苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T <タケハラクニオ> ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学び九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

2023/05

Q-318:今、逃げましたよね? <後編;相手の世界に想像を働かせて、その因果関係をイメージする>

 

 私は兼業コーチです。前回(Q314~)は医師としての私に向けられたシリアスな質問に、コーチとして回答しました↓

 Q-314~:こんな私に誰がした

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425205.html

 

 今回も医師としての経験を、コーチとして考察します。

 (詳細は変更しています)

 

 

 御紹介するのは、80代の父親と娘2名が参加したカンファレンス中での出来事。

「生涯 無事故・無違反」が自慢だったという父親は、最近、娘の強い勧めで自動車免許を返納しました。代わりに電動カートを欲しがる父親に対して、娘さんはイライラが抑えられない様子。認知的不協和です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 娘さんのイライラは、やがて医療従事者に向きはじめました。畳み掛けるような攻撃的質問の最後に言い放ったのが

 

 今、逃げましたよね?

 

 前編(Q-316)は「感情が発動するきっかけ」について確認しました。苫米地博士が教えてくださるのは、「予想外」というキーワード。

<前編;感情が発動するきっかけ>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31589977.html

 

 中編(Q-317)は「怒っていい時の条件」を確認しながら、私の心の内を言語化しました。例えば

 <中編;怒っていい時の条件>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31628205.html

 

 「逃げる」というのは、同じ抽象度での移動ではなく、より上位の抽象度次元へのホメオスタシス・フィードバックである

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 ちょうどそんなことを考えていたときに、カンファレンスでの発言の順番が回ってきました。

 

 私はコーチとしてしっかり怒ることにしました。その怒り(公憤)を言葉にしながら、コーチングにおいて重要なある概念について説明しました。

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 「モチベーション」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 御承知のとおり、モチベーションが高まっていないと、人間の脳は目の前のタスクを回避する(サボる)ために働きます。それはまさしく「逃げる」状態 創造的回避です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040752.html

 

 では、どうすればモチベーションを上げることができるのでしょうか?

 

 答えはシンプル。自身のモチベーションがアップするようなゴールを自分で設定すればいいだけです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 父親は新たなゴールを設定し、「電動カート」にロックオンしました。そこにあるのは「want to」ばかり。そんな父親をサポートしたいと願う医療従事者の心も「want to」です。

 

 ところが、娘さん(の一人)にとっては「want to」ではありませんでした。心の中の不安や恐怖が「want to」を消し去ったのでしょう。そして、父親や医療従事者の「want to」まで潰そうとしました。ドリームキリングです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 そんなドリームキリングに対して、私が心がけたのが 1)最悪を想定する(させる)、2)対処とプロセスにフォーカスする(させる)、3)経時的変化を共有する、4)関連する文脈情報を確認する の4つ。「モチベーション」についての話は4)文脈情報です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19485793.html

 

 これら4つは、大脳辺縁系優位の動物的な状態から、前頭前野優位の人間らしい状態に戻る(戻す)秘訣。「fight or flight」を克服してはじめて、1)正しく見て、2)自由自在に見て、3)臨場感を維持する ことができます。

 Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 それはゴールを実現するための大切な行動。このケースでいうと、「父親とゴールをしっかり共有し、ゴール実現に向けて論理的に検討する」といった感じです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

 鍵は「ソウゾウリョク」。

 

 以下、苫米地博士の著書「超『時間脳』で人生を10倍にする」(宝島社、p75)より引用します。「前頭前野優位の人間らしい状態」をイメージしながらお読みください。

 

 

立体的認識には想像力が不可欠

 対象を立体的に認識するには、想像力が不可欠です。

 自分の視点ばかりにこだわっていると、見えるものも見えなくなってしまいます。

 「立体的に見る」トレーニングをよりスムーズに実践していただくために、ここで少し「想像力の大切さ」についてお話ししたいと思います。

 

 まずは、先日私が体験したエピソードをお話ししましょう。

 その日、あるテレビ局のプロデューサーとの打ち合わせで、都内の某ファミリーレストランへ行きました。時間はすでに深夜0時を回っていました。珍しく朝から打ち合わせや取材が詰まっていて、まともな食事をしていなかった私は、通りかかった店員に、

 「何か食事を出せますか?」

 と聞いたんです。そしたらその店員は、

 「当たり前じゃないですか。ここはレストランです!」

 と怒りながら返答をしてきたのです。

 その返答を聞き、私は一瞬唖然としてしまいました。

 私の頭の中では「すでに深夜0時を過ぎている」「周りはコーヒーやお酒を飲んでいる」という状況から、「すでに食事のラストオーダーは終わったのではないか」と推察したんです。また、「一般的なレストランならば、深夜になれば食事のオーダーをストップするのでは?」という予測もありました。

 だから「この時間でもまだ食事は出せますか?」と聞いたつもりだったのです。別にこの店がレストランかどうか、聞きたかったわけではありません。

 しかし、その店員にとっては「レストラン」という概念には「24時間食事を出すことができるファミレス」しかなかったのかもしれません。店員の頭の中には「21時や22時でラストオーダーになるような普通のレストラン」の概念がないのです。

 それゆえ、私の質問を聞いたとき、店員の側で私の質問の意図を書き換えて、私が「お前の店では食事が出せるのか?」「お前の店はレストランなのか?」とバカにしたような質問をしたとでも勘違いしたのでしょう。結果、私がまったく予想もしなかった返答をしてきたのです。

 

 まさに想像力欠如の典型的な例です。

 もし店員が、「レストラン」という概念についてもう少し広い認識を持っていたり、そのときの私が置かれていた状況を多少なりとも想像することができたならば、返答の仕方は変わっていたはずです。たとえば「当店は24時間営業のレストランですので、今のお時間でもお食事をご提供できます」という答えだったかもしれません。

 しかし実際には、想像力が欠如し、「レストラン」についても「私」についても限られた認識しかなかったために、「当たり前じゃないですか。ここはレストランです!」という返事になってしまったのです。

 その店員の最大の欠点は「自分と相手との関係性の中で、自分の側からの解釈でしか相手を見ていない」ことです。相手が「どういう人なのか」「今日1日どんな過ごし方をしていたのか」「今、どういう気持ちで、何を考えているのか」など、立体的な情報がまったく見えていない。

 「相手の因果関係がまったく見えていない」と言い換えることもできます。

 因果とは、原因と結果のことを指します。目の前にいる相手は、時間と空間に広がるさまざまな「因」(「1時間前はどこにいた」「両親はどんな人なのか」「出身はどこなのか」「昨日はどんなことを考えていたのか」……)が積み重なって生じた「果」なのです。つまり、「因」について想像できなければ、「果」である相手の存在を理解することはできないのです。

 この店員は、自分の常識が、相手の常識であり、この世界を支配する常識であると考えてしまっている。でも、そうじゃないんです。すべてのモノや人に因果が必ずあります。その因果が見えなければ、二次元的な世界から脱することはできません。

 自分の世界に閉じこもるのではなく、相手の世界に想像を働かせて、その因果関係をイメージしてください。そうすれば、自然とすべてのことが立体的に見えてきます。

 目の前の対象が、時間的・空間的広がりをもった立体的な存在に見えてくれば、同時にたくさんの情報にアクセスできるようになります。結果として並列度も上がり、タスク処理時間も速まり、体感時間も拡張されるのです。

 引用終わり

 

 

 自分の世界に閉じこもるのではなく、相手の世界に想像を働かせて、その因果関係をイメージする

 

 想像力 → 創造力 です。

 それが「1)正しく見て、2)自由自在に見て、3)臨場感を維持する」。

 

 カンファに参加された父娘にどこまで働きかけることができたかはわかりませんが、縁ある人々すべての想像力を引き出し(healing)、創造力のブーストを支え続けたい(coaching)と願っています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html


 それが苫米地博士に学んでいる私の機能・役割です。
 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 「モチベーション」の論理は、「タスクの処理速度を速め、体感時間を拡張する」ための4つ目の軸です。では、他の3つの軸は?

 

 次回(Q-319~)からはコーチとの会話中に得たインスピレーションをまとめます。その中で「『体感時間』を拡張する4つの要因」を取り上げます。お楽しみに。

 

 

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F-129~The Sweet Hello, The Sweet Goodbye

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Q-064~:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか?

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Q-317:今、逃げましたよね? <中編;怒っていい時の条件>

 

 私は兼業コーチです。前回(Q314~)は医師としての私に向けられたシリアスな質問に、コーチとして回答しました↓

 Q-314~:こんな私に誰がした

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425205.html

 

 今回も医師としての経験を、コーチとして考察します。

 (詳細は変更しています)

 

 

 御紹介するのは、80代の父親と娘2名が参加したカンファレンス中での出来事。

「生涯 無事故・無違反」が自慢だったという父親は、最近、娘の強い勧めで自動車免許を返納しました。代わりに電動カートを欲しがる父親に対して、娘さんはイライラが抑えられない様子。認知的不協和です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 娘さんのイライラは、やがて医療従事者に向きはじめました。畳み掛けるような攻撃的質問の最後に言い放ったのが

 

 今、逃げましたよね?

 

 前回は「感情が発動するきっかけ」について確認しました。苫米地博士が教えてくださるのは、「予想外」というキーワード。

<前編;感情が発動するきっかけ>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31589977.html

 

娘さんにとってはきっと、「父親が電動カートを欲しがること」は予想外だったはず。「カンファ中の医療従事者の対応(言葉)」も予想外だったのでしょう。娘さんの言動からは「私の味方になってくれると思っていたのに」という思い(内省言語)が滲み出ていました。

 L-07920213月シークレットレクチャー -02;内省言語を発生させる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30021884.html

 

 そんな娘さんのリアクションは、私にとっては予想。私は“あらゆる可能性”を想定するように心がけています。「ゼロトラスト」です。

 F-228~:ゼロトラスト

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418030.html

 

 しかし、私の情動は動きました。ラベリングでいえば「D」。

 F-095:私はイヤなことは心の中で握りつぶす vol.2(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html

 

 ところで、皆さんは湧きあがる情動を抑えきれないとき、何を心がけますか?

 ラベリングした「D」が暴走してしまいそうなとき、どのように対処しますか?

 

 私は「怒っていい時の条件」をチェックするようにしています。

 以下、苫米地博士の著書「『怒らない』選択法、『怒る』技術」(東邦出版、p28)より引用します。

 

 

◎怒っていい時の条件

 なぜ、怒るに値しないのかというと、「怒る条件」が揃っていないからです。怒る条件さえそろっていれば、たとえ相手が誰であろうと、あなたは堂々と怒りを露わにしていいのです(堂々と怒る方法は第2章でお話しします)。しかし、条件がそろっていない時に怒ってしまうと、不利な状況に陥りストレスの元になります。

 それでは、怒る条件とはなにか?

 その一つ目は、「相手に過失があり、その過失によって自分に不利益が生じた時」です。

 条件の二つ目は、「その過失が予想外だった時」です。

 ここで、もう一度、あなたの日々の生活を振り返ってください。ほとんどの場合、一つ目の条件だけで怒ったり、我慢したりしていませんか?

 <自分に不利益が生じた→だから腹が立った→しかし、相手は簡単には怒りをぶつけられない相手→だから怒れない→ストレスが溜まる>

 という流れになるから、イライラが募るのです。

 そうではなく、二つ目の条件、「その過失が予想外だった時」が起きて初めて怒るようにすれば、イライラから解放されるのです。

 もちろん、この「予想外」は、さきほどいった感情が喚起するきっかけと同じものです。感情が喚起するきっかけがそこにあるからこそ、怒っていいわけで、身体的に正しい怒りだといえるのです。

 では、この「予想外」を踏まえて、さきほどの上司Aさんの例を見てみましょう。卑怯な上司Aさんはいつもどおり卑怯なことをしています。それは予想外ではありません。予想外ではない以上、いくら卑劣で卑怯なことをしても怒るには値しないのです。むしろ、卑怯な人が卑怯なことをしなかった時のほうが予想外で、怒るに値するかもしれないぐらいです。

 同じように、ダメな部下が予想どおり、得意先で不始末をしでかしたのだって想定内のことです。決して怒るに値しません。

 なぜなら、その行為はパチンコ屋に行って、「玉が出なかった」と店員を怒鳴りつけるのと一緒だからです。「買った株が値下がりしたから損失補てんしろ」と証券会社の社員に文句をいうのとなんら変わらないからです。

 十分に予想できることが発生して自分に損害が出たのですから、それは当たり前に受け入れるのが社会人の判断です。それを「悪いのはあいつだ」などといって怒るほうがおかしいのです。

 引用終わり

 

 

 苫米地博士が教えてくださる「怒っていい時の条件」は、1)相手に過失があり、その過失によって自分に不利益が生じた時、2)その過失が予想外だった時 の2つが揃ったとき。

 

 「今、逃げましたよね?」に対する私の「D」は、最初の「相手に過失があり」から当てはまりません。娘さんにはそもそも自由に発言する権利があり、「今、逃げましたよね?」という正直な感想(言葉)にはまったく過失がありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 それなのに、なぜこんなに腹が立っているのだろう?

 

 ↑これは私の内省言語。

 カンファレンス中ではありましたが、そこから私の心の中の探索がはじまりました。

 

 混乱しないでいただきたいのですが、「心の中の探索」は「Nil」です。コーチングにおいては、「探索」はまったく必要ありません。

確かにブリーフシステムの分析には役立つかもしれません。しかし、それは過去をわざわざ引っぱりだして、強化してしまうことに繋がります。現状の強化です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 「私らしくない」とセルフトークをしながら、それでも私は「心の中の探索」を続けました。コーチ(&ヒーラー)としての気づきを得る貴重な体験になると確信したから。スコトーマが外れそうな気がしたのです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 

その”気“が「心の中の探索」を「Nil」から「T」に変えました。

 これが縁起であり、無常。空(くう)であり、ゼロトラスト。最近のパワーワードでいうと、「アプリオリの否定」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 間は端折りますが、「心の中の探索」の結果わかったのは、「逃げる」という言葉に対する執着。その執着とは、私憤レベルではなく、公憤レベルであるはず。

 PM-06-11;仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 それはゴールが生みだす世界に対するこだわり。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 その本質は責任(あるいは覚悟)なのだろうと思っています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19033189.html

 

そしてそれは、私のゴールが生みだす社会的使命であり、callingだとも。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31524022.html

 

 主人公が「逃げちゃだめだ」「逃げちゃだめだ」とつぶやくアニメがひろく共感を得ている事実が示すとおり、今の世の中はhave toばかりです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 そのhave toは今後ますます強くなっていきます。Bio-power化しながら。

 F-061~:バイオパワー(生権力)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292569.html

 

 そんなことを思いながら、私は「怒っていい時の条件」を再確認しました。

 

1)相手に過失があり、その過失によって自分に不利益が生じた時

have toばかりの世の中(社会)」には明らかに過失がある。その過失により「アンハッピー」という不利益が蔓延している

 

2)その過失が予想外だった時

 進化は、本来、抽象度が上がる方向性。よって、「have toばかり」は予想外(想定外)といえる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 

 そんな再確認を経て、私はコーチとしてしっかり怒ることにしました。社会に対して。

その怒り(公憤)を言語化したのがこのブログ記事です。中でも一番届けたいのがこのメッセージ↓

 

 「逃げる」というのは、同じ抽象度での移動ではなく、より上位の抽象度次元へのホメオスタシス・フィードバックである

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 そう、逃げていいのです。ゴールとして生みだす新たな世界(w1)へ。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

そこは「want to」だらけの“エネルギーと創造性が満ちあふれる世界”。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25090742.html

 

そこ(w1)に向かう知識とスキルをしっかり届けるのがコーチとしてのcauseである

 

 ちょうどそんなことを考えていたときに、カンファレンスでの発言の順番が回ってきました。

 

Q-318につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナー開催は2回の予定です。詳細はあらためて告知いたします。

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

PM-06-09:仮説04)自由と責任の関係の理解不足

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F-234~:自由訳「revenge」と「avenge

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419026.html

Q-142~:現状の外にゴールが設定できている状態と現実逃避に陥っている状態とでは何が違っているのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400116.html

 

 

「怒らない」選択法、「怒る」技術

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F-294:苫米地式次世代リーダーシップ <vol.1;“これまでのリーダー”はもう機能しない>

 

 師から弟子へと受け継がれるリーダーシップ

 

 前回(F-288~)は、WBCを観戦しながら感じたことをまとめました。そのコアがリーダーシップ。

 F-288~:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424792.html

 

認知科学者 苫米地英人博士の書籍に、リーダーシップについて考察されているものがあります。2009年に発売された「すごいリーダーは『脳』がちがう」(三才ブックス)です。

 

すごいリーダーは「脳」がちがうver.2

Kindle版はこちら↓

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 この本の中で、苫米地博士は、リーダーを「ゴールをリアルに認識し、それをすべてのメンバーと強く共有できる人」と定義されています。そして、「最低条件として、自分が得意としている分野、やりたいと思っている分野を見つけることが大切」と語られています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 止められても成し遂げたいゴールがあることを大前提に、博士が挙げられているリーダーの条件が「情報収集能力」「同調能力」「責任能力」の3つ。

 F-104:「映写機の故障により上映できるかわかりません」Vol.4;リーダーの視点で

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19485793.html

 

 私なりにまとめると、リーダーシップとは、高い抽象度で誰もが幸せになるゴールの世界をつくりあげ(情報収集能力)、その世界=強烈な臨場感空間に全員を導き(同調能力)、決して諦めることなく実現していく(責任能力)こと

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 それを一言でいうと「世界観」。

私はその世界観がリーダーシップの本質だと思っています↓

 F-293:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.6;リーダーシップの本質

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31524022.html

 

 このブログをお読みの方はご承知だと思いますが、今春(2023年)、苫米地博士は「リーダーシップ」をテーマとしたクラスを立て続けに開催されました。そして、そのエッセンスを「バラいろダンディ」(TOKYO MX)にて公表されています。

 激動の時代に必要な“次世代リーダー”とは? (バラいろダンディ、2023417日)

激動の時代に必要な"次世代リーダー"とは? Dr.苫米地 (2023年4月17日) - YouTube

 

 博士の渾身の講義をまとめます。苫米地博士の“本気”を感じてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 vol.1;“これまでのリーダー”はもう機能しない

 

 

 苫米地博士がまず指摘されたのが、「これまでのリーダーの特徴」。その象徴的キーワードが「アプリオリ」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 今までは先にピラミッド型構造権力があり、既存権力集団からの指名により新たなリーダーが生まれていました。だから、リーダーが持つ権力は「代理権」です。

リーダー自身が独創的な思考を行うことは許されず、アプリオリ権力の言いなりになる人ほど“素晴らしいリーダー”ということ。だから、(アプリオリ権力にとって)理想的なリーダーほど、心の内はhave toだらけ(のはず)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 もっとストレートに表現すると、(アプリオリ権力にとって)理想的なリーダーほど奴隷。

 Q-293:私のような凡人にはとてもできそうになく、悶々とした日々を過ごしています

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30321962.html

 

 その証拠に、リーダーの権力の行使には、必ず承認が必要になります。これまでのリーダーシップに自由はありません。だから「have toだらけ」。だから「奴隷」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 そんな状態のままでは、本来の能力を発揮できるはずがありません。

 PM-06-09:仮説04)自由と責任の関係の理解不足

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13958864.html

 PM-06-10:仮説05)権利と義務の関係の理解不足

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13959033.html

 

 

230417 リーダーシップ-1(バラだん)

「バラいろダンディ」(TOKYO MX2023417日)より引用

 

 

 現代社会はどんどんデータ流通量が増大しています。さらに、今はChatGPTの時代。

 人類が今まで経験したことのないスピードで、情報空間がどんどん拡張しています。抽象度でいうと下向きに。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 しかしながら、これまでのアプリオリ権力とその代理人リーダーは、どんどんひろがっていく新しい世界全体を認識することができません。アプリオリ権力のブリーフに合致する情報以外は、すべてRASにはじかれ、スコトーマに隠れるからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 「RASにはじかれ、スコトーマに隠れる」原因は過去に囚われ抽象度が低いままだから。「過去に囚われ抽象度が低いまま」の原因は煩悩に囚われているから。その煩悩の表出のひとつが差別です。

PM-06-13:仮説08)はびこる差別意識

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

 苫米地博士は「これまでのリーダーでは機能しない時代が到来している」と断言されています。その象徴がCOVID-19や“ワクチン”をめぐる茶番でしょう。

 F-281~:「社会が変わってしまう」~あるワクチンの話~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424261.html

 

 そう、茶番。皆さんのまわりはどうでしょう?

 

  ゴマすり

  利己

  裏権力

  無ビジョン

 時代遅れ

  イノベーション欠如

  そして、地盤沈下

 

 もしもこんなものに囲まれているのなら、あなた自身が新たなリーダーを目指すべきです。すべての重要な変化は、まずはあなたの心の中ではじまります。

 PM-07-12:受け継がれるルー・タイス氏の思い …WorldPeaceCoaching

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16799778.html

 

All meaningful and lasting change starts first on the inside in your imagination and works its way out into reality. / Mr. Lou Tice

 

F-295につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記1

しかしながら、これまでのアプリオリ権力とその代理人リーダーは、どんどんひろがっていく新しい世界全体を認識することができません。アプリオリ権力のブリーフに合致する情報以外は、すべてRASにはじかれ、スコトーマに隠れるからです

 

 その重大な事実を、痛みを伴いながら学びました↓

 PM-06-06:仮説01)変わらないコンフォートゾーンが生みだす「現状維持の壁」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 PM-06-07:仮説02)「want to」「have to」とコンフォートゾーンの関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13837769.html

 

 

-追記2

RASにはじかれ、スコトーマに隠れる」原因は過去に囚われ抽象度が低いままだから。「過去に囚われ抽象度が低いまま」の原因は煩悩に囚われているから

 

 では、「煩悩に囚われている」原因は?

 

 続きは次回に。原点はやはりこの言葉↓

 

All meaningful and lasting change starts first on the inside in your imagination and works its way out into reality. / Mr. Lou Tice

 

 

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今年度のオンラインセミナー開催は2回の予定です。詳細はあらためて告知いたします。

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-089~:無人運転と自動運転の違い ~シーサイドライン逆走に思う~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

F-184~:「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」との縁で気づいたこと

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_410505.html

F-206~:マトリックス/Matrix

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414394.html

F-210:広がりゆく存在の意識 ~2021年秋の重要度の変化を俯瞰して~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27184497.html

 

 

 

Q-316:今、逃げましたよね? <前編;感情が発動するきっかけ>

 

 私は兼業コーチです。前回(Q314~)まで、医師としての私に向けられたシリアスな質問に、コーチとして回答しました↓

 Q-314~:こんな私に誰がした

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425205.html

 

 今回も医師としての経験を、コーチとして考察します。

 (詳細は変更しています)

 

 御紹介するのは、80代の父親と娘2人が参加したカンファレンス中の出来事。「生涯 無事故・無違反」が自慢だったという父親は、娘たちの強い勧めで自動車免許を返納しました。

 

 「元気がなくなり心配していたが、今は怒りっぽくて困る」というのが娘さんの認識。コーチとして読み解くと、「自動車免許を返納していったんエフィカシーが下がったが(厳密にはエスティーム)、行き場のないエネルギーがたまってきた」という感じ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 カンファレンス中はお互い冷静さを保っていましたが、家ではけっこうやり合っているようでした。そのエネルギー源は認知的不協和でしょう。

父親は「自動車を運転している私」と「自動車を運転できない私」とのギャップが、娘さんは「平穏無事な父親」と「平穏でない父親(-:元気がない/:怒りっぽい)」とのギャップが、エネルギーを生みだしているようでした。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

そのエネルギー自体はピュアなはずですが、ときに破滅的な方向に発揮されます。情動と紐づき、コントロールを失うからです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

*具体例はこちらでどうぞ↓

S-03~:心のエネルギーとは何か? ~カナックス事件に学ぶ…~(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19879680.html

 

 最近、父親はエネルギーの“行き場”を見つけました。その行き場とは「電動カート」。きっとその先には「現状では不可能だけど、絶対に実現したい“何か”」があるのでしょう。そう、ゴール!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

カンファレンス中、父親は「最高時速は」「重さは」「購入したらいくら、リースならこれくらい」など、うれしそうに語っていました。慣れないネットで調べまくったそうです。

F-158~:無我夢中

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_405002.html

 

それは認知的不協和のエネルギーが学習として発揮されたということ。

PM-05-06~8:そもそも教育とは?-3)学習を促進する

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9367702.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533528.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533623.html

 

 その本質は情報空間に働くホメオスタシスです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 *情報空間はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 

 カンファレンス中、娘さんの一人は明らかにイラついていました。父親が電動カートを語るたびに、イライラが募っていくのが伝わってきました。非言語で。

 L-08220213… -05;「非言語」が重要なのはなぜ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30102311.html

 

その根底にあるのは不安と恐怖。

自宅前には勾配があるそうで、転倒しないか心配されていました。さらに父親は在宅酸素療法を必要としています。外出中に酸素が切れてしまい、呼吸状態が悪化することを恐れているようでした。

 

不安と恐怖(Fear)が、義務感(Obligation)や罪悪感(Guilty)と絡み合いながら、娘さんの心をhave toだらけにしてしまったのでしょう。

PM-06-03:抗不安薬を常用する医師の叫びで気づいた「FOG

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523715.html

 

 その「とげとげしいhave toの塊」は、やがて医療従事者に向きはじめました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 電動カートに乗って大丈夫なのですか?

 転倒したり、転落したりはしませんか?

 呼吸に問題は起こりませんか?

 交通事故にあったりしないといえますか?

 本当にトラブルは起こらないのでしょうね?

 

 畳み掛けるような攻撃的質問に対して、司会担当のスタッフが丁寧に答えました。「日常生活動作(ADL)的には可能です。認知機能も問題はありません。でも、カートの操作や酸素ボンベの準備などがあるので」。

 

 真摯に答えていたスタッフに対して、娘さんが放った言葉が

 

 今、逃げましたよね?

 

 

 私は、私の中で情動が動くのを感じました。ラベリングなら「D」です。

 L-10920218… -11;モニタリング&ラベリング

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31421939.html

 

 以下、苫米地博士の著書「『怒らない』選択法、『怒る』技術」(東邦出版、p17)より引用します。「D」に対処するときに知っておくべき「感情が発動するきっかけ」を理解し、「自分の足元」を見つけてください。

 L-11020218月シークレットレクチャー -12;「D」の対処法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31447445.html

 

 

◎感情が発動するきっかけはたったひとつ

 喜怒哀楽といった人間の感情、情動はどうやって発生するのかというと、実はたった一つのきっかけによって発動します。

 そのきっかけが「予想外」です。怒りも悲しみも喜びも、すべての感情は予想外の出来事によって発生するのです。

 たとえば、会社に行って、その日の朝に届く荷物が順調に届いていたとします。そこには喜びも怒りもありません。届いているのが当たり前だからです。ところが、昼過ぎになっても到着しなければ「今日必要なのに! これじゃあ、社外に出られないじゃないか」となって、腹が立ってくるでしょう、あるいは「なにかトラブルが起きたのか」と不安になるかもしれません。

 もうひとつ例を挙げれば、買った宝くじが当たらなかったらどうでしょうか? そこで怒る人があまりいないのは、宝くじは大抵当たらないからです。しかし、当たった場合はみんな大喜びするはずです。

 つまり、私たちの情動は、自分の予想していなかったこと=予想外の出来事が起きた時に発生するのです。その予想外の出来事が自分にとって好ましいものであれば喜びになるし、好ましくなければ怒りや悲しみになります。すべての感情は、予想外の出来事によってのみ喚起されるのです。

 玄関にスリッパがあるのは当然です。なんの感情も湧きません。しかし、頭の上にスリッパがあったら意外です。ありえませんから、笑いになるのです。食卓の上にスリッパがあるのは意外です。だから、「誰だ、こんなものを食卓に置いたのは!」と怒りたくなるのです。

 その予想外を好むか、好まないか。

 その違いだけが喜怒哀楽を分けるのです。

 同じことをしても、この人がやると腹が立たないのに、コイツがやると腹が立つというのも同様です。

 私たちはその境界を日々、歩いているということです。

 そして、その境界をしっかり意識することによって、自分の足元が見えてくるのです。なにをしていいのか、わるいのか、それが判断できるのです。

 引用終わり

 

Q-317につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

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-関連記事-

PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

F-240:「出口が見えない」と「出口戦略」 vol.4;ヒーリングとコーチングのLUBで考える <実践編;レジリエンス>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28657999.html

Q-268~:薬をやめることができますか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421168.html

Q-294~:孤独を感じています。私はどんなゴールを設定すればいいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_423127.html

 

 

「怒らない」選択法、「怒る」技術

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Q-315:こんな私に誰がした <後編;コーチング実践者向け>

 

 私は兼業コーチです。今回は医師としての私に向けられたシリアスな質問に、コーチとして回答します(詳細は変更しています)。その質問とは

 

Q:こんな私に誰がした?

 

 そう質問されたなら、皆さんはどのように答えますか?

 

 

 では、私の回答を。前回はコーチング入門者向けに回答しました↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31514597.html

 

今回はコーチング実践者向けです。

 

A2:「こんな私に誰がした?」は、「こんな私」と「誰がした?」に分けることができます。まずは「こんな私」から考えてみましょう。

 

 「こんな私」の「こんな」とは、主に“失敗”の記憶。大きな“失敗”ほど、記憶に残りやすくなります。それが脳のメカニズムです。

 PM-06-01:過去の“失敗”をもとに問題を解決する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 「こんな私」の「」とは、関係によって浮かびあがってくるネットワークのこと。その本質は「空(くう)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

空とは、無と有を包摂する上位概念のこと。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

よって、「」は「無としての」と「有としての」の2つの側面で考察することができます。前者は部分関数、後者は評価関数(重要性関数)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 部分関数で表される「」とは、先ほどの「関係によって浮かびあがってくるネットワーク」の“交点”のこと。私自身は「関係のどこまでを臨場感を持って自分と感じるか?」が「」を定義すると思っています。

コーチング用語でいうと、「臨場感を持って感じる自分」とはコンフォートゾーンのことです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 評価関数(重要性関数)で表される「」とは、重要度のこと。宇宙を重要な順に並べなおす関数が「」。コーチング用語ではブリーフシステムです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 部分関数として考えると、じつは、「」と宇宙は同じ。本当はどこまでもひろがるネットワーク全部が「」のはずです。ところが、「」を宇宙と同じとすることはできません。ブリーフシステムが生みだすRASReticular Activating System)によりスコトーマが生じるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 重要度が下がるほどスコトーマに隠れてしまうので、「関係のどこまでを臨場感を持って自分と感じられるか?」が「」を定義するといえます。もっとわかりやすく表現すると、「『の大きさ』を定義する」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 

では、なるべくスコトーマを少なくし、「」を拡大するためにはどうすればいいのでしょうか?

 (答えは後ほど)

 

 

 次は「誰がした?」について考えてみましょう。

 

 私たちは、つい「存在があって関係が生まれる」と考えてしまいまいがち。しかし、本当は関係があって存在が生まれています。もちろん双方向的に。それが「縁起」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 「誰がした?」というセルフトークによって存在(「」)にロックオンしている限り、決してスコトーマは外れません。抽象度の階層(情報空間)を超えてひろがる因果関係が認識できないから。

 Q-204~:「縁起」と「因果」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413308.html

 

 因はより高次の抽象度次元にひろがっています。縁起として。

時間でいうなら、未来が因です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 前回説明したとおり、こんな私に誰がした?」の「」は必ず“私”。その“私”は高次の抽象度次元を認識することができません。情動によって低い抽象度次元に囚われているから。その典型が大脳辺縁系優位の「Fight or Flight」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 情動の代表が「怒り」。怒りの矛先は、存在(個)ではなく、関係(全体)に向けるべき。過去ではなく、未来に向けるべき。抽象度が下がる方向ではなく、上がる方向に向けるべきです。

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

ここでいう関係(全体)とは、高次の抽象度次元に縁起としてひろがるw1のこと。時間でいえば、もちろん未来。

F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 では、情動を克服し、高次の抽象度次元にひろがるw1や未来に働きかけるためにはどうすればいいでしょうか?

 

 その答えは、先程の「なるべくスコトーマを少なくし、『』を拡大するためには?」と同じ。

 

 

 そう、ゴール設定です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 以下、おなじみの「新・夢が勝手にかなう手帳 2023年度版」のMonthly Column4月)から引用します。「ゴール設定とは〇〇の◎◎に働きかけること」をしっかり体感してください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

新・夢が勝手にかなう手帳 2023年度版

 

 

時間は未来から現在、過去へと流れている!

 実は時間は未来から過去へと流れています。私たちが普段何気なく感じている時間の流れは、過去から現在、そして未来へというものです。でもこれはよく考えると逆向きであることがわかります。

 例えば、今この瞬間、あなたは手帳のこの文章を読んでいます。この文章を読み終えて、今から1時間後に今のことを振り返ったときに、今現在は1時間前の「過去」になっています。

 例えば今は朝の10時だとしましょう。1時間経つと11時になります。11時になったら、10時は1時間前の過去になります。当たり前ですが、丁寧に考えてみると奇妙なことに気づきます。未来が新しい「今」となり、「今」が1時間前の「過去」となるのです。すなわち、現在は過去となり、未来は現在となります。つまり、「現在→過去/未来→現在」ということです。

 体感と合わせて、繰り返し考えてみると、これは自然なことだとわかります。確かに1時間後の未来は、1時間経てば「今」となりますし、今現在は1時間後には過去になります。そして、左下の図を数式のようにつなげて書くと、「未来→現在→過去」となります。

 時間は未来から流れ、現在を通過して過去へと流れ着きます。私たちはなぜか過去から未来へと時間が流れていると思わされていますが、これは神が宇宙のはじめをつくったとする中世までの宗教観をベースにしているからです。それは「ビッグバンは神が起こしたという宗教観」と言ってもいいでしょう。

 その宗教観(時間の流れに関する洗脳)を自分で「脱洗脳」するためにも、このコラムを繰り返し読み、頭で考え、身体で感じましょう。洗脳が解けると、未来から時間が流れるというのが普通の考えになってきます。未来から時間が流れることがわかると、あなたの夢やゴールは叶いやすくなります。

 なぜならゴール設定とは未来の縁起に働きかけることだからです。そして未来が原因となり、現在が変わるからです。

 引用終わり

 

 

 ゴール設定とは未来の縁起に働きかけること。未来が原因となり、現在が変わる

 

 こんな私に誰がした?」というセルフトークのままでは、いつまでたっても「こんな私」、すなわち現在=過去の記憶に囚われたまま。だから

 

Q:こんな私に誰がした?

A:“あなた”自身。ただし、その“あなた”は本当のあなたではない

 

これまでの記憶でつくられたブリーフシステムの外にゴールを設定し、そこに向かって突き進んでいくのがコーチングです。コーチングを実践し続けるから、本当の私を創造し続けることができます。

その「本当の私」とは、ゴール設定で生みだす世界であり、未来のことです。

 

 

211213バラだん02

バラいろダンディ(TOKYO MX20211213日放送回)より引用

「コーチングの基本概念を習熟して、新年に向けてエフィカシーをブーストしよう」

https://www.youtube.com/watch?v=45-1UEYkl7Q

 

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記―

その「本当の私」とは、ゴール設定で生みだす世界であり、未来のことです

 

 本当の私=ゴールの世界=未来 を実現するために、怒りなどの感情を利用します。そのために「モニタリング&ラベリングし、感情の文脈=ゲシュタルトを理解し、楽しむ」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 コーチングはハッピーを実現する科学でもあります。

私の感覚を言葉にすると、そのハッピーは、怒りや悲しみ、苛立ちや憎しみを握り潰した後に残った希望から芽生えます。

 F-094~:私はイヤなことは心の中で握りつぶす

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_375251.html

 

 そう、希望!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045695.html

 

 絶望の中に希望を見いだす力は、自身の内に必ずあります。まずは心を落ち着けて、その力を感じましょう。

 F-155:「怒りと絶望しかありません」という言葉に感じた希望

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

 

 しっかり感じられたなら、次に取り組むのはFeel!)

 

 

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

Q-136~:問題が生じたゴールへの向き合い方

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_397998.html

Q-142~:現状の外にゴールが設定できている状態と現実逃避に陥っている状態とでは何が違っているのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400116.html

Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

Q-209:「“現状の外”のゴールの体感」とはどういうのが正しいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26877574.html

Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 

 

I-110:なぜやる? なぜやめない? ~ブログ投稿スケジュール変更のお知らせ~

 

 このブログをお読みの方はご承知だと思いますが、今春(2023年)、苫米地博士は「リーダーシップ」をテーマとしたクラスを立て続けに開催されました。そして、そのエッセンスを「バラいろダンディ」(TOKYO MX)にて公表されています。

 激動の時代に必要な“次世代リーダー”とは? (バラいろダンディ、2023417日)

激動の時代に必要な"次世代リーダー"とは? Dr.苫米地 (2023年4月17日) - YouTube

 

 私自身も、「リーダーシップ」について学び、実践し、考察&修正を重ねてきました。

(その一例はこちら↓)

 PM-06~:職場への苫米地式コーチング導入失敗と明らかになった課題(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15110477.html

 

 私がリーダーのハビット&アティテュードとして重要視しているのが、「問い続ける」こと。

 L-09620217… -08;ブリーフシステムとハビット&アティテュードと抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html

 

 具体的には

 

 Ask mewhy

 

 目の前のちょっとしたことから(「なぜやるのか?」「なぜやらないのか?」)、抽象度の高い次元まで(「なぜ生きるのか?」「なぜ死ぬのか?」)、常に「why?」と自問するように心がけています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 「なぜやるのか?」「なぜやらないのか?」の基準は、もちろん、ゴール。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴール(未来)からみて、「T」だったら「やる」、「Nil」だったら「やらない」です。

 F-095:私はイヤなことは心の中で握りつぶす vol.2(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html

 

 今春、集中的に「リーダーシップ」について学んでいる間に、「why?」の内容も変わっていきました。そのひとつが「なぜやるのか?」「なぜやないのか?」。

 F-270:冗長性と多様性 <vol.2;アサンプション・アップデート>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30321842.html

 

 コーチングを実践していると、目の前のすべてが「T」になっていきます。そうなると、いろいろなことが、なかなかやめられなくなってしまいます。「止められてもやりたい(続けたい)」というwant toに強力なホメオスタシスが働くからでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 *ホメオスタシスはこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 そんな時に意識に上げるべきなのが「バランスホイール」。文字どおり“人生のバランス”を取り戻すのに役立ちます。Why

 (私の答えはこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30452009.html

 

 

ところで、今の私は、「縁起が動いたとき」を「『なぜやるのか?』『なぜやないのか?』を自問するとき」と思っています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 縁起が動いたとき

 

 来週524日(2023年)より、ブログ投稿時のtwitterへの自動投稿ができなくなるそうです。

 

私は、ブログ開設以来、必ず金曜日の新規投稿(F:フリーテーマ)を行ってきました。

それ以外にも、セミナーやコンパッションクラブの案内(I)、講義・講演内容等の紹介(L)、いただいた御質問への回答(Q)などを投稿し続けています。

 いずれも19時に自動配信されるように予約投稿し、twitterともリンクさせてきました。

 

 そんな生活が、いつの間にかやめられなくなっていたのです。「T」であり、100%want toだから。

 

 今回の“縁”をきっかけに、自身のハビット&アティテュードを見直したいと思います。もちろん、ブリーフシステムやゴールも。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 毎週金曜日の新規投稿(F)は続けるつもりですが、投稿時間はランダムになります。他の投稿(ILQ等)は完全ランダムです。どうか御了承ください。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

ところで、今の私は、「縁起が動いたとき」を「『なぜやるのか?』『なぜやないのか?』を自問するとき」と思っています

 

 …why

 

 答えは「リーダーシップ」と関係します。来週投稿予定(F5/26)の「苫米地式次世代リーダーシップ」を御確認ください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

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一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-254~:イノベーションがうまれるとき

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421781.html

F-269~:冗長性と多様性

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422834.html

F-276~L下でのBSB

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_423822.html

 

 

 

F-293:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.6;リーダーシップの本質

 

 20233月に開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、日本代表が米国代表を下し3度目の優勝。日本中が感動(&感謝・希望)に包まれました。

 PM-07-02:釈迦が教えてくれること ~3Kを新たな3K

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15395021.html

 

 私の中のMVPは、やはり大谷選手。中でも一番心が揺さぶられたのは、決勝戦前のこの言葉です↓

 

 

 今日1日だけは、やっぱり憧れてしまったら超えられない。

 僕らは今日超えるために、トップになるために来たので、

 今日1日だけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけを考えていきましょう!

 

 

 …WBCを縁にコーチとして考えたことをまとめます。

 

 vol.1;アファメーションの秘訣

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31244338.html

 vol.2;超人脳

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31299309.html

 vol.3;「超人脳」獲得への2つのステップ 1)論理を極める

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31350367.html

 vol.4;「超人脳」獲得への2つのステップ 2)論理を超える

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31405631.html

 vol.5;超人から超人へと受け継がれるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31456569.html

 vol.6;リーダーシップの本質

 

 

 師から弟子へと受け継がれるリーダーシップ

 それが今回のWBC期間中に、私が最も強く感じたものです。

では、そのリーダーシップの本質とは何なのでしょう?

 

 まずはリーダーシップについて確認しましょう。

苫米地博士が認知科学の観点からリーダーシップについて考察されている書籍があります。「すごいリーダーは『脳』がちがう」(三才ブックス)です。

 

 

すごいリーダーは「脳」がちがうver.2

Kindle版はこちら↓

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 苫米地博士のリーダーの定義は「ゴールをリアルに認識し、それをすべてのメンバーと強く共有できる人」。さらに「最低条件として、自分が得意としている分野、やりたいと思っている分野を見つけることが大切」と語られています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 止められても成し遂げたいゴールがあることを大前提に、博士が教えてくださるリーダーの条件が「情報収集能力」「同調能力」「責任能力」の3つ。

 F-104:「映写機の故障により上映できるかわかりません」Vol.4;リーダーの視点で

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19485793.html

 

 「情報収集能力」とは、「高い視点から判断する能力」のこと。重要なのは情報をたくさん集めることではなく、選別することです。そのために情報を統括して高い視点から見る力、すなわち抽象度を上げて判断する能力が求められます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 その情報収集能力を覚醒させるのが「抽象度の高いゴール」。

 ただし、高い抽象度次元にゴールを設定することは、決して簡単ではありません。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 そう、ゴールは“現状の外”にあり、必ずスコトーマに隠れているから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 抽象度の高いゴールを設定する作業は、社会でいかに機能を果たすかを決める作業でもあります。社会で機能を果たす抽象度の高いゴールとは、多くの人を巻き込んで幸せになる(する)こと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 そのために必要なのが「同調能力」です。すなわち、多くの人を引き寄せる力。

シンのリーダーは、支配するのではなく、人々に幸せと安らぎをもたらします。

F-234~:自由訳「revenge」と「avenge

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419026.html

 

抽象度の高いゴールを実現するためには、多くの人の協力が不可欠です。より多くの協力をもらうほど、お互いのエフィカシーが高まり(コレクティブ・エフィカシー)、ゴールが実現していきます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

ということは、リーダーになることが、じつは、ゴール実現への近道。

F-269~:冗長性と多様性

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422834.html

 

 リーダーとは、「ゴールが生みだす空間に対する臨場感を自在にコントロールできる人」でもあります。ゴールが生みだす空間=ゴール側のコンフォートゾーンに多くの人々を引き寄せられる人です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 では、どうやって引き寄せるのでしょう?

 

 まずは「Rゆらぎ」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28037699.html

 

R」とはリアリティのこと。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

リアリティをゆらがし(I×VR)、相手が感じている臨場感世界(w0)から、ゴール側の臨場感世界(w1)へ移動させるのです。

F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 *詳しくはこちらでどうぞ↓

 F-244~:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420579.html

 

 リーダーのゴールの世界に対する強烈な臨場感が、まわりの人々の臨場感を書き換えます。ホメオスタシス同調によって。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 だからこそ、リーダーには「責任能力」が厳しく問われます。

 PM-06-09:仮説04)自由と責任の関係の理解不足

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13958864.html

 

 まとめると、リーダーシップとは、高い抽象度で誰もが幸せになるゴールの世界をつくりあげ(情報収集能力)、その世界=強烈な臨場感空間に全員を導き(同調能力)、決して諦めることなく達成していく(責任能力)こと

 

 それを一言でいうと「世界観」。

私はその世界観がリーダーシップの本質だと思っています。誰よりも巨大な世界観が、シンのリーダーシップです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808542.html

 

 

 今日1日だけは、やっぱり憧れてしまったら超えられない。

 僕らは今日超えるために、トップになるために来たので、

 今日1日だけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけを考えていきましょう!

 

 

 大谷選手のこの言葉を縁に、私はそんなことを考えました。

 

リーダーシップ=巨大な世界観の体感(feel)が「calling」です。そして、「calling」を具体化したものが「cause」。

 F-117~Fields of Dreams

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_390942.html

 

誰にも理解できないようなcallingを抱き続けながら、同時にフォロワーとはしっかりcauseとして共有している

 

 それがリーダーの姿。シンのリーダーのハビット&アティテュードであるはず。

 L-09620217… -08BSとハビット&アティテュードと抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html

 

 最後に苫米地博士の著書「なりたい自分になれる就活の極意 脳機能学者が明かす『自己プロデュース就活術』」(CYZOp117)から引用します。リーダーシップの本質を感じてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

calling”が面接官の心を動かす

 ここまでは面接の現場で使える具体的なテクニックについてお話ししてきましたが、本項はかなり抽象的な内容になります。したがって、「明日の面接ですぐに使える」というわけではありませんが、これからお話しすることをしっかりと理解してもらえれば、必ず面接の通過率はアップします。少し難しい話になりますが、気を楽にしてついてきてください。

 

 さて、キリスト教の宗教用語に“calling”という言葉があります。キリスト教では「神のニーズ」と訳されていますが、もっと嚙み砕くと「神に期待されていること」という意味になります。つまり、すべての人類が必要としていることであり、かつ神に与えられた自分の役割のことをcallingと呼ぶのです。

 仮に、クリスチャンに「あなたのcallingは何ですか?」と聞いたら、ドキっとしてしまうでしょう。神に誓って成し遂げるべき使命のことですから、「ありません」とも言えないし、うかつに答えると人格そのものを否定されてしまう恐れがあるからです。

 callingとは、このように抽象度の高い概念です。

 これに対して、もう少し抽象度が低く、具体的なものが“cause”です。

 では、両者の違いについて、実際の志望動機の例を挙げて説明しましょう。

 たとえば、新聞やニュースなどの情報を見て地球温暖化について関心を持っている人が、「地球温暖化を食い止めるため、二酸化炭素排出量を削減する事業に関わりたい」というのは、どちらでしょうか?

 答えは、causeです。

 理由は、人から与えられた情報がベースになっているからです。ちなみに「人為的な地球温暖化」というのは、NASAでさえデータの間違いを認めているくらいですから、この場合は、前提そのものがすでに誤っていると言えます。

 このようにテレビや新聞、本などで得た情報をもとに「こうしたい」と言っても、その根拠がどこにあるのか、あるいは本気なのかどうかは、すぐに面接官に見破られてしまいます。これが「causeだけがあって、callingがない」という状態です。

 一方、小さな子どもが飢えに苦しむ途上国の惨状を目にした人が、「世界中の貧困を撲滅したい」というのがcallingです。

 「全人類のために、こうしたい」のように普遍性が高く、かつ自分の目で見た情報をもとに、自分の命をかけてもいいくらい本気で思っていることが、callingになり得るのです。その上で、「だからこそ、世界中に食料を届けたい」など、より具体的な行動目標(cause)が生まれるという図式が、本来のcallingcauseの関係です。

 自分で体験して衝撃を受けたことなら、「全身全霊をかけて成し遂げたい」という言葉に宿る説得力が、まったく違ってきます。そして、このように心の底からあふれ出す思いが、面接官の心を動かすのです。

 

 NPO法人などのボランティア団体のなかには、callingがなく、causeだけで活動しているところがたくさんあります。本来はcallingがあり、その背景をもとにcauseがあるべきです。「あれをやる」「これをやる」というのもよいのですが、まずcallingがない限り、しっかりと芯の通った活動にはならないでしょう。causeを話せば人は納得するかもしれませんが、その背景となるcallingがない限り、人の心はなかなか動かないのです。

 ただし、これらは面接で具体的に語る必要はありません。「自分はこういう社会的使命感を抱いている(calling)。そこで私は、こういう関わり方によって社会を変えていきたい(cause)」と、つねに意識しているだけにしましょう。本気で成し遂げたいcallingなら、必ずゴールと表裏一体の関係にあるため、言葉にして語らなくても、相手には自然に伝わります。

 引用終わり

  

 自分はこういう社会的使命感を抱いている(calling)。そこで私は、こういう関わり方によって社会を変えていきたい(cause

 

 その社会的使命感を、ゴールとして設定し、実現していくのがコーチング。

 そして、その過程でお互いのエフィカシーを高め合いながら、幸せと安らぎ、希望をひろげていくのがリーダーシップです。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

その社会的使命感を、ゴールとして設定し、実現していくのがコーチング。

 そして、その過程でお互いのエフィカシーを高め合いながら、幸せと安らぎ、希望をひろげていくのがリーダーシップです

 

最近(2023年春)、ずっと「リーダーシップ」について考えています。

次回(F-294)も「リーダーシップ」がテーマ。苫米地博士の渾身の講義をまとめます。お楽しみに。

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナー開催は2回の予定です。詳細はあらためて告知いたします。

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

F-123~:「I」を「R」を実装する ~苫米地博士によるFederation of Cyber States(サイバー国連邦)設立提案~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_393431.html

F-276~L下でのBSB

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_423822.html

Q-173:苫米地博士のゴールはなぜ「世界平和」ではないのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24905311.html

Q-306~:私のまわりではそうでもないです。私が気づいていないだけかもしれませんけど

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424264.html

 

 

なりたい自分になれる就活の極意

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Q-314:こんな私に誰がした <前編;コーチング入門者向け>

 

 私は兼業コーチです。今回は医師としての私に向けられたシリアスな質問に、コーチとして回答します(詳細は変更しています)。その質問とは

 

Q:こんな私に誰がした?

 

 患者さんは70代女性。普段はしっかりコミュニケーションがとれるのですが、その日は話しかけても遠くを見つめたまま。ずっと同じ言葉をつぶやいていました。「こんな私に誰がした?」「こんな私に誰がした?

 

 「何があったのだろう?」と観察していると、突然こちらに向きなおり、「先生、こんな私に誰がしたの?」と。

 

 私は「『こんな私』とはお体のことですか? どこか気になるところがあるのですね」と応答しながら診察。それは医師としてというよりも、コーチとしてのハビット&アティテュードだったはず。

 L-09620217… -08BSとハビット&アティテュードと抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html

 

なぜなら、そのときの診察とは、「情報空間(情報場)を“正しく”見て(診)、紐づく情動まで含めて共感する(察)」ことだったから。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

余談ですが、「共感」は「同調」とは違います。その“違い”はクリアですか?

(“違い”はコーチングにおいて重要なポイント。こちらでどうぞ↓)

Q-265~:臨場感世界をまったく同じように感じることが可能なのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420880.html

 

 

 こんな私に誰がした?

 そう質問されたなら、皆さんはどのように答えますか?

 

 

 では、私の回答を。今回はコーチング入門者向けです。

 

A1:「こんな私に誰がした?」の「」は“私”です。すべてはマインドでの情報処理だから。シンプルに表現すると「すべて妄想」。

 Q-235:「財布を娘に盗られた」といったvol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

 すべては妄想です。妄想(I)のうち一番臨場感が高いものが(V)、その時のリアル(R)。その事実を理論化したものが、「夢をかなえる方程式 I×V=R」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 ImaginationImage) × Vividness Reality

 

 「こんな私」というイメージ(I)に対する臨場感が(V)、「こんな私」をリアルにします(R)。だから、「こんな私に誰がした?」の「」は“私”。すべて自分の責任です。

 S-04-05:自責の意味

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22669112.html

 

 ただし、その“私”は本当の私ではありません。他人のモノサシや社会の価値観がたっぷり刷り込まれた“私”。コーチングでは“私”のことを「ブリーフシステム(Belief SystemBS)」と呼びます。

 PM-02-03:ブリーフシステム

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

重要なことなので繰り返しますが、コーチング実践前の“私”は本当の私ではありません。もしも“私”のまま生き続けるのであれば、その人生は「無人運転」といえます。よくて「自動運転」です。

F-089~:無人運転と自動運転の違い ~シーサイドライン逆走に思う

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 コーチング実践前の“私”は本当の私ではない

 

 さらにいうと、その“私”は過去に囚われています。ブリーフシステムは過去の記憶によりつくられているから。記憶とは、「情動を伴った体験の記憶」と「抽象化された情報の記憶」のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 コーチング実践前の“私”は本当の私ではなく、“私”は過去に囚われている

 

 これはとってもまずい状態です。なぜなら、ブリーフシステムをつくる過去の記憶とは、主に“失敗”の記憶だから。

 PM-06-01:過去の“失敗”をもとに問題を解決する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

そう、“失敗”。だから“私”は「こんな私」になってしまいます。エフィカシーでいえば、日に日に下がっていく状態です。

PM-02-02:エフィカシー

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 以上より、シンプルに回答すると

 

Q:こんな私に誰がした?

A:“あなた”自身。ただし、その“あなた”は本当のあなたではない

 

 

 最後に、苫米地博士の著書「本当はすごい私 一瞬で最強の脳をつくる10枚のカード」(講談社)の「はじめに」から引用します。「こんな私」は、本当は「すごい私」であることを体得できる書です。

 

 

 何をやってもうまくいかない。

 誰も自分を評価してくれない。

 私だけが不幸せだ。

 だから、もっと努力して、もっと自分を磨いて、成長しないといけない。

 そうして自分を変えないと、成功できない。

 夢を叶えられない。

 

 あなたは今、そんなふうに思って、この本を手に取っていませんか?

 では、質問します。

 努力して、成長して、どんな成功をして、どんな夢を叶えたいですか?

 

 (中略)

 人によって理想とするイメージはさまざまだと思いますが、大半の人が社会的地位や経済的な豊かさや恵まれた人間関係の中で、「今より上の自分」を成功や幸福だと思い描いているのではないでしょうか?

 

 (中略)

 ひょっとして、誰かからそう思わされているのではありませんか?

 立派な先生が書いた本に「自分を内面から磨くことが大事だ」と書いてある。

 職場の上司が「努力が足りない」と言う。

 同僚が一生懸命に勉強をしていて、「おまえも頑張らないと落ちこぼれるよ」と言う。

 そう言えば、子どもの頃、学校の先生から、与えられた勉強をしないとバカな大人になると言われたなあ……

 

 そんな経験を積み重ねているうちに、もっと努力しないといけない、そうしないと人生で成功しないと思わされてきたのではないでしょうか。

 実際、書店のビジネス書コーナーに行けば、そうしたことを説く本でいっぱいです。勉強法や成功の技術、幸せを呼び込む習慣など、ありとあらゆる種類の自己啓発本が所狭しと書棚に並んでいます。こうした本もだんだんとバラエティがなくなってきて、靴をきちんと揃えておこうとか、トイレを毎日掃除しようとか、それらが成功の秘訣だとする本まで登場する始末です。

 

 勉強しない人間はバカだ。努力しない人間はダメだ。

 こうした圧力が世の中に働くのは、そう仕向けている勢力が存在するからです。例えば、現在の資本主義社会を永遠に維持し、その中での利益を最大限に獲得したいために人々を資本主義に順応させ、何疑うことなく資本主義のために奉仕する奴隷集団をつくり出したい勢力が存在するのです。あとで詳しく説明しますが、こうした勢力に仕掛けられた権力のことをバイオパワーといいます。

 彼らは、彼らの権力の系から一歩でも外に出るようなことを考えつく人に対して、「そんなことできるわけがないだろう」「そんなバカなことを考えるのは止めろ」と強力に介入してきます。場合によっては国家権力をかざして潰しにくることもあります。

 逆に、与えられた目標以外に目もくれず、一つのことに真面目に努力して勉強する人間に賞賛を送ります。「いい大学に行って、いい会社に入りなさい。レベルの高いお友達や恋人を見つけなさい」と勧めます。そういう真面目で勉強ができる人ほど、これもあとで説明しますがスコトーマと呼ばれる盲点をどんどん増やし、現代社会のカラクリを何一つ疑わなくなっていきます。

 

 どうしてそんなにまで必死になって、バイオパワーは私たちに「努力→成長→成功」という価値観を植え付けようとするのでしょうか。

 彼らは気づいているのです。ある真実に。その真実とは-

 

 あなたは、すでにすべてを手に入れているのです。すでに成功しているのです。

 すでに成功しているのに、そのことを知らないのです。

 バイオパワーがそのことを見えなくしているのです。

 引用終わり

 

 

 「こんな私に誰がした」(=W0)から「わたしはすでに成功している」(W1)へ

 

 その変化(移行)を実現するのがコーチング。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 コロナウイルスや“ワクチン”による騒動を考えると、これからますますコーチングの知識とスキルが重要になることがわかります。

 F-281~:「社会が変わってしまう」 ~あるワクチンの話~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424261.html

 

 コーチングのコア中のコアは「ゴール」。ゴールの肝は“現状の外”です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

これまでの記憶でつくられたブリーフシステムの外にゴールを設定し、そこに向かって突き進んでいく

 

だから、本当の私を創造することができます。その「本当の私」とは

 

Q-315につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 患者さんはまるで歌うように「こんな私に誰がした」を繰り返していました。

気になって調べてみると、「こんな女に誰がした」と歌う曲が1947年(昭和22年)に発売されていました。おそらく、その記憶でしょう。

F-001:やり場のない

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516364.html

 

 ちなみに、その歌とは「星の流れに」。

当初は「こんな女に誰がした」というタイトルだったそうですが、GHQからの圧力で変更したそう。それがバイオパワーです。

F-061~:バイオパワー(生権力)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292569.html

 

 

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-関連記事-

F-065~:水木しげるさんの「幸福の七カ条」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_303640.html

F-094~:私はイヤなことは心の中で握りつぶす

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F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

 

 

本当はすごい私




L-11220218月シークレットレクチャー -14;臨場感を高めてリアリティを合成する秘訣 <後編>

 

20218月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の2回目。

(初回の講義はこちら↓)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_423518.html

 

3回を通してのメインテーマは「コーチング×医療×脱洗脳。キーワードは「I×V=R」です。

 PM-02-19:夢をかなえる方程式 I×V=R

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

じつは隠れテーマがあります。その隠れテーマは“コーチの心得”といえる「〇〇〇〇〇」。それが何か想像しながらお読みください。Don’t think, feel

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 01;ゴールの基本条件

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31136092.html

 02;ゴールの基本条件(「頭のゴミ」を捨てるver.

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

 03;自分中心を捨て去る=解放

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31210545.html

 04;思考が臨場感を生みだす

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31235489.html

 05;知らないことを見える化する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31263124.html

 06;「私」とは何? <前編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31294306.html

 07;「私」とは何? <中編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31317222.html

 08;「私」とは何? <後編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31345260.html

 09;「I×V」とは〇〇

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31370555.html

 10R =w w1(コントロ-ルされたP1=P2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31398098.html

 11;モニタリング&ラベリング

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31421939.html

 12;「D」の対処法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31447445.html

 13;臨場感を高めてリアリティを合成する秘訣 <前編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31473967.html

 14;臨場感を高めてリアリティを合成する秘訣 <後編>

 

 

まずは「モニタリング&ラベリング」!

 モニタリング&ラベリングがしっかりできるようになったなら、次に取り組むのは「臨場感を高めてリアリティを合成する秘訣」の習得です。その秘訣とは、1)共感覚、2)プロセスに臨場感を持つ、3)バランスホイール の3つ。

 前回(L-111)は1)共感覚、2)プロセスに臨場感を持つ についてまとめました。今回は3)バランスホイールを確認しましょう。

 

3) バランスホイール

人生のあらゆる領域を意識に上げるバランスホイールは多様性そのものです。

例えば、趣味と職業と家族とファイナンスはまったく別物。時間やお金といったリソースを取り合うため、同時に成り立たせるのはなかなか困難です。

Q-240~:毎日、無気力感に悩まされています ~気楽に生きる際の注意点~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28303455.html

 

「同時に成り立たせるのは困難」なのは情報量が多すぎるから。抽象度が低い次元では対立や矛盾が生まれてしまいます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

先ほどの「リソースの取り合い」の多くは4次元時空での話。つまり、もっとも情報量が多い情報空間の底面=物理空間での課題(case)といえます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

*情報空間はこちら↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

その「リソースの取り合い」を解決する秘訣が「抽象度を上げる」こと。趣味・職業・家族・ファイナンスなどのバランスホイールを常に意識に上げながら(=多様性の維持)、同時にそのすべてを包摂する意識状態で生きていると(=冗長性の確保)、無意識が自然に調整をしてくれ、いつの間にか解決(解消)していきます。

F-269~:冗長性と多様性

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422834.html

 

 

バランスホイール

 

 

ポイントは「抽象度と臨場感はまったく異なる軸」「情報量の大小は臨場感には影響しない」をしっかり理解すること。その理解と体得が空観につながります。

空観は、今講義(計3回)通してのメインテーマ「コーチング×医療×脱洗脳」やキーワード「I×V=R」とも大いに関係します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

ところで、今回の講義(計3回)の隠れテーマを感じていただけたでしょうか?

 

それは“コーチの心得”といえる「〇〇〇〇〇」。真ん中の文字は「ラ」。「〇〇ラ〇〇」です。知識がありゲシュタルトができている人は、「ラ」という部分情報で全体がわかります。それが「理解」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 情報 → 文脈(知識+ゲシュタルト)→ 認識 ⇒ 理解

 

 *詳しくはこちらでどうぞ↓

 L-10320218… -05;知らないことを見える化する

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31263124.html

 

 ゲシュタルト同士が統合され(connect the dots)、より大きなひとつのゲシュタルトとなっていくことで理解が深まります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

例えば、「生」「老」「病」「死」のひとつひとつがゲシュタルト。その「生」「老」「病」「死」(部分)が、「人生」という全体をつくります。一宇宙である一人の人間の人生です。

 Q-235:「財布を娘に盗られた」といったvol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

ぜひとも「生」「老」「病」「死」という各ゲシュタルトのバランスを意識に上げてみてください。すると、「人生」という全体が感じやすいはず。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404044.html

 

「人生」を感じられたなら次。

「一人の人間の人生」という部分が「社会」という全体をつくります。さらにいうと、「一人の人生」が生じたり消えたりするたびに、「社会」は変化(再構築)し続けます。無常です。

 F-284:気楽 ver.2 01;「リミッターをはずす!」ために>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31030703.html

 

 もしも「一人の人生」が生じるばかりで消えることがなかったなら、「社会」は間違いなく崩壊するでしょう。

 

1個の細胞がしっかり役割を果たし(生)、次の世代にちゃんと置き換わる(死)」から一人の人間(の人生)が保たれるのと同じように、「一人の人間がしっかり役割を果たし(生)、ちゃんと生ききる(死)」から社会が存続しています。

 

つまり、個(部分)が「生老病死」という役割を全うすることで、全体の「生」が継続するということ。

 

その観点で考察すると、一人の「生老病死」は、社会や未来から見ると必然です。より大きなゲシュタルトができると、部分は全体の一部。個人(部分)の「生老病死」は、社会(全体)の「生」にとっての大切な一部であるといえます。

 

さて、「病からの脱洗脳」と聞いて、どのようなイメージが湧きあがるでしょうか?

 

 言葉を超越した世界で、そのイメージを思う存分感じてください。Feel

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 「病からの脱洗脳」と「バランスホイール」

…2つのゲシュタルトをconnectすると、感じ方がさらに変わるはず。

 以下、苫米地博士の著書「オーセンティック・コーチング ~本物のコーチング~」(CYZOp85)より引用します。

 

 

 最後にバランスホイールの各カテゴリーに共通した考え方をお伝えして本章を終わりにしましょう。

 バランスホイールを実行する場合、バランスという言葉に囚われすぎている人がいて、カテゴリーのすべてを毎日実践しようとする人がいますが、そんな必要はありません。例えば、12個のカテゴリーがあった場合、24時間を12個に分割して12時間ずつ実践するというのは現実的ではないでしょう。

 おそらく各カテゴリーの中で最も時間を取るのは「健康」で17時間ぐらいは睡眠に必要です。さらに食事の時間、エクササイズの時間などを入れてしまうと「健康」のカテゴリーだけで110時間はかかる計算です。ですから、バランスホイールは均等割するものではないのです。

 大切なのはひとつのゴールに毎日何時間を費やしたかという時間割の概念ではなく、1ヶ月、あるいは3ヶ月ぐらいのスパンでトータルで考えることです。あるゴールにいま集中したいというのであれば、ほかのゴールにかける時間を削って、その集中したいゴールに時間をかけていいのです。

 その一方で、常にすべてのゴールを考えておくことも重要になってきます。マインドの中ですべてのゴールを無意識的に気にしておくこと。この無意識の部分がバランスホイールではとても大切になるのです。

 引用終わり

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナー開催は2回の予定です。詳細はあらためて告知いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-163~:アンチからウィズ、そしてウェルへ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404044.html

F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

Q-246:続・気楽に生きたいのですが ~「気楽に生きる」ということ~ -04;「一人一宇宙」はゴールに向かう夢の一部

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28416456.html

 

 

オーセンティック・コーチング



I-109:【告知】コーチング・デ・コンパッションクラブ<230528> 受付開始

 

 すべてのはじまりは“現状の外”へのゴール設定

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

双方向(多次元)の縁起を意識した気楽なクラブ活動をはじめました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ(CoacHing de Compassion ClubCHCC)」。

(詳しくはこちら↓)

1

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27936349.html

2

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28045280.html

 

 

CoacHing de Compassion Club

 

 

 このクラブ自体のゴールは「コンパッション実現」。コンパッションとは「慈悲」のことです。

20分(~最長30分)のクラブ活動を通じて、「Compassion = 慈悲」を体感&共有しながら、コンフォートゾーン化していくことを目指します。気楽にw

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 その実現のためにエンドステートを2つ設定しました。

 (エンドステート、COA、アサンプションはこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

1つ目(クラブ活動前半)は認知科学者 苫米地英人博士が教示されるコンパッションを確認していきながら、「お互いにスコトーマを外しあい、知識を習得・共有していく」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 2つ目(クラブ活動後半)はお互いにエフィカシーを高めあいながら、「コンパッションを高次の抽象度で臨場感豊かに体感しつつ、物理空間でしっかり実践(実装)する」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 *物理空間(=情報空間の底面)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 毎回、苫米地博士の著書「近未来のブッダ」(サンガ)より引用します。

 初回(220205開催)の反省を踏まえ、今後は告知の際に次回開催時の引用部分を提示することにしました。

 PM-06-01:過去の“失敗”をもとに問題を解決する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 開催は不定期です(平日/週末の午前/午後)。1週間前までにはブログで告知します。

クラブ活動時間は20分間を予定しています(最長30分)。自由に参加してください(途中入退室可能)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 次回は R5.528日(日) 午前11時(日本時間)~ 開催。受付は5分前からです。

 

 申し込みは下記メールアドレスに。件名を「コンパッションクラブ<開催年月日>申し込み」としてください。

例:「コンパッションクラブ<230528>申し込み」

 

 申し込み・お問い合わせ(メール)

coachfor.m2@gmail.com

 

 お申込みいただいたら、zoom招待URLを返信します。あとは当日参加するだけです。

*自動返信ではありません。タイムラグを(compassionしながら)お楽しみください

*招待URLの転送等は御遠慮ください。参加できるのは申し込み者のみです

*申し込み時から匿名可とします(クラブ活動時の表示も)。ご自由にどうぞ

*友人や御家族等と一緒に一端末で参加する場合、申し込みは代表者だけでOKです

*クラブ参加時はカメラ・マイクともにオンにしてください。どうしても顔を出したくない方はzoomに搭載されているフィルター機能をご利用ください

(マスク・覆面・仮面のリアル使用も可w

*注意;録音・録画・撮影は御遠慮ください(私も行いません)

 

 

230528>前半のテーマ(引用部分、p49)はこちら↓

 


 

 

 230528>後半のテーマ(引用部分、p208)はこちら↓

 


 

 

 最後にもう一度、「近未来のブッダ」(サンガ、p151~)より引用します。

 

 

 現代版慈悲は「一緒に楽しみましょう」

 宗教は、たくさんの人に開かれていて、役に立ってこそ存在意義があります。ブッダの時代は「四つの苦をなくしてあげる」といえば、そのニーズは絶大でした。でも、今はそれではだれもついてこないのです。

 ブッダの時代、大衆のニーズに、教えを説いて応えた実績は意義深いです。しかし、今やニーズが違ってきています。そういう意味では、ブッダの教えが有効に人々の役に立っていないような懸念を感じます。

 宗教は、多くの場合は本人の救済に役立ってこそのものです。そういう機能を提供していくことの大前提として、たくさんの人の耳に届く、たくさんの人が聞きたいと思うメッセージを発信していないといけません。ブッダの教えも基本は不変ですが、時代が変わるにつれて説き方もバージョンアップしていくべきですし、コンパッションという考え方もどんどん現代化していくべきです。

 二十一世紀のコンパッションは、「一緒に苦しみましょう」とか、「一緒に憐れみましょう」とか、「私もあなたと同じように苦しんでいるんですよ」でなくていいと思います。もちろん、そういうニーズにも応えますが、もっと一般的な、基本的には現代社会の楽しさや快適さを享受できている人たちに応える「一緒に楽しみましょう」でいいのです。

 引用終わり

 

 

 さぁ、一緒に楽しみましょう!

 縁がつながることを楽しみにしています。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

2つ目(クラブ活動後半)はお互いにエフィカシーを高めあいながら、「コンパッションを高次の抽象度で臨場感豊かに体感しつつ、物理空間でしっかり実践(実装)する」

 

 抽象度が上がるほど具体的な情報量が減っていくので、臨場感は下がっていきます。

ところが、それは「臨場感についての認識の誤解」(by苫米地博士)。詳しくはこちらで↓

 Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 

-関連記事-

Q-265~:臨場感世界をまったく同じように感じることが可能なのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420880.html

 

 

近未来のブッダ




F-292:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.5;超人から超人へと受け継がれるもの

 

 20233月に開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、日本代表が米国代表を下し3度目の優勝。日本中が感動(&感謝・希望)に包まれました。

 PM-07-02:釈迦が教えてくれること ~3Kを新たな3K

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15395021.html

 

 私の中のMVPは、やはり大谷選手。中でも一番心が揺さぶられたのは、決勝戦前のこの言葉です↓

 

 

 今日1日だけは、やっぱり憧れてしまったら超えられない。

 僕らは今日超えるために、トップになるために来たので、

 今日1日だけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけを考えていきましょう!

 

 

 …WBCを縁にコーチとして考えたことをまとめます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 vol.1;アファメーションの秘訣

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31244338.html

 vol.2;超人脳

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31299309.html

 vol.3;「超人脳」獲得への2つのステップ 1)論理を極める

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31350367.html

 vol.4;「超人脳」獲得への2つのステップ 2)論理を超える

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31405631.html

 vol.5;超人から超人へと受け継がれるもの

 

 

 過去2回(フリーテーマ)は、「『超人脳』を獲得し、『超人』に至るための方法」についてまとめました。その「超人」とは、リーダーのことでもあります。人々を現状(SQStatus Quo)の束縛から解放し、新たな世界へと導くリーダーです。

 F-255:イノベーションがうまれるとき <中編;リーダーの資質>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29466625.html

 

 「今日1日だけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけを考えていきましょう!」は、まさにリーダーの言葉。同じプロフェッショナルだからこそわかる強烈なコンフォートゾーンを超えて、さらなる高みに仲間を導くリーダーの言葉です。

 PM-06-06:仮説01)変わらないコンフォートゾーンが生みだす「現状維持の壁」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

 苫米地博士が挙げられているリーダーの基本条件は 1)情報収集能力、2)同調能力、3)責任能力 の3つ。博士の著書「すごいリーダーは『脳』がちがう」(三才ブックス)にまとめられています。

 F-104:「映写機の故障により上映できるかわかりません」Vol.4;リーダーの視点で

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19485793.html

 

 そのようなリーダーの資質は「人から人に伝わっていく」もの。大谷選手の場合、リーダーシップを伝えたのはWBC優勝監督である栗山英樹さんでしょう。

大谷選手が北海道日本ハムファイターズに入団した時(2013年)の監督でもある栗山さんは、NPB初となる「二刀流」をドリームキラーから守り続け、見事に才能を開花させました。その過程の中で、きっとリーダーシップの伝授があったはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 その栗山さんの現役時代の所属先はヤクルトスワローズ。今回のWBCコーチ陣のうち吉井理人さんと城石憲之さん、そして前任の日本代表監督 稲葉篤紀さんもスワローズ出身です。この4人に共通するのが野村克也(1935~2020年)さん。「野村再生工場」と称された、NPB通算1565勝の名監督です。

 F-218:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ <2nd. Step;絶対大丈夫!>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27624719.html

 

 野村さんの代名詞といえば「ID野球」。「ID」とは「Import Data」のことで、「経験や勘に頼ることなく、データを駆使して科学的に進めていく」というもの。つまり、野村さんは野球の世界にロジックを持ち込んだといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 もっと苫米地式に寄せて表現すると、「野球を物理空間から高次の情報空間に拡張した」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 「高次」とは、もちろん、「抽象度が高い」という意味。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 野村さんの著書を読むと、目先の1勝のためではなく、選手が野球を引退した後のことまで考えていたことが読み取れます。つまり、人生という視点で指導していたということ。

 その抽象度の高さが「1)情報収集能力」の鍵となります。

 F-254:イノベーションがうまれるとき <前編;視点>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29415081.html

 

 野村さんの指導は、グラウンド以外でも行われました。長時間に及ぶミーティングです。ミーティングの目的は情報の伝達と知識化、そして知識の共有だったはず。

一言でいうと“学習”。シンの学習(教育)こそが「2)同調能力」の土台となります。

PM-05-06~8:そもそも教育とは?-3)学習を促進する

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9367702.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533528.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533623.html

 

*「情報」と「知識」の違いはこちら↓

L-10320218月シークレットレクチャー -05;知らないことを見える化する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31263124.html

 

 さらに巧妙だったのはマスメディアの使い方です。全体ミーティングには十分に時間をかけていた野村さんですが、個別の指導はあまり行わなかったといいます。

選手に直接アドバイスするのではなく、マスメディアの報道を介して間接的に伝えることで、選手自身の思考を促したのでしょう。内省言語の生成を通じて、選手たちは自然に「2)同調能力」を鍛えられたはずです。

L-07920213月シークレットレクチャー -02;内省言語を発生させる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30021884.html

 

 その「2)同調能力」により、野村さん自身の「3)責任能力」が選手たちに受け継がれたはず。

野村さんがよく口にしていた言葉に、「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし」というものがあります。その言葉には「負けた時はしっかり原因を究明し(case-side)、必ず対処する(plan-side)」という覚悟が感じられます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 おそらくその言葉は、負けを選手のパフォーマンスのせい(他責)にするのではなく、あくまで監督としての自身の機能・役割の課題(自責)と戒める言葉だったのでしょう。

 S-04-05:自責の意味

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22669112.html

 

 師から弟子へと受け継がれるリーダーシップ

 それが今回のWBC期間中に、私が最も強く感じたものです。

 

では、そのリーダーシップの本質とは何なのでしょう?

 

F-293につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 大谷選手が北海道日本ハムファイターズに入団した時(2013年)の監督でもある栗山さんは、NPB初となる「二刀流」をドリームキラーから守り続け、見事に才能を開花させました

 

 じつは、プロ入り時(2013年)に大谷選手が「二刀流挑戦」を明言したとき、大反対していたのが野村さんでした。「二刀流? ふざけるな」「一刀流だけでも大変なのに、プロ野球をなめるな」「俺が日ハムの監督で使うなら間違いなくピッチャー」など、苦言を連発していたことが報じられています。

 ところが2016年のシーズン後(投手:10/防御率1.86、打者:打率.322/22本塁打/67打点)、野村さんは公の場で深く頭を下げて謝罪しました。「取り消し!彼のプレーを見て、考え方を改めさせられました」「もう自信を無くした。自分の見る目とかいうことは信用していたから、(発言を)撤回することはほとんどない。今回だけは、撤回させていただきます。大谷さん、すいませんでした」

 そして2018年、MLBに挑戦する大谷選手に対して、このようなメッセージを送っています。「大谷、神の子、不思議の子 後輩たちのより良い見本たれ

 

 

 リーダーの基本条件は 1)情報収集能力、2)同調能力、3)責任能力

 それらはアプリオリにあるものではなく、日々の生活の中で磨きあげられていくもの

もちろん過ちや失敗はあるが、真摯に向き合い再び立ち上がった先に新たな世界がひろがっていく

 

 そんな生き様=リーダーシップが受け継がれていくことを、郷土の先輩の姿に重ねながら思い巡らしました。

 F-052~:人は、己に克つを以って成り、己を愛するを以って敗るる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268337.html

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナー開催は2回の予定です。詳細はあらためて告知いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

PM-06-17:仮説12)リーダー、マネジメント、コーチの役割と抽象度の関係

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14526054.html

F-189~:くっきりとした姿が見えているわけではないけど、おぼろげながら浮かんできたんです

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_411502.html

Q-176:コーチはリーダーとマネージャーの役割・機能を持つと考えてよいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25016029.html

Q-210:世の中はどうしてドリームキラーばかりなのでしょうか? <回答1:ゴール&リーダーの観点で>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26886756.html

S-04~:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_397885.html

 

 

すごいリーダーは「脳」がちがうver.2

Kindle版はこちら↓

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L-11120218月シークレットレクチャー -13;臨場感を高めてリアリティを合成する秘訣 <前編>

 

20218月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の2回目。

(初回の講義はこちら↓)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_423518.html

 

3回を通してのメインテーマは「コーチング×医療×脱洗脳。キーワードは「I×V=R」です。

 PM-02-19:夢をかなえる方程式 I×V=R

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

じつは隠れテーマがあります。その隠れテーマは“コーチの心得”といえる「〇〇〇〇〇」。それが何か想像しながらお読みください。Don’t think, feel

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 01;ゴールの基本条件

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31136092.html

 02;ゴールの基本条件(「頭のゴミ」を捨てるver.

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

 03;自分中心を捨て去る=解放

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31210545.html

 04;思考が臨場感を生みだす

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31235489.html

 05;知らないことを見える化する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31263124.html

 06;「私」とは何? <前編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31294306.html

 07;「私」とは何? <中編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31317222.html

 08;「私」とは何? <後編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31345260.html

 09;「I×V」とは〇〇

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31370555.html

 10R =w w1(コントロ-ルされたP1=P2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31398098.html

 11;モニタリング&ラベリング

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31421939.html

 12;「D」の対処法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31447445.html

 13;臨場感を高めてリアリティを合成する秘訣 <前編>

 

 

 以前確認したとおり(L-102)、イメージと臨場感さえあれば、リアリティを合成することができます。それが「I×V=R」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31235489.html

 

 臨場感を高める鍵が「前頭前野」。その前頭前野にとっての大敵が情動(「D」)。だから、自身の状態をモニタリング&ラベリングし、「D」を減らすことが大切

 

とはいうものの、正直に話すと、今でも私は「D」が絶えません。

F-094~:私はイヤなことは心の中で握りつぶす

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_375251.html

 

もしも「D」に飲み込まれてしまったなら、前頭前野のコントロールを失います。すると、動物的な大脳辺縁系優位の状態に陥ります。「Fight or Flight」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 「Fight or Flight」とは、抽象度を軸にした場合の情報空間の底面(=物理空間)に意識が囚われている状態です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 *「抽象度」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 マズローの「欲求階層説(自己実現理論)」で例えるなら、最下層の「生理的欲求(physiological needs)」にロックオンした状態。それは人間ではなくなり、動物(本能)的なレベルに堕ちてしまった状態といえるはず。

 PM-05-13~15:そもそも教育とは?-6)人間形成

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html

 

自己実現理論(Wikiより引用)

欲求階層説(自己実現理論)

Wikipediaより引用

自己実現理論 - Wikipedia

 

 

 そんな状態(Fight or Flight)では、高い抽象度次元で自由にイメージを描くことはできません。仮にできたとしても、臨場感を維持することは困難でしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

だから、「モニタリング&ラベリング」!

 

 モニタリング&ラベリングがしっかりできるようになったなら、次に取り組むのは「臨場感を高めてリアリティを合成する秘訣」の習得です。その秘訣とは、1)共感覚、2)プロセスに臨場感を持つ、3)バランスホイール の3つ。

 前後編2回に分けて、シンプルにまとめます。

 

1) 共感覚

共感覚とは「本来の感覚とは別の感覚が伴う現象」のこと。具体的には文字や音が色として感じられたり、匂いに感触が付随したりする現象です。例えば「ざらざら」という感触を音で感じたり、味や色や形で感じる「感覚の相乗り状態」のこと。

通常は先天的な感覚の性向のことをいいますが、練習すればある程度の共感覚を必ず持てるようになります と博士が書かれています。

詳しくは下記ブログ記事で確認してください。苫米地博士の著書「洗脳護身術」(三才ブックス、開拓社より再販)より引用しています↓

Q-233:「財布を娘に盗られた」といったvol.4:ユマニチュードの5つのステップ 前編>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27926812.html

 

2) ゴール達成のプロセス(=ゴールに向かうイメージ)に臨場感を持つ

 「未来から現在を見る視点」で「今、あるべき自分の姿」をイメージし、そのイメージを強化していきます。アファメーション、ビジュアライゼーション、セルフトークのコントロールを行って。

 L-08420213… -07;内省言語を「言語を使わないで引き起こす」ために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30160964.html

 

時間は未来から現在、そして過去へと流れています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 つまり、未来が先にあるということ。未来を生みだすものはゴールです。だから、「Goal comes first. Reality is second.」。

L-09520217… -07;ブリーフシステムを変更する方法

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30622243.html

 

しかしながら、その未来(ゴール)はリアルに思い描くことはできません。“現状の外”だから。未来(ゴール)はあくまでも「ぼんやりとしたイメージ」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

フォーカスするべきなのは、ぼんやりとした未来(ゴール)そのものではなく、ゴール達成のプロセス。プロセス自体の臨場感を高めることがポイントです。そのプロセスが結実したものが、「今、あるべき自分の姿」といえます。

 

 

 以上、「臨場感を高めてリアリティを合成する秘訣」のうち、1)共感覚、2)プロセスに臨場感を持つ についてまとめました。

 

 とくに「ゴール達成のプロセス(=ゴールに向かうイメージ)に臨場感を持つ」という秘訣は、これからの時代に必須。その理由を思いめぐらしながら、下記の文章をお読みください。苫米地博士の著書「世界一簡単に目標がかなう 成功脳の作り方」(日本文芸社、p71)より引用します。

 

 

 今より高いイメージをリアルに描く

 現状を維持しようと働くホメオスタシスを、意識的に自分の望む方向へ変えることはできるのです。

 人間は食べてもいない梅干を思い浮かべただけで唾液が出たり、暑くなくても、暑いと強くイメージすると、実際に汗をかいたりします。

 ですから、本当は年収五百万円でも、年収一億円だと強くイメージすれば、それに近づこうと無意識にするものなのです。

 今は苦しいけれど年収が一億円になればいいなと、強く思うのではありません。それでは苦しい現状を維持するようにホメオスタシスが働いてしまいます。

 なりたいもの、達成した自分を想像し、そのためには、今、自分には一億円の年収があって、こんな仕事をしている、と臨場感を持って想像します。そして、それが現実だと思い込むのです。

 成功する方法で「未来にこうなりたいと思う自分の姿をリアルに描きなさい」というのがよくあります。でもそれだけではダメなのです。

 これは、おなかがすいている人に満腹をイメージしなさいと言っているのと同じです。それではご飯を食べるのをやめてしまいます。

 成功した自分だけイメージしても、達成したことがないので、かなえる方法がわからないのです。それは、成功へのプロセスにスコトーマがあるからです。

 また、未来形で思い浮かべるのではダメなのです。現在形でイメージする必要があるのです。成功した状態を現在形で強くイメージすることで初めてスコトーマが消え、達成する方法が見えてきます。

 未来形でイメージしたのでは現状肯定になってしまい、スコトーマが消えません。

 

 では、一億円の年収があるあなたの財布には、今、いくら入っていますか?

 五十万円でしょうか? それとも百万円?

 実際に財布をあけたとき、一万円しか入っていなかったら?

 「ドロボーっ」と、あなたは叫ばなければなりません。

 笑い話のようですが、このくらい臨場感を持って感じて、初めてホメオスタシスはあなたの想像を現実だと思い込んで、それを維持しようとするのです。

 あなたが最大限、成功に向けてすることは、成功を達成した状態をイメージし、そのためには今、こうしているはずだと想像してそれを現実だと思い込むことです。

 もちろん、直接的に未来の成功を現在進行形でイメージできるのであれば、それでも構いません。

 今こうなっているべき自分の姿を思い描き、その自分がいるべき場所をコンフォートゾーンにするのです。そうすればホメオスタシスが機能して、自然にその状態へと導いてくれます。

 

 いつも、財布には一万円しか入っていないのが当たり前だと思った瞬間に、元の年収五百万円のサラリーマンに戻ってしまいます。

 しかし、財布に一万円しか入ってなくてもドロボーと叫べる人は、自分のブリーフシステムを書き換えて、コンフォートゾーンをずらしたのです。そうすることで、はじめてスコトーマがはずれ、年収一億円の稼ぎ方が見えてくるのです。

 引用終わり

 

L-112につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

もしも「D」に飲み込まれてしまったなら、前頭前野のコントロールを失います。すると、動物的な大脳辺縁系優位の状態に陥ります。「Fight or Flight」です

 

 それをSW風に表現しなおすと、「ダークサイドに堕ちる」。陰湿な「ダークサイド」の仕打ちを縁に、私は「D」のコントロール感覚を学びました↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11594310.html

 

 

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今年度のオンラインセミナー開催は2回の予定です。詳細はあらためて告知いたします。

 

 

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-関連記事-

F-207:マトリックス/Matrix -02Reloaded;現実を生みだすもの>

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Q-265~:臨場感世界をまったく同じように感じることが可能なのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420880.html

 

 

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