苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T <タケハラクニオ> ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学び九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

2023/06

F-299:芸術は高抽象度の未知なるLUB。では、コーチングは? <vol.1;部分と全体の双方向性>

 

 2023515日に放送された「バラいろダンディ」(TOKYO MX)にて、苫米地博士が生成AIをテーマに講義をされました。その中で「生成AIは思考方法がまったく異なり、幻覚や嘘かもしれない」と話されています↓

 今話題の生成AIと人間の理想の付き合い方 Dr.苫米地 (2023年5月15日) #ChatGPT #ジェフリーヒントン - YouTube

 

 長い間精神科を持つ病院に勤めていた私には、「幻覚(hallucination)」という言葉に対してリアルなイメージがあります。それは学んできた知識と情動を伴った体験により作られたゲシュタルトです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 そのゲシュタルトと「生成AIの幻覚」というワードが結びつかず、ちょっと混乱しました。皆さんはどうでしたか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 バラダン終了後、苫米地博士はtwitterにこのように投稿されています。

 

今日出し損ねた図。超次元誤差最小化偏微分空間の局所解が生成AIの出力だが、青線が人間が受け入れられる局所解だとして、赤線が人間が受け入れられない局所解つまり幻覚。絵を出力させると幻覚をアートという人いるが誤り。局所解は疑似的な抽象度最低の物理空間への創出。芸術は高抽象度を指す言葉なので違う。芸術は未だに見つけられていないLUB (Least Upper Bound)であり、超次元偏微分誤差最小化空間の下ではなく上に現れる。 線は2次元化して書いてるが、実際は100万次元とかの近似局所解であるのはいうまでもない。近似最適解と書いたが、あくまで局所解で全体解かは分からない。

 

芸術は高抽象度の未知なるLUB(230515バラだん未使用図)

 

 

 げっ、げっ、芸術は超次元偏微分誤差最小化空間の下ではなく上に現れる?

 

 私はますます混乱しました。もともとコンピューターサイエンスに関する知識がなく、スコトーマだらけだったから。「何がわかっていないのかもわかっていない」という感じです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 そもそも芸術とは何なのでしょう?

 

 

 苫米地博士の著書の中に“芸術脳”について書かれているものがあります。「Dr.苫米地の『脳力』の使い方」(徳間書店)です。その本の中で、モダニズムとそれに対立するポストモダンを、認知科学的視点で分析されています。

 

 ちなみに、モダニズムとは「ビルのパーツが集まって、ビルになる」といった「部分の合計が全体である」という考え方で、構造主義をベースとするものです。

対してポストモダンは「全体のコンセプトがあって、そのコンセプトにしたがって、意匠を作っていく」というもの。部分的に生じる様々な機能を、造形美や利用形態などのレベルから総合的に関係づけようとします。

 つまり、部分→全体(モダニズム)と全体→部分(ポストモダン)。

 

 以下、「Dr.苫米地の『脳力』の使い方」(p61)より引用します。“芸術脳”のコアである部分と全体の関係性をイメージしながら読み進めてください。Feel

 

 

部分より全体が先という発想にも落とし穴がある

 たしかに、六本木ヒルズに代表されるポストモダンの建築物は、「アート」として素晴らしいものがあります。

 ビジネスマンならば誰でも、オフィスとしての使用を目指したいところでしょう。とくに、IT関連の企業にとって、一種のステータスになっていて、顧客からの信用も得やすいようです。

 しかし、このポストモダンですが、思わぬ落とし穴にはまることがあります。

 たとえば、長野県のある町で美術館を建てることになりました。設計者は、その町から見える南アルプスを見事なまでに模した、複雑な形の屋根を設計しました。ところが、完成して間もなく、雨漏りがするようになってしまったというのです。

 これは、「アート」を重視しすぎてはいけないという一例になるでしょう。建物を建てるに当たっては、最低必要な「機能」、雨漏りしない屋根、少々の風に耐えるだけの柱や壁、トイレ、駐車場などなどの部分を無視してはいけないのです。

 また、思惑通りに行かなかったと言われている例として、東京浅草・吾妻橋の近くにあるアサヒビール・ビルの屋上に横たわる黄金の建造物があります。

 あれは一説には、本来、「金の炎」であり燃える心を表わすオブジェとして、聖火台の炎のように縦に建てられるはずだったのに、作ってみたら接合面などの強度上の問題などで、縦に建てることができなかったとも言われています。

 それでやむを得ず、横向きにしたと言われるのですが、孫悟空が乗っていた筋斗雲ならばまだしも、もっとひどいものを連想する人もいるようです。

 これなども、「アート」を重視しすぎた結果と言えなくもなさそうです。

 というわけで、部分からはいって、機能性を重んじるモダニズムと、「アート」を重んじるポストモダンと、その両者には、それぞれ、いい面と困った面とがあるのです。

 その困った面をなくすために、私は、「部分と全体の双方向性」という新たなパラダイムが必要だと思っています。この大前提なくしては、構造主義の限界を超えることはできないのです。

 もちろん、良くできたポストモダンビルには、全体と細部の調度品のデザインとの間でも「部分と全体の双方向性」が成り立っています。

 しかも、この新たなパラダイムは、我々科学者には、記述可能でないといけないので、それが、非常に難しいところなのです。

 引用終わり

 

 

 「部分と全体の双方向性」という新たなパラダイムが必要

 

 苫米地博士は「新たなパラダイム」と表現されていますが、それは西洋哲学(社会)にとって“新しい”という意味。東洋哲学では「部分と全体の双方向性」が基本です。そう、縁起!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 縁起を意識に上げながら再考すると、「芸術は高抽象度の未知なるLUB」はクリアになりました。でも、別の疑問が

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

「高抽象度の未知なるLUB」をどうして共有できるのだろう?

 

 

 …LUBLeast Upper Bound)とは、「2つ以上の概念の、1つ上の共通の上位概念」のこと。最小公倍数のようなもので、「最小上界」と訳されます。

例えば、「プードル」と「ブルドッグ」のLUBは「犬」。「犬」と「猫」のLUBは「哺乳類」です。LUBは必ずしも1つとは限りません。「犬」と「猫」なら「ペット」と考えることも可能です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28095246.html

 

上の抽象度次元は下の次元からはなかなか認識できません。ましてや今話題としているのは芸術であり、「高抽象度の未知なるLUB」です。誰にもわからない未知のLUBを認識できるのはなぜなのでしょう? どうして共有できるのでしょうか?

 

 

 この疑問はコーチングにも大いに関係するはず。なぜなら、コーチングは「可能世界“w”から別の“w1”への移行を促す」ことだから。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 その“w1”はゴール設定で生みだします。ゴールは必ず“現状の外”、すなわち「高抽象度」かつ「未知」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 さらには、「高抽象度の未知なるLUB」とは、リーダーがフォロワーと共有するゴールの世界(ゴール側のコンフォートゾーン)のことでもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 まとめると、「芸術=高抽象度の未知なるLUB」について考え抜くことは、「コーチング=新たな“w1”への移行」を突き詰めることであり、「リーダーシップ=次なる世界(未来)の実現」を磨きあげることでもある

 

 では、再度質問です。

 「高抽象度の未知なるLUB」を、なぜ認識することができ、なぜ共有できるのでしょう?

 

F-300につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

私はますます混乱しました。もともとコンピューターサイエンスに関する知識がなく、スコトーマだらけだったから。「何がわかっていないのかもわかっていない」という感じです

 

 その後、苫米地博士の神奈川大学での講演(2023520日)を繰り返し視聴することで、「わからない」がわかってきました。学習の大切さを実感しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9367702.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533528.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533623.html

 

 例えば「LUB」について、下記スライドを使用されながらわかりやすく解説されています。

 

DrT神奈川大講演-03

神奈川大学情報学部開設記念シンポジウム(2023523日)より引用

 

 

 こちらから視聴できます↓ 苫米地博士の講義をぜひぜひ御確認ください↓↓

 基礎科学としての情報〜エントロピーと生命、超次元複雑性と生成AIの未来と私達 Dr.苫米地 (2023年5月20日) - YouTube

 

 

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今年度のオンラインセミナー開催は2回の予定です。詳細はあらためて告知いたします。

 

 

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一緒に楽しみましょう!

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F-104:「映写機の故障により上映できるかわかりません」 Vol.4;リーダーの視点で

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F-276~L下でのBSB

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F-294~:苫米地式次世代リーダーシップ

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Dr.苫米地の「脳力」の使い方

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Q-326:最近「記憶が抜ける」ようなことが続いています <vol.1;感情が起こるメカニズム -前編-

 

御相談をいただきました。ありがとうございます。

 (変更を加えています)

 

Q:私は以前から心療内科を定期通院しています。欠かさずに内服を継続しており、とくに調子は変わらないのですが、最近「記憶が抜ける」ようなことが続いています。

 主治医に相談してもとくに助言はなく、精神科を受診しても「心配ない」と言われました。

 先日は車を運転している間の記憶がなく、気が付いたらまったく知らない場所に停車していました。同乗者には「急にしゃべらなくなって心配した」と言われました。私は治りますか?

 

 私は精神科医ではありませんが、医師兼コーチの立場でアドバイスさせていただきます。現代医療を否定するのではなく、包摂する意図であることをご理解ください。

 F-265:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ <vol.9;“初心”とは?>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30002338.html

 

 *「包摂」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 vol.1;感情が起こるメカニズム -前編-

 

 

A1:私の師である認知科学者 苫米地英人博士の著書に「『感情』の解剖図鑑」(誠文堂新光社)という本があります。認知科学的な視点やコーチングの観点で「人生を好転させる『感情の使い方』」を伝授されている名著です。

その本から「感情が起こるメカニズム」(p12)を引用し(青字)、解説を加えます。

 

なぜ「感情が起こるメカニズム」なのか?

 

 私の意図を汲みながら、読み進めてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

感情が起こるメカニズム

 感情はどのように起こるのか。

 まだわかっていないことも多いのですが、基本的には、次のようなプロセスとなります。

 まず、感情が起こるメカニズムを理解するには、ブリーフシステムを理解する必要があります。

 

 感情(情動)の中枢は大脳の中でもより動物的な大脳辺縁系にあります。一方のブリーフシステムは進化した人間の思考を司る前頭前野を中心とするネットワークのこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 通常は前頭前野が大脳辺縁系をコントロールしています。しかし、大脳辺縁系が活性化すると、前頭前野の働きが抑制され、IQが下がり、冷静な思考ができなくなります。「fight or flight」の状態です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 大脳辺縁系が活性化するきっかけ(trigger)の代表が「怒り」。

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 シンプルにまとめると、「自分が攻撃を受けた」と脳が判断 →怒り発生 →扁桃体(大脳辺縁系)により怒り増幅 →視床下部に伝わりノルアドレナリン分泌 →交感神経活性化 →血圧上昇・心拍数増加 とここまでが情報空間の底面である物理次元(身体)中心の話。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 それと同時に情報次元(心)でも、→気分高揚(頭に血がのぼる) →「fightflight」  となります。

 F-246:「ゴール」と「現状の自我」の間にvol.3;高揚(興奮)>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28968302.html

 

 物理次元と情報次元で「同時に」というのは、「体や脳という身体と心はそもそも同じもの」だから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 

 「自分が攻撃を受けた」とは、殴る蹴るといった物理的なものだけではありません。心理・精神的な攻撃(悪口や嘘、無視等)や社会的な嫌がらせ(減給や解雇、村八分等)も含みます。苦痛も全抽象度にひろがっているのです。

 L-00620201… -06;「4つの苦痛」(部分)どうしの関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24682654.html

 

 さらにいうと、「攻撃」の内容や程度そのものよりは、“理不尽度”に影響されます。セルフトークにすると「ありえない!」の度合い。

 S-04-06~7:心に深い傷を負う理由

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22746255.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22817135.html

 

 「ありえない!」は認知的不協和の状態です。その不協和に大きく影響するのが世界観。その世界観をつくるのが記憶とブリーフシステムです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 

 私たちの世界観は、側頭葉にある記憶と前頭前野にあるブリーフシステム(認識パターンの組み合わせ)によって成り立っています。ブリーフシステムとは、「自分はこういう人間だ」「世界はこうなっている」という、個々人が強く信じて疑うことのない固定的な思考=信念のことで、さまざまな事象の判断基準となります。「世界を平和にしたい」「弱者を守らなくてはならない」といった社会的にプラスな思考だけでなく、「外国人は異国である日本で差別されて当然」「この世はお金がすべて」といった差別的、自己中心的な思考も信念です。

 

 もともとブリーフシステム自体が過去の記憶でつくられています。具体的には情動を伴った体験の記憶と抽象化された情報の記憶。とくに強い情動記憶は、その人の信念を作り、認識のパターンを作りだします。認識のパターンとは、「何を認識し(RASを通過)、何を認識しないか(スコトーマに隠れる)」。

つまり、目の前の世界そのものがブリーフシステム次第ということです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 繰り返しますが、ブリーフシステム自体が過去の記憶でつくられています。そして、そのブリーフシステムが目の前の世界を生みだします。つまり、昨日までの記憶で今日を生き、過去の延長として明日を迎える 私たちはいつも過去に囚われているのです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 だから、「『自分はこういう人間だ』『世界はこうなっている』という、個々人が強く信じて疑うことのない固定的な思考=信念」はどんどん強化されていきます。自分の中で“絶対化”されていくのです。この世に(あの世にも)完全などないというのに。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 

 そういった信念は、自分を含む世界の地図であり、内部表現です。場所だけでなく自分の記憶も色濃く影響している、自我そのもののマップといえます。

 

 自分の中で“絶対化”されていく

↑これはとてもまずい状況です。なぜなら、ブリーフシステムが私たちのあらゆる判断や行動を決定しているから。ハビット&アティテュードと呼ばれる無意識下の行動(性向)を制御しているのは、昨日までの記憶で作られたブリーフシステムです。

L-09620217… -08;ブリーフシステムとハビット&アティテュードと抽象度の関係

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html

 

 それは、まさに「自我そのもののマップ」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 そして、その「自我そのもののマップ」=世界観が目の前の世界を生みだしています。一人一宇宙として。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 その世界の中で「自我そのもののマップ」のままに行動し続けるのは、自由ではなく、「無人運転」。よくて「自動運転」です。

 F-089~:無人運転と自動運転の違い ~シーサイドライン逆走に思う~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 だから、極論すれば、すべての問題(課題)とその解決は「自我そのもののマップ」にあります。必ず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

詳しくはこちらでどうぞ↓

 S-04~:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_397885.html

 

Q-327につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

-追記-

 その「自我そのもののマップ」=世界観が目の前の世界を生みだしています

 

 だからこそ、巨大な世界観を構築することが重要!

ついでにいうと、“巨大な世界観”の体感が「calling」で、具体化したものが「cause」です↓

 F-293:今日1日だけは、憧れるのはやめましょうvol.6;リーダーシップの本質

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31524022.html

 

 

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今年度のオンラインセミナー開催は2回の予定です。詳細はあらためて告知いたします。

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

PM-04~:苫米地理論で見える医療・介護現場のスコトーマ

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F-049~:同じ人間なのだから診れるだろう

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F-231~3錠じゃないと飲まん!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418468.html

S-02~:自由に生きるために ~マナー、ルール、モラルについて考える~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_368012.html

 

 

「感情」の解剖図鑑



Q-325:速いスピードで移動した人は長生きできるって言いますよね? <vol.7:君は1万円札を破れるか?>

 

 私は兼業コーチです。前々回(Q314~)は医師としての私に向けられたシリアスな質問に、コーチとして回答しました↓

 Q-314~:こんな私に誰がした

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425205.html

 

 前回(Q-316~)は医師としての経験を、コーチとして考察しました。

 Q-316~:今、逃げましたよね?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425206.html

 

 今回はコーチとの会話中に得たインスピレーションをまとめます。

 

 vol.1:「時間」は人間の意識が作り上げた幻想

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31680099.html

 vol.2:「時間は体感」を体得する4つのステップ -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31693510.html

 vol.3:「時間は体感」を体得する4つのステップ -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31732537.html

 vol.4:「体感時間」を拡張するための4つの要因 -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31746698.html

 vol.5:「体感時間」を拡張するための4つの要因 -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31785852.html

 vol.6:〇〇という“牢獄”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31801885.html

 vol.7:君は1万円札を破れるか?

 

 

前回(Q-324)は「お金から脱洗脳するための5つのポイント」を紹介しました。そのポイントとは、1)お金が絶対じゃないことを理解する、2)飢餓を恐れない、3)お金で失敗することを恐れない、4)自分の労働の価値を自分で決める、5)借金を恐れない。

 

 「お金は、絶対・不変のものではなく、人の価値を規定するものでもなく、決してマイナスにならない!」という事実を無意識にすり込むために、「1万円札を破る」というワークがとても重要です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 破ることができましたか?

 

 ...1万円札破った?」と尋ねると、「破りたいけど、破れない」と答える方がほとんどです。無意識が全力で抵抗しているからでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040752.html

 

 「破れない」という方は、ぜひ苫米地博士の著書「君は1万円札を破れるか? ~お金の洗脳を解くと収入が倍増する」(マキノ出版)をお読みください。

 

君は1万円札を破れるか?

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 ところで、私には「1万円札を破る」に紐づく強烈な情動記憶があります。その記憶を紹介して、このシリーズを終わります。

 F-257:不満と傲慢のはざまで... vol.1;「不安と不満のはざま」を抜けだした後に待つ試練>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29576555.html

 

 

 私が住む鹿児島で、苫米地博士に御講演いただいたことがあります。早いものでもう7年経ちますが、今でも昨日のことのように思い出します。緊張や感動、感謝とともに。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7702480.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7702640.html

 

 博士の御講演が大盛況のうちに幕を閉じた後、ちょっとしたトラブルが発生しました。楽屋(控室)前まで受講者が押し寄せてしまったのです。もちろん、そうなることを予測し、事前に対応を打ち合わせていました。ところが、担当者が立ち入り禁止エリアへの進入を許してしまいました。

 

それをコーチング・プリンシプルで説明すると、受講者の「会いたい」という熱意=気(I×V)が、「会えない」という約束事を書き換えた(R)という感じ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 苫米地理論でシンプルに表現するなら、「会えない(w0)」から「会える(w1)」への情報場の移動です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 現場責任者から報告を受けた私は、一目会いたいと願う受講者が楽屋前に集まっていることを苫米地博士にお伝えしました。すると

 

おっ、いいよ。全然大丈夫!

 

わずか0.2秒ほどで快諾していただき、すぐに即席のサイン&撮影会がはじまりました。

Q-185:家族ががんで… -09;「I×V=R」を用いた2nd. Step<ゲシュタルトを巨大化する>実践編vol.4(ワーク付き)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25324197.html

 

感動と興奮の渦の中(みんなドーパミンがあふれ出していましたw)、博士が楽しそうにサインをされていると、一人の若者が博士の目の前で一万円札を破り、その破ったお札にサインをしてほしいと申し出ました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

嬉しそうに1万円札にサインする苫米地博士の姿を拝見しながら、私の心に声が響きました。

 

 解放 創造 拡散 自由!

 

 ...これが“私”のcallingなのでしょう。

 F-293:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.6;リーダーシップの本質

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31524022.html

 

 

 今回は「速いスピードで移動した人は長生きできるって言いますよね?」というコーチの言葉を縁に得たインスピレーションを言語化しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 突きつめて得た“答え”は、やはり、中観。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

「時間」も「お金」も幻想です。名づけを縁に概念化(ゲシュタルト化)し、「存在する」と思い込んでしまっているだけ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 「時間」や「お金」は人間の意識が作り上げた幻想に過ぎないからこそ、それぞれの自由意思でしっかりコントロールする必要があります。

 Q-235:「財布を娘に盗られた」といったvol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

 そのはじまりがゴール設定!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 だから、「コーチングを実践し続ける者は豊かに生きることができる」。

 L-06520209… -05;「生と死の間/between life and death」に向き合い、「生/life」そのものを磨き上げる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28529789.html

 

 

 最後に、苫米地博士の著書「年収が10倍アップする 超金持ち脳の作り方」(宝島社、p181)から引用します。中観の感覚をぜひマスターしてください。

 

 

世界のお金はすべて自分のもの

 そもそもこの世の中にあるお金と、お金で手に入れられるすべてのものは、すでにあなた自身のものなのです。

 そうした世界の捉え方は、仏教の「空の論理」に基づいています。

 「空」とは、「何でもないものであり、かつすべてを包摂するもの」だと私は考えます。空っぽでありながら、空っぽであるがゆえにあらゆるものであるという概念です。

 よく「無」という概念と混同されがちですが、「無」とは「何もないこと、何ものでもないこと」であり、「空」とは根本的に異なります。

 さて、空の論理に従えば、この宇宙に存在するすべてのもの、さらに宇宙そのものが誰のものでもないし、実在すらしていないんです。ただ、あなたという一人の人間が「自分の周りに宇宙が存在し、その宇宙にはさまざまなものが満ち溢れている」と考えるから、宇宙は「ある」ことができるのです。その考え方を、仏教では「縁起」といいます。すべての存在は縁、つまり相互の関係性によって起こるのです。

 だから、あなたの体も、あなたが「ここに自分の体が存在して、自分のものである」と思っているから、自分のものになっているだけであって、本来はあなた自身のものでもないし、誰のものでもないんです。

 お金も、そのほかすべてのものも同じです。

 この世のすべては、誰のものでもない。だからこそ、私のものでもあり、あなたのものでもあるんです。そう思えば、そう存在するんです。

 

 私も日々そう考えて、生活しています。

 オフィス近くにある某高級ホテルのラウンジは、私の会議室です。

 六本木の東京ミッドタウン内にある高級ブランドのショップは、すべて私のクローゼットです。

 近くのディーラーに展示されているフェラーリも、すべて私のもの。

 ショップにある洋服も、ディーラーにあるフェラーリも、必要な分は店の外へ持ち出していますが、すべてが必要なわけではないので残りは店内にストックしています。店の外へ持ち出すとき、何も分かっていない店員が「店の外で着ちゃダメです」というから、お小遣いをあげているんです(笑)。

 そして、世の中に出回っているお金も、すべて私のものです。

 今はとりあえず世界中の人に預けているので、自分の金庫に入っていないだけなんです。

 

 あなたにとっても、同じことです。

 「この世のすべては自分のもの」と思いさえすれば、世界は「あなたのもの」になるのです。

 引用終わり

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 苫米地博士の教材に「ビジョナリーマインド&タイム・レボリューション」(フォレスト出版)というものがあります。西洋哲学と東洋哲学を包摂した次元で“時間”を学べる究極の講義が視聴できます。ぜひレボリューションを体感してください↓

 苫米地英人博士 新教材 ビジョナリーマインド&タイム・レボリューション (forestpub.co.jp)

 

 

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今年度のオンラインセミナー開催は2回の予定です。詳細はあらためて告知いたします。

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

F-234~:自由訳「revenge」と「avenge

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419026.html

Q-281~:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422146.html

 

 

年収が10倍アップする 超金持ち脳の作り方(文庫)



F-298:苫米地式次世代リーダーシップ <vol.5;苫米地式次世代リーダーが作る次の世界 -後編-

 

 師から弟子へと受け継がれるリーダーシップ

 

 前回(F-288~)、WBCを観戦しながら感じたことをまとめました。そのコアがリーダーシップ。

 F-288~:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424792.html

 

認知科学者 苫米地英人博士の書籍に、リーダーシップについて考察されているものがあります。2009年に発売された「すごいリーダーは『脳』がちがう」(三才ブックス)です。

 

 

すごいリーダーは「脳」がちがうver.2

Kindle版はこちら↓

すごいリーダーは「脳」がちがう | 苫米地英人 | リーダーシップ | Kindleストア | Amazon

 

 

 この本の中で、博士が挙げられているリーダーの条件が「情報収集能力」「同調能力」「責任能力」の3つ。

 F-104:「映写機の故障により上映できるかわかりません」Vol.4;リーダーの視点で

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19485793.html

 

 私なりにまとめると、リーダーシップとは、高い抽象度で誰もが幸せになるゴールの世界をつくりあげ(情報収集能力)、その世界=強烈な臨場感空間に全員を導き(同調能力)、決して諦めることなく達成していく(責任能力)こと

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 それを一言でいうと「世界観」。

私はその世界観がリーダーシップの本質だと思っています。言い換えると「calling」↓

 F-293:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.6;リーダーシップの本質

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31524022.html

 

 このブログをお読みの方はご承知だと思いますが、今春(2023年)、苫米地博士は「リーダーシップ」をテーマとしたクラスを立て続けに開催されました。そして、そのエッセンスを「バラいろダンディ」(TOKYO MX)で公表されています。

 激動の時代に必要な“次世代リーダー”とは? (バラいろダンディ、2023417日)

激動の時代に必要な"次世代リーダー"とは? Dr.苫米地 (2023年4月17日) - YouTube

 

 博士の渾身の講義をまとめます。苫米地博士の“本気”を感じてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 vol.1;“これまでのリーダー”はもう機能しない

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31605153.html

 vol.2;次世代リーダーの要件 -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31657555.html

 vol.3;次世代リーダーの要件 -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31709558.html

 vol.4;苫米地式次世代リーダーが作る次の世界 -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31764601.html

 vol.5;苫米地式次世代リーダーが作る次の世界 -後編-

 

 

 前回は「苫米地式次世代リーダーが作る次の世界」のうち、「新しいリーダーが次々と生まれ、ダイナミックにリーダーシップが更新されていく」と「全てのメンバーが自分以外の人達の利益のために生き、圧倒的な充実感の日々を送る」について掘り下げました。

 

 

230417 リーダーシップ-6(バラだん)

「バラいろダンディ」(TOKYO MX2023417日)より引用

 

 

 前回は苫米地博士の著書「201冊目で私が一番伝えたかったこと」(ヴィレッジブックス、p209)より引用しました。

 

 「一人ひとりがお互いに宇宙を生みだす大切な存在である」という中観の視点があると、すべての存在を自然に大事に思うことができ、「自分以外の人達の利益のために生きる」ことができるし、「圧倒的な充実感の日々を送る」ことができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 その課程で、私たちは「自由意志」を獲得します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 ところで、前回引用部分の後の文章で、苫米地博士は読者にこう問いかけられています。

 

自由意志を発見しさらなる進化への門口に立つことができても、なお物理宇宙にしがみついてしまう人々がいるのはなぜか?

 

 ...どう答えますか?

 

 

 「物理宇宙にしがみつく」というのは、脳幹レベルの欲求に振り回されている状態です。博士もよく引用されている心理学者 アブラハム・マズロー(Abraham Harold Maslow1908~1970年)の「欲求階層説(自己実現理論)」でいうと、下位の階層に囚われている状態。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html

 

自己実現理論(Wikiより引用)

欲求階層説(自己実現理論)

Wikipediaより引用

自己実現理論 - Wikipedia

 

 

 もちろん、その「下位の階層」は抽象度が低い次元のことでもあります。抽象度が一番低い情報空間の底が物理空間(宇宙)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 その物理空間の価値を見境なく奪い合うというのが、21世紀になっても続いている人類の姿。人の生活も戦争の領域(domain)さえもどんどん情報空間に移行しているというのに、結局は物理的視点から離れられません。その象徴が“ワクチン”という惨劇でしょう。

 F-281~:「社会が変わってしまう」 ~あるワクチンの話~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424261.html

 

 被害が明らかになってもなお国民に“ワクチン”を押し付けるこの国のリーダーは、海外(WEF)に向けてはこのように発信しています。

 F-254~:イノベーションがうまれるとき

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421781.html

 

 今、我々は、グレートリセットの先の世界を描いて行かなければなりません

 

 ...その「グレートリセットの先の世界」とは、本来は、誰もが徹底的に抽象度を高めた上で(=自分中心を捨て去る)、心から望むことを自由に追求(=自由意志)し続けた結果として実現する「現状の外のw1」。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 争いも差別もない、真に豊かで平和なw1を、しっかり描き、しっかり伝え、しっかり手渡していく

 

 ...そんなリーダーに誰もがなれたとき、まったく新しい世界(w1w2w3...)がどんどん実現していくはずです。それが苫米地式のグレートリセット!

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 ...そのようなことを考えながら、博士のこの言葉を噛みしめました。

 

〇「戦争」や「差別」といった概念さえ持たない次世代の子ども達が、さらに次の世界を作る

 

 

 最後に、苫米地博士の著書「近未来のブッダ」(サンガ、p167)より引用します。「進化した人類」とは皆さんのことです。本当の自分の姿をイメージしながらお読みください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 

進化した人類のあり方

 私は、慈悲がない世の中には将来性を見いだせないほどの危機感を覚えています。しかし、それと同時に、楽観視している未来予想もあります。人類は進化すれば進化するほど、個の側ではなく空側にスライドすると予測できるからです。

 具体的な空側にスライドした未来については、角川春樹事務所から出した『百年後の日本人』に書いてあります。百年後の予想世界では、人類みんながインターネットでつながっています。自分の脳は隣の人とチップでつながり記憶は共有されます。だれかが暗記してくれると自分がそれにアクセスできるから暗記しなくていいことになります。

 百年よりもう少し時間がかかるかもしれませんが、そんな世になったら、最初から「確固たる自分がいる」などというアートマン思想を確信する人はいなくなるでしょう。つながっていたら、隣が痛いのは、自分がつながりを切断しない限り自分が痛いのです。まさに縁起・慈悲の世界がそのままリアルになります。そうなれば、だれもがこの世は縁起だと納得して生きる時代になるでしょう。

 引用終わり

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 自分中心を捨てながら抽象度を上げ続け、「自我=宇宙」となったなら、慈悲は不要になるのでしょうか?

 

 苫米地博士の答えは「No」です。博士は「慈悲はいつか乗り越えるべきもの」と語られます。

 詳しくは下記のブログ記事で。「近未来のブッダ」より該当する部分を引用しています↓

 Q-267:臨場感世界をまったく同じように感じることは<補足;compassion

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29158318.html

 

 

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一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

PM-06-13:仮説08)はびこる差別意識

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

F-183:“幸福(well-being)”とは?-8;心の平和の和が世界の平和=“幸福(well-being)”

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25559498.html

Q-173:苫米地博士のゴールはなぜ「世界平和」ではないのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24905311.html

S-04-26:「鏡の中の自分に微笑みかけること」の本当の意味(後編)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24116667.html

 

  

近未来のブッダ



Q-324:速いスピードで移動した人は長生きできるって言いますよね? <vol.6:〇〇という“牢獄”>

 

 私は兼業コーチです。前々回(Q314~)は医師としての私に向けられたシリアスな質問に、コーチとして回答しました↓

 Q-314~:こんな私に誰がした

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425205.html

 

 前回(Q-316~)は医師としての経験を、コーチとして考察しました。

 Q-316~:今、逃げましたよね?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425206.html

 

 今回はコーチとの会話中に得たインスピレーションをまとめます。

 

 vol.1:「時間」は人間の意識が作り上げた幻想

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31680099.html

 vol.2:「時間は体感」を体得する4つのステップ -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31693510.html

 vol.3:「時間は体感」を体得する4つのステップ -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31732537.html

 vol.4:「体感時間」を拡張するための4つの要因 -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31746698.html

 vol.5:「体感時間」を拡張するための4つの要因 -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31785852.html

 vol.6:〇〇という“牢獄”

 

 

 前回は「体感時間を拡張するための4つの要因」を紹介しました。それは「クロックサイクル」「並列度」「グレインサイズ(抽象度)」、そして「モチベーション」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

それら4つの要因は、自由意志で設定したゴールが存在することが前提です。まずはゴール。Goal comes first

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 「ゴールの臨場感を高めながら『時間を生みだす』『次元の断層をワープする』」というのが、今の私のゴールのカテゴリ「時間」の感覚です(バランスホイール)。大げさに言えば、自我=宇宙創造により“時間”を生みだす感じ

 Q-255バランスホイールは全て現状の外にゴールを設定する方がよいのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28656381.html

 

 そのようなことを「速いスピードで移動した人は長生きできるって言いますよね?」という言葉を縁に考えていたら、またまたスコトーマが外れ、新たなインスピレーションが湧きあがってきました。

 

 それは「時間」と同様に人を“奴隷的”にしてしまう強力な“牢獄”。自由意志でゴールを設定するために必ず克服するべきものです。

 

 

 最初のインスピレーションをリアルにするために、私は「超『時間脳』で人生を10倍にする」(宝島社)を読み直しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

すると、エピローグでこんな文章を見つけました。

以下、「超『時間脳』で人生を10倍にする」(p183)から引用します。

 

 

 昨年、私は『年収が10倍アップする 超金持ち脳の作り方』(宝島社)という本を書きました。

 その本のテーマは「お金の呪縛からの脱洗脳」でした。

 世の中の大多数の人は、お金を稼ぐため、お金持ちになるためにあくせく働き、「奴隷の人生」を強いられています。だからこそ私は「無限のお金を手に入れるための超簡単なテクニック」をお教えして、人間が死ぬまで囚われ続ける「お金の悩み」から読者のみなさんを解放しようと試みました。

 本書はある意味では、『超金持ち脳の作り方』の姉妹編と言うことができます。

 「時は金なり(Time is money)」ということわざがあります。この言葉は「時間は大切なものだから、ムダに使ってはいけませんよ」という意味で使われますが、一方で人間が「時間は限りあるもの」だとみなしている意識の表われです。また、時間とお金を等価な存在だと認識し、自分の人生の価値をお金によって規定(束縛)するように、時間によっても規定(束縛)しているようにも思われます。

 しかし、お金も時間もともに幻想であり、どちらも無限に増幅させることができます。いくらでも増やせるもの、つまり相対的な価値しかないものによって、自分のかけがえのない人生を束縛するなんて、馬鹿げたことだと思いますよね。そこに気付いていただきたいために、『超金持ち脳の作り方』と本書を書いたと言っても過言ではありません。

 引用終わり

 

 

 そう、「時間」と同様に人を“奴隷的”にしてしまう強力な“牢獄”とは、「お金(money)」。

 

 かつての私も含むほぼすべての人が、「お金には絶対的な価値がある」と刷り込まれています。それが「お金という“牢獄”に心が閉じ込められている」という言葉の意味。

 F-206~:マトリックス/Matrix

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414394.html

 

試しに1万円札を取り出し、破いてみてください。

 

実際にできないばかりか、イメージすることさえ難しいはず。どうですか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

「年収が10倍アップする 超金持ち脳の作り方」(宝島社)の中には、「苫米地式お金持ち脳」の大前提が記されています。

それは「『情報空間でお金を稼ぐこと=ノーリスクのギャンブル』という思想」。

 肝心なのは「バーチャルバリューによって、いかに情報空間を制するか?」であると書かれています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 では、その書籍の中から「お金から脱洗脳するための5つのポイント」を紹介します。ぜひ自分自身を、そして縁ある人々を、“牢獄”から解放してください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

1.    お金が絶対じゃないことを理解する

 大きな転換点は、金本位制から現在の管理通貨制度へ移行したとき。

 管理通貨制度の下では、もはや通貨には物理的後ろ盾はありません。ディベートでいうとワラント(&バッキング)なしの状態です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 通貨の価値の根拠は、その国が法律によって「この通貨には価値がありますよ」と保証していることのみ。つまり、「信用」だけです。

 F-228~:ゼロトラスト

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418030.html

 

 苫米地博士は「通貨を、金本位から信用通貨にした段階で、お金は絶対的なものではなく、相対的なものであるという本音が出た。しかし、その真実は隠蔽されたまま、『お金の価値は絶対』という論理が人々の意識に定着し続けた」と述べられています。

 そういえば、「よーく考えよう、お金は大事だよ」とアヒルが歌う洗脳もありましたね。

 

 「お金の価値は、絶対・不動のものではなく、変動するもの」を体得する通過儀礼的ワークが「1万円札を破る」。さぁ、do it

 

2.    飢餓を恐れない

 お金がないとき、人のマインドでは「お金がない→食べ物が買えない→飢え死にする」というように不安・恐怖が暴走します。その結果が「fight or flight」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

それは遺伝子レベルの強力な煩悩。

反対にいうと、その煩悩をコントロールすることができれば、お金への執着は消えます。それが人間形成であり、そのためにあるのが教育です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html

 

3.    お金で失敗することを恐れない

 苫米地博士がお金への執着を取り除く方法として教えてくださるのが「イメージトレーニング」。コーチングでは、ゴールの世界のイメージ(コンフォートゾーン)を強化していきます。ポイントは未来かつポジティブです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 一方、お金の脱洗脳の場合は、過去&ネガティブ。これまでのお金に関する失敗をあえて再体験します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

思考の3つの軸(wordspicturesemotions)をフル活用しながら、「お金に関する失敗」を再現してください。さぁ、どうぞ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28959379.html

 

イメージトレーニングの最後にはこんなセルフトークを。「でも、今、私は生きている!」。

 

 このトレーニングを重ねると、「お金がない だから何?」と開き直れるようになります。

 

4.    自分の労働の価値を自分で決める

 労働とお金の関係についての大前提は、「価値の基準になるのはあなたの労働そのものであり、お金は相対的な評価でしかない」ということ。

 情報空間においては、価値の源泉となりうるものがあれば信用を創造することができ、無限にバリュー=お金を生みだすことができます。

 

 さぁ、自分の労働の対価をいくらにするか決めてください。

 

 自分の労働の価値、さらには自身の存在の価値を自由に決めることは、エフィカシーを高めるトレーニングにもなります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

5.    借金を恐れない

 大切なのは「知識」。「fight or flight」対策のフレームでいうと、文脈情報の積み重ねが恐れを消し去ります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9367702.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533528.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533623.html

 

 では、借金を恐れないための文脈情報を確認しましょう。

 お金とは、紙幣や硬貨のことではなく、マネーサプライのことです。マネーサプライとは、実際に世の中に出まわっているお金の流通量で、通貨供給量ともいいます。具体的には、現金通貨(紙幣や硬貨)、預金通貨(普通預金や当座預金)、郵便局や農協への預貯金など。

 そんなマネーサプライは、国や法人、個人の借金の合計金額のこと。例えば「1万円札」は「国があなたから1万円分の価値を借りている」という証明書。通貨とは国に対する債権の証拠です。国が発行した通貨は、「国(政府)⇔国民」「国(政府)⇔法人」「法人⇔個人」などの間で流通していきます。

 その観点でお金を見直すと、一般に「プラスの状態」だと思われている「預金・貯金」も、「マイナスの状態」だと思われている「借金」も、違いがないことがわかります。

 すべてのお金は誰かから借りた(預けられた)ものであり、その本質は空(くう)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

 今回は「お金から脱洗脳するための5つのポイント」を紹介しました。

 

 お金は、絶対・不変のものではなく、人の価値を規定するものでもなく、決してマイナスにはならない!

 

 これをしっかりマスターすることが、「お金という“牢獄”」から自由になる第1歩です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

Q-325につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

-追記-

 苫米地博士のDVD教材に「ニルヴァーナ」(フォレスト出版)というものがあります。それは「洗脳にまみれたウソ成功法則すべてのカラクリを暴き、なぜ自己啓発に翻弄され続けてきたのかを知り、今こそ本当に目覚める」ための“新覚醒コーチング”。詳しくはこちらでどうぞ↓

 ニルヴァーナ (forestpub.co.jp)

 

 

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一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-152:人事考課

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23534604.html

F-153~:チャリティーマラソンで走った人が走った分だけ募金するシステムはおかしい?

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F-212~:仕事楽しみですか? ~want toが非難される社会~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_415360.html

 

 

年収が10倍アップする 超金持ち脳の作り方



Q-323:速いスピードで移動した人は長生きできるって言いますよね? <vol.5:「体感時間」を拡張するための4つの要因 -後編->

 

 私は兼業コーチです。前々回(Q314~)は医師としての私に向けられたシリアスな質問に、コーチとして回答しました↓

 Q-314~:こんな私に誰がした

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425205.html

 

 前回(Q-316~)は医師としての経験を、コーチとして考察しました。

 Q-316~:今、逃げましたよね?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425206.html

 

 今回はコーチとの会話中に得たインスピレーションをまとめます。

 

 vol.1:「時間」は人間の意識が作り上げた幻想

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31680099.html

 vol.2:「時間は体感」を体得する4つのステップ -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31693510.html

 vol.3:「時間は体感」を体得する4つのステップ -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31732537.html

 vol.4:「体感時間」を拡張するための4つの要因 -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31746698.html

 vol.5:「体感時間」を拡張するための4つの要因 -後編-

 

 

 「超『時間脳』で人生を10倍にする」(宝島社)のp33に書かれているのが「体感時間を拡張するための3つの要因」。その3つとは、「クロックサイクル」「並列度」「グレインサイズ(抽象度)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

    クロックサイクル

 ひとつのタスクに対して、どれだけ速く処理できるかを計るものさし

 人間の脳のクロックサイクルは約1MHz

 

    並列度

 同時に処理できるタスク数を指す

 並列度が高ければ、同時に処理できるタスクの数が増え、システム全体としてのタスク処理のスピードが上がる

 

    グレインサイズ(抽象度)

 「グレインサイズを大きくする」とは、「1回のアクション処理できる情報量が増える」こと。「抽象度を上げる」ことと同じ

 

 

今回のテーマは「『体感時間』を拡張するための4つの要因」。残りの1つは何でしょうか?

 

 答えは「モチベーション」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 モチベーションが高まっていないと、人のマインド(脳と心)は「創造的回避(Creative Avoidance)」の方向に活性化します。つまり、目の前のタスクを回避する(サボる)ために様々なアイデアを編みだすようになるということ。もったいないですよね。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040752.html

 

 反対にモチベーションが高まっていると、マインドが活性化し、「クロックサイクル」「並列度」「グレインサイズ」も高まります。全力かつ自然にタスクに取り組む感じです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 では、どうすればモチベーションを高めることができるのでしょう?

 

 答えはシンプル。ゴール設定です。自身のモチベーションがアップするようなゴールを自分で設定すればいいだけ。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 そのシンプルな関係を理解したとき、私はこれまでの自身の思考が“奴隷的”だということに気づきました。その“奴隷的”の象徴が「自由な時間が欲しい」というセルフトーク。

 L-067202011… -02思考の3つの軸(Three Dimensions of Thought

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28959379.html

 

 「自由な時間が欲しい」「自由が欲しい」という思考には、前提として束縛が存在しています。アプリオリな束縛から逃れた状態がfreedomfrom)です。

 つまり、「自身の心が束縛や不自由を生みだしている」ということ。だから“奴隷的”です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 これまで確認してきたとおり、「時間は幻想」です(1st. step)。裏付けとなる知識を学び、しっかり理解することができれば(2nd. step)、「体感時間は主観」「脳の活動次第」と確信できるようになります(3rd. step)。

 あとは「体感時間」を自分でコントロールするだけ。その時に鍵となるのが「意図性(intentionality)」です(4th. step)。

 F-265:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ <vol.9;“初心”とは?>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30002338.html

 

 「意図性(intentionality)」が、オリジナルを決め、存在の意義を決めます。自分とは何者なのかを決め、(体感)時間を決めます。

 シンプルにまとめると、「自我=宇宙を決める」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 以下、苫米地博士の著書「超『時間脳』で人生を10倍にする」(宝島社、p177)より引用します。「自分とは何者なのかを決め、(体感)時間を決める」「自我=宇宙を決める」ことができる心の状態を感じながらお読みください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

未来から過去へ流れる時間を体感できたとき、絶対的な自由を手にすることができる

 そもそも、「時間が過去から未来に向かって流れている」という時間感覚は、創造主が世界を作ったと定義する西洋の伝統的な宗教観をよりどころにした時間観に過ぎません。

 創造主である絶対神がビッグバンを引き起こして、宇宙を創造したことからすべてが始まっていて、その始まりから次々と玉突き的に因果が起こって現在が生まれ、そして未来につながっていくという考え方です。そう考えないと、創造主の存在を肯定できないからです。

 しかし、「時間は過去から未来に流れている」と考えている限り、過去の束縛から脱することはできません。

 過去が現在や未来を決めているとしたら、現在や未来は過去の出来事から生じる必然ということになります。過去に起こったことが「因」で、現在や未来が「果」であるのなら、現在や未来はどれだけ頑張っても変えられない。なぜなら、過去の出来事自体は変えることができないからです。つまり過去からやってくる現在や未来を黙って受け入れるしかない、ということになってしまうのです。

 しかし、先ほどもお話ししたように、時間は「未来から現在、現在から過去に流れている」のです。

 未来から過去へ流れるという時間観は、古くは釈迦の思想を研究するグループであるアビダルマの仏教哲学者が主張していますし、現在では最先端の現代分析哲学でも同じ結論が出ています。

 未来が「因」であり、現在や過去は「果」なのです。

 「未来から過去に時間が流れている」という時間感覚をもてたとき、あなたは時間をはじめとしたさまざまな束縛から自由になり、自由意志を獲得することができます。

 なぜなら、未来を決めるのは、過去の出来事でもなければ、両親や学校の先生、テレビのコメンテーターでもありません。この世界を創造した神でさえないのです。未来を決める唯一の意志は、あなた自身の意志なのです。

 あなた自身が決めた未来の因果によって、現在も過去も決まっていくのです。

 引用終わり

 

 

苫米地博士の本を読みだした頃、私はゴールのカテゴリ(バランスホイール)に「時間」を設けました。自由な時間が欲しかったから。

 L-09920218月シークレットレクチャー -01;ゴールの基本条件

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31136092.html

 

 博士に学ぶうちにスコトーマが外れ、「自由な時間が欲しい」という発想自体が“奴隷的”であることに気づきました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 本当は因果が逆で、「自由だから時間が“ある”」。

 Q-204~:「縁起」と「因果」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413308.html

 

つまり、自分自身の自由意志で設定したゴール(未来)の因果によって、現在も過去も書き換えることができるということ。

F-175:脳内を書き換えると「環境」が変わる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25046274.html

 

 それが時間における自由!

 Q-220:ゴールに対するスケジュールは<後編;人類には“今”しかない>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27478021.html

 

 さらにいうと、ゴールを更新(再設定)していくたびに、自由に豊かさが加わっていきます。抽象度が上がり、“自分”が拡大していくから。

 L-10020218… -02;ゴールの基本条件(「頭のゴミ」を捨てるver.

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 今回の「体感時間を拡張するための4つの要因」は、もちろん、自由意志で設定したゴールが存在することが前提です。まずはゴール。Goal comes first

 F-287:気楽 ver.2 04;さらに“自分”の「リミッターをはずす!」-後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31208923.html

 

 「ゴールの臨場感を高めながら『時間を生みだす』『次元の断層をワープする』」というのが、今の私のゴールのカテゴリ「時間」の感覚です。大げさに言えば、自我=宇宙創造により“時間”を生みだす感じ

 

 

 そのようなことを「速いスピードで移動した人は長生きできるって言いますよね?」という言葉を縁に考えていたら、またまたスコトーマが外れ、新たなインスピレーションが湧きあがってきました。

 

 それは「時間」と同様に人を“奴隷的”にしてしまう強力な“牢獄”。自由意志でゴールを設定するために必ず克服するべきものです。

 

Q-324につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 苫米地博士のDVD教材に「超並列脳マルチブースト・グレインサイズ」(フォレスト出版)というものがあります。脳を「超並列処理モデル」に変えるための理論と実践を体得することができます。詳しくはこちらでどうぞ↓

 超並列脳マルチブースト・グレインサイズ~超グレインサイズ向上トレーニング~ (forestpub.co.jp)

 

 

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今年度のオンラインセミナー開催は2回の予定です。詳細はあらためて告知いたします。

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-110~:情報が書き換わると現実が変わる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_386190.html

F-206~:マトリックス/Matrix

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F-212~:仕事楽しみですか? ~want toが非難される社会~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_415360.html

 

 

超『時間脳』で人生を10倍にする(文庫版)

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 超「時間脳」で人生を10倍にする eBook : 苫米地英人: Kindleストア

 



F-297:苫米地式次世代リーダーシップ <vol.4;苫米地式次世代リーダーが作る次の世界 -前編-

 

 師から弟子へと受け継がれるリーダーシップ

 

 前回(F-288~)、WBCを観戦しながら感じたことをまとめました。そのコアがリーダーシップ。

 F-288~:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424792.html

 

認知科学者 苫米地英人博士の書籍に、リーダーシップについて考察されているものがあります。2009年に発売された「すごいリーダーは『脳』がちがう」(三才ブックス)です。

 

すごいリーダーは「脳」がちがうver.2

Kindle版はこちら↓

すごいリーダーは「脳」がちがう | 苫米地英人 | リーダーシップ | Kindleストア | Amazon

 

 

 この本の中で、博士が挙げられているリーダーの条件が「情報収集能力」「同調能力」「責任能力」の3つ。

 F-104:「映写機の故障により上映できるかわかりません」Vol.4;リーダーの視点で

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19485793.html

 

 私なりにまとめると、リーダーシップとは、高い抽象度で誰もが幸せになるゴールの世界をつくりあげ(情報収集能力)、その世界=強烈な臨場感空間に全員を導き(同調能力)、決して諦めることなく達成していく(責任能力)こと

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 それを一言でいうと「世界観」。

私はその世界観がリーダーシップの本質だと思っています。言い換えると「calling」↓

 F-293:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.6;リーダーシップの本質

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31524022.html

 

 このブログをお読みの方はご承知だと思いますが、今春(2023年)、苫米地博士は「リーダーシップ」をテーマとしたクラスを立て続けに開催されました。そして、そのエッセンスを「バラいろダンディ」(TOKYO MX)で公表されています。

 激動の時代に必要な“次世代リーダー”とは? (バラいろダンディ、2023417日)

激動の時代に必要な"次世代リーダー"とは? Dr.苫米地 (2023年4月17日) - YouTube

 

 博士の渾身の講義をまとめます。苫米地博士の“本気”を感じてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 vol.1;“これまでのリーダー”はもう機能しない

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31605153.html

 vol.2;次世代リーダーの要件 -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31657555.html

 vol.3;次世代リーダーの要件 -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31709558.html

 vol.4;苫米地式次世代リーダーが作る次の世界 -前編-

 

 

 全員がリーダーとなれるチームで、お互いのエフィカシーを高め合いながらゴールに向かい続けると、どんなシナジーが生まれ、どんな世界を作りだせるのでしょう?

 F-026:最近の研究・調査で明らかになった日本の課題とその解決法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8430748.html

 

 苫米地博士はこのような世界を提示されています。

 

 

230417 リーダーシップ-6(バラだん)

 

 

〇新しいリーダーが次々と生まれ、ダイナミックにリーダーシップが更新されていく

 「新しいリーダーが次々と生まれる」というのは、縁起が更新されていくということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 縁起が更新されていくのは、新たなゴールが生みだされ続けるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 新たなゴールとは、より抽象度の高い次元に、つまり空(くう)に向かって生みだされる仮(け)。

 

 だから、「ダイナミックにリーダーシップが更新されていく」というのは中観の実践といえます。すべての存在が空であるとする空観と、縁起の中での仮の役割に注目する仮観の2つをバランスよく維持している状態が中観です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 縁起の思想からすると、宇宙は多様で、ダイナミックに変化する関係性によって成り立っています。逆にいうと、この世の一人ひとりは、お互いの関係の中で初めて成り立つと同時に、この宇宙を構成している貴重な存在。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 この「一人ひとりがお互いに宇宙を生みだす大切な存在である」という視点が中観です。この視点があると、すべての存在を自然に大事に思うことができます。なぜ?

 

 

〇全てのメンバーが自分以外の人達の利益のために生き、圧倒的な充実感の日々を送る

中観の視点があると「すべての存在を自然に大事に思うことができる」のはなぜ?

 

 私の答えは「自我と宇宙がまったく同じになる」から。だからこそ、「充実感」をしっかり得ることができます。詳しくはこちらでどうぞ↓

 Q-280:今までRASとスコトーマは<後編;RAS=意識と無意識の間に介入し、選択的に見せるシステム>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29681889.html

 

 「自我と宇宙はまったく同じ」という境地に到達するのは、コーチングを実践し続けた結果です。1)心から望むゴールを、2)自分中心を捨てながら、3)現状の外に設定し続けていると、自我を宇宙サイズに拡張していくことができます。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 さらにエフィカシー。エフィカシーとは「自分のゴール達成能力の自己評価」です。つまり、自身の存在意義の確信。

 そんなエフィカシーを高めるということは、「自分の存在意義を確信したうえで、さらに世の中とのつながりを拡大し、宇宙サイズにまでその存在意義を拡大していく」ことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 だから、「自分以外の人達の利益のために生きる」ことができるし、「圧倒的な充実感の日々を送る」ことができます。苫米地博士の生き様は、その貴重な実例です。中観が導く“幸福(well-being)”をしっかり示してくださっています。

 (「中観が導く“幸福(well-being)”」はこちらで↓)

 F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

 そんな「圧倒的な充実感の日々」の中で、私たちは“あるもの”を獲得します。

 

 以下、苫米地博士の著書「201冊目で私が一番伝えたかったこと」(ヴィレッジブックス、p209)より引用します。あなたの中にもある“あるもの”を感じながらお読みください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

最終ゴールは「自由意志」の獲得!

 「人類史上、最も偉大な発見は何ですか?」

 こう問われたなら、あなたは何と答えますか? 「火」や「火薬」でしょうか。それとも「印刷技術」でしょうか。私なら、迷うことなくこう答えます。

 それは「火」と「計算機」、そして「自由意志」である、と。

 1番目に挙げた「火」に異論を唱える人はまずいないのではないかと思います。人類は誕生したときから、雷や火山の噴火によって発生した火を利用してきましたが、自らの意思で火を起こし、それを絶やさない方法を見つけたのは、およそ50万年前のことだと言われています。この「火の発見」は、偶然によるものというのが通説ですが、私は誰かが内部表現の外側から情報をキャッチして、火を実用化する道を開いたのではないかと推測しています。

 いつ何時も自由に火を起こせるようになったことは、人類の生活を劇的に変化させました。暖をとることができるため寒冷地に居住することが可能になり、凍死する危険性も減りました。また、食べ物を焼いたり煮たりすることで料理のバリエーションも広がりました。しかし、人類が火から受けた何よりも大きな恩恵は、「機械を発明できるようになったこと」でしょう。もし、火を発見していなければ、人類の文明は石器時代から一歩たりとも進化できなかったはずで、当然、現在の私たちのような人類は存在していません。

 2番目に挙げた「計算機」は、「発見ではなくて発明ではないか」という声が聞こえてきそうですが、厳密に言えばこれは発見です。なぜなら、計算機というものは、もともと宇宙に存在していたものだからです。これまでにも何度かお話ししてきましたが、物理宇宙は情報宇宙の一部なわけですから、そこには何らかの情報処理システムが機能しているはずで、そのシステムをモデル化したのが計算機、つまりコンピュータなのです。そういう意味では、計算機は発明されたのではなく、発見されたものなのです。

 しかし、順番としては、人類はこの計算機の発見によって、逆に物理空間を包含している情報空間という宇宙の存在に気づくに至りました。

 もちろん、その背景には、基本となる計算機の数学(離散数理)を進化させた学者たちの多大なる貢献がありました。

 ともあれ、計算機の登場によって期せずして成し遂げられた情報宇宙の発見が、3番目の「自由意志」の発見へとつながることになりました。

 それまでの人類が認識していた宇宙は、古典的なユダヤ・キリスト教観に代表されるような、「創造主がつくった世界」でした。つまり、「136億年前に絶対神がビッグバンを引き起こしたことで、次から次へと玉突き現象のようにさまざまな因果が起こって現に至っている」という理解です。そして、この理解が正しいとするなら、私たちの生きている宇宙で起きるすべてのことは、常に過去が現在を決定していることになります。

 過去が現在を決定しているとは、つまり、こういうことです。

 たとえば、今日事故で電車が大幅に遅れたせいで、あなたが社員生命を懸けて挑もうとしていた新製品のプレゼンテーションに間に合わず、結果としてそのことで会社を辞めさせられることになり、そのせいで結婚を控えていた恋人と破局して絶望のどん底に落ちたとしても、因果をたどっていけばすべては宇宙がビッグバンによって生まれたときから決まっていたことだった、ということです。言うなれば、すべてのシナリオを「神が書いていた」ということで、このような考え方を「決定論」と言います。

 この宇宙を決定論が支配しているなら、つまり、すべてが予め決められたシナリオ通りに進んでいて、そこから逃れることができないのなら、そこに自由意志は存在しないことになります。

 そんな理不尽なことがあるでしょうか? これまでに何度も述べてきたことですが、情報宇宙という存在のすごいところは、時間と空間を超越しているということです。ですから、情報宇宙の中では時間が未来から現在へ、現在から過去へと流れ、そこでは人は自由に生き方を選択することができるのです。

 しかし、私たちが抽象度の低い物理宇宙に固執している限りは、真の自由意志など手に入るはずがありません。

 人類という種全体が抽象度を高めていったとき、初めて人類の知の限界としての創造主である神の抽象度を超えて、人類が大きく進化することができるはずです。それを可能にするための第一歩が、「自由意志の発見」だったと私は思います。

 自由意志を獲得した人類は、大いなる進化への入口に立たされていると言えます。ところが、自由意志を自在に使いこなせている人というのはまだまだ多くありません。火と計算機を自在に使いこなして進化の踏み台にしてきたように、自由意志もまた一種の当たり前に使いこなせる道具にしなければなりません。それが成し得たとき初めて、人類はさらなる進化へと踏み出すことができるのだと思います。

 つまり、私たちが取り組むべき今後の課題は、「自由意志の汎用化」とも言うべきものです。人類が、種全体として、自由意志の存在を認識したうえでそれを自在に使いこなし、未来を切り開いていく―。そのヴィジョンを私たち一人ひとりが共有することが大切なのです。

 引用終わり

 

F-298につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナー開催は2回の予定です。詳細はあらためて告知いたします。

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-065~:水木しげるさんの「幸福の七カ条」

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Q-173:苫米地博士のゴールはなぜ「世界平和」ではないのでしょうか?

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201冊目で私が一番伝えたかったこと

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Q-322:速いスピードで移動した人は長生きできるって言いますよね? <vol.4:「体感時間」を拡張するための4つの要因 -前編->

 

 私は兼業コーチです。前々回(Q314~)は医師としての私に向けられたシリアスな質問に、コーチとして回答しました↓

 Q-314~:こんな私に誰がした

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425205.html

 

 前回(Q-316~)は医師としての経験を、コーチとして考察しました。

 Q-316~:今、逃げましたよね?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425206.html

 

 今回はコーチとの会話中に得たインスピレーションをまとめます。

 

 vol.1:「時間」は人間の意識が作り上げた幻想

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31680099.html

 vol.2:「時間は体感」を体得する4つのステップ -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31693510.html

 vol.3:「時間は体感」を体得する4つのステップ -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31732537.html

 vol.4:「体感時間」を拡張するための4つの要因 -前編-

 

 

 もうずいぶん昔の話ですが、苫米地博士の本を読みだした頃、私はゴールのカテゴリ(バランスホイール)に「時間」を設けました。

 L-09920218月シークレットレクチャー -01;ゴールの基本条件

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31136092.html

 

自由な時間が欲しかったからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 その頃読んだのが「超『時間脳』で人生を10倍にする」(宝島社)。

当時の苫米地博士は毎週のように新刊を発表されていて、「超『時間脳』で人生を10倍にする」というタイトルに説得力を感じました。「超『時間脳』で人生を10倍にする」というイメージ(I)が鮮明(V)で、学びがリアル(R)だったという感じ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

今ならそれが「非言語の働きかけによる臨場感の強化」だったとわかります。その頃からすでに「苫米地式」「苫米地流」の学びは始まっていたのです。「本」という媒体を遥かに超える次元で。

L-08220213月シークレットレクチャー -05;「非言語」が重要なのはなぜ?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30102311.html

 

 重要な縁を感じる本のp33に書かれているのが「体感時間を拡張するための3つの要因」。その3つとは、「クロックサイクル」「並列度」「グレインサイズ(抽象度)」です。

 

 

     クロックサイクル

 ひとつのタスクに対して、どれだけ速く処理できるかを計るものさし

 人間の脳のクロックサイクルは約1MHz

 

     並列度

 同時に処理できるタスク数を指す

 並列度が高ければ、同時に処理できるタスクの数が増え、システム全体としてのタスク処理のスピードが上がる

 

     グレインサイズ(抽象度)

 「グレインサイズを大きくする」とは、「1回のアクション処理できる情報量が増える」こと。「抽象度を上げる」ことと同じ

 

 

 抽象度とは、情報空間における視点の高さのこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 *情報空間はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 抽象度が上がるほど、具体的な情報量は減っていきます。一番抽象度が高い次元が「空(くう)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

具体的情報量をで表示すると、情報空間は下図のようになります。

 (「宇宙=四角錐」という意味ではありませんよw

 

 

宇宙の構造

 

 

抽象度が上がるほど、具体的な情報量は減っていきます。その一方で、潜在的な情報量はどんどん増えていきます。コーチングのフレーム(ゲシュタルト)でいうと、抽象度が上がるほど可能性が大きくなっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

それは「より多くの情報(可能世界)にアクセス可能」ということ。

抽象度が上がるほど、それまではまったく想像もできなかったような情報(世界)が感じられるようになります。“現状の外”が認識できるようになるからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

クリア、ピュア、シンプル、スッキリ それが“現状の外”にゴールを見いだしたときの私の感覚。

Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

潜在的情報量(可能性)をで表示すると、情報空間は下図のようになります。

 (「宇宙=逆円錐」という意味でもありませんw

 

 

潜在的情報(可能世界)と物理空間

 

 

 繰り返しますが、抽象度とは、情報空間における視点の高さのことです。

 抽象度を上げて、より高い視点から物事を俯瞰することができれば、より多くの情報にアクセスできるようになります。低い抽象度では認識することができなかったことも、抽象度を高くすることで認識できるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 同じようにグレインサイズを上げることで、1回のアクションで複数のタスクを処理できるようになります。複数のタスクを同時に処理できるということでは並列度と似ていますが、並列度が「アクションの数を増やして、タスク処理の数も増やす」のに対して、グレインサイズは「アクションの数はそのままで、タスク処理の数を増やす」。

 詳しくは「超『時間脳』で人生を10倍にする」のp33をお読みください。

 

 最後に、博士の別の書籍「201冊目で私が一番伝えたかったこと」(ヴィレッジブックス、p159)から引用します。

まずは「クロックサイクル」「並列度」「グレインサイズ(抽象度)」というゲシュタルトをそれぞれ作り、そのゲシュタルト同士を統合するイメージ(connect the dots)でお読みください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 

クロックサイクル(脳の処理速度)を上げるコツは「慣れ」

 ここでは、脳のタスク処理を高速化することについて、もっと掘り下げていきましょう。脳のタスク処理を高速化することができれば、仕事、勉強、読書などの時間当たりの効果をこれまでの10倍、100倍にもできます。また、複数のタスクを同時に処理することで、仕事を効率化することも可能になります。

 これらを実現するためには、次の三つの要因が重要になります。

 

1.    クロックサイクル

2.    並列度

3.    抽象度(グレインサイズ)

 

 クロックサイクルは、脳をコンピュータのCPUに例えた際の「処理能力」を意味します。

 前項で紹介した倍速脳とは、このクロックサイクルが上がった脳のことを言います。クロックサイクルが向上すると、それまで60分かかっていた情報処理の時間を、30分、10分、5分と短縮していくことができます。

 クロックサイクルとは、脳の情報処理速度であり、一つのタスク(仕事・任務)をどれだけ速く処理できるかを測るためのモノサシなのです。

 2番目の並列度は、前項でも「並列思考」という言葉で紹介しましたが、一つのタスクをしながら、同時に他のタスクを処理すること。シリアル(直列的)ではなく、パラレル(並列的)な思考をするということです。前項で説明したように、初めのうちは意識下においては通常二つ程度のことしか同時には行えませんが、思考を無意識化することによって、無限に並列思考を行うことができるようになります。

 この12を組み合わせることで、人間の思考スピードは飛躍的にアップすることになります。一つのことを考えたり行ったりするクロックサイクルを単純に2倍にして、その状態で二つのことを同時に行えば、4倍速になります。このような状態を、私は「超並列思考」と呼んでいます。多くの人にとっては、とても信じられないようなことかもしれませんが、これはトレーニングによって誰にでもできるようになるものなのです。

 3の抽象度は、最も重要な要因になります。これは、グレインサイズとも言い、1回のアクションで処理できる情報量を意味しています。グレインとは、本来「穀物の粒」のことで、グレインサイズを大きくするということは、つまり「1回のアクションで処理できる潜在的情報量を増やすこと」ということなのです。繰り返しになりますが、抽象度とは情報空間における視点の高さのことです。

 より高い視点に立って物事を俯瞰できれば、より多くの情報にアクセスすることが可能になります。

 クロックサイクルや並列度をどれだけ上げていっても、抽象度が低ければ、たいした結果は得られません。それは、自動車機械工と、自動車会社の社長を例に挙げればわかりやすいのではないかと思います。

 二人とも同じクロックサイクルと並列度を持っていても、彼らの思考に要求される抽象度の高さはまったく異なります。社長はより高次な抽象度の思考を要求されますし、機械工はより低次の抽象度の思考を要求されています。

 ちなみに、一人の機械工がクロックサイクルと並列度を極限まで高めて、彼だけが異常に速いスピードで部品の組み立てを行ったとしても、周囲の人間や機械がそれに追いつけなければ、生産性の向上に全く貢献できないどころか、逆に生産性を下げてしまうという現象が起きる可能性があります。

 このように、クロックサイクルや並列度、思考の抽象度は、個人が置かれた状況によって、その速さや効率性の重要度が変わってくるものなのです。つまり、クロックサイクルを上げることは、あくまでもケース・バイ・ケースであり、これ以上アップさせても意味がないというケースも存在するのです。とは言っても、自分のクロックサイクルが集団の中で著しく低い場合は、それをアップしなければなりません。

 

 さて、クロックサイクル、並列度、思考の抽象度を高めていくと、思考のスピードが飛躍的に向上します。

 本来私たちは「AならばBBならばC……」といったように長いチェーンをつないでいって、逐次的に情報処理をしています。これを直列思考(シリアル思考)と言い、この方法では自ずと思考の速度に限界があります。

 この限界のことを「瓶の首」になぞらえて、シリアルボトルネックと呼びます。瓶の首は細くなっているため、膨大な情報を一度に処理する際の妨げになっているからです。しかし、クロックサイクル、並列度、思考の抽象度を上げていくことによって、このシリアルボトルネックを外すことができるようになるのです。

 シリアルボトルネックを外せるようになるポイントは、やはり思考の無意識化ができるかどうかにかかっています。車の運転と同じように、複数の思考を同時に行うことに「慣れる」ことが必要になってくるのです。初めのうちは脳が疲れてしまうかもしれませんが、少しずつでいいので、複数のことを同時に考えるトレーニングを続けていきましょう

 引用終わり

 

 

 ...今回のテーマは「『体感時間』を拡張するための4つの要因」。3つは「クロックサイクル」「並列度」「グレインサイズ(抽象度)」でした。

残りの1つとは何でしょうか?

(待てない方はこちらw↓)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31641663.html

 

Q-323につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

-追記-

 苫米地博士のDVD教材に「超高速脳ブートキャンプ」(フォレスト出版)というものがあります。クロックサイクルを高速化するための理論を学び、スキルをマスターすることができます。詳しくはこちらでどうぞ↓

 脳のCPUをハイスペックに変える!超高速脳ブートキャンプ|超クロックサイクル高速化トレーニング (forestpub.co.jp)

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

Q-219~:ゴールに対するスケジュールはたてますか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_415812.html

Q-281~:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422146.html

Q-303~:どうやったらすべての目標を結びつけることができるのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424263.html

 

 

201冊目で私が一番伝えたかったこと

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Amazon.co.jp: 201冊目で私が一番伝えたかったこと 電子書籍: 苫米地英人: Kindleストア

 



Q-321:速いスピードで移動した人は長生きできるって言いますよね? <vol.3:「時間は体感」を体得する4つのステップ -後編->

 

 私は兼業コーチです。前々回(Q314~)は医師としての私に向けられたシリアスな質問に、コーチとして回答しました↓

 Q-314~:こんな私に誰がした

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425205.html

 

 前回(Q-316~)は医師としての経験を、コーチとして考察しました。

 Q-316~:今、逃げましたよね?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425206.html

 

 今回はコーチとの会話中に得たインスピレーションをまとめます。

 

 vol.1:「時間」は人間の意識が作り上げた幻想

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31680099.html

 vol.2:「時間は体感」を体得する4つのステップ -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31693510.html

 vol.3:「時間は体感」を体得する4つのステップ -後編-

 

 

 時間とは、理論上想定された「時」と「間」に、便宜上名前をつけたもの。名づけを縁に概念化(ゲシュタルト化)し、「存在する」と思い込んでしまっているだけです。

 「時間」は人間の意識が作り上げた幻想にすぎません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 「時間は幻想」と知ることが、「『時間は体感』を体得する」ための1st.ステップ。

 2nd.ステップは「時間は幻想」の裏付けとなる知識を理解すること。学習です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9367702.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533528.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533623.html

 

 しっかり理解(学習)できると、「自分自身を“124時間の牢獄”に束縛していること自体がナンセンス」と思えてきます。拡張もするし縮小もする時間の長さを決めるのは、「自分自身の主観」だとわかってくるから。

そのように「体感時間は主観」を体得し、「脳の活動次第」と確信することが3rd.ステップ

 

 すこし補足します。体感時間には物理空間の体感時間と情報空間の体感時間があります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 もちろん、物理と情報は同じ。抽象度の違いにすぎません。同じとわかった上で、あえて分けて考えることがポイントです。

その理由は、「物理空間には、物理法則という特別かつ強力な束縛が働く」から。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

物理空間の体感時間は、人によって極端に変わることはありません。例えば、世界最速のスプリンターであっても、100mを走るのは10秒弱。それは普通の大人と比較しても数秒~十数秒の違いでしかありません。

 このように物理空間においては、体感時間を無限に拡張することは困難です。

 

 一方、情報空間の体感時間、すなわち脳の中だけで形成される時間感覚は、人によって大きく異なります。

苫米地博士がよくおっしゃるのは、「優秀なプログラマーは500倍生産性が高い」。それは普通のプログラマーよりも、圧倒的に少ない時間で、圧倒的な成果を出すということ。

 

そんな“圧倒的”を生みだすのは、「脳のタスク処理の速度」の違いです。それはもともと持っている脳の機能の差ではなく、“脳の使い方”の差です。

 

 だから、3rd.ステップ(「体感時間は主観」「脳の活動次第」とわかること)では、自我をしっかり認識に上げることがポイントになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 具体的には、「自身の脳のタスク処理速度が遅いことを認識し、もっとスピードアップできると確信する」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

そうすることでスコトーマが外れ、体感時間を拡張することができるようになります。

 (次回「体感時間を拡張するための4つの要因」を取り上げます)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

最後の4th.ステップは「意図性(intentionality)」

 「次に何をするか」という将来に対する自分の意図が「意図性(intentionality)」です。

 F-265:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ <vol.9;“初心”とは?>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30002338.html

 

 前回(Q-320)確認したとおり、時間には最小単位があります。時間は離散的であり、断続的。「時」と「時」には必ず「間」が、つまり次元の壁が存在しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 その次元の壁を飛び越えるのが“生命現象”。

 苫米地博士は著書「思考停止という病」((KADOKAWAp79)の中で、“生命現象”を「ゴールに向かう強烈な意思で、抽象度を上げながら、新しいゲシュタルトをつくり続けること」と定義されています。シンプルに考えると、「ゴールが次元の壁を超えさせる」ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールを生みだすものが「意図性(intentionality)」です(ハズ)。その「意図性(intentionality)」が、オリジナルを決め、存在の意義を決めます。

今回のテーマでいうと、「(体感)時間を決める」。

 Q-303:どうやったらすべての目標をDev編;ゴールを〇〇と結びつける>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30871998.html

 

 最後に、苫米地博士の「新・夢が勝手にかなう手帳 2023年度版」(Club Tomabechi)のMonthly Column11月)から引用します。「時間は体感」を体得する4つのステップをイメージしながら読み進めてください。Feel

  1st.:「時間は幻想」と知る

  2nd.:「時間は幻想」の裏付けとなる知識を理解する

  3rd.:「体感時間は主観」を体得し、「脳の活動次第」と確信する

  4th.:「意図性(intentionality)」

 

 

「過去は関係ない」という言葉の真の意味

 8月のコラムでは、古いSF作品の『スタートレック』を例にとって、ワープした直後に停電などが起きて、オリジナルとコピーの二人の自分が残されてしまったらどうするか、という思考実験を紹介しました。

 オリジナルの私と移動した宇宙船にいるコピーの私のうち、いずれを消去するべきかという哲学上の問題は、実は物理学の奇妙な現実と符合します。したがって、これは単にSFの話ではありません。哲学の仮説でもありません。我々の現実そのものなのです。

 「いやいや、私はワープなどしていません」と思うかもしれませんが、私たちは一瞬ごとにワープしているのです。これは哲学的な話ではなく、極めて科学的で物理学的な話です。

 時間は連続的に流れているわけではなく、プランク定数という最小単位があり、離散的なものです。すなわち、プランク秒ごとに次元の断層があり、私たちはワープしているのです。

 もちろん未来のコピーの私の元となっているのは現在の私です。一方で時間は未来から流れてくることを考えれば、未来の私がいるから、現在の私がいるのです。これこそが双方向性です。強いて言うならば、お互いがお互いの原因であり結果です。双方向的なのです。

 ただ、未来に行けば行くほど、理想の自分に近づきます。コピーを繰り返すことで、理想の自分に還っていくイメージです。意図があるので、コピーはオリジナルになります。未来に近づけば近づくほど、コピーならぬオリジナルに近づいていくのです。

 これが「過去は関係ない」という言葉の真の意味です。未来から観たら、過去は単なる劣化コピーです。過去にさかのぼるほど、劣化コピーの劣化の度合いがひどくなっていくのです。

 逆に未来に行けば行くほど、より洗練され、ゴールに近づいていきます。つまり、過去は一切関係ありません。関係あるのは理想の未来だけです。

 引用終わり

 

Q-322につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

F-184:「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」との縁で気づいたこと -01;抽象度&超情報場理論

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25618957.html

L-08820213月シークレットレクチャー -11コンセプチュアル・フローに隠された“秘密”

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30266822.html

Q-252~:最近また頭痛がひどくなりました

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419633.html

Q-301:身体的な苦痛や精神的な苦痛を抱えるクライアントさんで、本人が気づいていなかったり、あるいは能動的に解決することを望んでいない場合、コーチは何らかのかかわりを持つべきでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30808832.html

 

 

新・夢が勝手にかなう手帳 2023年度版



I-111:【告知】コーチング・デ・コンパッションクラブ<230625> 受付開始

 

 すべてのはじまりは“現状の外”へのゴール設定

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

双方向(多次元)の縁起を意識した気楽なクラブ活動をはじめました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ(CoacHing de Compassion ClubCHCC)」。

(詳しくはこちら↓)

1

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27936349.html

2

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28045280.html

 

 

CoacHing de Compassion Club

 

 

 このクラブ自体のゴールは「コンパッション実現」。コンパッションとは「慈悲」のことです。

20分(~最長30分)のクラブ活動を通じて、「Compassion = 慈悲」を体感&共有しながら、コンフォートゾーン化していくことを目指します。気楽にw

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 その実現のためにエンドステートを2つ設定しました。

 (エンドステート、COA、アサンプションはこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

1つ目(クラブ活動前半)は認知科学者 苫米地英人博士が教示されるコンパッションを確認していきながら、「お互いにスコトーマを外しあい、知識を習得・共有していく」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 2つ目(クラブ活動後半)はお互いにエフィカシーを高めあいながら、「コンパッションを高次の抽象度で臨場感豊かに体感しつつ、物理空間でしっかり実践(実装)する」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 *物理空間(=情報空間の底面)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 毎回、苫米地博士の著書「近未来のブッダ」(サンガ)より引用します。

 初回(220205開催)の反省を踏まえ、今後は告知の際に次回開催時の引用部分を提示することにしました。

 PM-06-01:過去の“失敗”をもとに問題を解決する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 開催は不定期です(平日/週末の午前/午後)。1週間前までにはブログで告知します。

クラブ活動時間は20分間を予定しています(最長30分)。自由に参加してください(途中入退室可能)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 次回は R5.625日(日) 午前11時(日本時間)~ 開催。受付は5分前からです。

 

 申し込みは下記メールアドレスに。件名を「コンパッションクラブ<開催年月日>申し込み」としてください。

例:「コンパッションクラブ<230625>申し込み」

 

 申し込み・お問い合わせ(メール)

coachfor.m2@gmail.com

 

 お申込みいただいたら、zoom招待URLを返信します。あとは当日参加するだけです。

*自動返信ではありません。タイムラグを(compassionしながら)お楽しみください

*招待URLの転送等は御遠慮ください。参加できるのは申し込み者のみです

*申し込み時から匿名可とします(クラブ活動時の表示も)。ご自由にどうぞ

*友人や御家族等と一緒に一端末で参加する場合、申し込みは代表者だけでOKです

*クラブ参加時はカメラ・マイクともにオンにしてください。どうしても顔を出したくない方はzoomに搭載されているフィルター機能をご利用ください

(マスク・覆面・仮面のリアル使用も可w

*注意;録音・録画・撮影は御遠慮ください(私も行いません)

 

 

230625>前半のテーマ(引用部分、p50)はこちら↓

 


 

 

 230625>後半のテーマ(引用部分、p209)はこちら↓

 



 

 最後にもう一度、「近未来のブッダ」(サンガ、p151~)より引用します。

 

 

 現代版慈悲は「一緒に楽しみましょう」

 宗教は、たくさんの人に開かれていて、役に立ってこそ存在意義があります。ブッダの時代は「四つの苦をなくしてあげる」といえば、そのニーズは絶大でした。でも、今はそれではだれもついてこないのです。

 ブッダの時代、大衆のニーズに、教えを説いて応えた実績は意義深いです。しかし、今やニーズが違ってきています。そういう意味では、ブッダの教えが有効に人々の役に立っていないような懸念を感じます。

 宗教は、多くの場合は本人の救済に役立ってこそのものです。そういう機能を提供していくことの大前提として、たくさんの人の耳に届く、たくさんの人が聞きたいと思うメッセージを発信していないといけません。ブッダの教えも基本は不変ですが、時代が変わるにつれて説き方もバージョンアップしていくべきですし、コンパッションという考え方もどんどん現代化していくべきです。

 二十一世紀のコンパッションは、「一緒に苦しみましょう」とか、「一緒に憐れみましょう」とか、「私もあなたと同じように苦しんでいるんですよ」でなくていいと思います。もちろん、そういうニーズにも応えますが、もっと一般的な、基本的には現代社会の楽しさや快適さを享受できている人たちに応える「一緒に楽しみましょう」でいいのです。

 引用終わり

 

 

 さぁ、一緒に楽しみましょう!

 縁がつながることを楽しみにしています。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

2つ目(クラブ活動後半)はお互いにエフィカシーを高めあいながら、「コンパッションを高次の抽象度で臨場感豊かに体感しつつ、物理空間でしっかり実践(実装)する」

 

 抽象度が上がるほど具体的な情報量が減っていくので、臨場感は下がっていきます。

ところが、それは「臨場感についての認識の誤解」(by苫米地博士)。詳しくはこちらで↓

 Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 

-関連記事-

Q-265~:臨場感世界をまったく同じように感じることが可能なのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420880.html

 

 

近未来のブッダ




F-296:苫米地式次世代リーダーシップ <vol.3;次世代リーダーの要件 -後編-

 

 師から弟子へと受け継がれるリーダーシップ

 

 前回(F-288~)、WBCを観戦しながら感じたことをまとめました。そのコアがリーダーシップ。

 F-288~:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424792.html

 

認知科学者 苫米地英人博士の書籍に、リーダーシップについて考察されているものがあります。2009年に発売された「すごいリーダーは『脳』がちがう」(三才ブックス)です。

 

 

すごいリーダーは「脳」がちがうver.2

Kindle版はこちら↓

すごいリーダーは「脳」がちがう | 苫米地英人 | リーダーシップ | Kindleストア | Amazon

 

 

 この本の中で、博士が挙げられているリーダーの条件が「情報収集能力」「同調能力」「責任能力」の3つ。

 F-104:「映写機の故障により上映できるかわかりません」Vol.4;リーダーの視点で

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19485793.html

 

 私なりにまとめると、リーダーシップとは、高い抽象度で誰もが幸せになるゴールの世界をつくりあげ(情報収集能力)、その世界=強烈な臨場感空間に全員を導き(同調能力)、決して諦めることなく達成していく(責任能力)こと

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 それを一言でいうと「世界観」。

私はその世界観がリーダーシップの本質だと思っています。言い換えると「calling」↓

 F-293:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.6;リーダーシップの本質

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31524022.html

 

 このブログをお読みの方はご承知だと思いますが、今春(2023年)、苫米地博士は「リーダーシップ」をテーマとしたクラスを立て続けに開催されました。そして、そのエッセンスを「バラいろダンディ」(TOKYO MX)で公表されています。

 激動の時代に必要な“次世代リーダー”とは? (バラいろダンディ、2023417日)

激動の時代に必要な"次世代リーダー"とは? Dr.苫米地 (2023年4月17日) - YouTube

 

 博士の渾身の講義をまとめます。苫米地博士の“本気”を感じてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 vol.1;“これまでのリーダー”はもう機能しない

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31605153.html

 vol.2;次世代リーダーの要件 -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31657555.html

 vol.3;次世代リーダーの要件 -後編-

 

 

230417 リーダーシップ-4(バラだん)

「バラいろダンディ」(TOKYO MX2023417日)より引用

 

 

〇全てのメンバーがいつでもリーダーに代われる「メンバー(リーダー)育成」を徹底

 「メンバー(リーダー)育成」のポイントとして、苫米地博士は「抽象度」と「エフィカシー」を挙げられています。ここでのエフィカシーとは、「いつでもリーダーの代役ができるという自覚」のこと。目指すのは「全員がリーダーとなる組織」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 以下、苫米地博士の著書「心の操縦術 真実のリーダーとマインドオペレーション」(PHP研究所、p86)より引用します。

 

 

全員がリーダーとなる組織

 組織の上位の人々が命令し、下位の人々はただひたすらそれに従って行動する、という組織は効率がよくありません。理想は、全員がリーダーとなれる組織です。

 それに、工場での単純作業のようなものはできるだけロボットに任せて、将来は全員参謀の時代が来たほうが幸せでしょう。

 アメリカの軍隊も、昔と違って、個々の兵士が自律して行動する柔軟な組織になっています。どの人間でもいつでもリーダーになれるような訓練がなされているわけです。

 それはどういうことかといえば、タスクごとに担当が決まっているのです。役割分担です。

 「この分野、この仕事では俺がリーダーだけど、この仕事では俺はソルジャー」ということです。タスクによって、リーダーになり、ソルジャーになり、と、役割を変えるのです。このように、マルチな次元が組みあわされるシステムをつくっているのです。

 そうしないと、旧来のツリー状の組織では、どんどんボトルネックができてしまいます。ボトルネックの部分をやられると、それより上と下とが完全に切れてしまい、情報伝達ができなくなってしまいます。

 太い電線を一本切れば、そこから分岐していた電線すべてに電気が供給されなくなり、大規模な停電が起こるようなものです。

 切れなくても、何らかの理由でそのボトルネックで情報が停止すると、そこから下のツリー全体が機能停止します。

 これを防ぐためには、全員がリーダーになれる組織をつくる必要があります。そうすることで、状況に応じて柔軟に対処できるようになります。

 そのためには、組織のメンバーの誰もが視点を上げてものを考えられるようにならなければなりません。

 今のアメリカ軍は既にそうなっています。アメリカ軍だけでなく、企業もそうでなければなりません。

 事実上、既にそうなっている部分もあるでしょう。

 電子メールのセッティングは、「社長、ダメですよ」などと言いながら新入社員がやっているかもしれません。昔はありませんでした。

 そういったことが、まさに今、技術革新のなかで起きているわけです。それは、そのタスクのなかにおいて、社長がソルジャーで、電子メールを設定している親友社員がリーダーなのです。

 このようなことがいくらでもありえるわけで、企業組織体の各メンバーは、このタスクを遂行するユニットにおいては自分がリーダーシップを発揮して行動できる、というようにしておかないと、本来いけないのです。

 引用終わり

 

 

 ポイントは「タスクによって、リーダーになり、ソルジャーになり、と、役割を変える」こと。つまり、役割をアプリオリなものとみるのではなく、ゴール実現のためのひとつのダイナミックな機能とみることです。

そのためには役割・機能の違いをしっかり尊重する必要があります。「しっかり区別は行いながら、決して差別はしない」というように。

 それが「マルチな次元が組みあわされるシステム」の礎です。

 PM-06-13:仮説08)はびこる差別意識

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

 

〇アプリオリ権力リーダー達の煩悩が生み出す未曽有の危機を回避・解決する

 マルチな次元が組みあわされるシステム

 =タスクによって、リーダーになり、ソルジャーになり、と、役割を変える

 

 だから、アプリオリ権力の強力な煩悩が生み出す“未曽有の危機”を回避・解決することができます。鍵はチームレベルでの問題解決力です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 私自身は「チームレベルでの問題解決力」の最大のポイントは「コレクティブ・エフィカシー」だと思っています。

 Q-310~2:私のまわりではそうでもvol.5~7:コレクティブ・エフィカシー>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31049084.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31078775.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31102405.html

 

 

 全員がリーダーとなれるチームで、お互いのエフィカシーを高め合いながらゴールに向かい続けると、どんなシナジーが生まれ、どんな世界を作りだせるのでしょう?

 F-026:最近の研究・調査で明らかになった日本の課題とその解決法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8430748.html

 

 苫米地博士はこのような世界を提示されています。

 

 

230417 リーダーシップ-5(バラだん)

「バラいろダンディ」(TOKYO MX2023417日)より引用

 

 

〇リーダーが「日々変化する社会のより多くの人に利益のあるゴール」を次々と発見できる

 マルチな次元が組みあわされるシステム

 =タスクによって、リーダーになり、ソルジャーになり、と、役割を変える

 

 そんな柔軟なシステムが生みだすパワーの源は縁起。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 ゴールに向けてますます縁起力を発揮し互いのスコトーマを外しあうために、私自身はブレインストーミングとブリーフィングを重要視しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 *詳しくはこちら↓

 F-276~L下でのBSB

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_423822.html

 

 

〇リーダーによってゴールへの道が創造され、次々と人々が選択し、行動・実現できる

 リーダーは特定の人物ではありません。ましてや、アプリオリ権力に指名されただけの“奴隷”ではありません。

 F-089~:無人運転と自動運転の違い ~シーサイドライン逆走に思う~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

リーダーとは、誰よりも「日々変化する社会のより多くの人に利益のあるゴール」を見いだせる人。誰よりも抽象度が高い人。そして、誰よりも自由な人です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 ところで、自由なリーダーが描く“Not Normal”な世界はなかなか理解してもらえないもの。それなのに人々が魅了されていくのはなぜでしょう?

誰よりも抽象度が高いゴールに向かう選択を、フォロワーが自然に行うことができるのはなぜなのでしょう?

 

 答えはシンプル。「ゴールのイメージ(I)に強い臨場感を感じている(V)」から。

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 その臨場感がチーム内で共有されると、ゴールの世界にホメオスタシスが働きます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

F-297につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

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今年度のオンラインセミナー開催は2回の予定です。詳細はあらためて告知いたします。

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-192:「夢をかなえる方程式 I×V=R」実践の秘訣(ワーク付き)

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F-244~:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420579.html

Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 

心の操縦術

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Q-320:速いスピードで移動した人は長生きできるって言いますよね? <vol.2:「時間は体感」を体得する4つのステップ -前編->

 

 私は兼業コーチです。前々回(Q314~)は医師としての私に向けられたシリアスな質問に、コーチとして回答しました↓

 Q-314~:こんな私に誰がした

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425205.html

 

 前回(Q-316~)は医師としての経験を、コーチとして考察しました。

 Q-316~:今、逃げましたよね?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425206.html

 

 今回はコーチとの会話中に得たインスピレーションをまとめます。

 

 vol.1:「時間」は人間の意識が作り上げた幻想

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31680099.html

 vol.2:「時間は体感」を体得する4つのステップ -前編-

 

 

 「時間」は人間の意識が作り上げた幻想。言い換えると「時間は体感」。

 次は「『時間は体感』を体得する4つのステップ」を確認しましょう。

 

1st.ステップは、「時間は幻想」と知ること。

 時間とは、理論上想定された「時」と「間」に、便宜上名前をつけたもの。名づけを縁に概念化(=ゲシュタルト化)し、「存在する」と思い込んでしまっているだけです。

 「時間」は人間の意識が作り上げた幻想にすぎません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 *しっくりこない方は、こちらのワークをどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31680099.html

 

 2nd.ステップは「時間は幻想」の裏付けとなる知識を理解すること。学習し、納得することです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9367702.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533528.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533623.html

 

 理解とは「ゲシュタルトができる」こと。ゲシュタルトができてはじめて、私たちは物事を認識することができます。しかし、その時、同時に新たなスコトーマが生まれます。必ず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 それが「知のジレンマ」。学べば学ぶほど、かえってわからなくなる危険が生じてしまいます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19879896.html

 

 では、どうすればいいのでしょう?

 

 解決のひとつは、「ゲシュタルト同士を統合する」こと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 例えば、専門的な「プランク時間」というゲシュタルトとより身近な「1秒」というゲシュタルトを統合(connect the dots)することができれば、「時間は幻想」ということが腑に落ちます。より大きなゲシュタルトができるから。

それが「理解が深まる」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 では、実際にゲシュタルトをつくりましょう。まずは「プランク時間」から。

 

 物理学の世界では「時間の最小単位」が定義されています。それが「プランク時間」。

「量子論の父」といわれるドイツの物理学者 マックス・プランク(Max Karl Ernst Ludwig Planck1858~1947年)が提唱した「プランク時間」は5.3912…×1044秒。約0.00000000000000000000000000000000000000000005秒です。

 

 

Max Planck(1933)

1933年のマックス・プランク

Wikipediaより引用

マックス・プランク - Wikipedia

 

 

 時間に最小単位があるということは、「時間は離散的である」ということ。わかりやすく言い換えると、「時間は連続的ではない」。つまり、「『時』と『時』には、必ず『間』がある」ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

ある2つのプランク時間の間が「時間」です。そして、プランク時間があらわれては消え、あらわれては消える その発生・消滅の繰り返しが「時間の経過」。

 ちなみに、仏教では、その繰り返しを「刹那生」「刹那滅」と言い表します。

 Q-235:「財布を娘に盗られた」といったvol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

時間どころか、宇宙まで含めて、「今作られ(刹那生)、今消える(刹那滅)」というのが釈迦の教え。その「生」と「滅」を生みだす力が「縁起」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

 次は「1秒」というゲシュタルトをつくりましょう。

 以下、苫米地博士の「超『時間脳』で人生を10倍にする」(宝島社、p21)から引用します。「目の前で苫米地博士が講義をしてくださっている」と強くイメージしながら読み進めてください。

 Q-139:問題が生じたゴールへの向き合い方 -04(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22463920.html

 

 

1秒」も、人間の都合によって作り出された「相対的な単位」

 「時間は幻想だ」と私が言っても、こう反論する方がいるかもしれません。

 「1年は365日、1日は24時間、1時間は60分、1分は60秒という時間は、人間が勝手に変えることはできない“絶対的な法則”ではないのか?」と。

 

 たしかに「1秒」という時間は、現在、

 『セシウム133の原子の基底状態の二つの超微細準位の間の遷移に対応する放射の周期の9192631770倍の継続時間』

 と定義されています。

 一般の人には何が何やらさっぱり分からないと思いますが、要は安定的な原子の活動を基準にして1秒という時間を定義しているのです。

 このような定義があると、「1秒という絶対的な時間」が存在すると思い込んでしまう人もいるかと思います。

 しかし、この定義だって、「まずは人間の側が決めた1秒という時間があり、その1秒にふさわしい時間で、何回計測しても同じように動く、きわめて安定的な運動をする原子(セシウム133)を探し出し、万人に通用する1秒の定義とした」だけなのです。原子の側から決まったわけではなく、人間の都合で勝手に1秒の長さを決めているわけです。後付けの定義だと言えます。

 

 では、人間にとっての都合のいい「1秒」はどう決められたかといえば、1日を86400分の1に区切っただけです。自転周期の関係上、地球上に生きる生物にとっての時間は「124時間」が前提となっており、その24時間を細かく砕いて1時間、1分、1秒という時間を作っていったのです。

 ただ、「1日が24時間」という時間感覚だって、たまたま地球が24時間(正確には約23時間564.06秒)かけて一周するという自転サイクルがあり、人間が「124時間」という時間感覚に順化して進化したために当たり前のように思っていますが、あくまで相対的な時間に過ぎません。もし仮に人間が地球以外のほかの惑星に暮らしていたなら、1日の長さは、18時間だったかもしれないし、37時間だったかもしれないのです。

 「1秒=1日を86400分の1に区切った時間の長さ」とするなら。別の惑星では1秒の時間的な長さはまったく異なります。

 時計を見ると、1秒が絶対的な基準となって、1秒が60回積み重なって1分となり、1分が60回積み重なって1時間となり、1時間が24回積み重なって1日を作っているような錯覚に陥ります。

 でも、そうじゃないんです。1秒は「絶対的な最小の単位」ではなく、あくまで人間にとって心地いい時間感覚の中で定義された「相対的な最小単位」に過ぎないのです。そして相対的な1秒の積み重ねで生まれる1分、1時間、1日、1年も、相対的な時間であると言うことができます。

 いかがですか。「1日は24時間しかない」と考え、自分自身を“124時間の牢獄”に束縛していること自体、ナンセンスだと思えてきませんか?

 引用終わり

 

 

 自分自身を“124時間の牢獄”に束縛していること自体、ナンセンスだと思えてきませんか?

 

 もしも「124時間の牢獄”」を感じられ、しかも「ナンセンス」だと思えたなら、それはゲシュタルトができた(統合された)証。

「『時間は体感』を体得する」ための2nd.ステップ完了です。

 

Q-321につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

でも、そうじゃないんです。1秒は「絶対的な最小の単位」ではなく、あくまで人間にとって心地いい時間感覚の中で定義された「相対的な最小単位」に過ぎないのです。そして相対的な1秒の積み重ねで生まれる1分、1時間、1日、1年も、相対的な時間であると言うことができます

 

 心地いい」とは、コンフォートゾーン(CZComfort Zone)のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 本当は「相対的」なのに、自分の中で勝手に「絶対的」にしてしまいかねないのが、CZの怖いところ。

 PM-06-06:仮説01)変わらないコンフォートゾーンが生みだす「現状維持の壁」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

 だから自らのCZを吟味し続けることが重要です。

 Q-306~8:私のまわりではそうでもないですvol.1~3:コンフォートゾーン>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30925409.html

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Q-060:「気軽」という言葉の奥底に潜むもの

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