」という言葉に感じた希望

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

 

 今回は、私たち認定コーチのバイブル(釈迦の話をしていたので「仏典」と表現した方がよいですねw)でもある苫米地博士の著書「隠れた能力をどこまでも引き出す 苫米地式コーチング」(インデックス・コミュニケーションズ、p45)より3回に分けて引用します。まずはこちらから。

 

 

十 スコトーマに気づいたルー・タイス

 今も申し上げたように、私はルー・タイスの依頼を受け、TPIの二つの新しいプログラムの開発を共同で進めてきました。

 そもそもは、ルー自身がこれまでの方法に間違いがあったことに気づいたことが発端でした。

 それまでの彼は、プログラムで一番大切なゴール設定を、研修委託先の組織のトップが決定することをよしとしていました。つまり、

 「よりお金を稼げるようになれ!」

 「今以上にシェア拡大に努めよ!」

 といったゴールを達成するためのアイテムとして、TPIプログラムが使われていたのです。

 ところが、年数を経るにつれて、「何か間違っていないか……」と、ルー自身が違和感を覚えるようになりました。そこで、

 「これまでは私が開発したプログラムでうまくいっていたが、それだけにスコトーマ(盲点)がある気がしてならない。一緒に検証してくれないか」

 と私は相談を持ちかけられ、話し合いました。その結果、これまでのプログラムには脳機能科学的に裏付けが可能でないものがあることや、さまざまな補強が必要なことが発見できました。

 引用終わり

 

 

 ところが、年数を経るにつれて、「何か間違っていないか……」と、ルー自身が違和感を覚えるようになりました

 

 大切なのは違和感です。違和感がゆらぎを生みだします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23645730.html

 

 

□例えば「黄色」を探せば身近にたくさんあることに気づく。自分が様々な出来事や状態にしっかり気づけているのだろうか

 とても重要なことに気づかれています。その「しっかり気づけているか?」という自問(内省言語)を大切にされてください。

 L-07920213月シークレットレクチャー -02;内省言語を発生させる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30021884.html

 

 「何か間違っていないか?」「何かおかしくないか?」という違和感は、無意識が発している警告なのかもしれません。その違和感こそがスコトーマを外す第一歩です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 では、再び「苫米地式コーチング」(p46)から引用します。

 

 

 スコトーマに気づくことは非常に大切なことです。人間は知れば知るほど、学べば学ぶほど、気がつかないことが出てくるものです。そして、その呪縛にとらわれてしまい、あなたの中に眠っている能力を活かすことができなくなっていくのです。

 「人間は空を飛ぶことはできない」

 飛行機が開発される前の時代の人間にとって、これは当たり前のことでした。この常識にいつまでも縛られていたとしたら、人間は今でも飛行機を生み出すことができなかったかもしれません。

 常識の中に横たわっているスコトーマに気がついたとき、人間は大きく飛躍することができるのです。

 逆にスコトーマがあって、自分自身の能力を使わせないまま錆びさせてしまう人たちが本当にたくさんいます。

 スコトーマを発見することは、「苫米地式コーチング」にとって最も大切なポイントの一つなので、どんなときも忘れないでください。

 引用終わり

 

 

□ゴール設定の重要さと難しさを感じました

 私たちが存在する(と感じている)物理空間は、情報空間のうち最も抽象度が低い次元です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 ゴールは“現状の外”に設定するもの その“現状の外”とは、より高次の抽象度次元であり、必ずスコトーマの中。だから、そもそも認識することができません。それが1つ目の難しさ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 幸運にも“現状の外”にゴールを設定できたとしても、ゴール実現を確信し続けること、すなわちエフィカシーを維持し続けることは簡単ではありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 ゴールをあきらめ、今までの現状に戻ろうとする強力な力(ホメオスタシス・フィードバック)が働くから。それが2つ目の難しさ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 ゴールを設定でき、エフィカシーを十分に高められたとしても、必ずゴールを実現できるわけではありません。情報次元のNot Normalなイメージを物理次元で現実化するためには、豊富な知識と確かな技術が必要だから。もちろん、お金や時間といったリソースも。それが3つ目の難しさです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 ライト兄弟が世界初の有人動力飛行に成功したのは1903年。当時のほとんどの人が空を飛べるなんて思わなかったはずです。きっと「絶対に無理」とバカにされ、「crazy boys」などと陰口を叩かれたのでしょう。

 でも、二人はやり遂げました。

そして、それから66年後(1969年)に人類は月に行き、今は火星に向けて飛び立とうとしています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 誰もがとてつもない“力”を秘めています。

 その“力”を覚醒させる秘密が「〇〇したい」という思い。そして、その“力”を爆発させる秘訣が「必ずやり遂げる」という覚悟です。

 F-100:芸術は爆発だ!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19033189.html

 

 以下、「苫米地式コーチング」(p47)から引用します。

 

 

 さて、TPIプログラムについて特に私が強く主張したのは、「新しくプログラムを組み立て直して、受講する人自らがゴールの設定を見つけ出すものにしていかなくてはならない」という点でした。

 つまり、本来、自分が達成するゴールにとって重要なのは、何かを分析して、「無限の力」を持つ自分を見出そうとすることです。

 そこに、脳機能学者である私が、広く一般に知れ渡っている「抽象思考のノウハウ」や「脳と心を書き換える技術」などを反映させ、現在もプログラムの開発を継続的に進行しています。

 つまり本書は、世界で毎年二百万人以上の人が受講してきたルー・タイスの自己啓発プログラムのノウハウと、私が行ってきた最先端の脳機能科学の研究による成果を結びつけたコーチングの本なのです。

 「苫米地式コーチング」は、根本的なコーチングの考え方にさらなるヒントを与えることによって効果を発揮し、あなたのまったく経験のない分野でも臆せずコーチングができる自信を与えることになるでしょう。

 一見すると信じられない不思議な話に聞こえてしまうかもしれませんが、本書は従来の「コーチング本」とはずいぶんと違う内容になっています。

 私がみなさんにお伝えするコーチングの方法は、特定の人にしか通用しないというような内容ではありません。多くの人が実践して成功しているものです。

 私たちのプログラムの内容をわかりやすく噛み砕き、日本における人材教育の場で役立てることができる入門の書として活用してください。

 引用終わり

 

 

 本来、自分が達成するゴールにとって重要なのは、何かを分析して、「無限の力」を持つ自分を見出そうとすること

 

 「ゴール」と「ゴールの設定」がコーチングのコアです。

 L-069202011月シークレットレクチャー -04;ゴールこそがコーチングのすべて

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29018262.html

 

まずはゴールによってエネルギーと創造性を生みだし、エフィカシーによってをつける

 

 それが本物のコーチング(Authentic Coaching)です。

 

L-128につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

ライト兄弟が世界初の有人動力飛行に成功したのは1903年。当時のほとんどの人が空を飛べるなんて思わなかったはずです。きっと「絶対に無理」とバカにされ、「crazy boys」などと陰口を叩かれたのでしょう

 

 crazy boys」と聞いて私が思い出すのは(トリガー)、「chance!」「foolish war」「next gate」「try again」「color field(アンカー)

(わかってもらえるかな~)

 F-158:無我夢中 <前編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23944294.html

 

 

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 次回の開催は11/26(日)。詳しくはこちら↓

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-033:その男、〇〇につき

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苫米地式コーチング

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