苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T <タケハラクニオ> ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学び九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

2023/01

L-09820217月シークレットレクチャー -10;イマジネーションによって限界を作り、それを壊すことで新しい世界を獲得していく

 

20217月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の初回。3回を通してのメインテーマは「コーチング×医療×脱洗脳。キーワードは「I×V=R」です。

 PM-02-19:夢をかなえる方程式 I×V=R

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

じつは隠れテーマがあります。その隠れテーマは“コーチの心得”といえる「〇〇〇〇〇」。それが何か想像しながらお読みください。Don’t think, feel

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 01;病からの脱洗脳

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30438275.html

 02;臨場感世界の現実化(realized virtuality

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30497354.html

 03;思考とは「〇〇と情報の関連性を無作為に組み合わせていくもの」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30514015.html

 04;わたしたちは共同幻想の中に生きている

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30558230.html

 05;大量の情報を得て、知識化していく

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30566304.html

 06;ブリーフシステムと人格や未来との関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30598161.html

 07;ブリーフシステムを変更する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30622243.html

 08;ブリーフシステムとハビット&アティテュードと抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html

 09;ブリーフシステムを壊し、スコトーマを外すための方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30681527.html

 10;イマジネーションによって限界を作り、それを壊すことで新しい世界を獲得していく

 

 

過去5回にわたって「ブリーフシステム(BSBelief System)」に関する情報を提供しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

その目的は「ブリーフシステム」に関する大きなゲシュタルトを作り、理解をさらに深めるため。いかがだったでしょう?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 ダイエット等で多くの方が経験されていると思いますが、物理空間での具体的な言動(「〇〇と言う/言わない」「◎◎をする/しない」)を矯正したとしても、ブリーフシステムの変更がなければ、いつもの言動(状態)に必ず戻ってしまいます。その理由は↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 つまり、ブリーフシステムが限界を生みだしているということ。

 

 

自分の限界とは、自分のイマジネーションの限界のことである

 

 

これはコーチングの祖 ルー・タイスさんの言葉です。

過去の何らかの体験または情報の記憶が、私たちの心の中に「思い込み」を形成します。そして、その思い込みがスコトーマを生みだし、“本当の力”を隠してしまいます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

しかも、人の場合、「思い込み」を生みだす記憶とは“失敗”です。情動を伴った辛い記憶が自らを縛りつけていきます。そして、縁起のつながりの中で、ますますお互いを縛りあってしまうのです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12794797.html

 

 *縁起はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

 苫米地博士は、ルーさんの言葉をこのように言い換えていらっしゃいます。

 

 

人間の限界はイマジネーションの限界がつくる

イマジネーションによって人は限界を作り、それを壊すことで新しい世界を獲得していく

 

 

 その「限界を壊す」ことはゴール設定からはじまります。1)100%want toで、2)自分中心を捨てながら、3)“現状の外”にゴールを設定(再設定)するから、限界を超えていくことができるのです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 さらに、心から望むゴールが人生のあらゆる領域にあり(バランスホイール)、ゴールに近づく日々が楽しくて仕方がなくなるほど、「健康」「元気」がアタリマエになっていきます。

その時の内省言語は「いつも元気いっぱいで私らしい」「病気になる気がしない」といった感じ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

人生のあらゆる領域にゴールを設定し、エフィカシーが十分に高いと、目の前のすべてが「ゴールの世界の一部」に感じられます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

すると、気分が高揚したまま次々とアイデアが浮かぶような創造的な状態になります。寝ないで活動し続けても疲れを感じないほどエネルギッシュで、いつも気分爽快。世界はますます明るく輝いて感じられるでしょう。

F-245:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.2;双極性障害>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28916956.html

 

仮に何らかの病を患ったとしても、それは悩むものではなく、ゴール(未来)側から解決(克服)するもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

そのように確信できる力がエフィカシーです。

そんなゴール×エフィカシーの根元にあるはずの“希望”が、「病からの脱洗脳」の最大の鍵であろう と私は考えています。

 PM-04-04;収容生活中にフランクルが発見した「健康」の源泉とコーチングの関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045695.html

 

 

イマジネーションによって人は限界を作り、それを壊すことで新しい世界を獲得していく

 

 ブリーフシステムは必ず外から、しかも過去の記憶でつくられています。

 そのブリーフをしっかりモニタリングし、ゴール側から再評価し(ラベリング)、選択する(「受け入れるか、受け入れないか」を決める)ことが大切です。

 Q-287:ドーパミンの分泌をvol.7;モニタリング&ラベリングの意義>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29863863.html

 

 それこそが“自由”であり、“生きている”ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

  

 逆説的に聞こえるかもしれませんが、「病」は“自由”に“生きる”ための貴重なきっかけになります。“命”の意味を知り、“生”そのものの素晴らしさを認識できるようになるから。

 F-163~antiからwith、そしてwell

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404044.html


 

 最後にもう一度伺います。

 

病からの脱洗脳

 

どのようなイメージが浮かびますか?

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

人間の限界はイマジネーションの限界がつくる

イマジネーションによって人は限界を作り、それを壊すことで新しい世界を獲得していく

 

 上記の言葉は苫米地博士の著書「すごい私になれる魔法の名言」(主婦と生活社)に記載されています。以下、同書の「おわりに」から引用します。

 

 

 このように、イマジネーションによって人は限界を作り、それを壊すことで新しい世界を獲得しています。

 そして、イマジネーションとは言葉と言い換えることもできるでしょう。

 不幸な出来事も、幸せなひとときも、すべては言葉とイマジネーションの中のものなのです。

 ならば、不幸な出来事など、言葉とイマジネーションの力を使って書き換えることは誰にだってできるはず。

 そのためのきっかけが、本書で紹介した言葉になるのではないかと思っています。

 引用終わり

 

 

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 第10回目(R5.2/5開催)のテーマは「縁起」。詳細はこちらで御確認ください↓

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-関連記事-

F-021:平昌五輪で垣間見た言葉の力 ~スピードスケート編~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7701939.html

F-022:平昌五輪で垣間見た言葉の力 ~フィギュアスケート編~

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F-064:「第九」に込められたベートーヴェンの思い

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F-129~The Sweet Hello, The Sweet Goodbye

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_396235.html

F-155:「怒りと絶望しかありません」という言葉に感じた希望

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

 

 

すごい私になれる魔法の名言



F-277L下でのBSB vol.2brainstorming

 

 以下、前回(vol.1)本文からの引用です。

 F-276L下でのBSB vol.1;“風通し”>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30603333.html

 

現在の日本は世界でも突出して感染者数が多く、死者数も急増しています。例えば、WHO(世界保健機関)の週間感染者数の集計(20221212~18日)によると、日本は1046650人で1位。2位韓国45万人、3位米国44万人を大きく上回り、ぶっちぎりのトップを独走しています

 

 これらの感染上位国(日本・韓国・米国)には共通点があります。何でしょうか?

 

 答えは「“ワクチン”接種上位国」。つまり、“ワクチン”を熱心に打ち続けている国ほど、感染が爆発しているということ。これが“現実”です。

詳しくはこちらでどうぞ↓

 追加接種率世界トップの日本が、なぜコロナ感染者数が最多なのか? | アゴラ 言論プラットフォーム (agora-web.jp)

 

 私なりに“現実”を分析してみました。エクスプラネーション・パターン法で。

 エクスプラネーション・パターン法とは人工知能の研究から生まれたもので、情報の分析と次の予想の展開に使われる方法です。具体的には、失敗や期待外れが生じた際に「なぜそうなったのか?」という理由をいくつも考えていきます。

 その後は「トゥイーキング」。過去の失敗の仮説をもとに「今起こっている問題」をすみやかに解決するための修正法(対策)をつくります。

 PM-06-01:過去の“失敗”をもとに問題を解決する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 エクスプラネーション・パターン法による私の仮説は、

    そもそもリーダーが機能していない(←その理由は「〇〇〇がない」?)

    (①がOKだとしても)リーダーの下での「失敗の仮説化」がNG

    (①②がOKだとしても)リーダーの下での「修正法(対策)」がNG

 

 エクスプラネーション・パターン法において大切なのは、「真相を探ることが目的ではない」ということ。不完全性が働くのですから、「原因究明」にこだわる必要はありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

とくに“ワクチン”の場合、今苦しんでいる人(&これから苦しむ人)が大勢いるのですから、すぐに対策を試みるべきです。まずは現状の最適解で。その実行の過程でアサンプション・アップデートを重ねていきます。

F-270:冗長性と多様性 <vol.2;アサンプション・アップデート>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30321842.html

 

 そのような仮説化と修正(対策)をしっかり行うことが、リーダーが今やるべきこと(エンドステート)のはず。

 Q-225:ラベリングにおけるゴールに関連があるないの判断基準はエンドステートでの自分の姿なのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27711225.html

 

 私が最も大切だと思うのは、「『なぜそうなったのか?』という仮説をいくつも考え、『今起こっている問題』をすみやかに解決するための修正法(対策)をつくること」の遥か先にあるゴール。リーダーが思い描き、他と共有する世界(未来)の源となるものです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールを追い続けるからエネルギーが湧きあがり、ゴールを思い続けるからクリエイティビティが発揮されます。その結果としての仮説化と修正(対策)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25090742.html

 

 ゴールは 1)心から望むもので、2)自分中心を捨て去りながら、3)現状の外に設定するもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 本物のゴールは、実現どころか、設定さえ簡単にはできません。定義上“現状の外”にあり、必ずスコトーマに隠れているから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

だから、まずは「スコトーマを外す」ことが重要。スコトーマは 1)知識、2)重要性、3)役割により外れる(生じる)のですから、知識を得ることが最初に心がけるべきことといえます。そもそも知識がなければ、目の前の事象を認識することができません。

ここで注意していただきたいのは、反対に知識があることで新たなスコトーマが生まれてしまうという事実。俗にいう「専門バカ」とは、専門知識に固執することで生じる視野狭窄のことです(=スコトーマ)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9367579.html

 

 御承知のとおり、現代社会はどんどん情報量が増えています。よって、増大した情報(知識)量により、かえってスコトーマが生じやすくなっているともいえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 

だから「抽象度を上げる」!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 「抽象度を上げる」ことは、ソクラテスが「無知の知」という言葉にこめた願いであり、ますます情報量が増大する社会で生きる現代人が身につけるべきブリーフであるといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19879896.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 さらにいうと、「抽象度を上げる」ことは、進化・向上を重ね平和を実現するか? それともこのまま滅亡してしまうか? の分水嶺。

 PM-07-09~11:「平成」という元号に埋め込まれたコード

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16379886.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16541640.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16660261.html

 

 

 では、どうやったら知識を増やしながら、同時にスコトーマを外すことができるでしょうか? どうやったらさらに抽象度を上げることができるのでしょうか?

 

 私が“鍵”になると思っているのは、「ゴールを共有した仲間(同志)の存在」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 いくらゴール(未来)を共有しているとはいえ、ブリーフを構築する記憶は一人ひとり違います。よって、各人はそれぞれ違う世界を認識していることになります。共同幻想を生きながら。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11823351.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11823843.html

 

 その違いをお互いに活用しあうのです。「ブレインストーミング(brainstorming」を重ねることで。

 

 ブレインストーミングとは、「集団でアイデアを出し合うことによって相互交錯の連鎖反応や発想の誘発を期待する技法」のこと。それは“縁起の力(縁起力)”を生みだす方法のひとつといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

ブレインストーミングには4つの原則があります。

1. 判断・結論をださない (結論厳禁)

2. 突飛な考えを歓迎する (自由奔放)

3. アイデア量を重視 (質より量)

4. アイデアを結合し発展させる (結合改善)

 

 …4つ目の「結合改善」とは「ゲシュタルトの統合」のこと。ゲシュタルト(Gestalt)とは、形態を意味するドイツ語で、「全体性を持ったまとまりのある構造」のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 アップル社の共同創設者の一人 スティーブ・ジョブス(Steven Paul Jobs1955~2011年)は、「ゲシュタルトの統合」のことを「connect the dots」と表現しました。それは「抽象度を上げる」と同意です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 その時、“ひらめき”が生まれます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 「“ひらめき”を生むbrainstorming」が、私がイメージする“風通し”の2nd. stepです。

 (Q1st. stepは何でしょうか?)

 

F-278につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 「“ひらめき”を生むbrainstorming」が、私のイメージする“風通し”の2nd. stepです

 

 認知科学者 苫米地英人博士は「普通のひらめき」と「本物のひらめき」を区別されています。皆さんは「本物のひらめき」をリアルにイメージできますか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 以下、苫米地博士の著書「『110分』でひらめき脳に生まれ変わる」(イースト・プレス、p18)より引用します。「本物のひらめき」をぜひ感じてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

 「本物のひらめき」とは何か?

 みなさんは「ひらめき」と聞いて、どういうことをイメージするでしょうか。

 おそらく多くの人が、発明家や経営コンサルタントなどのことを頭に思い描いたのではないでしょうか。

 つまり、「日常生活が快適になるひらめき」「企業が抱えている問題を解決するひらめき」ということでしょう。

 また、一般のサラリーマンであれば、「効率のいい仕事がひらめいた」「世の中の人が求めているサービスがひらめいた」ということを思い描いたかもしれません。

 しかし、それらは「本物のひらめき」ではありません。

 なぜなら、ここで挙げたひらめきは「過去の最適化」でしかないから。

 たとえば、発明家として有名なドクター・中松氏。彼の発明で有名なのは、フロッピーディスクです。フロッピーディスクの磁気ディスクはIBMの発明ですが、彼は磁気ディスクにほこりがかぶらないカバーの発明で特許を取っています。私は特許を照会して調べたことがあります。

 これは、レコード盤の応用です。ホコリがつかないレコードカバーというもので特許を取っているのです。みなさんご存じのとおり、レコードとはレコード盤に刻まれた凹凸の溝で針が振動することによって音が出るというしくみです。ですから、溝にホコリがつくと、音が飛んでしまいます。レコードにとって、ホコリは天敵なのですが、それをドクター・中松氏が解決しました。

 その方法を簡単にいうと、カバーのレコード針が当たるところに穴をあけて、カバーをしたままレコードを回せるようにしたのです。ですから、ドクター・中松氏の特許は、レコードカバーの特許です。そして、フロッピーディスクにも、同じ原理が使われているということで、IBM側と和解したのです。

 私は、彼がフロッピーディスクを本当に発明したのではないと批判したいわけではありません。これが、「本物のひらめき」とは何かを伝える例としてわかりやすいため、例として挙げているのです。

 つまり、ドクター・中松氏の発明は、もともと「レコード盤にホコリがついてしまう」という問題が先にあったということです。ただ、その問題を解決したということ。「どうすれば、レコード盤にホコリがつかないだろうか」と考え、「あ、カバーをすればいいんだ」とひらめいたわけです。

 それがフロッピーディスクでもそのまま応用可能だということでした。

 一般にひらめきといわれるものは「普通のひらめき」であって、「本物のひらめき」ではないことが多いのです。なぜなら、過去の最適化でしかないからです。過去に発見されたこと、過去に理論化されたことを応用したにすぎないのです。

 では、「本物のひらめき」とは何か

 本章では、このことについて述べていきたいと思いますが、先に結論をいってしまいましょう。

 

   「本物のひらめき」とは、問題を抽象化した理論であること

   「本物のひらめき」とは、人類史上初の問題を発見すること

この二つが「本物のひらめき」の条件です。

 引用終わり

 

 

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L-09720217月シークレットレクチャー -09;ブリーフシステムを壊し、スコトーマを外すための方法

 

20217月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の初回。3回を通してのメインテーマは「コーチング×医療×脱洗脳。キーワードは「I×V=R」です。

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 01;病からの脱洗脳

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 02;臨場感世界の現実化(realized virtuality

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 03;思考とは「〇〇と情報の関連性を無作為に組み合わせていくもの」

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 04;わたしたちは共同幻想の中に生きている

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 05;大量の情報を得て、知識化していく

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 06;ブリーフシステムと人格や未来との関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30598161.html

 07;ブリーフシステムを変更する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30622243.html

 08;ブリーフシステムとハビット&アティテュードと抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html

 09;ブリーフシステムを壊し、スコトーマを外すための方法

 

 

 私たちはゲシュタルトとして目の前の世界を認識しています。そのゲシュタルトが意味を決めています。よって、ゲシュタルトが変わると、意味が変わり、世界が書き換わっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 その書き換えを、第三者の利益のために行うのが洗脳で、100%クライアントのために行うのがコーチング では、そのとき書き換わるものは何でしょうか?

 

 答えは「目の前の世界=コンフォートゾーン=ブリーフシステム」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 「ブリーフシステム」に関する大きなゲシュタルトを作り、理解をさらに深めるために、5回にわたって「ブリーフシステム(BSBelief System)」に関する情報を提供しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 繰り返しになりますが、物理空間での具体的な言動(「〇〇と言う/言わない」「◎◎をする/しない」)を矯正したとしても、ブリーフシステムの変更がなければ、いつもの言動(状態)に必ず戻ってしまいます。その理由は↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 では、ブリーフシステムを変更するためにはどうすればよいでしょうか?

 

 

 前回(L-096/08)のテーマは「ハビット」「アティテュード」。それらとブリーフシステムや抽象度との関係についてまとめました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 その中で「煩悩や生存本能のようなものが高位にあって、その人のアティテュードを決めてしまっていることが往々にしてある」という苫米地博士のコメントを紹介しました。

 

 今回は「煩悩」や「生存本能」をコントロールするために心がけるべきことがテーマ。

以下、「30代で思い通りの人生に変える69の方法」(泰文堂、p134)から引用(青字)します。

 

 

凝り固まったブリーフシステムがもたらす固定的な自我。あらゆるブレークスルーを阻む原因はそれです。

 

 ブリーフシステムを変更する際に最大の障壁となるのは「固定的な自我」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 最大・最強のドリームキラーとなるのは、じつは、自分自身です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26417115.html

 

 

イノベーション(中略)これを個人の話に落とし込めば、凝り固まったブリーフシステムを攻め、固定的な自我を変えるということです。

 

 イノベーション(innovation」とは、「物事の『新機軸』『新統合』『新しい切り口』『新しい捉え方』『新しい活用法』を創造する行為」のこと(Wikipediaより)。

 それらの“新”のためには、「スコトーマを外す」「スコトーマが外れる」ことが必須。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 そのために重要なのが“視点の移動”です。ただし、その移動とは、例えば「コップに水が半分入っている」から「半分空である」に変わる/変えることではありません。

 F-254:イノベーションがうまれるとき <前編;視点>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29415081.html

 

 

コーチングを行うとき、私は相手に「最初の12か月のうちに職業以外の人生のゴールを最低2つ考えてきなさい」と必ずリクエストします。じつは、これが読者のみなさんの中に出来上がっているブリーフシステムを壊し、スコトーマを外すための一番手っ取り早い方法です。

 

 ブリーフシステムを変更するための“視点の移動”とは、「視点を変える」ことではなく、「視点を上げる」こと。それは「抽象度を上げる」と同義です。

 だから、「視点を上げる」ことは簡単ではありません。抽象度の高い世界はスコトーマに隠れているため、そもそも認識することすらできません。

 

 「視点を上げる」「抽象度を上げる」ことが重要だが、それは簡単にはできない

 

この難問を解決するのがコーチング。ゴールを人生のあらゆる領域に設定し向かっている間に、自然と視点=抽象度が上がっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 *具体的なワークはこちら↓

 L-07520211… -04;抽象度を上げてIQを向上させる苫米地式トレーニング

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29486824.html

 

 イノベーションとは、同じ抽象度での視点の変化で生まれるものではなく、より高次の抽象度次元への視点の移動をきっかけとして生まれるもの。その時に起こっているのは「ゲシュタルトの統合」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 ところが、うまくスコトーマを外せたとしても、抽象度を上げる=ゲシュタルトの統合は簡単にはできません。「凝り固まったブリーフシステムがもたらす固定的な自我」が強力に邪魔するから。抽象度を上げるどころか、逆に下がってしまいがちです

 

 なぜでしょう?

 

 その理由が“煩悩”です。まずは「『固定的な自我』は煩悩まみれである」ことを厳しく自覚するべき。とくにお金に対する執着や権力への渇望が抽象度を引き下げます。

F-056~:「不摂生が理由で病気になった人の医療費を健康のために努力している人が負担するのは『あほらしい』ことなのだろうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_277070.html

 

 

いまこそ、人間の価値はお金で量れないという原点を思い出し、小乗と大乗の人生のゴールを考えることです。それがスコトーマを外し、脳は勝手にイノベーションとブレークスルーを見つけ出します。それがお金という職業の成功をもたらすのです。

 ほとんどの30代のビジネスパーソンに、この簡単な成功のコツが見えないのは、お金に執着し、自分の価値をお金だけで量ろうとするブリーフシステムが原因です。

 

 人間の価値はお金で量れないという原点

 

 これはコーチングにおいても重要な原点。まずは「職業」と「ファイナンス」を切り分けましょう。その切り分けが“プロフェッショナル”への道を切り拓きます。

 F-027~:プロとアマの違い

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268331.html

 

 

私は前章で、人生のゴールは職業的なゴールだけではなく、複数のゴールを設定すべきだと述べました。30代までの10年間は、お金を中心にしたブリーフシステムがほとんどの人に出来上がっているため、ほとんどの人は、「人生のゴールがお金に換算できる」と思い込んでいます。

 ところが、本当に心から満足できる人生は、お金では手に入りません。自分がいくらお金持ちになったからといって、これといった趣味もなく、地域や社会に貢献するでもなく、深い学識や知識もなく、家族や仲間たちとしっかりした信頼関係を築いていなければ、どこに人生の喜びがあるでしょうか。

 人生のゴールというのは、バランスのとれたものでなくてはなりません。職業的なゴールだけしかない人は、それをどんなに一生懸命追求し、成功したとしても、とても歪な存在といわざるをえません。

 

 まずは自身のゴールを見直しましょう。人生のあらゆる領域にバランスよくゴールを設定し(バランスホイール)、ゴール側からモニタリング&ラベリングを続けていれば、必ず“煩悩”をコントロールできるようになります。もちろん、ゴールも実現していくでしょう。

 Q-287:ドーパミンの分泌をvol.7;モニタリング&ラベリングの意義>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29863863.html

 

 その結果、手に入れるのは「人生の喜び」。

 その「喜び」は、やがてまわりにもひろがっていきます。「凝り固まったブリーフシステムを攻め、固定的な自我を変える」ことは、個人レベルに留まらず、縁起空間中にひろがっていくから。時空を超えて。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 それが「抽象度を上げる」「抽象度が上がる」ということ。

 そもそも“自分”とは「関係によって浮かびあがってくるネットワーク」のこと。その本質は「空(くう)」です。

 PM-02-16:空観、仮観、中観

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 視点=抽象度を上げ、ゲシュタルトを統合し、縁起空間までひろく書き換えていく

 

 それがコーチング!

さらにいうと、「コーチングをマスターし、実践する」ことは、「リーダーの資質」そのものであるといえます。

 F-255:イノベーションがうまれるとき <中編;リーダーの資質>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29466625.html

 

L-098につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

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-関連記事-

F-094~:私はイヤなことは心の中で握りつぶす

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_375251.html

F-206~:マトリックス/Matrix

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414394.html

Q-213~:「ラベリングを夢の中でも行う」ことの意味

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414537.html

 

 

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L-09620217月シークレットレクチャー -08;ブリーフシステムとハビット&アティテュードと抽象度の関係

 

20217月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の初回。3回を通してのメインテーマは「コーチング×医療×脱洗脳。キーワードは「I×V=R」です。

 PM-02-19:夢をかなえる方程式 I×V=R

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

じつは隠れテーマがあります。その隠れテーマは“コーチの心得”といえる「〇〇〇〇〇」。それが何か想像しながらお読みください。Don’t think, feel

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 01;病からの脱洗脳

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30438275.html

 02;臨場感世界の現実化(realized virtuality

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30497354.html

 03;思考とは「〇〇と情報の関連性を無作為に組み合わせていくもの」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30514015.html

 04;わたしたちは共同幻想の中に生きている

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30558230.html

 05;大量の情報を得て、知識化していく

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30566304.html

 06;ブリーフシステムと人格や未来との関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30598161.html

 07;ブリーフシステムを変更する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30622243.html

 08;ブリーフシステムとハビット&アティテュードと抽象度の関係

 

 

 私たちはゲシュタルトとして目の前の世界を認識しています。そのゲシュタルトが意味を決めています。よって、ゲシュタルトが変わると、意味が変わり、世界が書き換わっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 その書き換えを、第三者の利益のために行うのが洗脳で、100%クライアントのために行うのがコーチング では、そのとき書き換わるものは何でしょうか?

 

 答えは「目の前の世界=コンフォートゾーン=ブリーフシステム」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 「ブリーフシステム」に関する大きなゲシュタルトを作り、理解をさらに深めるために、5回にわたって「ブリーフシステム(BSBelief System)」に関する情報を提供します。苫米地博士の書籍からピックアップしながら。

 ぜひ大量の情報を知識化してください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 前々回(L-094/06)、物理空間での具体的な言動(「〇〇と言う/言わない」「◎◎をする/しない」)を矯正したとしても、ブリーフシステムの変更がなければ、いつもの言動(状態)に必ず戻ってしまうことを確認しました。その理由は↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 では、ブリーフシステムを変更するためにはどうすればよいのでしょう?

 

 今回は「いい習慣が脳を変える」(KADOKAWAp18)からの引用(青字)です。

 

 

ハビットとアティテュードが共通しているのは、両方とも脳内にできているパターンだということです。アティテュードの方は少し抽象的な性質が大きく、ハビットは具体的な行動まで伴っているパターンです。

 

 ハビットとアティテュードの違いは抽象度。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 ハビット(Habit)とは「無意識の行動」のことで、抽象度を軸にとった場合の情報空間の底面、すなわち物理空間でのパフォーマンスのこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

  

 一方、アティテュードは「無意識の判断」であり、「行動の性向」のこと。それは思考の一部であり、高次の情報空間(知識宇宙)におけるパフォーマンスのことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 抽象度が違うハビットとアティテュードの共通の上位概念(LUBLeast Upper Bound)が「脳内にできているパターン。別々の概念(ゲシュタルト)である「ハビット」「アティテュード」を、同じ「脳内にできているパターン」とみることはとても重要です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 なぜでしょうか?

 

 

 人間の脳内でそれらがどのように働いているのかというと、まずその人の「信念」であるブリーフシステムBelief System)に基づき、アティテュードが生まれます。次に、そのアティテュードを行動に移します。それが繰り返されるとハビットになっていくのです。

 

 この部分をシンプルに表現すると、「ブリーフシステム→アティテュード→ハビット」。

 この場合の「→」は一般的な時間観、すなわち過去から未来へと向かう時間の流れを意味します。

(コーチング実践者にとっては、もちろん、時間は未来から過去へと流れています)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 コーチング実践者にとって、「→」が意味するのは時間の流れだけではありません。

では、「→」は他に何を意味しているでしょうか?

 

 じつは、その答えはひとつ前の質問とも関連します。別々の概念(ゲシュタルト)である「ハビット」「アティテュード」を同じ「脳内にできているパターン」とみることが重要である理由です。

 

 では、答えを。「→」が意味するのは「抽象度の移動」。

抽象度の移動は、高次から低次へは簡単にできますが、低次から高次へはなかなかできません。高次元はスコトーマに隠れ、認識することさえできないからです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

「『ハビット』『アティテュード』を同じ『脳内にできているパターン』とみる」ことは、その低次から高次へと向かう抽象度の移動のこと。

「ハビット」「アティテュード」という別々のゲシュタルト(部分)がひとつになるとき(connect the dots)、理解がより深まります。さらに大きなゲシュタルト(全体)ができるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 それが人間が持つ「ゲシュタルト能力」です。

 F-260:不満と傲慢のはざまでvol.4;「Connecting the dots~ゲシュタルト、フレーム、スクリプト~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29738652.html

 

 

しかし、一方で人生の目標であるゴール設定の話になると、簡単ではありません。本物のゴールはより抽象度の高い思考から生まれますが、それがブリーフシステムの中で常に高位にあるとは限らないのです。依存性の観点から言えば、「煩悩」や生存本能のようなものが高位にあって、その人のアティテュードを決めてしまっていることが往々にしてあるのです。

 

 ゴールは現在のブリーフシステムよりもさらに高次元に存在するもの。それが“現状の外”という意味です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 博士が書かれているとおり、ゴール設定は決して簡単ではありません。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 私は「空観がコーチングのスタートライン」だと思っています。その空観とは、大乗仏教でいう“悟り”のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 では、しっかり悟り、無事に「スタートライン」に立つためには何が必要でしょうか?

 

 

 しかし、抽象度の高いゴール設定を可能にするのもまた知識なのです。しかも、必要なのは大量の知識。大量の知識が思考の抽象度を押し上げ、ブリーフの階層性を抽象度の高位にそった形に整え、個々人のゴールに適したアティテュードをつくると、それがハビットに影響していくのです。

 

 答えは「大量の知識」。

 「大量の知識が思考の抽象度を押し上げ、ブリーフの階層性を抽象度の高位にそった形に整え、個々人のゴールに適したアティテュードをつくると、それがハビットに影響していく」のを実現する(導く)ことこそが、シンの教育だといえます。

 PM-05-13~15:そもそも教育とは?-6-1~3;人間形成

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html

 

L-097につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

「大量の知識が思考の抽象度を押し上げ、ブリーフの階層性を抽象度の高位にそった形に整え、個々人のゴールに適したアティテュードをつくると、それがハビットに影響していく」のを実現する(導く)ことこそが、シンの教育だといえます

 

 講義や講演を行う際に、私がいつも心がけていることです。

 Q-164:苫米地アカデミーに参加するか? タケハラ先生のセミナーに参加するか? で迷っています

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24204264.html

 

 

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-関連記事-

F-257~:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421948.html

Q-144~191019/20 鹿児島セミナーレポート

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400287.html

L-078~20213月シークレットレクチャー

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422732.html

 

 

いい習慣が脳を変える

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I-103:【告知】コーチング・デ・コンパッションクラブ<230205> 受付開始

 

 すべてのはじまりは“現状の外”へのゴール設定

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

双方向(多次元)の縁起を意識した気楽なクラブ活動をはじめました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ(CoacHing de Compassion ClubCHCC)」。

(詳しくはこちら↓)

1

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27936349.html

2

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28045280.html

 

 

CoacHing de Compassion Club

 

 

 このクラブ自体のゴールは「コンパッション実現」。コンパッションとは「慈悲」のことです。

20分(~最長30分)のクラブ活動を通じて、「Compassion = 慈悲」を体感&共有しながら、コンフォートゾーン化していくことを目指します。気楽にw

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 その実現のためにエンドステートを2つ設定しました。

 (エンドステート、COA、アサンプションはこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

1つ目(クラブ活動前半)は認知科学者 苫米地英人博士が教示されるコンパッションを確認していきながら、「お互いにスコトーマを外しあい、知識を習得・共有していく」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 2つ目(クラブ活動後半)はお互いにエフィカシーを高めあいながら、「コンパッションを高次の抽象度で臨場感豊かに体感しつつ、物理空間でしっかり実践(実装)する」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 *物理空間(=情報空間の底面)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 毎回、苫米地博士の著書「近未来のブッダ」(サンガ)より引用します。

 初回(220205開催)の反省を踏まえ、今後は告知の際に次回開催時の引用部分を提示することにしました。

 PM-06-01:過去の“失敗”をもとに問題を解決する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 開催は不定期です(平日/週末の午前/午後)。1週間前までにはブログで告知します。

クラブ活動時間は20分間を予定しています(最長30分)。自由に参加してください(途中入退室可能)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 次回は R5.25日(日) 午前11時~ 開催。受付は5分前からです。

 

 申し込みは下記メールアドレスに。件名を「コンパッションクラブ<開催年月日>申し込み」としてください。

例:「コンパッションクラブ<230205>申し込み」

 

 申し込み・お問い合わせ(メール)

coachfor.m2@gmail.com

 

 お申込みいただいたら、zoom招待URLを返信します。あとは当日参加するだけです。

*自動返信ではありません。タイムラグを(compassionしながら)お楽しみください

*招待URLの転送等は御遠慮ください。参加できるのは申し込み者のみです

*申し込み時から匿名可とします(クラブ活動時の表示も)。ご自由にどうぞ

*友人や御家族等と一緒に一端末で参加する場合、申し込みは代表者だけでOKです

*クラブ参加時はカメラ・マイクともにオンにしてください。どうしても顔を出したくない方はzoomに搭載されているフィルター機能をご利用ください

(マスク・覆面・仮面のリアル使用も可w

*注意;録音・録画・撮影は御遠慮ください(私も行いません)

 

 

230205>前半のテーマ(引用部分、p46)はこちら↓

 

230205-1;確率で行動する

 

 

 230205>後半のテーマ(引用部分、p205)はこちら↓

 

230205-2;八正道の瞑想

 

 

 最後にもう一度、「近未来のブッダ」(サンガ、p151~)より引用します。

 

 

 現代版慈悲は「一緒に楽しみましょう」

 宗教は、たくさんの人に開かれていて、役に立ってこそ存在意義があります。ブッダの時代は「四つの苦をなくしてあげる」といえば、そのニーズは絶大でした。でも、今はそれではだれもついてこないのです。

 ブッダの時代、大衆のニーズに、教えを説いて応えた実績は意義深いです。しかし、今やニーズが違ってきています。そういう意味では、ブッダの教えが有効に人々の役に立っていないような懸念を感じます。

 宗教は、多くの場合は本人の救済に役立ってこそのものです。そういう機能を提供していくことの大前提として、たくさんの人の耳に届く、たくさんの人が聞きたいと思うメッセージを発信していないといけません。ブッダの教えも基本は不変ですが、時代が変わるにつれて説き方もバージョンアップしていくべきですし、コンパッションという考え方もどんどん現代化していくべきです。

 二十一世紀のコンパッションは、「一緒に苦しみましょう」とか、「一緒に憐れみましょう」とか、「私もあなたと同じように苦しんでいるんですよ」でなくていいと思います。もちろん、そういうニーズにも応えますが、もっと一般的な、基本的には現代社会の楽しさや快適さを享受できている人たちに応える「一緒に楽しみましょう」でいいのです。

 引用終わり

 

 

 さぁ、一緒に楽しみましょう!

 縁がつながることを楽しみにしています。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

2つ目(クラブ活動後半)はお互いにエフィカシーを高めあいながら、「コンパッションを高次の抽象度で臨場感豊かに体感しつつ、物理空間でしっかり実践(実装)する」

 

 抽象度が上がるほど具体的な情報量が減っていくので、臨場感は下がっていきます。

ところが、それは「臨場感についての認識の誤解」(by苫米地博士)。詳しくはこちらで↓

 Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 

-関連記事-

Q-265~:臨場感世界をまったく同じように感じることが可能なのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420880.html

 

 

近未来のブッダ



F-276L下でのBSB vol.1;“風通し”>

 

 前回まで「冗長性」「多様性」をキーワードに、“システム”の運用について考察しました。苫米地式のコーチとして。

 F-269~:冗長性と多様性

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422834.html

  

 その中で苫米地博士が「ブリーフィング」について言及されている文章を引用しました(「コーポレートコーチング(上)」)。

「ブリーフィング(briefing)」とは、実際の行動に移る前に、ミッションの共有、手順の確認、あるいは想定される状況のシミュレーションなどを全員で確認すること。「ブリーフ(brief)」とは、「短い」「手短な」「簡潔な」という意味です。

ブリーフィングは、組織という“システム”の風通しをよくすることにも役立ちます。

 F-274:冗長性と多様性 <vol.6;プロフェッショナルなマインド>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30503310.html

 

 ところで、新型コロナ感染症(COVID-19)によって世界が様変わりしてから、早くも3年が経過しています。

 現在の日本は世界でも突出して感染者数が多く、死者数も急増しています。例えば、WHO(世界保健機関)の週間感染者数の集計(20221212~18日)によると、日本は1046650人で1位。2位韓国45万人、3位米国44万人を大きく上回り、ぶっちぎりのトップを独走しています。

 (原稿執筆時最新の集計1/5~1/11においても、日本は118232人と10週連続の1位。46万人で2位のアメリカに2倍以上の大差をつけています)

 

 全国一斉休校が断行された頃(2020年)は“沈黙の春”でしたが、今では完全に賑わいを取り戻しています。ここ鹿児島でも。

皆さんのまわりも3年前とはだいぶ違った感じになっているのではないでしょうか?

 F-139:沈黙の春

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22636357.html

 

 その理由は“慣れ”。

 Q-257:私、立ち直れるかな? <中編;組織~社会の視点で>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28703188.html

 

日本での感染者数は今が最多。死者数も今が最悪です!

だから、本当は今こそこれまでの施策を見直すべきなのに、一向にアサンプション・アップデートが行われません。

F-270:冗長性と多様性 <vol.2;アサンプション・アップデート>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30321842.html

 

 それどころか、この期に及んで「旅行者支援」。

“ワクチン”を接種するほど感染しやすくなることは、昨春、厚労省がしっかり示していた科学的事実です(当初は誤ったデータが公表されていました)。

なのに“ワクチン”の接種は続けられ、さらには生後6カ月~の子どもたちにまで拡大されています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12935916.html

 

現状は「最悪の未来予想(I)が現実化している(R)」といえます。

(とても残念ですが、本当の“最悪”はこれからやってきます)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

こんなにもひどい状況なのに、責任ある方々が改めないのはなぜなのでしょう?

I-098:大切な人の命を守るために ~新型コロナワクチンに関する情報(リンクあり)の御紹介~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30221437.html

 

 *私の“解”はこちら↓

 F-035~:クライシス(危機)の本質

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_395184.html

 

 

 結果として、すっかりクライシスに慣れてしまった一般社会と、どんどん疲弊していく医療・介護現場との間に、とても大きなギャップが生じています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 そのギャップはますます現場を緊張させます。医療・介護現場に携わる方々は、今後さらに「Fight or Flight」に陥りやすくなるはずです。老病死に苦しむ患者さんやその家族とともに。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 このような厳しいcaseに対して、私が意識しているのが”風通し“

 

 コロナやインフルエンザといった具体的な対策(生物学的感染症)としてだけでなく、個人レベルでも(心理学的感染症)、組織や社会のレベルでも(社会的感染症)、“風通し”が重要だと思っています。

 F-186:「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」との縁で気づいたこと -033つの“感染症”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25734821.html

 

 

 以下、具体的な事例を紹介します。(一部変更を加えています)。“風通し”をイメージしながらお読みください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 昨年、2度もコロナクラスターを経験した某医療機関では、実際の体験をもとに次のクラスターに備えた話し合いを定期開催していました。「感染対策委員会」として。

 さらに、情報を法人全体で共有するために、新たに事業所の垣根を超えた「感染対策会議」が設けられ、感染予防や封じ込めのためのアイデア出しが行われました。
 キーワードは「自由」。「突飛なアイデアほど大歓迎」という雰囲気です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 そんな中、複数の事業所で同時多発的にコロナクラスターが発生。次々にスタッフ(&家族)や患者さんが感染していく中、プランどおりにコロナ対策が行われました。具体的には

 ・業務内容のシンプル化(トリアージ)

 ・人員の再配置・他事業所への応援要請

 ・スタッフ不足による業務負担増加に伴う心身不調への対応

 ・コロナ患者の体調悪化(とくに呼吸)への対応

 ・コロナ患者・非感染者の心理状態悪化(不安、抑うつ、不眠など)への対応

 ・コロナ患者・非感染者のBPSD悪化(妄想、暴言・暴力、徘徊など)への対応

 ・部屋移動とそれに伴う悪影響への対応

 ・非感染者の導線確保(トイレや入浴など)

 ・感染拡大予防を実施しながらのリハビリ継続  …etc.

 

 *トリアージ(triage)はこちら↓

 F-146~:トリアージをコーチの視点で考える

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_401494.html

 

 *BPSDはこちら↓

 Q-230~:「財布を娘に盗られた」といった被害妄想がでている老人に対して、どのように対応すればよいでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416986.html

 

 状況はどんどん変わっていきます。まさに無常。その度にリーダーを中心に話し合いが行われ、対策が実行されていきました。

 話し合いはほとんど立ち話で行われ、リーダーは即断即決。

でも、その間に様々な意見がしっかりとリーダーに伝わっていました。職種や年齢はまったく関係なく、あらゆるスタッフから。

 

 さらに、一度リーダーが行なった決定は迷いなく行われていました。全員一丸となって。

 もしも状況が変わったなら、リーダーにすぐに報告がいき、すみやかに話し合いが行われました(アサンプション・アップデート)。

 そして、また新たな対策を実行。一丸となって。

 

 

 残念ながら、今もクラスターは続いています。”ワクチン“接種を続ける限り、これからも繰り返し起こるのでしょう。

 でも、きっと新たな課題(case)を見つけ、さらにいい対策(plan)を重ねていくはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

絶望を希望に変えることができるから。

 F-155:「怒りと絶望しかありません」という言葉に感じた希望

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

 

 スコトーマを外し「出口」を見つけることができ、さらには「出口」の先までしっかり見通すことができるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 その状況を見守りながら、私が感じたのが“風通し”です。

 

F-277につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

現在の日本は世界でも突出して感染者数が多く、死者数も急増しています。例えば、WHO(世界保健機関)の週間感染者数の集計(20221212~18日)によると、日本は1046650人で1位。2位韓国45万人、3位米国44万人を大きく上回り、ぶっちぎりのトップを独走しています

 

 感染上位国(日本・韓国・米国)には共通点があります。何でしょうか?

 (答えは次回)

 

 共通点を見いだすためには、抽象度を上げなければなりません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 抽象度を上げる

常に抽象度を上げ続ける

 

 そのハビット&アティテュードは、今後ますます重要になっていくはずです。その理由は?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 

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 第10回目(R5.2/5開催)のテーマは「縁起」。詳細はこちらで御確認ください↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30531881.html

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

F-140~:不要不急

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400247.html

F-184~:「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」との縁で気づいたこと

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_410505.html

F-237~:「出口が見えない」と「出口戦略」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419486.html

Q-256~:私、立ち直れるかな?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420158.html

 

 

コーポレートコーチング(上)

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L-09520217月シークレットレクチャー -07;ブリーフシステムを変更する方法

 

20217月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の初回。3回を通してのメインテーマは「コーチング×医療×脱洗脳。キーワードは「I×V=R」です。

 PM-02-19:夢をかなえる方程式 I×V=R

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

じつは隠れテーマがあります。その隠れテーマは“コーチの心得”といえる「〇〇〇〇〇」。それが何か想像しながらお読みください。Don’t think, feel

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 01;病からの脱洗脳

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30438275.html

 02;臨場感世界の現実化(realized virtuality

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30497354.html

 03;思考とは「〇〇と情報の関連性を無作為に組み合わせていくもの」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30514015.html

 04;わたしたちは共同幻想の中に生きている

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30558230.html

 05;大量の情報を得て、知識化していく

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30566304.html

 06;ブリーフシステムと人格や未来との関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30598161.html

 07;ブリーフシステムを変更する方法

 

 

 私たちはゲシュタルトとして目の前の世界を認識しています。そのゲシュタルトが意味を決めています。よって、ゲシュタルトが変わると、意味が変わり、世界が書き換わっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 その書き換えを、第三者の利益のために行うのが洗脳で、100%クライアントのために行うのがコーチング では、そのとき書き換わるものは何でしょうか?

 

 答えは「目の前の世界=コンフォートゾーン=ブリーフシステム」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 「ブリーフシステム」に関する大きなゲシュタルトを作り、理解をさらに深めるために、5回にわたって「ブリーフシステム(BSBelief System)」に関する情報を提供します。苫米地博士の書籍からピックアップしながら。

 ぜひ大量の情報を知識化してください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 前回(L-094/06)は、物理空間での具体的な言動(「〇〇と言う/言わない」「◎◎をする/しない」)を矯正したとしても、ブリーフシステムの変更がなければ、いつもの言動(状態)に必ず戻ってしまうことを確認しました。その理由は↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 では、ブリーフシステムを書き換えるためにはどうすればよいでしょうか?

 

 今回は「『言葉』があなたの人生を決める」(フォレスト出版、p57)から引用(青字)します。

 

 

ブリーフシステムを変える方法は、2つあります。ひとつは人生のゴールを設定すること。もうひとつはビジョンを描くことです。

 

 コーチングの祖 ルー・タイスさんの言葉を紹介します。

 

Goal comes first. Reality is second.

 

直訳すると「ゴールが1番目。現実が2番目」ですが、個人的には「ゴールが先、認識は後」という表現の方がしっくりきます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8583393.html

 

 「現実があり、その現実を認識している」わけではないからです。現実と思えるものはすべて幻で、私たちの認識が“現実”を生みだしています。

 F-034~:「何もないところからレンブラントを発見」は正しい?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268332.html

 

 その認識に強く影響を与えるのがブリーフシステム。ブリーフに合致するほどRASのフィルタリングを通過して認識にあがりやすくなり、一方でブリーフに合致しないものはスコトーマに隠れ認識できなくなります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 前回も確認したとおり、ブリーフシステムは記憶で構築されています。つまり、すべて過去。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 そんなブリーフシステムを、未来側から自由に再構築するのがコーチングです。その第一歩がゴール設定。ゴール設定によって「未来の記憶(future memory)」をつくることができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールは 1)心から望み、2)自分中心を捨て去り、3)現状の外に設定するもの。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 本物のゴールは漠然としたイメージであるはず。なかなかクリアに思い描くことはできません。

 F-189~:くっきりとした姿が見えているわけではないけど、おぼろげながら浮かんできたんです

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_411502.html

 

 なぜなら、2)自分中心を捨て去った、3)現状の外のゴールとは、より抽象度の高い次元にひろがる縁起のことだから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 社会に、そして未来に、どこまでもひろがっていくつながりが“自分”の正体

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 本物のゴールは漠然としたイメージであり、なかなかクリアに思い描くことはできない

 

 だから、ビジョン!

 ビジョンとは、ゴールを達成したときに“自分”が認識している世界のこと。

 それはゴール側のコンフォートゾーンのことでもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 

現状の外側にゴールを設定すれば、あなたのブリーフも変わります。それがあなたに、これまでとは違う結果と、新しい人生をもたらします。このことは、あなたが人生のゴールをどのように設定するかという点にかかっているわけです。

 

 ポイントは「ゴール設定→ブリーフ変更」という順序。ブリーフ=“自分”を変えること自体を目的とするべきではありません。

 Q-117:「コーチングは変わるためにあるものではない」の真意とは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20576958.html

 

 なぜでしょう?

 

 

現在のアティテュードのままビジョンを追求しようとすれば、ネガティブな情動を取り込んでしまうかもしれません、あなたのブリーフシステムには、過去に経験した状況への情動的反応が記憶されています。そのネガティブな情動が新しい取り組みへの反発や回避へ、あなたを駆り立てるからです。

 

 答えのひとつは「ネガティブな情動を取り込んでしまう」から。

 ブリーフは記憶でつくられますが、その記憶とはたいてい“失敗”の記憶。「“失敗”したときにモノを覚える」というのは、すべての人間に共通の脳の特性です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 

 そのためにも、アティテュードを変え、いまの現状のブリーフシステムを壊すことは、ブリーフを変え、将来のビジョンを思い描くための非常に大切な方法です。

 

 アティテュードを変える」ことができるのは、あくまでもゴールがあるから。「現状のブリーフシステムを壊す」こと自体が目的化すると、かえって自分自身がドリームキラー化してしまいます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 しかも、最大・最強のドリームキラーになりかねません。

 Q-203:「自分自身が最大のドリームキラー」という意味はどういうことなのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26417115.html

 

 一昨年末(2021年)、苫米地博士はコーチングの奥義を明かされました。その奥義とは、「関数pの再定義を促すのではなく、可能世界“w”から別の“w1”に移行することを促す」。詳しくはこちらでどうぞ↓

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 

211213バラだん04

「バラいろダンディ」(TOKYO MX20211213日放送回)

「コーチングの基本概念を習熟して、新年に向けてエフィカシーをブーストしよう」

https://www.youtube.com/watch?v=45-1UEYkl7Q

 

 

L-096につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

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-関連記事-

Q-238~:気楽に生きたいのですが

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418094.html

Q-240~:毎日、無気力感に悩まされています ~気楽に生きる際の注意点~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418402.html

Q-243~:続・気楽に生きたいのですが… ~「気楽に生きる」ということ~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418403.html

Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

 

「言葉」があなたの人生を決める

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L-09420217月シークレットレクチャー -06;ブリーフシステムと人格や未来との関係

 

20217月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の初回。3回を通してのメインテーマは「コーチング×医療×脱洗脳。キーワードは「I×V=R」です。

 PM-02-19:夢をかなえる方程式 I×V=R

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

じつは隠れテーマがあります。その隠れテーマは“コーチの心得”といえる「〇〇〇〇〇」。それが何か想像しながらお読みください。Don’t think, feel

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 01;病からの脱洗脳

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30438275.html

 02;臨場感世界の現実化(realized virtuality

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30497354.html

 03;思考とは「〇〇と情報の関連性を無作為に組み合わせていくもの」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30514015.html

 04;わたしたちは共同幻想の中に生きている

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30558230.html

 05;大量の情報を得て、知識化していく

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30566304.html

 06;ブリーフシステムと人格や未来との関係

 

 

 私たちはゲシュタルトとして目の前の世界を認識しています。そのゲシュタルトが意味を決めています。よって、ゲシュタルトが変わると、意味が変わり、世界が書き換わっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 その書き換えを、第三者の利益のために行うのが洗脳で、100%クライアントのために行うのがコーチング では、そのとき書き換わるものは何でしょうか?

 

 答えは「目の前の世界=コンフォートゾーン=ブリーフシステム」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 「ブリーフシステム」に関する大きなゲシュタルトを作り、理解をさらに深めるために、5回にわたって「ブリーフシステム(BSBelief System)」に関する情報を提供します。苫米地博士の書籍からピックアップしながら。

 ぜひ大量の情報を知識化してください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 今回は「『イヤな気持ち』を消す技術」(フォレスト出版、p48)からの引用(青字)です。

 

 

ブリーフシステムとは、たとえば私はどういう人間なのか、相手といるときはどう振る舞うか、社会に対して自分はどう働きかけるのかなど、その人が身につけている認識のパターンのことです。

 

 前々回(L-092/04)確認したとおり、この世は情報であり、ただの幻想にすぎません。ただ、各自が情報(幻想)をリアルにし、さらに他と共有しながら臨場感を強化しあい、まるで実在しているかのように感じているだけです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 情報(幻想)をリアルにするのが、各自の「認識のパターン」。そのパターンは「情動を伴った体験の記憶」と「抽象化された情報の記憶」によってつくられています。時間でいえばすべて過去。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 

 この認識のパターンは、脳の前頭前野に蓄積されています。

 人はそのブリーフシステムによって、未来のことを予期したり、予想したりします。そして、その予期や予想にしたがって人はあらゆる選択と行動を行っています。

 

 過去の記憶によってつくられたブリーフシステムで予期・予想する未来はすべて“現状”。“現状”に留まることは、「過去の呪縛に囚われた状態」であり、「無人運転」「自動運転」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

さらには、必ず「前頭前野に蓄積」された認識のパターンを用いているかといえば、そうともいえません。とくに不安や恐怖が強い場合、容易に前頭前野によるコントロールを失ってしまいます。その結果陥ってしまうのが、「戦うか、逃げるか」という心理状態(Fight or Flight)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 

前頭前野の認識パターン、すなわちブリーフシステムは、人間が先を予測する期待のパターンでもあります。

 

 そのような心の状態(Fight or Flight)では、うまく「先を予測する」ことはできません。IQが下がっている(=抽象度が下がっている)から。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 だからリラックスが重要! そのために逆腹式呼吸を行います。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23645730.html

 

 

個々人の心理的特性は、その人のブリーフシステムによって決まり、それが人格という誰の目にもわかる形で外部に現れるのです。

 

 外部に現れる」の代表的なものが、物理空間での言動。

 私たちは、つい、物理空間での具体的な言動(「〇〇と言う/言わない」「◎◎をする/しない」)を矯正してしまいがち。でも、ダイエット等で多くの方が経験しているとおり、ブリーフシステムの変更がなければ、いつもの言動(状態)に必ず戻っていきます。

ホメオスタシスが働くからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 

 もちろん、人間が持つブリーフシステムは1つではありません。

 前頭前野には、その人がつくりあげたいくつものブリーフシステムが収められており、それらが人間の複雑な内面の動きをつくりだしています。

 

 私は「いくつものブリーフシステム複雑な内面の動き」を肯定的に捉えています。その複雑さが豊かさを生む(well-being)と信じているから。

 F-269~:冗長性と多様性

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422834.html

 

むしろ意図的にたくさんのブリーフシステムを持つべきです。

 

 では、ここで問題。

 「意図的にたくさんのブリーフシステムを持つ」ために行うことは何でしょうか?

 

 

 人間の内面で深い葛藤が起こるのは、前頭前野のブリーフシステム同士が互いに矛盾を起こすからです。

 

 そう、答えはゴール設定。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールは人生のあらゆる領域に設定していきます(バランスホイール)。例えば、「職業」「趣味」「家庭」「生涯学習」「健康」「ファイナンス」「生涯学習」など。

そのゴール(カテゴリ)ごとに、新たなブリーフシステムをつくりだすことになります。なぜでしょう?

 

 ゴールとは、“現状の外”に設定するものであり、まったく新しい未来だからです。“現状の外”とは、これまでのコンフォートゾーンの外であり、より高次の次元のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

 ゴール設定後の“自分”の拡張がバランスホイールでの複数の領域(カテゴリ)でおこるとき、「人間の内面での深い葛藤」は明日を生みだすエネルギーと創造性に変わっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25090742.html

 

L-095につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

前頭前野の認識パターン、すなわちブリーフシステムは、人間が先を予測する期待のパターンでもあります。

 そのような心の状態(Fight or Flight)ではうまく「先を予測する」ことはできません。IQが下がっている(=抽象度が下がっている)から

 

 うまく大脳辺縁系優位から前頭前野優位に戻せたとしても、「期待のパターン」のコントロールは簡単ではありません。容易にコントロールを失ってしまい、再び大脳辺縁系優位(Fight or Flight)に陥りがち。なぜでしょう?

 

答えは「認知的不協和が働く」から。ゴールのイメージ(I)、そして臨場感(V)が強烈であるほど、認知的不協和のマネジメントは難しくなります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 *その“マネジメント”について考察しました↓

 S-04-19:「人間関係の悩み」を「解決すべき課題」に変える方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23645627.html

 

 

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 第10回目(R5.2/5開催)のテーマは「縁起」。詳細はこちらで御確認ください↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30531881.html

 

 

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一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-163~:アンチ(anti)からウィズ(with)、そしてウェル(well)へ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404044.html

F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart

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F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 

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F-275:冗長性と多様性 <vol.7DevSecOps

 

 先日(20221031日)、認知科学者 苫米地英人博士が「バラいろダンディ」(TOKYO MX)に出演され、「世界的有事におけるスターリンクの安全な運用法」について講義されました。まずはこちらを御確認ください↓

 世界的有事におけるスターリンクの安全な運用法 Dr.苫米地 2022年10月31日 - YouTube

 

 博士は「有事を前提とした計算機システムと通信ネットワークの基本原則」として、「通信(情報)の冗長性の確保」と「システム(ハードソフト)の多様性」について語られています。

 

 視聴後に苫米地式のコーチ&ヒーラーとして感じたことをまとめます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 vol.1;有事を前提とした計算機システムと通信ネットワークの原則

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30221598.html

 vol.2;アサンプション・アップデート

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30321842.html

 vol.3;デタッチメント・ユニット

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30335231.html

 vol.4;「マルチな次元が組みあわされるシステム」の礎

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30383825.html

 vol.5;抽象度×バランスホイール

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30452009.html

 vol.6;プロフェッショナルなマインド

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30503310.html

 vol.7DevSecOps

 

 

 より高い次元への志向を忘れ、現状の最適化に囚われていた

 

 それが私の“失敗”の本質。「差別」と「区別」の違いがわからなくなった理由です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

 その“失敗”を仮説化し、トゥイーキングした結果たどり着いたのが、「“自分”のデタッチメント・ユニット化」。トゥイーキング(tweaking:直す)とは、過去の失敗の仮説をもとに、「今起こっている問題」をすみやかに解決するための修正法をつくるシステムのことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 F-271vol.3)やF-272vol.4)で解説したように、「3から7程度の機能・役割を持つユニット集合体」を“自分”の中に作りあげるのがデタッチメント・ユニット化。私の場合、「コーチ」「リーダー」「テクノクラート」「ワーカー」「ヒーラー」という5つの機能を、同時並行的に発揮することをイメージしています。

 ひとつのゴールに対して、抽象度を下げた次元に、それぞれの機能(「コーチ」「リーダー」「テクノクラート」「ワーカー」「ヒーラー」)がある感じ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 ゴールは、もちろん、人生のあらゆる領域に設定しています(バランスホイール)。例えば、「職業」「趣味」「家族」「社会への貢献」「ファイナンス」「健康」「生涯学習」

そのゴール(カテゴリ)ごとに「コーチ」「リーダー」「テクノクラート」「ワーカー」「ヒーラー」という機能を設定しています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26037409.html

 

デタッチメント・ユニット化による「多様なゴール(カテゴリ)×多彩な機能」を意識に上げ続けることは、「多様性の維持」と「冗長性の確保」を実現すると思っています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 

 さらに、一昨年(2021年)から、「リーダー」と「ヒーラー」「コーチ」と「テクノクラート」「ワーカー」というように、あえて3つのグループ(ゲシュタルト)に分けるようにしました。それは私なりのアサンプション・アップデート。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 きっかけとなったのは、苫米地博士の「バラいろダンディ」(TOKYO MX)での2つの講義(下記リンク)です。ともに「DevSecOps(デブセクオプス)」について言及されています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 *「デジタル庁成功のための苫米地提言」(202196日放送)

 Dr.苫米地 デジタル庁成功のための提言 Dr.苫米地 2021年9月6日 - YouTube

 

 *「相次ぐ“サイバーインシデント”を防ぐために」(20211018日放送)

 相次ぐ"サイバーインシデント"を防ぐために Dr.苫米地 2021年10月18日 - YouTube

 

 

DevSecOps(210906バラ色ダンディ)

「バラいろダンディ」(TOKYO MX202196日放送回)より引用

 

 

 Dev(デブ)」とは開発(Development)、「Sec(セク)」とはセキュリティー(Security)、「Ops(オプス)」とは運用(Operation)のこと。

 

 抽象度という軸を取った場合、情報空間(底面は物理空間)を下るように運用(Ops)しながら、同時並行的に情報空間を上がっていくように開発(Dev)を進め、その間中がっちりセキュリティ(Sec)を行っている というのが「DevSecOps」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 「DevSecOps」は、「Development」「Security」「Operations」を1つのものとして考える、システム開発の最新パラダイムです。

 「1つのものとして考える」とはゲシュタルト化のこと。独立したゲシュタルトをさらに大きな1つのゲシュタルトに統合するから(全体)、「Development」「Security」「Operations」という各機能(部分)を最大限発揮することができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 「DevSecOps」は、もともとは「DevOps(デブオプス)」という開発と運用をセットで考える仕組みだったそうです。そこにセキュリティーまで統合されて、今のパラダイムに進化したそう。

 具体的には、数週間単位のカプセル化された開発サイクルで行われ、頻繁な変更も同時並行的に行われます。その変更や更新は自動化でき、秒単位でどんどん行われるそう。

苫米地博士が話された例でいうと(20219月放送回)、グーグルは1日に45千回もシステム変更をしているそうです。もちろん、その間に運用、つまりグーグルのサービス提供が止まることはありません。

 

 私は「“自分”のデタッチメント・ユニット化」によって、「DevSecOps」を個人のマインド(脳と心)に構築することができると思っています。

 

 なぜ構築できるのかというと(warrant

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

  

 そう、すべては「情報」だから。

その「情報」を処理するシステムがマインド(脳と心)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 

 *詳しくはこちら↓

 PM-01-11~17:超情報場仮説(理論)-1~7

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 身近な言葉に置き換えると、「Dev」とは理学で、「Ops」は工学といえるはず。人間のマインドでいうと、「Dev」とは前頭前野内側部の機能(感性、社会的情動)で、「Ops」は前頭前野外側部の機能(論理)であるはずです。

 S-02-11:アインシュタインの“直観”の源

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18911304.html

 

 

 ところで、「Dev」と「Ops」の間には「Sec」、すなわちセキュリティーが必要です。なぜでしょうか?

 

 1の答えは「人間には情動(感情)がある」から。

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

情動(感情)優位になってしまうと、前頭前野内側部の機能(感性、社会的情動=「Dev」)ばかりか、前頭前野外側部の機能(論理=「Ops」)さえも発揮することができません。IQが下がり、短絡的になるからです。いわゆる「Fight or Flight」という状態に陥ってしまいます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 そうならないための機能が「ヒーラー」。コーチング用語を用いると、コンフォートゾーン(CZ)を維持することがその役割です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 ただし、CZに留まったままでは“現状の外”に新たなゴールを見いだすことができません。スコトーマが外せないから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 おそらくCZの中でも「Ops」は可能でしょう。それは論理を駆使した現状の最適化といえるから。しかし、「Dev」の方は絶対にできないはず。スコトーマが外せなければ、より高次の抽象度次元に進むことができません。

 PM-06-06:仮説01)変わらないコンフォートゾーン(CZ)が生みだす「現状維持の壁」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

 それが第2の答え。「Dev」のためにはCZを打ち破る必要があります。そして、そのための機能が「コーチ」といえます。

 PM-06-17:仮説12)リーダー、マネジメント、コーチの役割と抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14526054.html

 

 つまり、DevSecOps」を個人のマインドに構築した場合の「Sec」とは、CZを維持するヒーリングとCZを超越するコーチングをダイナミックに実行すること。

 

 そのヒーリング×コーチングによる「Sec」により、より高次の抽象度次元に向かう「Dev」と低次の抽象度次元での運用(実装化)である「Ops」を同時に成し遂げることができます(ハズ)。

 Q-191:ヒーリングとコーチングの関係がよくわかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

 

 それは前回(F-274/vol.6)取り上げた「プロフェッショナルなマインド」、すなわち「抽象度を常に2つぐらいあげたサブミッションの遂行」と「エンドステート達成」に対するエフィカシーを維持することにも通じます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 

 このシリーズでは、苫米地博士が「有事を前提とした計算機システムと通信ネットワークの基本原則」として、「通信(情報)の冗長性の確保」と「システム(ハードソフト)の多様性」について語られたこと縁に、苫米地式のコーチ&ヒーラーとして感じたことを言語化しました。

 

 その初回(F-269/vol.1)に「アリの社会(コロニー)には、必ず『働かないアリ』が存在する」ことを紹介し、「人間の場合、『全て同じ』を目指しても大丈夫なのでしょうか?」「アリ以上に『全て同じ』は危険なのではないでしょうか?」と問いかけました。

 

 あらためて伺います。

 

皆さんはどう思いますか(case-side)?

 そして、その答えに対して、これから何を行いますか(plan-side)?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 そのヒーリング×コーチングによる「Sec」により、より高次の抽象度次元に向かう「Dev」と低次の抽象度次元での運用(実装化)である「Ops」を同時に成し遂げることができます

 

より高次の抽象度次元に向かう『Dev」と「低次の抽象度次元での運用(実装化)である『Ops」を同時に成し遂げることを「ゲバラ主義」と呼びます。

もちろん、苫米地式は「ゲバラ主義」。

 

ヒーリング×コーチングをマスターする苫米地式だからこそ、本当の意味で「ゲバラ主義」を完遂することができる

 

 私はそのように思っています。

F-254~:イノベーションがうまれるとき

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421781.html

 

 

-告知1

 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

 

 第10回目(R5.2/5開催)のテーマは「縁起」。詳細はこちらで御確認ください↓

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-201~:「医学と医療」と「理学と工学」の類似と相違からコーチングで心がけるべきことを考える

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413696.html

F-237~:「出口が見えない」と「出口戦略」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419486.html

Q-064~:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292583.html

 

 

チェ・ゲバラ(Wikipedia)

チェ・ゲバラ(Che Guevara

1960年(31歳時)「英雄的ゲリラ」より

Wikipediaより引用

 



L-09320217月シークレットレクチャー -05;大量の情報を得て、知識化していく

 

20217月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の初回。3回を通してのメインテーマは「コーチング×医療×脱洗脳。キーワードは「I×V=R」です。

 PM-02-19:夢をかなえる方程式 I×V=R

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

じつは隠れテーマがあります。その隠れテーマは“コーチの心得”といえる「〇〇〇〇〇」。それが何か想像しながらお読みください。Don’t think, feel

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 01;病からの脱洗脳

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30438275.html

 02;臨場感世界の現実化(realized virtuality

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30497354.html

 03;思考とは「〇〇と情報の関連性を無作為に組み合わせていくもの」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30514015.html

 04;わたしたちは共同幻想の中に生きている

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30558230.html

 05;大量の情報を得て、知識化していく

 

 

リアルとは、今、最も臨場感を感じているイメージ

 

 この世は情報であり、ただの幻想にすぎません。本当は。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11823351.html

 

ただ、各自の思考が情報(幻想)をリアルにし、さらに他と共有しながら臨場感を強化しあい、まるで実在しているかのように感じているだけです。

わたしたちは共同幻想の中に生きています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11823843.html

 

とても重要なことなので繰り返しますが、この世には幻想しか生みだされていません。ただ、わたしたちがそれを共有し強化しあっているから、あたかも存在しているように感じられるだけ。

 

以前、医療系のコミュニティで講演した際に、このような御質問をいただきました。「『財布を盗られた』といった被害妄想がでている老人に対して、(コーチング的には)どのように対応すればよいでしょうか?皆さんならどう答えますか?

 

おそらく、御質問者(の無意識)は「“老人”は妄想世界にいて、それ以外の人は現実世界にいる」と認識していたはず。でも、実際は「誰もが各々の妄想世界にいて、“老人”以外は妄想を共有している(共同幻想)」です。

Q-230~:「財布を娘に盗られた」といった被害妄想がでている老人に対して、どのように対応すればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416986.html

 

 前回(L-092)お伝えしたとおり、私たちの認識には必ずスコトーマ(Scotoma)があります。スコトーマを生みだす(/外す)のは 1)知識、2)重要性、3)役割(責任)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 よって、まずは大量の情報を得て、知識化していくことが重要。より多くの人と知識を共有しながら、より高次の抽象度次元に共同幻想をつくりあげることが理想です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

そうすれば多様かつ冗長な世界で、さらに豊かに生きることができるはずです(=well-being)。

 F-269~:冗長性と多様性

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422834.html

 

 

ところで、「情報」と「知識」の違いはクリアでしょうか?

 

 「情報」とは「一定の“文脈”で意味を持つもの」。その“文脈”とは「知識とゲシュタルトを組み合わせたもの」です。シンプルに表現すると、「情報(入力)→文脈(知識+ゲシュタルト)→認識」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 *詳しくはこちらで↓

 Amazon.co.jp: ビジネスで圧勝できる脳科学 eBook : 苫米地 英人:

 

 

ビジネスで圧勝できる脳科学

 

 

私たちは知らないことは認識できないはずです。スコトーマに隠れるから。では、なぜ新しい知識を得ることができるのでしょう?

 

 人間が新しい知識を得ることができるのは「ゲシュタルト能力」があるから。

 繰り返し読んで(見て)ゲシュタルトができると、次に読み(見)直したときに細部の意味までわかるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 私たちはゲシュタルトとして目の前の世界を認識しています。そのゲシュタルトが意味を決めています。よって、ゲシュタルトが変わると、意味が変わり、世界が書き換わっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25046274.html

 

 *詳しくはこちら↓

 F-110~:情報が書き換わると現実が変わる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_386190.html

 

 その書き換えを、第三者の利益のために行うのが洗脳で、100%クライアントのために行うのがコーチング では、そのとき書き換わるものは何でしょうか?

 

 答えは「目の前の世界=コンフォートゾーン=ブリーフシステム」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 

 「ブリーフシステム」に関する大きなゲシュタルトを作り、理解をさらに深めるために、これから5回にわたって「ブリーフシステム(BSBelief System)」に関する情報を提供します。苫米地博士の書籍からピックアップしながら。

 ぜひ大量の情報を知識化してください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 まずはこちらから↓ 引用している書籍を当ててください(p307です)。

 

 

信念が集まってできあがった脳内の統合的なシステム

ブリーフ(信念)とは、脳内の前頭前野や大脳辺縁系に作りあげられた認識のパターンのことです。そのパターンは情動記憶が元となって作られます。強い情動記憶は、その人の信念を作り、認識のパターンを作り出します。その信念はあたかも自分自身の中で決まっているルールのように行動や判断を規定します。脳内にはそのような認識のパターンがたくさんできています。

住んでいる国や街やコミュニティーにも、それぞれの法律やルールがあって、それらが集まってシステムとなって働いているように、脳内にもたくさんのブリーフがルールとなってシステムが作り上げられます。それがブリーフ・システム(信念体系)です。

ブリーフ・システムは、私たちのあらゆる判断や行動、そしてアティテュードやハビットを制御します。ブリーフ・システムに反する判断や行動は取らないため、人生を変えたければ、このブリーフ・システムを変える必要があります。

ブリーフ・システムを変えるためには新たなゴールが必要です。その際のゴール設定のルールの1つが「現状の外側にゴールを設定する」ことです。つまり、現状(ステイタス・クオ)とは、いまのブリーフ・システムが変わらなければ起こりえる未来のことです。

 引用終わり

 

L-094につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 まずはこちらから↓ 引用している書籍を当ててください(p307です)

 

 書籍を当てるのはなかなか難しかったはずです。なぜなら引用したのは苫米地博士の書籍ではないからw

 

 人は五感を通じて何かを認識する時に、その前に与えられた条件によって、認識できる対象やその意味内容の解釈に影響を受けます。また、行動も、その前に与えられた条件や刺激に影響を受けています。そのような認識や行動に影響を与える条件づけをコンディショニングといいます。

 

 ↑この文章も同じ書籍からの引用です(p289)。著者と書籍はわかりましたか?

 

 では、答えを。

 本文および追記で引用したのは、苫米地式コーチング認定グランドマスターコーチ 田島大輔さんの著書「マインドの教科書」(開拓社)です。

 田島コーチが書かれている「コンディショニング」は、スコトーマに大きく関係します。

 

クライアントの「コンディショニング」を観察し続けることも、コーチングの重要なポイント。それはコーチにとって大切なハビットといえます。

Q-236:アウトプット自体が苦手。恐怖心に近いです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28179398.html

 

 

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 第10回目(R5.2/5開催)のテーマは「縁起」。詳細はこちらで御確認ください↓

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-関連記事-

L-07820213… -01;「ゲシュタルトを統合する」という感覚

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マインドの教科書




L-09220217月シークレットレクチャー -04;わたしたちは共同幻想の中に生きている

 

20217月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の初回。3回を通してのメインテーマは「コーチング×医療×脱洗脳。キーワードは「I×V=R」です。

 PM-02-19:夢をかなえる方程式 I×V=R

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

じつは隠れテーマがあります。その隠れテーマは“コーチの心得”といえる「〇〇〇〇〇」。それが何か想像しながらお読みください。Don’t think, feel

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 01;病からの脱洗脳

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30438275.html

 02;臨場感世界の現実化(realized virtuality

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30497354.html

 03;思考とは「〇〇と情報の関連性を無作為に組み合わせていくもの」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30514015.html

 04;わたしたちは共同幻想の中に生きている

 

 

 臨場感は、自分の記憶と情報が結びつくことで生まれます。ちなみに、思考とは「記憶と情報の関連性を無作為に組み合わせていくもの」。よって、思考が臨場感を生みだすといえます。

 ところが、自由に思考して、ゴールを設定し臨場感を生みだすことは、決して簡単ではありません。なぜでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 私の答えは「必ずスコトーマがある」から。

では、スコトーマはどのようなときに生じるのでしょう?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 答えは「1)知識、2)重要性、3)役割(責任)のいずれかが欠けたとき」。そもそも私たちはRASReticular Activating System、網様体賦活系)のフィルターを通過した情報だけを受け取っています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

 「思考」の抽象度を下げると「認識」「理解」「評価」「判断」に分別することができますが、そもそも最初の「認識」の段階から情報が限定されています。RASの働きにより。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 つまり、私たちに「自由な思考」はなく、フリーゴールを設定することは不可能に近いということ。

 F-089~:無人運転と自動運転の違い ~シーサイドライン逆走に思う~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 最初(L-090/01)に苫米地博士の「洗脳」の定義を確認しました。そのひとつは「主観的には、うっとりする夢想空間を魂が漂流しているような状態」であり、同時に「客観的には、緻密に計算された虚構の世界に閉じ込められた状態」。

じつは、「洗脳」は決して特別なことではなく、誰もが「虚構の世界に閉じ込められた状態」のまま生きているといえます(「うっとりする夢想空間」かどうかはわかりませんが)。

なぜでしょうか?

 

 そう、答えは「ブリーフシステム(BSBelief System)が他人の意見や社会の価値観により作られている」から。時間でいえば、必ず「過去の呪縛」に囚われています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

例えば、私が「病からの脱洗脳」を重要視するのは、情動を伴った体験の記憶(密教的なバックボーン)と抽象化された情報の記憶(医学・医療に関する知識や苫米地博士の教え)によって、私のBSが構築されているからです。詳しくは↓

PM-03~:苫米地理論との出会いと実践

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_124523.html

 

私のRASは「病からの脱洗脳」に関連する情報を重要なものとみなし、スコトーマを外しながらどんどん吸収し、ゲシュタルト化してきたはず。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 そのゲシュタルトが、「I×V=R」の「IImageImagination)」の源泉です。

 

リアルとは、今、最も臨場感を感じているイメージ

 

 この世は情報であり、ただの幻想にすぎません。本当は。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11823351.html

 

ただ、各自の思考が情報(幻想)をリアルにし、さらに他と共有しながら臨場感を強化しあい、まるで実在しているかのように感じているだけです。

わたしたちは共同幻想の中に生きています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11823843.html

 

L-093につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 わたしたちは共同幻想の中に生きています

 

 以下、苫米地博士の著書「幻覚と覚醒」(三才ブックス、p70)から引用します。

 

 

 幻想とは何か

 前章までは、あなたを束縛するものを見つけ、吟味するべきだと述べました。その上で、あなたを束縛すべき「理想」を設定しなければいけない、と。

 ただ、理想の設定はあくまで皆さんのこれまでの束縛を開放するための手段にすぎません。

 本書の本当の目的は、もう1つ先のところにあります。皆さんが本当の「幸せ」を掴むことです。そして、そのためには、ある事実を理解していただかなくてはいけません。

 それは、この世がすべて「幻想」であるということです。

 いったいどういうことか?

 本章では、この世が幻想であることについて解説していきます。

 そもそも幻想とは、いったい何でしょうか?

 本書における幻想とは、簡単に言うと「心が生み出しているもの」です。もっと言えば「情報」です。

 私達が普段語っている世界は、すべて情報空間における話です。例えば、皆さんが「大企業の社長になりたい」などと考えるのは、物理空間のことではありません。情報空間にあります。

 「社長になること」は、心の中で生み出された世界に過ぎません。社長というのは、通常は取締役会で選任されて、株主総会で承認されて決まります。それは単なる多数決の話で、過半数以上の人が「うん」と言ったかどうかの話です。ただの約束事です。

 その約束事を皆で共有すれば、その人は社長になれます。逆に言えば、その約束事を共有していなければ、その人は社長ではありません。

 以前、東京の地下鉄丸ノ内線で移動していた時、霞ヶ関駅や国会議事堂前駅から乗車してきた人の中に「約束事の共有」を理解していない人達を大勢見かけました。どんな人達か。電車でなぜか偉そうに振る舞っている人達です。

 彼らはきっと大企業の重役であったり、官庁である程度の役職に就いていたりするのでしょう。職場内で偉いポジションにいて普段から威張っているために、職場外である電車の中でも威張っているのだと見受けられました。

 彼らは自分が持っている肩書きが職場以外でも通用していると思っています。会社や役所が与えた約束事が、外でも通用していると勘違いしているのです。

 しかし、電車内にいる私達にとっては彼の職場でのポジションなど知るよしもありません。私からすれば、彼らはただの人です。あるいは、偉そうにしている分だけ、頭がおかしい人に見えます。

 約束事を共有していなければ、その人は何者でもありません。つまり、肩書きというのは単なる「情報」であって、その情報を共有していない人には通用しないのです。

 

 約束事は、残念ながら限られた空間、時間でしか成立しません。

 彼らは「自分は会社の部長なんだ」「偉いんだ」と思っていても、そのことを他人と共有できなければ、ただの勘違いした人でしかありません。職場以外で誉めそやされるとしても、取引先の会社やキャバクラくらいでしょう。このことからも、彼らの約束事はごく一部の空間だけでしか成り立たないことがわかります。また、彼らは数年もすれば、役職どころか退職して会社にすらいないかもしれないので、期間的にごく限られています。

 どんなに偉そうに振る舞っても、それが通用するのはせいぜい半径数十m、数年の間だけです。通用する人数もせいぜい数百人程度でしょう。

 肩書きは、その人との関係が形成されて初めて意味を持ちます。

 肩書きのために生きている人は、肩書きを失った途端に生きているのが辛くなります。周囲の人達は、その人にではなく、その人が持つ肩書きに頭を下げていることに気付くからです。

 そんな狭い空間でしか通用しないにもかかわらず、彼らはそうと気付かずに電車内で偉そうに振る舞っているのです。頭がおかしいと思われても仕方ありません。

 共有することと、同じに見えることは違います。同じ映画を観ていても、捉え方が違えば、見えているものも違うでしょう。

 電車内で威張っている人に対して、「バカじゃないの」と思っている乗り合わせた人の感情は、同じ電車内という空間を共有しているからこそ生まれたものです。しかし、いくら空間を共有していても、威張っている人の肩書きまでは共有していません。

 威張っている人と周囲の人が共有している情報空間はほんの一部であり、それぞれ相手には全然違って見えています。

 こういったことを「幻想」というのです。

 引用終わり

 

 

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 □毎回サブテーマを設定

 □苫米地博士の著書を参考に、サブテーマを解説し、ワークを実施

 □コーチング入門者~実践者向け(初心者大歓迎!)

 

 

 今回のテーマは「縁起」。

苫米地博士の著書「幻想と覚醒」(三才ブックス)を参考に、一緒に学んでいきましょう!

 

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 皆さんは苫米地博士が提唱されている「超情報場理論(仮説)」を御存知ですか?

 

…Yes。では、「超情報場理論(仮説)」を一言で言い表すことはできますか?

 

 「一言で言い表す」とは、「より高い抽象度で」「情報量少なく」「シンプルに」という意味。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 超情報場理論(仮説)をシンプルに言いあらわすと「情報」 「すべて情報である」です。釈迦の教えに寄せると「この世は幻想」。

 PM-01-11~17:超情報場仮説(理論)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 この世のすべてが幻想であり情報

 

 そう、すべてが情報!

例えば、「自分(自我)」を定義しようとしても、「私は〇〇の子ども」「私は〇〇が好き」というように自分以外の情報からしか自分を定義できません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

その〇〇もまたそれ以外の情報で定義され、その関係性、すなわち縁起のネットワークは宇宙中にひろがっていきます。つまり、「自分(自我)」は幻想であり、実在していないということ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

苫米地博士を知らない方の多くは、きっと強い違和感を感じるはず。「そんなはずはない。自分は確かに存在している!」と。

 

 そのような方々に対して、私はブリーフシステムの話をします。「人の思考もほとんど他人や社会からの影響で構築されているのですよ」と。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 私たちは“自分”が存在していると信じ、“自分”の意思で生きていると思いがちです。しかし、その“自分”は親兄弟や親戚、教師、メディアの情報によって、すなわち他者によって影響され構築されています。いわば「自動運転」「無人運転」。苫米地博士は「洗脳状態」と表現されます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

洗脳された状態は、たとえ幸福であったとしても、支配されているのと同じ。それは奴隷の幸福です。自由がないのだから。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 では、自由を手に入れ、シンの幸福を実現するためにはどうすればいいのでしょうか?

 

答えは「覚醒する」こと。

幻想からの覚醒という視点で苫米地博士が書かれているのが「幻想と覚醒」(三才ブックス)。

 

 抽象度を上げて今の幻想から逃れても、また新たな幻想の中

だから、どんどん抽象度を上げていき、まずは自分を取り巻く束縛と洗脳から自由(freedom)になりましょう。そして、自由意思であえて「束縛」を選ぶ!

その「束縛」とは、ゴールが生みだす縁起のことです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

心から望むゴールを人生のあらゆる領域に見いだしたときが「シンの自由(liberty)」を手に入れたとき。そして、たくさんのゴールに向かっていくプロセスそのものが「シンの幸福(well-being)」といえます。

L-001~20201月シークレットレクチャー(スピリチュアルペイン-1

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_407080.html

 

 ゴールが生みだす縁起とは「〇〇」のこと。

 ぜひ、「〇〇」を自由に構築し、そして自在に動かす感覚を手に入れてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 

セミナーでは関連するワークを行う予定です。

 事前の御質問や御要望も大歓迎です。

 

 □受講料は5,000円(税込)。銀行振り込みのみの対応です

□認知科学者 苫米地英人博士と私の間の守秘義務契約範囲内の内容になります

(受講者の皆さまと私の間で新たな守秘義務契約締結はありません)

□後日の配信はありません。LIVEレクチャーのみです

□無料ミーティングアプリ「zoom」を使用。参加にあたり事前準備(zoomアプリのダウンロード等)が必要となります

□受講料振り込み後に受講できなくなった場合、後日行われるオンラインセミナーに御招待いたします。その場合、今後開催されるセミナーの申し込み時に「オンラインセミナー<開催日、例:230205> 未受講分招待希望」と記載してください

 

 

 受講御希望の方は、下記メールアドレスに御連絡ください

 申し込み(メール):coachfor.m2@gmail.com

 

件名を「オンラインセミナー<230205「縁起」>申し込み」としてください

 □(お問い合わせ→)申し込み→「銀行振込案内をメール」→(お問い合わせ→)指定銀行口座に振り込み→「オンラインセミナー受講用zoomミーティングURLをメール」→セミナー受講 という流れです

□初回は私宛(coachfor.m2@gmail.com)にお申込みいただきますが、その後は担当から御連絡さしあげます(メールアドレスは申し込み後提示)

□自動配信ではありません。すべて担当が対応するため、タイムラグが生じることを御了承ください

 

 

<タイトル> 

オンラインセミナー(&説明会)<230205「縁起」

 *冒頭、オンラインコーチングの説明を行います

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28429113.html

 

<サブテーマ>

縁起

 

<参考書籍>

 「幻想と覚醒」(三才ブックス)

 

<主催者>

 苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T(タケハラクニオ)

 

<日時>

 202325日(日)

 1330分~1450

 (開始10分前から受付)

 

<受講方法>

無料ミーティングアプリ「zoom」を使用
*参加にあたり事前準備(zoomアプリのダウンロード等)が必要となります

 

<受講料>

 5,000円(税込)

 *銀行振り込みのみの対応

 

<対象>

 コーチング入門者~実践者向け

 *初心者大歓迎

 

<お問い合わせ・申し込み>

 coachfor.m2@gmail.com

 

 

私は、縁ある人たちのWell-being実現のために生きています。

F-163~:アンチ(anti)からウィズ(with)、そしてウェル(well)へ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404044.html

 

Well-beingを実現していく人たちが、同時に自身と縁ある人々のWell-being実現をガイドできるように、そして未来にWell-beingを手渡していけるように、サポートしています。

F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~「antiwithwellpart

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すべてがマインド次第であり、一人ひとりの心の平和がひろがることで、いつか世界平和が実現するからです。

PM-07-11:「平成」という元号に埋め込まれたコード -後編-

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16660261.html

 

その鍵となるものがコーチング!

私が苫米地博士からいただいている大切な智慧をお届けします。

(守秘義務に該当するものは非言語でw

一緒にさらなるWell-beingを実現しましょう。そのWell-beingをひろげ、未来に伝えていきましょう。

皆さまと縁がつながることを楽しみにしています。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 気楽なクラブ活動を行っています。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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【告知】オンラインセミナー<230205:縁起>



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