苫米地理論を研究し、苫米地式を実践する <CoacH T>

認知科学者 苫米地英人博士に学び活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

2022/09

F-260:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ <vol.4;「Connecting the dots~ゲシュタルト、フレーム、スクリプト~

 

 子どもの頃、私は「不安と不満」「悲しみと怒り」が混ざり合ったような混沌の中で生きていました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031488.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031602.html

 

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて書いたのがこのブログ記事↓

 F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

 

 私の経験でいうと、「不安と不満のはざま」を抜け出した後には、さらに大きな試練が待ち構えています。その試練とは「不満と傲慢のはざま」。それは「自由と隷属のはざま」であり、「希望と絶望のはざま」「幸福と不幸のはざま」でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 では、ゴールが生みだす不満をエネルギーと創造力に変え、自由を貫き、希望を抱きながら幸福に生ききるためにはどうすればいいでしょうか?

 傲慢を改め、隷属から抜けだし、絶望や不幸を克服するために何を心がけるべきでしょうか?

 

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて贈る第2弾です。

 

 vol.1;「不安と不満のはざま」を抜けだした後に待つ試練

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29576555.html

 vol.2;スコトーマを生みだす/外すポイント

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29646619.html

 vol.3;知らないことは認識できないのに新しい知識を得ることができる秘密

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29695715.html

 vol.4;「Connecting the dots~ゲシュタルト、フレーム、スクリプト~

 

 

前回(F-259)は、学習曲線における“超越”の瞬間に「ゲシュタルトの再構築」が行われていることについて触れました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

今回はさらに掘り下げ、私たち人間が持つ「知らないことは認識できないのに新しい知識を得ることができる秘密」=「ゲシュタルト能力」に迫ります。

 Q-268~:薬をやめることができますか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421168.html

 

まずApple創業者の一人であるスティーブ・ジョブズ(Steven Paul Jobs1955~2011年)の言葉を紹介します。2005年にスタンフォード大学の卒業式で講演した際のものです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 

You can’t connect the dots looking forward ; you can only connect them looking backward.

So you have to trust that the dots will somehow connect in your future.

You have to trust in something – your gut , destiny , life , karma , whatever.

This approach has never let me down , and it has made all the difference in my life.

 

先を見通して点をつなぐことはできない。振り返ってつなぐことしかできない。

だから将来何らかの形で点がつながると信じることだ。

何かを信じ続けることだ-直感、運命、人生、カルマ、その他なんでも。

この手法は私を裏切ったことはなく、そして私の人生に大きな違いをもたらしてくれた。

 

 

それでは本題に。今回は「ゲシュタルト」「フレーム」「スクリプト」といった認知科学の用語について説明します。それらの概念をconnectして、理解を深めてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

「ゲシュタルト(Gestalt)」は“形態”を意味するドイツ語で、全体性を持ったまとまりのある構造のことを指します。もともとは心理学の用語で、ゲシュタルト心理学の創設者であるマックス・ヴェルトハイマー(Max Wettheimer1880~1943年)の理論からひろまったそうです。

ゲシュタルト心理学では、知覚は単に対象となる物事に由来する個別的な感覚刺激によって形成されるのではなく、それら個別的な刺激には還元できない全体的な枠組みによって大きく規定されると考えます。この「全体的な枠組み」にあたるものがゲシュタルトです。

 

「フレーム」という言葉は様々な理論において多様な意味で用いられていますが、「ゲシュタルト」とほぼ同義と考えて差し支えありません。シンプルに表現すると「モノの見方・考え方・捉え方の枠組み」です。

有名なマーヴィン・ミンスキーのフレーム理論では、「心の作用はすべてのフレームに依拠しており、心というのは結局、無数のフレーム(モジュール)の集合体に他ならない」ことになります。例えば「ドアノブを手で握る」「ドアを開く」「部屋に入る」「椅子に腰を下ろす」などの行為はそれぞれがフレームの働きであり、また全体としてもフレームを構成します。

F-114:情報が書き換わると現実が変わる vol.5;「幸せなら手を叩こう♪」(ワーク付き)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20477749.html

 

人は何万ものフレームを持っていて、それを習得したり、組み合わせたり、変形したりして現実に対処しています。学習とは「何らかのフレームを獲得すること」であり、獲得したフレームを壊したり揺り動かすことで応用ができるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9367702.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533528.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533623.html

 

 前回(F-259)の「学習曲線」でいうと、「ドーンと成長した“超越”の瞬間」が、「ゲシュタルト再構築」であり、「フレームの破壊と組み合わせ」。そして、これが「知らないことは認識できないのに新しい知識を得ることができる秘密」です。

ひと回り大きなフレーム≒ゲシュタルトをつくり上げ、そのフレーム(またはゲシュタルト)で目の前の事象に向き合うことで認識が可能になり、知識を得ることができるようになります。ちなみに、このとき抽象度が上がっています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

「スクリプト」とは、“人工知能の父”と呼ばれるイェール大学のロジャー・シャンクが構築したスクリプト理論の主軸になるもので、簡潔に表現すると「状況の変化に応じて次に起こりうる予測を集めた知識構造」のことです。「フレーム」に時間の概念を加えたものと考えると理解しやすいと思います。

 ちなみに、シャンクは苫米地博士が米国に留学された際の最初の師。「The Cognitive Computer」という本との出会いが留学のきっかけだったそうです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html

 

 

私が「生と死の間に関心を持つこと」「生きる意味を確信すること」が重要だと考える背景にはこれらの理論があります。もちろん、一番はこれらの理論をさらにconnectしたといえる超情報場理論です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

人は自分自身の死を見据え、その意味を知り、死に(が)近づく時間の流れをしっかり認識した上で、目の前の一瞬を鮮やかに生きるべき

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

そんな生き方そのものが幸福といえるはず。もちろん、スピリチュアルペインを克服した先にあるシンの幸福です。

L-00720201… -07;スピリチュアルペインとは?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24706915.html

 

そこに「傲慢」が入り込む余地などまったくありません。

 

F-261につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて贈る第2弾です

 

伝えたいのは「心の力(The Power of Mind)」のすばらしさ。

 

 誰もが、心の力によって、「未来の自分」を臨場感豊かに想像することができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

そして、課題を克服しながら「未来の自分」を創造し、本当に現実化することができます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

過去の呪縛や不安よりも、未来の希望や期待に対して、遥かに大きく強い臨場感を感じることができるからです。本当は。

その臨場感が「心の力(The Power of Mind)」。その正体は誰もが持つホメオスタシス(Homeostasis)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 そして、それは「縁起」の力でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 以下、苫米地博士の著書「もうこれ以上、人間関係で悩まない極意 -今こそ、『縁起人』として生きろ。」(TAC出版)より引用します。

 

 

 組織を引っ張る“リーダー”の役割

 コーポレートコーチングでは、組織の中にリーダーを設定することも重要です。なぜなら、組織はマネジメントなしでは成立しないからです。

 コーチの仕事は一言でいえば「エフィカシーを上げること」です。そして、エフィカシーとは「ゴールを達成する自己の能力の自己評価」です。

 だから、コーポレートコーチは、まず組織のみんなをコーチングし、ゴール設定のアドバイスをするのが理想です。しかし、現実はリーダー的存在や将来のリーダー候補を優先してコーチングすることになるでしょう。実際、リーダーシップが求められない人たちに組織が惜しみなく投資をするとは限らないからです。

 ゴールは、パーソナルコーチングと同様、「現状の外側に設定」しなければなりません。

 ゴールを設定するよう促すとき、コーチはリーダーに価値観を押し付けてはいけません。価値観を押し付けるということは、ゴール設定自体に介入してしまうことになるので、それでは人のゴールに従う奴隷を作ることになってしまうからです。

 コーポレートコーチが行うのは、リーダーにマインドの使い方を教えることです。リーダーに、マインドの使い方が上手な人物になってもらわなければなりません。

 チーム全員のエフィカシー、そして、集合的ゴールを達成する能力の自己評価を「コレクティブエフィカシー」と呼びます。コーポレートコーチの一番大切な仕事は、この「コレクティブエフィカシー」を高めることができるリーダーを育てることだというわけです。

 「コレクティブエフィカシー」を重視する組織にするには、リーダーがその組織のコーチになるのが最もよい方法です。そしてリーダーが、自分の組織の構成員や、組織全体の「コレクティブエフィカシー」を高めていけばいいのです。

 

 それでは、リーダーは具体的にどのようにコレクティブエフィカシーを高めるのでしょうか。

 例としては、「組織のゴールを設定して前向きなトークを展開する」ことがあります。そうすれば、みんなのエフィカシーを高めていけます。また、ゴールの設定によって、そのゴール達成のためのコーポレートトーク(組織内の会話)が生まれてきます。

 組織のゴール設定に関しては、構成員一人ひとりが組織のゴールと自分のゴールを見極め、どこかの抽象度で共有するしかありません。組織のゴールの抽象度が、個人の抽象度より高かった場合は、個人のゴールが組織のゴールに包摂されればいいのです。そうすれば、組織のゴール達成で、自分のゴールも達成できます。逆もまた、しかりです、

 

 たとえば、個人のゴールが「年収2000万円」だったとしましょう。そして、会社のゴールが「世界平和に貢献する会社にする」だったとします。そんな抽象度の高いゴールを設定している会社の社員たちは、人の文句やうわさ話をいったりすることなく、最新の世界の情勢などについてのコーポレートトークをするでしょう。

 そういう会社が、優秀なコンテンツや商品を生み出さないわけがありません。そうなると、会社員の年収はおのずと高くなり、「年収2000万円」も楽々クリアできるというわけです。もし、組織と個人のゴールが、まったく共通点を持たない場合は、それぞれの抽象度を上げ、両方を包摂するゴール設定を考えてください。

 

 高いレベルのゴールが達成できる組織というのは、チーム全員のエフィカシーが高いということになります。もし組織の構成員が、コーチと同等以上のコーチング能力を備えていたら、その組織はコーチが放っておいたとしても、お互いに組織のゴールに向きあえるので優秀なチームになり得ます。

 そして、ゴール自体は構成員によって組織のゴールが常に更新されていくのがベストと考えてください。複数あるのも理想です。

 チームパフォーマンスを最大化させるリーダーとは、現状の最適化ではなく、何かすばらしいイノベーションを生み出すコーポレートカルチャーの醸成ができる人物です。

 真のリーダーは勝手にすごいことをして、それを見た人が後からついていくものです。その意味で、リーダーはコーチではありません。しかし、素晴らしいリーダーには必ず優秀なコーチがいるものなのです。

 コーチングの目的は真のリーダーを作ることです。そして、あなたの人生においては、あなた自身がリーダーなのです。

 コーチングで自分自身を変革し、真のリーダーを目指すうち、そうした意識の高い人のもとには、多くの人が集まってきます。気がつけば、人間関係は一変しているでしょう。また、コレクティブエフィカシーの高め方は、対人関係を考えるうえで大きなヒントになるのです。

 引用終わり

 

 

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L-001~(スピリチュアルペイン-1):20201月シークレットレクチャー

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Q-283:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか? <vol.3;「イライラ」と「ドーパミン」、コントロールが難しいのはどっち?>

 

「イライラ」をテーマに講義を行った際に、このような御質問をいただきました。ありがとうございます。

 (変更を加えています)

 

Q:イライラをコントロールできるように、ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか?

 

結論から述べると、「イライラのコントロール」も「ドーパミン分泌のコントロール」もできるようになります。そして、「ドーパミンがどの程度分泌されているか」もはっきりわかるようになります。簡単なワークを続けることで。

 

 まずはドーパミン分泌のコントロールについて、そしてドーパミン分泌のモニタリングについてまとめます。その後、さらに抽象度を上げて考えていきましょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 リラックスしながら(イライラせずにw)、ゆっくり読み進めてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 vol.1;ドーパミン分泌の秘密技 -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29687436.html

 vol.2;ドーパミン分泌の秘密技 -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29732925.html

 vol.3;「イライラ」と「ドーパミン」、コントロールが難しいのはどっち?

 

 

A3:「イライラのコントロール」も「ドーパミン分泌のコントロール」もできるようになる

 

 ところで、「イライラ」と「ドーパミン」とでは、どちらの方がコントロールが難しいと思いますか? その理由は?

 

 よりコントロールが難しいのは「ドーパミン」の方です。

 その理由は「ドーパミンは物理空間上の物質であり、物理的制約を受ける」から。物理空間は情報空間の一部。抽象度を軸にした場合の情報空間の底面です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 物理空間上の存在である「ドーパミン」に対して、「イライラ」は情報空間での現象のこと。そもそも抽象度が違います。

 抽象度が高くなるほど、制約が少なくなっていきます。よって、より高い抽象度次元ほどコントロールはしやすくなります。理論的には。

 だから私の師である認知科学者 苫米地英人博士は、「『うつなんですけど、どうしましょう』と言われたら、『うつをやめろよ』と言って終わり」と話されます。

 「うつ」は情報空間(心)での現象であり、自分が自らやっているものだからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23107579.html

 

 コーチング理論でいうと「I×V=R」。

 ImageImagination)の臨場感が高いほど(Vivid)、そのImageはやがて現実化していきます(Reality)。「うつ」というイメージ×臨場感が「うつ」をうみだすのです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 □物理空間上の存在である「ドーパミン」に対して、「イライラ」は情報空間での現象のこと。そもそも抽象度が違う

 □抽象度が高くなるほど、制約が少なくなっていく。よって、より高い抽象度次元ほどコントロールはしやすくなる

 

 だから1つ(あるいは2つくらい)抽象度を上げて解決する」。それが基本です。

 L-05820208… -04;抽象度を上げる秘訣 <ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28095246.html

 

 抽象度を上げて解決するために「物理空間の問題は全部情報空間からきている」「人間は情報空間に物理空間と同じように臨場感を持てる」ことを心から理解すること、つまり「空(くう)の理解と体得」が最も重要 でした。かつては。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 ところが、現代人の悩みの多くは、物理空間ではなく、情報空間の苦しみです。悩み自体がどんどん情報化しています。したがって、情報空間起源の物理空間の問題(case)を解決すること(plan)が現代における救済といえます。それは「仮の実践」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 わかりやすいように、心理学者 アブラハム・マズロー(Abraham Harold Maslow1908~1970年)の「欲求階層説」で考えてみましょう。

マズローは、「人間は自己実現に向けて絶えず成長する生き物である」と仮定し、人間の欲求を五段階の階層で理論化しました。それが「欲求階層(段階)説」で、「自己実現理論」とも呼ばれています。

それによると、人間の欲求は五段階のピラミッドのようになっており、下位の段階の欲求が満たされるとより高次の欲求を目指すと説明されています。下位より、1)生理的欲求(Physiological needs)、2)安全の欲求(Safety needs)、3)所属と愛の欲求(Social needs/Love and belonging)、4)承認(尊重)の欲求(Esteem)、5)自己実現の欲求(Self-actualization)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html

 


自己実現理論(Wikiより引用)

欲求階層説(自己実現理論)

Wikipediaより引用

 

 

 これは個人レベルの人間形成の話ですが、個の集合である人類自体の進化とも重なります。つまり、現代人のリアルは物理空間での1)生理的欲求(Physiological needs)から情報空間での5) 自己実現(Self-actualization)に向かって移行しているということ。

だから、「現代人の悩みの多くは『情報空間の苦しみ』」なのです。

 

 さらに、晩年のマズローは、五段階の上にさらに「自己超越の階層(Self-transcendence)」があると付け加えました。つまり、自我が拡張していくということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 したがって、個人の悩みも拡張しながら自分以外の人や事柄の悩みになっていきます。縁起中に問題(課題)がひろがり、縁起中に解決がひろがっていくという感じ。「存在も情報空間、相手も情報空間。情報空間対情報空間の関係。銀行ローンみたいなものに悩む」と苫米地博士は語られています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 そのような理由により、「『イライラ』と『ドーパミン』とでは、どちらの方がコントロールが難しいと思いますか?」という質問に対して、現代社会においては簡単に答えることができないのです。実際は。

 

 最後に、苫米地博士の著書「近未来のブッダ 21世紀を導くリーダーの鉄則」(サンガ)より引用します(p187)。次回のテーマは「ドーパミンのモニタリング」ですが、その「モニタリング」の秘訣がここにあります。ぜひ感じてください。Feel

 

 

 縁起の世界認識を使う

 金利を払うべきなのは自分ですが、問題になるのは自分以外の仮想空間だということです。現代は自我が情報空間まで拡張しているのです。それは縁起の思想の中では当然の帰結として間違っていません。縁起の思想は普遍的な真理なので今でも通用します。ただ、解決法が現代にじゅうぶん適応されないので、現代人の高いIQと慈悲で解決策を出していく必要があるのです。

 大事なのは、解決策を出していくヒントを与えられることであって、直接解決できることは本来重要ではありません。ぜんぶ他人との関係になってしまう現代特有の問題を、現代の智慧で解決しようとすることが大事です。

 引用終わり

 

 

Q-284につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

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 第7回目(R4.10/23開催)のテーマは「中観」です。詳細はこちら↓

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F-052~:人は、己に克つを以って成り、己を愛するを以って敗るる

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Q-204~:「縁起」と「因果」

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S-04~:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!(目次)

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近未来のブッダ



Q-282:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか? <vol.2;ドーパミン分泌の秘密技 -後編-

 

「イライラ」をテーマに講義を行った際に、このような御質問をいただきました。ありがとうございます。

 (変更を加えています)

 

Q:イライラをコントロールできるように、ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか?

 

結論から述べると、「イライラのコントロール」も「ドーパミン分泌のコントロール」もできるようになります。そして、「ドーパミンがどの程度分泌されているか」もはっきりわかるようになります。簡単なワークを続けることで。

 

 まずはドーパミン分泌のコントロールについて、そしてドーパミン分泌のモニタリングについてまとめます。その後、さらに抽象度を上げて考えていきましょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 リラックスしながら(イライラせずにw)、ゆっくり読み進めてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

  

 vol.1;ドーパミン分泌の秘密技 -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29687436.html

 vol.2;ドーパミン分泌の秘密技 -後編-


  

A2:前回はこんなワークを紹介しました。

いつも微笑んでいる crack a smile

 

 いかがでしたか?

 ただ微笑んでいるだけで起こる変化の大きさに驚かれているのでは?

 

 今回はもっと本質的な「ドーパミン分泌の秘密技」をお伝えします。

 

 

私たちは目の前の世界をありのままに認識しているわけではありません。知識があり(すでに知っていて)、重要度が高く、役割(責任)を感じているもののみを認識しています。

その他の情報はスコトーマに隠れ、認識にあがりません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 *詳しくはこちらでどうぞ↓

 Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

 その重要度は過去の記憶によりつくられていきます。その多くは他人や社会からの刷り込みです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 つまり、私たちは他人や社会の呪縛によって過去に閉じ込められているということ。そのような状態のまま生きることは「無人運転」と同じ。よくて「自動運転」です。

 F-089~:無人運転と自動運転の違い ~シーサイドライン逆走に思う~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 そんな呪縛から自らを開放する行為が「ゴール設定」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

1)心から望むゴールを、2)自分中心を捨てながら、3)“現状の外”に設定することではじめて、本当の自分の人生を生きることができるようになります。

Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 自ら設定したゴールに向かって生きていると、目の前の世界がすべてゴール達成のための大切な縁(T)に感じられるようになります。どんどんスコトーマが外れ、ゴール達成のための大切な情報を見つけていくでしょう。

 F-095:私はイヤなことは心の中で握りつぶす vol.2(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html

 

そんな体験を繰り返していると、「すべてがつながっている」ことが実感できるようになります。それは縁起の理解と体得です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 さらに、これらのプリンシプルを無意識が理解すると

 

ゴール(未来)から現在に向かって時間が流れている

ゴールが先、現実が後(Goal comes 1st. Reality is 2nd.

目の前の世界はすべてゴール設定の結果

 

理不尽度が0になります。すべてが自分の選択であり、すべてが“自分自身”だから。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 理不尽度0はストレスフリーの状態です↓

 S-04-07:心に深い傷を負う理由-2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22817135.html

 

その時、人はシンの自由を実感するはず。シンの自由とは、「自らに由る」という釈迦の教えに由来する自由。思考や行動の判断基準を自らに置いた心の状態のことです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 ぜひ自由に生きてください。自由に生きるほど、結果としてドーパミン分泌は増えていきます。繰り返しますが、それはゴール設定からはじまります。

そして、そのゴール設定は、自分の未来に関心と責任を持つことからはじまります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

 自由を感じながらゴールに向かっていると、自然にsmileがあふれでてくるでしょう。

 そのsmileは皆さん自身だけでなく、皆さんとつながる人たちにもひろがっていきます。smileは“感染”するから(そのあたりはこのシリーズの最後に)。やはり

 F-184~:「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」との縁で気づいたこと

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_410505.html

 

Peace begins with a smile.

 

Q-283につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-告知1

 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

  

 第7回目(R4.10/23開催)のテーマは「中観」です。詳細はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29723230.html

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

Q-204~:「縁起」と「因果」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413308.html

Q-271~:現状の外に飛びだす勇気やエネルギーが全く出ませんでした。それでも自己責任なのですね ~綸言汗の如し~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421412.html

S-04~:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22305802.html

 

 

 

I-087:【告知】オンラインセミナー(&説明会)<221023> 開催の御案内

 

 認知科学者 苫米地英人博士と縁ある人たちにとって、2022年はコーチング元年(コーチングリブート元年)です。その理由は博士の講義で感じてください↓

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 博士の気を感じながら、「原点回帰」をキーワードに、2022年度のセミナー(全12回)を企画しました。

 一年間を通したメインテーマは

 

夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution

 

自由を獲得していくReloadと自由をひろげていくRevolutionを楽しみながら、ぜひ「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)」を手に入れてください!

 F-206:マトリックス/Matrix

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414394.html

 

 *年間予定(224月~233月)はこちら↓

 I-066:【告知】2022年度オンラインセミナー(&説明会)の御案内

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

 

 □毎月開催(日曜1330分~1450分予定、180分、計12回予定)

 □任意の3回参加毎に次の1回を無料招待(自己申告をよろしくお願いしますw

  例:全12回参加なら3回御招待

 □毎回サブテーマを設定

 □苫米地博士の著書を参考に、サブテーマを解説し、ワークを実施

 □コーチング入門者~実践者向け(初心者大歓迎!)

 

 

 今回のテーマは「中観」。

苫米地博士の著書「もうこれ以上、人間関係で悩まない極意」(TAC出版)、「洗脳護身術」(三才ブックス)を参考に、一緒に学んでいきましょう!

 

51I18QImOnL

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: もうこれ以上、人間関係で悩まない極意 ─今こそ、「縁起人」として生きろ。─ (TAC出版) eBook : 苫米地 英人:

 

 

洗脳護身術

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 洗脳護身術 eBook : 苫米地英人:

 

 

 「夢を叶えるために『洗脳』についてしっかりと理解しておくことが重要」と苫米地博士は語られます。当然です。私たち一人ひとりの目の前にある現実は(R)、そのとき一番臨場感が高いイメージなのだから(I×V)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 2000年に出版された「洗脳原論」(春秋社)にて、苫米地博士は、いずれは「洗脳社会」になることを予見し、警鐘を鳴らされていました。例えばCOVID-19にまつわる騒動などを鑑みると、残念ですが、博士の予見は見事に的中しています。

 F-184~:「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」との縁で気づいたこと

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_410505.html

 

 「洗脳原論」に続いて、2003年に出版されたのが「洗脳護身術」です。

「洗脳原論」では理論的な解説に重点が置かれていますが、「洗脳護身術」はより実践的な内容になっています。つまり、「洗脳原論」は抽象度が高く、「洗脳護身術」はマネジメント重視であるということ。

PM-06-17:仮説12)リーダー、マネジメント、コーチの役割と抽象度の関係

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14526054.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

苫米地博士は「洗脳原論」と「洗脳護身術」をセットで読むことを勧められています。より大きなゲシュタルトをつくりあげることができ、理解がさらに深まるからです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 博士は「苫米地理論のいわゆる学術的な理論はここにすべて網羅されている」と語られています。私自身、「洗脳原論」と「洗脳護身術」を定期的に読み返していますが、そのたびに「自由」や「フェアネス」の基盤であり、「シンの平和を実現する」ための福音であると感じます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

なによりも「夢をかなえる」ための原点です。

F-192:「夢をかなえる方程式 I×V=R」実践の秘訣(ワーク付き)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26119647.html

 

「洗脳護身術」とは、簡単にいえば精神世界の格闘技です。それは情報空間の中で相手とどう闘うかの具体的なメソッド。瞑想や気功も「洗脳護身術」のひとつと考えることができます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

そんな「洗脳護身術」において鍵となるのが「中観」。中観は空観と仮観を包摂する概念です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

目の前にある物理的世界を詳細に分析すると、モノは分子からできており、分子は原子から、原子はクオークなどの量子からできていることがわかります。量子よりさらに抽象度が下がると「超ひも」。超ひもにまで至れば、物理的宇宙は情報状態ということになります。

つまり、この世は情報であり、“幻”であるということ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11823351.html

 

 この世は幻であるとわかることが空観。空であってもそこに機能を見いだすのが仮観。そして空と仮を同時に観るのが中観です。

 苫米地博士はよく映画に例えられます。スクリーンは真っ白であり空ですが、そこに投影することで映画という機能を果たしています。

 F-244~:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420579.html

 

繰り返しますが、「洗脳護身術」は中観が鍵。その中観についてしっかり感じてください。Don’t think, Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

セミナーでは関連するワークを行う予定です。

 事前の御質問や御要望も大歓迎です。

 

 □受講料は5,000円(税込)。銀行振り込みのみの対応です

□認知科学者 苫米地英人博士と私の間の守秘義務契約範囲内の内容になります

(受講者の皆さまと私の間で新たな守秘義務契約締結はありません)

□後日の配信はありません。LIVEレクチャーのみです

□無料ミーティングアプリ「zoom」を使用。参加にあたり事前準備(zoomアプリのダウンロード等)が必要となります

□受講料振り込み後に受講できなくなった場合、後日行われるオンラインセミナーに御招待いたします(2022年度内有効)。その場合、今後開催されるセミナーの申し込み時に「オンラインセミナー<開催日、例:221023> 未受講分招待希望」と記載してください

 

 

 受講御希望の方は、下記メールアドレスに御連絡ください

 申し込み(メール):coachfor.m2@gmail.com

 

□件名を「オンラインセミナー<221023>申し込み」としてください

 □(お問い合わせ→)申し込み→「銀行振込案内をメール」→(お問い合わせ→)指定銀行口座に振り込み→「オンラインセミナー受講用zoomミーティングURLをメール」→セミナー受講 という流れです

□初回は私宛(coachfor.m2@gmail.com)にお申込みいただきますが、その後は担当から御連絡さしあげます(メールアドレスは申し込み後提示)

□自動配信ではありません。すべて担当が対応するため、タイムラグが生じることを御了承ください

 

 

<タイトル> 

オンラインセミナー(&説明会)<221023

 *冒頭、オンラインコーチングの説明を行います

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28429113.html

 

<サブテーマ>

中観

 

<参考書籍>

「もうこれ以上、人間関係で悩まない極意」(TAC出版)

「洗脳護身術」(三才ブックス)

 

<主催者>

 苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T(タケハラクニオ)

 

<日時>

 20221023日(日)

 1330分~1450

 (開始10分前から受付)

 

<受講方法>

無料ミーティングアプリ「zoom」を使用
*参加にあたり事前準備(zoomアプリのダウンロード等)が必要となります

 

<受講料>

 5,000円(税込)

 *銀行振り込みのみの対応

 

<対象>

 コーチング入門者~実践者向け

 *初心者大歓迎

 

<お問い合わせ・申し込み>

 coachfor.m2@gmail.com

 

 

私は、縁ある人たちのWell-being実現のために生きています。

F-163~:アンチ(anti)からウィズ(with)、そしてウェル(well)へ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404044.html

 

Well-beingを実現していく人たちが、同時に自身と縁ある人々のWell-being実現をガイドできるように、そして未来にWell-beingを手渡していけるように、サポートしています。

F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~「antiwithwellpart

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

すべてがマインド次第であり、一人ひとりの心の平和がひろがることで、いつか世界平和が実現するからです。

PM-07-11:「平成」という元号に埋め込まれたコード -後編-

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16660261.html

 

その鍵となるものがコーチング!

私が苫米地博士からいただいている大切な智慧をお届けします。

(守秘義務に該当するものは非言語でw

一緒にさらなるWell-beingを実現しましょう。そのWell-beingをひろげ、未来に伝えていきましょう。

皆さまと縁がつながることを楽しみにしています。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 気楽なクラブ活動を行っています。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

【告知】オンラインセミナー<221023:中観>



F-259:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ <vol.3;知らないことは認識できないのに新しい知識を得ることができる秘密>

 

 子どもの頃、私は「不安と不満」「悲しみと怒り」が混ざり合ったような混沌の中で生きていました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031488.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031602.html

 

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて書いたのがこのブログ記事↓

 F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

 

 私の経験でいうと、「不安と不満のはざま」を抜け出した後には、さらに大きな試練が待ち構えています。その試練とは「不満と傲慢のはざま」。それは「自由と隷属のはざま」であり、「希望と絶望のはざま」「幸福と不幸のはざま」でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 では、ゴールが生みだす不満をエネルギーと創造力に変え、自由を貫き、希望を抱きながら幸福に生ききるためにはどうすればいいでしょうか?

 傲慢を改め、隷属から抜けだし、絶望や不幸を克服するために何を心がけるべきでしょうか?

 

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて贈る第2弾です。

  

 vol.1;「不安と不満のはざま」を抜けだした後に待つ試練

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29576555.html

 vol.2;スコトーマを生みだす/外すポイント

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29646619.html

 vol.3;知らないことは認識できないのに新しい知識を得ることができる秘密

 

 

前回(F-258)は、スコトーマを生みだす/外す3つのポイントについて解説しました。その1つ目が「知識」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

私たちは知らないことは認識できません。ここに学習の意味があります。日々の学習は認識のためです。その認識はもちろんゴール実現のため。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

どんどん認識し、世界をひろげ、情報宇宙を豊かにしながらゴールを実現していくホメオスタシス活動が学習です

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 と前回書きました。

 

ひとつ疑問が生じるはず。

私たちは「知らないことは認識できない」のに、なぜ新しい知識を得ることができるのでしょうか?

 

 その答えは今回のテーマである「傲慢」とも大いに関係しています。じっくり考えていきましょう。

 

 

 ところで、「学習曲線」を御存知でしょうか?

 

「学習曲線」は、ドイツの心理学者 ヘルマン・エビングハウスによって提唱された概念です。そもそもは「忘却曲線」として知られる「人は反復して覚えることで記憶力が上がる」という事実を紹介したものでしたが、現在では「能力の向上によってこなす時間が短くなる」という意味まで内包するよう。

 

スポーツの練習をしたり、何かの技能を身につけようと取り組んだときのこと(例えば「ゲーム」w)を思い出してください。練習時間や練習量と能力の向上は必ずしも比例関係ではありませんよね。たいていは、1)どれだけ頑張っても進歩が感じられない長い横ばい状態があり、2)“ある瞬間(掴んだ瞬間)”にドーンと成長し、そして3)まるで壁にぶつかったかのように再び横ばいになる といった感じになると思います。図にすると↓

 

学習曲線

 

 

その「横ばい状態」を「プラトー(plateau)」と呼びます。そして、ドーンと成長した瞬間が“超越”です。このように何かを身につけるときは、1)プラトー→2)超越→3)プラトーとS字を描くように経過します。

 

“超越”というのはゲシュタルト化のこと。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 ゲシュタルト同士を統合しながらより大きなゲシュタルトを作りあげるほど(connect the dots)、“理解”が深まり、“習熟”していきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

例えば、自動車学校に通ったときのことを思い出してみましょう。

まず車の運転に必要な知識を学びます。車の構造から具体的な操作方法、ルールなどです。

 

 *ルールについてはこちら↓ マナーやモラルとの違いはクリアですか?

 S-02~:自由に生きるために ~マナー、ルール、モラルについて考える~(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/17563396.html

 

 

ひととおり学んだ後実技に入ります。最初に車を運転した時はかなりぎこちなかったと思います。「まず安全確認をして、クラッチを踏んで、ギアをローに入れ、それからアクセルを踏み込みつつクラッチを戻し」など、次に行うことをひとつひとつ考えながら運転していたのではないでしょうか?

アクセルの加減が強いとクラッチが滑り、弱いとエンストすることを経験し、アクセルを踏み込んだ時の加速の感触、ブレーキを踏みこんだ時の制動の感覚などを体験し記憶しながら「車の運転」を覚えていったはず。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

では、車の運転がぎこちなかった頃とスムーズになった今では何が違うのでしょうか?

 

ひとつはマインド(脳と心)の使い方です。

ぎこちない間は、一つひとつの動作を意識にあげて行っています。思考のパターンは論理的(または言語的)で、その処理はシリアル(直線的)です。

S-01~:よりよい“議論”のために(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11613757.html

 

ところがスムーズな今は、運転を無意識下で行っています。いちいち次の動作を考えなくても「手足が勝手に動く」状態です。ドラゴンボール風にいうと「身勝手の極意」w

思考のパターンはイメージ的(非論理的、非言語的)で、処理はパラレル(並列的)に行われています。

PM-06-12:仮説07)思考停止

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

人によってタイミングはいろいろでしょうが、スムーズに運転できるようになり「慣れた」と感じる頃には、必ず意識下の処理から無意識下の処理に変わっています。

それが“超越”の正体。その“超越”の瞬間に「ゲシュタルトの再構築」が行われています。

この“ゲシュタルト能力”こそが、「知らないことは認識できないのに新しい知識を得ることができる秘密」です。

F-251:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.8;選択>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29250667.html

 

 

昔から私は「どうすれば生産性を高めることができるか?」を探求していました。

先人の経験論を数多く学び、苫米地博士と出会ってからは認知科学的知見からその秘密を追究しています。今回取り上げている“無意識化”も秘密のひとつです。

 

*「どうすれば生産性を高めることができるか?」には、じつは、大きな問題があります。「傲慢」とも結びつく克服するべき課題が何かわかりますか? ヒントはこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

人間は意識下では2つのことまでしか同時にはできないといわれています。しかし、無意識下ではかなり多くのことが同時に処理できます。心臓を動かしながら呼吸やまばたきをし、体温調節を行いながら褥瘡ができないように圧調節もしつつ、目の前の人とのおしゃべりを楽しみながら食事をしている なんてことを自然にしていますよね。

車の運転もそう。免許取りたての頃は話す余裕がなかったのが、今では歌いながら運転できるはずw

 

 「どれだけ頑張っても進歩が感じられない」「壁にぶつかった」と感じている時は、とても辛いかもしれません。しかし、そのような時期は新たなゲシュタルトを構築するための大切なときでもあります。

辛いと感じる時は、まずはゆっくりと呼吸を整え、ゴールを達成している未来をビジュアライズしてみましょう。

 F-253Corona Panicに打ち克つ ~ビジュアライゼーションによるゴール達成法~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29357204.html

 

 反対に、「どれだけ頑張っても進歩が感じられない」「壁にぶつかった」と感じない(感じられない)時は危険です。“現状”というコンフォートゾーンにどっぷり嵌っている可能性が高いから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 その“現状”が理想的であればあるほど、現状の外に飛びだすことは難しくなります。そのままではきっと、「傲慢」に陥ってしまうでしょう。

最初に確認したとおり(F-257)、「傲慢」は権力という幻想への隷属であり、絶望や不幸のはじまりです。

 PM-06-06:仮説01)変わらないコンフォートゾーンが生みだす「現状維持の壁」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

F-260につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて贈る第2弾です

 

伝えたいのは「心の力(The Power of Mind)」のすばらしさ。

 

 誰もが、心の力によって、「未来の自分」を臨場感豊かに想像することができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

そして、課題を克服しながら「未来の自分」を創造し、本当に現実化することができます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

過去の呪縛や不安よりも、未来の希望や期待に対して、遥かに大きく強い臨場感を感じることができるからです。本当は。

その臨場感が「心の力(The Power of Mind)」。その正体は誰もが持つホメオスタシス(Homeostasis)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 そして、それは「縁起」の力でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 以下、苫米地博士の著書「もうこれ以上、人間関係で悩まない極意 -今こそ、『縁起人』として生きろ。」(TAC出版)より引用します。

 

 

 コーポレートコーチングと縁起の関係

 それでは、パーソナルコーチングの次は、「コーポレートコーチングと縁起の関係」についてお話ししていきましょう。

 コーポレートとは、組織、団体を指します。人が集まったグループのことを「コーポレート」と呼び、そういったグループを対象にしたコーチングを扱うのが「コーポレートコーチング」なのです。

 そして、コーポレートコーチングを行う目的とは、簡単にいいますと、「何らかの目的を持って人が集まっている組織」が「その目的を達成するため」あるいは「最大の効果を発揮するため」です。

 つまり、組織の出す成果を最大にするのが、コーポレートコーチングなのです。

 そして、会社や組織というコーポレートとは、そもそも幻です。

 実際、パーソナルコーチングを会社の社長にするというのなら、社長は幻ではなく実体はあります。しかし、コーポレートである会社は実体がありません。

 会社は税金をとられますが、これも厳密にいうと憲法違反です。憲法の徴税権には「国民の納税義務」と書いてあるからです。法人は国民ではありませんが、人間であるかのように生産活動して消費活動をしているので、納税しているわけです。

 コーポレートもそれと同じで、物理的な実体がないのに人間扱いという点において、普通の人間に比べてはるかに縁起的存在といえるわけです。縁起の考え方は「この世のすべてのものが幻」ですがそれを象徴するものといえるでしょう。

 しかし、実体も脳もないような幻にコーチングするのは、パーソナルコーチングよりもはるかに難しいものになります。そして、コーポレートコーチングのコーチは、「コーポレートコーチ」と呼びます。

 

 さて、コーポレートコーチは幻に、一体どうやってコーチングするのでしょうか。

 それはズバリ、組織や団体を「何らかの目的を持ったグループに変えるのです。コーチとはもともと馬車を意味し、「人を目的地まで連れていく人」のことですので、コーチングを受ける人は目的地があるのが大前提です。ですからコーチングを受ける組織や団体は「何らかの目的を持ったグループ」でないと成立しないのです。

 コーポレートコーチングは、パーソナルコーチングと比べ多くの人と関わります。それゆえ、縁起関係は多様になります。さまざまな価値観と触れ合い、組織のゴール達成を手助けし、大勢の人に幸せをもたらします。だからこそ、人とうまく関係を結べる縁起人には知っておいていただきたい方法なのです。

 引用終わり

 

 

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 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

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 第7回目(R4.10/23開催)のテーマは「中観」です。詳細は近日中に投稿するセミナー案内(I-087)を御参照ください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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F-078~:ヘンリー・フォードの教え

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_342433.html

Q-268~:薬をやめることができますか?

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Q-276~:セルフトークのマネジメントについて

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421937.html

 

 

51I18QImOnL

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: もうこれ以上、人間関係で悩まない極意 ─今こそ、「縁起人」として生きろ。─ (TAC出版) eBook : 苫米地 英人:

 



Q-281:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか? <vol.1;ドーパミン分泌の秘密技 -前編-

 

「イライラ」をテーマに講義を行った際に、このような御質問をいただきました。ありがとうございます。

 (変更を加えています)

 

Q:イライラをコントロールできるように、ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか?

 

結論から述べると、「イライラのコントロール」も「ドーパミン分泌のコントロール」もできるようになります。そして、「ドーパミンがどの程度分泌されているか」もはっきりわかるようになります。簡単なワークを続けることで。

 

 まずはドーパミン分泌のコントロールについて、そしてドーパミン分泌のモニタリングについてまとめます。その後、さらに抽象度を上げて考えていきましょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 リラックスしながら(イライラせずにw)、ゆっくり読み進めてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 vol.1;ドーパミン分泌の秘密技 -前編-

 

 

A1:はじめに重要な事実をお伝えします。「イライラ」は全然悪いことではありません。

「イライラ=悪」というのは社会の価値観に過ぎません。その価値観を受け入れてしまうと、「イライラ=悪」がブリーフに刷り込まれ、イライラ自体が苦痛のもとになってしまいがち。いかがですか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 コーチとしての私は、イライラしている人を見かけると「ラッキー♪」と感じます。エネルギーが満ちあふれているからです(energetic)。

 F-155:「怒りと絶望しかありません」という言葉に感じた希望

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

 

 そんなイライラの正体は「認知的不協和」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 それは「ゴール(理想)と現実のギャップが生みだすエネルギー」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 だから、コーチとしては「イライラ」を肯定しています。なんらかのゴール(あるいはゴールの種のようなもの)があり、かつしっかり現実を直視しているといえるから。

 まずは「イライラ=ラッキー♪」という新しいブリーフに書き換えましょう。

 F-114:情報が書き換わると現実が変わる vol.5;「幸せなら手を叩こう♪」(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20477749.html

 

 イライラは、「ゴール(理想)と現実のギャップが生みだすエネルギー」であるだけでなく、「ゴールを実現する創造力」でもあります。本当は。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25090742.html

 

しかしながら、おそらく多くの方々が経験しているとおり、イライラが生みだすエネルギーは創造とは真逆の破壊に向かってしまいがちです。コントロールが難しく、大脳辺縁系優位の「ファイト・オア・フライト」に陥りやすいから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

イライラを「エネルギーと創造力」に変えながらゴールに向かっていくためには、前頭前野優位を維持し続ける必要があります。怒りに例えるなら、「公憤」「人間的な怒り」を保つという感じです。

PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 それでは秘伝をお話ししましょうw

 

 前頭前野優位を保つ(すぐにリカバーする)ためのとっておきの秘密技が「smile」!

 

「笑顔」には、じつは、とんでもない秘密が隠されています。

 F-044~:笑顔のままお亡くなりになった患者さんから学んだこと

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268334.html

 

 今回のテーマである「ドーパミン」との関連でいうと、なんと笑顔になるだけで中脳の腹側被蓋野(ふくそくひがいや、VTAVentral Tegmental Area)というドーパミン神経系の拠点が刺激されます。

腹側被蓋野が刺激されると、ドーパミン分泌(放出)がおこります。

 すると、腹側被蓋野の先にある腹側線条体の側坐核(そくざかく、NAccNucleus accumbens)が刺激されます。側坐核は快楽や幸福感を司る部位です。

そこが刺激されることで、幸せな気持ちになるとともに、イライラがおさまっていきます。

 

 *こちらもどうぞ↓

 Q-076180804 医療講演会レポート vol.4:コーチングが“痛み”に有効な理由

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15549035.html

 

 最後に、ぜひ取り組んでいただきたいワークを紹介します。とても簡単なワークなので、常に意識に上げて行ってください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 そのワークとは「いつも微笑んでいる crack a smile!」

 

 

 笑顔→ドーパミン↑/イライラ↓→幸せ です。

 そのことに気づいていたであろうマザー・テレサ(Mother Teresa1910~1997年)はこのように語ったそう

 

Peace begins with a smile.

 

 笑顔は「戦争と差別のない世界」への、そして「戦争と差別という概念さえない世界」への第一歩。さぁCrack a smile

 

Q-282につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

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 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

 

 第7回目(R4.10/23開催)のテーマは「中観」です。詳細は近日中に投稿するセミナー案内(I-087)を御参照ください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

Q-142~:現状の外側にゴールが設定できている状態と現実逃避に陥っている状態とでは何が違っているのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400116.html

S-03~:心のエネルギーとは何か? ~カナックス事件に学ぶ“心のエネルギー”をコントロールする方法~(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19879680.html

S-04~:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22305802.html

 

MotherTeresa(Wikipedia)

Mother Teresa
Wikipedia
より引用

 


 

Q-280:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました <後編;RAS=意識と無意識の間に介入し、選択的に見せるシステム>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

前編と後編とでまったく違う回答になります。

もしも混乱したなら、その混乱自体を楽しんでください。Rがゆらぐことで、新たなゴールを見つけやすくなるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 *「Rゆらぎ」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28037699.html

 

気楽にどうぞw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 前編;RAS=情報のフィルター機能

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29637526.html

 後編;RAS=意識と無意識の間に介入し、選択的に見せるシステム

 

 

Q:これまでの説明を聞いていて、RASとスコトーマの話は認識しているものの中から何を選ぶかという話だと思っていました

 

A2:前回は「RAS=情報のフィルター機能」というゲシュタルトで回答しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

ゲシュタルト(Gestalt)とは「全体性を持ったまとまりのある構造」のこと。全体の意味は、部分の構造的な一方向の組みあげからくるのではなく、意味のある全体として存在していると考えます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 例えば、「ルビンの壺」でいうと、「壺」という認識や「向き合った人の顔」という認識がゲシュタルト。「壺」(全体)では模様(部分)に思えたところが、「向き合った人の顔」(全体)では鼻や口(部分)に見えてきます。

 

 

ルビンの壺(Wikipedia)

「ルビンの壺の一例」

Wikipediaより引用

 

 

部分の意味はゲシュタルトが決め、ゲシュタルトは同時に1つしか維持できません。

つまり、ゲシュタルトが意味を決め、ゲシュタルトが変わると意味が変わるということ。

Q-199:状況は意味により変わる? 意味は状況の中にある?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26292382.html

 

 「RAS」という概念はひとつのゲシュタルトであり、「スコトーマ」もひとつのゲシュタルトです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

人間はゲシュタルト同士をより大きなひとつのゲシュタルトに統合することができます(connect the dots)。それが人間が持つ「ゲシュタルト能力」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 ゲシュタルト同士を統合してより大きなゲシュタルトをつくるほど、理解はどんどん深まっていきます。“意味”がわかるからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

ではここで、認知科学者 苫米地英人博士の著書「オーセンティック・コーチング ~本物のコーチング~」(CYZO)を確認してみましょう(p101)。

 

 

オーセンティック・コーチング

 

 

前回(Q-279)引用した部分で、苫米地博士は「RASは)重要なものを活性化している」「意識と無意識の間に介入し、選択的に見せるシステムがRAS」と書かれていました。

 よって、「認識しているものの中から何を選ぶか」で正解です。より正確に表現しなおすと、「無意識下で認識しているものの中から何を意識に上げて選ぶか」。

 

その新たなRASの定義でゲシュタルトを再構築してみましょう。鍵は「無意識のコントロール」です。ぜひ「しっかり感じて(feel!)、しっかり意識に上げる」をハビット化してください。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 以下、「オーセンティック・コーチング」から引用します。

 

 

 ◎無意識をコントロールする

 RASは自分のリアルタイムの重要性で意識に何を上げるのかを選択します。大切なのは、それを自分でコントロールできるものにするか、しないかなのですが、基本的に私たちは無意識の世界をコントロールできません。

 では、「無意識」は絶対にコントロールできないのか、といえばそんなこともありません。例えば、呼吸です。普段、私たちは無意識に呼吸を行っていますが、意識に上げてコントロールすることもできます。早く息をしたり、息を止めることは誰でもできます。

 歩行に関しても、普段は無意識にバランスを取っていますが、足場の悪いところを歩く時には意識してバランスを取ることができます。

 さらに言えば、心臓の鼓動も訓練次第でコントロールできます。私の友人のヨーガの行者 成瀬雅春氏は心臓の鼓動をほとんど止めることができますし、スイスなどにいる時計職人たちも同様に心臓をほぼ止めて機械式時計を組み上げています。

 つまり、無意識を意識することは可能なのです。

 とはいえ、いまからヨーガを始めてください、時計職人になりましょう、という話ではありません。もちろん、やりたいのであれば止めはしませんが、ポイントは「無意識を意識することは可能である」と知っておくことです。

 無意識はコントロールできるんだ、とわかっていれば、コントロールはだいぶ楽になります。呼吸をコントロールする訓練から始めていけば、無意識のコントロールは誰でも可能となります。

 呼吸のコントロールができるようになったら無意識と意識の境界で一部だけは意識して、一部だけは無意識にするようにしてください。要はテニスの素振り、バットの素振りと同じです。徹底的に意識的なコントロールを繰り返して無意識化することで無意識の操作を可能にしていくのです。大切なのは「無意識の存在」を意識することです。

 この辺の感覚がわかってくるとヨーガの達人のように背骨の骨の一つひとつを動かせるようにもなります。初めは当然できませんが、背骨に意識を集中して身体の曲げ伸ばしをしていくことで背骨の骨の一つひとつを動かせるようになるのです。

 そうやって身体を精密にコントロールすることによって、無意識のコントロールは可能になっていきます。

 引用終わり

 

  

 ゲシュタルト・モデルのエッセンスは、「自我の存在を分析的にとらえず、環境との総体的な関わりあいのなかでとらえる」こと(「洗脳原論」p72)。そのゲシュタルトを破壊することが、洗脳の典型的手法のひとつです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 今、いきなり“洗脳”という言葉がでてきてびっくりしているのでは?w

 じつは“洗脳”は特別なことではなく、ごく身近にも潜んでいる日常的な出来事です。

 

そもそも「わたし」というセルフイメージ=ブリーフシステム=自我そのものは情報に過ぎません。いわば幻想です。その「わたし」を破壊することが洗脳のひとつ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11823351.html

 

 コーチングの観点でいえば、未来(ゴール)側からの「わたし」の創造的破壊です。

 L-07520211… -04;抽象度を上げてIQを向上させる苫米地式トレーニング

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29486824.html

 

最近、苫米地博士は「“洗脳技術”は個人のゴール達成に極めて有用」と話されました。そして、「その前に”1億総脱洗脳“が必要」とも。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 *詳しくはこちら(「バラいろダンディ」2022822日)↓

 "洗脳"のリスクをよく理解して認知戦の現代を生き抜け Dr.苫米地 2022年8月22日 - YouTube

 

 

220822 洗脳(バラダン)-5

「バラいろダンディ」(TOKYO MX2022822日放送回)より引用

 

 

 苫米地博士は「脱洗脳において、この破壊されたゲシュタルトを正常化することは、デプログラミングそのもののプロセスというより、洗脳の後遺症を解決するという意味合いが強い」と述べられています。なぜなら、ゲシュタルト破壊は、教義や思想の刷りこみという洗脳の中心的な役割に比べると、現実世界からの切り離しという補助的なものであるからです(「洗脳原論」p74)。

 

 とはいうものの、ゲシュタルト破壊による人格破壊を解決しなければデプログラミングが終了したとはいえないため、ゲシュタルトはしっかり正常化する必要があります。

 その正常化のポイントになるのが「無意識を意識に上げる」こと。

 F-163:アンチからウィズ、そしてウェルへ vol.1「生」;好きなことだけやる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 具体的には「体に意識を戻す」ことを常に行い、自身の手や足の感覚に注意を向けていきます(focus of attention)。モニタリングです。

 Q-202:視点のきりかえとは、「1)現状の外からの視点」「2)現状の認識」「3)最悪の状態の想定」を切り替えて考えるということでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26408247.html

 

 まずは身体のモニタリングを。次は自分のいる時間と場所(「いま、ここ」)を確認していきましょう。物理空間上の4次元座標の意識化です。

苫米地博士は「時計を持たせて頻繁に時間を確認させ、現実の世界のなかで時間の流れに乗っている実感を湧かせることなどが重要である」と書かれています(「洗脳原論」p75)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 その4次元座標から、より高次の情報空間中にひろがる可能性(可能世界)に目を向けることができるようになると、今はまだスコトーマに隠れているさらなるゴールを見つけられるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 それが「無意識下で認識しているものの中から何を意識に上げて選ぶか」の意味。

 

 先程、「そもそも『わたし』というセルフイメージ=ブリーフシステム=自我そのものは情報に過ぎません。いわば幻想です」と書きました。その「セルフイメージ=ブリーフシステム=自我」は「より高次の情報空間中にひろがる可能性(可能世界)」のことでもあります。

 つまり、自我と宇宙はまったく同じ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 博士のメッセージ(「“洗脳技術”は個人のゴール達成に極めて有用」「その前に”1億総脱洗脳“が必要」)をストレートに受け取りながら、私は、「自我と宇宙はまったく同じ」を理解することがコーチングのスタート地点であり、「自我と宇宙はまったく同じ」をしっかり体得することがゴール達成(&新たなゴールへのスタート)であると感じました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

 コーチングを学びはじめた若者にとっては難解な回答だったかもしれませんねw

 私が伝えたいのは、「RAS」や「スコトーマ」という基本的な概念であっても、その背後(根底)には巨大な知の体系があるということ。

 

 いつまでも“好奇心”を失うことなく、学び続けてください。もちろん、100%want toで。

 F-201~:「医学と医療」と「理学と工学」の類似と相違からコーチングで心がけるべきことを考える

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413696.html

 

 さらなるゴールを感じながら学習を続けていると、今はまだ思い描くことさえできないような大きな“夢”が見つかります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 まずはゴール設定を! それも人生のあらゆる領域に(バランスホイール)!

 ゴールに向かって生きているうちに、ますます自由になりながら、新たなゴールを見つけるはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

  

 その新たなゴールが人生をさらに明るくあたたかく書き換えていきます。あなた自身だけでなく、あなたと縁ある人すべての人生をです。そんな輝く人生を存分に楽しんでください。気楽にw

 S-04~:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22305802.html

 

 

 以上、私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

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メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

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 第7回目(R4.10/23開催)のテーマは「中観」です。詳細は近日中に投稿するセミナー案内(I-087)を御参照ください。

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-110~:情報が書き換わると現実が変わる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_386190.html

Q-213~:「ラベリングを夢の中でも行う」ことの意味

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414537.html

Q-268~:薬をやめることができますか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421168.html

 

洗脳原論

Kindle版はこちら↓

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I-086:【告知】コーチング・デ・コンパッションクラブ<221002> 受付開始

 

 すべてのはじまりは“現状の外”へのゴール設定

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

双方向(多次元)の縁起を意識した気楽なクラブ活動をはじめました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ(CoacHing de Compassion ClubCHCC)」。

(詳しくはこちら↓)

1

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27936349.html

2

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28045280.html

 

CoacHing de Compassion Club


 

 このクラブ自体のゴールは「コンパッション実現」。コンパッションとは「慈悲」のことです。

20分(~最長30分)のクラブ活動を通じて、「Compassion = 慈悲」を体感&共有しながら、コンフォートゾーン化していくことを目指します。気楽にw

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 その実現のためにエンドステートを2つ設定しました。

 (エンドステート、COA、アサンプションはこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

1つ目(クラブ活動前半)は認知科学者 苫米地英人博士が教示されるコンパッションを確認していきながら、「お互いにスコトーマを外しあい、知識を習得・共有していく」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 2つ目(クラブ活動後半)はお互いにエフィカシーを高めあいながら、「コンパッションを高次の抽象度で臨場感豊かに体感しつつ、物理空間でしっかり実践(実装)する」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 *物理空間(=情報空間の底面)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 毎回、苫米地博士の著書「近未来のブッダ」(サンガ)より引用します。

 初回(220205開催)の反省を踏まえ、今後は告知の際に次回開催時の引用部分を提示することにしました。

 PM-06-01:過去の“失敗”をもとに問題を解決する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 開催は不定期です(平日/週末の午前/午後)。1週間前までにはブログで告知します。

クラブ活動時間は20分間を予定しています(最長30分)。自由に参加してください(途中入退室可能)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 次回は R4.102日(日) 1330分~開催。受付は5分前からです。

 

 申し込みは下記メールアドレスに。件名を「コンパッションクラブ<開催年月日>申し込み」としてください。

例:「コンパッションクラブ<221002>申し込み」

 

 申し込み・お問い合わせ(メール)

coachfor.m2@gmail.com

 

 お申込みいただいたら、zoom招待URLを返信します。あとは当日参加するだけです。

*自動返信ではありません。タイムラグを(compassionしながら)お楽しみください

*招待URLの転送等は御遠慮ください。参加できるのは申し込み者のみです

*申し込み時から匿名可とします(クラブ活動時の表示も)。ご自由にどうぞ

*友人や御家族等と一緒に一端末で参加する場合、申し込みは代表者だけでOKです

*クラブ参加時はカメラ・マイクともにオンにしてください。どうしても顔を出したくない方はzoomに搭載されているフィルター機能をご利用ください

(マスク・覆面・仮面のリアル使用も可w

*注意;録音・録画・撮影は御遠慮ください(私も行いません)

 

 

221002>前半のテーマ(引用部分、p41)はこちら↓

 


 

 221002>後半のテーマ(引用部分、p202)はこちら↓



  

 最後にもう一度、「近未来のブッダ」(サンガ、p151~)より引用します。

 

 

 現代版慈悲は「一緒に楽しみましょう」

 宗教は、たくさんの人に開かれていて、役に立ってこそ存在意義があります。ブッダの時代は「四つの苦をなくしてあげる」といえば、そのニーズは絶大でした。でも、今はそれではだれもついてこないのです。

 ブッダの時代、大衆のニーズに、教えを説いて応えた実績は意義深いです。しかし、今やニーズが違ってきています。そういう意味では、ブッダの教えが有効に人々の役に立っていないような懸念を感じます。

 宗教は、多くの場合は本人の救済に役立ってこそのものです。そういう機能を提供していくことの大前提として、たくさんの人の耳に届く、たくさんの人が聞きたいと思うメッセージを発信していないといけません。ブッダの教えも基本は不変ですが、時代が変わるにつれて説き方もバージョンアップしていくべきですし、コンパッションという考え方もどんどん現代化していくべきです。

 二十一世紀のコンパッションは、「一緒に苦しみましょう」とか、「一緒に憐れみましょう」とか、「私もあなたと同じように苦しんでいるんですよ」でなくていいと思います。もちろん、そういうニーズにも応えますが、もっと一般的な、基本的には現代社会の楽しさや快適さを享受できている人たちに応える「一緒に楽しみましょう」でいいのです。

 引用終わり

 

 

 さぁ、一緒に楽しみましょう!

 縁がつながることを楽しみにしています。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

2つ目(クラブ活動後半)はお互いにエフィカシーを高めあいながら、「コンパッションを高次の抽象度で臨場感豊かに体感しつつ、物理空間でしっかり実践(実装)する」

 

 抽象度が上がるほど具体的な情報量が減っていくので、臨場感は下がっていきます。

ところが、それは「臨場感についての認識の誤解」(by苫米地博士)。詳しくはこちらで↓

 Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 

-関連記事-

Q-265~:臨場感世界をまったく同じように感じることが可能なのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420880.html

 

 

近未来のブッダ




F-258:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ <vol.2;スコトーマを生みだす/外すポイント>

 

 子どもの頃、私は「不安と不満」「悲しみと怒り」が混ざり合ったような混沌の中で生きていました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031488.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031602.html

 

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて書いたのがこのブログ記事↓

 F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

 

 私の経験でいうと、「不安と不満のはざま」を抜け出した後には、さらに大きな試練が待ち構えています。その試練とは「不満と傲慢のはざま」。それは「自由と隷属のはざま」であり、「希望と絶望のはざま」「幸福と不幸のはざま」でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 では、ゴールが生みだす不満をエネルギーと創造力に変え、自由を貫き、希望を抱きながら幸福に生ききるためにはどうすればいいでしょうか?

 傲慢を改め、隷属から抜けだし、絶望や不幸を克服するために何を心がけるべきでしょうか?

 

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて贈る第2弾です。

 

 vol.1;「不安と不満のはざま」を抜けだした後に待つ試練

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29576555.html

 vol.2;スコトーマを生みだす/外すポイント

 

 

コーチングは、スコトーマを消すことで新たな認識を得る技術です。スコトーマが外れることで、これまでの思い込みは消え去り、世界が拡大します

スコトーマを外すのに必要なのは、自我を変えることです。つまり、コーチングは、自我という評価関数を変える技術なのです

「もうこれ以上、人間関係で悩まない極意」(TAC出版)より

 

 

 スコトーマについて復習しましょう。

 

人間には必ず認識の盲点があります。コーチング理論では、それを「スコトーマ(scotoma)」と呼びます。スコトーマはギリシャ語に由来する言葉で、もともとは眼科で用いられる医学用語。英語では「blind spot」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

「見ているのに、見えていない」「聞いているのに、聞こえていない」そんな経験がありませんか? 

 

その時、情報が抜け落ちています。それを「スコトーマに隠れる」と表現します。

“恋は盲目(love is blind)”という言葉もスコトーマに関連する言葉。恋をして相手の欠点が見えなくなってしまったという経験は?

もしもYesなら、それもスコトーマですw

 

すこし古いデータですが、イギリスではiPodなどの携帯機器のヘッドホンを装着した歩行者が巻き込まれた交通事故の件数が、2004年から2011年にかけて3倍に増加しました。スマホを見ながら移動するのも同じ。とても危険な行為です。

メリーランド大学小児病院のリチャード・リッヒェンスタイン博士は「ヘッドホンを装着していると外部の音が聞こえにくい。そのために生じる注意散漫や感覚遮断が主な事故原因として考えられる」と説明し、さらに「最近では電子機器の使用により注意散漫になり、外部刺激に対する脳の反応が弱まることを指す『非注意性盲目(inattentional blindness)』という新しい言葉が生まれている」と指摘しています。

この「非注意性盲目」という概念も、「我々の認識には必ずスコトーマが生じてしまう」という事実を捉えたものといえます。

 

私たちは、より良く生きるためにスコトーマを理解し、そして、うまくコントロールする必要があります。では、どのような時にスコトーマが生じる/外れるのでしょうか?

 

 

スコトーマを生みだす/外すポイントは3つあります。

 

1つ目は「知識」です。

私たちは、知らないことは認識できません。

 

例えば、バチ状に膨大した指を見て呼吸器疾患や肝硬変などを疑うことや、爪の下に縦走する線状の出血(splinter hemorrhage)を見て感染性心内膜炎を疑うことができるのは「知識がある」から。

(私が医師である事実がスコトーマに隠れていませんでしたかw?)

 

私たちは「知らないことは認識できない」のです。ここに学習の意味があります。

PM-05-06~08:そもそも教育とは?-3)学習を促進する

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9367702.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533528.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533623.html

 

日々の学習は認識のためです。その認識はもちろんゴール実現のため。どんどん認識し、世界をひろげ、情報宇宙を豊かにしながらゴールを実現していくホメオスタシス活動が学習です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 

2つ目は「重要性」。

私たちは知っていても、重要と思わないことは認識できません。

 

昔、講義後質問に来た学生さんに、つけていた腕時計の文字盤のデザインを書いてもらったことがあります。もちろん時計を見ずに。

学生さんは少し戸惑いながらも、自分の時計の絵を書きはじめました。そこには1から12までの算用数字(アラビア数字)がすべて書きこまれていました。

書き終わった後、一緒に文字盤を確認すると なんと文字盤に数字はひとつもありませんw そこには記号があるだけでした。

学生さんが驚いたのはそれだけではありません。私が時計を手で隠し「長針はどこを指してた?」「秒針は?」と尋ねたら、まったく答えることができませんでした。

学生さんに一体何が起こったのでしょう?

 

ふつうは時間を知るために時計を見ます。そのとき重要なのは針の位置であり、文字盤はたいして認識されません。デザインがスコトーマに隠れるのです。

ところが、デザインを意識した瞬間に重要性が変化し、針が消えてしまいました。

このように重要性はリアルタイムで変わります。スコトーマは意識状態によってダイナミックに変化するということ。

 

つまり、目の前の世界は各人が重要性で生みだしている幻想。つい他人と同じ世界に生きているように感じてしまいますが、それは共同幻想にすぎません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11823351.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11823843.html

 

 

3つ目は「役割(責任)」。

知識があり、重要であっても、役割がなければ(責任を感じていなければ)認識できなくなります。

 

ずいぶん昔の話ですが、子どもが生まれたばかりの頃、私はポケットベルを使用していました。同じ部屋で妻と子どもと寝ています。子どもが泣くと、妻はすぐに起き上がり、子どもをあやしはじめます。私にはまったく泣き声は聞こえません。

ところが、ポケベルが鳴った時は、私はすぐに目が覚めます。妻はピクリともしません。気持ちよさそうに眠ったままです。

 

なぜ妻は、子どもの声には反応するのに、ポケベルの音には反応しないのだろう?

なぜ私には、ポケベルは聞こえるのに、泣き声は聞こえないのだろう?

 

当時の私はマインド(脳と心)に関する知識が少なかったため、この事実をとても不思議に感じました。ゲシュタルトができていなかったのです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 もうわかりますよね。

この現象は重要性の違いで起こりました。妻にとってポケベルの音は重要ではなかったので、その音はスコトーマに隠れました。

では、私にとって子ども(の泣き声)は重要ではないのでしょうか?

 

もちろん、そんなことはありませんw

おもしろいことに、妻の体調が悪い時には、ふだんは聞こえないはずの子どもの泣き声が聞こえました。妻より先に起き上がり、必死にあやしていたことを覚えています。

では、妻の体調が悪い時には、なぜ、ふだんは聞こえない泣き声が聞こえるのでしょうか?

 

そう、役割(責任)の違いです。

子どもはもちろん重要です。しかし、子どもが泣くのは授乳などが必要な時で私では対応できないため、私の無意識は役割(責任)を感じなかったのです。その結果、スコトーマが生じました。

妻の体調が悪い時は役割(責任)が生じ、泣き声がRAS(Reticular Activating System、網様体賦活系)を通過し、スコトーマが外れ、私の認識にあがりました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

 

スコトーマが外れるのは、1)知識、2)重要性、3)役割(責任)の3つがそろったとき

 

「不満と傲慢のはざま」にいるときはとくに、「スコトーマ」を意識に上げておく必要があります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

  

 なぜなら、傲慢になった瞬間に“反権力”がスコトーマに隠れてしまうから。

 

傲慢=権力=過去のしがらみです。傲慢に陥ったとき、無意識は現状(=過去のしがらみ)を肯定しています。そうなると当然、現状の外に飛びだすエネルギーや創造力は失われます。

つまり、奴隷になるということです。

F-206~:マトリックス/Matrix

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414394.html

 

F-259につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて贈る第2弾です

 

伝えたいのは「心の力(The Power of Mind)」のすばらしさ。

 

 誰もが、心の力によって、「未来の自分」を臨場感豊かに想像することができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

そして、課題を克服しながら「未来の自分」を創造し、本当に現実化することができます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

過去の呪縛や不安よりも、未来の希望や期待に対して、遥かに大きく強い臨場感を感じることができるからです。本当は。

その臨場感が「心の力(The Power of Mind)」。その正体は誰もが持つホメオスタシス(Homeostasis)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 そして、それは「縁起」の力でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 以下、苫米地博士の著書「もうこれ以上、人間関係で悩まない極意 -今こそ、『縁起人』として生きろ。」(TAC出版)より引用します。

 

 

 コーチは新しい縁起

 コーチングには二つの要素があります。

 一つはコーチとクライアントの関係です。二人の間の縁起が生み出すものがコーチングというわけです。

 二つめは、コーチがクライアントに、頭やマインドの使い方……つまり、「縁起にどう関わるか」というテクニックを教えることもコーチングと呼ぶのです。

 これらは、もちろん同時進行的ではありますが、二つの要素で進められることを認識していなければなりません。

 もし、「縁起にどう関わるか」というテクニックを教えるだけなら、コーチ一人対集団というクラスでもできます。コーチとクライアントが一対一である必要は、ないのです。

 つまり、コーチングで重要な意味合いを持つのは、「コーチとクライアントの関係」だというわけです。特に、一対一のパーソナルコーチングでは二人の関係が強ければ、コーチはクライアントのゴール設定や、ゴールの達成に、強い影響を及ぼすことができます。そして、それこそが、コーチングの一番重要な部分なのです。

 

 ですので、私がクライアントに30分コーチングをする場合も、具体的なテクニックの部分などは、一切やりません。その代わり、クライアントには、必ず同時に具体的なテクニックを教えるクラスに出てもらいます。

 30分のコーチングの場合、関係性を強化するほうに重点を置いているというわけです。

 当たり前といえば当たり前ですが、人間は一つの縁起の結果として存在しています。ですから、何度も繰り返しますが、まず関係があって、存在があるわけです。

 そうすると、その人の存在は、関係が変わると変わります。

 ということは、コーチという関係が加わると、クライアントの存在も変わるということになるのです。

 コーチングの一番コアな部分がここです。つまり、コーチングとは、クライアントをまったく違った人物に変えてしまうということなのです。

 

 コーチングを受けたのに、結果、違った人にならないのなら、わざわざお金を払ってコーチングを受ける意味がありません。

 違った人物になると、今まではできなかったことができるようになります。

 今までゴールが達成できなかった人、それどころかゴール設定さえできなかった人……、彼らがゴールが設定できるうえに、達成まで成し遂げてしまうように激変するわけです。

 激変する理由はたった一つ。「コーチ」という新しい縁起が関わったからです。

 ですから、コーチはクライアントに対して、彼らの親や先生など縁起上、強い影響力があった人たちよりも、さらに強い影響力を持つ存在にならなければいけないのです。

 これが実現できると、クライアントは違う人に変わることができるというわけです。

 だから、コーチングは、縁起そのものであると私は考えています。

 

 そもそも、コーチングに限ったことではなく、人間が大きな判断をしたり、新しいことをしたりする場合は、必ず本人に影響を与えている他人が存在します。

 影響を与えている側は、意図的に行っていない場合が多いですが、たとえば、人が恋をしたときに、想い人とつき合いたいがために、大きく変わったりしますが、そのことも「縁起」だといえるわけです。

 縁起以外の理由で人間は行動しませんし、たいてい、縁起の相手は人間(または動物)なのです。

 たとえば、「どうしても欲しい車がある」というケースもありますが、買いたい理由は大体誰かを乗せて走りたいとか、誰かに自慢したいということだったりしますので、そこに人間が介在している場合が普通なのです。

 

 もともと、人間は、人間との縁起関係においてのみ行動するし、変化するものです。その縁起のプリンシプルを承知のうえで、クライアントに対し、誰よりも強い影響力を与える存在がコーチなのです。コーチは、両親よりも強力な縁起の存在としてクライアントに関わるわけですから、すべてを計算し尽くして関わっていくわけです。

 ですから、「コーチング=縁起に関わる」という図式が成り立つわけです。

 

 人が変化する裏には、影響を与えている人がいる……。このことを知っておくだけでも、対人関係に生かせるのではないでしょうか。最近周囲で変わった人がいるならば、その人にとってのキーマンが近くに存在するわけです。キーマンを含め彼ら全員を幸せにするつもりで接していれば、人間関係は深まるはずです。

 そして、コーチになって、コーチングを他人に教えることができるようになれば、人生は豊かになります。なぜなら、縁起を大きく変えることができる存在となるということは、人からの信頼は確実に増すからです。

 引用終わり

 

 

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-関連記事-

F-199:“あの人”の言葉は… Vol.3;「こんなにほったらかしにして」を生みだすスコトーマ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26545746.html

F-205:花オクラ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26892359.html

Q-253:最近また頭痛がひどくなりました <vol.2;スコトーマ外しの心得>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28623749.html

 

 

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Q-279:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました <前編;RAS=情報のフィルター機能>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

前編と後編とでまったく違う回答になります。

もしも混乱したなら、その混乱自体を楽しんでください。Rがゆらぐことで、新たなゴールを見つけやすくなるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 *「Rゆらぎ」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28037699.html

 

気楽にどうぞw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 前編;RAS=情報のフィルター機能

 

 

Q:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

 

A1:まずは「RAS」と「スコトーマ」について再確認しましょう。

 

 人間の脳には、膨大な量の情報を、必要なものと不必要なものに分別するシステムが備わっています。その脳の機能がRAS(ラス)。RASとは「Reticular Activating System」の略で、「網様体賦活系」と訳されています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

 RASは脳の基底部にあり、自分にとっての重要度に基づいて、遮断する情報と受け入れる情報をふるい分けています。いわば情報のフィルター機能。

 私たちはRASのおかげで莫大なエネルギーを消費しないようになっています。つまり、RASにより、脳はいつでも処理可能なスタンバイ状態を効率的に保っているのです。

 RASが通過させるのは、そのときの生体または種の保存にとって重要だと思われる情報だけ。それ以外の情報は遮断されてしまいます。

 その「RASによって遮断された情報」がスコトーマです。

 

 スコトーマはギリシア語由来の言葉で「盲点」を意味します。発見者であるフランスの物理学者にちなんで「マリオット盲点(暗点、盲斑)」と呼ばれたりもする医学用語です。

「盲点」とは網膜上の視神経乳頭にあたる部分で、そこは視細胞がないために光を感じることができません。簡単なワークで「盲点」を体感することができます。こちらでどうぞ↓

PM-02-04:スコトーマ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 その生物学的盲点(物理空間上)を、コーチングの祖 ルー・タイスさんが心の空間(情報空間)にまで拡張した「心理的盲点」が、コーチングでいうスコトーマ(scotoma)です。

 (注:抽象度を軸とした場合、物理空間は情報空間の底面です)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 スコトーマは、誰にも、必ずあります。

希望や夢がスコトーマに隠れてしまうと、絶望しか感じられなくなります。

PM-04-04:収容所生活中にフランクルが発見した「健康」の源泉とコーチングの関係

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045695.html

 

反対にスコトーマを上手くコントロールできると、どんな逆境の中にも希望を見いだせるようになります。

F-155:「怒りと絶望しかありません」という言葉に感じた希望

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

 

 スコトーマを生みだす/外すポイントは3つ。1)知識、2)重要性、3)役割(責任)です。

 

 先ほど「RASが通過させるのは、そのときの生体または種の保存にとって重要だと思われる情報だけ」と書きました。だからこそ、教育が重要!

教育によって、「生体にとって重要」を、より抽象度の高い次元に引き上げていくことができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 それが「人間形成」。詳しくはこちらで↓

 PM-05-13~15:そもそも教育とは?-6)人間形成

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html

 

 

自己実現理論(Wikiより引用)

欲求階層説(自己実現理論)

Wikipediaより引用

 

 

 本題に戻りましょう。

 質問者が自ら気づいたとおり、「認識しているものの中から何を選ぶか?」という発想には注意が必要です。

 

 「認識」を生みだすものは、これまでのブリーフシステム(Belief SystemBS)だから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

表現を変えると、「認識しているものの中」とは現状(Status QuoSQ)のことであり、現在のコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)のこと。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 たとえばレストランに行ったときに、「認識しているものの中」から食べるものを選ぶことは何の問題もありません。むしろ、そうしないといけないでしょうw

 

 しかし、ゴールは違います。ゴールは1)心から望み、2)自分中心を捨て、3)現状の外!

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

現状の外とは、もちろん「認識しているものの中」ではありません。今までのBSでは認識さえできないもの/ことであり、これまでのCZを遥かに超えたもの/ことです。

 

つまり、ゴール設定とは、認識している世界から何かを選ぶことではなく、「認識する世界」そのものを生みだすこと

 

 その感覚を理解し、しっかり体得してください。

(詳しくはこちらで↓)

F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

Q-280につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 今回の質問者は、じつは、コーチングを学びはじめたばかりの若者。

 だから、一般向けの「RAS=情報のフィルター機能」というゲシュタルトでお話ししました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 コーチ向けには違うRASの定義(ゲシュタルト)があります。それは守秘義務に該当する知識であるため、このブログでお伝えすることはできません

 のはずでしたが、今春(2022年)、認知科学者 苫米地英人博士が著書内で解禁されました。

 

以下、「オーセンティック・コーチング ~本物のコーチング~」(CYZO)から引用します(p92)。「RAS」についてアップデートした上で、再度「スコトーマ」とconnectしてください。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 

 ◎スコトーマは人間にとってなくてはならないもの

 スコトーマは誰にでもあって、はっきり言えば、私の師匠のルー・タイスにもありました。だからこそ、ルーはかつての私に「ドクターT、キミが私のスコトーマを見つけてくれ」と言ったのです。

 ですから、人は誰であってもスコトーマはあります。ないほうがおかしいのです。もっと言えば、スコトーマは人が生きていくためには必要なものなのです。

 ここで、なぜ、スコトーマが発生するのか、その原理を説明しておきましょう。これを理解することで、現状の外にゴールを作る方法も見えてきます。

 

 まず、私たちの脳の基底部にはRASReticular Activating System)という情報のフィルターのようなものがあるというのはこれまでの本でも書いてきました。日本語で網様体賦活系というものですが、実は、このシステムは、重要な情報以外は見ることができないというものではないのです。

 Reticular Activating SystemというようにRASActivating Systemで、本来活性化させるものです。

 つまり、「見えなく」させているのではなく、「重要なものを活性化」しているのです。

 これまでRASの説明は、自分にとって重要なものだけが見えるというものでしたが、その説明では重要ではないものは見えなくなってしまう理屈です。

 しかし、実際はそんなことはなく、我々はすべてのものを見ているのです。RASが行っているのは見ているものの中で、「重要なものを活性化している」だけなのです。つまり、重要なものだけを意識に上げ、重要ではないものは無意識下にして活性化させていないのです。

 本来、人がモノを見るとき、網膜に映ったものはすべて取り込んでいます。ただし、その時の重要度によって何が見えるかが変わってきます。要は、意識と無意識の間に介入し、選択的に見せるシステムがRASなのです。

 引用終わり

 

 

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メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

 

 第6回目(R4.9/18開催)のテーマは「洗脳」です。詳細はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29507008.html

 

 

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

PM-05~:苫米地理論で見える教育現場のスコトーマ(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13077001.html

F-237~:「出口が見えない」と「出口戦略」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419486.html

Q-169~:自身の信念を失いそうです

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_406747.html

 

 

オーセンティック・コーチング



Q-278:親として何を助言していけば良いのか知りたいと思いました

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:私には子どもがいます。学びながら趣味と仕事は紙一重なんだと認識しました。

 子どもが少しずつ将来の選択をしていかなければなりませんが、特別好きなことや得意とするものがありません。なりたい職業もありません。どのようにアドバイスをしていいのかいつも悩みます。親として何を助言していけば良いのか知りたいと思いました。

 今はあなたのやりたい仕事を選んでいいことと、一人で生活できるようにして欲しいと伝えています。この言葉がけは子どもに合っているのでしょうか?

 

A:仰るとおり「趣味と仕事は紙一重」。

ともに止められてもやりたいような「心から望むもの/こと」「100%want to」です。それが共通点。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 その「心から望むもの/こと」「100%want to」のうち、誰の役にも立たないものは“趣味”、誰かの役に立ったら“仕事(職業)”です。だから、本当に「紙一重」。

 自分では趣味と思っていても、じつは仕事(職業)ということがあり得ます。反対に、どんなにすばらしい仕事(職業)だと自負していても、役に立っていなければ趣味です。

 つまり、趣味か仕事(職業)かは他との関係性で決まるということ。縁起です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 「あなたのやりたい仕事を選んでいい」は素晴らしいアドバイスだと思います。ぜひ、お子さんのwant toを尊重し、やりたいことをやりたいだけできるようにサポートしてあげてください。決してドリームキラーになることなく。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 では、そのために心がけるべきことは何でしょうか?

 

 そうです。親自身が「好きなことだけ一生懸命にやる」という生き方を実践し続けること。

 F-163antiからwith、そしてwellvol.1「生」;好きなことだけやる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 はじめはwant toだったはずなのに、いつの間にかhave toに変わっていることってありますよね。Have to化を防ぐために、私自身は「FOG」に気をつけています↓

 PM-06-03:抗不安薬を常用する医師の叫びで気づいた「FOG

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523715.html

 

 まずは親自身がwant toで生きること

 

 その上で、お子さんがhave toに毒されていないか見守りながら、さらなるwant toを上手く引き出してあげてください。未来で実現しているゴールの世界を、お子さんと一緒に体感(=確信)してあげるのです。親子関係がますます明るくあたたかくなりますよ。きっと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 

 もうひとつ、仕事(職業)に関連して、親が子どもにしっかり教えてあげるべきポイントをお伝えします。それは「仕事(職業)とお金を切り離す」こと。

 

 世間一般の感覚では、仕事(職業)とお金(ファイナンス)が一体化しています。「稼いでいないから仕事ではない」「より多く稼げる=いい仕事」といった感じで。それは社会的洗脳です。

 

 仕事(職業)=機能を提供する、価値を生みだす、役に立つ

 お金(ファイナンス)=機能・価値等を金銭的価値にかえる(厳密には金銭とは限りません)

 

 この両者をはっきり区別させることが重要です。下記記事をどうぞ↓

 F-027~:プロとアマの違い

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268331.html

 

 

以下、認知科学者 苫米地英人博士の著書「オーセンティック・コーチング」(CYZO)から引用します(p48~)。仕事(職業)とお金(ファイナンス)の関係について、しっかりと理解してください。

 

 ◎コーチが最初にクライアントに伝えること

 そもそもコーチには、最初に「職業とはお金儲けをする手段ではありません」とクライアントに伝える役割があります。

 これを最初に伝える理由は職業の定義をわかっていない人が多いからです。いま、ほとんどの日本人は職業=お金を稼ぐ手段だと信じて疑いません。

 しかし、本当にそうでしょうか?

 確かに資本主義社会では仕事をすると賃金が発生します。しかし、それは資本主義社会だからであって、共産主義社会ではそうではありません。

 共産主義社会では仕事をしたからといって賃金が発生する仕組みにはなっていないのです。しかしながら、共産主義国に職業がないかと言えば、そんなことはありません。

 職業=賃金というのは資本主義社会だから成り立つ論理であって、どこでも通用するものではないのです。

 では、職業とは何かというと、自分の機能を社会に提供するものです。自分の能力を社会に提供することこそが職業であり、賃金が入るか、入らないかは二の次です。いまの日本で職業に賃金が発生しているのは資本主義社会だからです。資本主義とは、社会に何か自分の機能を提供すれば、その対価を得るシステムなのです。なので、仕事をするとお金が入ってくるのです。

 つまり、お金と職業はイコールではありません。まずはこのことをしっかり理解してほしいのです。

 

 さて、お金と職業の関係ですが、いまの説明で納得できましたか?

 たぶん、しっくり来ていないでしょうね?

 

 「それは理想だろうけど、現実問題として、仕事をすることでお金を稼いでいるのだから、仕事=お金じゃないのか」あるいは「じゃあ、お金はどうやって稼ぐんだ?」という疑問で頭がいっぱいになっているはずです。

 ですから、本書ではこの部分をまずしっかり書いていこうと思います。

 そもそも「じゃあ、どうやってお金を稼ぐんだ」という疑問には「それはファイナンスのゴールを設定します」と答えます。「職業とファイナンスを分けて考えることで、しっかりしたゴールが見えてきますよ」と伝えます(詳細はのちほど)。

 また、「職業とは社会に自分の機能を提供するもの」という言葉を理想主義だと思ってしまう人も多いようです。しかし、その考え方はまさに拝金主義の影響としか思えません。

 一度、よく考えてみてください。かつて人類にはお金というシステムがなかった時代がありました。ところが、その時代であっても職業はあったはずです。

 例えば、力の強い者は重い荷物を運ぶことを職業としたでしょう。手先が器用な者は道具や生活必需品を作ることが職業だったでしょう。狩りが得意な者は狩りをし、ケガや病気を治すことに長けた者は医者になっていったのです。

 かつての共同体での生活を考えれば、それぞれが自分の機能とは何かを考え、それを人々に提供することで共同体の成員として認められ、職能を持った成員が増えることによって共同体は強固になっていったのです。

 職業とはこういうもので、そこにお金は何の関係もありません。

 これを古代の話だと言って一蹴しようとする人もいますが、それならば医者という職業を考えてみましょう。彼らはお金のために働いていますか? お金をもらわなければ治療をしませんか?

 飛行機の中で急病人が出た場合、見てみぬふりをする医者はまずいないでしょう。「お金をもらわなければ治療しない」と言う医者はいないはずです。ということは職業とお金は関係ないのです。

 さきほども話した通り、社会に自らの機能を提供することでお金が入ってくるのはいまが資本主義社会だからです。社会に機能を提供すれば、お金が対価として自然に発生する社会に住んでいるから、お金が発生しているだけなのです。

 引用終わり

 

 

 社会にはびこる「拝金主義」が、ピュアなwant tohave toに変えてしまっています。今や「拝金主義=have to化」がマジョリティ。だから、これからお子さんがwant toを貫けば貫くほど、心ない攻撃にさらされていくはずです。

F-212~:仕事楽しみですか? ~want toが非難される社会~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_415360.html

 

そんな“理不尽”からお子さんをしっかり守ってあげてください。

そして、やがては自分自身で“理不尽”に対処できるように教えてあげてください。マインドの使い方を。

 

私は、それが親の務めだと思っています。

その務めを親自身がゴールとして設定し、have to化しないように気をつけながらwant toで取り組み続けていると、やがては大切な智慧が世代を超えて伝わっていくはず。

Q-217:家族や人間関係のゴール設定はどのようにすればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27388111.html

 

孫やひ孫、玄孫(やしゃご)世代の社会(=未来)のためにも、あなた自身がそんなwant toを貫いてください。もちろん気楽にw

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 

 以上、私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

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Q-012:ドリームキラーを気にせずに前進し続けるために

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Q-210~:世の中はどうしてドリームキラーばかりなのでしょうか?

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Q-229~:低年齢の子どもでも「want toで生きる」「have toは一切しない」なのでしょうか? しつけと教育の違いはどのように考えればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416707.html

 

 

オーセンティック・コーチング



F-257:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ <vol.1;「不安と不満のはざま」を抜けだした後に待つ試練>

 

 子どもの頃、私は世間に対してとても反抗的でした。セルフイメージが「rebel」だったから。子どもなりに“反権力”に憧れていたのだと思います。

 F-252It’s my life~No goals, No life~ <ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29304282.html

 

 それはきっと親子関係に起因しています。幼少の頃を一言で表現すると「闇(病み)」。今でも、突然、あの頃の痛みが襲ってくることがあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6854165.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6854341.html

 

 一方的な虐待を受けるなどの理不尽な情動記憶が“反権力”というブリーフを作り、そのブリーフが思考や行動を支配しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 反抗的な態度も、そんなブリーフのあらわれ(habitattitude)だったはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26648449.html

 

当時は、「不安と不満」「悲しみと怒り」が混ざり合ったような混沌の中で生きていました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031488.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031602.html

 

無理に押さえつけようとされるほど、猛烈に反抗する感じで。

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 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて書いたのがこのブログ記事↓

 F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

 

 

 私の経験でいうと、「不安と不満のはざま」を抜け出した後には、さらに大きな試練が待ち構えています。その試練とは「不満と傲慢のはざま」での苦しみ。

 

 「不安と不満」「悲しみと怒り」が混ざり合ったような混沌も苦しかったのですが、私にとっては「不満と傲慢」が混ざり合った感覚の方がずっと辛いものでした。

その理由はよくわからなかったのですが、認知科学者 苫米地英人博士の下で学ぶうちにだんだんクリアになっていきました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 ゲシュタルトができたからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 例えば、「権力」という視点で考えると、「不満」と「傲慢」は正反対の概念といえます。「不満」は反権力で、「傲慢」は権力というように。本当は主権者であるはずの日本国民と説明不足のまま事を推し進める政権(政治家)の関係を考えると、よく理解できるはず。

 不満=国民=反権力

 傲慢=政権(政治家)=権力

 F-056~:「不摂生が理由で病気になった人の医療費を健康のために努力している人が負担するのは『あほらしい』」ことなのだろうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_277070.html

 

 コーチングのコアである「ゴール」のポイント(1.心から望む、2.自分中心を捨て去る、3.現状の外)を熟慮すると、「誰もが“反権力”であるべき」ことがわかります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 なぜなら、権力(既得権益)は必ず過去ベースだから。

 PM-06-06:仮説01)変わらないコンフォートゾーン(CZ)が生みだす「現状維持の壁」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

 つまり、権力とは「過去のしがらみ」であり、反権力とは「過去のしがらみの打破」であるということ

 

 そう考えると、「不満と傲慢のはざま」はとても重大で、かつ危険なことがわかります。それは「自由と隷属のはざま」であり、「希望と絶望のはざま」「幸福と不幸のはざま」でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 では、ゴールが生みだす不満をエネルギーと創造力に変え、自由を貫き、希望を抱きながら幸福に生ききるためにはどうすればいいでしょうか?

 傲慢を改め、隷属から抜けだし、絶望や不幸を克服するために何を心がけるべきでしょうか?

 

 これからの連載(フリーテーマ)で考えていきます。あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて贈る第2弾です。

 

F-258につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心を込めて贈る第2弾です

 

伝えたいのは「心の力(The Power of Mind)」のすばらしさ。

 

 誰もが、心の力によって、「未来の自分」を臨場感豊かに想像することができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

  

そして、課題を克服しながら「未来の自分」を創造し、本当に現実化することができます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

過去の呪縛や不安よりも、未来の希望や期待に対して、遥かに大きく強い臨場感を感じることができるからです。本当は。

その臨場感が「心の力(The Power of Mind)」。その正体は誰もが持つホメオスタシス(Homeostasis)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html


 そして、それは「縁起」の力でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 以下、苫米地博士の著書「もうこれ以上、人間関係で悩まない極意 -今こそ、『縁起人』として生きろ。」(TAC出版)より引用します。

 

 

 コーチングは自我という評価関数を変える技術

 また、コーチングは縁起を理解するためのスキルであり、スコトーマをなくし、自分の重要性評価関数を変える訓練でもあります。

 そのことについて説明していきましょう。

 自分を定義しようとしても、使えるのは全部他者の情報です。つまり、自分とは他者の情報で構築されていることを紹介しました。

 つまり、自分とは他者との関係にまつわる情報が集積したものということになります。情報の網の目の中に自分を決める他者の点が無数にある。これが「自分」=「自我」です。

 それを縁起といい、現代の分析哲学では「自我とは評価関数」であるとなります。突き詰めると「自分」とは無数の情報の網の目の一部なのです。自分にとって重要なものを定義するのが「自我」ということもできます。もっといえば、宇宙のすべての存在を自分にとっての重要度の順に並びかえる関数が「自我」といえます。

 

 そして、悟ってない人は、誤った認識作用が生じるため「自我」があると思ってますが、それが苦しみの原因です。しかし、悟った人は、すべてを「空」として見ているのです。

 釈迦は悟りによって自我はない(または空である)と知りました。自我がなくなった状態ですから、すべてのスコトーマが外れており、すべてを認識することが可能になっています。「自分」も「宇宙」もすべてを同時に認識できるという話です。

 

 一体どういうことでしょうか?

 

 悟ると、自我という評価関数がなくなりますから、重要度に順番はつきません。宇宙のすべてのものを、同じように重要だと感じることができるようになります。他人から洗脳されたものを含めてあらゆる価値観から解放された状態、その境地が釈迦の悟りなのです。

 同じようにコーチングは、スコトーマを消すことで新たな認識を得る技術です。スコトーマが外れることで、これまでの思い込みは消え去り、世界が拡大します。

 スコトーマを外すのに必要なのは、自我を変えることです。つまり、コーチングは、自我という評価関数を変える技術なのです。

 もう少し具体的に話していきましょう。

 

 われわれが考える自我とは、脳すなわち心の中だけに存在します。自我の正体は脳の中にある情報です。自分というものを説明する際、その実体は名前や肩書、好みなど、すべて他者との関係からなる情報でしか説明できない、というのは既にお話ししました。

 そのようにして、私たちは、点の中から自分にとって重要なものだけを選び出しています。だから、自我は自分にとって重要な記憶によって作られた評価関数ということがいえるのです。そして、自我によって生まれるのがスコトーマです。

 

 人間の脳は、自分にとって重要なもののみを認識するようになっています。それをつかさどるのがRASReticular Activating System)というもので、それによって、自分にとって価値が低いと思う情報は遮断されるからです。

 RASとは脳の基底部にある網様体賦活系と呼ばれる細胞の活性化ネットワークで、これがフィルターの役目を果たし、脳が不必要と判断した情報をふるい落とすのです。そして、RASにより見えなくなってしまう認識の盲点を「スコトーマ」といいます。

 

 というように、脳の認知機能は、自分に重要なものしか見えないようになっています。たとえば、目の前の仕事相手は自分にとって重要なので見えるのに、テーブルに置かれた水は大事ではないので目に入らなかったりするということが生じるわけです。

 そういうわけで、スコトーマを外すという意味合いにおいては、コーチングと悟りは、同じことだといえるわけです。

 

 同時に、人は他者からの刷り込みによって、形作られていることがわかりました。人間関係で悩む方も、そうした刷り込まれた基準によって、情報を選別してきた結果今があるともいえるのです。

 とすると、人間関係を本当に良好にしたければ、これまでの自分は一度リセットしない限り、状況に変化はないでしょう。

 自分を本気で変えたいと思うなら、今までの自分を全て捨て去る覚悟がいります。そのために活用できるのが、コーチングというわけです。あなたは今までの自分を激変させたいですか? そう思うなら自分の書き換えができるコーチングは最適なものになるでしょう。人間関係だけでなく、さまざまなテーマに応用できるのもコーチングの素晴らしいところです。

 引用終わり

 

 

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