苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T <タケハラクニオ> ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学び九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

2022/10

L-07820213月シークレットレクチャー -01;「ゲシュタルトを統合する」という感覚

 

20213月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。3回を通しての全体テーマは「Don’t think, feel!」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 *初回講義(202011月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420420.html

 *2回目講義(20211月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421742.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 

 01;「ゲシュタルトを統合する」という感覚

 

 

私たちはゲシュタルトとして目の前の世界を認識しています。そして、そのゲシュタルトが意味を決めています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 それは「ゲシュタルトが変わると、意味が変わる」ということ。

 F-175:脳内を書き換えると「環境」が変わる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25046274.html

 

 同じ言葉や言動であっても、ゲシュタルトによって意味が異なります。

例えば「OKサイン」。日本では今でも平和なハンドサインだと思いますが、世界では危険な「白人至上主義への支持表明」に変わってしまいました。

 F-111:情報が書き換わると現実が変わる vol.2;非言語編

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20173981.html

 

 今回のレクチャーはDon’t think, feel!」、つまり「思考停止」に関連することがテーマ。

 PM-06-12:仮説07)思考停止

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 当然、その「思考停止」の意味も、ゲシュタルトにより変わります。

前回のレクチャー(L-072~)では、「大脳辺縁系優位となりIQが低下した状態」という意味と「前頭前野でのブリーフシステムに従った自動思考を停止する」という2つの意味で使い分けました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 前者は「ファイト・オア・フライト(fight or flight)」のことであり、後者は「止観(または観自在)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

前頭前野優位を保つという意味で思考し続けることは重要ですが、その前頭前野での思考は過去ベース。だから、あえて「思考停止」する必要があります。

「ファイト・オア・フライト」を防ぎつつ(リカバーし)、しっかり「止観」するということ。

F-096~097:私はイヤなことは心の中で握りつぶす vol.3~4

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18576926.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18684707.html

 

 コーチの視点で考えると、しっかり止観しながら「意味を決めるゲシュタルト」を新たにうみだす縁起がゴール設定であるといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 ゴールのポイントは、1)心から望み、2)自分中心を捨て、3)現状の外。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 多くの方々が経験されているとおり、「3)現状の外」はスコトーマに隠れているため認識することができず、つい煩悩に囚われてしまうために「2)自分中心を捨てる」ことも困難です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

なにより「1)心から望む」の主語である“私”自身が、他人や社会の価値観によりつくられています。厳しくいうと「無人運転」「自動運転」のまま。

F-089~:無人運転と自動運転の違い ~シーサイドライン逆走に思う~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 では、1)心から望むゴールを、2)自分中心を捨てながら、3)現状の外にしっかり設定するためにはどうすればいいでしょうか?

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 

 私が重要視しているのは、「『ゲシュタルトを統合する』という感覚」。

 

 それがコーチにふさわしい意識状態だと思っています。クライアントをしっかり“現状の外”に導く意識状態です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 前回のレクチャー(L-072~)で「部分を統合し、全体を書き換え、部分に落とし込むワーク」を紹介しました。詳しくは↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29515037.html

 

 

全人的苦痛(トータルペイン)

厚生労働省HP>第2回終末期懇談会 資料2-2より引用

終末期医療に関する懇談会 (mhlw.go.jp)

 

 

 簡潔にまとめると、

 

1:苦痛をカテゴライズし、ゲシュタルトとして認識する

2:ゲシュタルトの統合(connect the dots

 3:統合した「全人的苦痛(トータルペイン)」を「全人的幸福(トータルウェルビーイング)」に書き換える

 4:幸福を4つのカテゴリーに落とし込む。「身体的幸福」「心理・精神的幸福」「社会的幸福」「スピリチュアルウェルビーイング」

  (少しだけ具体的にする感覚)

 

 

ワークを行ってみた感想は?w

 

じつは、前回までの説明は「苫米地式」としてはまだ足りません。その足りない部分は、「ゲシュタルトを統合する」ための大切なポイント。

 

 リラックスを深めながら、そのポイントを感じてみてください。気楽にw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 Don’t think, feel

 

L-079につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-告知1

 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

  

 第8回目(R4.11/27開催)のテーマは「現状の外」。こちらで御確認ください↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29987722.html

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

Q-182~185:家族ががんで… -06~9;「I×V=R」を用いた2nd.Step<ゲシュタルトを巨大化する>実践編vol.1~4(ワーク付き)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25217507.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25259581.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25282178.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25324197.html

Q-199:状況は意味により変わる? 意味は状況の中にある?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26292382.html

 

 

 

I-094:【告知】オンラインセミナー(&説明会)<221127「現状の外」> 開催の御案内 *中止

 
 *このセミナーは中止となりました。御了承ください。


 認知科学者 苫米地英人博士と縁ある人たちにとって、2022年はコーチング元年(コーチングリブート元年)です。その理由は博士の講義で感じてください↓

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 博士の気を感じながら、「原点回帰」をキーワードに、2022年度のセミナー(全12回)を企画しました。

 一年間を通したメインテーマは

 

夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution

 

自由を獲得していくReloadと自由をひろげていくRevolutionを楽しみながら、ぜひ「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)」を手に入れてください!

 F-206:マトリックス/Matrix

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414394.html

 

 *年間予定(224月~233月)はこちら↓

 I-066:【告知】2022年度オンラインセミナー(&説明会)の御案内

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

 

 □毎月開催(日曜1330分~1450分予定、180分、計12回予定)

 □任意の3回参加毎に次の1回を無料招待(自己申告をよろしくお願いしますw

  例:全12回参加なら3回御招待

 □毎回サブテーマを設定

 □苫米地博士の著書を参考に、サブテーマを解説し、ワークを実施

 □コーチング入門者~実践者向け(初心者大歓迎!)

 

 

 今回のテーマは「現状の外」。

苫米地博士の著書「ドクター苫米地の新・福音書」(講談社)を参考に、一緒に学んでいきましょう!

 

新・福音書

Kindle版はこちら↓

ドクター苫米地の新・福音書 | 苫米地英人 | 個人の成功論 | Kindleストア | Amazon

 

 

 コーチングの祖であり、苫米地博士の師でもあるルー・タイスさんの言葉を紹介します。

 

 

  Goal comes first. Reality is second.

 

 

 これは「ゴールが現実を生みだす」という意味。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 現代科学はルーさんのこの言葉が真実であることを明らかにしました。コーチングプリンシプルでいうと「夢をかなえる方程式 I×V=R」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 ゴールの条件は、1)心から望む、2)自分中心を捨てている、そして3)現状の外。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 とくに重要なのが「現状の外」。

 たとえば自分が勤めている会社の社長になるというのはゴールになりません。それは現状の内側だから。社長というのは理想的な現状の延長線上であり、現状の最適化といえます。

新入社員が社長になるのは確率論的な話です。どんなに小さな確率であっても、現状の延長線上で社長になると無意識が判断すると、無意識は創造的であることをやめてしまいます。潜在的な能力を発揮することを、自ら放棄してしまうのです。

F-0543つのロック(&1つのキー)<ワーク付き>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12794797.html

 

 よって、ゴールは必ず「現状の外」。

しかしながら、この「現状の外」という条件は、かなり難しく感じられるはずです。そもそも「現状の外」は認識することができません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 一体どうすればいいのでしょう?

 

 

 私のお勧めは「抽象度の階段を上がっていく」こと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 抽象度が上がると、自分が今いる“系”の外側に飛びだすことができます。“系”とはゲシュタルト(Gestalt)のこと。コンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)と考えることもできます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 その過程でシンのゴールが見えるようになります。現状の“系”の外にあるシンのゴールとは、未来の社会であり、夢のような世界(w1)のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 抽象度をぐっと下げて言い換えると、シンのゴールとは「自身の存在の意義」。

その意義を確信するたびに、ますますエフィカシーが上がり、夢がかなっていきます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 そのような「現状の外」がテーマ。

 今回はワークを重点的に行います。“系”の外に飛びだして、本当の“自由”を手に入れてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 

セミナーでは関連するワークを行う予定です。

 事前の御質問や御要望も大歓迎です。

 

 □受講料は5,000円(税込)。銀行振り込みのみの対応です

□認知科学者 苫米地英人博士と私の間の守秘義務契約範囲内の内容になります

(受講者の皆さまと私の間で新たな守秘義務契約締結はありません)

□後日の配信はありません。LIVEレクチャーのみです

□無料ミーティングアプリ「zoom」を使用。参加にあたり事前準備(zoomアプリのダウンロード等)が必要となります

□受講料振り込み後に受講できなくなった場合、後日行われるオンラインセミナーに御招待いたします。その場合、今後開催されるセミナーの申し込み時に「オンラインセミナー<開催日、例:221127> 未受講分招待希望」と記載してください

 

 

 受講御希望の方は、下記メールアドレスに御連絡ください

 申し込み(メール):coachfor.m2@gmail.com

 

件名を「オンラインセミナー<221127「現状の外」>申し込み」としてください

 □(お問い合わせ→)申し込み→「銀行振込案内をメール」→(お問い合わせ→)指定銀行口座に振り込み→「オンラインセミナー受講用zoomミーティングURLをメール」→セミナー受講 という流れです

□初回は私宛(coachfor.m2@gmail.com)にお申込みいただきますが、その後は担当から御連絡さしあげます(メールアドレスは申し込み後提示)

□自動配信ではありません。すべて担当が対応するため、タイムラグが生じることを御了承ください

 

 

<タイトル> 

オンラインセミナー(&説明会)<221127「現状の外」

 *冒頭、オンラインコーチングの説明を行います

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28429113.html

 

<サブテーマ>

現状の外

 

<参考書籍>

 「ドクター苫米地の新・福音書」(講談社)

 

<主催者>

 苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T(タケハラクニオ)

 

<日時>

 20221127日(日)

 1330分~1450

 (開始10分前から受付)

 

<受講方法>

無料ミーティングアプリ「zoom」を使用
*参加にあたり事前準備(zoomアプリのダウンロード等)が必要となります

 

<受講料>

 5,000円(税込)

 *銀行振り込みのみの対応

 

<対象>

 コーチング入門者~実践者向け

 *初心者大歓迎

 

<お問い合わせ・申し込み>

 coachfor.m2@gmail.com

 

 

私は、縁ある人たちのWell-being実現のために生きています。

F-163~:アンチ(anti)からウィズ(with)、そしてウェル(well)へ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404044.html

 

Well-beingを実現していく人たちが、同時に自身と縁ある人々のWell-being実現をガイドできるように、そして未来にWell-beingを手渡していけるように、サポートしています。

F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~「antiwithwellpart

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

すべてがマインド次第であり、一人ひとりの心の平和がひろがることで、いつか世界平和が実現するからです。

PM-07-11:「平成」という元号に埋め込まれたコード -後編-

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16660261.html

 

その鍵となるものがコーチング!

私が苫米地博士からいただいている大切な智慧をお届けします。

(守秘義務に該当するものは非言語でw

一緒にさらなるWell-beingを実現しましょう。そのWell-beingをひろげ、未来に伝えていきましょう。

皆さまと縁がつながることを楽しみにしています。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 気楽なクラブ活動を行っています。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

【告知】オンラインセミナー<221127:現状の外>




F-264:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ <vol.8;「知の呪縛」から抜け出すための逆向きのスコトーマ外し -後編-

 

 子どもの頃、私は「不安と不満」「悲しみと怒り」が混ざり合ったような混沌の中で生きていました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031488.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031602.html

 

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて書いたのがこのブログ記事↓

 F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

 

 私の経験でいうと、「不安と不満のはざま」を抜け出した後には、さらに大きな試練が待ち構えています。その試練とは「不満と傲慢のはざま」。それは「自由と隷属のはざま」であり、「希望と絶望のはざま」「幸福と不幸のはざま」でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 では、ゴールが生みだす不満をエネルギーと創造力に変え、自由を貫き、希望を抱きながら幸福に生ききるためにはどうすればいいでしょうか?

 傲慢を改め、隷属から抜けだし、絶望や不幸を克服するために何を心がけるべきでしょうか?

 

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて贈る第2弾です。

 

 vol.1;「不安と不満のはざま」を抜けだした後に待つ試練

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29576555.html

 vol.2;スコトーマを生みだす/外すポイント

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29646619.html

 vol.3;知らないことは認識できないのに新しい知識を得ることができる秘密

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29695715.html

 vol.4;「Connecting the dots~ゲシュタルト、フレーム、スクリプト~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29738652.html

 vol.5;ゲシュタルトの再構築とフレームワーク -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29803282.html

 vol.6;ゲシュタルトの再構築とフレームワーク -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29847568.html

 vol.7;「知の呪縛」から抜け出すための逆向きのスコトーマ外し -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29906587.html

 vol.8;「知の呪縛」から抜け出すための逆向きのスコトーマ外し -後編-

 

 

医療現場に限らず、社会は様々な「専門家」の集まりでもあります。今の時代、フォードのように「専門家」を排除するわけにはいきません。では、どうすればいいのでしょうか?

“問題に飛び込んでいく愚か者”であり続け、知識により作られてしまう限界を突破し、さらに大きく進化・向上し続けるために、何を心がけなければならないのでしょうか?

 

「知の呪縛」を打ち破るための心がけとは「素直」。「傲慢」の正反対にあるといえる心の状態です。

 

私は学生の頃、複数の先生方に、事あるごとに「素直さが大事だ」「素直でなければ大成しない」「素直になれ」と教えられて(怒られて)きました。中学生の頃はとくに。そういえば、ある日廊下ですれ違った教頭先生に、いきなり「もっと素直になりなさいよ」と諭されたことも。それまで教頭先生とはなんの接点もなかったのにw

Q-229:低年齢の子どもも後編;しつけと教育の違い

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27824108.html

 

それだけ当時の私が素直でなかったのだと思いますが、毎日のように言われ「そんなものか」と思いながらも、反発を続けました。ブリーフが「rebel」だったからでしょう。

当然、「素直にならんか!」とさらに怒られましたが。

F-252It’s my life~No goals, No life~ <ワーク付き>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29304282.html

 

コーチとして振り返ると、当時の私は“素直さ”を「疑いなく他人の意見を受け入れること」と思い込んでいました。それでは“私”がますます「他人の意見」で塗り固められてしまいます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 そんな“私”のまま歩む人生は「無人運転」と同じ。よくて「自動運転」です。

 F-089~:無人運転と自動運転の違い ~シーサイドライン逆走に思う~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

一方的な受け入れは、まさに洗脳です。他人の情報を疑いなく信じると、その他人よりも抽象度が低くなってしまいます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

第二次世界大戦前の日本やヒトラーにあおられたドイツ、現在の北朝鮮のような異常な雰囲気は、大衆の抽象度の低さが生みだしているに違いありません。なにかと過剰に反応する韓国や中国の姿も、“教育”という名の洗脳により抽象度が低く抑えられている結果なのでしょう。

もちろん、WGIPというGHQの洗脳プログラムを受け入れた戦後の日本も同じ。その延長上に現代の社会システムが構築されています。

F-056~:「不摂生が理由で病気になった人の医療費を健康のために努力している人が負担するのは『あほらしい』」ことなのだろうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_277070.html

 

 

当時の私は、抽象度(Levels of abstraction)という現代分析哲学の知識はありませんでしたが、一方的に受け入れることの怖さを肌で感じていたのかもしれません。

 

その後、松下幸之助さんがいう“素直さ”とは、「一方的に受け入れよ」とか、「盲目的に信じよ」という意味ではないことに気がつきました。

常に素直な心になることができれば、人間というものは、物事の本当の姿、実相を見ることができるようになって、あたかも神のようにといってもよいほど、強く正しく聡明になることができる」という言葉を苫米地式で読み解くと、「思考し続け、抽象度を上げよ」「主観から客観(俯瞰)に移行せよ」ということだといえます。

PM-06-12:仮説07)思考停止

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 抽象度を上げて客観的に判断するためには、自我から離れる必要があります。自我がスコトーマを生むからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

つねに「自分の認識にはスコトーマがある」ことを意識に上げる

その上で、自我から離れ、スコトーマを外し続ける

 

そのような生き方が“素直さ”なのだと、今は考えています。

 

 

私たちは、日々新たな知識を得て、経験を重ね、生きています。

その記憶の重なりが自我をますます分厚くしてしまい、目の前の世界を固定化してしまっています。「〇〇 とは△△だ」というゲシュタルト(フレーム)で認識し、いわゆる「思い込み」「先入観」が強くなってしまうのです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

とくに過去にうまくいった体験や成功した記憶がある人ほど危険です。「知の呪縛」により“裸の王様”と化してしまいます。

PM-06-06:仮説01)変わらないコンフォートゾーン(CZ)が生みだす「現状維持の壁」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

では、「思い込み」や「先入観」を排除し、“素直な心”で、情報を客観的に判断し続けるためにはどうすればよいのでしょうか?

 

 

答えは「まっさらなフレームを持つ」こと。

「新人のフレーム」を持つとイメージしていただければ、わかりやすいかもしれません。

 

F-262vol.6)で取り組んだ「より大きなゲシュタルトの再構築(フレームワーク)」と同時に、「まっさらな新人の視点」で目の前の世界と向き合うのです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

苫米地博士は「逆向きのスコトーマ外し」と表現されています。その「逆向き」が加わることで、「知の呪縛」から逃れることができ、さらに理解を深めることができます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

ゴールに向かってさらに大きなゲシュタルトを構築しながら、同時に逆向きのスコトーマ外しを行えば、“限界突破”しながらもっと楽しく働き、“超越”しながらもっともっと社会に貢献することができる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

それが「初心忘るべからず」という世阿弥の言葉の本質。

 

その「逆向きのスコトーマ外し」を、ぜひ意識に上げ続けてください。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

F-265につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて贈る第2弾です

 

伝えたいのは「心の力(The Power of Mind)」のすばらしさ。

 

 誰もが、心の力によって、「未来の自分」を臨場感豊かに想像することができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

そして、課題を克服しながら「未来の自分」を創造し、本当に現実化することができます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

過去の呪縛や不安よりも、未来の希望や期待に対して、遥かに大きく強い臨場感を感じることができるからです。本当は。

その臨場感が「心の力(The Power of Mind)」。その正体は誰もが持つホメオスタシス(Homeostasis)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 そして、それは「縁起」の力でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 以下、苫米地博士の著書「もうこれ以上、人間関係で悩まない極意 -今こそ、『縁起人』として生きろ。」(TAC出版)より引用します。

 

 

 リーダーは縁起を最適化し、うまく運用するべし

 さらに、リーダーが意味のある存在になるためには、縁起を理解しているだけではいけません。縁起を理解&最適化し、うまく運用しなければなりません。

 たとえば、私はパイプ・コレクターでして、たいへん価値のあるパイプをたくさん持っています。そして、日本が世界に誇る、パイプを中心とする喫煙具類(シガレット、たばこ、葉巻、煙管)の輸入・販売・製造会社である、柘製作所とつき合いがあります。

 あるとき、親しくしている柘製作所の社長と常務が私のオフィスに遊びにきました。

 その際、私はヨーン・ミッケというデンマークの喫煙用パイプ工芸家の作ったパイプを吸っていました。彼は天才的なパイプ作家として、世界的な名声を得ており、彼の作ったパイプは名品としてパイプ愛好家たちの垂涎の的となっています。

 それゆえ、彼が作ったパイプは数が少ないこともあり、生前からかなりの高値で取引されています。しかも今は、作者が亡くなっているので、中古品でも彼の作品を入手することは非常に困難なのです。

 彼らは、私のパイプを見た瞬間に「すごい! ミッケのカタログに出ていない希少品ですね」と瞬時にその価値を見抜いたのです。

 ヨーン・ミッケのパイプを見て「貴重ですね」「高級品ですね」というのは、パイプ業界のバイヤーなどならすぐわかるでしょう。しかし、「カタログに載っていない」という情報を持っているのは、非常に驚くべきことなのです。

 

 なぜ、彼らは見抜くことができたのでしょうか。実は現在、柘製作所にはヨーン・ミッケのご令嬢がいるのです。彼女は一流のパイプ職人を目指し、柘製作所の工房で働いており、柘製作所は彼女を引き受けるにあたって、ヨーン・ミッケの遺産であるヨーン・ミッケが過去に作った全カタログを手に入れたのです。

 それゆえ、社長と常務は、カタログに私の持っているパイプが掲載されていないことがわかったのです。

 という背景があり、社長と常務はパイプを見た瞬間にカタログに載っていない希少品としての価値を見抜いたわけです。

 私はこのとき、社長がリーダーたる資格を持っていると感じました。こうした知識と行動の蓄積に基づき、素晴らしい結果を引き出せる人物こそが、会社の社長などリーダーの資格があるということです。彼の発言はたくさんの知識の賜物であり、これがコンピューターデータベースならば、カタログに出ていない希少品の情報は入っていないので、永遠に検索に時間がかかることでしょう。

 私の持つパイプの形を見て瞬時に「あれはヨーン・ミッケだ」と判断し、さらにカタログに載っていたかどうかを瞬時に思い出せるということ。ここまで到達するには、その道で三十年、四十年やり続け、知識を得ないとなりません。そのうえで知識を最適化し、瞬時に引き出せるようにしているというわけです。

 つまり、リーダーは「知識をものすごく超高速に運用する」ことができないといけないのです。

 釈迦は、悟りには「宇宙サイズのゲシュタルトが必要」だと言っています。ですので、リーダーの条件は縁起を理解しており、縁起関数を最適に超高速で、超並列的に動かすこともできる能力があるといえるわけです。

 しかし、それは時間をかけて勉強すればできることです。決して不可能なことではありません。

 実際、このようなことができる人は社会で確実に重宝されます。人から必要とされるようになるほど、相手のための人間関係を作ることができるようになるのです。

 引用終わり

 

 

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 第8回目(R4.11/27開催)のテーマは「現状の外」。「現状の外」はゴールのポイントの1つですが、なかなかわかりづらい(実感しづらい)概念でもあると思います。

そこで今回のセミナーではたっぷりと時間をかけながら、シンプルに「現状の外」を追求します。お楽しみに。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 

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-関連記事-

PM-05~:苫米地理論で見える教育現場のスコトーマ(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13077001.html

F-114:情報が書き換わると現実が変わる vol.5;「幸せなら手を叩こう♪」(ワーク付き)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20477749.html

Q-285:ドーパミンの分泌をvol.5;ドーパミンをモニタリングする -後編-

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29811912.html

 

 

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Q-291:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか? <vol.11;縁起的コミュニケーションのために>

 

「イライラ」をテーマに講義を行った際に、このような御質問をいただきました。ありがとうございます。

 (変更を加えています)

 

Q:イライラをコントロールできるように、ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか?

 

結論から述べると、「イライラのコントロール」も「ドーパミン分泌のコントロール」もできるようになります。そして、「ドーパミンがどの程度分泌されているか」もはっきりわかるようになります。簡単なワークを続けることで。

 

 これまでドーパミン分泌のコントロールについて、ドーパミン分泌のモニタリングについて、モニタリングの意義について確認し、さらに抽象度を上げながら考察しました。

 今回が最終回。思いっきりシンプルにまとめたいと思います。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 リラックスしながら(イライラせずにw)、ゆっくり読み進めてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 vol.1;ドーパミン分泌の秘密技 -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29687436.html

 vol.2;ドーパミン分泌の秘密技 -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29732925.html

 vol.3;「イライラ」と「ドーパミン」、コントロールが難しいのはどっち?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29757834.html

 vol.4;ドーパミンをモニタリングする -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29791782.html

 vol.5;ドーパミンをモニタリングする -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29811912.html

 vol.6;モニタリングの意義

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29840102.html

 vol.7;モニタリング&ラベリングの意義

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29863863.html

 vol.8;「ストレスフリー」に潜む“罠”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29889767.html

 vol.9;「ストレスフリーでマインドのコントロールがうまくなる」理由

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29916746.html

 vol.10;「ストレスフリーでマインドのコントロールがうまくなる」秘訣

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29942186.html

 vol.11;縁起的コミュニケーションのために

 

 

A11認知科学者 苫米地英人博士は、「感情が起こるメカニズム自体はそれほど重要ではない」と語られています。博士が大切だとされているのは「文脈」。

 

 感情の「文脈」を理解し、娯楽として楽しむこと

 そして、ゴール達成のために感情をコントロールすること

 

 その「文脈」について、苫米地博士はこのように語られています。

 以下、博士の著書「ビジネスで圧勝できる脳科学」(サイゾー)より引用します。

 

 

ビジネスで圧勝できる脳科学

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知らないことを見えるようにする

ところで本を読む目的として「新たな知識の習得」を挙げる人がいます。しかし、そんなことはできません。人間は原則として「知らないことは認識できない」からです。普通の本の読み方では読んだつもりになるだけで、「新しい知識」はほぼできないのです。

もちろん、どんな本からでも「情報」は得られます。しかし「情報」と「知識」は違います。情報は「一定の文脈で意味をもつもの」を指す概念。あらゆるものがそうなりえます。

 ゲシュタルトを思いだしてください。ゲシュタルトができると、知識がないものも認識できると書きました。つまり、知識とゲシュタルトを組み合わせた「文脈」の中で認識が生まれるのです。図式化するとこうなります。

 

 情報(入力) → 文脈(知識+ゲシュタルト) → 認識

 

 つまり、100冊読書は「知らないことを見える化する」トレーニングなのです。

 ちなみに、「毎月100冊も本を買うのは出費がかさんで大変」という人は同じ本を何度も読み返しても構いません。何度か読んでゲシュタルトができると、次に読み直したときに細部の意味までわかってきます。いい本だと思った本は何度も読み返しましょう。

 引用終わり

 

 

 苫米地博士が語られる「文脈」とは、「知識とゲシュタルトを組み合わせたもの」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 では、「楽しい」「うれしい」「気持ちいい」「すがすがしい」「誇らしい」といったプラスの五大感情を認識として生みだす文脈(知識+ゲシュタルト)とは何でしょうか?

「ストレスフリーで、ますますマインドのコントロールがうまくなる」ために、どうやって文脈(知識+ゲシュタルト)を生みだせばよいのでしょうか?

 

 

 その答えはすでにコーチングの祖 ルー・タイスさんが教えてくださっています。

 

 All meaningful and lasting change starts first on the inside in your imagination and works its way out into reality.

 

 Goal comes first. Reality is second.

 

 そう、ゴール。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 すこし詳しくいうと、文脈とは「ゴール側の縁起」。新たな文脈=新たな縁起を生みだす行為が「ゴール設定」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 ゴールのポイントは、1)心から望み、2)自分中心を捨て、3)現状の外に設定する。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 縁起の観点でいうと、ゴールのポイントの中でもとくに意識に上げるべきなのが「2)自分中心を捨て去る」。復習ですが、「意識に上げる」とは「無意識の意識化」であり、Rゆらぎを引き起こすモニタリングのことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 苫米地博士はモニタリングがいわゆる「無の境地」であると喝破されています。さらに抽象度を上げていうと、無と有を包摂した空を志向する「空の境地」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28037699.html

 

 「空の境地」でRをゆらがせながら臨場感豊かに作り上げるものが「ゴール側の縁起」。自分中心を捨てながら新たに構築する縁起とは、未来の社会であり、夢のような世界(w1)のこと。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 そんな「ゴール側の縁起」を「楽しい」「うれしい」「気持ちいい」「すがすがしい」「誇らしい」といったプラスの五大感情でいっぱいにするために何らかのゴールを設定すると、目の前の現実世界でやるべきこと(エンドステート)は「自分以外の人を喜ばせる」になり、そのための具体的な行動(コース・オブ・アクション、COA)が自然に決まります。

COAとは「想定される状況を吟味した上での、そのいくつかの状況下で行うべき行動パターン」のことです。

 Q-072:不言実行はなぜ大切なのか? 有言実行は本当に間違っているのか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

 シンプルにいうと「目の前の人を笑顔にする」

 

「笑顔」には、じつは、とんでもない秘密が隠されています。

 F-044~:笑顔のままお亡くなりになった患者さんから学んだこと

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268334.html

 

 今シリーズ通じてのテーマである「ドーパミン」との関連でいうと、なんと笑顔になるだけで中脳の腹側被蓋野(ふくそくひがいや、VTAVentral Tegmental Area)というドーパミン神経系の拠点が刺激されます。

腹側被蓋野が刺激されると、ドーパミン分泌(放出)がおこります。

 すると、腹側被蓋野の先にある腹側線条体の側坐核(そくざかく、NAccNucleus accumbens)が刺激されます。側坐核は快楽や幸福感を司る部位です。

そこが刺激されることで、幸せな気持ちになるとともに、イライラがおさまっていきます。

 

 *こちらもどうぞ↓

 Q-076180804 医療講演会レポート vol.4:コーチングが“痛み”に有効な理由

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15549035.html

 

 最後に、ぜひ取り組んでいただきたいワークを再度紹介します。とても簡単なワークなので、常に意識に上げて行ってください。

 

 そのワークとは「いつも微笑んでいる crack a smile!」

 

 …smileとは内から湧き出るもの。

ルーさんの「starts first on the inside in your imagination」とマザー・テレサの「Peace begins with a smile」を合わせて考えると

 

ゴール→イマジネーション→笑顔→ドーパミン↑/イライラ↓→幸せ→平和

 

 笑顔は「戦争と差別のない世界」への、そして「戦争と差別という概念さえない平和な世界」への第一歩。さぁcrack a smile

 

 ゴールの臨場感をしっかり感じているあなたのsmileは、きっと目の前の人を笑顔に変えるでしょう。私たちのホメオスタシスは同調するから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 笑顔は心の平和となってひろがり、未来は“無敵”になっていく

 

 苫米地博士に学んでいる私たちの「ゴール側の縁起」には、そんなw1がひろがっています。

 PM-01-18~20:“無敵”の意味

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5446097.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5448151.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615695.html

 

 

 とても長くなってしまいましたが、いただいた御質問を縁に得たインスピレーションを言語化してみました。皆さまと縁ある方々のsmileのために。

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

すこし詳しくいうと、文脈とは「ゴール側の縁起」。新たな文脈=新たな縁起を生みだす行為が「ゴール設定」です

 

 苫米地博士の著書「もうこれ以上、人間関係で悩まない極意 -今こそ『縁起人』として生きろ。」(TAC出版、p199)から引用します。ぜひ「ゴール」を意識に上げながら読んでください。

 

 

 縁起的コミュニケーションと協調性

 縁起人とは、「他人の幸せのために動ける人」です。

 ということは、「協調性があり空間を生みだす人」、ともいえます。協調性の意味は、一般的に「異なる環境にいる者が、互いに助け合いながら、同じ目標に向かって任務を遂行する素質」のことをいいます。

 生活するにあたって、協調性が必要とされるシーンは数多くあります。たとえば、ビジネスシーンで、プロジェクトを進めなければならない場合。子どものために、小学校では他の子の保護者とPTAとして働かなければならない場合。たとえ子どもでも、クラスで文化祭などの催し物がある場合に、その準備などでみなと協力しなければならない機会があるでしょう。そういうときに、協調性がないと、周りに迷惑をかけることになってしまいます。

 しかし、一般企業の入社試験を受ける際、「協調性がある」ことをアピールすると、「主体性がない」と思われるとして、そういう自己PRを勧めない就職活動の書籍もあったりします。一方、自己主張の強い人間をよしとする傾向のある欧米では、自己の意見を主張する人間が好まれたりもします。日本は稲作文化で、長い間村全体で助けあって作業してきた背景があるので、その伝統で協調性がある人間がよしとされている側面もあります。

 

 こういう場合の「協調性」は低い抽象度で使われているので、要注意です。

 たとえば、あなたがアーティストや研究者だったとしましょう。そういう人は、協調性よりも、卓越した技術や類まれなセンスが必要とされます。「ここをもっとこうして欲しい」という意見を、ガンとしてはねつける意志の強さを協調性のなさとされます。

 しかし、あなたが会社や組織に属して仕事をしているなら、職場の人間関係で波風を立てないことは会社員として当然のルールです。そうなると、波風を立てない人が協調性があるということになります。実際、自己主張の強い欧米型の人材は、外資系でもない限り、たいがいは会社で「波風を立てる面倒くさい存在」として敬遠されているものです。

 私がいう協調性はもっと抽象度の高い概念だと、これまでの文脈から理解されたと思います。

 「本来の意味の協調性」を高めるには、どうしたらいいでしょうか?

 それは「一緒に仕事を行うチーム全員で同じゴールを目指す」ことです。そうすることで、自然と強く協力し合えるブリーフシステムが機能します。そうすると、協調性が高い行動を自然に行えるようになるのです。

 引用終わり

 

 

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 第8回目(R4.11/27開催)のテーマは「現状の外」。「現状の外」はゴールのポイントの1つですが、なかなかわかりづらい(実感しづらい)概念でもあると思います。

そこで今回のセミナーではたっぷりと時間をかけながら、シンプルに「現状の外」を追求します。お楽しみに。

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Q-290:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか? <vol.10;「ストレスフリーでマインドのコントロールがうまくなる」秘訣>

 

「イライラ」をテーマに講義を行った際に、このような御質問をいただきました。ありがとうございます。

 (変更を加えています)

 

Q:イライラをコントロールできるように、ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか?

 

結論から述べると、「イライラのコントロール」も「ドーパミン分泌のコントロール」もできるようになります。そして、「ドーパミンがどの程度分泌されているか」もはっきりわかるようになります。簡単なワークを続けることで。

 

 これまでドーパミン分泌のコントロールについて、ドーパミン分泌のモニタリングについて、そしてモニタリングの意義についてまとめました。さらに抽象度を上げて考えていきましょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 リラックスしながら(イライラせずにw)、ゆっくり読み進めてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 vol.1;ドーパミン分泌の秘密技 -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29687436.html

 vol.2;ドーパミン分泌の秘密技 -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29732925.html

 vol.3;「イライラ」と「ドーパミン」、コントロールが難しいのはどっち?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29757834.html

 vol.4;ドーパミンをモニタリングする -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29791782.html

 vol.5;ドーパミンをモニタリングする -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29811912.html

 vol.6;モニタリングの意義

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29840102.html

 vol.7;モニタリング&ラベリングの意義

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29863863.html

 vol.8;「ストレスフリー」に潜む“罠”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29889767.html

 vol.9;「ストレスフリーでマインドのコントロールがうまくなる」理由

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29916746.html

 vol.10;「ストレスフリーでマインドのコントロールがうまくなる」秘訣

 

 

A10:「無意識の意識化」であるモニタリングと「ゴール側からの再評価」であるラベリングを“無意識”に行えるようになると、目の前のすべてがゴール実現のための縁(T)に感じられ、「ストレスフリーで、ますますマインドのコントロールがうまくなる」ようになります。すると、「I×V=R」が自由自在。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

今回はその秘訣がテーマです。

私の考える“秘訣”はとてもシンプル。コーチングの祖であるルー・タイスさんの教えをしっかり理解し、実践することです。その教えとは

 

 

 All meaningful and lasting change starts first on the inside in your imagination and works its way out into reality.  

 

すべての意味のある、永続的な変化は心の中のイマジネーションから始まり、やがて外側の現実を変えていく

 

 

 私たちの世界観は、大脳の側頭葉に保存されている記憶と前頭葉前頭前野にあるブリーフシステム(Belief SystemBS)によって成り立っています。

 Q-235:「財布を娘に盗られた」といったvol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

 ブリーフシステムとは、「認識パターンの組み合わせ」のこと。

詳しくは「自分はこういう人間だ」「世界はこうなっている」という強く信じる思考=信念のことで、それが様々な事象の判断基準となります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 そういった信念は「自分を含む世界の地図」。

認知科学では「内部表現(Internal RepresentationIR)」と呼びますが、それは今までの人生の記憶が色濃く影響している「自我そのもののマップ」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 ここまでをまとめると、「外側の現実」とは、ブリーフシステムであり、内部表現であり、自我そのもの。さらに抽象度を上げて一言でいうと「記憶現象」です。つまり、鍵は記憶。

 

 先述したとおり記憶が保存されているのは側頭葉ですが、その保存には海馬と扁桃体が深く関わっています。

 海馬(かいば、hippocampus)の役割は数時間から数日の短期記憶の一時保存。それと同時に、側頭葉に保存される長期記憶の出し入れのゲート機能も果たしています。外から入ってきた情報と記憶の照合も海馬の役割です。

 大脳辺縁系の一部である扁桃体(へんとうたい、amygdala)は、すぐ近くにある海馬に働きかけ、出し入れする記憶を増幅したり弱めたりします。いわゆる情動処理の中心的役割を担う場所ですが、とくに不安・恐怖といったネガティブな情動に関わります。

 F-094~:私はイヤなことは心の中で握りつぶす

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_375251.html

 

 脳に入力される情報は、海馬によって側頭葉の記憶と照らし合わされます。ここで忘れてはならないのが「I×V=R「マインド(脳と心)にとっては、最も臨場感が高い情報がリアルである」ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 もっとストレートに表現すると、「たとえきっかけが“外”だとしても、全情報はマインド内で生みだされている」。大乗仏教的にいうと「空(くう)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

つまり、もともとは釈迦が述べていた理が、ルーさんが教えてくださる「starts first on the inside in your imagination」の根拠(warrant)といえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 側頭葉の記憶と照らし合わされた情報は、プラスもしくはマイナスのものとして処理されます。さらに、視床、腹側被蓋野、島皮質、側坐核、ブリーフシステムが入っている前頭前野と連携して情報が評価され、多種多様な情動が生みだされます。

 Q-076180804 医療講演会レポート vol.4:コーチングが“痛み”に有効な理由

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15549035.html

 

 情報とブリーフシステムとの差が大きいほど、情動も大きくなり、扁桃体がその情動をさらに増幅していきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 その時が重要な分岐点。

情動優位の「ファイト・オア・フライト」に陥り暴走してしまうか、それとも、論理をも超えてまったく新しい世界(未来)を生みだすか、の分岐点です。

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 *「ファイト・オア・フライト」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 このプロセスの中で「ドーパミン」などの神経伝達物質が分泌(放出)されます。その「ドーパミン」を物理次元(体、脳)でコントロールすることは困難でも、情報次元(心)でコントロールすることは可能です。ワークを続けさえすれば。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 なぜなら、物理(体、脳)と情報(心)は同じものだから。同じものの抽象度の違いであり、「物理と情報」「体と心」「脳と心」でひとつです。

 L-003~420201… -03~4;身体と心は〇〇〇〇

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 

 物理次元(脳)においては、必ず最後はセロトニンが分泌されます。つまり、楽しい・うれしいなどプラスの五大感情はもちろんのこと、不安・恐怖や悲しみ、悔しさといったマイナスの感情であっても、「最後はセロトニンが関与し(脳)、必ずやすらぎが訪れる(心)」ということ。

 たとえ「怒り狂っている」と揶揄されるほど激しい情動でも、必ず最後は“やすらぎ”です。

 (私の経験はこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15110477.html

 

 

 じつは、私の師である認知科学者 苫米地英人博士は、「感情が起こるメカニズム自体はそれほど重要ではない」と語られています。博士が大切だとされているのは「文脈」。

 

 感情の「文脈」を理解し、娯楽として楽しむこと

 そして、ゴール達成のために感情をコントロールすること

 

 それが苫米地式です。

 

 

 今回のテーマは「ストレスフリーでマインドのコントロールがうまくなる」ための秘訣でした。

 私はそれをルー・タイスさんの教え「All meaningful and lasting change starts first on the inside in your imagination and works its way out into reality」を理解し、実践することだと思っています。

 

 その実践が「ゴール達成」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 最後にもう一つ、苫米地博士の師でもあるルー・タイスさんの言葉を紹介します。

 

 Goal comes first. Reality is second.

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8583393.html

 

Q-291につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

じつは、私の師である認知科学者 苫米地英人博士は、「感情が起こるメカニズム自体はそれほど重要ではない」と語られています。博士が大切だとされているのは「文脈」

 

 以下、苫米地博士の著書「『感情』の解剖図鑑」(誠文堂新光社、p6)より引用します。

 

 

 すべての感情には文脈があります。たとえば冒頭に挙げた例でいうと、会社に提出した企画が通らず怒りを覚える人もいれば、悲しみを覚える人もいます。もしかしたら、「よし、これでまた失敗から学べる!」と喜びの感情が湧く人もいるかもしれません。

 同じ出来事に遭遇し、同じ脳内物質が発生したとしても、人によって、それまでの経験や思想によって、生じる感情は異なります。ですから、脳科学的なメカニズムなどではなく、「文脈」を理解しないと、感情を理解することはできないのです。

 引用終わり

 

 

-告知1

 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

 

 第8回目(R4.11/27開催)のテーマは「現状の外」。「現状の外」はゴールのポイントの1つですが、なかなかわかりづらい(実感しづらい)概念でもあると思います。

そこで今回のセミナーではたっぷりと時間をかけながら、シンプルに「現状の外」を追求します。お楽しみに。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-037:「もうおねがい ゆるしてください」 ~心の傷はやがて脳の傷になってしまうという科学的事実~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10114934.html

Q-169~:自身の信念を失いそうです

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_406747.html

S-03~:心のエネルギーとは何か? ~カナックス事件に学ぶ“心のエネルギー”をコントロールする方法~(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19879680.html

 

 

「感情」の解剖図鑑



I-093:【告知】コーチング・デ・コンパッションクラブ<221106> 受付開始

 

 すべてのはじまりは“現状の外”へのゴール設定

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

双方向(多次元)の縁起を意識した気楽なクラブ活動をはじめました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ(CoacHing de Compassion ClubCHCC)」。

(詳しくはこちら↓)

1

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27936349.html

2

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28045280.html

 

 

CoacHing de Compassion Club

 

 

 このクラブ自体のゴールは「コンパッション実現」。コンパッションとは「慈悲」のことです。

20分(~最長30分)のクラブ活動を通じて、「Compassion = 慈悲」を体感&共有しながら、コンフォートゾーン化していくことを目指します。気楽にw

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 その実現のためにエンドステートを2つ設定しました。

 (エンドステート、COA、アサンプションはこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

1つ目(クラブ活動前半)は認知科学者 苫米地英人博士が教示されるコンパッションを確認していきながら、「お互いにスコトーマを外しあい、知識を習得・共有していく」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 2つ目(クラブ活動後半)はお互いにエフィカシーを高めあいながら、「コンパッションを高次の抽象度で臨場感豊かに体感しつつ、物理空間でしっかり実践(実装)する」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 *物理空間(=情報空間の底面)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 毎回、苫米地博士の著書「近未来のブッダ」(サンガ)より引用します。

 初回(220205開催)の反省を踏まえ、今後は告知の際に次回開催時の引用部分を提示することにしました。

 PM-06-01:過去の“失敗”をもとに問題を解決する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 開催は不定期です(平日/週末の午前/午後)。1週間前までにはブログで告知します。

クラブ活動時間は20分間を予定しています(最長30分)。自由に参加してください(途中入退室可能)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 次回は R4.116日(日) 午後2時(14時)~ 開催。受付は5分前からです。

 

 申し込みは下記メールアドレスに。件名を「コンパッションクラブ<開催年月日>申し込み」としてください。

例:「コンパッションクラブ<221106>申し込み」

 

 申し込み・お問い合わせ(メール)

coachfor.m2@gmail.com

 

 お申込みいただいたら、zoom招待URLを返信します。あとは当日参加するだけです。

*自動返信ではありません。タイムラグを(compassionしながら)お楽しみください

*招待URLの転送等は御遠慮ください。参加できるのは申し込み者のみです

*申し込み時から匿名可とします(クラブ活動時の表示も)。ご自由にどうぞ

*友人や御家族等と一緒に一端末で参加する場合、申し込みは代表者だけでOKです

*クラブ参加時はカメラ・マイクともにオンにしてください。どうしても顔を出したくない方はzoomに搭載されているフィルター機能をご利用ください

(マスク・覆面・仮面のリアル使用も可w

*注意;録音・録画・撮影は御遠慮ください(私も行いません)

 

 

221106>前半のテーマ(引用部分、p44)はこちら↓

 

 

 

 221106>後半のテーマ(引用部分、p203)はこちら↓

 


 

 

 最後にもう一度、「近未来のブッダ」(サンガ、p151~)より引用します。

 

 

 現代版慈悲は「一緒に楽しみましょう」

 宗教は、たくさんの人に開かれていて、役に立ってこそ存在意義があります。ブッダの時代は「四つの苦をなくしてあげる」といえば、そのニーズは絶大でした。でも、今はそれではだれもついてこないのです。

 ブッダの時代、大衆のニーズに、教えを説いて応えた実績は意義深いです。しかし、今やニーズが違ってきています。そういう意味では、ブッダの教えが有効に人々の役に立っていないような懸念を感じます。

 宗教は、多くの場合は本人の救済に役立ってこそのものです。そういう機能を提供していくことの大前提として、たくさんの人の耳に届く、たくさんの人が聞きたいと思うメッセージを発信していないといけません。ブッダの教えも基本は不変ですが、時代が変わるにつれて説き方もバージョンアップしていくべきですし、コンパッションという考え方もどんどん現代化していくべきです。

 二十一世紀のコンパッションは、「一緒に苦しみましょう」とか、「一緒に憐れみましょう」とか、「私もあなたと同じように苦しんでいるんですよ」でなくていいと思います。もちろん、そういうニーズにも応えますが、もっと一般的な、基本的には現代社会の楽しさや快適さを享受できている人たちに応える「一緒に楽しみましょう」でいいのです。

 引用終わり

 

 

 さぁ、一緒に楽しみましょう!

 縁がつながることを楽しみにしています。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

2つ目(クラブ活動後半)はお互いにエフィカシーを高めあいながら、「コンパッションを高次の抽象度で臨場感豊かに体感しつつ、物理空間でしっかり実践(実装)する」

 

 抽象度が上がるほど具体的な情報量が減っていくので、臨場感は下がっていきます。

ところが、それは「臨場感についての認識の誤解」(by苫米地博士)。詳しくはこちらで↓

 Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 

-関連記事-

Q-265~:臨場感世界をまったく同じように感じることが可能なのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420880.html

 

 

近未来のブッダ




F-263:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ <vol.7;「知の呪縛」から抜け出すための逆向きのスコトーマ外し -前編-

 

 子どもの頃、私は「不安と不満」「悲しみと怒り」が混ざり合ったような混沌の中で生きていました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031488.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031602.html

 

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて書いたのがこのブログ記事↓

 F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

 

 私の経験でいうと、「不安と不満のはざま」を抜け出した後には、さらに大きな試練が待ち構えています。その試練とは「不満と傲慢のはざま」。それは「自由と隷属のはざま」であり、「希望と絶望のはざま」「幸福と不幸のはざま」でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 では、ゴールが生みだす不満をエネルギーと創造力に変え、自由を貫き、希望を抱きながら幸福に生ききるためにはどうすればいいでしょうか?

 傲慢を改め、隷属から抜けだし、絶望や不幸を克服するために何を心がけるべきでしょうか?

 

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて贈る第2弾です。

 

 vol.1;「不安と不満のはざま」を抜けだした後に待つ試練

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29576555.html

 vol.2;スコトーマを生みだす/外すポイント

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29646619.html

 vol.3;知らないことは認識できないのに新しい知識を得ることができる秘密

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29695715.html

 vol.4;「Connecting the dots~ゲシュタルト、フレーム、スクリプト~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29738652.html

 vol.5;ゲシュタルトの再構築とフレームワーク -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29803282.html

 vol.6;ゲシュタルトの再構築とフレームワーク -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29847568.html

vol.7;「知の呪縛」から抜け出すための逆向きのスコトーマ外し -前編-

 

 

前回は、フレームによりできるスコトーマを外すための「フレームワーク」=「ゲシュタルトの再構築」について説明しました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 「ゲシュタルトの再構築」とは“超越”のこと。より大きなゲシュタルトを構築するほど、「傲慢」を克服することができます。

 F-052~:人は、己に克つを以って成り、己を愛するを以って敗るる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268337.html

 

 ただし、「傲慢」を克服したかに思えたとき、それと同時に危険な“落とし穴”が生じます。

今回はその“落とし穴”を明らかにすることがテーマ(case-side)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 先に答えをいうと、“落とし穴”とは「知の呪縛」のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19879896.html

 

「知の呪縛」とは、「知識が増えることで新たに生じるスコトーマ」のこと。前回紹介したワークによりスコトーマを外していくほど、新たなスコトーマが生じさらなる飛躍を妨げてしまうことがおこりえます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

経験を積んだ人(ベテラン)、「うまくいった」と自信(過信)がある人、あるいは組織図で上に位置する人ほど、大切なことがスコトーマに隠れてしまい“裸の王様”になっていることが少なくありません。具体的な例がすぐに思い浮かぶはずw
 …
それが「知の呪縛」の状態です。

(「知の呪縛」の遙か手前で「無知」により“裸の王様”化しているケースもあります↓)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

優れた先人はこの事実に気がついていました。

 

例えばヘンリー・フォード(1863~1947年)。米フォード・モーターの創設者です。

フォード社では職員の採用方法がユニークでした。会社が採用候補者に尋ねたのは氏名、年齢、配偶者の有無、働く意欲があるかどうかだけ。英語を話さなくても、犯罪歴があっても関係ありませんでした。事実として、フォード社には盲目の人やろうあ者、片足や片腕のない人達が、健常者と同じ賃金で雇われていたそうです。

このような開かれた考え方は、現在では当たり前のことかもしれませんが、1920年代においてはかなり珍しいことでした。まさにNot Normal

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5305837.html

 

しかし、そんなオープンな採用基準であったのにもかかわらず、フォードは「専門家」は雇いませんでした。フォードの著書には「専門家は物事に対して最初からできるはずがないと決めつけてかかることが多い。それよりも、先入観なしに“問題に飛び込んでいく愚か者”の方が好きだ」と書かれています。

 (“問題に飛び込んでいく愚か者”の一例はこちら↓  江戸の時代を生きたNot Normalな先人です)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533150.html

 

医療現場に限らず、社会はますます「専門家」の集まりになっています。情報量がどんどん増え続け、(情報)宇宙自体が抽象度が下がる方向に拡張し続けているから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

今の時代、フォードのように「専門家」を排除するだけでは解決しないでしょう。

では、どうすればいいのでしょうか?

 

“問題に飛び込んでいく愚か者”であり続け、知識により作られてしまう限界を突破し、さらに大きく進化・向上し続けるために、何を心がけなければならないのでしょうか?

 

 

私が思う「心がけ」はとてもシンプル。

参考にPanasonic創業者 松下幸之助さん(1894~1989年)の言葉を紹介します。「経営のコツここなりと気づいた価値は百万両」(PHP研究所)からの引用です。

 

松下幸之助さん(Wiki.、1960年代)

1960年代初期頃

Wikipediaより引用

 

 

 ひとつの心がまえとして、やはり素直な心にならなければいけないと思います。自分の利害や感情、欲望といったものにとらわれない素直な心にいつもなるということです。そうすれば、人から意見を聞いたような場合でも、「そうですか。じゃあひとつやってみましょう」ということが、ごく自然に言えます。ところが、なまじ学問をして知識や技術を知っていますと、それにとらわれて、人の言うことでもなかなか素直に聞けない。そのために経営のコツを悟るのにも時間がかかる。そういった姿が少なくないのではないでしょうか。

 素直な心については、私は以前から、その大切さを人にも言い、自分自身にも言い聞かせて、その向上に努めているのですが、常住坐臥、常に素直な心になることができれば、人間というものは、物事の本当の姿、実相を見ることができるようになって、あたかも神のようにといってもよいほど、強く正しく聡明になることができると思います。

 そうなれば、商売や経営において何が大切かといったことも的確につかむことができましょうし、人を生かしていくにはどうすればよいかというようなことも、その時々に応じて正しく判断できるようになるでしょう。それは経営のコツを会得した姿にほかならないと思います。その意味では、素直な心になるところにこそ経営のコツを得るコツがあるといっても決して過言ではない気がしています。

引用終わり

 

 

そう、「知の呪縛」を打ち破るための心がけとは「素直」。「傲慢」の正反対にあるといえる心の状態です。

 

F-264につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて贈る第2弾です

 

伝えたいのは「心の力(The Power of Mind)」のすばらしさ。

 

 誰もが、心の力によって、「未来の自分」を臨場感豊かに想像することができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

そして、課題を克服しながら「未来の自分」を創造し、本当に現実化することができます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

過去の呪縛や不安よりも、未来の希望や期待に対して、遥かに大きく強い臨場感を感じることができるからです。本当は。

その臨場感が「心の力(The Power of Mind)」。その正体は誰もが持つホメオスタシス(Homeostasis)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 そして、それは「縁起」の力でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 以下、苫米地博士の著書「もうこれ以上、人間関係で悩まない極意 -今こそ、『縁起人』として生きろ。」(TAC出版)より引用します。

 

 

 縁起を理解していない者はリーダーになってはいけない

 いうまでもないことですが、この世の中、縁起のことをわかっていない人がリーダーや指導者の立場になってはいけません。なぜかというと、他人に多大な迷惑をかけてしまうからです。

 縁起のことがわかっていない人物がリーダーになると、その行動は独善的なものになってしまいます。なぜなら、彼らは、自分の持つ価値観や物差しが絶対的に正しい、と信じて疑わないからです。

 国民のことを微塵も考えない人たちがリーダーでは困ります。彼らには、彼らが全面的に正しいと信じている経済学者や経済理論が存在し、それが絶対的に正しいと考えています。そうではなく、たとえば中小企業で働く大多数の労働者がどういう境遇であるかに興味を持つ人でないといけません。

 

 リーダーの立場にいる人が、本質を見誤ってはいけないということです。

 下にいる人間は、自分たちのリーダー的立場の人物が本物かどうかを見抜かないといけません。

 その最低限の指針が「縁起を理解しているかどうか」だと、私は思っているわけです。縁起の理解はリーダーの最低条件です。

 引用終わり

 

 

-告知1

 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

 

 第7回目(R4.10/23開催)のテーマは「中観」です。詳細はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29723230.html

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-078~:ヘンリー・フォードの教え

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_342433.html

F-160~:コーチの視点で考察する“青春” ~心の若さと体の関係~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_405497.html

Q-086181122福祉講演会(鹿児島県)- 08

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16947385.html

Q-243~:続・気楽に生きたいのですが… ~「気楽に生きる」ということ~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418403.html

 

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Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: もうこれ以上、人間関係で悩まない極意 ─今こそ、「縁起人」として生きろ。─ (TAC出版) eBook : 苫米地 英人:

 


 

Q-289:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか? <vol.9;「ストレスフリーでマインドのコントロールがうまくなる」理由>

 

「イライラ」をテーマに講義を行った際に、このような御質問をいただきました。ありがとうございます。

 (変更を加えています)

 

Q:イライラをコントロールできるように、ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか?

 

結論から述べると、「イライラのコントロール」も「ドーパミン分泌のコントロール」もできるようになります。そして、「ドーパミンがどの程度分泌されているか」もはっきりわかるようになります。簡単なワークを続けることで。

 

 これまでドーパミン分泌のコントロールについて、ドーパミン分泌のモニタリングについて、そしてモニタリングの意義についてまとめました。さらに抽象度を上げて考えていきましょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 リラックスしながら(イライラせずにw)、ゆっくり読み進めてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 vol.1;ドーパミン分泌の秘密技 -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29687436.html

 vol.2;ドーパミン分泌の秘密技 -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29732925.html

 vol.3;「イライラ」と「ドーパミン」、コントロールが難しいのはどっち?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29757834.html

 vol.4;ドーパミンをモニタリングする -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29791782.html

 vol.5;ドーパミンをモニタリングする -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29811912.html

 vol.6;モニタリングの意義

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29840102.html

 vol.7;モニタリング&ラベリングの意義

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29863863.html

 vol.8;「ストレスフリー」に潜む“罠”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29889767.html

 vol.9;「ストレスフリーでマインドのコントロールがうまくなる」理由

 

 

A9:前回は「ストレスフリー」に潜む3つの“罠”についてまとめ、苫米地博士の著書「苫米地式『幸せ脳』のつくり方」(イースト・プレス)から引用しました。

 

 苫米地博士は「ある程度のストレスとは、抽象度の高い思考をすること」「抽象度を上げるためには煩悩に逆らう必要があるので、脳に適度なストレスを与えることができる」と書かれています。

 

 つまり、「抽象度の高い思考で自らストレスを生みだすこと」が苫米地式「ストレスフリー」!

 

 では、どうしたら「抽象度の高い思考で自らストレスを生みだすこと」ができるのでしょうか?

 

 

 答えはシンプル。

そう、ゴール設定です。ゴールのポイントは3つ。1)心から望み、2)自分中心を捨てながら、3)現状の外に設定する。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

1)心から望み」の主語は「私」ですが、その「私」とはこれまでの記憶でつくられる「私」のことではありません。このままでは絶対に達成できない(=現状の外)ゴールを達成している未来側の「私」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 そんな未来側(w1)のイメージ(=コンフォートゾーン)を、アファメーションやビジュアライゼーションを用いて強化し続けていると、やがては未来側のイメージが現実化していきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 それがこの連載で繰り返しお伝えしている「夢をかなえる方程式 I×V=R」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 「無意識の意識化」であるモニタリングと「ゴール側からの再評価」であるラベリングを“無意識”に行えるようになると、目の前のすべてがゴール実現のための縁(T)に感じられ、「ストレスフリーで、ますますマインドのコントロールがうまくなる」ようになります。すると、「I×V=R」が自由自在。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

その秘訣を明かす前に、今回は「ますますマインドのコントロールがうまくなる」理由についてお話しします。

 キーワードは「理不尽度」「セルフコントロール」「情動のコントロール」です。

 

 

 まずは「理不尽度」から。

 前回も取り上げた「ストレス」ですが、じつは、ストレス源(stressor)そのものの程度とは必ずしも相関しません。すべて自分のマインド(脳と心)次第です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 

 むしろ「ストレス」と相関するのは「理不尽度」の方。理不尽度が大きいほどストレスは大きくなり、理不尽度が小さいほどストレスは小さくなります。

 その理不尽度は「自己責任感の大小」で決まります。何らかの出来事に対して「自分にも責任がある」と感じる人にとって、その出来事の理不尽度は小さくなり、ストレスも小さくなります。反対に、「自分には責任がない」と考える人にとっては、理不尽度は大きくなり、ストレスも大きくなってしまいます。

 S-04-06~07:心に深い傷を負う理由

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22746255.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22817135.html

 

 では、「自己責任感の大小」は何が決めるのでしょう?

 

 私は「縁起空間のどこまでを自分とするか?」が決めると思っています。それはつまり、自分自身による“自我”の定義づけ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 部分関数としての自我が拡大・拡張するほど、自己責任感が大きくなり、理不尽度が下がり、ストレスが軽減していきます。その過程はゴールのポイント「2)自分中心を捨てる」と重なります。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 その自我、すなわち「縁起空間のどこまでを自分とするか?」のコントロールが、私がイメージする「セルフコントロール」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 最後は「情動のコントロール」。

 自我を拡大・拡張していくと、「ファイト・オア・フライト」と呼ばれるような情動優位状態の制御が上手くなっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

抽象度が上がった結果、本能的な大脳辺縁系を前頭葉前頭前野でコントロールできるようになるからです。それは「動物的衝動を理性でコントロールする」ということ。

PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 もちろんそれは重要なことですが、ここで私がお伝えしたい「情動のコントロール」はもっと身近な話w

以下、苫米地博士の著書「脳と心の洗い方」(フォレスト出版)より「記憶のパレット訓練」に関する部分を引用します。

 

 

 ●「気持ちいい体験」を強化する!

 次に何をやるかというと、その一つを強化してください。といっても人間の無意識というのはバカなので、いきなり二倍にすることはできませんが、一割増しずつなら強化していけます。

 物理の世界の気持ちよさには、限度があります。たとえば大好きな彼氏彼女と、気分も体調も最高のときに、超高級ホテルで最高の夜を過ごした、というようなことはそう簡単にはありません。また体感にも限度があります。しかし記憶の世界、心の世界、仮想の世界は限界効用が無限の世界です。逓減しない世界です。

 先ほどお話ししましたが、人間の無意識はバカなので、現実の体験をいきなり二倍強くしようとしてもできませんが、一割増しくらいであれば、簡単にできます。一割増しずつやっていけば、結果二倍にすることは可能です。

 二倍くらいになるまで、やってみてください。結構時間がかかるかもしれません。そして絵の具に触れたときに、いつでも二倍に強化された記憶の体感が出てくるようにしてください。

 次に、その五個の絵の具からランダムに二個を取り出します。これを合成して、理想的な気持ちいい体験を作り出します。二個組み合わせるのに成功したら、次は三個、四個、五個と組み合わせてください。

 仮想化から仮想への変換は、元がどこから来たのかわからないほど再合成されたり、細分化されたときに起こります。仮想化現実が仮想現実になります。

 それまでは現実の中に仮想世界が入り込んだ仮想化現実です。プライミング訓練は、仮想化から仮想に変える訓練を同時に行います。五つぐらいの体感を使うと、どこからどれが来たのか、わからなくなります。

 そして、プライミングをストーカーレベルにまで強化します。そのために秘密のパレットを使います。

 引用終わり

 

 

 私がお伝えしたい「情動のコントロール」とは、「体感の強化」のこと。Q-285vol.5)で紹介した主観を客観化するための「NRS」を用いながら、「今、喜び『6』だな」を「「今、喜び『6.1』だな」→「『6.2』だな」→「6.3」→→「6.9」 →「今、喜び『7』だな」と段階的に強化していくことができます。

 

 そうやって「楽しい」「うれしい」「気持ちいい」「すがすがしい」「誇らしい」といったプラスの五大感情を自由に操れるから、「ストレスフリーで、ますますマインドのコントロールがうまくなる」ことができます。

 もちろん、「I×V=R」も自由自在。かつての夢はどんどん現実化していくでしょう。

 F-192:「夢をかなえる方程式 I×V=R」実践の秘訣(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26119647.html

 

Q-290につづく)

 

 

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-関連記事-

F-070:「夢をかなえる方程式 I×V=R」のとおり、本当に夢が現実化した一例 ~映画「メジャーリーグ」~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15096276.html

F-117Field of Dreams

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_390942.html

F-252It’s my life~No goals, No life~ <ワーク付き>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29304282.html

Q-213~:「ラベリングを夢の中でも行う」ことの意味

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414537.html

 

 

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I-092:【重要】「[超党派議連]ワクチン大議論会 2022.10.18」動画のお知らせ

 

 先日、新型コロナウイルスの“ワクチン”について、厚生労働省は生後6カ月から4歳までの子どもも対象にすることを正式に承認しました。

 これまでの5歳以上と同様に予防接種法上の「努力義務」が課され、1024日(2022年)から接種が始まります。

 

 ワクチン接種は、ワクチンによって得られる利益と長期的なものも含めた不利益のリスクをしっかり検討した上で決めるべきですが、残念ながら情報が十分に開示されているとはいえません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 そんな中、昨日(20221018日)、超党派議員連盟総会が開かれ、“コロナワクチン”に関する議論が行われました。

 

 「大切な人を守る」ために、ぜひ動画を確認し、しっかり判断してください。

 そして、「すべての人を守る」ために、ぜひこの情報をひろめてください↓

 【超党派議員連盟総会】ワクチン大議論会 2022.10.18【ノーカットフル版】【ミュート無し】 - YouTube

 

 

 

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-追記-

 こちらもぜひ↓

 Dr.苫米地英人がコロナワクチンを解説 - ニコニコ動画 (nicovideo.jp)

 

 

-関連記事-

S-01~:よりよい“議論”のために(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11613757.html

 

Q-288:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか? <vol.8;「ストレスフリー」に潜む“罠”>

 

「イライラ」をテーマに講義を行った際に、このような御質問をいただきました。ありがとうございます。

 (変更を加えています)

 

Q:イライラをコントロールできるように、ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか?

 

結論から述べると、「イライラのコントロール」も「ドーパミン分泌のコントロール」もできるようになります。そして、「ドーパミンがどの程度分泌されているか」もはっきりわかるようになります。簡単なワークを続けることで。

 

 これまでドーパミン分泌のコントロールについて、ドーパミン分泌のモニタリングについて、そしてモニタリングの意義についてまとめました。さらに抽象度を上げて考えていきましょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 リラックスしながら(イライラせずにw)、ゆっくり読み進めてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 vol.1;ドーパミン分泌の秘密技 -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29687436.html

 vol.2;ドーパミン分泌の秘密技 -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29732925.html

 vol.3;「イライラ」と「ドーパミン」、コントロールが難しいのはどっち?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29757834.html

 vol.4;ドーパミンをモニタリングする -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29791782.html

 vol.5;ドーパミンをモニタリングする -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29811912.html

 vol.6;モニタリングの意義

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29840102.html

 vol.7;モニタリング&ラベリングの意義

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29863863.html

 vol.8;「ストレスフリー」に潜む“罠”

 

 

A8:「無意識の意識化」であるモニタリングと「ゴール側からの再評価」であるラベリングを“無意識”に行えるようになると、目の前のすべてがゴール実現のための縁(T)に感じられます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html

 

 そうなると、絶望的な状況であっても希望を見つけることができ、苦境の最中でも「喜び」「楽しさ」を感じられるようになります。もちろん、脳内では大量のドーパミンが分泌(放出)されています。

 F-155:「怒りと絶望しかありません」という言葉に感じた希望

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

 

 それは“無我夢中”に生きている状態。

 F-158~:無我夢中

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_405002.html

 

 ストレスフリーで、ますますマインドのコントロールがうまくなる状態です。

 

 

 今回は「ストレスフリーで、ますますマインドのコントロールがうまくなる」のうち、「ストレスフリー」について確認しましょう。

 

 ところで、「ストレスフリー」という言葉にあこがれを感じませんか?w

 

 「ストレスフリー」を理想とする考えには、じつは、危険な“罠”がいくつか潜んでいます。

 このシリーズでは「無意識の意識化」についてお伝えしています。その意識化の練習として、スコトーマに隠れている“罠”を意識に上げてみましょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

はっきりとわからなくてもかまいません。まずは何かを感じてください。気楽に。Don’t think, feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 

 どうですか?

では、私が感じている“罠”についてシンプルにお伝えします。ポイントは「縁起」「自由」「モチベーション」です。

 

縁起とは「原因によって結果が起きる」という釈迦哲学の根幹にある教え。それは「すべては他の何かとの関係性で成り立っている」という理であり、「関係が存在を生みだす」という見方です。「存在が関係を生みだす」という西洋的な見方とは正反対です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 縁起を突きつめると、「この世に絶対はない(アプリオリなものはない)」「すべてマインド(脳と心)が生みだしている」というプリンシプルに行きつきます。ストレスに関連していうと、「ストレスという絶対的な存在はない」「ストレスはマインドが生みだしている」という感じ。

それをコーチング的に表現しなおすと、「ストレスというイメージ(I)の臨場感の高さ(V)がストレスをリアル(R)にしている」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 縁起の無理解が「ストレス」をリアルにしている(R化) それが1つ目の“罠”。

 

 

 「ストレスフリー」の「フリー」とは、「束縛や拘束がなく、義務を免除された状態」という意味の古英語「freo」を語源とする「free」のこと。つまり、ストレスの存在を前提とした上での「ストレスがない」「ストレスから解放されている」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 そんな西洋的な「フリー」に対して、釈迦に由来する日本語本来の「自由」は「自らに由る」という意味です。コーチングにおいてブリーフシステムに該当する「自」は、ふつうは他人や社会の価値観によってつくられています。時間でいうと過去です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 つまり、「ストレスフリー」にこだわるほど、ストレスに囚われ、過去に縛られる それが2つ目の“罠”。

 

 

 仮に「ストレスフリー」を実現したならどうなるでしょうか?

 

 コーチングでよく用いられる「輪ゴムを引っ張ると」の例のように、現状とそれとは違うゴールの世界のイメージ上のギャップがストレスを生みだします。コーチング用語ではギャップ=認知的不協和です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 そのギャップ=認知的不協和は「エネルギーと創造性の源」でもあります。

 Q-178:家族ががんで治療中です… -02;エネルギーと創造性の源

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25090742.html

 

 「ストレスフリー」とは、「ギャップ(不協和)が解消した状態」のこと。そのままではエネルギーと創造性が失われ、やる気がなくなってしまいます。モチベーション「0」の状態です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 *こちらもどうぞ↓

 Q-240:毎日、無気力感に悩まされています ~気楽に生きる際の注意点~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418402.html

 

 ストレスフリー=やる気がない=モチベーション「0それが3つ目の“罠”。

 

 

 そのような理由により「ストレスフリー」には十分気をつけなければなりませんが、実際にはコーチング実践者の心はいつも「ストレスフリー」です。

余裕で“罠”を克服した上で、「ストレスフリーで、ますますマインドのコントロールがうまくなる状態」を満喫しています。もちろん、気楽に。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 なぜでしょうか?

 

 最後に苫米地博士の著書「苫米地式『幸せ脳』のつくり方」(イースト・プレス)から引用します。「ストレス」と「幸せ」の関係を体感しながら、その秘訣(秘密)を受け取ってください。Feel

 

 

原始時代に戻れば「幸せ」になれるのか?

 もう少し、脳の話を続けたいと思います。

 原始時代の幸せと現在の日本のような時代の幸せは異なります。その理由は、抽象度の高さによるといいました。

 しかし、脳だけを見ると、原始時代と現代で違いはありません。ほとんど変わっていないのです。

 たとえば、原始時代を4000~5000年前のことだとします。そのくらい前なら、私たちにとって十分に原始時代といえます。100年前でも電化製品はないわけですから、4000~5000年前の生活は、原始時代といってもいいでしょう。

 そして、脳は万年単位で進化するものなのです。

 つまり、原始時代の人と現代人の脳は、ほとんど同じ脳だということです。だから、4000~5000年前の人が本当に幸せな日々を送っていないかぎり、原始時代の生活に戻ることが幸せになる保証はないのです。食糧事情のみならず、あらゆる理由で平均寿命が極端に短かった当時の人たちが幸せだったかは疑わしいところです。

 しかし、万年単位になると、脳はサルやチンパンジーに近く、前頭前野がいまのように進化していない可能性があります。そのころは、お腹いっぱいになるだけで幸せだったかもしれません。

 でも、幸せを感じるメカニズムの基本は、原始時代の人も現代人も同じです。

 それは、先述したとおり、セロトニンが出るかどうか―。

 満腹になるだけでも、セロトニンが出ます。これは、おそらく今でも同じでしょう。ところが、いまは前頭葉があるため、満腹になってもほかの悩みが存在するのです。満腹だけでは満足できないということです。

 少なくとも縄文時代、弥生時代くらいまで進化すると、満腹だけでは満足できないようになりました。

 卑弥呼が登場して倭の国を統一しようとしたのも、さらなる欲求が生まれてきたからです。権力があると幸せな人が登場してきたわけです。これは抽象度が上がったということでもあります。

 だから、縄文時代、弥生時代の人が原始時代に戻っても幸せにはなれない。権力というものがなければ幸せになれないようになってしまったのです。

 現代の日本でいえば、権力が欲しい人もいれば、物欲を満たしたい人もいる。自己顕示欲もあれば、承認欲もあります。さまざまな欲求があるので、同じ脳だからこそ、原始時代に戻っても幸せにはなれないのです。

 

 バブル世代の人が生活レベルを下げられないというのは、よく聞く話。一度上がった生活レベルを下げるのは大変です。

 本来、幸せと生活レベルはいっさい関係ありません。

 アメリカでいちばんお金持ちといわれているマイクロソフトのビル・ゲイツでも、貧乏な生活をしています。家は大きいけれど、ジーンズにセーターという普通の恰好をしているし、いつもハンバーガーを食べています。

 だから、本当の幸せは生活レベルとは関係ないのです。あくまでも脳の情報処理が、抽象度が高いレベルで行われているかどうかによるのです。

 つまり、いまのあなたの生活レベルにいっさい関係なく、誰でも幸せになれるということです。

 ストレスのない生活を幸せと思うのであれば、ストレスのない生活をすればいいだけの話です。

 しかし、実際はそうではありません。

 ストレスがあるということは、いろいろな神経伝達物質が出るということ。最終的にはセロトニンも出ます。

 つまり、ある程度ストレスがあるほうが幸せだともいえます。ただ、ストレスが多すぎると自律神経が失調します。

 ある程度のストレスとは、抽象度の高い思考をすることです。抽象度を上げるためには煩悩に逆らう必要があるので、脳に適度なストレスを与えることができます。

 STEP5で『「幸せ脳」をつくる110分トレーニング』を紹介しますが、このトレーニングは抽象度を上げるトレーニングでもあるのです。

 引用終わり

 

Q-289につづく)

 

 

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F-089~:無人運転と自動運転の違い ~シーサイドライン逆走に思う~

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F-231~3錠じゃないと飲まん!

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I-091:【告知】角井雅子コーチとの対談(221014)のYouTube公開の御案内(ワーク付き)

 

 苫米地式コーチング認定コーチの角井雅子さんにお声がけいただき、昨日(20221014日)、対談ライブをさせていただきました。

苫米地式コーチングHP コーチ紹介↓

 角井 雅子(つのい まさこ) | 苫米地コーチング (tomabechicoaching.jp)

 

 タイトルは「ヒーリング&コーチングで心のリミッターを解除しよう!」。

 

 30分の予定でしたが、あっという間に時が流れ、少々オーバーしてしまいました。深い変性意識(ASCAltered State of consciousness)だったから。

その分、視聴してくださる皆さまには強い働きかけとなるはずです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28037699.html

 

 早速、角井コーチがYouTubeにアップしてくださいました。ぜひ御確認ください↓

 (130) Tsunoi チャンネル 0037〜苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T(タケハラクニオ)さんとの対談 〜ヒーリング&コーチングで心のリミッターを解除しよう!〜 - YouTube

 

 

 私はコーチングのためにはヒーリングが必要だと思っています。そして、ヒーリングにはコーチングが必要だとも(詳しくはこちら↓)。

 Q-068:認知不協和の状態にあり… Vol.5;ヒーリングとコーチングの関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14400982.html

 Q-069:認知的不協和の… Vol.6;セルフヒーリングとセルフコーチングのコツ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14524490.html

 

本質的にはヒーリングとコーチングは同じ。ともに「内部表現の書き換え」であり、「情報場の移動」です。そして、行う側も受ける側も、ともに「生命現象」です。

Q-066:認知的不協和の… Vol.3;宇宙の構造と生命(現象)の関係

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14106619.html

 

 そのようなことをイメージしながら、「ゲシュタルト」「抽象度」、そして「〇〇〇(←想像しながら視聴してくださいw)」についてお話しさせていただきました。

 PM-02-12:ゲシュタルト

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 「ゲシュタルト」「抽象度」「〇〇〇」 これら3つの概念が1つのゲシュタルトに統合されたとき(connect the dots)、苫米地博士が定義される「生命現象」があらわれるはず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 リラックスし、楽しみながら御視聴ください。Don’t think, feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

 角井コーチ、素敵な時間をありがとうございました!

 この御縁に心から感謝いたします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

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-追記1

 対談ライブの最後にワークを仕込みましたw

下記文章はノーベル平和賞を受賞した作家 エリ・ヴィーゼル(Elie Wiesel1928~2016年)の言葉です。

 

 

 愛の反対は憎しみではない。無関心だ

 美の反対は醜さではない。無関心だ

 信仰の反対は異端ではない。無関心だ

 生の反対は死ではない。生と死の間(にあるもの)への無関心だ

 

The opposite of love is not hate, it’s indifference.

The opposite of beauty is not ugliness, it’s indifference.

The opposite of faith is not heresy, it’s indifference.

And the opposite of life is not death, but indifference between life and death.

 

エリ・ヴィーゼル(19282016年) 
1986
年にノーベル平和賞を受賞したユダヤ人作家

 

 

 ヴィーゼルのいう「生と死の間 / between life and death」を、「ゲシュタルト」「抽象度」「〇〇〇」の3つを統合しながら感じてください。それがワーク。

 

 きっと「生命現象」に対する理解が深まり、ヒーリングとコーチングがさらにうまくなるはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 

-追記2

 ワークだけではなく、特典も仕込みましたww

 セミナーへの御招待(特典2)は、まだ間に合います。タイトルを「角井コーチとの対談ライブ特典希望」としてお申し込みください。

 申し込み先(メール):coachfor.m2@gmail.com

 

気楽にどうぞ。情報場(「中観」)でお会いできることを楽しみにしております。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 *セミナー詳細はこちら↓

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 第7回目(R4.10/23開催)のテーマは「中観」です。「中観」はこちら↓

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一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

L-001~20201月シークレットレクチャー

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_407080.html

L-023~20203月シークレットレクチャー

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_411419.html

L-032~20204月シークレットレクチャー

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413332.html

 

 

221014 角井コーチとの対談ライブ告知画像4

Tsunoiチャンネルより引用

(130) Tsunoi チャンネル - YouTube

 



F-262:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ <vol.6;ゲシュタルトの再構築とフレームワーク -後編-

 

 子どもの頃、私は「不安と不満」「悲しみと怒り」が混ざり合ったような混沌の中で生きていました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031488.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031602.html

 

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて書いたのがこのブログ記事↓

 F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

 

 私の経験でいうと、「不安と不満のはざま」を抜け出した後には、さらに大きな試練が待ち構えています。その試練とは「不満と傲慢のはざま」。それは「自由と隷属のはざま」であり、「希望と絶望のはざま」「幸福と不幸のはざま」でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 では、ゴールが生みだす不満をエネルギーと創造力に変え、自由を貫き、希望を抱きながら幸福に生ききるためにはどうすればいいでしょうか?

 傲慢を改め、隷属から抜けだし、絶望や不幸を克服するために何を心がけるべきでしょうか?

 

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて贈る第2弾です。

 

 vol.1;「不安と不満のはざま」を抜けだした後に待つ試練

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29576555.html

 vol.2;スコトーマを生みだす/外すポイント

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29646619.html

 vol.3;知らないことは認識できないのに新しい知識を得ることができる秘密

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29695715.html

 vol.4;「Connecting the dots~ゲシュタルト、フレーム、スクリプト~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29738652.html

 vol.5;ゲシュタルトの再構築とフレームワーク -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29803282.html

 vol.6;ゲシュタルトの再構築とフレームワーク -後編-

 

 

苫米地博士は「日本の企業社会は組織のピラミッド構造が強固で、現場で上から求められる成果を上げることで一段、また一段と出世の階段を上る仕組みが根強い」「そのため、各人が自分のポジションに縛られたフレームしか持てず、スコトーマだらけになりやすい」と語られています。

確かに現場での具体的な運用能力を高めれば、スペシャリストにはなれます。しかし、それは組織側から見て、フレームごとに有用な人材を育てているだけの話。

 PM-06-17:仮説12)リーダー、マネジメント、コーチの役割と抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14526054.html

 

 スコトーマだらけの「フレームごとの有用な人材」は、容易に「傲慢」に陥ってしまいます。最初(F-257/vol.1)に確認したとおり、傲慢=権力側です。

そして、権力とは「過去のしがらみ」でもあります。そのままではいつかモチベーションを失い、「不満」だらけの日々にまた戻ってしまうでしょう。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

では、どうすればよいのでしょうか?

 

 

フレームにより生じるスコトーマをはずすためには、より抽象度の高いフレームの新たな構築が必要です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 「フレーム」とはゲシュタルトのこと、「より抽象度の高いフレームの新たな構築」とはゲシュタルトの再構築のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

それでは新たなフレームをつくる=ゲシュタルトの再構築のためのイメージトレーニングを紹介いたします。医療バージョンで説明しますが、皆さんは自身と関係するイメージに置き換えてください。

Q-226ReplaceしたらそれがDominantになればいいのですかね?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27729316.html

 

まずは、「現状のフレームと同じくらいのレベルの別のフレーム」を作りましょう。

例えば、もともと「医療病棟看護師のフレーム」を持っている人なら、「外来看護師のフレーム」「通所リハビリ看護師のフレーム」「介護医療院看護師のフレーム」「訪問看護師のフレーム」という感じ。

 

フレームを作るためには、その仕事の目的や1日の仕事の流れ、仕事の考え方がイメージできれば十分です(IImage)。大切なのは、そのイメージをどんどん強化して、実際にその仕事をしているかのような強い臨場感を持つこと(VVividness)。休憩時間などに実際に業務を体験してみると理想的です(I×V)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

このイメージトレーニングを重ねることで、皆さんが持っている現状のフレーム(例えば「医療病棟看護師のフレーム」)の抽象度を1段階上げることができます。

Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

それならば実際に職場環境を変えてしまえば、つまり配置転換を行えばいいと思う方もいらっしゃるはず。私もそのように考えています。それどころか、可能な限り他職種の仕事も経験するべきだと思っています。介護士、理学・作業療法士、言語聴覚士、公認心理師(臨床心理士)、薬剤師、レントゲン技師、管理栄養士、調理師、事務職、そして医師という様々な機能・役割を実際に体験してみるのです。

 そのような試みがうまくいくために、誰もが常に意識に上げておかなければならない重要なポイントがあります。

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 それは「なぜ他職種のイメージトレーニングをしているのか?」「なぜ配置転換をするのか?」「なぜ実際に他職種の仕事を経験するのか?」という問いの先にあるゴール!

ゴールがなければ、そしてゴールが共有できていなければ、新しいフレームを作ることはできません。スコトーマが外れないからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 スコトーマを外し新しいフレームを作る際にネックになってしまうのが、今回のテーマである「傲慢」です。「なんで私が〇〇しなければならないの?」といったセルフトークが生まれるような状態では、ゴールを設定し共有することも、抽象度を上げることもできないでしょう。

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

大切なのは“内”を変えていくこと。詳しくはこちらでどうぞ↓

S-04~:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22305802.html

 

 

話を戻します。

別のフレームをイメージの中で構築できたら、それをもともとのフレームと統合させて、さらに大きなフレームを作っていきます。

例えば、「医療病棟看護師のフレーム」に「外来看護師のフレーム」「通所リハビリ看護師のフレーム」「介護医療院看護師のフレーム」「訪問看護師のフレーム」を次々と組み合わせていけば、「医療法人〇〇看護部門のフレーム」を作ることができます。

そして、「看護部門のフレーム」をつくり上げたのと同じ要領で、「介護部門のフレーム」「リハビリテーション部門のフレーム」「薬局(薬剤部門)のフレーム」「検査部門のフレーム」「栄養部門のフレーム」「事務部門のフレーム」、そして「医局(診療部門)のフレーム」をそれぞれイメージの中でつくり上げていきます。

 

すべての部門のフレームを統合することができれば、「医療法人〇〇のフレーム」というさらに高い抽象度のフレームを持つことができます。それはリーダーが持つべきフレームです。

F-254~:イノベーションがうまれるとき

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421781.html

 

 

「医療法人〇〇のフレーム」を作ることで、病院全体や自分が所属する部門・部署、そして自分自身が置かれている状況などを、客観的かつ俯瞰的に見ることができるようになります。

すると、個人の問題にとどまらず、より高い抽象度で大きな問題を発見し(case)、解決する(plan)ための発想が生まれてくるはずです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

それは前々回(F-260)まとめた「全体が分かることで部分が分かる」状態であり、ジョブズが言及した「connect the dots」の実現です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

そして、それは「ゲシュタルトの再構築」であり“超越”。つまり、「傲慢」の克服でもあります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 

 ただし、「傲慢」を克服したかに思えたとき、それと同時に危険な“落とし穴”が生じます。次回はその“落とし穴”を明らかにし(case-side)、その後対処法をお伝えします(plan-side)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

F-263につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて贈る第2弾です

 

伝えたいのは「心の力(The Power of Mind)」のすばらしさ。

 

 誰もが、心の力によって、「未来の自分」を臨場感豊かに想像することができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

そして、課題を克服しながら「未来の自分」を創造し、本当に現実化することができます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

過去の呪縛や不安よりも、未来の希望や期待に対して、遥かに大きく強い臨場感を感じることができるからです。本当は。

その臨場感が「心の力(The Power of Mind)」。その正体は誰もが持つホメオスタシス(Homeostasis)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 そして、それは「縁起」の力でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 以下、苫米地博士の著書「もうこれ以上、人間関係で悩まない極意 -今こそ、『縁起人』として生きろ。」(TAC出版)より引用します。

 

 

 洗脳と縁起の関係

 世の中には、「悪いコーチ」がいます。自分のゴールのために相手のゴール設定をして、自分のために相手の縁起に関わる人です。それを「洗脳」といいます。本当のいいコーチとはクライアントのゴールのためにゴールを探し、クライアントのゴールのために縁起に関わる人のことをいいます。

 

 「洗脳」は一つの縁起から抜けられなくなっているという状態です。

 その場合、洗脳者は信者と直接会い、コーチング的なことをするわけです。カルトの集団は、いうなれば、悪いコーポレートコーチングされた集団ともいえます。

 このように、洗脳とはたいがい「教祖」などといった物理的な存在が行っている場合が多いです。

 死んだ人の著作を読んで、その宗教にはまっている人は、洗脳されたとはあまりいわないものです。やはり直接会うという、ダイレクトな人間関係の中で、特別な縁起が生まれるものなのです。

 しかし、会うことが大事な理由は、決して「物理空間を共有することが大事」だからではありません。なぜかというと、コーチとクライアントは厳密には「臨場感空間を共有している」とはいえないからです。

 一般的に、普通の人は「物理空間に一緒にいること」を「空間を共有する」といいます。

 しかし、たとえば、あなたは電車で隣に座っている他人に洗脳されてしまうでしょうか?

 洗脳されませんよね。極端なことをいえば、コーチはクライアントのことを、電車で隣同士になった他人くらいにしか思っていません。とすると、コーチのいる空間とクライアントのいる空間は、電車の他人同士くらい違うものということになります。

 この点がコーチングにとって大事なことです。コーチはクライアントに介入しますが、クライアントに介入されてはいけないのです。そうしないと、ミイラ取りがミイラになってしまいます。

 もし、コーチとクライアントが「臨場感空間を共有」してしまったら、うつ病の患者に影響されてしまう精神科医のようなもので、「どちらがコーチングしているのかわからない」状態になってしまいます。

 コーチはクライアントの問題空間に関わりますが、共有しません。もし、コーチング中に、コーチとクライアントが臨場感空間を共有していると思っている人がいたら、それは根本的にコーチングや洗脳を誤解しているということです。

 

 コーチングや洗脳は、一方的な関係で、コーチとクライアントの見ているものや感じているものは、それぞれまったく違うものです。

 もし、コーチがクライアントに対し、主観的な気持ちを持ったならば、それはコーチとして失格です。コーチは、クライアント本人が設定したゴールの達成にのみ、興味を持たなければいけません。

 引用終わり

 

 

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